あさか開成 校長雑感

校長より

出会いと別れの季節~感謝~

春は別れと出会いの季節です。

私は2年間過ごしたあさか開成高校を離れることになりました。

コロナウイルスに翻弄された2年間でした。

しかし、そのような中でも様々なことに挑戦し、

成長していく生徒の皆さんを頼もしく感じていました。

違いを価値あることととらえ、

世界をよりよいものとしていこうとする皆さんとの出会いは、

視野を広げ、新しい考えに導いてくれ、

私の人生にとって大変意義あるものとなりました。

 

もう少し、もう少しあさか開成高校にいられたら・・・

そういう想いはありますが、

出会いと同様、別れも避けることはできないものです。

そしてまた、別れも人を成長させるために意味あることだと信じ

次に進んでいきたいと思います。

 

皆さんがこれから多くの人と出会い

それぞれのよさを生かし、

幸福な人生を創り、

平和でだれもが大切にされる世界を創っていくこと祈ります。

皆さんと出会えたことに心から感謝します。

ありがとうございました。

 

あさか開成高校の敷地内の花々も咲き始めました。

さあ、新しい出会いの季節です。

 

 

行ってきました!!発売イベント

本校23期生プロデュース、24期生販売イベント担当の 

“うっっっ米 たまごスープ”の発売イベントに行ってきました。

たくさんのスープがかっこよく並んでいました。

売れ行きも上々とのこと。

みなさん、ぜひ足を運んでみてください。

10月23日(土)には、うすい百貨店でもイベントを行います。

10:00~12:00、13:00~15:00

いよいよ発売!!

本校生のグループ“スマイルA.K.H”プロデュース

“うっっっ米 たまごスープ”が本日発売です。

本日(10/11)、16:00~18:00 イトーヨーカドー郡山店で

本校生徒による発売イベントも行われます。

 

「いかにんじん」や「あさか舞」の米粉が用いられているなど、

「ふくしま」らしさ満載です。

昨年度の東北の高校生によるスープメニューコンテストで優勝作品です。

ぜひ手に取って見てください。

 

第1回 総合的な探究の時間 成果発表会

10月7日(木)、記念すべき総合的な探究の時間の成果発表会が開催されました。

探究とは、社会の課題の解決策を考え行動することを通し、

自分の人生と社会を創る力をつける学習です。

3年生10グループの発表は第1回目とは思えないできばえでした。

発表されたテーマは以下のとおりです。

「豪雨災害について」

「SDGs未来都市に住む学生として私たちができること」

「『認知症』を理解した上で実際の生活で大変なことを知ろう!」

「空き家×六次化」

「STOP待機児童」

「地域の健康作り」

「ときめき♡鯉プロデュース大作戦!!」

「未来の学びのスタイルとは」

「訪問診療を活性化させよう」

「うねめ伝説の知名度」

 

発表されたみなさんお疲れ様でした。

多くのことが学べましたし、皆さんの成長につながったはずです。

次週にポスター発表する3年生の皆さんも頑張ってください。

2年生は取り組んでいる探究に生かしてください。

とても楽しく学びの多い時間でした。

 

抗菌コート

部活動後援会のバスの内部に抗菌コートが施されました。

コロナウイルス対策にもなるというチタンの微粒子によるコーティングで、

半永久的に抗菌作用があるそうです。

 

作業を見学しました。

コーティング前後で細菌の数を計測してみると、

細菌の数は1/6になっていました。

今後、さらに最近の数が減るそうです。

すごいですね。

安心して乗車できます。

 

PTA会長さんのご厚意によります。

ありがとうございました。

 

↓コーティングの様子

↓しょうゆ会社製の細菌数の測定器

集大成の夏

7月8日(木)、全国高校野球選手権福島県大会に本校が登場しました。

結果は敗退ということになりましたが、得点をとることができたなど

自分たちの持てるものを発揮し、成長が見える試合となりました。

また、3年生にとっては野球人生の大きな節目であり、

集大成であったと思います。

これまで部活動を通して学んできたことを、

進路活動や卒業後の人生の糧としてほしいと思います。

 

今回の大会は、新型コロナウイルス感染拡大以降

初めて生徒がスタンドで応援することが可能でした。

声を出すことはできませんでしたが、吹奏楽や拍手などで応援しました。

少しずつできることが増えていくことに喜びを感じました。

 

 

七夕に想う

校舎内に七夕飾りが登場しました。

それぞれが願いを書いて笹につるしています。

 

七夕は奈良時代頃に中国から日本に伝わったとのこと。

七夕を季節の行事として大切に持ち続けていることは、

めったに会うことのできない恋人同士の苦しみ、

そしてやっと会えた喜びは、

千年以上もの時をへても同じだということなのでしょう。

 

スマートフォン等を通してならいつでも会える私たち、

でも、やはり実際に会うことでしか得られないこともあることでしょう。

恋人同士に限らず・・・。

そして、コロナ禍では、世界中の人の行き来が制限され

会いたくても会えない人たちが実際にいるのです。

 

私が小さい頃から長い間とてもお世話になった方が先日亡くなりました。

90歳を超えた長寿で、ここ2年ほど高齢者福祉施設で生活していました。

しかし、亡くなるまでの1年間、家族の誰とも会うことができなかったとのことです。

コロナウイルス感染拡大防止のために。

 

織り姫と彦星が会えるよう、7月7日が晴れますように。

そして、コロナ禍という暗雲が去り、

会いたい人と会いたいときに会うことができる毎日が1日も早くきますように。

SDGs って何だろう?

6月14日(月)から”SDGs week”が始まります。

”SDGs”という言葉はいたるところで用いられていますが、

”SDGs って何?”と聞かれたら、皆さんはなんと答えますか?

 

SDGsについては書籍でもネットでもたくさんの情報が得られますが、

「わかるような、わからないような」という風に感じる人もいるのではないでしょうか。

そういう私も、SDGsという言葉を初めてきいてから数年間、

「なんとなくわかるけど・・・」という感覚がありました。

 

今は、自分では次のような言葉が自分の中でしっくりきています。

「世界がこれからも続いていくために、すべての人がめざすことを示す、合い言葉」

 

「自分だけよければよい」「今だけよければよい」のではなく、

たとえ多少の不便さがあったとしても

「他の人(場合によっては他の生物)にとってもよい」「将来にとってもよい」ことを目指すのは、

身近なことでも、世界全体のことでも、当然です。

“SDGs”という言葉は、たとえ違う言語を用いていたとしても

みんながそれを目指していますよ、と確認しあえるスグレモノなのだと思います。

 

SDGs week は2週間です。

今まで以上に、合い言葉をかけあって

SDGs を意識した行動をしましょう。

 

【合い言葉】旺文社「国語辞典 改訂新版」より

①仲間どうしが確認し合うため、あらかじめ決めておく合図の言葉

②仲間の主張を短い言葉に表したもの。標語、モットー

 

今、咲く花

心地よい風が吹く季節となりました。

高体連の地区大会も終了し、今週末からは県大会が始まります。

昨年度は開催できなかった大会ですが、

今年度は無観客等の制限がありながらも開催されます。

出場する選手の皆さんは、持てるものを十分に発揮してほしいと思います。

ソフトテニスの県中地区大会の様子

 

さて、校舎内には「日本の伝統文化」の授業でいけた花が飾られています。

最近の2週間分を掲載します。

花材:カーネーション、アルストロメリア、ププレリューム、モンステラ

花材:グラジオラス、スプレーカーネーション、ヤツデ

 

校地内にはこんなかわいい

「金平糖(コンペイトウ)」のようなつぼみの花が咲いています。

名前は「カルミア」、日本語では「花笠石楠花(ハナガサシャクナゲ)」、

花言葉は「大きな希望」だそうです。

でも葉には毒があるとか。

どこに咲いているか、わかりますか?探してみてください。

 

高校生という時代も、季節の花が咲く時期も、

「今」だからこそのものです。

「今」だからこそ、「ひとりひとりの花」を咲かせてみましょう。

 

 

うれしいお知らせ

外部の方から、とてもうれしいお知らせがありました。

昨日、本校の女子生徒2名が困っていた方を助けた、ということでした。

 

「困っている人を助けたい」「だれかの力になりたい」とはだれもが思うことです。

しかし、それを行動に結びつけるのは大変なことです。

人助けに限らず、「考えること」と「行動すること」の間には結構な距離があります。

しかし、行動しなければどんなに優れた考えも

人の役に立ったり、社会の課題を解決したりすることには結びつきません。

 

そういう点からもこの二人の生徒には心からの賞賛を送ります。

みなさんもできることから行動をしてみましょう。

 

おまけの話

長い間ブログを更新できませんでした。すみません<m(__)m>

毎日毎日、今日こそ更新を、と思いながら本日になりました。

やはり「考えること」と「行動すること」の差は大きいものです。

昨日の二人に触発され、今日は行動できました。

そういう意味でも、二人に感謝します。

ありがとうございました。

 

 

 

生け花から学ぶ

2週分の生け花をあわせてのアップロードとなりました。

スミマセンm(_ _)m

 

リアトリス1種

1種類で同じように見えるリアトリスを用いた作品は

大地から生命が空に伸びていくように見えます。

本校の生け花の流派は、“池坊”ですが、

池坊の“生花(しょうか)”という生け方では、

少ない種類の植物を用い、

その草木の個性を表すのだそうです。

リアトリスという個性的な素材をうまく生かした作品です。

“よさを生かす”“よさを伸ばす”

人間も植物も輝く条件は同じなのでしょう。

 

グラジオラスとカーネーション

 大きな葉が印象的な作品です。

葉はカークリコというそうです。

大きな葉を鋭く切り込んで主張のある作品となっています。

葉の持つ個性を生かしつつ、

独創的に手を加えることにより

その魅力がより鮮明になっています。

“よさを生かしながら、枠にとらわれない発想をすること”

これも生き方として大事ですね。

 

日本伝統の生け花は奥深いです。

 

部活動の大会始動!!~陸上競技・野球~

コロナウイルス感染拡大のため

春から高校生が出場する多くの大会が中止となりましたが、

この夏、多くの競技で代替大会が開催されます。

陸上競技が7月11日から

野球が7月18日から大会を始めました。

それ以外の競技でも順次大会が始まります。

 

大会は、観客の数が制限され、

また、声を出したり鳴り物を使っての応援が禁止されたりしているため、

会場はいつもに比べひっそりとしています。

その代わり、選手の息づかいや地面を蹴る音、

競技を終えた選手のつぶやきなどが聞こえ、

いつもの大会とは違った印象です。

 

陸上競技

選手が走る“タッ、タッ、タッタ”という足音は、

単なる音としてだけでなく空気を震わせ、

視覚以上にライブ感があります。

800mを走り終えた選手が“めっちゃきつかった”と言いながらも、

ひとつのことをやり終えた達成感を感じているように見えました。

 

野球

いわき海星高校との“KAISEI”対決は、

緊張感のある3時間近くの熱戦となりました。

感染防止のため家族で二人までしかスタンドに入ることができず、

私もスタンドではなくバックネット裏の本部での観戦となりました。

最終的には敗れはしましたが、

ピンチの場面を何度も乗り切った姿には胸が熱くなりました。

3年生にとっては最後の大会、

最後の試合を含めたこれまでの野球人生を

これからの成長の糧としてほしいと思います

 

 バックネット裏の本部席からは、

バッテリーとバッターの対決がよく見え、

スタンドからとは違った目線での観戦となりました。

 

次の写真はいわき海星高校の校旗掲揚の場面です。

選手は間を開けて並び、

校歌は流れますが歌いません。

感染防止を最大限に行っての大会となっていました。

社会生活や経済活動そして学校生活の継続とコロナウイルス感染防止を

両立させていくための努力がされた大会であることを実感し、

そのような中で大会を開催してくださいました方々に

心より感謝いたします。

 

 

 

BLM

放送室の前にBLM、すなわち

Black Lives Matter (黒人の命も大切です)についての掲示物がある。

ALTが、生徒が差別について考える機会として欲しいと掲示したもので、

英語の授業でも取り上げるという。

掲示内容は、奴隷貿易、奴隷制、公民権運動、

そして警察官に首を膝で押さえられなくなったジョージ・フロイド氏についてなど、

アメリカにおける人種差別の歴史と現状についてである。

 

ALTによると

アメリカでは法律的にはすべての人が平等だが、

依然として人種による差別は社会の中に残り、

それがジョージ・フロイド氏の死のような形で現れる。

それが限界に達し、現在“BLM”運動として

世界中で大きなうねりとなっている、とのことである。

 

アメリカとは自由と平等の国である、

そんな風に漠然と思ってきたが、

差別の歴史はまた終わっていなかったということなのか。

 

人はなぜ自分とは異なるものを排除したがるのだろうか。

差別を社会から完全になくすためには何が必要なのだろうか。

それは人種差別についてだけでなく、

いじめなど私たちの身近にも存在する問題にもあてはまる

人類が次のステップに進歩するために

解決しなければならない課題なのではないだろうか。

 

生徒の中にもBLM運動に共感し行動をした者もいる。

国際科学科で学ぶ生徒として、

この世界的な課題を理解し、

自分なりの考えを持ち、

解決のための行動をしてみよう。

黄色い薔薇

黄色い薔薇が玄関に飾られていました。

やはり薔薇には独特の存在感があり、

周囲の空気を緊張感のあるものにします。

この雰囲気にはだれもが魅了されてしまいます。

今回の生け花には、その緊張を和らげるような

かすみ草がよく合っていますね。

 

それにしても“薔薇”という漢字、

なんて難解なのでしょう。

これをすんなりと書ける人は

いったいどのくらいいるのでしょうか?

 

そんなことを考えながらネットで“薔薇”を検索していたら、

「佐渡(サ土)の人々の口々に、サー微笑みに中一本」

と覚えるという記事がたくさん出ていました。

この言葉を忘れなければ、

という条件付きですが書けるよ~な気が・・・・。

試して見てください。

 

ひまわりの季節

ひまわりは漢字では”向日葵”と書き、

名前といい、その姿といい夏の太陽をイメージします。

英語では sunflower、フランス語では soleil と

いずれも太陽を示す名が付けられています。

 

ひまわりを用いたお花が飾られています。

太陽が空に向かって咲くのびやかさが感じられます。

 

寒い頃から新型コロナウイルスに振り回されてきましたが、

気がつけば季節は夏。

様々な活動の制限もほぼ解消されています。

ひまわりが力強く咲くように

生徒の皆さんが躍動する時がやっとやってきました。

 

感染防止をしながらも、

それぞれの夢と未来に進んでいきましょう。

今週の花

今週の花は

シャクヤク モンステラ リアトリス です。

月曜日に飾ってくれましたが、

シャクヤクの花が開くのを待ちました。

 

シャクヤクの花は美しく華やかですが、

根は漢方薬になるそうです。

 

今週から部活動も再開され、

学校は夕方までにぎやかです。

すこしずつ学校があるべき姿に近づきつつあります。

また、校内外の行事も計画されるようになりました。

 

新型コロナウイルス感染を防ぎながら、

それぞれの目標を達成できる学校生活を送れるよう、

ひとりひとりが適切な行動をしていきましょう。

のびやかに 初夏の空へ

昨日、6月1日、学校が通常授業となりました。

校舎には生徒の声が満ちあふれ、活気が戻っています。

新しい生活様式を実践するなど、

ひとりひとりが感染防止を心がけながらも、

少し短くなった高校生活を大切にしてほしいと心から願います。

 

そして今年度初めて玄関に生け花が飾られました。

「日本の伝統文化」を受講している3年生の作品です。

 

緑の実のピペリカムはこれから様々に成長する若者、

ピンクのカーネーションは希望や夢、

黄色のユリは太陽の光に見えます。

そして、伸びやかなオクロウレルカは

若者が無限の空に向かって成長していく様子を表しているようです。

 

学校が始まりました。

コロナウイルスとの共存を図りながらの

そろりそろりとした出発でありますが、

初夏の空の下、夢を持ち未来に向かって伸びやかに歩き出そう!

マスクから考える社会変革

20年程前、イタリアを一人で旅行したことがある。

一人旅には若干の不安や寂しさがあるのは確かだが、

一人旅でしか味わえない醍醐味があり、

その一つが、やはり一人旅をしている人との出会いだ。

 

フィレンツェからローマに向かう電車の中で

同年代のアルゼンチンの女性と知り合い、

ローマでの数日、行動を共にすることになった。

 

二人で楽しい時間を過ごしていたある日のことである。

教会で見かけた日本人の旅行客の中にマスクをした一人の男性がいた。

それを見たアルゼンチン人の彼女は、

顔をゆがめて声を潜め、ものすごく気味悪そうに

「あれは何?彼は病気なの?」と聞いてきた。

「病気じゃないと思う」と答えたが、

腑に落ちず、落ち着かない様子であったことを記憶している。

 

日本ではインフルエンザの予防や花粉症対策として

マスクをすることは一般的だが、

マスクをつけるのは病気である場合やなにかやましいことがある場合だ、

というようなイメージを持ってきた国もある。

 

事実、2017年10月にオーストリアで「覆面禁止法」が施行されたのだが、

日本の外務省は次のようなことを旅行者に呼びかけている。

「日本で売られている一般的なマスクがこの法律の取り締まり対象になる可能性があり、

トラブルを避けるためオーストリアではマスクを外すこと」

 

それからわずか2年半、

今年4月、オーストリアでは店舗内でのマスク着用が義務化され、

ドイツやイタリアなど他の国々でも

公共交通機関内でのマスク着用などが勧められている。

マスクをネガティブに捉えていた国の人々にとっては

大きな価値観と行動様式の転換であったに違いない。

 

新型コロナウイルスがこの世の中に現れたことで、

大きく社会が変わる、変わらざるを得ないと多くの人が言っている。

そうであれば社会に生きる者は、

その変化をマイナスと捉えるのではなく

より進化した社会へ変化させるよう行動しなければならないのだと思う。

 

いよいよ6月1日より、全面的に授業が再開される。

コロナとの共生の時代に必要な社会の変革については、

学校社会も例外ではない。

新しい学校生活様式で自分と家族と友達を守り、

よりよい社会づくりに貢献しよう。

 

新しい”学校”生活様式

本日より、学年ごとの登校が始まりました。

今日は3年生の登校日で、

久々に主(あるじ)を取り戻した校舎は息を吹き返したようです。

私は皆さんの元気そうな顔を見て安心をしました。

 

5月18日以降は

学校再開に向けての様々な準備等を行うため、

学習活動を行う登校日を設けて行く予定です。

詳しくは5月11日~13日の登校日にお知らせします。

 

さて、全国的に見ると、

商業活動や学校が再開される方向にあります。

新型コロナウイスルの危機は去ったのでしょうか?

 

もちろんそうではありません。

このウイルスへの感染リスク、発症リスクは依然として存在します。

しかも、そのリスクが小さくなるのはずっと先なので、

私たちはこのウイルスをよく理解し、

感染のリスクをできるだけ減らしながら

生活を取り戻していきましょう、

というのがこれからの方向です。

 

新型コロナウイスルが身近にいる前提に立ち

「長くつきあっていく」ために

生活のあり方を変えていかなければなりません。

それが「新しい生活様式」と呼ばれるものです。

 

人との間隔は最低1mとる

会話の際はできる限り真正面を避ける

特に症状がなくてもマスクを着用する

買い物でレジに並ぶ時には前後にスペースをとる

食事は対面でなく横並びにすわりおしゃべりは控えめに などなど

感染リスクをさけるために

生活する上で様々なことを留意していく必要があります。

 

これは学校生活にもいえることです。

休み時間には手を洗い、

換気も人任せではなくひとりひとりが率先して行い、

友達と話をする時は正面を避けて今までより距離をとり、

楽しいランチタイムは向かい合ってではなく隣にならんで・・・・

ということになるでしょう。

つまり学校の中でも「新しい生活様式」を実践していくことで、

すでに私たちの身近に存在する

新型コロナウイルスへの感染の確率をさげていく必要があります。

 

生徒のみなさん、

「新しい”学校”生活様式」の実践を初めていきましょう。

みなさんは、自分自身と社会を守る行動を

自分で判断して実践していかなければなりません。

それが自分と社会を守ることです。

どうぞよろしくお願いします。

 

さて、私はゴールデンウイーク中

「新しい生活様式」の必須アイテムである

マスクを手作りしてみました。

いかがでしょう?

↓家庭科の教員からもらった型紙で

↓大臣風のもの

 

↓大臣風のものを水玉で

 

生徒の皆さんへ

新型コロナウイルス感染拡大を防ぐための休校が2週間目となりました。

生徒の皆さん、お元気ですか?

学校の主である生徒の皆さんがいない学校は

ひっそりと静まりかえっています。

そんな中、ムスカリの花が色鮮やかに咲いています。

 新学期始まってすぐの、

学校生活が軌道にのる前の休校であり、

また、高校総体や文化活動の発表会の中止など、

皆さんには残念なことが続いています。

目標を見失ってしまった、

と感じている皆さんもいることでしょう。

特にこれまで部活動に打ち込んできた3年生にとっては

非常につらい状況だと思います。

 

しかし、このような苦渋の決断がされたのは、

皆さんと皆さんの家族の命と健康より大切なものはない、

という考えがあってのことです。

今は、この状況が収まり、

安全で自由な意思決定と行動ができる生活を

一日でも早く取り戻せるよう、

力を合わせていきましょう。

 

さて、マスクが手放せない状態となっている今、

マスクが手に入らないこともあり、

手作り等の布マスクが大活躍中です。

今やおしゃれアイテムと言ってもよいかもしれません。

本校職員のおしゃれマスクを大公開!

マスクにも個性が表れていますよ。

だれのマスク姿かあてて見てください!

 

ごあいさつ~カメリアの咲く季節~

4月1日に着任いたしました黒川佳子と申します。

ごあいさつが遅れましたが、

どうぞよろしくお願いいたします。

新型コロナウイルスの感染拡大により

異例の新学期となりましたが、

無事始業式、入学式を終了することができました。

 

現在の状況は、第二次世界大戦以来の人類の危機と言われております。

国際科学科という学科で学ぶ本校の生徒も、

この危機に立ち向かい、

その解決に貢献できる行動をとってほしいと思っております。

感染防止のための適切な行動をとることは、

自分と家族の命を守ることであり、

地域社会と国際社会を守ることにつながります。

社会を安全で安心なものとするための行動をとっていきましょう。

 

本校では今、端正な形の椿の花が咲いています。

椿は”カメリア”とも呼ばれ、

だれもが知っている超高級ブランドがモチーフとして用いています。

コロナウイスル感染拡大防止に貢献するため

この超高級ブランドが「マスク」を生産するとの報道がありました。

まさしく、世界中のあらゆる分野の人たちが力を合わせて、

ウイルスという見えない敵と戦っているのです。

 

 

You can do it.

私は、ありがたいことに、あさか開成高等学校で、5年間と長きにわたり、みなさんと生活をともにし、みなさんの成長にかかわる機会をいただきました。

期待と不安で胸がいっぱいの入学式、クラス、学年の団結を高めあったスポーツ大会、高校最大の行事であるシンガポール、台湾への修学旅行、学校全体で盛り上がった公開文化祭『凛優祭』、そして、団体戦として臨んだ進路活動、その時々の大切な場面で、みなさんとともに緊張し、喜び、そして笑い、時には涙することができました。また、国際交流活動、部活動、ボランティア活動を通して、みなさんが、さまざまな人たちと関わり、自己を向上させようと努力する姿を見せていただきました。これらのすべて経験が、私には掛け替えのない財産となっています。私自身、みなさんとの出会いを通して多くの感動と活力をもらいました。ありがとう。

これが、私の最後の校長雑感となります。

今後は、成長するみなさんの姿を、遠くから眺め、応援しています。

頑張れ、あさか開成生。

You can do it.

つぼみ

高校入試の頃には、ほんのわずかな膨らみだったつぼみも、今はもう、しっかりと自分自身を主張するようになってきました。南校舎から見えるソメイヨシノの話です。

新型コロナウイルスで世の中が冷え込む中、ソメイヨシノだけは確実に春の訪れを感じさせてくれています。今年の桜の開花予想は早く、福島市では今月の29日頃ですので、ここ郡山も昨年よりも早い桜の開花が期待できます。

9年前にも震災、原発事故で我慢を強いられた令和2年度の入学生。今回は満開の桜の中での入学式にしてあげたいという強い思いでいっぱいです。

桜が開花するためには、一定期間、寒さにさらされる必要があります。前年の夏に形成され、いったん休眠に入った花芽が、冬季に一定期間低温にさらされることにより休眠から覚めます。このことを「休眠打破」と言います。その後の気温上昇とともに花芽は成長して開花となるわけです。

すべての児童生徒が、本来、1年の反省と次年度への抱負を語り、励ましながら迎えるはずの年度末を、今年度は休校という異常事態となってしまいました。一生に一度の卒業式を迎えることができなかった人も多かったではないでしょうか。県立医大、郡山女子大学などの卒業式も中止となったようです。卒業生のみなさんには、心よりお祝いを申し上げたいと思います。

この我慢を、絶対に「休眠」とは呼びたくありません。しかし、ピンチをピンチのままで終わりたくもありません。ピンチはチャンスです。皆さんの成長の芽は、もう君たちの中に芽生え、大きなつぼみとなっています。そのつぼみを成長させ、花を咲かせるために、今できる準備をしっかりとすることが大切です。

君たちは、未来への希望の芽ですから。

本日は、本来は終業式です。以上、校長のあいさつです。

コアラ募金

1月の終わり、2年生男子生徒2名が校長室を訪れ、オーストラリアの森林火災の被害を受けたコアラなどの野生動物の保護とその生息地の回復のために募金活動をやりたいので許可が欲しいとの申し出がありました。

理由を聞いてみると、昨年度、オーストラリア研修に行った際に、現地のホストファミリー、バディとなった生徒にとても親切にされ、その人たちの多くが苦しんでいることを知り、何か自分たちにできることはないかと考えていたということでした。

私からは、自分たちの思いが周りにきちんと伝わるよう、具体的な計画を立て、国際部の先生方にも協力を仰ぎ、そして仲間を募りながら、活動をして欲しいと助言をしました。

2人は、試行錯誤をしながら計画を練り、仲間を募り、国際部の先生方とも相談を繰り返していました。そして、昨日2月25日(火)、オーストラリア研修に行った生徒たちを仲間に加えて、募金活動が始まることができました。昼休み、放送でコアラへの自分たちの思いを伝えたり、プラカードを準備してのスタートでした。

募金活動とは、お金を集めることだけが目的ではありません。自分たちの思いをつなげることが大切なのです。

現在、この思いが多くの生徒たちの心を動かしているようです。

和夢レット

先週の金曜日2月19日、福島市のコラッセふくしまで、「ふくしまの未来を創るFukurum基金」事業の成果発表会が開催され、郡山市の平田屋さんに協力を仰ぎながら福島県の特産品を使った和菓子の開発を進めてきた本校の日本文化部の生徒が、1年間の成果を発表してきました。

今年度、日本文化部の生徒が開発した商品名は、『和夢レット(2020バージョン)』です。『和夢レット』は、生地に郡山産「あさか舞」の米粉と酪王牛乳を使用して、東京オリンピック・パラリンピックを意識して五色の餡によるオムレット風和菓子です。

特に、餡には思い入れがあったようです。今年度、本校では「NO プラスティック」ムーブメントを展開しており、日本文化部の生徒たちも猪苗代湖の清掃に行き、環境保全のメッセージも商品開発に入れたいと強く思ったようです。そして、その時に見た猪苗代湖の清らかな水をイメージしたものが、今回の青餡だそうです。その他、黒餡には本宮産の小豆、赤餡には県の果物を代表する桃、黄餡には郡山産の南瓜、緑餡には郡山産の枝豆と、地元の食材にこだわり、試行錯誤しながら、五輪を意識した餡づくりに挑んだようです。また、手提げ袋にもこだわり、新聞紙を使用した手提げ袋を作成したようです。

最後に、日本文化部のおもてなしの「和のこころ」を、「おいしい夢」で包んでみましたと、この商品の名前の由来も話してくれました。

1年間、ご苦労様でした。

(商品概要)

あさか開成・Fukurum資料.pdf

(成果発表会の様子)

学校評議員会

先日2月19日(水)、学校評議員会が開催されました。

まず、今年1年間の各部・各学年の反省、学校経営の成果と課題について、評議員の方々に聞いていただきました。評議員の方々は、事前に配布していた評価アンケート集計結果、生徒、保護者の自由記述にもしっかりと目をとおしていただいており、貴重なご意見をいただきました。主なご意見としては、次のようなものがありました。

  • 特色のある学校なので、より一層学校PRをして欲しい。
  • 部活動が強くなってきているのは良いが、働き方改革との整合性を取って欲しい。
  • 進路に関して、具体的なことを挙げて、低学年からの指導をして欲しい。
  • 生徒、保護者の声を、次年度の学校運営に活かせるようにして欲しい。

生徒、保護者の声であがった課題について、各部・各学年でも修正を検討し、今からでもできることはすぐに実施しております。その一つが、低学年からの進路指導です。現在、1学年と進路指導部が協力して、「第1学年進路相談週間」を、二者面談、三者面談のかたちで実施しているところです。専門家である教員ですら、現在の入試制度の複雑さにはまいっているところがあります。全体では、なかなか聞きにくいことも、個別に相談する機会があれば質問しやすくなります。先日、進路指導部で、進路の先生と生徒の二者面談の相談の様子を見かけました。大学、学部の様子、入試の形態だけでなく、本校の先輩がやっていた勉強法まで話が及んでいました。

すべての声を実現できるわけではないですが、できるものから実施していきたいと考えております。

保護者のみなさま、地域の皆さまには、より一層のご指導、ご協力をお願いします。

登校日

卒業式まで、あと十日あまりとなってきました。

3年生のみなさん、新天地での生活の準備、運転免許取得など、次のステージに向けての準備は進んでいるでしょうか。

明日は3年生の登校日となっています。登校は通常どおりです。表彰式、卒業式の準備もありますので、休まず登校をしてください。

さて、本日2月19日より、啓蟄までのあいだは、雨水と呼ばれる時期です。

昨日は、今季初の本格的な積雪と思われるくらいに雪が降りましたが、今年は本当に暖かく、車の屋根やボンネットにうっすらと積もった程度で終わってしまいました。

雨水の時期は、降る雪が雨へと変わり、雪解けが始まる頃と言われています。従来、この時期、この東北の地では「春」という季節をなかなか実感として感じることはできません。しかし、今年は、この雨水の時期をあらわす「土脉潤起(つちのしょううるおいおこる」「霞始靆(かすみはじめてたなびく)」「草木萌動(そうもくめばえいずる)」が、ここでも実感できるくらいの暖冬となっています。

あらゆる生物が躍動する春が、間近となってきました。3年生のみなさんは、新たな生活に向けて、心躍るような期待感と、まだ経験がないものに対する不安、恐れが入り交じった状態ではないでしょうか。でも、3年前を思い出してください。同じように、期待と不安で胸いっぱいだった入学式から、はや3年、その不安を乗り越えてきました。「案ずるより産むが易し」です。

You never know what you can do till you try.

 

(昨日の雪の様子、校長室より)

前期試験、倍率決定

昨日2月17日の正午に、出願先変更が締め切られ、前期試験の最終志願者数が決定しました。

本校は、募集定員200名に対して、232名の志願者がおり、全体での倍率は1.16倍となりました。入試制度が変更されたので、昨年と単純に比較することはできないが、昨年のⅡ期の最終志願者数は236名なので4名の減となります。

どの地区でも同様ですが、都市部普通科の高校の人気が高くなっている反面、加速度的な生徒減少の影響で、専門学科の高校を中心に、都市部高校でも定員割れが起き始めている状況です。進学傾向が強く、高校までは専門的な教育ではなく、一般的な教育を求める傾向が強くなっているかもしれません。

このような状況で、各高校では、より一層の特色化が求められることになるではないかと考えています。

「不易流行」という言葉があります。

この言葉は、俳聖、松尾芭蕉が『奥の細道』の道中で、宇宙を静観した経験を礎として、旅の中で見いだした蕉風俳諧の根本理念です。この理念は、「千歳不易」の不易と「一時流行」の流行が一句の中に統一されて存在することを理想としたことから誕生したものです。

「不易」は「伝統」という言葉で表すことができるかもしれません。そして、「流行」は「革新」、「イノベーション」という言葉が当てはまるかもしれません。

どのように「革新」を生み出していくか、知恵・アイデアで勝負するしかないと考えています。

研究授業

昨日2月17日、本校で、高教研音楽部会県南支部の研究大会が開催されました。

2校時目には、本校矢野教諭による研究授業、そして、3校時目には、研究協議が行われました。年度末の多忙の中、音楽部会県南支部長の須賀川高等学校の森下校長、県教育センターの音楽担当武山指導主事も来校し、研究授業と研究協議に加わっていただきました。

非常に工夫された授業であったと感服しました。題材は、日本歌曲の「この道」です。私も知っている曲で一安心をしたが、授業の内容が非常に深いものでした。本時のねらいは、「歌詞が表す情景や心情と音楽の関わりを理解して表現を工夫する」というもので、スモールステップであらわすと、①歌詞を解釈する、②解釈と音楽の関係を考える、③それを表現する、ということになると考えます。①では、歌詞に出てくるモノの色、その色があらわすイメージ、そして、視線の動き、そして、歌詞で描かれている心情などを、個人、グループで考察をしていきました。②では、情景や心情と強弱などの曲想との関わり、一番から四番の「ああ、そうだよ」を、心情を考えながら、間や速度を工夫し、どのように表現するかを、グループ毎に考え、③の、まとまったグループから、実際の表現に移ろうとした瞬間に終了となってしまいました。生徒たちが考えた「この道」が聴けなかったは残念でしたが、非常に面白い授業でした。

研究協議では、先生方のいろいろな取り組み、アイデアが出されました。例を挙げると、「この道」の色は「白」だが、「もし、黄色だったら、どんな歌い方になるだろう」と問い掛けてみるのもどうかというものでした。

今回の授業は、アクティブラーニングに基づく授業づくりでした。音楽は専門外でありますが、非常に参考になり、楽しい授業でした。

最後に、1年3組のみなさん、ありがとうございました。

前期選抜

前期選抜の出願が昨日の正午に締め切られ、各高校の出願先変更前の出願者数が決まりました。本日より17日(月)まで、1回に限り出願先の変更が認められており、最終的な前期選抜の出願者数の確定は17日となります。

本校への出願者数は、現在のところ230名です。新たな入試ですので、昨年と比較することができないのですが、学力試験を課されるということで、昨年Ⅱ期との比較をすると、出願者数で9名の減となりました。

各中学校での説明会でもお話ししましたが、新たな入試制度のもと、受験生である現在の中学3年生は見通しが効かない中で、努力を強いられており、多くの不安があることだろうと思っています。まだ最終的な確定ではないですが、ここで、一つでも数字がでたということは、その不安を少しでも和らげる効果があるではないかと思っています。

1ヶ月を切りましたが、「まだ1ヶ月前」と考えるか、「もう1ヶ月前」と考えるかでは、大きな違いが生じます。時間は、人間に平等に与えられていますが、意識の有り様で、その長さが変わってきます。今こそ、じっくりと取り組むべき時ではないでしょうか。

頑張れ、受験生。

自分探し

学年末考査も終わり、一息ついている頃ではないでしょうか。

生徒のみなさんの中には、これからは部活動に命をかけるぞ、取り損ねた資格取得の準備をするぞ、海外研修の準備をするぞ、お腹いっぱいケーキを食べるぞなど、さまざまな思い、決意が頭の中を駆け巡っていると思います。

今年の3月から新しい高校入試が導入され、入試のための生徒休業日、そして、春休みと、生徒のみなさんの休みが増えました。それは、自分のために使える時間が増えたことになります。

そこで、私からの宿題です。「自分とは何者?」という問いに対する答えを考えてみましょう。自分一人で考えても良いです。多くの人が集まって考えても良いです。

本日、NPO法人子育て支援コミュニティプチママンの副理事長の鈴木陽子さんが学校を訪れました。2月24日(月)に郡山中央公民館で「働くってなに?仕事ってなに?」という題でワークショップを開催するそうです。高校生の参加を待っているようです。詳しくは、ボランティアの係の先生にお聴きください。

いろいろな人と話をして、意見を聞くことは大切なことです。自分と違う考えを簡単に否定せず、必ず「なぜ」という問いを付けましょう。そのようなコミュニケーションの中から、見えなかった自分が見え始めるかもしれません。

頑張れ、自分探し。

 

 

 

ラジオ

「ココラジ」での、学校PRの放送が、先週に引き続き、2回目となりました。

先週もそうですが、まず、アナウンサーの方が大変上手な方だなと感心しました。よく生徒たちの良いところを引き出しているなと思っています。私たちも見習うところが多いと感じました。また、生徒たちも、しっかりと受け答えをしており、今時の子どもは凄いと感じました。本当に、アナウンサーのアドリブ的な質問に対しても的確な返答をしています。うまく学校の紹介をしているというのが、私の大きな感想です。

今週は、本校の大きな特徴である単位制の科目選択、特に第二外国語の選択について、生徒たちの進路を交えながら、うまく説明していただきました。また、単位制の特有の教室移動についても、生徒会長の遠藤くんから、朝のHRを終えると教室移動が始まり、講座毎の授業となること、同じクラスでも、授業でまったく出合わないクラスメートがいることなどが話されました。良かったです。

放送は、周波数は79.1MHzの「ココラジ」ですが、スマホをお持ちの方は無料アプリで聞けます。放送予定ですが、学校評議員の増子様の持っている番組『雅の小部屋』(月曜日の10時)です。あと、2月17日と24日の2回残っています。あと2回が、本当に楽しみになってきました。

増子さん、大変ありがとうございます。

 

東北大会

本校女子バレー部が、令和元年度第9回東北高等学校新人バレーボール選手権大会に出場してきました。結果は、予選リーグで青森県第一代表の青森西高等学校、岩手第一代表の一関第一高等学校に負け、予選リーグでの敗退となりました。

やはり、東北大会、どのチームも「うまいな」と感じました。実力差が大きく、戦うことができない相手だとは思いませんでしたが、本校の強みをうまく押さえ込まれたなという感じです。

生徒たちは、多くの課題を持ち帰ってきたのではないかと思います。しかし、マイナスばかり考えていても前に進めません。自分たちの強みは何だったのか、成果はどのような点か、そして、課題は何か、と考えて欲しいと思います。

どの部もそうですが、この時期はノーレコードの時期となります。大会が連続し、大きな修正ができにくい時期とは違い、この時期は、基礎から作り始めることができます。ただ、自分たちの現在の位置が分かりづらく、単調な練習をすることが辛い時期でもあります。このような時期に、自分を信じて、前に進めるチームが強くなると信じています。

このことは、勉強に関しても同じことが言えます。本日で、学年末考査が終了します。できた、できなかったという現象面でなく、必ず、「なぜ」という問いを自分自身にしてください。3月は、入試期間中、生徒休業日が続きます。その「なぜ」を解決するために、一歩踏み出せる時間があります。強みを伸ばし、弱みを正し、1年間の総括と次年度への準備を始めてください。

最後になりますが、いつも大声援をおくってくださる保護者のみなさま、遠くの会場まで来てくれた生徒のみなさん、大変ありがとうございました。今後とも、本校女子バレーボール部をよろしくお願いします。

手紙

今週の初め、3年生より手紙をいただきました。過分なる言葉に、笑みがこぼれるとともに、目頭が熱くなりました。ありがとうございました。

国語担当の先生に聞いたところ、1月の最後に、お世話になった人に向けて手紙を書く授業をし、その時に作成したものですと言うことでした。生徒たちが、3年間を振り返りながら、先生方に一文字一文字に思いを込めて書き上げている姿を想像してしまいました。

自分の気持ちを文字に込め手紙を書くという行為は、メールやラインになれている高校生にとってはとても難しいものでしょう。また、自分の気持ちを直接文字として書く行為自体、自分の心が見られるようで、気恥ずかしいものではないかと考えます。

ここで、メールと手紙について、少し考えてみたいと思います。

最も大きな違いは、時間と労力だろうと思います。時間も、労力も、どちらも効率と関係するものです。前にも、旅の話で書きましたが、現代は「効率の時代」で、なるべく「ムダ」を省き、時間と労力を掛けないことが善とされる時代です。しかし、そんな時代だからこそ、敢えて手間を掛けてみたいと考えています。人と人の関係は一期一会であり、縁というものは奇跡に近いものだと思っています。出会いというものを大切にすることは、相手を大切にすると言うことで、相手からも自分を大切にしてもらえます。主客一体となった社会は、それこそ、落ち着いた平和な社会ではないかと考えます。

手紙を書く行為というものは、人を思いやる行為にもつながります。メールやラインをすべて否定するわけではないですが、ひととき、心を落ち着かせ、誰かを思いやりながら手紙をしたためる、そんな心の余裕が欲しいものです。

バレー部、出発

本校女子バレー部が、令和元年度第9回東北高等学校新人バレーボール選手権大会に向け、出発しました。

この大会は、東北地区の各県代表2チームが4ブロックに分かれ、3校による予選リーグ戦を戦い、各リーグ1位が決勝トーナメントに進出するというものです。

本校は、bブロックで、青森県第一代表の青森西高等学校、岩手第一代表の一関第一高等学校との対戦となりました。

試合日程は、次のようになります。

日 時:令和2年2月7日(金)~9日(日)(7日公式練習、8日・9日試合)

場 所:宮城県総合運動公園 セキスイハイムスーパーアリーナ

      (宮城県宮城郡利府町菅谷字舘40-1)

試合方式:1日目は予選リーグ(各リーグ1位が準決勝へ)

       本校は第2試合(予定10:30~)、第4試合(予定12:30~)に出場

     2日目が準決勝、決勝

頑張れ、バレー部。

前期選抜、出願始まる

本日より高校入試の前期選抜の出願が始まりました。今年から行われる新制度の入試が本格的に始動したことになります。

新たに始まる高校入試は、従来のⅠ期選抜、Ⅱ期選抜、Ⅲ期選抜から、前期試験と後期試験になります。前期試験は、従来のⅠ期選抜とⅡ期選抜を合わせたようなもので、特色選抜と一般選抜から構成されています。従来と大きく違うところは、前期選抜受験者全員に学力検査を課すというところでしょう。後期選抜はⅢ期選抜を踏襲したものです。

前期選抜の出願は、本日より来週の12日(水)までとなっております。出願先変更は、13日(木)より17日(月)です。

現在、マスクがなかなか手に入りづらいという話が、昨日の学校保健委員会でもでました。感染症予防にマスクは有効ですが、それ以上に、手洗い、うがいが有効であるという話がありました。現在、それほど、インフルエンザは流行ってはいませんが、受験生のみなさんは、用心には用心を重ね、手洗い、うがいを励行してください。

頑張れ、受験生。

考査、初日終了

毎年、学校では、3月が高校入試に当たるため、2月は1年間のまとめをする時期となります。そのため、連日、校内、校外での会議が続くことになります。何とか整理できないかと検討していますが、そう簡単にいくものではありません。

今週も、火曜日には佐々木PTA会長をお呼びしての服務倫理委員会、昨日は遠藤学校医、北畠学校歯科医、山田学校薬剤師の学校三師をお呼びしての学校保健委員会、その後、天田産業医をお呼びしての衛生委員会と、それぞれ1年間のまとめをしました。

昨日は、すべての会議が終了したのが、午後4時過ぎでした。少し本日の整理をして、5時過ぎに本校舎、南校舎を見回りました。昨日は、1、2年生ともに12時には試験が終了しておりますが、まだ教室には居残り勉強をしている生徒たち、先生方に質問をしている生徒たちが見られました。

私も高校時代、学校で遅くまで居残り勉強をしていました。家に帰ると、テレビ、ベット、冷蔵庫など、多くの誘惑が待っています。それを避ける意味合いもありましたが、一番の理由は友人との語らいでした。この時期は、部活動もなく、多くの生徒が居残り勉強をします。普段あまり話すことのできない部活動をしている仲間と語らいができるのも、この時期の大きな特徴です。各教科の出題傾向、山の張り方、苦手な教科の勉強法など考査に関することから始まり、進路や将来の夢、そして、今期の野球の優勝チームとその理由など、多くのことを熱く語っていた記憶があります。

頑張れ、あさか開成生。

明日から考査

いよいよ学年末考査が、明日5日(水)より始まります。生徒の皆さん、準備は万端でしょうか。

今回の考査は、週末を挟んで、10日(月)まで続くことになります。その間、遅くても13時にはすべてのテストが終了しますので、生徒は普段よりも早く帰れることになります。ご家庭におきましてもご指導をよろしくお願いします。

今回の学年末考査は、3年生が1足早く終了しておりますので、1、2年生のみの実施となっています。すでに第二外国語や実習を中心とした一部の科目の試験が月曜日より実施されています。少し長めの考査期間にはなりますが、集中力を切らさないようにしてください。

少し勉強の話とは離れるですが、学生時代、旅をすることが好きでした。目的地を決めて準備をしっかりとしてという旅ではなく、ぶらりと出歩く旅が好きでした。現在、新幹線が北海道から九州まで走り、時間を掛けずに移動することが可能になりました。目的地には短時間で行き来することができます。しかし、大きなものを失ったような気がします。名も知らぬ駅で降り、見知らぬ土地を歩いてみて、その雰囲気が好きになる。安宿に宿泊し、主人から名物を教わり、食べてみる。その名物に舌鼓を打ち、その土地にちょっと興味関心を抱く。そんな旅ができなくなりつつあります。現在は「効率化」の時代です。効率よく、勉強し、生き抜くことが、成功の近道なのかもしれません。しかし、こんな時代だからこそ、敢えて回り道をしたいと思っています。ゆっくりと、じっくりと歩いてみたいと思います。時間がない、興味がないからと切り捨てるではなく、名も知らぬ「微分」を知る旅に出る。ちょっと気に入るまで、温泉にでも入りながら、「微分」の面白さを味わってみるかと、そんな余裕が学校にあれば良いなと思っています。

1、2年生のみなさん、考査、頑張れ。

帰国

2月1日(土)、パラグアイからの留学生ルイスくんが、14時05分の新幹線に乗り、帰国の途につきました。ルイスくんは1年間の留学期間を終えての帰国です。また、会津学鳳高校で1年間の留学をしていたウィルくんも、同じ新幹線でした。ウィルくんは、異地区間交流で、昨年の10月に1週間、本校で生活をした経験のある留学生です。

そのルイスくん、ウィルくんの最後のお別れに、2年5組の生徒を中心に、考査前にもかかわらず、多くの生徒が来てくれました。ハグをしながら別れを惜しみ、最後の想い出をカメラに残そうと記念撮影をする姿がみられ、改めて留学生の存在の大きさに気付かされました。

ルイスくんは、本校に来た4月には、ほとんど日本語が話せませんでした。7月初めに話したときにも、だんだんと日本語を聞き取れるようになってきたが、まだまだ日本語で返すことができませんと話してくれました。本当に、不安だったではないかと思います。しかし、この不安を、多くの生徒が、積極的に取り除こうと、いろいろな関わりをしてくれました。本当に、生徒たちのやさしさに感謝です。

今後、ルイスくんは、残りの高校生活を送り、大学への進学を考えているようです。

私からは、ルイスくんへ、是非、将来、あさか開成高校を訪ねてきて欲しいとお願いしました。ルイスくんは「日本に家族を連れてきたい。その時は、是非、あさか開成高校にも寄りたい」と返してくれました。

ルイスくん、さよなら、そして、ありがとう。

 

修了証書

放課後、ルイスくんが、校長室に、最後のあいさつに来てくれました。

ルイスくんからは「1年間、大変お世話になりました。非常に楽しい1年間でした。大変ありがとうございました」とお礼の言葉をいただきました。

私からもルイスくんへ感謝の言葉を返すとともに、是非とも本校に遊びに来てくださいと再会の約束をしました。

最後に、私より、ルイスくんへ、修了証書を手渡しました。

ありがとう、ルイスくん。

 

フェアウェルパーティー

本日1月30日(金)、1校時目、日本語の授業で、今年度パラグアイから来た留学生のルイスくんのフェアウェルパーティー、そして節分のお祝いをしました。

「節分」とは、季節の変わり目を示す言葉です。本来は、すべての季節での変わり目を指す言葉ですので、立春、立夏、立秋、立冬と4回あるはずですが、現在は立春のみが残っているようです。

今回の授業では、日本語の授業を担当している矢内講師より、節分についての説明を受けました。その中で、炒った豆を食べるのは、芽を出させないようにするため、つまり、邪気を燃やすことで悪い芽が出ないようにするためだと教わりました。そして、豆には、米よりも粒が大きいためにより多くの精霊が宿るとされ、また、豆は、「摩目」、つまりは「魔の目に豆をぶつけ、魔を滅する」という意味があることも知りました。また、みなさん、鬼がなぜ角があり、虎柄のパンツをはいているのか、知ってますか。鬼がいるとされる方角、つまり鬼門が東北の方角で、その方角を十二支で表すと「丑」「寅」の間になるそうです。そこから、鬼は、丑の角を持ち、寅の毛皮をまとっていると考えるようになったようです。季節の行事を、その由来とともに祝うことは、日本の文化を再発見することつながります。少し心が豊かになったような気がします。

今回は、ルイスくんのお別れパーティーでもあります。ルイスくんは、日本語も上手に話すことができるようになり、さらに、ひらがな、簡単な漢字が読め、簡単な日本語ならば書けるようにもなりました。私も、素晴らしいメッセージカードをいただきました。毎年のことではありますが、この留学生の順応力には驚かされるばかりです。ルイスくんにも、たくさんの苦労はあったと思いますが、1年間、私たちと一緒にいてくれて、本当にありがとうございました。心より感謝します。

ルイスくんは、明日14時5分の新幹線で、郡山を離れることになります。本日は、あさか開成高校での最後の日となります。いっぱい、いっぱいの想い出をつくってください。

ありがとう、ルイスくん。

 

告知

12月にも紹介しましたが、放送が近くなってきましたので、再度お知らせしたいと思います。

8月に続き、学校評議員の増子澄子様のお誘いで、ラジオをとおして学校をアピールする運びとなりました。増子様、大変ありがとうございます。

放送予定ですが、

 放送局は ココラジです。

 周波数は 79.1MHzですが、スマホをお持ちの方は、無料アプリで聞けます。

 放送予定ですが 増子様の持っている番組「みやびの小部屋」での放送です。

 放送日時は、次のとおりです。

  2月 3日(月) 10時より10時20分まで

   ◎学校全般について

  2月10日(月) 10時より10時20分まで

   ◎単位制、授業について

  2月17日(月) 10時より10時20分まで

   ◎学校での生活について

  2月24日(月) 10時より10時20分まで

   ◎中学生に向けて

 再放送もあります。

  2月 5日(水) 10時40分より11時まで

  2月12日(水) 10時40分より11時まで

  2月19日(水) 10時40分より11時まで

  2月26日(水) 10時40分より11時まで

今回のラジオ出演は、生徒会役員にお任せしました。3年生は、前生徒会長 安齋麗(うらら)さん、前生徒会副会長 佐藤和世さん、2年生は、現生徒会長 遠藤颯人さん、1年生は、生徒会副会長 人見綾音さんです。スペシャルゲストとして、ある先生も出演もあります。ラジオを聴いて、誰か当ててみてください。

記憶

本日で3年生の学年末考査が終了します。また、昨日より、1、2年生は考査1週間前となり、職員室の入室や部活動が制限されています。

「季節感」、「区切り」というものは、非常に大切なものだと思っています。春に蒔かなくてはいけない種を、秋に蒔いても実る可能性が低くなってしまいます。やはり、やるべき、まとめるべき時期にしっかりとまとめをすることは大切なことなのです。

ここで、ドイツの心理学者ヘルマン・エビングハウスの忘却曲線を紹介しましょう。忘却曲線とは、時間とともに記憶が変化することで、簡単に言えば、忘れていく割合を表したものです。その実験では、覚えた情報が20分後に42%、1時間後に56%、1日後に74%、1週間後に77%、1カ月後に79%、忘れ去られてしまうことでした。1時間で、半分以上忘れてしまうのです。ここから導き出されるものは、忘れる前に、定期的に反復して復習することが効果的ではないかということです。暗記科目は前日にやればいいと思っていませんか。暗記科目も定期的に復習すれば、より定着率が高くなるということなのです。

また、私が注目したのは、1ヶ月経っても20%の情報を覚えているという事実です。どうせ、忘れるからやらなくていいと考える人いませんか。放棄すれば、定着率は0%です。苦手であっても、この時期に、一生懸命覚えようと努力すれば、定着率は決して高くはないですが、情報は脳の中に定着しているのです。この違いは、後で大きな差になってくると考えます。

男子校だったせいか、私が高校の頃は、力業で、ものごとを覚える方法が流行っていたと記憶しています。具体的には、ひたすら書いて覚えていたということです。脳だけが記憶するのではなく、筋肉にも記憶装置があると豪語していました。また、脳は冷やすと記憶力が伸びると信じ、放課後、仲間たちと、寒い教室で勉強をしていたのを思えています。バカな文系たちがよく考えることです。でも、そんなバカな仲間たちと、3年間過ごした高校生活はとても楽しいものでした。

女子バレー部、準優勝

うれしい報告がありました。

昨日、16時少し前に、いわきより福島県高等学校新人体育大会バレーボール競技を終えた女子バレーボール部の生徒たちが帰ってきて、校長室に報告に来ました。

見事、準優勝に輝き、東北大会への切符を手に入れることができたという報告でした。本当におめでとうございます。

本校の女子バレーボール部は、飛び抜けたスター選手がいるわけでもなく、平均身長が高いわけでもないでもありません。自分を信じ、仲間を信じて、多くのものにチャレンジし、得た勝利だと思っています。この勝利は、本校の他の部活動にとっても、大きな励みなると感じています。

主将の太田明里さんからは、「優勝を目指していたが、その夢は果たすことができませんでした。まだまだ足りないものが沢山ありますので練習します」と話してくれました。

優勝したのは、今回も常勝の郡山女子大学附属高校でした。おめでとうございます。女子大附属高校は、地区大会、県大会でも、いつも、大きな壁として存在し、各校の目標にもなっている高校です。女子大学附属高校、郡山東高校などの強豪校が県南地区に存在することは、地区大会から高いレベルでの試合ができるということです。本人たちの努力もさることながら、本校が強くなれた要因が、そこにあるではないかと思っています。

今回の東北大会では、1つ上のレベルでの試合を経験し、自分たちの良さ、課題をしっかりと感じてきて欲しいと思っています。大会は、2月7日(金)からですので、学年末考査と丸かぶりとなります。しかし、強くなるということは、こういうことなのです。

最後になりましたが、いつも大声援をおくってくださる保護者のみなさま、遠くの会場まで来てくれた生徒のみなさん、大変ありがとうございました。今後とも、本校女子バレーボール部をよろしくお願いします。

頑張れ、女子バレーボール部。

バレー部

現在、いわき市総合体育館で、福島県高等学校新人体育大会バレーボール競技が行われている。本校の女子バレーボール部も参加している。今年は、この女子バレーボール部の練習の成果が、ようやく目に見えるものとしてあらわれた1年ではなかったかと思っている。

昨年度は実力が付いてきたものの結果がでなかった。県大会では一勝もできなかった。迷い、苦しみ、涙していたことを覚えている。試合の度に、何とか、この子どもたちを勝たせてあげたいと祈ったものである。

時代が令和となり、最初のインターハイ県大会では、やっと成果が実り始めた。3位となった。しかし、東北大会をかけた代表決定戦では、聖光学院高校に敗退し、出場を逃してしまった。その後、県総合体育大会でも、ベスト4をかけた試合で、聖光学院高校に敗退し、ベスト8止まりとなった。そして、FTV杯でも、ベスト4をかけた試合で、郡山東高校に惜敗した。

ライバルの存在というものは、時に、自己を大きく成長させることがある。聖光学院高校、郡山東高校などは、本校にとっては大きな壁であり、目標とする高校でもある。そして、この目標に向かって進むことが、自己の成長させることにもつながっていく。

本日は東北大会をかけた試合となる。気を抜かずに、真っ直ぐ前を見て、進んで欲しい。

頑張れ、バレー部

学年末考査

3年生の学年末考査が、本日より30日(木)まで、3日間実施されます。

予報どおり、本日は朝から雪が降っておりますが、思ったよりは少なくて安心しております。

3年生のみなさん、試験の準備はしっかりできているでしょうか。通常の考査とは違い、5校時目に実施される科目がありますので注意をしてください。

3年生は、この学年末考査が終了すると、2月は自宅学習に入ります。もう本当に、指折り数えるほどしか、学校に来る機会はありません。有終の美を飾るためにも、最後の最後まで頑張っていただきたいと思います。

また、1、2年生のみなさん、安心してはいけません。みなさんも、2月5日(水)より、学年末考査となります。明日で1週間前です。1年間のまとめとして、しっかりと取り組んでください。

頑張れ、3年生。

頑張れ、1、2年生。

 

(本日、7時ごろの前庭の様子)

「違い」を受容する力

一昨日1月22日(水)、郡山市立桃見台地域公民館中村隆志館長の校長室訪問がありました。今回の訪問は、今週の初め20日(月)に行われた桃見台地区の食生活改善推進員による『若者に対する食育講座』に対する御礼と今後の本校と公民館の「連携・協働」についてのお願いでした。

これからの時代、少子化や過疎化、地域コミュニティの希薄化や分断など、地域が抱える課題はより大きくなっていきます。今後、学校は、地域に支えられているだけでなく、地域の一員として地域に積極的に貢献するという考え方を持って行動することは大切なことだと思っています。

本校は、主にボランティア活動をとおして地域とのつながりをつくってきました。年間、延べ人数として600名を超える生徒が何らかのボランティア活動をしております。特に、重視しているのは、本校の所在地である桃見台地区とのつながりです。特にお世話になっているのが、桃見台地域公民館や桃見台保育所です。

本校がボランティア活動を重視するのは、社会の一員という意識を持ち、少しでも社会に貢献する気持ちを育成したいということともに、「違い」を受容する力をつけて欲しいという願いからです。国際交流では、「違い」を感じながらも、その違いを乗り越え、つながりをつくることが大切です。世代間交流も同じことです。高齢者、幼児との交流で感じた「違い」を、しっかりと自分の中に落とし込み、今の自分の、社会の何を変えたら、豊かなつながりを持った社会となるかを考えることが大切なのです。国際交流にしても、世代間交流にしても、単に頭で考えるだけでなく、体験し、違和感を感じ、そして考え、行動する、それが基本ではないでしょうか。

今回、中村館長は、今までの本校と桃見台公民館の活動を活かしながらも、今後は、アクティブラーニングの考え方を取り入れ、「開かれた課題に主体的・対話的に臨み、世代間交流を意図した協働的な取り組み」にパワーアップしていきたいと話してくれました。そのためにも、高校では、「①地域の課題への理解、②高校生の視点からの提言、③主体的なボランティア」について、どのように探究できるのか考えて欲しいということでした。なかなか高いハードルです。従来の「指示された」ボランティアから「提案し、協働できる」ボランティアに変化する必要があるからです。中村館長には、少し時間がかかるかもしれませんが、今までのかたちを活かしながら、少しずつ試行錯誤して、前へ進んでいきましょうとお話をしました。

 

(『若者に対する食育講座』の様子)

1月20日(月)、桃見台地区の食生活改善推進員4人の皆さんに教わりながら、本校の「食文化」選択の3年生が、「塩レモン焼きそば」をつくりました。この中には、今後、一人暮らしをする生徒もおります。食は、体・心の両面の健康をつくる大切なものです。今回学んだことを、新たな生活にしっかりと活かしていきましょう。

食生活改善推進員の皆さん、大変ありがとうございました。

うれしい報告

昨日1月21日(火)、1年生の吉田実祝(みのり)さんが、放課後、校長室を訪れ、うれしい報告をしてくれました。

吉田さんは、現在、竹内ひとみバレエスクールでバレエを習っているそうです。今回は、1月3日(金)から8日(水)まで東京のメルパルクTOKYOで開催されたNBA全国バレエコンクールに出場し、高校生の部で5位に入賞したという素晴らしい報告をいただきました。吉田さん、大変おめでとうございます。

吉田さんは、「今回入賞できたことはうれしいですが、まだまだ自分には多くの課題があり、その課題を一つひとつ克服していきたいと思っています。」と今後の意気込みも話してくれました。

夢を追い続けることは、簡単なことではありません。壁を一つ乗り越えることによって、また、新たな高い壁が見えてきます。吉田さんも、今、この苦しみと闘っているのかもしれません。しかし、自分自身を信じ、今の自分を乗り越えようと努力している人は、とても輝いており、ステキだと思います。

頑張れ、吉田さん。

 

新春の花、第2弾

授業「日本の伝統文化」の生徒、3年生の原愛澄さんとパラグアイからの留学生ルイスくんの作品が正面玄関を飾っています。

今回は、ストック、スイートピー、モンステラを使用した作品となっております。白のストックとピンクのパステルカラーのスイートピーがとってもかわいらしい作品となっています。

原さんからは、「花が小さいので、どのようにまとめ上げたら良いか、悩みました。春をイメージした、卒業を意識した作品に仕上がったと思います。」とコメントをいただきました。

確かに、スイートピーの花言葉は、別れを思わせるものが多いようです。花の形が蝶の飛び立っている姿に似ていることから、「門出」、「別離」などの花言葉がつけられたようです。

新春にふさわしい2作品となっています。

今年も、生徒に感謝です。

(原さんの作品)

(ルイスくんの作品)

最後のセンター試験

18・19日と行われた大学入試センター試験が無事終了しました。受験した3年生は、現在、自己採点をしている最中です。

今年は大学入試センター試験の最後の年となりました。来年からは、大学入学共通テストが始まります。英語の民間検定試験導入の延期、記述式問題の出題延期など、昨年は、いろいろと振り回された年でありましたが、受験生にとって、わかりやすい入試をお願いしたいものです。

さて、「荒れるセンター試験」と言われますが、今年も例年にない穏やかな天候でした。特に2日目は、お日様もさして、暖かささえ感じるような日となりました。受験生にとってもこの上ない日和ではなかったと感じました。両日とも、生徒の激励のために郡山女子大へ行ってきました。3年生の先生方、教頭先生、進路指導の先生も応援に駆けつけていました。最後の神頼みと言うことで、「きっと願いが叶いますように」と願いを込め、縁起物のチョコレートを配りつつの応援でした。

先日も書きましたが、私は共通一次世代です。それも宿泊を伴っての受験でした。今でも、はっきりと覚えているが、共通一次テスト前日の出陣式です。雪の中、裸足で応援団が、3年生に向かって檄を飛ばしてくれました。大変うれしかったのを覚えています。そんなことがあり、今は、何かに果敢に挑戦しようとする生徒たちの応援者になれればと思っています。

頑張れ、受験生。

センター試験直前指導

月日が経つのは早いもので、明日はセンター試験となりました。毎年、「荒れるセンター試験」と言われ、天候が危ぶまれますが、今年は暖冬のまま、大きな天気の崩れもなく、センター試験が迎えられそうです。

本日は、センター試験を受験する生徒70名に対しての直前指導が行われました。

まず、進路指導部長より、センター試験での受験前日までの確認と受験当日での諸注意が行われ、生徒たちは緊張した面持ちで一つひとつ確認しながら聞いていました。その後、担任の先生一人ひとりから、激励の言葉をいただきました。

私は、センター試験世代ではなく、その一つ前の共通一次世代です。40年近く前、この時期を、どのような思いで過ごしていたかを考えると、不安でいっぱいで何も手につかなかったことを思い出します。そのため、アドバイスとしては、特別なことはせずに普段どおりの生活をすることが第一だと思っています。また、本当に落ち着かないときは、気分転換のために軽い運動をすることも気持ちをリフレッシュさせるのではないかと思っています。

焦らず、慌てず、諦めずです。

頑張れ、3年生。

3年生がセンター試験を受けるこの時期、2年生も次年度に向けて進路の動きが始まります。この時期、大きな動きをするのが就職希望者です。来週の1月22日より本校の進路アドバイザーの北原さん等による面談が開始され、次年度の進路に向け動き出すことになります。

ちなみに、今年度の就職関係の動きを見てみると

 6月1日 ハローワークによる求人申込開始

 7月1日 ハローワークの求人票の学校への提示

      企業による学校への求人活動開始

 夏休み中 応募前職場見学(2社~3社)

 9月5日 学校から企業への応募申込開始

 9月16日 企業による選考開始

このように、7月1日には、求人票をみることができるようになりますので、それ以前に、ある程度、自分の進路の方向性を決定しておく必要性があります。

2年生の皆さん、君たちの進路が始まりました。

新春

日本文化部の2年生本山詩桜(しおん)さんの作品が、正面玄関を飾っています。

今回の作品は、カーネーション、アルストロメリア、かすみ草、モンステラを使ったもので、春を感じさせる、とても華やかで、かわいらしい作品となっています。

やはり、中心にあるピンクのカーネーションが、全体に華やかさ、かわいらしさを引き出しているではないかと感じています。そして、モンステラの緑とかすみ草の小さな白の組み合わせが、とってもクールです。黄色のアルストロメリアもしっかりとしたアクセントを付けています。アルストロメリアは面白い花です。花びらに筋状の模様がありますが、内側の花弁3枚にしかありません。とても不思議です。

さて、「春」と言えばどんな色を想像しますかと聞かれたら、どのように答えるでしょうか。アンケートの結果によると、ピンク、桃色、桜色を合わせると60%を越えるそうです。桃色、桜色が出ましたので分かったと思いますが、春を象徴する花である桃や桜がピンクなのです。今回の作品も新春第一弾ということで、ピンクでまとめたのかもしれません。

新春も生徒に感謝です。

送別会

本日1月16日(木)、6校時のホームルームの時間に、2学年はパラグアイからの留学生ルイスくんの送別会を兼ねたクラス対抗ドッジボール大会を第一体育館で行いました。

震災前は半年以上の長期留学生が3~4名いましたが、震災後は、外国からの留学生はしばらく本校には訪れませんでした。長期の留学生が復活したのは、今から5年前の平成27年度のことです。ホンジュラスからのディエゴくんが、9月より半年本校に留学することになったのです。その後、28年度には、1年間の長期留学生としてガーナからのデムくん、1ヶ月の短期留学生が4名、1週間の交流留学生が1名、29年度には、1年間の長期留学生としてガーナからのリズさん、中国からの長源くん、1ヶ月の短期留学生が3名、1週間の交流留学生が1名、30年度は、1年間の長期留学生として韓国からのソンくん、半年の長期留学生としてアメリカからのヒメナさん、1ヶ月の短期留学生として3名、1週間の交換留学生として2名と、本校を訪れる留学生も年々増えてきました。

多くの外国人と接する生徒たちには、「君たちは、日本の代表、福島県の代表であるという意識を持ち、外交官であると自覚のもと行動して欲しい」と話してきました。こんな話をするまでもなく、生徒たちの留学生に対する「やさしさ」は、以前の記事で紹介していますが、フランス人のトムくんが何度も本校を訪れていることでも証明されているような気がします。生徒たちは、国際科学科である本校の果たす役割を十分果たしているのでないかと感じています。

2月1日(土)、14時05分の新幹線で、ルイスくんは郡山を離れます。少し早めの卒業ですが、ルイスくんの本国での活躍を祈りたいと思います。

ルイスくん、あと2週間、日本を、あさか開成高校を楽しんでください。

 

(生徒たちと整列しているルイスくん。一般生徒に馴染んで、いつも探すのが大変です。)

(ルイスくんより、2年生全体にお別れの言葉が贈られました)

(ドッジボール開始です。)

ワックス塗布

本日1月15日(水)、放課後、各教室のワックス塗布が行われました。このワックス塗布は、高校入試、卒業式に向けての環境美化活動の一環で行われているもので、毎年、Ⅰ期選抜直前のこの時期に、大掃除とワックス塗布をセットで行っていたものです。今年は、入試制度が変わりましたので、この時期にⅠ期選抜は行われませんが、3月の卒業式と前期選抜、そして、次年度に向けての準備としての実施となりました。

本日は、まず、全校生徒で各教室の机と椅子の脚の汚れを落とし、すべての机と椅子の廊下に出し、教室の床の汚れを綺麗に落としました。その後、各クラスの厚生委員が、各教室へワックスを塗布するという流れで行いました。

教室が綺麗な状態に保たれていることは、非常に嬉しいことです。

厚生委員の皆さん、大変ありがとうございました。

よさこい部、始動

2020、よさこい部が始動しました。

よさこい部の練習場所は、前庭のローターリーのため、冬場に練習をするのは稀です。しかし、今年は暖冬のためか、早くから練習を始めているようです。

よさこい部は、代々、振り付けは3年生が考えています。今年も試行錯誤しながら、自分たちの振り付けを完成させているようです。

頑張れ、よさこい部。

 

 

 

トムくん、来校

今週の初め1月6日(月)に、昨年度の留学生フランス人のトレグレッサ・トムくんがお父さんとともに、本校を訪れました。トムくんが、本校を訪問するのは、夏に続いて今年度2回目のことです。

トムくんは、昨年度、愛知県の高校で1年間留学していた生徒です。「異地区間交流」という制度で、一昨年の10月に、1週間、本校で学ぶ機会を持ちました。短い期間ではありましたが、積極的に本校生徒と交流を行い、愛知県の学校に帰るときには「あさか開成高校に転校したい」とも言ってくれました。

日本が大好きなトムくんは、日本のことをもっと知りたいということで、フランスでアルバイトを重ね、今年の夏休みに再度日本を訪れ、本校で1週間、生徒とともに中学生一日体験入学の準備を手伝ってくれました。その後、一端フランスに帰国したトムくんは、本格的に日本に来るための準備を始めたようです。今回の訪問は、トムくんのお父さんが今までの感謝を伝えるためのようです。私は、トムくんから、今後の日本で勉強するための準備計画を聞き、ゆっくりで良いので、焦らずに、諦めることなく、準備を進めることを助言しました。そして、困ったことがあったら相談に乗ることを約束しました。

君たち、あさか開成生とのたった1週間の出会いが、トムくんの人生を左右するような出会いになった訳です。ドラマのような話ですね。

トムくん、頑張れ。

明日は学校

例年よりも長く感じられた冬休みも本日で終わりです。

明日は、大掃除、全校集会後は、1、2年生は課題テスト、3年生は通常授業となります。1、2年生の皆さん、課題テストの勉強は進んでいるでしょうか。勉強は積み重ねです。今までの積み重ねをしっかりと見せてください。3年生はセンター試験まで僅かとなりました。残り少ない時間ではありますが、焦らずに、直向きに学習に取り組んでください。

1月から3月までのこの時期は、どの学校でも、1年を振り返ってまとめをする、そして、次年度にジャンプアップするために準備をする、非常に大切な時期です。そのため、2年生にとっては、3年生の準備期間の意味合いを込めて「3年生0学期」と呼んだりもします。1年生も同様です。

2年生の皆さん、進路を決める大切な時期が始まりました。今年はオリンピックイヤーです。進路とオリンピックがどのように関係しているかは、担任先生より聞かされているはずです。今年は、早め、早めの行動が大切となります。

1年生の皆さん、あと3ヶ月で新入生が入ってきます。中堅学年としての自覚を高め、すべての活動の中心となる自覚を高めてください。

そして、最後に3年生の皆さん、あと学校に来る日を数えたことがありますか?20日です。本当に早いものです。カウントダウンに入ってきました。「終わりよければすべてよし」です。3年間の集大成をしましょう。

この時期が、皆さんにとって有意義な時間となることを期待します。

明けましておめでとうございます

新年明けましておめでとうございます。

いよいよ、2020年、オリンピック・パラリンピックイヤーが始動しました。

みなさん、例年よりも少し長く感じた冬休みをどのように過ごされたでしょうか。私は、少し油断してしまい、正月明けは風邪で少し寝込んでしまいました。皆さんも油断は禁物です。特に、3年生の皆さん、センター試験まであと10日あまりとなりました。手洗い・うがいを忘れず、十分な栄養を取り、多くの人が出入りするところではマスク着用です。

新年にあたり、今年の抱負を漢字一文字で表したいと思います。

「挑」

今年も、昨年同様、あらゆることに挑戦していきたいと思います。

みなさんも、新年にあたり、自分の目標を設定してみてはいかがですか。

良いお年を

令和元年も、もうすぐ終わろうとしています。天気予報では「年末寒波」の予想がでておりますので、しっかりと寒さ対策をして年を越そうと考えています。3年生の皆さんも、しっかりと体調管理に気をつけながら、最後まであきらめずに頑張ってください。

昨日まで3日間、郡山総合体育館で行われた第49回福島県高等学校ソフトテニスインドア選手権大会に行っておりました。室内は非常に寒かったですが、その寒さに負けない熱戦が繰り広げられました。本校の女子ソフトテニス部も参加していましたが、結果は、準優勝した磐城第一高等学校に準々決勝1-2で敗退し、ベスト8という結果で終わりました。県中地区の女子団体の部では、田村高校が優勝、安積黎明高校が第3位で、県中地区の高校が大活躍した大会となりました。田村高校、おめでとうございます。1月、郡山総合体育館で開催される東北大会、頑張ってください。

さて、令和元年を振り返りと、今年も、生徒がさまざまな分野で活躍した年だったと感じています。今年は、特に大きな行事である公開文化祭『凛優祭』が開催されました。『凛優祭』では、クラスの企画力の高さ、そして、普段見られない個々の才能をみることができました。また、途中で挫折しましたが、新聞紙を利用したエコバックの開発は面白いチャレンジでした。そして、夏休み中、オーストラリア研修、ベラルーシ研修、韓国研修等、50名を超える生徒が海外研修に参加しました。特に、日韓関係が緊迫している中での韓国訪問は、大きな意義があったと感じています。どうしても、文化、民族の違い等により、国家同士の対立が生じる場合があります。本来、国同士の対立は外交により解決されるべきではありますが、市民同士の相互理解があれば、より外交が円滑に行われることもあります。その意味でも、平和に寄与できる活発な交流ができたのではないかと考えております。そして、それらの研修における自己の体験をまとめ、深めた国際理解・国際交流発表会では、個々の生徒の優れた探究力、発信力をみることができました。また、部活動、ボランティア活動でも大いに活躍しました。県インターハイでのバレーボール部の3位、フラガールズ甲子園での全国1位、演劇部の2年連続の東北大会出場等、数多くのすぐれた成績を残してくれました。本当に生徒から、活力をいただいた1年ではなかったと感じております。

来年は十二支でも最初の「子」年です。また、オリンピックイヤーでもあります。何か新しいものが始まることを感じさせる、また、「国際」という文字がより重さを増す、ターニングポイントの年となるではないでしょうか。そして、本校の存在もますます増してくるのではないかと感じています。

最後に、恒例の干支「子」年にちなんだ、メッセージを送ります。

「鼠(ねずみ)が塩を引く」というように、小さなことも積み重ねていけば、大きなことにつながります。コツコツと努力することは大切です。また、「鼠も虎の如し」というように、小さなネズミも、勢いに乗って攻め込むときは大きな力を発揮するものです。勢いに乗れるだけのものを、自分自身に身に付けなければなりません。それは、日々の小さな積み重ねでしかありません。そして、「急ぐ鼠は雨にあう」というように、ものごとを急いだり、軽はずみにしてはいけません。ゆっくりで良いので、しっかりと自分の身になるような努力をしてください。

来年が、生徒の皆さん全員、飛躍できる年となりますように。

大切な「何か」

本日12月27日(金)、桃見台公民館の中村隆志館長が、11月初めの桃見台地区の文化祭、そして、先日12月21日(土)に行われたクリスマス料理教室のボランティアの御礼に、わざわざ校長室に訪れてくれました。こちらこそ、たくさんの生徒がお世話になり、ありがとうございます。

桃見台公民館には、年間をとおして、多くの生徒がボランティアに通っています。そして、公民館の職員の皆様方、また地域の方々に、学校の座学だけでは学べない「何か」を学ぶ機会をいただいています。

本校は国際科学科の学校ですが、多くの人が英語を学ぶ学校だと思っているようですがそうではありません。自分とは違う言語圏の人間との直接対話の手段として英語を学習することは大切なことではありますが、英語が話せるから異文化を理解できるということではありません。国際を科学するとは、自分と他者の違いを知り、他者を受容し、関係性を築くことであり、そのため鍵を握っているのがコミュニケーション能力だと思っています。そのため、本校では、コミュニケーション能力を伸長させる機会を数多くつくる努力をしております。海外研修でのホームステイも一例ですが、ボランティア活動を奨励していることも、その延長線上にあります。

コミュニケーション能力とは論理的に物事を考えて伝える力ですが、私はそれだけではないと思っています。相手の話を聞く力、感じ取る力、寄り添う態度もコミュニケーション能力だと考えています。だから、私は、ディベートだけで、コミュニケーション能力が身に付くとは考えていません。あらゆる場面での交流、ふれあいをとおしてこそ、コミュニケーション能力が身に付くと思っています。

生徒たちは、ボランティア活動をとおして、学校では学べない多くの大切な「何か」を学んでいるのです。

中村館長、いつも生徒の成長を見守っていただき、ありがとうございます。

ラジオ

8月に引き続き、学校評議員の増子澄子様のお誘いで、ラジオをとおして学校をアピールする運びとなりました。8月の前回は、公開文化祭『凛優祭』の告知でした。生徒からも多くの反響がありました。増子様、大変ありがとうございます。

前回も紹介しましたが、増子さんは、今年度より学校評議員となられた方で、昨年度は本校に1年間留学していた韓国人留学生のチョソンフンくんのホストファミリーとして、本校の国際交流事業を校外より手助けしていただいた方でもあります。本校の学校評議員を引き受けていただいた際に、本校の国際理解・交流事業を少しでもお手伝いさせてくださいと言われました。ということで、2度目となるラジオによる学校ピーアールの機会となった訳です。

12月20日(金)に収録が行われたようですが、今回の出演も生徒会役員の皆さまにお任せしました。出演者は、3年前生徒会長安齋麗(うらら)さん、前生徒会副会長佐藤和世さん、2年現生徒会長遠藤颯人さん、1年生徒会副会長人見綾音さんです。ある先生も出演しますが、聴いてからの楽しみとしましょう。

放送局はココラジです。周波数は79.1MHzですが、スマホをお持ちの方は無料アプリでも聞けます。

放送予定ですが2月になっています。近くなったら、また、詳細を連絡したいと思います。放送枠は、増子様の持っている番組「みやびの小部屋」での放送です。楽しみに待っていてください。

ハッピーホリデー

みなさん、「ハッピーホリデー」。

グーグルの検索サイトに「ハッピーホリデー」とありました。「ハッピーホリデー」は、クリスマスがキリスト教における宗教的行事であることを背景に他の宗教を持つ人々を顧慮し、「メリークリスマス」の代替として用いられているようです。宗教色の薄い日本としては、「ハッピーホリデー」、「メリークリスマス」、どちらも変わらないように思われますが、マイノリティを大切にする本校としては、今年より「ハッピーホリデー」を用いるように努力したいと思います。

さて、昨日より第49回福島県高等学校ソフトテニスインドア選手権大会のため、郡山市総合体育館に行っています。凄く寒いです。

昨日は男子個人戦が行われました。本来であれば、男子の個人戦・団体戦は須賀川アリーナでの開催予定でしたが、10月の台風19号の被害によりアリーナが使用不可能となり、急遽、本宮市総合体育館での開催となりました。しかし、本宮市総合体育館ではコートが2面しか取れないため、試合進行を考え、男子は大会を3日間とし、初日の個人戦を郡山市総合体育館で実施することになったという訳です。会場変更を余儀なくされる男子選手の皆さんには、おおきなご迷惑をおかけしております。

本日25日(水)は女子個人戦、そして明日26日(木)は女子団体戦が、郡山市総合体育館で開催されます。女子の個人、団体とも、本校は出場しておりますので、応援よろしくお願いします。

 

グリーティングカード

10月に1ヶ月間の短期留学生として本校に留学していたウルグアイからの留学生カズキくんより、クリスマスカードが届きました。

日本でも、年賀状や暑中見舞いなど、季節の変わり目や大きな行事の時に手紙をやり取りする文化があります。同じように、クリスマスや新年などの行事に合わせて、親しい友人とカードのやり取りをする文化が欧米にもあります。このカードのことをグリーティングカードと呼びます。クリスマスカードが代表です。

私も、今年は、オーストラリアにクリスマスカードを出しました。国際郵便ですので高いかと思いきや、なんと110円でした。グリーティングカードは格安で送れることを初めて知りました。

みなさんも、知り合った留学生に、グリーティングカードを送りましょう。新年なら、まだ間に合うかもしれません。

年の瀬も生徒に感謝

令和元年もあと1週間余りとなりました。

昨日は冬至でした。冬至とは日照時間が最も短くなる日で、毎年12月21日頃にあたります。冬至の日の日照時間を夏至と比べると、東京で約4時間40分もの差があります。5時間近く、日が短くなってしまいます。すごいですね。そして、冬至と言えば、冬至かぼちゃです。かぼちゃは、漢字では「南瓜(なんきん)」と書きます。昔から、冬至には「ん」のつくものを食べると幸運につながると言われています。「れんこん」「ぎんなん」等が挙げられますが、最も有名なのは「かぼちゃ(南瓜)」です。冬至は太陽の力が一番弱まった日で、この日を境に再び力がよみがえる、陰(北)から陽(南)へ向かう日です。「いろはに」に当てはめると、最後は「ん」となり、「ん」より折り返しとなります。つまり、「南」と「ん」の二つの文字を持つ食べ物として重宝されたのが「南瓜」です。また、かぼちゃはビタミンAやカロチンが豊富なので、風邪が流行るこの時期にとても効果的な食べ物でもあります。昔の人の知恵は凄すぎます。

年末年始は行事が続きます。25日(水)はクリスマスです。昨日、少し早いですが、週末だということで、クリスマスをしたという家庭も多いのではないでしょうか。

行事のとき、この1年を振り返り、家族とゆっくりと会話をする機会を持つことは大切なことです。行事を大切にしましょう。

さて、先週末も各地で生徒が活躍した。

21日(土)、音楽部が、星ヶ丘病院でクリスマスコンサートを開催しました。このコンサートは、毎年、本校の音楽部が同病院でクリスマスの時期に実施しているものです。今年も、多くの病院の利用者や職員の方々に、一足早いクリスマスを届けることができました。

そして、20日(金)から22日(日)まで、仙台市の仙台銀行ホールイズミティ21で開催されていた第52回東北地区高校演劇発表会では、本校演劇部の「KOMACHI99」が優良賞に輝きました。また、優秀賞に福島南高校が選ばれました。おめでとうございます。

今年1年、生徒に感謝です。

(星ヶ丘病院でのクリスマスコンサート)

ユニバーサルデザイン

本日より冬季休業に入りました。しかし、1年から3年まで全学年で課外を実施しているため、朝の風景は普段とまったく変わることはありません。

さて、先日12月14日(土)、令和元年度福島大学研究・地域連携成果報告会、郡山市地域活性化フォーラムに参加してきました。

中井勝己福島大学長のあいさつの後、一般財団法人建築環境・省エネルギー機構理事長の村上周三氏による基調講演「今なぜSDGsの推進が自治体にもとめられるのか?」、そして、郡山市長品川萬里氏による講演「SDGs未来都市こおりやま ~SDGs未来都市へのロードマップ~」が行われました。その後、福島大学による4つの成果報告が行われました。

今回、私が、この成果報告会に参加した理由は、福島大学が「SDGs」をどのように捉え、どのような研究を進めているかを聞き、今後の本校の探究活動の参考にしようとしたからです。

国際科学科である本校では、2016年より、総合的な学習の時間の学校共通テーマの設定を従前の「MDGs」によるものから「SDGs」に基づく課題設定、探究活動へ切り替えました。それは、単に「MDGs」が終わりを告げたからだけではありません。従来の「MDGs」の考え方だけでは、福島の復興・再生をしていくことに限界があると考えたからです。エネルギー問題、食への安全、コンパクトシティ等の居住空間の在り方、自然災害等に対する意識の醸成、そして、これらのすべての問題に対するグローバル・パートナーシップの構築などについて、私たちは早急に新たなる価値を創造し、その価値のもと、問題解決のために行動する必要があるのです。「SDGs」には、それらの要素が含まれており、福島の復興・再生を考える上では欠かせないものだと考えました。

いままで本校では、「水」「マイノリティ」等を課題として、探究、活動を進めてきました。今年度は、「プラスティック」問題を、「責任」というキーワードのもと、「使う責任」「つくる責任」「後始末の責任」を考え、学校全体でムーブメントを推進してきました。単にプラスティックを使わないという「NOプラ」運動だけではありません。牛乳パックをミキサーで粉砕して、紙をすくことにも挑戦しました。また、レジ袋に代わるエコバックやプラスティックの容器の代替品の開発についても試行錯誤を繰り返しました。新聞紙を利用したエコバック、笹の葉を用いた包装などです。

今回の4本の成果発表は、とても参考になるものでした。

特に、私が気になったのは経済経営学類特任准教授長野博一氏の「ユニバーサルデザインによる都市・地域・社会づくりと展望」でした。

ユニバーサルデザインとは、「近年、歩道などの段差を解消したり、住宅を高齢者が住みやすい設備にしたりする、いわゆる「バリアフリー」化が進められています。これは、障がいのある人や高齢者にとって障壁、つまりバリアとなっているものを取り除き、ハンディキャップを持った人でも安心で快適な生活ができるようにしようという考え方です。 これに対し、「ユニバーサルデザイン」は、年齢や性別、身体的能力などの違いにかかわらず、はじめから、できるかぎりすべての人が使いやすいように、製品や建物、空間をデザインしようとする考え方です。1980年代に、自身も障がいを持ち、建築家・工業デザイナーでもあった、米国ノースカロライナ州立大学の故ロナルド・メイス教授によって提唱されました」と県のホームページに出ております。長野先生も報告の中で言っていましたが、「バリアフリー」は手段で、「ユニバーサルデザイン」は理念であり、両者はこれからの社会の両輪として、お互いがお互いを補完し合う関係になるということでした。また、ユニバーサルデザインとは、モノだけでなく、社会のデザインも含まれています。多様性を持つ、「やさしさ」に溢れた社会づくりのためには、ユニバーサルデザインが欠かせないのです。「平和」な社会とは、あらゆる人に「やさしさ」あるユニバーサルデザインに基づく社会なのかもしれません。

そして、2020東京オリンピック・パラリンピックを間近に控え、ユニバーサルデザインの考え方は身近なものになってきています。例を挙げると、日本が開発したと言われているピクトグラムです。私はとても興味深いものだと思っています。

しかし、課題がないわけでもありせん。普遍性、多様性を重要視すれば、理念を現実化するための費用の問題も考える必要があります。特に、少子化が進行する日本にとって、どこまで「バリアフリー」や「ユニバーサルデザイン」を追求するのが現実的なのか、また、現在の情報社会での情報の伝達のあり方は相当の工夫をすることが必要だろうと考えます。

今後、「選択」、「合意」が必要であり、そのための「議論」の機運を高めることが必須となっています。

今回の成果報告会は、非常に参考になるものがたくさんありました。福島大学の先生方、大変ありがとうございました。

なお、本日は、仙台市の仙台銀行ホール イズミティ21で、第52回東北地区高等学校演劇発表会が行われます。本校演劇部が16時30分から上演ですので、応援に行きたいと思っています。地区、県とバージョンアップされた『KOMACHI99』、仙台市の東北大会ではどのようなものになるかが大変楽しみです。

頑張れ、演劇部。

冬季休業へ

本日12月19日、冬季休業前の全校集会を実施しました。明日12月20日(金)より2020年1月7日(火)まで、3週間弱の冬季休業となります。

長期の休業は、学校生活から長く離れるため、生活のリズムを崩したり、気持ちのゆるみから事故や問題行動が発生しやすいと言われています。生徒指導部から「冬休みの過ごし方」を生徒に配布しましたので、家庭においてもご確認をお願いします。

冬季休業中には、課外授業があります。1、2年生については25日(水)まで、3年生については27日(金)まで課外授業で、そして、3年生は年明け1月4日(土)・5日(日)にはセンタープレテストを実施します。3年生諸君、体調管理に気をつけてください。

冬季休業明けは1月8日(火)となります。8日は、1、2年生については実力考査を実施しますので計画的な学習をお願いします。また、3年生は、1月18日(土)、19日(日)が大学入試センター試験となります。また、3年生については、1月28日(火)より学年末考査がありますので、気を抜かずに学習の継続をお願いします。

なお、今年度より年末年始(12月28日(土)~1月6日(木))は学校が閉庁となります。学割、証明書類等が欲しい場合は、なるべく早く担任又は事務へ頼んでください。

女子バスケ部も県大会へ

12月14日(土)から16日(月)まで、本校第一体育館等を会場として、バスケットボールの新人体育大会県南地区大会が開催されました。

今大会には、男子は25校の出場、女子は17校の出場があり、狭き県大会の出場枠を競い合いました。結果、本校女子チームは、本戦では敗退したものの敗者戦で勝ち進み、県大会出場を果たしました。本当に、おめでとうございます。

バスケ部だけでなく、バレー部もそうでしたが、今年のこの時期の大会は選手にとっては大変苦労があったのではないかと感じています。理由は、12月6日より10日まで、2年生が台湾への修学旅行だったからです。朝練はしたようですが、不慣れな海外での朝練は制限があります。1年生との最後の合わせもできません。帰国後4日での試合、選手の動きを見ると、バレー部、バスケ部ともに、体が重いなという感じがありました。

バスケ部女子の生徒たちは、毎試合後半は足が止まってしまった。チャンスをもらったのだから、もう一度、しっかりと体づくり、そして練習をして、県大会でしっかりと戦いたいと抱負を述べていました。

悪コンディションを乗り越えての勝利、県大会での活躍を期待したいと思います。

また、なかなか勝てなかった男子バスケ部も、本戦で1勝、敗者戦で1勝をあげることができました。部員数も少なく、初心者もいるなか、おめでとうございます。努力は報われる。インターハイに向けて、いまからスタートです。

頑張れ、バスケ部。

 

 

令和、最後の花

正面玄関も、お正月の雰囲気が出てきました。パラグアイからの留学生ルイスくんの作品が正面玄関を飾っています。

ルイスくんの留学期間もラスト1ヶ月あまりとなってきました。それを考えると、寂しい気持ちになってしまいます。

平成27年より留学生をみておりますが、この時期になると、すべての留学生が、本当の意味であさか開成高校の一員となります。その一人の生徒がいなくなってしまうと考えると、とっても、とっても寂しいのです。

ルイスくん、残された時間、日本を、あさか開成高校を楽しんでください。

さて、お正月と言えば、松です。

この作品にも、松が使用されています。なぜ、お正月に松を飾るのかと言えば、真冬でも青々とした葉を茂らせるため、長寿と健康のシンボルであり、神の降りてくる依代(よりしろ)でもあるためです。松の字の由来は、「ハ」はみんなで分けあい、「ム」は抱え込むということで、みんなで共有するという考えがあるとされています。また、「まつ」と呼ぶ由来は、「神をまつ」や「神を祀る(まつる)」からきている説もあります。

今回使用されている松は、根引松です。根引松には「地に足がつくように」、「成長し続けるように」という意味があり、一年の初めに、思いを新たにし、その達成を願うとおもいが込められています。

また、お正月の飾りといえば南天です。南天は、冬になると赤い実をつける植物です。中国や日本原産の常緑低木で、昔から縁起木として好まれていました。南天は「難(南)を転(天)ずる」という意味があり、魔除けや火災除けの効果があると言われており、昔から人々に愛されてきた木でもあります。

そして、この作品に華やかさを出しているのが、ストレリチアと黄菊です。ストレリチアは、別名がBird-of-Paradise(天国の鳥)と呼ばれている観葉植物で、きれいなオレンジ色の花が咲きます。ゴクラクチョウカ(極楽鳥花)とも言われています。

ルイスくんに感謝です。

年の瀬

月日が経つのも早いもので、令和元年も残すところ、2週間あまりとなってきました。授業も、残すところ、あと2日です。「All's Well That Ends Well(終わりよければ、すべて良し)」と言います。生徒の皆さん、令和元年最後の時をしっかりと締めくくりましょう。

さて、先日12月15日(日)、郡山郵便局で年賀状引き受け開始セレモニーが開催されました。そのセレモニーで、本校よさこい部「開成舞彩」の部長三浦碧姫さんが年賀状引き受け開始のテープカットをするとともに、三浦さんを含めたメンバー19名がよさこいを披露し、華を添えました。

よさこい部が披露した楽曲は、地域の恵みへの感謝を表現した『よっちゃれ』、『ありがたや』の2曲です。よさこい部のメンバーは、来年が笑顔であふれ、笑顔がいっぱいの年になるようにと、笑顔で踊りきりましたと感想を述べていました。

年の瀬、よさこい部に感謝です。

初優勝

本日12月17日(火)の朝、とても、とても、うれしいことがありました。

バレーボール部の部長の太田明里さん、そして、栁沼美月さん、厚海莉緒さんの3名が校長室を訪れ、新人大会県南地区大会での優勝の報告をしてくれました。初優勝ということでした。本当におめでとうございます。(涙)

本校バレーボール部は、近年、どんどんと力を付けてきました。それは、飛び抜けた選手が入部してきたというわけではありません。選手たちの努力の継続、そして、チームワークの結果だと思っています。

今年のバレー部とは、2度、ともに涙を流しました。それは、5月のインターハイ県大会と11月のFTV杯で、ともに悔し涙でした。

以前にも書きましたが、力を付けてくれば、必ず現れるのが「壁」です。そんなときは、良くイチローの言葉を思い出します。

「夢や目標を達成するには1つしか方法がない。小さなことを積み重ねること」、「結果が出ないとき、どういう自分でいられるか。決してあきらめない姿勢が何かを生み出すきっかけをつくる」と言っています。

ここで、一番大事なものは、「どういう自分でいられるか」で、それは負けた時も、そして、勝った時も同様だと思っています。

1月の県大会に向けて、また、闘いの日々が始まりました。

私は、自分を信じ、仲間を信じ、夢を信じ、小さな努力を積み重ねることを厭わない生徒たちを、ずっと、ずっと、応援したいと思っています。

頑張れ、バレー部。

活動優秀校公演

週末12月15日(日)、南相馬市のゆめはっと(南相馬市市民文化会館)で第38回福島県高等学校総合文化祭「活動優秀校公演 ~ふくしまをつなぐ2019~」が開催されました。

平成23年(2011年)、本県で開催された全国高等学校総合文化祭(ふくしま総文)は、震災後5ヶ月後の開催でしたが、困難から立ち上がろうとする本県の生徒諸君及び教職員の強い意志のもと、奇跡的に開催することができました。その後、本県の高校生の芸術文化活動が全国レベルでも顕著な成績をおさめるようになり、その躍動する本県高校生の姿を県民の皆さまに知っていただく機会として始まったのが、この「活動優秀校公演」です。平成27年の会津開催を皮切りに各地区をまわり、これまで、相双地区での開催を目指して、復興・創生へと向かう希望を、いわき、県南、県北とつないできました。今回の開催で、やっと相双地区に「思いをつなげ」、「ふくしまをつなぐ」ことができたというわけです。

その記念すべき相双地区での「活動優秀校公演」に、今年度の第9回フラガールズ甲子園で最優秀賞・文部科学大臣賞を受賞した本校フラ・タヒチアンダンス同好会『ALOHA』も参加しました。

今回、本校フラ・タヒチアンダンス同好会『ALOHA』が発表したものは、1曲目が『Alaha Hula』で、この曲はフラガールズ甲子園の課題曲にもなっているものです。フラガールズ甲子園でも高い評価をいただいた楽曲です。2曲目は『Kaimana Hila』で、オワフ島ワイキキビーチを見渡す火山ダイヤモンドヘッドを意味しており、その美しい景色や情景を歌った楽曲です。そして、3曲目は『糸』です。東日本大震災の復興イベントである『福魂祭』でも披露している楽曲で、「人と人とのめぐり会いに感謝し、今という時間を大切にしたい」という思いを込めており、今回の公演のコンセプトである「思いをつなげ」、「ふくしまをつなぐ」にぴったりな曲ということで選曲したそうです。

私たちの笑顔で、少しでも多くの人たちが笑顔になれるようにと全力で踊ったようです。いかがだったでしょうか。

思わず手に取る、この一冊

昨日、放課後、3年生の図書委員の溝井梨華子さんと松本彩花さんが、できたてほかほかの「図書館だより」を持ってきてくれました。

今回は、冬期休業中の長期貸し出しが始まったことを知らせるもので、「思わず手に取る この一冊」の特集が組まれていました。

溝井さんと松本さんの「思わず手に取る この一冊」としての推薦は、湊かなえさんの『リバース』、ダニエル・キイスさんの『アルジャーノンに花束を』でした。

「イヤミスの女王」と呼ばれる湊かなえさんですが、私は、最近、湊さんの新たなジャンルの小説を読みました。『ブロードキャスト』です。爽やかな青春ドラマでした。湊さんのことだから、この辺で人間関係が崩れ、心の闇がでてくるのかと思いきや、最後まで爽やか青春ドラマでした。舞台は高校放送部、運動部をやめた主人公がラジオドラマへのめり込んでいく小説です。放送部、そして、ラジオドラマへの見方が、大きく変わった小説でもありました。ちなみに、『リバース』はイヤミスです。最後の、最後で、大どんでん返しが起こります。落ち込みました。

『アルジャーノンに花束を』は、20年以上前に読んだ記憶がある本です。こんなところで出合うとは思ってもいませんでした。『アルジャーノン』を読むと、キューブリックの『時計仕掛けのオレンジ』を思い出してしまいます。強制的な手段での矯正によって人を変えることは不可能であり、人を変える手段として有効な、かつ、最大のものは教育であると思っています。

最後に、今年の私の「思わず手に取る この一冊」を紹介しましょう。ベタですが、瀬尾まいこさんの『そして、バトンは渡された』です。「こんな家族ないよ」という批判が聞こえてきそうな小説ですが、私は心温まる傑作であると思っています。特に、義理の母である梨花の生き方がすごいと思います。日本は、どうしても、血縁という関係性を重視しがちですが、人と人のつながりはそれだけではありません。また、『バトンを渡す』という題も、平成から令和という新たな時代を迎え、とても良い題だと思います。今我々に求められているのは、子や孫の世代に誇れるようなものを残すこと、つまり、バトンを渡すことが大切だと思いました。

きらびやかなイルミネーションも素敵ですが、心に小さな希望を灯をともすことも大切です。自分の心に残る一冊を、手に取りましょう。

つくってミルク

福島県牛乳普及協会主催の令和元年度牛乳・乳製品利用料理コンクールで、県大会に出場した10名の生徒たちの作品の料理レシピ集が完成したようです。

県大会で優秀賞、東北大会では審査員長特別賞に選ばれた中川翔月さん、そして、優良賞に輝いた小林海斗くん、横山碧都くんの作品レシピが掲載されています。中川さんが、東北大会まで出場したことは、大変うれしいことです。しかし、それ以上に、中川さんが、今年度本校全体で取り組んできた「NO プラスティック」を、料理という分野で、どのように表現しようかと考えてくれたこと、また、料理という分野に対して、男子生徒がしっかりと向き合ってくれたこと、これらのことは、私にとっては何事にも代えがたい喜びでありました。

高校卒業後、一人暮らしを経験せざるを得ない男子生徒も多いはずです。また、今の時代、結婚後には家事を男女でともに分担していくと考え方は一般的になっています。料理をつくり、裁縫ができ、子育てを共に考えることは、性別を問わず、最低限の心得になってきているのもしれません。

今回、福島県牛乳普及協会より許可をいただき、本校生徒のレシピ集をホームページに掲載します。是非、気になった作品がありましたら、ご家庭でもお試しいただきたいと思っています。

料理関係では、昨日の福島民報新聞に、大きく栗林さんの『里いもスティック』の試食販売の記事が掲載されていました。来年1月の本格メニューに向け、順調に進んでいるようです。

またまた、生徒に感謝です。

(レシピ集の表紙)

(中川さんのレシピ)

(小林くん、横山くんのレシピ)

書くこと

本日まで、2年生は、修学旅行の代休となっていました。明日からは、1週間ぶりに、全校生徒がそろうことになります。ワクワクです。

さて、本日12月12日(木)、1年生は6校時に表現力養成講座が開催されました。

自分の考えていることを的確に表現するためには、「知識」と「時間」が必要です。

「知識」とは本を読み、基本的な考え方、語彙、論理構成力などを身に付けるということです。しかし、若い頃は読書が体験に追いつかないため、表現が舌足らずのものになってしまうのは仕方のないことだと思っています。「しっかりと本を読め、特に必要なのは新書本だ」と言いたいところですが、それが簡単でないことは自分がよく分かっています。ノーベル賞をもらった吉野さんは特別です。では、どうすれば良いのでしょう。まずは、教科書の評論文でいいので、しっかりと読み込みましょう。高校3年生になり、必要を感じれば、自然と新書本や専門書にも手を出すようになるので心配しないでください。今は、少し難しいなと思っても、読み込む努力をし、できれば、単に教養を身に付けようとするだけでなく、作者と対話をしてください。そのことを繰り返していくと、感性が磨かれ、自分の考え方に多くの気付きや視点がうまれるようになってきます。

「時間」とは、意識して、書くことを繰り返し行うことです。意識してが大事です。意識してとは真剣にということです。書くことに慣れてくると、意識しなくても、ある一定の文字数が書けるようになってきます。しかし、先ほども述べましたが、決定的に基本的な知識、語彙力などが不足しているこの時期に書いた文章は、まとまりがないものです。私は、書くことの基本的な機能は、自分の体験や考えを整理することだと考えています。自己の体験や考えの意味を明らかにしていく思考過程が、「書く」という行為の中には含まれています。また、書かれた言葉は、紙の上で定着し、時間を越えることができます。つまり、それを何度も見返すことによって、不安定なものにその都度改善を加え、より確実なものへとしていくことができるのです。「書く」という行為は自己との対話であり、対話によって思考を深めることができるのです。だから、書くことに真剣に向き合う必要があるのです。

1年生のみなさん、自己の体験をしっかりと書いたり、話したりしましょう。

ノーベル賞

昨日12月10日(火)、修学旅行が無事終了しました。

昨日の19時少し前に、生徒の帰宅を見届けた引率の先生方が学校に到着しました。団長である教頭先生より、生徒とたくさんの想い出とともに無事帰国した旨の報告がありました。生徒たちはどんな想い出をつくったのでしょうか。早く会いたいところではありますが、次の登校は金曜日です。お土産話が楽しみです。

さて、12月10日(日本時間では11日未明)、ストックホルムのコンサートホールでノーベル賞の授賞式が開かれ、吉野彰さんがスウェーデン国王よりメダルと賞状が授与されました。12月10日は、アルフレッド・ノーベルの命日でもあります。1896年12月10日にアルフレッドは死去しました。その1年ほど前、アルフレッドは「全財産により基金を設立し、人類のために最大の貢献をした人たちに、賞の形で分配されるものとする」という遺言を残しています。

皆さんも知っているとおり、アルフレッド・ノーベルは、ダイナマイトの発明で有名な人でもあります。1866年、今まで不安定だったニトログリセリンを、安定的に使用できるようにしたダイナマイトを発明したのです。アルフレッドは、その研究過程で弟を事故で失っています。発明されたダイナマイトは、岩石の破壊、トンネル工事などに使用され、今までの土木工事を変えるものとなりましたが、兵器としても開発・使用されるようになりました。日本が関係する戦争では、日露戦争での旅順攻撃が最初だと言われています。

さて、郡山市とアルフレッド・ノーベルの関係はどのようなものでしょうか。明治19年(1879年)から始まった安積疏水と深い関係があります。安積疏水の建設には、当時最新鋭の技術が使用されたと言われています。当時は、非常に高価だったダイナマイトの使用もその一つです。安積疏水の最大の難関は奥羽山脈に全長585mのトンネルをとおすための掘削工事でした。硬い岩石を砕くために使用されたのがダイナマイトでした。

今年度後半のテーマは、「平和との共存」です。

現在、貧困、飢餓、地球温暖化など戦争以外で、我々の「平和」を脅かす事態が数多く起きています。これらのことは、科学技術の発展と無関係のものではありません。広島・長崎への原爆投下は日米で違った意味で捉えられています。原子力発電所も、立場の違いで、捉え方も違ってきます。科学技術が真に平和に貢献できるものにしたいのであるならば、我々は、その科学技術を悪用されても、それを覆せる更なる科学技術と知識と知恵をつくり出していくことが必要なのかもしれません。

ノーベル賞授賞式、そして、時を同じくして、COP25が開催されています。令和元年最後のとき、「平和」について考えるときかもしれません。

12月の花 第2弾

授業「日本の伝統文化」の生徒、3年生の根本琴未さんの作品が正面玄関を飾っています。

今回は、カーネーション、クジャクソウ、ストック、ドラセナを使い、「クリスマス」をイメージした作品だそうです。

前にも書きましたが、クリスマスカラーと言えば、「白」「赤」「緑」の三色です。「白」は雪を、「赤」はサンタクロースを、「緑」はもみの木をあらわしていると言われています。この三色を使いながらも、紫のストックをまぜ、かわいらしさとともに、艶やかな感じのある作品となっています。特に、赤のカーネーションと白のクジャクソウのバランスが良く取られ、かわいらしく、まとまっています。また、ドラセナがうまく機能していると思います。全体を引き締めています。

さて、世の中は、クリスマス一色となっています。年々、クリスマスツリーの登場時期が早くなっていると感じているのは私だけでしょうか。日本には、24節季、72候という季節をあらわす考え方がありますので、それをもっと取り上げてもいいかなと個人的には思っています。

以前も書きましたが、クリスマスは、イエス・キリストの生誕を祝う行事ですが、実際はイエスの生誕はいつであったのかは定かではありません。そのため、カトリックやプロテスタントの教会は12月25日に設定していますが、ギリシア教会は1月7日、アルメニア教会は1月19日と定めています。では、なぜ12月25日になったかと言えば、当時、古代ローマで多くの人々が信仰していたミトラ教と深い関係があります。ミトラ教は太陽信仰の宗教です。そのため、1年で最も日の短い冬至の翌日を、「太陽の復活の日」として祝っていました。このお祭りを継承したためと言われています。

欧米では、クリスマスはツリーのもとで家族とゆったりと過ごす祭日です。みなさんも、1年の終わり、クリスマスの日、家族とこの1年について話をしていただきたいと願っています。

今年1年、生徒に感謝です。

 

里いもスティック

修学旅行も、残すところあと2日になってしまいました。明日は移動日ですので、実質的には本日のみです。本日は、新幹線で移動して、台湾南部の高雄市内散策です。高雄は、台北とは違った南国の雰囲気がある場所です。英国領事館や美麗島駅など、見所いっぱいです。2年生のみなさん、良い想い出づくりをしてください。

さて、昨日12月8日(日)は、道の駅ひらたでクリスマスイベントが開催されました。金曜日にも紹介しましたが、道弁コンテストのファストフード部門で最優秀賞になった3年栗林優羽さんの『ひらたの里いもスティック』の試食販売も、同時に行われました。考案者である栗林さんが販売に立ち会い、そして、栗林さんの友人の寺山璃緒捺さんも応援に来てくれました。

10時からの開催と聞いていましたので、少し早めに道の駅ひらたに入りました。売店に自然薯やエゴマなどが並んでいるのをみて、平田村が医食同源の考え方から「健康長寿の村」を目指していることが理解できました。

10時前に、試食販売所に移動すると、すでに多くの人だかりができていました。私も、揚げたての里いもスティックをいただきました。「なるほど」と思いました。意外と、里芋とエゴマやチーズがマッチするのです。里芋を食べる機会のない若者には、ぴったりの商品かもしれません。今後、お客様の声を聞きながら商品化を進め、来年1月に販売を始めるようです。

販売終了予定は14時だったのですが、売れ行き好評で、13時過ぎには完売になりました。

最後に、道の駅の駅長の高野哲也さんから、たくさんの感謝の言葉をいただいたことを報告させていただきます。

生徒に感謝です。

(『ひらたの里いもスティック』販売の様子)

(高野駅長より、お食事券をいただきました)

 

道弁

先月11月17日(日)、道の駅ひらたで、『道の駅ひらた「道弁」コンテスト』が開催されました。

このコンテストは、道の駅ひらたが、地元でとれる食材を使用したオリジナル弁当「道弁(道の駅の弁当ということで道弁だそうです)」を募集したものです。平田村は、自然薯やエゴマなど保健機能を有する野菜栽培で有名な村であり、医食同源の考え方から「健康長寿の村」を目指しているそうです。

このコンテストの「ファストフード部門」で、本校の3年栗林優羽さんの『ひらたの里いもスティック』が、最優秀賞に決定しました。

栗林さんは、この作品で工夫した点を、健康に、美容に、ダイエットに良いとされる里芋をデザート感覚で食べられるようにしたところですと話してくれました。また、デザインも、2020東京オリンピックのトーチをヒントに考案したようで、本校が「2020東京オリンピック・パラリンピック教育推進校」であることを理解して作品づくりに努めたようです。

その他にも、牛乳・乳製品利用料理コンクール東北大会で審査員長特別賞に輝いた3年生の中川翔月さんの『ひらたのトリッキーおこわ』が優秀賞となりました。この作品は、ゴボウ、舞茸、鶏肉のまぜおこわに、梅干しパワーを加え、笹の葉で包んだものです。日本の伝統品であり、殺菌効果もある笹の葉の活用を、もっともっと広めたいですと話してくれました。そして、福島県きのこ料理コンクールで最優秀賞である知事賞に輝いた3年生の滝沢結衣さんの『ひらた米美豚(マイビトン)』が佳作となりました。この作品は、ゴボウ、鶏肉、舞茸、しょうがの入った味ご飯を豚肉で巻き上げ、食べやすくしたものです。本人は、ゴージャス感、そしてインパクトを出すために「ビトン」と命名しましたと話してくれました。

「国際」とは双方向のものだと考えています。相手(外国)のこと学び、知ることだけでなく、自分たちの足もとである地元の食材、伝統品を掘り起こし、それを相手に伝え、広めることも、大切な行動のひとつだと思っています。

なお、栗林さんの「ひらたの里いもスティック」は、12月8日(日)、10時より14時まで、道の駅ひらたで開催されるクリスマスイベントで試食販売がされるようです。また、来年の1月2日の初売りからテストマーケティンブも始まるようです。

お時間のある方は、是非とも、道の駅ひらたに足を運んでください。

 

(栗林さんの『ひらたの里いもスティック』)

(栗林さん、最優秀賞受賞)

(中川さんの『ひらたのトリッキーおこわ』)

(滝沢結衣さんの『ひらた米美豚(マイビトン)』)

(道の駅ひらたのクリスマスイベントのお知らせ 

 10:00~14:00 『ひらた里いもスティック』試食販売)

 

AUSからの訪問客

今週の火曜日に、オーストラリアのブリスベンより本校に訪問客がありました。

リンデン、ケリーご夫妻です。昨年も、この時期、本校を訪問した方です。夫妻は、昨年度のオーストラリア研修で本校の引率教諭がホストファミリーとしてお世話になった方で、研修の最終日、夫妻より生徒たちは、コアラのぬいぐるみをいただきました。昨年も、オーストラリアに来た生徒たちが忘れられないということで、本校に訪問してくれました。今年も、昨年出会った生徒たちに再会したいということで、2度目の訪問となりました。

昨年度、夫妻には、当時の1年生(現2年生)に対して「25ドルから始まった人生」という題で講演をしてました。その講演会では、リンデンさんは、「あなたがたの目の前にあるのは何も書かれていない本です。この本に、自分の人生を書き込んでください。」と生徒にエールを送ってくれました。ケリーさんは「恐れず行動して欲しい。壊れたもの(失敗したもの)は修復すればいい。」と挑戦する大切さを教えてくれました。私が、何よりも素敵だなと思ったことは、二人がとても信頼し合っており、ベストパートナーだということです。

今回は、現2年生の英語の授業を中心にゲストティーチャーとして参加していただきました。生徒たちも、昨年の講演会を覚えているようで、「リンデンさん、ケリーさん」と名前で読んでいました。授業では、生徒たちの質問に丁寧に答え、生徒に向かって「Confidence」という言葉を多用していまいた。「大丈夫だ、自信を持て」を言っているのでしょう。褒めながら生徒の能力を伸ばそう手法は、我々も是非見習うべきものだと思いました。

また、夫妻は、クリスマスが近いためか、たくさんのプレゼントも用意してくれていました。生徒たちは、照れくさそうにプレゼントをいただいていました。本校に、オーストラリアより、サンタさんが来たようでした。学校にもプレゼントをいただきました。正面玄関、校長室に飾っていますので、見てください。

(リンデン、ケリー夫妻による授業の様子)

(プレゼントをもらい、照れている生徒)

(学校へのプレゼント)

(校長室へのプレゼント)

無事、出発

修学旅行の出発を見送ってきました。

先ほど団長である教頭先生からもありましたが、定刻通り、無事、出発しました。期待に胸膨らませての笑顔での出発でした。

昨日、NHKの天気予報では雪のマークがあったので、朝起きたらすぐ外を確認しました。日頃の生徒たちの行いが良いためでしょう、まったく雪はありませんでした。

出発時間である午前7時、郡山東口、雲が多いものの晴れ、気温は1度でした。台北は、あいにく雨が降っているようですが、気温が16度です。過ごしやすい気温です。

今日一日は、移動日となります。良い想い出ができることを、期待しています。

 

 

修学旅行結団式

本日、修学旅行結団式が行われました。

2年生の生徒たちは、明日より10日(火)まで、台北を中心とする台湾への修学旅行となります。

結団式のあいさつの中で、生徒たちに期待することとお願いすることをお話ししました。

期待することは、高校最大のイベントである修学旅行で、たくさんの出会いをして、良い想い出づくりをして欲しいということです。出会いは、人だけではありません、モノとの出会いも大切です。修学旅行で、何を見て、何を感じ、何に気付くかは、その人の感性なのかもしれませんが、「見よう」、「感じよう」、「気付こう」とする積極的な態度は大切です。そうしなければ、普段と変わらない生活で終始してしまうかもしれません。初めて海外へ行く人も多いかと思います。自分の感性を最大限敏感にして、海外の修学旅行での出会いを楽しんできていただきたいと願っています。

お願いは人の話を聴くということです。旅行先では、教室や体育館での集会などと違い、雑踏、そして十分に場所がない中で、200名の生徒に注意・指示事項を伝えなければならないときが多々あります。集合の時間、場所が分からなければ、多くの人に迷惑をかけてしまいます。各見学・行動の前に、添乗員や先生方より、必ず注意・指示がありますので、それを聞き逃さないで欲しいということをお願いしました。

保護者の皆さま、海外の修学旅行で心配な面があるかもしれません。学校としては安全面に十分注意をして、生徒全員が思い出に残るような充実した修学旅行となるようにします。なお、修学旅行の様子については、ホームページで随時発信していきたいと考えています。

(昨年の修学旅行でのB&Sの様子)

 

 

台湾⑤

以前にも書きましたが、台湾は外食文化が発達しているという特徴があります。

自分でご飯をつくるよりも、外に食べに行ったり、既製のコンビニ弁当を家で食べたりすることなどが多くなってきていると言われています。特に若年層の外食割合が高く、一人暮らしの賃貸物件にはキッチンが無いことが多いようです。

外食の割合を高める要因は、スーパーマーケットや屋台で食事をとった方がコスト的にも安く、味も美味しいということが挙げられます。また、外食文化を支える屋台文化が発達していること一因かもしれません。ちなみに、シンガポールでも、韓国でも、屋台文化はとても発達していました。そして、屋台文化と言えば、夜市です。安くておいしいB級グルメ料理の他、洋服、アクセサリー、雑貨などの露店が立ち並んでいます。懐かしい射的などのゲームや占いなどの露店も並び、大人から子供まで、縁日のような雰囲気を楽しめます。

今回も、3日目に、士林夜市に散策に行くようです。士林夜市はB級グルメはもちろん、ゲームや服、雑貨など、あらゆる種類の屋台が集まっている台北で一番大きな夜市です。

(手のひらよりも大きなフライドチキン)

うれしいこと

季節的には小雪の末候、「橘始黄(たちばなはじめてきばむ)」と呼ばれる時期です。

橘とは、古代日本では柑橘類の総称でした。いろいろなミカンを合わせて、このように呼んでいたと考えられます。その橘が黄色く色づく季節となり、そろそろ本格的な冬の便りが届く頃となりました。

このような底冷えのする中、毎日、新生徒会役員による朝のあいさつ運動が行われています。私が気付いたのが2週間前くらいですので、中間考査前から始まったのかもしれません。前の生徒会役員も、1年間をとおして、朝のあいさつ運動をしていました。良かったと感じたものは継続する、疑問に感じたものはしっかりと検討・見直しを図るという考え方は素敵だと思います。生徒役員の皆さん、しっかり寒さ対策をして、朝のあいさつ運動を継続してください。

また、本日、気付いたことがありました。野球部の生徒たちが、前庭ロータリー付近、校舎裏の駐車場などで掃き掃除をしているのです。11月の終わり頃から、校舎内は公孫樹、百日紅、やまなし等の落ち葉がひどい状態でした。用務員さんが、朝何度も、掃き掃除をするのですが、自然の力には勝てません。次から次へと枯れ葉が落ちてくるのです。少しでも人の手が欲しいと思っていました。野球部の生徒に聞くと、木の葉が落ち始めてから毎週掃除をやるようになりましたと答えてくれました。

以前、バレー部が定期的に第一体育館の入り口の清掃をしていることに気付きました。今回は野球部です。

いろいろなところで、いろいろなかたちで、生徒たちの思いが、行動として表現されています。自分が多くの人に支えられているという感謝の気持ちから、今度は自分が誰かを支える人間になりたいという気持ちが芽生えた時、その人の人生は大きく変化すると確信しています。

生徒たちに感謝でいっぱいです。

12月の花

授業「日本の伝統文化」の生徒、3年生の中川莉緒さんの作品が正面玄関を飾っています。

今回は、ドラセナ、ヒペリカム、デンファレ、赤目柳を使った作品となっています。

とっても艶やかで、華やかな感じのある作品となっています。

やはり、メインはデンファレでしょうか。どうしても、胡蝶蘭に似ているデンファレに目が行っていまいます。熱帯地方の花らしく、とってもトロピカルで艶やかな感じを受けますが、決して他の花を否定するようなものではありません。

でも、それに負けないのがヒペリカムです。かわいらしい赤い実がとても印象的です。この時期に赤い実と言えば、千両や万両が有名ですが、ヒペリカムの実もとってもかわいいですね。ヒペリカムは、花も実も楽しめる花だそうです。

ヒペリカムは世界に広く分布するオトギリソウ科の植物です。分布の中心はユーラシア大陸の温帯から亜熱帯地域ですが、ほぼ世界中に分布しています。ヒペリカムの花期は6月から7月で、鮮やかな黄色の花を咲かせます。今回は、花ではなく、赤い果実を楽しんでいます。ピペリカムは、千両、万両とは違ったかわいらしさがあります。

最後に、ドラセナの波打つ緑がより一層のかわいらしさを出しています。ドラセナがあるなしでは、この作品の印象も大きく変わるでしょう。

12月も、生徒に感謝です。

師走

「師走」となりました。「師走」の声を聞くと、何だか心落ち着かず、せわしく感じてしまいます。

皆さんにとって、今年はどんな1年だったでしょうか。

今年は、新たな元号「令和」が始まり、改元に関わるいろいろな行事もありました。世界的なイベントであるラグビーワールドカップもあり、大きな盛り上がりました。この盛り上がりは、来年の2020東京オリンピック・パラリンピックの成功を予感させるものでもあります。街中でも本当に多くの外国人を目にするようになり、日本が変わり始めていることが実感できます。

さて、「師走」である12月は大きな区切りの月です。さまざまな区切りで、振り返りをすることは大切なことです。「できたこと」「できなかったこと」、「やりたかったこと」「やれなかったこと」など、この1年をじっくりと振り返ってみましょう。

昨年も書いた記憶がありますが、振り返りの中で、「整理する」ことは大切なことです。

昨年の栄養講話の講師の公立藤田総合病院の管理栄養士、公認スポール栄養士である山崎有理子先生も、講話の中で、紙に書き出すことの大切さをお話をしておりました。「紙に書き出す」という行為の中には、単に「記録する」という要素だけでなく、「整理する」という要素があります。「整理する」ことにより、成果と課題が見えてくるのです。

何を対しても、恐れを抱かず、全力で立ち向かうことは大切なことです。全校集会でも、よく話をすることですが、「失敗」は決して「マイナス」ではありません。「できなかったこと」により、見えてくるものはたくさんあります。しかし、機会を見つけ、振り返りを行うことも、また大切なことです。整理をすることによって、必ず、次の目標がしっかりと見えてきます。

今年、部活動などで、悔し涙を流した生徒も多いと思います。努力した人にしか、悔し涙を流すことはできません。次の目標に向け、しっかりと振り返りをしましょう。

頑張れ、生徒諸君。

台湾④

修学旅行も、ほぼ1週間前になってきました。準備の方は整ってきたでしょうか。今週の週末は、荷物等の最終確認をしてください。「九份」は1年中雨が降るところです。傘は必需品ですので、折りたたみ傘を必ず持って行ってください。

さて、台湾へ行くと、コンビニとファストフードの数の多さ、そして日本商品の豊富さに大変驚きます。それは、台湾の食文化、経済と深く結びついています。「1日2食以上は外食」と言われるほど、外食が日常化しているのが台湾です。これは、韓国のソウルでも、シンガポールでも同じだと言われています。理由は、自炊するよりも外食した方が安く、美味しいからです。屋台も発達しています。また、中間層の所得水準の向上により、少し高くても安全だと思われている日本の外食産業や日本製品が受け入れたれているようです。しかし、コンビニなどの商品を見ると、日本語表示であっても、これは絶対日本では販売していないと思われるオリジナル商品も多数存在します。このように、コンビニは見ているだけで飽きません。

台湾のコンビニには、セブンイレブン、ファミリーマートがあります。一番店舗数が多くセブンイレブンは、日本のセブンイレブンとは経営母体が違うそうです。2位のファミリーマートは、日本のファミマが経営母体となっているようです。台湾のコンビニは基本的には日本と同じ24時間営業です。おにぎりも美味しそうですが、食べてみるとびっくりのものがあります。勇気のある人は、一つご試食はどうでしょう。

そして、気をつけなければいけないのが、日本と違って、ほとんどのコンビニにトイレはないということです。どうしてもトイレがしたい場合には、ホテル、地下鉄、レストランにはあります。また、コンビニのレジ袋は有料です。世界では当たり前です。

最後に、看板など、多少微妙な日本語も多いです。見つけたら、お土産として、写真を撮ってきてください。

(台湾のファミマです)

(くら寿司もありました。前の装飾の車はなんでしょう?)

(マック、スシローもあります)

朔風払葉

小雪に時候に入り、寒さも一段と増してまいりました。

11月終わりのこの時期は、「朔風払葉」と呼ばれるそうです。

朔風とは北風のことで、木枯しを指します。冷たい北風がしだいに強くなり、木の葉を散らす頃だという意味でしょう。「朔風払葉」は、「きたかぜこのはをはらう」と読むそうです。この言葉のどおり、先日まで紅葉で賑わっていた校舎裏の公孫樹も、すっかり木々の枝から葉っぱを落としてしまいました。しかし、寒々と枯れ果てた風景に、「わび」「さび」という美を見いだせることができるのも、日本人が「いにしえ」から育ててきた感性なのかもしれません。日本人はすごいなと思います。

この北風は、日本海を渡る時に水分を含み、日本海側の山にぶつかり、多くの雪を降らせます。しかし、この雪は、春になると解けだして、恵みの水となり、田畑を潤すことになります。

また、葉を落とした木々の冬景色は一見枯れてしまったようにも見えますが、木の枝には小さな芽が出始めています。つまり、春に向けて、芽生えの準備をしているのです。

一見、苦しい時期、マイナスに見えることも、次のステージに向かっての準備をしているのです。

中間考査も終わり、新人戦を部活動も多いと思います。また、進路が決定した人も、次第に多くなってきたのではないでしょうか。

この寒い時期こそ、来春に向かって、力を蓄えるときです。しっかりと準備を始めましょう。

(校舎裏の公孫樹 空が怖いくらい曇っています)

台湾③

台湾の交通関係のネタです。

まず最初は、信号機です。

台湾の信号は、信号機中の人が動きます。その動きが、とても面白いです。まず、赤の時は、普通に止まれですので、「止まっている人」がいます。そして、青になると、カウントダウンが始まり、「ゆっくりと歩いている人」が映し出されます。しかし、30秒を過ぎた頃から、「小走りをする人」へ、そして、10秒を切ると、「全力ダッシュをする人」になります。その様子が、とてもかわいらしく、ユーモラスです。この歩行者用信号機の愛称が「小緑人(シャオリューレン)」です。お土産ムービー必須です。

そして、台湾はバイク大国です。

バスの移動の最中、信号待ちをしていると、次第に先頭にバイクが集まってきます。その数が半端な数ではありません。そして、信号が青に変わった瞬間に一斉に走り出します。その風景は圧巻です。ほとんどがスクーターですが、タンデム率も高く、圧倒される感じがあります。バイクがこれだけ多いので、各所にバイクのための駐輪場が用意されています。日本にはない光景ですので、これも必見です。

最後は、交通安全面です。

台湾では、歩行者がいなければ、赤でも自動車は通過しますよと言われていましたが、平日、私が歩いた範囲内では、それほどひどくなかったです。でも、朝の散歩の時間(5時頃よりホテル近郊を探索していました)は、ちょっと危なかったです。信号に関係なく、人がいないと思って、平気で車が横断歩道に進入してきます。危うく、轢かれそうになりました。朝練を計画している部活動の生徒は、信号だけに頼らず、しっかりと右左をみて、横断をしてください。

(信号機です。写真ですみません。実は、残り4秒ですので、全力ダッシュをしています。

 ムービーが掲載できないので、あとは、YouTube か、現地で)

(バイクの駐輪場です。どこに行っても、道路に両脇に設置されています)

 

11月の花 第3弾

今週も、正面玄関が、クリスマスらしく華やいでいます。

授業「日本の伝統文化」の生徒、3年生の田中汐穏さんとパラグアイからの留学生ルイスくんの作品が正面玄関を飾っています。

今回の作品は、ストック、カーネーション、スイートピー、珊瑚水木、ユーカリを使った作品です。

不思議なものです。色や音楽によって、行事を感じたり、季節を感じたりすることができます。色や音楽はメインとしても楽しめますが、それがメインでなくても、メインのものを引き立たせるスパイスのような働きをするものです。

さて、クリスマスカラーと言えば、何色を想像するでしょうか。メインとなるのは、「白」「赤」「緑」の3色になるではないでしょうか。「白」は雪を、「赤」はサンタクロースを、「緑」はもみの木をあらわしていると言われています。そこに、星をあらわす「金」が加わると、もっと華やかになります。

今回の作品も、「白」としてストック、「赤」としてカーネーション、スイートピー、珊瑚水木、「緑」としてユーカリが使用されています。やっぱり、クリスマスカラーです。とっても、華やかに見栄えがします。

しかし、二人の作品にも、それぞれ個性が感じられます。ルイスくんの作品には、躍動感のある「動き」が感じられます。田中さんの作品は、かわいらしさとともに強い「意志」を感じることができます。

二人の作品とも、とても素敵です。

11月終わりも、生徒たちに感謝です。

(田中さんの作品)

(ルイスくんの作品)

女子スラックス導入

昨年の6月、総合的な学習の時間で、全校生対象の講演会が開催されました。

演題は、「LGBTってなんだろう-お互いの違いを受け入れあえる社会を目指して」でした。東京にあるNPO法人ReBitより2人の講師の方に来ていただき、実体験を踏まえながらのお話をいただきました。講演後、生徒からたくさんの質問があり、非常に盛り上がったことを、今でも覚えています。

この講演会のホームページへの紹介の中で、こんなことを書きました。

「性に関する問題はちょっとと考える方も沢山おられるかもしれませんが、「ちがい」の部分に重きをおいて考えてください。私の大学時代の友人に、非常に手汗をかきやすい女性がいました。彼女は、緊張すると、より手汗をかきやすくなり、人と接することを避けるようになったようです。他人からすると、小さな悩みのように感じますが、本人は非常に悩んでいました。特に子どもたちは、どんな小さな悩みも、その時は自分が否定されるではないかと思うくらい、大きな問題として考えている時があります。

今回の講演会は、一人ひとりが「ちがい」を持っているということが分かるだけで救われることがあることを教えてくれた講演だったと思っています。」

昨年の国際関係の学校共通探究活動のテーマは、「マイノリティとの共存」でした。その一環として行われたのが、この講演会であり、この講演会からマイノリティ(少数者)に対する活動が始まりました。

生徒たちは、「ちがい」を意識し、いろいろな活動をしました。LGBT関係だと、図書委員会のレインボー柄のオリジナル栞の作製と一日体験入学へ来た中学生への配布、家庭科履修者による男女共生川柳への作成と応募、そして生徒会役員による女子スラックスの提案などがありました。マイノリティ全体では、難民支援募金、障害者スポーツであるシッティングバレーへの挑戦、郡山支援学校との交流などがありました。

私たちは、小さな力しか持ち合わせていないので、まだまだ大きく社会を変革することができません。しかし、意識を変えることはできると思っています。新たな価値観を持った生徒たちが、10年度、20年後、どのような社会をつくっていこうとするのかが楽しみです。

最後に、その若者たちが、大人、社会、そして未来を信頼することは大切なことです。生徒会役員が提唱した女子スラックスですが、大変遅くなりましたが、完成しました。次年度より、正式な制服として、女子スラックスが導入されること(希望者)が決定しました。あなたたちが、撒いた種はしっかりと実ったのです。あなたたちの意見のすべてを実現させることは、今後も、大変困難なことなのかもしれません。しかし、粘り強く、コミュニケーションを継続すれば、その意見に耳を傾ける人が必ずでてくることを信じて欲しいと思っています。

応援

人は、いとも簡単に、「頑張れ」という言葉を使っていまいます。この『校長雑感』でも、それぞれの記事の最後に「頑張れ」と簡単に書いてしまう自分がいます。その度に、「何だか、軽いな」とか、「響くものがないな」と感じています。その人が一生懸命頑張っていることは十分知っているし、その以上「何を」「どのように」頑張るのか、まったく意味が分からないという思いがあり、単に言葉自体を一方的に相手に投げつけているような感じを持ってしまうからなのでしょう。

しかし、私は、それでも人を応援したいと考えています。指導力も、専門性もあるわけではないですが、それでも人を応援したいと強く思っています。人とかかわる仕事である教員という職業を目指したのも、この人を応援したいという気持ちが根底にあったからなのかもしれません。それは、自分自身が多くの人に支えられてきたと実感しており、人が人を支えることに信頼をおくからです。

応援することは、その人と同じ夢を追いかけることだと思っています。特に、若者たちが、夢を追いかける社会、また、夢を追いかけることを信じられる社会こそが、「平和」な社会だと思っています。

週末に、数多くの生徒たちの試合、コンクールを観させていただいています。そこには、自分の仲間や子どもを、遠路はるばる応援に来ている生徒たち、保護者のみなさんがおります。とても、とても感謝しております。

今回、東北大会を決めた演劇部にも、保護者より「特製」の差し入れがあったそうです。応援してくれる一人一人の気持ちが、闘っている者の背中を押し、苦しい中でのあと一歩の前進につながっているだと思っています。

闘っている者、応援する者に、感謝です。

(演劇部への差し入れと賞状)

台湾②

「『白菜』、『角煮』とは何だ」という声がたくさん寄せられました。

まず、故宮からお話をしましょう。故宮とは、『台湾国立故宮博物館』のことで、中国の歴代の皇帝らによって収集され、明・清の宮城である北京の紫禁城(故宮)に保管されていた歴史的な文化財を保存、展示する博物館のことです。

故宮博物館は、世界4大博物館の1つにも数えられています。世界4大博物館とは、故宮博物館の他に、イギリスの大英博物館、フランスのルーブル美術館、ロシアのエルミタージュ美術館を指します。

この故宮博物館では、中国歴代王朝の皇帝たちが収集した60万点を超える至宝の美術品を所蔵し、そのうち常時約2万点あまりが展示されています。広い館内を周るには最低で半日以上は必要だと言われています。日本の博物館と違って写真撮影OKなので、たくさんの写真を撮ってきてください。ただし、会場内は暗いのと、他の観光客も写真を撮ろうとして混み合うので、気をつけて撮影をしてください。

この故宮博物館の中で、至宝中の至宝と言われるものが何点かあります。その一つが、『白菜』であり、『角煮』です。

『白菜』は、正式には『翠玉白菜』と言われており、ヒスイ輝石の形と天然の色合いを活かして、白い部分を茎に、エメラルド色の部分を葉に見立て、加工されたものです。葉の上には、イナゴとキリギリスも掘られています。

『角煮』は、正式には『肉形石』と言われており、三層に分かれた天然石を色彩と加工を施し、豚の角煮そっくりにしたものです。

ともに、硬い原石を『白菜』、『角煮』に模して、長い月日を掛け丁寧に加工してつくりあげたものです。

中国4000年の技が凝縮したものです。

 

(『翠玉白菜』と『肉形石』)

(『翠玉白菜』イナゴがいるのがわかります)

(『肉形石』)

最後の高校説明会

本日11月25日(月)、安積高校において郡山地区県立高等学校合同説明会が開催されました。これで、今年度のすべての高校説明会が終了しました。

この合同説明会は、県中地区、県南地区の70校を超える中学校、中等部の進路指導、三学年担当の先生方に対して、各高校の概要、入試について説明するものです。本校でも、国際科学科の特色を説明するとともに、今回は新たな入試が導入される初年度でもありますので、特に特色選抜についてより詳細にお話をさせていただきました。

説明の中でもお話ししましたが、特色選抜で生徒を求める部活動については、「男子のみ」、「女子のみ」、「男女」がありますので、十分に気をつけていただきたいと思います。

以下は、令和2年度の特色選抜で生徒を求める部活動です。

野球部(男子)サッカー部(男子)、バスケットボール部(男女)、 バレーボール部(女子)、陸上競技部(男女)、ソフトテニス部(男女)、 剣道部(男女)、バドミントン部(女子)、卓球部(男女)、音楽部(男女 音楽部は合唱は不可とする)

入試まではまだまだ時間があります。焦らずにじっくりと時間をかけて学力の育成を図っていただきたいと思っています。

頑張れ、受験生。

演劇部、東北大会へ

11月22日(金)から24日(日)まで、いわき市のいわき芸術文化交流館アリオスで、第73回福島県高等学校演劇コンクールが開催されました。

本校の結果は、優秀賞第一席で、昨年に引き続き、東北大会出場となりました。おめでとうございます。

私は、地区大会、県大会と観ましたが、上位大会に行くほど作品がブラッシュアップされ、宝石が磨き上げられて次第に輝きが増していく様子をみているようで、とても嬉しく思っています。このまま、進化を止めずに、突っ走っていくことを願うばかりです。

東北大会は、12月20日(金)、仙台市の仙台銀行ホールイズミティ21で行われます。是非、お時間がある方は、舞台に情熱を注ぐ高校生の活気溢れる演劇を鑑賞していただきたいと思っています。

さて、今回の上演作品の感想とは大きく離れてしまうのですが、文学作品に触れる、それも古典作品に触れるとなると、私だけでなく多くの人が、アレルギー反応を起こし、ハードルの高さを感じてしまうではないかと思っています。今回の上演作品には和歌を詠むシーンが出てきます。和歌には難しいルールがあり、今の自分の生活とはまったく関係のないことと思ってしまいがちです。しかし、単純に考えれば、和歌を詠むとは、心動かされた瞬間や思いをかたちにしたり、誰かに伝えたいという感情を根底にしているもので、現代で言えば、Twitterで自分の感情を発信したり、Instagramで写真を共有することと、あまり変わらないではないかと思っています。そして、1000年以上残っている表現方法の素晴らしさを味わうことは、このように多様な伝達媒体がある現代だからこそ、大事なことではないかと思います。そして、コミュニケーションとは何かについて考えることにもつながると思っています。

頑張れ、あさか開成高校炎激舞(演劇部)

中間考査、終了

本日、後期の中間考査が終了しました。

生徒の皆さんは、しっかりと今回の考査の反省をしてください。すべての出来事には原因があります。単にテストの点数が取れた、取れなかったに一喜一憂するのではなく、できなかったことに「なぜ」の問いを持ち、その原因を探ってください。そして、後期期末考査に向けて、第一歩を踏み出しましょう。

さて、今年は、例年と違って12月の修学旅行です。2年生も、来週当たりから「修学旅行モード」に入ってくることでしょう。昨年の修学旅行の想い出と言えば、やはりタピオカです。毎日タピオカを飲み、大きな鳥の唐揚げ?を食べたこと、なぜか最初に思い出されます。よっぽど強烈だったのかもしれません。

そこで、昨年の台湾での想い出の写真を紹介したいと思います。

まず、1回目は、郵便ポストの写真です。台湾に行く前から、故宮の「白菜」「角煮」以上に、このポストを見たいと思っていましたが、自由行動があまりなく、諦めていました。しかし、天は我を見放しませんでした。最終日、トイレ休憩によったセブン・イレブン?の前に、そのポストがありました。台風の影響で傾いたそうです。

11月の花 第2弾

現在、正面玄関は、クリスマスのような、お正月のような、華やかさです。

授業「日本の伝統文化」の生徒、3年生の神成真那さんとウルグアイからの留学生ルイスくんの作品が正面玄関に、「彩り」を加えてくれました。

今回の作品は、小豆柳、ヘリコニア、ガーベラ、モンステラを使った作品です。ヘリコニアは、異国情緒溢れる、ユニークな花だと思います。南国系の真っ赤な花が特徴で、この花一つで明るさを出すことができます。

しかし、個人的には、ガーベラの花が大好きです。ガーベラは、陽気で明るい雰囲気を持つ花です。いろいろな色彩を楽しめ、丸く愛らしい花顔を、私はとても気に入っています。今回は、オレンジのガーベラでした。オレンジのガーベラの花言葉は、冒険心と我慢強さだそうです。

ルイスくんの作品を最初に紹介しましょう。これは、鳥をイメージしたのかもしれません。ヘリコニアは、オウムバナ科に属する植物で、「花」がオウムのくちばしのようです。ヘリコニアを鳥の頭に、そしてガーベラを胴体、モンステラを羽に見立てたような作品です。とても、独創的な、冒険心のある作品だと思います。豆知識ですが、ヘリコニアの「花」に見えるところは、実際は花でなく苞だそうです。

神成さんの作品は、お正月を思わせるような、落ち着いた作品となっています。バランスがとても良いと感じます。モンステラが、中央の3本のガーベラを引き立たせ、そして、全体に明るさを出しています。自己主張しなうなヘリコニアも落ち着いて、しっかりと作品に馴染んでいます。何より良いのが、小豆柳です。作品に、おおきな広がりを作り出しています。

二人の作品とも個性が出て、とても良い作品に仕上げっていると思います。

(ルイスくんの作品)

(神成さんの作品)

料理コンクール きのこ編

週末11月16日(土)、郡山市安積総合学習センターで、福島県きのこ料理コンクールが開催されました。このコンクールは、県森林、林業、緑化協会、県きのこ振興協議会の主催で、きのこの正しい知識の普及やきのこ産業の振興を図る目的におこなわれているものです。

そこで、本校の3年生滝沢結衣さんの「福島発 きのこ あら!?茶わん蒸し」が、最優秀賞である知事賞に選ばれました。このコンクールは、一次審査(書類審査)と本審査(調理審査)があり、一次審査では、県内の高校生、大学生等から、170点を超える応募があったようです。書類選考による審査を通過した、滝沢さんの作品を含む7作品が本審査へと足を運んだようです。

滝沢さんの作品は、具材に6種類のきのこを使った、なめこソースのあんかけ茶わん蒸しです。食感と風味のある、だしの効いた料理に仕上げました。滝沢さんは、それぞれのきのこの食感を出すために、いろいろな大きさで試作を繰り返し、試行錯誤を重ねたようです。

滝沢さんは、来年3月に東京で開催される全国大会に出場します。滝沢さんは、「さらなる向上を目指し、技術を磨き、完成度を高めていきたい。そして、全国の人に福島の食材の魅力を広めてきたい」と抱負を述べています。

頑張れ、滝沢さん。

 

料理コンクール 牛乳編

先日11月9日(土)、牛乳・乳製品利用料理コンクール東北大会が仙台市で開催され、本校3年生の中川翔月(はづき)さんの「~福島発~腹くっちーモーモーおこわ」が審査員長特別賞に選ばれました。

この大会は、牛乳普及協会の主催で、牛乳など乳製品の消費拡大をねらい、高校生以上を対象に牛乳、ヨーグルト、チーズなどを使った料理を募集したものです。福島県からは、中川さんを含め2名が東北大会に臨みました。

中川さんの「~福島発~腹くっちーモーモーおこわ」は、現在の若者に牛乳嫌いが多いということで、どうすれば牛乳を食べやすくすることができるかを考え、完成した作品です。具材として、えごま味噌、キュウリ、いかにんじん等、福島の食材を豊富に使うことで、食べやすさを追求したようです。特に工夫した点は、具材の大きさだそうです。どの程度の大きさにすれば、食感が良くなるかを考え、試行錯誤したようです。最後は、全体を笹の葉で包んで完成となります。特に、笹の葉の利用は、本校の「NO プラスティック ムーブメント」を意識したそうです。「ここまで作り上げて、最後にプラスティックを使うということはないでしょう」と本人は笑いながら話してくれました。

3年生ともなると、何をやるにも、本校の取り組みを意識しながらやるものだと、とても感心した次第です。

あっぱれ、中川さん。

壁とは

元マリナーズのイチロー選手が、「壁というのは、越えられる可能性があるものにしか、やってこない」と言っていました。今回は生徒たちに、この言葉を贈りたい。

昨日11月19日(火)、第72回全日本バレーボール高校選手権大会県代表決定戦、いわゆる「春高バレー」の代表決定戦、兼第47回FTV杯争奪県高校バレーボール選抜優勝大会が、福島市の福島トヨタクラウンアリーナ(国体記念体育館)で行われた。本校は、郡山東高等学校と対戦し1-2と惜しくも敗退してしまった。

9月以降、2年生主体の新人チームの数多くの試合を観てきた。各運動部が、現在の持てる力を発揮し、奮闘していることが実感できる試合が多い。ソフトテニス部、剣道部、卓球部、サッカー部、バスケットボール部、然りである。そして、また応援が素晴らしい。勇気をもらえる、大きな声が響くようになった。技術的にはまだまだ改善しなければならない点はあるが、本当にステップアップしていることがうかがえる。

力を付けてくれば、必ず現れるのが「壁」である。その「壁」をどのように考えるかだ。イチローは、「夢や目標を達成するには1つしか方法がない。小さなことを積み重ねること」、「結果が出ないとき、どういう自分でいられるか。決してあきらめない姿勢が何かを生み出すきっかけを作る。」とも言っている。私たちの進むべき道は、あるか遠くまで続く。この山を越えれば良いというものでもない。自分自身を信じた先にゴールはあり、それがどこかは分からない。しかし、一つ分かることは、諦めてしまえば、何も得ずに終わってしまうということだけである。

生徒諸君、「壁」や「試練」を、堂々と楽しもうではないか。

英語プレゼンコンテスト

先日11月16日(土)、福島市の杉妻会館で、第4回福島県高等学校英語プレゼンテーションコンテストが開催されました。このコンテストは、福島県の未来を担う高校生が英語でプレゼンテーションを行い、日本や世界で問題になっていること、国際理解・国際協力、ふくしまの復興や将来像に関する自分たちの意見や考え、メッセージを県内外に広く発信することをとおして、グローバル人材の育成を図ることを目的に行われているもので、今回で第4回目を迎えるものです。3人1チームで行われ、5分のプレゼンの後、審査員による3分間のクエスチョンタイムがあります。

本校からは、今年度オーストラリア研修に行った1年生の西澤叶真くん、加藤稜大くん、大内綾乃さんが参加してきました。発表した内容は、「Protect Our Oceans from Plastic(プラスティックから私たちの海を守ろう)」で、オーストラリアで実際にみてきた現地の脱プラスティック、リサイクルの取り組みや今年度本校全体で取り組んだ「NO プラスティック」ムーブメントを紹介するとともに、今後自分たちがすべきことについて発表してきました。入賞はできなかったものの、堂々とした発表でした。

これで、今年度1年間のオーストラリア研修のすべてが終わることになります。しかし、本当の探究は、ここからが始まりです。今回の研修、発表で、多くのものを見、聞き、感じてきました。これは大きな経験です。できたこと、できなかったことを十分に整理し、今後の探究活動のテーマへつなげていって欲しいと願っています。