あさか開成 校長雑感

校長より

おもてなし

昨日11月14日(木)、5・6校時に、総合的な学習の時間で、2020東京オリンピック・パラリンピック教育推進の一環として、1年生を対象に、海外からのお客様をお迎えするためのグローバルマナーの基礎を学び、自己を確立し他者を受容する心、社会に貢献しようとする心等のボランティアマインドを育成することを目的として、筑波大学客員教授の江上いずみ氏を招聘し、「グローバルマナーとおもてなしの心」を演題に、講演会が開催されました。

江上氏は、30年間、日本航空の客室乗務員として勤務し、その間、「おもてなしの心」をポリシーに機内サービスの向上、後進の指導に当たり、数多くのお客様の褒詞によりCS部長表彰、本部長表彰等多数の表彰を受けた方です。また、日本航空退社後は筑波大学客員教授に就任し、現在、年間250件を越す講演会を実施しながら、「おもてなし学」の構築に取り組んでいます。

昨日の講演で特に印象に残っているところは、「おもてなしの心」はユニバーサルなものだということです。つまり、「おもてなしの心」は、外国人を迎えるときのみに大切なものではなく、普段の生活、そして、すべての人間関係において、とても重要なものであることがわかりました。

講演内のお話をひとつしましょう。「笑顔は一円もかからないおしゃれ」と笑顔の大切さをお話しした際、では、視覚障害者に対して、笑顔を伝えるためにはどのようなことをすれば良いかを考えてくださいと言われました。数秒間ですが、とても考え込みました。想像力の貧困な私は、思考が同じところをくるくると空回りしているのを感じました。答えは、簡単でした。明るい声、江上氏いわく「笑声」で話しかけるということでした。言われて、はっとしました。人は、必ず、外界とのチャンネルを持って生活をしています。あらゆる感覚が世界とつながっているということを忘れていました。わかり合えるもので代替すれば良いだけだったのです。私が普段、言葉が話せないから壁ができているのではなく、できないという気持ちが壁を作り出しているのだと、生徒に話していることと同じことでした。多様性のある、つまりダイバシティの社会を構築していくためには、まず、偏見を捨て、他者をきちんと理解すること、そして、信頼することが大切です。「おもてなしの心」とはそういうものなのかもしれません。

少し話が逸れるかもしれませんが、若い頃、先輩から生徒を「みる目」を育てなさいと教わりました。「みる」には、見る、観る、看る、視る、覧るなど、多くの言葉が当てはまります。多くの感覚で生徒を「みて」、多くの「ことば」で伝えることの大切さを教わりました。

講演会終了後、本日の講演を聴いていただいた生徒たちに感謝の気持ちを伝えたいと江上氏は、200名の生徒全員を体育館出口で「ありがとうございました」と声かけをしながら見送りました。それに対して、握手を求めたり、ハグをしたりする生徒もおりました。「おもてなしの心」を少しは実践できるようになったなと感じた瞬間でした。

(おもてないとサービスの違い)

 おもてなし・・・見返りをもとめない対応

 サービズ・・・・主従関係あり

(関根学年主任への質問)

 関根先生は、どのようにして通知表を生徒に手渡しますか?

(講演の最後に、生徒たちへエール)

 本日は、あさか開成航空にご乗車いただき、大変ありがとうございました。・・・

(1年生200名を見送る江上氏)

11月の花、その後

先日13日(水)に紹介した阿部さんとルイスくんの作品の百合の花が咲き始めました。

やはり、百合の花が咲くと、大きく雰囲気が変わります。可憐さだけでなく、豪華さも加わってきたような感じを受けます。毎日、少しずつ変わっていく変化に気付き、楽しむことは、気持ちが豊かにもつながります。

生徒に感謝です。

(阿部さんの作品)

(ルイスくんの作品)

 

平和とは⑥

平和とは一体どのようなものでしょうか。

以前、私は、「平和とは、一人ひとりが自己の可能性を信じて、他者と協力しながら、その可能性を追い求めることができる状態である」と書きました。一言で言えば、「暴力」がない状態と考えています。

少し話は逸れますが、この平和の考え方が、国際科学科である本校の目指す教育像にもつながっていることを確認したいと思います。本校のモットーは、前鈴木校長が残してくれた「I can do it」です。自分を信じ仲間を信じる力を、明日が今以上に素晴らしいと思える力を、仲間の夢を自分の夢のように喜ぶ力を、そして、何度も転びながらも起き上がり、未来を信じ行動する力を、生徒に身に付けさせていきたいと思っています。

話を戻しましょう。では、「暴力」とは一体どのようなものなのでしょうか。「暴力」=戦争という簡単な図式ではありません。

ノルウェーの学者ヨハン・ガルトゥング氏は、「暴力」には、「主体的暴力」と「構造的暴力」とがあると言っています。そして、彼は、戦争のない状態である「消極的平和」だけではなく、貧困、抑圧、差別など構造的暴力のない状態である「積極的平和」をも目指さなければならないと強く訴えています。

「主体的暴力」とは、主語がはっきりとした暴力で、戦争などが示すように「誰かが誰かを倒そうと攻撃している」と表現することができます。しかし、差別や飢餓、貧困など主語のはっきりしない、つまり社会構造そのものに組み込まれてしまっている暴力もあるのです。それを、「構造的暴力」と呼びます。「構造的暴力」は、社会構造に組み込まれてしまっているために、気付かずに人生を終えてしまうこともあります。例えば、「お金がないから、進学することはできない」などは、これに当てはまるでしょう。差別や貧困は、その人の潜在的人格を発揮できない状態にし、その人から夢や希望を奪ってしまうのです。

では、どのように平和をつくっていかなければならないのか。

この半年をかけて、少しずつでもいいので、考えていきましょう。校長室はいつも開いていますので、お話しに来てください。

 Let's think.

山を張る

いよいよ後期中間考査が19日より始まります。本日も、放課後、教室に多くの生徒が残っています。生徒の皆さん、準備は万端でしょうか。

2、3年生については、第二外国語や実習を中心とした一部の科目の試験が14日より実施されるようです。少し長めの考査期間にはなりますが、集中力を切らさないようにしてください。

後期中間考査は22日まで続くことになります。その間、遅くても13時にはすべてのテストが終了しますので、生徒は普段よりも早く帰ることになります。ご家庭におきましてもご指導をよろしくお願いします。

考査を控え、少し勉強の仕方について、お話をしたいと思います。

「山を張る(掛ける)」と言う言葉があります。リスクを負いながらも、大きな賭の勝負に出ることをいう意味です。「山」は「鉱山」のことで、「山を張る」とは金や銀などの貴重な鉱脈のありそうな山を予想して掘り当てようとすることです。そこから、確実性のないところに労力を投下するという意味で使われるようになりました。特に現在は、試験勉強などで出題される問題を予想して、そこだけを覚えるというやり方で使われることが多いようです。

高校時代の私の友人の話をします。彼は、有名国立大学へ入学した秀才でした。高校1年生の頃、試験の前に、彼が私に、今度の数学はどこが出題されそうかを聞いてきたのです。予想しているところを答えると、彼もうなずき、大体同じだと言うのです。その話を聞いて、私は安心したのですが、彼は続けて、私にいくつかのアドバイスをしてくれました。最後まで聞いていると、彼のいわゆる「山の張った」ところは、すべての出題範囲でした。こいつには勝てないと思った瞬間でした。

前にも書きましたが、この時期、生徒から「もっと時間が欲しい」「時間が足りない」という言葉を聞く度に、少しだけうれしくなります。何かに取り組みはじめ、少しでも分かり始めると「これも、あれもしないと駄目だ」と気付き始めるからです。何かをやり始めなければ、時間が必要なのかどうかも分からないのです。そのため、「時間が欲しい」という言葉を聞くと、何かやり始めたなと感じることができるので、少しだけうれしくなります。

「少しだけ」というのは、そのことを考査期間ではなく、普段の生活の中で分かって欲しいという欲張りな願いです。部活などで、あと1点、1ポイントがとれない理由が、そこにあるのかもしれません。

時間は、人間に平等に与えられた数少ないものの一つです。その貴重な時間をどのように使うのかを決定するのは自分自身です。この平等に与えられた時間をどのように使うかを学ぶところが学校だと考えています。時間を考えることは、自己を磨くことにつながると考えています。

頑張れ、あさか開成生。「We are one. You can do it」

11月の花

授業「日本の伝統文化」の生徒、3年生の阿部咲楽さんとパラグアイからの留学生ルイスくんの作品が正面玄関を飾っています。

今回は、二人の作品ともに、クジャクソウ、透百合、千日紅、モンステラを使ったものです。

残念なことに、まだ、百合が咲いていません。百合が咲いたら、ずっと雰囲気が変わるだろうなと思っています。

まず、阿部さんの作品は、枝の先に咲く小さな、可憐な白いクジャクソウの花をまとめ上げ、華やかさを出しています。クジャクソウも、まだ、咲ききっていないようですので、まだまだ華やかになることでしょう。そして、中央にある赤の千日紅がアクセントになっています。また、モンステラも切り込みを入れて、全体を邪魔しないように工夫しています。百合が咲いたら、今以上に華やかになるだろうと勝手に想像してしまいます。そして、ルイスくんの作品ですが、丈が高くなるクジャクソウの特徴を利用し、百合と競わせるようにクジャクソウを上部にも添えました。非常に高さがあり、迫力のある面白い作品となっています。

二人の作品とも個性が出て、とても良い作品に仕上げっていると思います。

ちなみに、クジャクソウの名前の由来は、いくつも枝分かれした枝の先に咲かせる花の様子が孔雀の羽のように見えることからだそうです。キク科の仲間で、原産地は北アメリカです。日が短くなることで花が咲き出す短日植物です。

また、千日紅の赤いものは、花ではなく、つぼみを包む葉が変形した部分「苞」です。千日紅の苞の色は、色あせにくく、千日も鑑賞できることから名前がついたそうです。

11月も生徒に感謝です。

(阿部さんの作品)

(ルイスくんの作品)

募集要項アップロード

昨日、本校の令和2年度前期選抜募集要項・特色選抜志願理由書及び令和2年度外国人生徒等に係る特別枠選抜募集要項を、本校ホームページにアップロードしました。

募集要項のアップロードは、昨日より今週の金曜日15日までとなっています。今週末には、各高校の募集要項が出そろうことになり、各高校の入試概要も概ね判明することになります。

令和2年度に向け、新たな入試制度が始まります。現在の中学校3年生、そして、その保護者の方々は不安でいっぱいでしょう。そのため、各中学校で行われた高校説明会では、多くの時間を高校入試改革の説明に充てたつもりです。今後も、中学校側と連携をとりながら、わかりやすい入試制度をつくりあげていきたいと思っています。

さて、今年度も、6月より始まった中学校主催の高校説明会が、10月30日の船引中学校を最後にすべて終了しました。今年度は、本校では、前半(6月~7月)が14校、後半(9月~10月)が17校、計31校の中学校の高校説明会に参加してきました。昨年は27校でしたので、4校増加したことになります。

本校の概要説明では、本校が国際科学科であり、校内では、「マイノリティとの共存」「NO プラスティック ムーブメント」など、学校全体で共通のテーマを持ちながら、その課題解決に向けて、生徒が取り組んでいる様子をお話ししました。そして、その延長線上に、オーストラリア研修、その他の海外研修があり、決して語学力向上のみを目的に海外に行っているのではなく、海外の人々との交流をすすめる中で異文化理解を図ることが大きな目的であることを説明しました。海外研修以上に参加人数の多い国内での各種研修、セミナーでも目的は同じで、積極的に同世代や異世代の人々との交流をとおして、課題の発見、課題の共有を図っていることが大きな目的です。学校は閉じられものではなく、開かれたものとして考え、社会との交流を通して知を蓄積するという本校の基本的な考え方を説明してきました。

今月の25日(月)には、安積高等学校で、中学校の進路指導関係の先生方に向けて、郡山地区県立高等学校合同説明会が開催されます。例年、県中、県南の中学校を中心に80校以上が参加する大きなイベントです。これで、すべての高校説明会が終了し、入試本番となっていきます。

最後に、本校では、11月より外国人生徒等に係る特別枠選抜に関する教育相談を始めています。特別枠選抜を考えている受験生のみなさん、中学校の担任の先生は、特別枠の入試だけでなく、入学後の授業の受け方についても説明を行っていますので、まずは、中学校をとおしてお電話をしていただいと思っています。特別枠の入学願書の配布も行っております。

頑張れ、中学3年生。

中間考査、近づく

先週の金曜日11月8日は、立冬でした。

立冬を過ぎると季節も冬となり、寒さが一段と身にしみるようになってきます。

本日は、朝からパラパラと冷たい雨が降っています。この時期の雨を「時雨(しぐれ)」と言います。これから、初霜、初氷など季節の便りが届くようになり、冬本番となっていくことでしょう。

さて、11月の声を聞き、後期中間考査が近づいていることを気にしている生徒も多いことでしょう。後期中間考査は、11月19日(火)から22日(金)まで行われます。前期は部活動などで学習のペースがつかめなかった生徒は、後期は挽回するチャンスです。計画的な考査の向けの勉強を始めてください。

これから先、ピンと張り詰めた空気を感じ、体の芯も凍てつくような朝もあることでしょう。体調管理には十分に気をつけ、中間考査を頑張ってください。

頑張れ、あさか開成生。

 

発表会、終了

本日、令和元年度国際理解・国際交流発表会が開催され、無事終了しました。

今年も、講演会、発表会から多くのことを学びました

被爆体験伝承者である辻靖司さんの「ヒロシマからの手紙」では、被爆者が背負う幾十もの苦難を聴き、胸が張り裂ける思いがしました。私たちは戦争がない平和な世界の実現に向け、全力を傾けなければならいことを改めて感じました。また、生徒たちが、不安や困難と闘いながらも自己の可能性を追い求め、自己と他者、世界の関わりを考えた数々の研修の発表を聴き、とても感動しました。

研修のすべてが、順風満帆でなかったこと、その中で涙したこと、心が折れそうになったこと、しかし、自分をきちんと表現すると、周りには必ず優しき理解者が存在していることも分かりました。

あいさつでも、みなさんに申し上げましたが、私たちにできることはたくさんあります。今回の講演会、発表会の内容を友達や家族のみなさんとお話をすることも、そのひとつです。自分自身の考えを含め、いろいろなお話をしてください。

最後に、本日、講演会、発表会を参観に来ていただいて保護者の皆さまに感謝を申し上げたいと思います。

来年の発表会を楽しみに、また1年間、待ちたいと思います。

平和とは⑤

『平和について』の連載が5回目になってきました。こんなに続くとは考えていませんでしたが、みなさんは、私が訴える平和について少しは理解できたでしょうか。

私は、平和とは単に戦いがない状態を指すのではなく、貧困、飢餓、病気、そして差別がなく、人々が安全に安心して暮らせる状態だと思っています。その一つの象徴が「笑顔」です。本校のよさこい部やフラ・タヒチアンダンス同好会等の生徒に、一番大事なものは笑顔だよと言っている理由はそこにあります。自分たちが笑顔でなければ、周りの人に笑顔を届けることはできないと思っています。

話が逸れそうですので戻します。

明日の発表会では被爆体験伝承講話がありますので、戦争にもたらすものについて考えてみましょう。

総力戦という言葉を知っていますか。

世界史を学んだ人なら、第1次、第2次世界大戦で出てくるので覚えている人も多いと思います。総力戦とは、国家の総力を結集した戦争のことで、第1次、第2次世界大戦では、単に交戦国の軍隊が戦うだけでなく,互いにその経済,文化,思想,宣伝などあらゆる部門を戦争目的のために再編し,国民生活を統制して国家のすべての能力を戦争目的に動員して戦う戦術がとられました。すべてが戦争を遂行するために統制されるわけですから、物資の生産も、思想も、戦争のために統制されるようになります。すべての工場が武器を開発、生産し、すべてのメディアが戦争遂行のために使われることになるのです。総力戦になると、戦争の勝敗を左右するのが兵士、武器、物資の補給となります。兵士を補給し、武器や物資を生産するのは非武装地代である普通の都市や村落です。そのため、戦争を有利にするためには、航空機を利用して制空権を掌握し、その補給拠点、生産拠点である普通の都市や村落に空爆を繰り返すのです。その空爆のため、港湾、空港、工場だけでなく、普通の集落も焼け野原となっていきます。広島、長崎では、最新の大量破壊兵器である原爆が投下されました。このように、総力戦となった戦争では、前線で兵士が犠牲となるだけでなく、非武装地帯である都市・村落も破壊、人々が犠牲者となっていくのです。

その総力戦は、核兵器の出現により、全面的な戦争がしづらくなって終了したと言われています。

では、戦争は何をもたらすでしょうか。

単に兵士だけの犠牲だけではありません。兵士ではない一般の市民が、空爆により、そして広島や長崎では原爆により、恐怖を味わうとともに多くの犠牲がでています。そして、焼け野原となった都市では社会機能は失われ、人々は貧困、飢餓に巻き込まれることになります。広島、長崎の人たちは、その後、放射能にも悩まされました。また、負傷した兵士や広島、長崎の人々は偏見にも悩まされたことでしょう。

このように、戦争がもたらすものは一つではありません。戦争がもたらすものは、重層的な苦難です。だから、戦争が終了しても、未来を描くことができない社会だけが残され、復興に多くの時間と労力が必要となってくるのです。これが戦争のもたらすものだと考えます。

しかし、もう一つ忘れてはいけないことがあります。「十五年戦争」の舞台となったのは、中国、朝鮮、東南アジアの国々であったことです。戦争の舞台となった地域はより大きな被害を受けたことを見逃してはいけません。

福島県議会議員一般選挙

福島県議会議員一般選挙が、今週末の日曜日11月10日に投票日となります。3年生で、選挙資格を持っている人は、是非投票に行ってください。

主権者教育とは、どのようなものでしょうか。主権者教育は、単に若者に選挙に行かせるため、また、選挙の仕組みを知るためのものではありません。主権者教育とは、様々な利害が複雑に絡み合う現代の社会の中で、社会が直面する課題について考え、できるだけ多くの合意を形成し、今とこれからの社会をつくるために政治に参画することを目指す教育だと考えています。社会を知り、その社会の課題について考え、それぞれが意見を持ち、議論して決める過程を学ぶことだと考えています。

現在の3年生は、昨年12月に、校内での模擬選挙を経験しています。その中で学んだことを活かすチャンスです。今の社会で何が問題なのか、どのような社会をつくりたいか、より多くの情報を集めて、考え、投票を行ってください。

発表会に向け

明日11月8日(金)、本校の学習面での最大のイベントである国際理解・国際交流発表会が開催されます。

11月1日より昨日まで、放課後、発表者のリハーサルが第1体育館のステージで行われました。生徒たちは、自分で作ってきたパワーポイントや動画の動作確認、ストップウォッチを使っての発表時間の確認などをして、最終調整を行っていました。

今回の発表会は、例年とは違い、最初に講演会を実施してから、生徒の発表となる日程となっています。

今年の講演会は、広島平和記念資料館のピースボランティアを長年している辻靖司氏を迎え、「ヒロシマからの手紙」を演題とした被爆体験伝承講話を開催します。伝承講話をお聴きになりたい保護者の方は、全体開会式が午前9時より始まりますので、9時までは第一体育館にお入りください。講演会は60分の予定です。なお、本校は「NO プラスティック」ムーブメントを実施中ですので、各自下足入れを持参してください。

その後、午前10時50分より、生徒の発表が行われます。発表順は次のようになっています。

 ① 10:50~ オーストラリア研修(20分)

 ② 11:10~ 韓国研修(20分)

 ③ 11:30~ ベラルーシ研修(20分)

 ④ 11:55~ アメリカ研修、ドイツ研修、イタリア留学(25分)

 ⑤ 12:20~ ふくしま環境フォーラム(15分)

   12:35~13:25 昼食

 ⑥ 13:25~ 東京2020オリンピック・パラリンピック(25分)

 ⑦ 13:50~ 1学年(15分)

 ⑧ 14:05~ パラグアイ留学生ルイスくん(10分)

 ⑨ 14:15~ 平和について(10分)

  ※2年生修学旅行、徳島県修、女子キャリアメンタルプルグラムは展示発表

1年間の研修のまとめです。発表者のみなさん、頑張ってください。

 

(パラグアイからの1年間の長期留学生ルイスくんのリハーサル風景)

 

 

留学生ロス

先週の金曜日で短期留学生、異地区間交流留学生8名の留学期間が終了し、それぞれの地に帰りました。

今週1週間ほどは、本校生徒は留学生ロスに陥るのではないでしょうか。

先週金曜日、17時30分過ぎに、ジェゾンとウィルを除く留学生6名が校長室を訪れ、最後のあいさつをしました。ハーナーは校長室を訪れたときからずっと泣きっぱなしでした。留学生は、口々に、とても楽しかった、とても充実していたと1ヶ月、1週間の感想を述べてくれました。その一言を聞いて、そして笑顔を見て、とても安心しました。

私からは、「君たちが多くのものを得たように、本校生徒も多くのものを得ることができた。ありがとう」と感謝の言葉をおくりました。

留学生のみなさん、とてもありがとう。

 

(留学生6名と校長室にて)

平和とは④

以前、貧困について、生徒と話をすることがありました。生徒は、大学入試の問題で行き詰まっているようでした。

まず、「貧困とはどのようなものか」と質問をしてみました。いつも感じることですが、今の生徒はとっても真面目ですが、考え方に遊びがない。だから、「正解」と判断できるまで、自分の腹の内は見せないことが多いと感じます。だから、このような質問をすると、頭の中で完璧な正解を求めて、求めて、そして求めて、会話が止まっています。

そこで、「途上国でみんながお腹をすかせている状態と日本で一人だけ給食を食べられない状態では、どちらがより貧困のダメージを受けるか」と、次の質問をしてみました。

これも、とっても難しい問題ではないかと考えます。また、会話が滞ってしまいました。

そこで、貧困について少し説明しました。

貧困には、『絶対的貧困』と『相対的貧困』があり、『絶対的貧困』は生存するために必要な栄養量が不足している状態であり、『相対的貧困』は生活している社会の生活レベル以下の状態を指しています。生存を直結する『絶対的貧困』に比べれば、『相対的貧困』は大きな問題とはならないというかもしれませんが、『相対的貧困』がその人に与える疎外感や精神的ダメージも無視できない問題であることは確かで、現在、日本においても「子どもの貧困」として大きな問題になっています。このように、『絶対的貧困』と『相対的貧困』を簡単に比べることはできないということを教えました。

次に、その生徒と会ったときに、また同じ質問「貧困とはどのようなものか」と質問をしました。優等生です。今度は、「貧困とはあるレベル以下で生活を強いられている状態を言い、絶対的貧困と相対的貧困があります。私は、どちらの貧困も軽重の差はないと感じています。貧困は、個人レベルの問題で解決する問題とは考えていません。国際社会を含めた社会全体で解決する問題と思っています」と答えました。

私は、「私の貧困のとらえ方は、人々一人一人が、自分がなりたいと思う未来を奪うことが、貧困だと考える。君はどう思うか」と問いかけました。また、会話が止まってしまいました。

その後、何回か、貧困の中の平等など貧困について、議論をしたのを覚えています。

生徒にとっては、タチの悪い人間に質問をしてしまったと後悔をしたことでしょう。

平和ではない状態はたくさんあります。貧困もその一つです。平和とは、自分がなりたいと思う未来を自分自身の努力で達成できる状態を指すと思っています。

今の世界は、みなさんにとって平和でしょうか。

ふくしま教育週間

本日11月1日(金)より7日(木)まで、ふくしま教育週間です。本校では、保護者や地域のご理解・ご協力のもと、地域とともに歩む学校を目指し、従来より平常の授業の参観を積極的に進めてまいりましたが、11月8日(金)には1年間の国際関係の学習のまとめともなります『国際理解・交流発表会』もありますので、この機会に学校に足を運んでいただき、お子様の学校での生活の様子をご覧いただければと思っております。授業を参観される場合には、まず事務室の方で受付を済ませてからお願いします。

 

さて、話は少し変わりますが、本日11月1日(金)で、短期留学生・異地区間交流留学生の計8名の留学生が、本校での全プログラムを終え、それぞれの地へ帰ることになります。

昨日は、1、2年生ともに今週で終了になる留学生との最後の交流のために、学年全体のお別れ会が開催されました。私も様子を見に行きましたが、馴染みすぎていて、留学生の姿を探すことはとても大変でした。毎年感じることなのですが、留学生の学校生活に馴染んでいく適応力の高さ、日本語や日本文化を吸収しようとする情熱、直向きさには驚かされます。

短期留学生の5名は、約1ヶ月間、1年生と同じ授業を受け、遠足などの行事にも参加し、学校での生活をともにしてきました。また、異地区間交流留学生の3名は、今週1週間という短い期間ではありましたが、2年生のクラスに配置され、2年生と学習・生活をともにしてきました。

長短の差こそあれ、生活習慣の違う見知らぬ地で不安と闘いながらも、同世代の仲間と交流を深め得たものは何事にも変えられないものでしょう。本校生徒にとっても、代え難い経験ができたと思っております。

最後になりますが、8名の留学生は地域や生徒のご家庭にホームステイしております。ホストファミリーになられたご家庭のみなさま、大変お世話になりました。今後も、本校の国際交流事業に対するご理解・ご協力をお願いいたします。

(昨日の2年生のお別れ会の様子)

(昨日の1年生のお別れ会の様子)

 

栗原巳侑、作品展

卒業生の栗原巳侑(みう)くんが、昨年の「第13回西会津国際芸術村公募展2018」青少年の部で大賞を受賞しました。栗原くんは、昨年の全国高等学校総合文化祭で、福島県美術部代表として作品を出品した生徒でもありました。

西会津国際芸術村は、廃校となった山あいの木造校舎の特性を生かし、芸術を通した文化交流活動を行っており、芸術家を目指す青少年や美術愛好家から絵画を公募し、作品発表の場を提供しています。青少年の部大賞受賞者には、翌年の東京巡回展での個展開催権を授与されます。つまり、今年、東京巡回展での個展が開催されるのです。

先日、栗原くんが直接来校して、個展「栗原巳侑作品展」の開催を知らせてくれました。個展の開催は次のようになります。

 時期:2019円11月2日(土)~11月9日(土)

 時間:13:00~18:00(火曜日休館 最終日17:00まで)

 場所:「spaceS」(東急大井町線 九品仏駅または尾山台駅下車)

    158-0082 世田谷区等々力5-14-18

    電話 03-3701-1471

 オープニングコンサート:11月2日(土)14:00~

お近くに行く用事がありましたら、是非とも栗原くんの作品をご覧ください。

平和③

朝、衝撃的な映像が目に飛び込んできました。世界遺産である首里城の正殿付近から出火しているという報道でした。正殿、北殿、南殿、書院など6棟の建物が全焼したようです。

首里城は、第二次世界大戦の沖縄戦で焼失し、その後、1989年に正殿の復元作業が始まり、今年1月に一連の復元作業が一区切りをしたところでした。朱の瓦が美しい中国の王宮風の建築に、日本の城郭にみられる唐破風屋根を付けた首里城は、両国の文化を取り入れた琉球文化の象徴でした。戦後の沖縄の復興と首里城の復元を重ね合わせる沖縄の人は多く、経済的な損失だけでなく、沖縄の心の支えを失ったと嘆く人もいるほどです。

沖縄の方々に、心よりお見舞いを申し上げます。

 また、もう一つ、私にとって衝撃的なニュースが先日29日にありました。

それは、緒方貞子さんが今月の22日に他界したというニュースでした。緒方さんは、76年に日本初の女性国連公使となり、国連人権委員会日本政府代表などを歴任しました。91年には、国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)のトップに就任し、特にイラクでクルド人支援に取り組み、家を追われてトルコとの国境周辺にとどまる大勢の人々の支援に尽力しました。これは、UNHCRの支援対象が、それまでの国を逃れた難民から、国家によって生命と安全を保障されない国内避難民への転機となったものでもありました。

今回、「平和とは何か」について、私の考えを書かせていただいています。

緒方さんは、私たちにある視点を与えてくれました。

緒方さんは、国家中心の安全保障に代わる概念として、紛争や貧困など、あらゆる脅威から人々の生存や尊厳を守る「人間の安全保障」の重要性を提起した人もあります。冷戦の時代、国家間のイデオロギー的な対立がある中、国家内の対立・反目は後回しにされてきました。しかし、冷戦後、領土的一体性や国家主権に対する脅威がなくても、人々は民族的、宗教的、社会的集団間の歴史的な対立や反目に起因する国内的暴力に苦しみ、そして安全保障が脅かされているのです。このように、今日、対立する個人・集団またはコミュニティ間の平和的関係を維持・発展させることが求められているのです。

緒方さんのご冥福をお祈りします。

エゴマナーダ

27日(日)、郡山女子大学において、「2019年度 葛尾村特産『えごま料理コンテスト』」が行われました。その『えごま料理コンテスト』で、本校3年生の鈴木慧さんが最優秀賞に輝きました。

郡山女子大学では、一昨年より葛尾村で「えごま」の栽培に取り組んでおり、栄養価の高い優れた食品である「えごま」をたくさんの人に知っていただくために、このコンテストを開催しているそうです。

鈴木さんが考案した料理は、「おら!エゴマナーダ(福島風エンパナーダ)」です。本校には、現在、パラグアイからの留学生ルイスくんが来ています。ルイスくんと一緒に、パラグアイの家庭料理エンパナーダをヒントに考えたものが、今回の作品だそうです。鈴木さんは、ルイスくんと本校生徒が仲良く学校生活を送っているように、パラグアイと福島がコラボした料理ができないかを考え、たどり着いたということでした。

基本は、具材にえごまの葉を加え、彩り・風味・栄養価をパワーアップし、エゴマ豚の肉も使用して味を倍増させ、エンパナーダ風に仕上げます。そして、お好みで、じゅうねん味噌(えごま味噌)をつけて食べれば、10年長生きできる健康食品だそうです。

明日31日(木)の福島民友新聞に記事が掲載予定となっています。ご覧ください。

平和とは②

27日、過激派組織「イスラム国」(IS)の最高指導者アブバクル・バグダディ容疑者が、米軍の急襲で死亡したとトランプ米大統領が発表しました。トランプ米大統領は「世界はずっと安全な場所になった」とも言い切っていました。

以前、生徒たちと、国際社会研究の授業の中で、「平和とは何か」、「戦争とは何か」について議論したことがあります。その主題も「イスラム国」だったと記憶しています。

少し意地悪だったのかもしれませんが、生徒たちに「戦争とは何か、平和とは何か、自分が考えていることを相手に伝える作業から始めよう」と言ったのを覚えています。少し意地悪と言ったのは、高校生時代までは、まだ自分が使用する言葉について、しっかりと定義しながら話をしたり、書いたりすることはほとんどないと思っているからです。誰でも知っている言葉が、うまく定義できないことは多々あります。だから、最初、生徒たちは、「戦争とは戦うこと」というくらいで、「平和とは戦争のない状態」と考えているようでした。

平和が「戦争のない状態」とすると、平和とは「戦争がない」だけで、冷戦状態のような常に戦争につながる要素があり、緊張を抱えている状態でも平和ということになってしまします。それが本当の平和といえるのでしょうか。また、「戦争がない」だけで平和と定義するならば、貧困、飢餓、伝染病などが蔓延している社会も平和な状態となっていまいます。それは、絶対に平和ではありません。また、戦争もそうです。「戦う」ことが戦争ならば、普通の巣スポーツも戦争になってしまいます。誰が、どのような状態で、戦っているのかを明白にしていく作業が必要なのです。

結局考え込んでしまう場面が多くなり,議論が進展しづらくなってしまいました。しかし、積極的に会話をすることが、アクティブ・ラーニングだとは思っていません。今までの「常識」を破るには、時間が必要なのです。

そのような長い議論の中から、「イスラム国」の持っている特殊性に気付き、テロとの戦いというものが新しいタイプの戦争であることがしだいに分かってきたのです。

週末の生徒の活躍

10月26日(土)、イオン郡山フェスタ店で、東京2020オリンピック・パラリンピックを盛り上げるために「オリンピック・パラリンピック体験!ふくしまフェスティバルin郡山」が開催されました。

店内では、体験ブースや県内のホストタウン市町村の交流国紹介ブースがあり、そのほかにも、オリ・パラグッズがもらえるスタンプラリー、合唱、和太鼓演奏、チアリーディングなどの特設ステージでのイベントもありました。私の出身町村である猪苗代町がガーナのホストタウンになっていることを知り、なるほどと納得しました。野口英世と言えば、やはりガーナです。

その日のフェスティバルの最後に、本校よさこい部「開成舞彩」による「東京五輪音頭」の踊りがありました。校内では、昨年より、外国人留学生をもてなすために、何度か一緒に踊っているのを見かけたことがありました。今回、地域の人たちにも「東京五輪音頭」を知っていただくことができ、オリンピック・パラリンピックを盛り上げるために少しは貢献できたかなと思っています。

また、同日に郡山駅前で行われたガス展では、本校フラ・タヒチアンダンス同好会「ALOHA」が踊りを披露しました。

災害が続き、地域に大きな影を落としています。地域の皆さまが笑顔になるために、自分たちの笑顔を届けています。

(おまけ)

平和とは

今年度の総合的な学習(探究)の時間の学校共通テーマは、『共存 ~作ってきたもの、作っていくもの~』です。私は、勝手に「共存 ~レガシーづくり~」と言っています。

今年度前半は、プラスティック問題から共存を考えてきました。

6月の国際理解講演会では、アクアマリンふくしまの岩田副館長より、現在、海洋生物が人間が身勝手に捨てたプラスティックゴミにより苦しめられている現状についてのお話をお聞きしました。人間の生活を便利にするために作られたモノが、いま、いろいろな動物を苦しめているばかりか、人間の健康そのものへ直接的な影響を与え始めています。「プラスティックが便利なのは丈夫だからだ。プラスティックが恐ろしいのは丈夫だからだ」という言葉が、今でも忘れることができません。合理的、効率的な生き方を求められる今、その考え方をもう一度問い直すことが必要な時代が来ているではないかと感じました。

10月、今年度の後半に入り、課題の対象が「平和」となりました。

11月8日(金)の国際理解講演会では、国立広島原爆死没者追悼平和祈念館主催被爆体験伝承者等派遣事業による「ヒロシマからの手紙 被爆体験伝承講話」が行われます。

それにともない、本日10月28日(月)より、広島平和資料記念館より借りた「市民が描いた原爆の絵」の展示が始まりました。昼休みの12時45分から13時10分までの25分間のみの展示です。貴重な資料ですので、是非、講演会前に1度、そして、講演会後にもう一度、観ていただきたいと思っています。

本日、早速展示室に訪れた3年生の佐久間愛海さんと松本彩さんは、「想像できないくらいのものだった」「今の日常とあまりにもかけ離れている」と率直な感想を語ってくれました。

「平和」とは何か。「平和」を作るにはどうすればいいのか。

今年度の後半は、この難しい問いに挑戦しましょう。

 

 

短期留学生④

本日10月28日(月)より、1週間、新たな外国人留学生3名を加えることになります。

今回の外国人留学生は、異地区間交流で本校に来た生徒です。異地区間交流とは、今年度1年間、他の高校に配属になっている留学生が、1週間、別の高校に行き、いままでとは違う生徒との交流をとおして、日本文化を深く学ぶというものです。

3名の家2名は、愛知県の知多地区に配属の留学生ラニーさん(香港)、チャヤさん(タイ)で、もう一人は会津学鳳高校に配属になっている留学生ウイルくん(オーストラリア)です。

この3名は、2年生に所属します。

2年生の皆さん、1週間宜しくお願いします。

また、今回の3名、そして、10月7日から本校に来ている留学生5名ともに、11月1日までの受け入れとなっています。1年生、2年生のみなさん、まだまだ時間がありますので、もう少し交流したいという人は、積極的にコミュニケーションをとってください。

(左より ラニーさん チャヤさん ウイルくん)

PTA会報『グローバル』発行

PTA会報『グローバル』が、本日10月25日(金)、発行されました。

今回も、PTA調査広報委員会のみなさまの思いがこもった力作になったと思っております。調査広報委員会のみなさま、大変ごくろうさまでした。そして、ありがとうございました。

今回の『グローバル』の第1面は3年に一度の公開文化祭「凛優祭」の特集となっており、また、あの熱い思いがこみ上げてきました。特に、中央にある「ひとりぼっち秀吉」さんとの全体写真をみて、今年の「凛優祭」は、この瞬間から学校全体が「ONE TEAM」として動き始めたことを鮮明に思い出しました。生徒だけでなく、保護者も一体となって作り上げ、楽しんだ文化祭だったと思っております。

そして、生徒たちは、今年の夏、さまざまな研修を行いました。従来のオーストラリア研修に加えて、韓国研修、ベラルーシ研修と、50名を越える生徒が海外へ飛び立ち、多くの「違い」を体験してきました。今回の『グローバル』でも、オーストラリア研修に行った1年生の大内綾乃さんの体験談が掲載されています。「現地の生徒と一緒に、ドラマやデザイン、ダンスの授業を受けました。多くの生徒は積極的に自分の意見を述べていました。ただ教わるのではなくて、学びあう姿が印象的でした」「オーストラリアは多文化社会だと言われますが、私も生活の中で実感しました。他のホストファミリーには、イギリス系、中国系、インド系など様々な家庭があり、食べ物も本格的なインド料理や中華料理、タイ料理を扱う店がたくさんありました」などと感想が書かれています。

月日が流れるのは早いものです。もう季節は秋、文化祭からは2ヶ月も経過しました。現在、生徒たちは、それぞれの研修のまとめをしております。そのまとめの発表会が11月8日(金)に行われます。

11月1日より「ふくしま教育週間」となっており、7日までは授業も公開しております。普段見ることのできない子どもさんたちの授業風景を参観するチャンスです。発表会とあわせ、多数の保護者のみなさまのご来校をお待ちしております。

台風19号⑤

本日は朝から、非常に肌寒い雨となっています。今後、雨脚が強くなるようです。

JR東日本仙台支社より東北本線の時刻表と磐越東線の代行バスの連絡があります。

①東北本線の時刻表

東北本線では、新白河~矢吹駅間、安積永盛~郡山駅間、郡山~本宮駅間、松川~福島駅間においては運転本数を減らして折り返し運転を行っているようです。昨日からの時刻表は次のとおりです。

 東北本線(新白河~福島)時刻表.pdf

②磐越東線の代行バス

磐越東線の代行バス(郡山~小野新町間)では、本日より代行バス輸送を実施しているようです。磐越東線代行バス時刻表および乗り場は次のとおりです。

 磐越東線代行バス時刻表および乗り場.pdf

読書の秋

図書委員の豊岡みなみさんと吉川利菜さんが、図書館だよりを校長室まで持ってきてくれました。

10月27日(日)から11月9日(土)まで読書週間ということで、今回の図書館だよりは、1年生から3年生の図書委員が推薦する本を特集したそうです。

豊岡さんが選んだ本は伊坂幸太郎さんの「夜の国のクーパー」、吉川さんの選んだ本は木皿泉さんの「さざなみの夜」です。

伊坂さんの作品は沢山読みました。私のお勧めは「砂漠」です。伊坂さんのミステリーも大好きなのですが、この本は魅力的だと思います。「世の国のクーパー」はまだ読んでいないので、読ませていただきます。

そして、木皿さんの作品は読んだことがないと思っていました。調べてみると、「木皿泉」は、脚本家である和泉務さんと妻鹿年季子さんの共同ペンネームであることがわかりました。そして、私の好きだったテレビドラマの「やっぱり猫が好き」の脚本家であることもわかりました。

木皿さんの「さざなみの夜」は2019本屋大賞にもノミネートされたようです。2019本屋大賞ノミネート作品では、瀬尾まいこさんの「そして、バトンは渡された」、小野寺史宜さんの「人」、三浦しをんさんの「愛なき世界」の3冊は読破しました。「さざなみの夜」も読ませていただきます。

秋の夜長、本と友達になることも面白いかもしれません。図書委員が推薦してくれた本でも、図書室で気になった本でも、何でも良いので、本を手に取ってみましょう。

豊岡さん、吉川さん、そして図書委員の皆さん、ありがとうございます。

霜降

立冬の前の霜降のこの時期、秋の締めくくりとなってきました。郡山は、まだ霜が降りるほどではないですが、朝晩の冷え込みは日に日に厳しさが増しているように感じています。

本校の本校舎裏の駐車場には、イチョウの木があります。現在、そのイチョウが色づき始めています。また、そのイチョウの木から大量の「銀杏(ぎんなん)」が落ち始めました。目と鼻で秋の深まりを感じています。

イチョウの美しい黄葉がひらひらと舞い落ち、地面を黄金のじゅうたんに変える光景は、日本の秋の風物詩でもあります。しかし、イチョウは、日本原産の樹木ではありません。原産は中国で、室町頃に伝来したのではないかと言われています。

イチョウは、「銀杏」と書いたり、「公孫樹」と書いたりもします。「銀杏」の由来は、実の形があんずに似ており、そして殻が白銀だからだと言われています。また、「公孫樹」の由来は、父の代に種を撒いても、孫の代にしか実を食べることができないからだと言われています。また、ダーウィンは、イチョウを「生きた化石」と呼んでいました。地球上で植物が繁茂したのは1億年前以上のジュラ紀です。そのころの植物で残っているものはイチョウだけだそうです。すごいですね。

昨日より、ゴミを拾いながら、ゆっくりと校舎をまわることを再開しました。

10月の花 第4弾

授業「日本の伝統文化」の生徒、3年生の梨本涼夏さんの作品が正面玄関を飾っています。

真っ赤なアンスリウムとピンクのガーベラの組み合わせが、とても印象的な作品です。アンスリウムとガーベラを引き出しているのが緑色の葉っぱハランです。左側を丸めたのも、大きなアクセントになっています。そして、この作品を個性的にしているのが、やはり、脱色柳でしょう。人工的な「香り」のするアンスリウムに、渦巻く白の枝の非自然性がとてもマッチしています。

ちなみに、アンスリウムの赤く着色している部分は、実は花ではないようです。赤い部分は、仏炎苞(ぶつえんほう)と言って、花びらが変形したものだそうです。本当の花は、棒状の部分にあるそうで、小さくて見えないそうです。

そして、ハランですが、よく弁当などで料理と料理の間に入れる薄いプラスティックの仕切りのバランの語源でもあります。もともとは、ハランの葉を用いて仕切りとしていたようです。

今月も生徒に感謝です。

台風19号④

本日は朝から快晴です。少し肌寒ですが、非常に気持ちの良い朝です。

本日も朝の第1報は、通学手段の確保についてです。

昨日、JR東日本より、10月23日以降の現在運休しているJR各路線の運転計画が発表されました。詳細は、以下のとおりです。

10月23日以降の在来線運転計画 .pdf

21日には、県教育委員会より県立高校生の通学用スクールバスの運動についても発表されていますので、そちらもご覧ください。

 

 

 

ONE TEAM

ラグビーワールドカップでの日本チームの快進撃により、スローガン「ONE TEAM(ワンチーム)」はとても有名な言葉になりました。

しかし、そのスローガンは日本だけのものではありません。昨日、日本と対戦し、勝利した南アフリカ代表チーム、愛称スプリングボクスは、1995年の自国開催のワールドカップで、「ワンチーム、ワンカントリー」をスローガンに闘い、そして、世界一となりました。南アフリカにおいて、ラグビーというスポーツは、白人のスポーツであり、アパルトヘイトの象徴でもありました。アパルトヘイトとは、南アフリカで1948年から91年まで続いた白人と有色人種とを区別する人種隔離政策のことです。

94年、黒人初の大統領に就任したネルソン・マンデラは、反アパルトヘイトを訴えて闘い、政治犯として27年間の長きにわたり獄中生活を余儀なくされた人でもあります。しかし、大統領就任後、白人に報復をしませんでした。それどころか、95年の自国開催のラグビーワールドカップをむかえるにあたり、スプリングボクスを全力で応援したのです。人種問題で争うことを終え、お互いがお互いを認め合う国を本気でつくろうとしていたのです。

当時のスプリングボクスには、黒人選手はチェスターたった一人しかいませんでした。マンデラ大統領は、決勝戦の試合前に更衣室を訪れ、選手たちに「さあ祖国のために戦おう」と呼びかけたそうです。そして、チェルシーに「栄光は君にかかっている」と激励したそうです。ニュージーランドのオールブラックスとの決勝戦は死闘となりました。試合は史上初の延長戦となり、スプリングボクスは15-12の接戦を制し、初出場初優勝の快挙を成し遂げました。当時のスプリングボクスのキャプテンのピナールは、「4000万人の国民が後押ししてくれた」と、全国民での勝利を強調しました。スプリングボクスのジャージーを着て決勝に現れたマンデラ大統領がピナールに優勝カップを手渡したシーンは「ワンチーム、ワンカントリー」を体現した瞬間でもありました。

この勝利によってすべての問題が解決するほど、人種問題は簡単な問題ではありません。現在のアメリカ合衆国ですら、人種問題を巡り、国が二分されていることをみればわかるでしょう。しかし、「ワンチーム、ワンカントリー」を唱えて挑んだ闘いは、スポーツが持つ大きな可能性を感じるものでもありました。

台風19号③

本日21日(月)も、非常に肌寒い朝となりました。最低気温は、10度を下回ったようです。

交通状況の回復について、情報をお伝えします。

①東北本線について

JR仙台支社より、バスの代行運転の連絡があります。詳しくは、以下のとおりです。

【プレス】-東北本線代行バスのお知らせ-2.pdf

②磐越東線について

田村市教育委員会より、学生向けに田村市・郡山駅間の往復バスを運行の連絡があります。

学生向け田村市・郡山駅間の往復バスの運転

③水郡線について

浅川町より、代替バスの運行の連絡があります。

水郡線の運行停止及び代替バスの運行について

1年生国際理解講座

昨日、1年生の総合的な探究の時間で、国際理解講座が開催されました。

今回は、「共存とは~国際協力に取り組む人々のお話」という演題で、国際協力にかかわっている方をお呼びして、お話を聴くものでした。より近くで、現地の人々との関わりや国際協力の具体的な活動の話を聞いてもらうために、クラス毎の講演となっています。

各クラスの講師と講演の内容は次のとおりです。

1組 宍戸仙助氏(NPOスーエスアールスクエア) ラオスでの活動

2組 伊東瑞歩氏(郡山市国際政策課) ブータンでの活動

3組 長谷川辰雄氏(JICA) パラグアイでの活動

4組 篠原優氏(JICA) ガーナでの活動

5組 菅野千里氏(JICA) フィリピンでの活動

私は1組の宍戸氏の講演をお聞きしました。

宍戸氏は、東南アジアの山岳少数民族の子どもたちのために活動をしている方です。この山岳少数民族はとても貧しく、学用品を買えない子ども、学校へ行けない子どもたちが沢山います.学校自体がないところも沢山あります。そんな子どもたちへ、学用品を贈ったり、学校を建設するための活動をしているそうです。

その貧しい子どもたちが、逆に日本の子どもたちのために支援をしてくれた話には涙ができました。そうです。あの東日本大震災です。東日本大震災を知った山岳少数民族の子どもたちは、いままで助けてもらったお礼にと、お小遣いの全額、お金のない子どもは親を説得して米や鶏を持ち寄ってくれたそうです。集まったお金は49万ドン。日本円ではいくらだと思いますか。たった1900円だそうです。しかし、宍戸氏はいいました。「額ではない。このお金には、優しさに満ちあふれた思いがつまっている」、そして続けて、「このお金を両替することはできない。この思いを伝え続けることが、私の使命だと思っています」と。

宍戸氏は、もう一つ、1年生に思いを伝えました。

オーストラリア人のニック・ブイチチさんの動画をとおして、挑戦することの意味について考えさせてくれました。YouTubeでも見られますので、是非とも見てください。

台風19号②

15日(火)段階では、郡山駅を発着するJRの各路線、郡山市内を通る福島交通のバス等、すべての公共交通機関がストップしていましたが、16日には磐越西線(会津若松-郡山間)、17日(木)には市内を走る福島交通の路線バスの一部、そして18日(金)には東北本線の一部(安積永盛-本宮間)が、運転を再開しました。磐越東線、水郡線は、もう少し時間がかかるようです。

詳しくは、以下の情報を確認ください。

 JRの運行状況 https://traininfo.jreast.co.jp/train_info/tohoku.aspx

 福島交通の運行状況 https://www.fukushima-koutu.co.jp/

 

交通機関だけ考えると、少しずつではありますが、多くの生徒が学校に戻れる環境がつくられてはきました。しかし、すべての生徒が学校に来ることができる状況でないことも確かです。

学校は、15日(火)より通常授業をしています。

昨日は、2学年では、12月に実施される修学旅行の説明会が実施されました。修学旅行の行き先は台湾です。この修学旅行が、初めて海外旅行になる生徒も多いでしょう。生徒の中には、JRが動かない中、無理をして、この説明会に来た者もいました。久々の登校だったので声をかけました。「たった5日間でしたが、本当に長い5日間でした。友達に会えて、本校にうれしかったです」と笑顔で返してくれました。

あるべき場所に、居るべき者が居る。震災以後、こんな簡単なことが難しいと思えるようになってきました。

だからこそ、学校だけは、不安を取り除け、安心を与える場所であり続けたいと思っています。

台風19号

この度の台風19号によって被災されましたみなさまに、心よりお見舞い申し上げます。みなさまが一日も早く普段通りの生活を取り戻せることをお祈り申し上げます。

市内では複数の学校が休校となっているところもあるようですが、本校は本日より普通授業を再開しております。ただ、JRが完全にストップしている状況、幹線道路も通行止めが続いているところもあり、多くの生徒が登校できない状況です。

多くの生徒が不安な3日間を過ごしたことだろうと推察しています。本校生徒の中にも、すでに被災したと申し出た者もおります。しかし、県でも全体的な被害の把握が難しいようですが、本校でもすべての被害の状況が判っているわけではありません。

お知らせにも掲載しておりますが、今回の台風で被災したり、通学が難しい生徒は、学校に連絡をください。出席停止として取り扱い、欠席とはなりません。また、被災された生徒で、制服が汚れたりや学用品が使えなくなった者も、学校に連絡をお願いします。

最後に、通行できない道路も多数ありますので、学校に来た生徒はくれぐれも安全第一での対応をお願いいたします。

短期留学生④

本日10月11日(金)、7校時目に、秋季短期留学生に対する学校全体の歓迎会が開催されました。

まず、国際交流委員長の圓谷玲奈さんより歓迎の言葉があり、その後、短期留学生5人の名前、出身、所属クラスが紹介されました。2年生、3年生にとっては、公式には初めての対面となります。

 1-1 ミューニクさん(タイ)

 1-2 ハーナーさん(タイ)

 1-3 マーティナさん(ポーランド)

 1-4 カズキくん(ウルグアイ)

 1-5 ジェゾン(フランス)

そして、短期留学生5人がそれぞれが自己紹介をしました。カズキくんは、ハーフですので、とても日本語が上手でした。

最後に、歓迎セレモニーとして、本校のよさこい部による歓迎の舞が披露され、終了となりました。

1週間が過ぎ、留学生も学校に大分慣れてきたようです。クラスでも、積極的に会話を楽しむ姿が見られるようになってきました。来週は、遠足があります。また、大きな想い出ができそうな予感がします。

頑張れ、留学生。

OCTOBER CELEBRATION

ALTのカイラ先生が、放課後、南校舎2階の廊下で作業をしていました。

何をしているのか聞いてみると、「10月の世界のお祭り」ですと笑顔で答えてくれました。生徒たちに、少しでも、英語について、異文化について、興味を持ってもらおうと、資料をつくり、そして掲示していたのです。

そこには、本校でも10月恒例のお祭りの「ハロウィン」、そして、メキシコの「Día de Muertos」(「死者の日」)やドイツの「OKTBERFEST」(「ビール祭り」)、インドの「Diwali」(「光のフェスティバル」)、アメリカの「Harvest Fairs」(「収穫祭」)の資料が展示されていました。

ハロウィンとは、毎年10月31日に行われる、古代ケルト人が起源と考えられているお祭りのことで、もともとは秋の収穫を祝う行事であったと言われています。現代では、特にアメリカ合衆国で民間行事として定着しています。本校でも、カボチャの中身をくりぬいて「ジャック・オー・ランタン」を作って飾ったりします。また、子どもたちが「Trick or treat」と唱えて、近隣の家を訪れてお菓子をもらったりする風習でも有名です。

「Día de Muertos」は、メキシコのお祭りです。話題になった映画『リメンバーミー』でも有名になりました。がいこつを飾ったりするお祭りは、日本では考えられないようなものです。日本のお盆のようなものだと言われています。

10月は、実りの秋と呼ばれる季節です。これら秋のお祭りの根底には、実りに対する感謝の気持ちがあります。また、その感謝の気持ちを家族とともに祝うことが大切だと考えているようです。生徒の皆さん、それぞれのお祭りの意味を調べ、カイラ先生とお話をしてはいかがですか。

ちょっと話はずれますが、3年生でも、少しずつではありますが、実りの秋を迎えた者がでてきました。家族と自分の将来について話す良い機会かもしれません。

ありがとう、カイラ先生。

モーモーおこわ

昨日10月9日(水)、牛乳・乳製品利用料理コンクール県大会が福島市で開催され、本校3年生の中川翔月(はづき)さんの「~福島発~腹くっちーモーモーおこわ」が優秀賞に選ばれ、11月に仙台市で行われる東北大会に出場することが決定しました。最優秀賞は小野高校の1年生でしたが、2人で全国大会を目指して切磋琢磨して欲しいと願っています。

この大会は、県牛乳普及協会の主催で、牛乳など乳製品の消費拡大をねらい、高校生以上を対象に牛乳、ヨーグルト、チーズなどを使った料理を募集したものです。700点の応募から1次審査を通過した10人が最終審査に臨みました。今回、本校では、中川さんの他に、2年生の小林海斗くん、横山碧都くんが1次審査を通過していました。

最終審査に、男子生徒が3名残ったというのも珍しいことだったようです。そのうち、2名が本校生徒です。海斗くんの「クリームチーズと干し柿の春巻き」、碧都くんの「山椒香るホワイト麻婆豆腐」とも、参加者、審査委員には大変好評だったようです。海斗くんの作品は、参加者全員が完食した作品のようで、おいしさは抜群のようです。碧都くんは、とても料理になれているようで、手際よく調理をしていたことが審査員には好評だったようです。これからの時代、男女が本質的に共生する時代へ入ってきます。メニューを考え、そして料理をし、そして後片付けをこなすことは、男子の心得なのかもしれません。

まずは、中川翔月さん、おめでとうございました。

そして、海斗くん、碧都くん、今後も頑張ってください。

作ってきたもの、作っていくもの

この題は、今年の総合的な学習(探究)の時間の学校共通テーマ「共存 ~作ってきたもの、作っていくもの~」の一部です。私たちは、これからの人類にどのようなレガシー(遺産)を残すことが大切なのでしょうか。こんなことを考えながら、今年の一日一日を過ごしています。

今日の朝は、非常にうれしいことが2つありました。

1つめは、新生徒会役員による朝のあいさつ運動です。最初は、生徒指導部、PTAの登校指導と同じように、10月第1週だけかなと思っていましたが、今週になっても継続しています。前生徒会役員がやっていた朝のあいさつ運動を継続するようです。あいさつはコミュニケーションの始まりとなるものです。大きな声で、軽やかにあいさつをされれば、誰でも気持ちが明るくなります。1日が楽しく始まります。あいさつには不思議な力があります。

これは、今後も残すべきレガシーだと考えます。

2つめは、バレーボール部による清掃活動です。時々、自分たちのホームである第一体育館の入り口の清掃活動をしているようです。秋になり、落ち葉が気になる季節になってきました。非常にありがたいと思っています。

これも、残すべきレガシーです。

本校は国際関係の学校として、残すべきレガシーは「違和感を持ったものに対する行動力」だと思っています。あいさつができなかった。入り口が落ち葉で汚れていた。何か、違和感を感じたとき、自分が何ができるかを考え、行動することが大切です。この考える力、行動力が、本校では大切なのです。自分一人でなきないときは、仲間を探しましょう。これも行動力です。学問も同じです。試験で点数をとるためだけに学問があるのではありません。多くの人々を幸せにするために学問があるのです。多くの留学生と話がしたいが言葉が分からない。これも違和感です。外国語を本気で学びましょう。必要なときに、必要なものを学べる機会を、単位制である本校は持っていると思っています。

頑張れ、あさか開成生。

 

 

こおりやまスイーツ街道④ 番外編

本校は、8月に行われた、高校生がご当地食材を使ったオリジナル料理を競う「第8回ご当地!絶品うまいもん甲子園」の北海道東北エリア大会で敗れてしまいました。しかし、同大会は、単にオリジナルメニューを競うだけではなく、地産地消をすすめ、食と農に関する分野で活躍しようとする高校生を応援するものでもあります。

そこで、さる9月28日(土)、本校生徒は、同大会の協賛企業である食品原料卸売会社タテノコーポレーション(東京)さんが企画した食と農を学ぶ体験型研修「楽しく学ぼう食と農」に参加してきました。

今回和菓子づくりに挑戦している日本文化部の生徒も、商品開発のヒントになるものがないかと、この体験型研修に参加したようです。日本文化部の1年生からは、食品製造、農業体験は初めての経験だったのでとても新鮮でしたと、感想を聞かせてくれました。

まず、三春町の「TO―FUCafeおおはたや」さんの工場見学でした。大豆を一粒一粒とても大切に扱っており、捨てるものをなるべく少なくしようとしている、おおはたやさんの姿勢にとても感動したそうです。この生徒は、自分自身も、将来、食にかかわる仕事がしたいということで、フードロスの問題が以前より気になっていたようです。豆腐づくりで出るおからでケーキ、ドーナッツづくりへ、そのように食材の持っている力を最大限に活かし、いろいろな発想で無駄をなくしていくことは大変参考になったようです。また、丁寧な手作業にも感動したようです。商品に愛着を持ちつくるということはこういうものだと、多くのものを学んだようです。その後、いわきに移動し、実際に畑の中に入り、白菜の定植作業を手伝ってきました。このときの感想を、農業がなければ食生活もないと、農と食の関係の深さを話してくれました。輸入のみに頼ると、野菜の一番のおいしさを逃すだけでなく、日本人が従来より大切にしている「旬」という感覚がなくなってしまうのではないかと危惧していました。日本人は、季節毎に、旬の食材を使い、食を楽しんできたのはないかと強調していました。今後、この経験を商品開発に必ず活かしたいと強い意気込みを話してくれました。

がんばれ、日本文化部。

PS

令和元年度も、現在、前半から後半への移行期で、学校全体の取り組みも、「NOプラ」から「平和」へ移行しつつあります。「NOプラ」を考えた場合、現段階では、プラスティック商品を少なくすることはできても、すべてなくすことはできないと思っています。では、どうしたら良いのでしょうか。話の中で出てきた「無駄」という言葉が、とても印象に残りました。極力、リフューズをする。そして、リデュース、リユースに心がける。いままでのフレームワークをすべて見直し、新たなる発想で、新たなる価値観で、世界を構築していくのも、ファンで、セクシーなのかもしれません。

10月の花 第3弾

1年間の留学生のルイスくんと、授業「日本の伝統文化」の3年生の三瓶莉苑さんの作品が正面玄関を飾っています。

ともに、オンシジウム、小菊、ドラセナを使った作品ですが、趣は大きく変わっています。

オンシジウムは、洋ランの仲間です。鮮やかな、ひらひらとした、たくさんのかわいらしい花を咲かせます。原産は、熱帯地方で、明治時代に伝わってきたようです。黄色の花のオンシジウムが有名だと思いますが、ピンク、白、赤、オレンジの花もあるようです。今回の主役となる花です。

ルイスくんは、だんだんと生け花がうまくなってきたと感じています。基本に忠実に、非常にわかりやすく、生けてくれます。今回の作品では、中央に主役であるオンシジウムを少し背に高めに設定して、足下に紫の小菊を添え、まわりにドラセナを配置して、黄色のオンシジウムを引き立たせています。ドラセナも、前後左右のバランスを考えて、シンメトリーにならないように気をつけ、リズムを作り出しています。

莉苑さんの作品は、個性的な作品となっています。オンシジウムを少し前傾させて、オンシジウムを引き立たせています。むらさきの小菊も、よりオンシジウムの近くに置いて、黄色をより際立たせています。そして、思い切ったのは、ドラセナの使い方です。オンシジウムと同じように前傾させたものや垂直に立たせたものとを組み合わせ、より空間を広く見せるとともに、大きなリズムをつくりだし、おおきな躍動感を感じさせるものになっています。

今回も生徒に感謝です。

(ルイスくんの作品)

(莉苑さんの作品)

韓国研修 番外編

うれいことは、突然舞い込んで来るものです。

9月24日から28日まで韓国研修へ行っていた4人から、本日、葉書が届きました。日付からみると、27日に投函されたものです。本日は10月8日です。国際郵便は、こんなに時間がかかるのですね。

もうすでに帰国しているのに、いまさら葉書なんてと思うかもしれませんが、私にとっては大切な宝物です。この4人の生徒たちとは、夏の韓国訪問でいろいろな体験をしました。この体験を踏まえて、出発式では、より一層のチャレンジをして欲しいと檄を飛ばしました。解散式では、とても充実した内容だったと聞き、大変嬉しくなりました。この葉書は、ただの葉書ではありません。研修、まっただ中の葉書です。文字から、その充実振りがにじみ出しています。いい研修だったと想像がつきます。

本当に頑張ってきました。ありがとう。

短期留学生③

まだまだ、留学生も、本校生徒も、お互いに緊張しているようです。

お互いに気になっているものの、一言がでないという状況でしょうか。

何でも良いので、話しかける積極性が大切です。何もなければ、あいさつだけで良いです。それも、その留学生の母国の言葉で、あいさつをしてみましょう。例えば、フランス語では、「こんにちは(サリュ)」「ありがとう(メルスィ)」です。各自、調べてみましょう。もし、外国に来ているときに日本語であいさつされたら、親近感が湧きますよね。自分がされてうれしいことを、ぜひ相手にしてみてください。

また、日本に興味を持っている外国人の多くのはアニメが大好きです。「ナルト」「ドラゴンボール」「ワンピース」など、相手の好きなアニメを聞くのも良いかもしれません。アニメで大盛り上がりになる可能性は大です。

最後に、時間は誰にでも平等に与えられるものですが、この1か月を、「1か月もある」と考えるか、「1か月しかない」と考えるかは、大事なところかもしれません。積極性が、自分に多くのチャンスを与えてくれるということを忘れないでください。集会でもお話しましたが、「チャンスの神様」は前髪しかありません。隣に来たときに捕まえないと、チャンスを逃すことになります。

がんばれ、1年生。

こおりやまスイーツ街道③

日本文化部の生徒より、日曜日は、大いに賑わったという話を聞きました。お忙しい中、本校の日本文化部のブースにお出でいただいた方々に御礼申し上げます。

なぜ、国際科学科の本校で、和菓子づくりですかと聞かれるかもしれません。

本校では国際関係の学校です。英語だけでなく第二外国語を学べる機会を持っています。この夏、生徒とともに韓国を訪問した際には、生徒たちが韓国語をすらすらと話していることにとても感動しました。異文化を理解する際に、とても有効な手段がコミュニケーションをとることです。現地の言葉を話すことができれば、理解度もずっと大きくなります。しかし、言葉は手段であることを忘れてはいけません。英語や現地の言葉が話せればベターですが、マストではないのです。自分の文化を大切にし、相手の文化を尊重する態度が大切なのです。

私は、言葉を探究することと、食を探究することは、非常に似ていると感じています。

言葉や食は、文化の一部を成しており、ともに文化の大きな要素となるものです。そのため、ある民族の食や言葉を本当に理解するためには、バックグランドにある文化そのものを理解しなければ、本当の意味で分かったことにはならないのです。自分や相手の言葉や食の奥にあるもの、その民族が持つ文化を大切にしようとする心が必要だと思っています。

例えば、「夏」という言葉を考えてください。日本人にとっては、非常に蒸し暑く、暮らしづらい季節という印象はないでしょうか。(生徒たちは、「夏休み=楽しみ」という考え方をするかもしれませんが。)しかし、外国人、特にヨーロッパの人々は、夏という季節は、寒くなく、日が長くて、快適であると思っている人も多いようです。確かに、日本では「行く春や」といい、春が終わるのを嘆きます。しかし、ヨーロッパでは、夏が過ぎていくことを嘆きます。ボードレールは「さらば、私たちの短過ぎる夏の鮮烈な光よ」と詠んでいます。ですので、言葉の意味だけを理解し、日本のイメージで話をすると、とんでもない間違いをしてしまうことがあるのです。

食も同じようなことが言えます。以前にも紹介しましたが、例えば、日本には、こどもの日、端午の節句に柏餅を食べるという習慣があります。柏餅を端午の節句に食べる由来は、柏餅の特徴である柏の葉にあります。柏はブナ科の落葉樹です。落葉樹は、普通、秋に全部の葉を落とし、寒さに自分自身の身を守ります。ところが、柏は落葉樹にもかかわらず、冬が訪れても葉が落ちず、春に新芽が出るまで古い葉が残っている特性があるのです。昔の人は、秋に葉が枯れても落ちない柏の姿に、「葉守の神」が宿ると信じていました。葉が落ちない柏の葉に、「子どもが生まれるまで親は死なない」という思いがかけられ、縁起物として柏の木を崇めるようになったということです。以上が、端午の節句に柏餅が食される理由です。

多くの民族の食には、タブーが多くあります。食を通してお客をもてなすには、多くのタブーを知ることも大切かもしれません。そうしないと、相手に大変失礼なことをしまいかねません。

言葉も食も、非常に奥が深いものなのです。

短期留学生②

本日より、昨日より登校している秋季短期外国人留学生が、1学年の各教室へ入ることになります。

1学年の各クラスでは、すでに先週より、受け入れ態勢が万全に整っているようです。

昨日、1学年の職員室へ向かう途中見つけたのが、「ウェルカムボード」ならぬ、「ウェルカムポスター」でした。1年生の担任の先生方に聞くと、先週の放課後、遅くまで、各クラスで一生懸命作成したものだそうです。涙が出るほど、嬉しくなってきました。

この1ヶ月、各クラスで、どのような想い出を残すことができるかが、とても楽しみです。わくわく。

週末の大会

バドミントン部が2日(水)から4日(金)まで、郡山総合体育館で、高等学校新人体育大会県中地区予選会に臨みました。そして、女子バレーボール部は5日(土)、6日(日)と、帝京安積高校で行われた県南総合バレーボール選手権大会に臨みました。

ともに、今までチームを引っ張ってきた3年生が抜けた後の本格的な大会で、1、2年生がどのような試合をするかが楽しみな大会でもありました。

スポーツは、すぐに結果が出るほど優しくはないものなく、力が付いてきても必ず結果となってあらわれるものでもありません。この大会をつうじて、自信になる手応えをしっかりと感じて欲しい、そうです、爪痕みたいな何かが心に刻まれるものを残して欲しいと、願っていました。

結果からいうと、バドミントン部は男女とも県大会出場権を得ることができました。男女とも敗者復活からの出場権獲得でした。流れが悪くても、挽回できる精神力が付いたことは、大きな成長だと感じています。特に、男子バドミントン部のみなさん、おめでとう。よく頑張りました。

また、女子バレーボール部は2位と大いに奮闘しました。女子バレーボール部は、今年のインターハイ県大会では3位でしたが、東北大会をかけた試合で聖光学院高校に惜敗し、涙をのんだ経験があります。この大会には、3年生の先輩2名も、手伝いに来て、ギャラリーより大きな声援を送っていました。心に残る思いがあったのでしょう。その思いに、後輩たちが答えたかたちとなりました。しかし、まだまだ我々はチャレンジャーです。戦い続ける強い意志を持ち、一歩でも前へ、そして、1㎝でも上へ、を心がけ、謙虚に戦い続けたいものです。

それぞれの部が、この大会から学んだものは大きいと思います。今後の大会へ向けて、個々の課題の克服に取り組み、先輩方以上の部へと成長させていただきたいと願っています。

短期留学生、到着

令和元年度の短期外国人留学生の受け入れが始まりました。

受け入れ期間は、10月7日(月)から11月1日(金)の約1ヶ月間です。5名は、本日はオリエンテーションで別室での授業となりますが、明日からは1学年の各教室で1年生と席を並べて勉強することになります。なお、10月末には、異地区間交流で3名の生徒も本校に配置となり、1年間のルイスくんと合わせ合計9名の外国人留学生が本校で学ぶことになります。

受け入れにあたり、ホストファミリーを快く引き受けてくださった保護者等のみなさまに感謝申し上げます。

今年度の短期留学生は次のとおりです。

ミューニクさん(タイ)

ハーナーさん(タイ)

マーティナさん(ポーランド)

カズキくん(ウルグアイ)

ジェゾンくん(フランス)

ちなみに、フランスから来たジェゾンくんは、昨年本校に来たジャンくんの同級生だそうです。

1年生の皆さん、外国人の留学生は初めての経験かもしれませんが、もしも自分が知らない土地に来たらと想像しましょう。とても不安ですよね。相手を安心させるためには、自分自身の心をオープンにして、積極的にコミュニケーションをとるようが大切です。1ヶ月という、長いようで、短い期間ですので、何もしないと、すぐに過ぎてしまいますので、気をつけてください。

次の写真は、本校の制服に着替えた短期留学生です。

左より カズキくん、ジェイソンくん、ハーナーさん、ミューニックさん、マルティーナさん です。

 

 

 

 

こおりやまスイーツ街道②

昨日10月6日(日)、うすい百貨店の前の「なかまち夢通り」で、『こおりやまスイーツ街道』が開催されました。

快晴とはいきませんでしたが、何とか天気も荒れることなく開催できたことに、まず、ほっとしました。「なかまち夢通り」を、本校生徒を探しながら歩いていると、なんと、うすい百貨店前の特等席、今回の和菓子づくりに協力していただいている平田屋さんのとなりに、本校ブースがあり、びっくりしました。声をかけるのがためらう位の賑わい振りでした。生徒に促され席へ、開発商品である『2020五色餡』、そして抹茶をいただきました。大変美味しかったです。ありがとうございました。

改めて、今回の商品開発、そして、出展に多大な協力をいただいた平田屋さんに感謝を申し上げます。

 

知事への受賞報告③

県の教育委員会より、内堀知事、鈴木教育長への受賞報告の様子が届きました。

降矢さん、小椋さん、ご苦労様でした。

(内堀知事への受賞報告の様子)

(鈴木教育長への受賞報告の様子)

 

知事への受賞報告②

県の広報課より、今回のフラ・タヒチアンダンス同好会の降矢さんと小椋さんの知事への表敬訪問の様子が、5日(土)の「ウィークリー県政トピック」で放送されることのお知らせがありました。

放映を次のとおりです。

 ○ 放映日時 10月5日(土) 17:55~18:00

 ○ 放  送  局 KFB福島「ウィークリー県政トピック」

 ○ 内        容 10月2日(水)の知事表敬訪問の様子

お時間がある方は、ご覧ください。

こおりやまスイーツ街道

10月6日(日)、11時より17時まで、うすい百貨店の前の「なかまち夢通り」で、『こおりやまスイーツ街道』が開催されます。郡山市内の菓子店やカフェが大集合するわけですが、なんと、本校の日本文化部も市内ある和菓子店である「平田屋」さんの協力を得て、出展することとなりました。今回、みなさまに提供するお菓子は、2020オリンピックをイメージした和菓子です。餡を、季節の野菜で色づけして、オリンピックカラーを意識したものとしました。

今年度、日本文化部の生徒たちは、華道、茶道だけでなく、日本の伝統文化と福島県の美味しい食材をコラボさせた和菓子を自分たちでつくり、福島の未来を考えていこうとしています。お菓子づくりは、「平田屋」さんの協力を得て、商品開発を進めています。第1弾は、清らかな「水」をイメージした「みずまんじゅう」をつくりました。総合的な学習の時間で、環境問題をテーマにしており、一番身近な「水」について探究したいと思ったそうです。商品の開発をしながら、郡山市の水源である猪苗代湖の清掃活動等も行ったそうです。その作品は、今年8月に開催された公開文化祭「凛優祭」で、来校していただいたお客様に振る舞いました。そして、第2弾が、今回の2020オリンピック・パラリンピックを意識した餡を蒸しパンで包むという和菓子です。今回の『こおりやまスイーツ街道』では、この和菓子を、市場調査を兼ね試食していただくということですので、お時間がある方は、是非ともお立ち寄りいただきたいと思っております。抹茶のサービスもありますので、気兼ねなくお立ち寄りください。

 

10月の花 第2弾

ルイスくんの作品とともに、授業「日本の伝統文化」の生徒、3年生の原愛澄さんの作品が正面玄関を飾っています。

花材は、先日紹介したルイスくんと一緒のものですが、雰囲気が大きく変わっています。

とても、個性的で、おしゃれな作品となっています。

青紫色のリンドウががっちりと中央を飾り、存在を主張しています。それに引き換え、ケイトウは控えめに、リンドウを引き立てる役割を果たしています。何よりも、フェニックスの使い方がうまいですね。フェニックスが左に伸び、この作品におおきな躍動感を付け加えています。

同じ花材でも、こんなに雰囲気が変わるのですね。やはり、生け花は奥が深いですね。

10月も、生徒に感謝です。

 

朝の登校指導

昨日10月2日と本日3日、生徒指導部とPTA健全育成委員会で、衣替えに合わせて、朝の登校指導を行っていました。多数の保護者の皆さまには、あいさつ運動を兼ねた登校指導を行っていただき、感謝しております。

本校は、駅から1.5㎞程、閑静な住宅地に囲まれた場所に立地しています。住宅地ですので、道幅は狭く、一方通行が多い場所でもあります。近年、本校周辺の道路は、特に朝晩、裏道とする市民が多いために交通量が非常に多くなると危うさを抱えています。毎年、学校周辺だけで10件程度の自転車事故が起きており、特に何度も事故が起きている交通危険箇所がいくつか存在します。この朝の登校指導には、保護者の皆さまにも、実際に危険箇所を見ていただき、認知していただくという意味合いもあります。

学校では、自転車事故は命に関わる大きな問題として捉えています。交通安全教室を開催し、また、集会のたび、また事故が起きるたびに、生徒には自転車の乗り方について注意喚起を行っています。

しかし、我々の声が、全員の生徒の心にはまだまだ届いていないというのが現状です。今年度前期は例年に比べて、自転車事故が少なかったように感じておりますが、一つの事故が命にかかわることになる可能性はあります。

この機会に、家庭においても、自動車を運転する保護者の目から見た高校生の自転車運転の危うさについてお話をしていただきたいと思っています。

秋季コンクール

本日10月3日(木)は、午前中、「三春交流館 まほら」に行ってきました。「2019 第70回福島県中高校演劇連盟秋季コンクール」での本校作品を観るためです。

午前10時、本日の最初のステージは、本校演劇部(炎激舞)です。今回の上演作品は、『KOMACHI99』で、絶対に観て欲しいので詳しいことは書けませんが、高校の演劇部のある出来事を主題とした舞台でした。

私は、社会科学系の人間なので、言葉の定義に関しては非常に敏感なところがあります。つまり、今回の作品名の「KOMACHI」は、なぜ「小町」や「こまち」ではないのか、また、「99」とは、一体どのような意味なのか、という疑問がすぐに浮かんでしまいます。でも、それに対する答えは、作品を観ると、自然と判るようになるではないかと感じています。

ただ、一般的な解説をすると、漢字で書くと真面目で堅い印象を与えます。ひらがなで書くと、やわらかく、親しみを持って感じさせることができます。カタカナには、論理性、また躍動感、ときには軽さを感じさせる効果があります。ローマ字は、異世界を感じさせることができます。

例えば

 宜しく(堅いですよね)

 よろしく(やわらかくなります)

 ヨロシク(ちょっと、軽い感じがします)

 YOROSHIKU(違和感を感じます)

今年の演劇部は、春季発表会で『FuluSiC』、夏休みは各地で『SHIROCK』の公演、そして秋季コンクールは『KOMACHI99』と3本立てで動いてきました。大変ご苦労様でした。

最後に、今回の作品も、大いに笑い、大いに泣きました。1時間、現実を忘れ、『KOMACHI99』の世界にどっぷりと浸り、リフレッシュすることができました。

演劇部の皆さん、ありがとうございました。

知事へ受賞報告

昨日10月2日(水)、文部科学大臣杯全国高校フラ競技大会第9回フラガールズ甲子園で、念願の全国一位の受賞した報告のため、フラ・タヒチアンダンス同好会の顧問の工藤先生、3年生降矢花さんと小椋海さんとともに、県庁に行き、内堀知事、鈴木教育長へ報告をしてきました。

行きの車の中では、降矢さん、小椋さんとも緊張しているようで、普段よりも口数が少なくなっていました。午後4時30分、ついに内堀知事に会う瞬間が来ました。私を含め、全員の緊張はMAXです。

来訪者紹介のあと、懇談が始まりました。内堀知事より、一位が決まった瞬間の気持ち、それまでの苦労を聞かれた降矢さんは、「人生で一番嬉しかった。発表の瞬間はとても信じられない気持ちだった。苦労した面は、3年生が5人しかいないので、後輩の指導が大変だった。特に、初心者である1年生が12名おり、基本的なフラの動きの指導を教え込む作業と全体をまとめる作業を5人でやらなければいけなかった」とはきはきと受け答えをした。また、内堀知事より、後輩にどのようなことを託したいかと聞かれた小椋さんは、「私たちとしては連覇をしてもらいたいという気持ちはあるが、やはり、その前にフラを楽しむことを大事にして欲しい」と持ち前の笑顔で返答をしました。特に、驚いたのは、内堀知事より、フラ・タヒチアンダンス同好会を立ち上げた熊田百恵さんについての質問があったことです。内堀知事は、長年指導をしていた熊田さんに会うことができなかったことを残念がっていました。このような和気藹々とした雰囲気の中、予定された時間が過ぎ、最後内堀知事と記念撮影をして、受賞報告が終了しました。

その後、鈴木教育長にも受賞の報告に行きました。

令和元年度後期、始まる

本日より、後期が始まりました。

さて、終業式でも話しましたが、ラグビーワールドカップが日本で開催されています。

ラグビーの魅力の一つは、「One For All  All For One」という精神だと言われています。

ラグビーが他のスポーツと大きく異なる点は、とにかくいろいろなタイプの選手がいることです。背が高い選手、低い選手、がっちりしている選手、走るが速い選手など、体格の異なる15人の選手が一つのフィールドで共存します。これはラグビーが、特にポジションによって求められるプレーや役割が大きく異なるためで、どのポジションも重要な役割を持っており、だから、どのメンバーが欠けても勝利にたどり着くことができないということです。それは、ラグビーに限らずどのスポーツにも言えることですが、仲間と切磋琢磨し、ともに掴み取った喜びは、自分一人だけでつかんだ喜びの何倍も大きいものになります。また、勝利を掴みとれなかった時の悔しさも同じ分だけ大きくなります。それは、自分一人では不可能なことを達成できるという達成感だけでなく、人が相手の気持ちを受け取って自分のものにすることができるという気持ちの連鎖、共感力があるからだと思います。特にラグビーには、その考え方が強いのです。「One For All  All For One」には、このような意味があると思います。

 もう一つ、ラグビーの魅力には、「ノーサイド」というものがあります。ラグビーでは試合終了のことを、ノーサイドと言います。これは、単に終わりという言葉でなく、試合終了後は敵も味方もなく、力の限りを尽くして戦ったお互いの健闘をたたえ合うという意味があります。ラグビーはコンタクトプレーの激しいスポーツで熱くなる場面も多々ありますが、それだけに、フェアプレーを忘れないようにしなければならないのです。試合が終われば、敵も味方もなく互いを尊重する、それがノーサイドの精神なのです。現在、ノーサイドという言葉は使われなくなってきましたが、その精神はラグビーの中で脈々と受け継がれています。

今話したラグビーのことは、学校という集団にも当てはまるのではなかいと思います。学校のみんなは、それぞれ持っているもの、考え方が違います。良いと思われる面や悪いと思われる面は、だれにでもあります。そういう個性をお互いが認め合って、大事にしていかないといけません。だれかが欠けたり、否定されたりすることがあっては絶対にいけません。また、許されることではありません。

実りの秋です。皆さん、特に3年生の皆さんが、あさか開成高校で、花を咲かせ、実を実らせるためには、「One For All  All For One」という心、「ノーサイド」という心を持つことが大切だと感じています。

皆さん頑張ってください。

10月の花

本日は創立記念日です。明日からは後期が始まります。暑いですが、衣替えです。服装を整えることは、心を整えることにつながります。しっかりとした服装をしましょう。

さて、10月の花です。パラグアイから来た留学生のルイスくんの第2弾の作品となりました。

ケイトウ、リンドウともに、秋の花壇を彩る花です。

リンドウは、山野に自生する野草ですので、馴染み深い花ではないでしょうか。日本原産の植物で、日本のほぼ全域に生息しているようです。秋空に映える濃い青紫色の花は、非常にかわいらしくもので、日本人の心をくすぐる植物でもあります。

また、鶏のトサカのような形をした花を咲かせるケイトウも、よく見かける植物です。熱帯地方が原産地ですが、奈良時代にはすでに日本に渡ってきたようです。西洋でも「Cock comb」という名が付けられています。日本でも、西洋でも、花の見え方は共通なのですね。

そのケイトウの赤が、そして、リンドウの紫が生える作品となっています。フェニックスの使い方がうまいですね。ケイトウ、リンドウの花を際立たせるとともに、作品に力強い躍動感、大きな広がりを与えています。

ルイスくん、ありがとう。

 

前期、終了

本日で前期も終了しました。明日は創立記念日です。

前期を振り返りますと、皆さんの頑張った姿が目に浮かびます。

やはり、今年の前期のメインイベントは、凛優祭でしょう。工夫を凝らしたクラス企画、そして、文化部の発表がありました。特に、ステージ発表の質の高さには驚きました。保護者の出店も最高でした。学校全体が盛り上がった凛優祭だったと思います。

そして、今年度のインターハイでは、多くの部が県大会に出場を果たし活躍をいたしました。特に、女子バレー部の3位は見事なものです。あと一歩と東北大会への出場を逃したものの、日頃の練習の成果を出し切れた大会だったと思っております。

また、文化部でも多くの生徒が活躍しました。まず、佐藤和世さんは、2年連続、全国高等学校総合文化祭に参加し、全国の高校生との交流を深める機会を持ちました。そして、演劇部も、各地で『SHIROCK』を公演し、人権について問いかけてくれました。よさこい部のうねめまつり踊り流しにおける五年連続大賞受賞、そして、フラタヒチアンダンス同好会のフラダンス甲子園総合第1位と、輝かしい成績を残してくれました。

また、今年も、多くの生徒が国内外の研修・セミナーに参加しました。前期段階で、海外研修の参加者55名、国内研修の参加者が48名と聞いております。特に今年は、大型の海外研修が7月、8月に開催されました。7月のオーストラリア研修には23名、8月のベラルーシ研修には10名、韓国訪問には16名の生徒が参加しました。それぞれの研修が充実したものであったと聞いております。現在、最後のまとめの時期です。先日は、オーストラリア研修に行った生徒が、校外でのゴミ拾いをしていました。まとめの調査研究の一つだそうです。国内外の研修に行ったみなさん、11月の発表会を楽しみに待っておりますので、最後のまとめを頑張ってください。

そして、今年度もボランティア活動も盛んに行われました。5月の子どもまつりから始まり、夏休みは多数の生徒がボランティアに参加しました。

後期に向けて、皆さんにお願いがあります。それは、前期をしっかりと振り返って欲しいと言うことです。反省なきところに、進歩はありません。できたもの、できなかったものには、必ず原因があります。その原因を突き止め、少しでも改善していく努力が必要です。

実りの秋を迎えるためにも反省をしていただきたいと考えております。特に、3年生は、結果を求められる時期がきています。自分自身を信じて、自己の進路をしっかりと切り拓いてください。

ラグビーワールドカップで考える

スポーツ観戦をすることが、私のささやかな趣味のひとつです。

野球、サッカー、ラグビーなどは良く観に行きました。と言っても、震災後は、ほとんど観に行くことができなくなったので、ここ8年はご無沙汰しております。中でも、サッカーは大好きです。かなり前ですが、鹿島とマンUの試合には感動しました。ラグビーは、サントリー、ヤマハ等のファンです。ごりごりとフォワードが押し込んでくるスタイルが好きです。今回のワールドカップを観て、月並みですが、試合の質の高さに感動しています。今まで観ていた試合は何だったのだろうと思うくらい、素晴らしい試合が続いています。

さて、日本と対戦したアイルランドのラグビーチームについて、どれほど私たちは知っているでしょうか。

アイルランドと言えば、本校の前ALTのジェイソンの母国です。もっと、ラグビーチームについて、聞いておけば良かったと思っています。

まず、アイルランドという島が、アイルランド共和国と北アイルランド(イギリス領)に分離していることを知っているでしょうか。同じ民族が南北に分かれているのです。そして、200年近くも対立した歴史を繰り返してきたのです。現在、イギリスのEU離脱が「合意なき離脱」になることにより、対立が激化するのではないかと言われていることを知っている人も多いかと思います。

この南北に対立するアイルランドで、ラグビーだけは、南北の国に関係なく、統一チームができているのです。これはサッカーチームにもないことなのです。

日本戦の前に流れた歌は、アイルランド共和国の国歌でも北アイルランド(イギリス領)の歌でもありませんでした。特別に作られた「アイルランズ・コール」という歌です。歌詞にはアイルランド分断の歴史は一切出てきません。

スポーツが、国同士の対立を乗り越える。なんと素晴らしい話ではないですか。

韓国研修、解散

ラグビーワールドカップ、アイルランド戦での日本の劇的な勝利。4年前の南アフリカへの勝利は夢ではなかったことを証明してくれました。やったぞ、日本。

勝利に歓喜しながら、学校に向かいました。 そうです。本日は、韓国研修の帰国日となっています。

ホームステイ、そして、数々のミッション、この韓国研修は積極性が試されたものとなりました。4名の生徒の満足感は、本日の写真からも想像できます。この研修が、4名の生徒にとって、十分満足のいくものだったのでしょう。ご苦労様でした。

夜の7時45分、猪俣先生、生徒の家族とともに生徒を出迎えました。そして、簡単な解散式を行いました。解散式では、ホストマザーにとても親切にしてもらい、お別れの時涙が止まりませんでしたなど、簡単な感想を聞きました。

しかし、本日で研修が終わったわけではありません。今後は事後研修です。

しっかりとまとめを行ってくださいと言いたいところですが、本日は、家族と夕食を囲みながら、ゆっくりとしてください。そして、しっかり休んで、疲れをとってください。

オーストラリア研修のその後

昨日は大変うれしいことがありました。

放課後、校内を巡回していると、外からゴミ袋を持った1年生の生徒数名が学校に戻ってくるところでした。

「どうした」と声を開けると、「調査研究の一環です」と返事が返ってきました。詳しく話を聞いてみると、オーストラリア研修で環境問題、特にプラスティックゴミについて研究をしていて、実際に街中にどのくらいゴミが落ちているかを確認しようとゴミ拾いをしてきたということでした。学校の周りを1周回っただけで、こんなにゴミを拾うことができましたと嘆いていました。今後は、アンケートをとり、同級生が、いま、どのような意識を持っているのかを調査するそうです。

オーストラリアに行ったのが7月。2ヶ月以上たった今でも、研修が続いていたのです。

常々、知を自己の所有物にするのではなく、社会へ還元しようとする精神を育みたいと思ってきました。自己の研究を机上のみで終結させてはいけません。より伸ばし、深め、拡大させ、発展させ、実際の社会へ落とし込む作業が必要なのです。この調査研究活動が、単なる数字的な調査研究に終わらず、今後、周りの生徒たちに波及する提言、行動になることを期待します。そして、その影響された生徒たちが、どのような行動をとるのかも楽しみになってきました。

今年は、韓国訪問に16名、ベラルーシ研修に10名の生徒が行きました。こちらの研修者からも、社会に還元するようなアクションが出てくることを願っています。

国連では、16歳の少女グレタ・トゥーンベリさんの地球温暖化に対する訴えがあり、世界中の若者がムーブメントを起こしています。

子どもたちには、まだ、未来への選択権が与えられていません。その子どもたちが、大人に、未来に対して、絶望していることに、大きな危機感を抱いています。

環境問題、この問題の根源は何なのでしょうか。

私は、知は希望だと考えます。しかし、現在、知の力が失われつつあります。一方に飛躍的に進む物理的な力、他方に人間に対する無力、この2つの対立によって、本来希望をもたらすべき知が死にかかっているのです。現代の社会は、科学技術によって規定されており、現実的な危機は知と深く関わっています。今、知の行為、そのものに反省が求められています。知を克服するためには知は必要なのですが、現在、知には、それ以上の理想像、絶対像が求められています。それは、知っているというレベルの知でなく、相互理解や相互コミュニケーションのための知ではないかと思っています。知ることが理解や了解につながり、理解や了解が、ともに生きることにつながると考えます。それは、完璧な意味での「よく」生きるではないかもしれないけど、ともに生きることができる「よりよく」生きることになるではないかと考えます。

秋本番

『暑さ寒さも彼岸まで』の言葉どおり、朝晩はすっかり寒くなり、秋本番となってきました。

韓国研修も本日が4日目。今回の研修の最大の行事であるB&Sです。現地の大学生とともに、どのような場所を探索するのかが楽しみです。秋のソウル路を楽しんでください。

これからは日増しに寒さが増していきます。個人的な意見ですが、東北に住んでいると、秋という季節が非常に短いように感じてなりません。秋という季節感、ちょうど良い気温を楽しむという時期が非常に短いように感じています。寒いのは苦手です。

さて、9月も終わり、来週からは10月に入ります。

10月1日は創立記念日で休みとなりますが、2日は、後期始業式、そして衣替えとなります。基本的には、冬服、女子はリボン着用となります。はじめが肝心ですので、しっかりとした服装で登校をお願いします。そして、以前にも書きましたが、今後は日の入りが早くなってきます。早め早めの自転車での点灯をお願いします。

最後になりますが、3年生は進学の推薦関係の受験本番となってきます。現在のところ、就職関係、そして秋田大学を含めたAO入試等、嬉しい報告がたくさんありました。努力を重ね、栄冠を勝ち取ってください。

がんばれ、3年生。You can do it.

つなぐ、つながる

韓国研修も3日目、無事研修が進んでいるようです。ホームステイも問題ないようで、夜、市内を案内していただいた生徒もいるようです。いよいよ、明日はB&Sです。現地大学生との交流を楽しんでください。

さて、桃見台公民館より、御礼の手紙をいただいた。

毎年ですが、桃見台公民館には、生徒たちが大変お世話になっています。今年も、30名を超える生徒たちが、ボランティアスタッフとして、夏休みを中心とした桃見台公民館主催の青少年講座のお手伝いに行きました。

本校は、座学による日々の学習の積み重ねとともに、いやそれ以上に、体験による気付きを重視している学校でもあります。つまり、教科書に書いてある定型的な問いではなく、実生活の中で生じる「摩擦」、感じる「差異」に敏感に反応し、そのことに課題意識を持ち、現在の自分に何ができるかを考え、行動することを重視しています。このことは、自己と社会の結びつき、つながりや役割を考え、新たな自己を発見する作業でもあります。そのため、本校では国内外の研修とともに、ボランティア活動も非常に重視しています。昨年度のボランティア参加者数は、延べ人数で600名を超えています。

御礼の文書内にも、「最初は不安そうな生徒さんたちもいましたが、活動が始まると自分から積極的に子どもたちに声を掛け、一緒に活動し、最後はすっかり仲良しになっていました。」とあるように、誰もが最初から積極的に行動できるわけではありません。一声を掛けるという作業がどれだけ大きな作業かは、大人でもわかると思います。それを支えてくださる職員の方々の温かなまなざしにより、第一歩が踏み出せているではないかといつも感じています。

桃見台公民館には、毎年、生徒たちを社会と「つなぐ」役割をしていただき、大変感謝をしております。

大変ありがとうございます。

作ってきたもの、作っていくもの

『共存 作ってきたもの、作っていくもの』

この言葉は、今年度の総合的な学習の時間の国際部の学校共通テーマです。

部活動にたとえれば、それは何だろうと考えました。

部活動は、楽しかったことよりも、辛かった方がずっと多いはずです。でも、自分を信じ、仲間を信じ、一緒になって何かを乗り越える瞬間の喜びは、何物にもかえることができません。そんな素晴らしさが部活動にはあります。

そんな真の意味での喜びを得ることができるものが、部活動ではないかと考えます。

 剣道部は、21日(土)、22日(日)と、西部体育館で行われた高等学校新人体育大会県南地区大会に臨みました。

現在の剣道部の部員数は、男子が4名、女子が8名の12人です。全盛期と比べれば、数的には少なくなってきました。特に、男子は4名という少数です。しかし、団体が組めなかった平成29年度を考えれば大きな進歩です。生徒たちには、万全な状態を与えてやりたいと思うのは親心です。しかし、男子剣道部は、少ないこと、足りないことを憂いるよりも、今できることの喜びを感じ、ずっと前向きに試合をします。インターハイ地区大会、県大会とそんな戦い方をし、私も全力で応援しました。今大会でも、足りない一人を全体でカバーしようとする試合を見せてくれました。そして、女子も2回戦で白河高校に敗退するものの、気持ちを折ることなく、敗者戦に全勝しました。男女とも、気持ちの入った、良い試合を見せてもらうことができました。

最終的には、男子はベスト8、女子が5位(シード権獲得)となり、県大会出場を決めました。県大会でのより一層の飛躍を期待します。

頑張れ、剣道部。

韓国研修へ出発

本日24日(火)、12時50分、2019年度あさか開成国際交流基金海外派遣事業韓国研修へ4名の生徒が出発しました。

台風17号がとても心配でしたが、天候も回復し、研修日和となりました。天気予報を見ても今週は大きな天候の崩れもないようですので、屋外の研修も安心です。気温も最高気温が25度を下回っているので、前回の夏休み中の韓国訪問よりもずっと過ごしやすいと思います。秋の韓国ソウルを楽しんでください。

本日は韓国ソウルへの移動が大きな目的となっています。明日よりは、今回の研修の大きな目的であるホームステイとなります。ゲストという意識は捨て、家族の一員となり、積極的にコミュニケーションを楽しむことが大切です。また、家族内の役割もしっかりとこなしましょう。

また、今回の研修ではいくつかのミッションも出ております。韓国に来ている外国人旅行客へ積極的に会話をすることもその一つです。前回の韓国訪問で会ったスペイン人は、日本と韓国をセットで旅行をしているということでした。つまり、欧米人から見れば、日本と韓国は同じ文化を持つ国、地域として考えられている訳です。韓国人から見た日本、韓国に旅行に来ている外国人から見た日本がどのようなものなのかをしっかりと探りましょう。

私の分まで韓国を楽しんできてください。

新生徒会役員、決まる

20日(金)、7校時目、第1体育館において生徒会役員立候補者による立会演説会、その後、各クラスでの投票、そして、放課後は開票作業が行われました。

今回の生徒会役員選挙は信任投票でしたがすべての立候補者が信任されました。新生徒会役員の任期は、令和元年度後期から令和2年度前期までとなります。

来年は、いよいよオリンピック・パラリンピックイヤーとなります。東京オリンピック・パラリンピック教育推進校である本校では、それぞれの開催に合わせカウントダウンをしながら、オリンピック、パラリンピックに関係するような取り組みができればと思っております。生徒会本部からも企画立案をお願いしたいと思います。また、従来からのスポーツ大会、校内文化祭等の生徒会行事についても、計画的かつ継続的な活動することを期待したいと思います。

今回信任された生徒会役員の生徒たちは次のとおりです。

 会 長 遠藤 颯人

 副会長 吉田 光輝

  〃  人見 綾音

 書 記 矢内 聖也

  〃  今野 美洸(みひろ)

 会 計 渡辺 夏樹

  〃  大内 綾乃

会長の遠藤くんからは「いろいろな行事を、より活発なものとしたい。今年のスポーツ大会、公開文化祭での先輩方の活躍をみて、是非とも、その中心で、各種行事をつくりあげていきたいという気持ちが強くなった。生徒会発展のために全力を傾けますので、よろしくお願いします」と抱負が述べられました。遠藤くんは、前回の副会長でした。今までの経験を活かしながらも、新たな生徒会づくりに励んでいただきたいと思っています。

9月30日は認証式です。まずは、生徒会役員全員の意思疎通が大切です。後期は行事自体は少ないですが、この時期に、次年度の準備をしっかり進めていただきたいと思っています。

新役員、頑張れ。そして、旧役員、ありがとうございました。

韓国研修、出発式

本日20日(金)、16時より、2019年度あさか開成国際交流基金海外派遣事業である韓国研修の出発式が開催されました。

会場に入り、前に座った瞬間、笑みがもれました。

懐かしい顔との再会です。

今回派遣される4名は、私と一緒に、夏休み中に、韓国訪問をしたメンバーであり、私に韓国語を教えてくれた「お師匠さん」でもありました。

今回実施される、あさか開成国際交流基金海外派遣事業は、隔年で開催されている本校独自の海外派遣プログラムで、アジアの国々を対象として、生徒4名~6名程度を派遣し、ホームステイや現地高校生と交流をして異文化体験をするという事業です。最近の研修先は韓国ですが、モンゴル、ベトナムなどに生徒を派遣したこともあります。基金の多くは、保護者、地域からの寄付で成り立っているものです。

今回の研修もホームステイで実施され、家族の一員となり、生活を共にしながら、直に韓国文化に触れる機会が与えられています。また、現地、大学生とのB&Sも企画されており、韓国の若者が日常生活を過ごしている生活場面も見ることができる機会もあります。このように、異文化を肌で感じられるものとなっています。

 見知らぬ土地を、自分の足で歩いてみる。その土地のものを食べたり、飲んだりしながら、雰囲気を楽しむ。つねに「ありがとう」の感謝の気持ちを持ちながら過ごせば、必ず、異文化というフィルターをとおして、自分自身が見えてくるはずです。異国の地を発見するのではありません。自分を発見するのが、海外研修の醍醐味なのです。

4人の「お師匠さん」へ、私の分まで韓国研修を楽しんでください。

そして、自分自身と対話をしてください。

 

 

期末考査、最終日

本日で前期期末考査が終了しました。

前期も残すところ、あと2週間足らずとなりました。まず、生徒の皆さんは、今回の期末考査の反省をしてください。区切りの時は、何事においても、心新たに目標を持ち、前に進むことができます。後期をスムースに発進し、充実したものとするためにも、前期をしっかりと振り返ることは大切なことです。

時の流れは断絶しているものではありません。できたことは、大きな声で、自分を褒めてください。しかし、欠点を含め、自分自身です。できなかったもの、やらなかったことに、「なぜ」の問いかけをし、自己と対話をすることが大切です。自己との対話は、自己否定をすることではありません。自己との対話は、新たな自分をつくりだすための出発点です。次の目標づくりのためにも、しっかりとした振り返りをしましょう。

残り少ない前期の日程ですが、大切な行事もあります。20日(金)には、生徒会役員立会演説会、選挙が行われます。生徒会の新役員を決定する大切なものです。高い意識をもって臨んでくさい。そして30日(月)には、前期終業式となります。前期をしっかりとした形で終了しましょう。

期末考査3日目

南校舎前の通称「あじさい畑」を歩いていると、小さな青い花をみつけました。

露草です。私は、「露」という言葉から秋の花とすっかり思い込んでいたのですが、調べてみたら、6月から9月にかけて開花する夏の花でした。

この露草は、万葉集では「月草」の名で詠まれています。「色のつく草」、つまり「付き草」として、染料に使われていた花のようです。とても小さな花ですが、透き通った青が印象的な花です。「月草」で染めた着物は水で色が落ちやすいため、心変わりにたとえたり、この世のはかない命をあらわしたりして、万葉人は「月草」を詠んでいたようです。

しかし、露草は、小さく、可憐で、はかない花のように思われますが、雑草ですので、生命力はとても強い花です。

期末考査3日目、生徒たちには疲れが出ているようです。

明日は、最終日です。

困難にくじけない、雑草魂を発揮し、生命力豊かに、最終日のテストを乗り越えていきましょう。

 

3連休中の生徒の頑張り

先週も紹介しましたが、期末考査の中の3連休も、各地で生徒が活躍しました。

まず、ソフトテニス部です。郡山市庭球場で行われた高等学校新人体育大会県中地区大会に臨みました。個人戦では、男子・女子各1ペアの県大会出場権を得ました。2日目より行われた団体戦の結果は、女子3位、男子6位と、男女とも県大会への出場権を得ることができました。今回、3日間、ソフトテニス部の試合を見させていただきました。男女とも田村高校のアベック優勝となりましたが、各校とも、得るものが多かった大会ではなかったかと感じております。各校とも、11月の県大会に向け、頑張れ。

陸上競技部は、いわき市のいわき陸上競技場で行われた高等学校新人体育大会県大会に臨みました。初日に行われた4×100Rで、やっと念願の結果を残すことができ、2日目のB決勝に進むことができました。バトンミスなどで、なかなか本来の実力を出せなかったリレーチームですが、本当に良かったです。やったぞ、陸上部。

バスケットボール部は、田村市の総合体育館を中心に行われた県南高等学校バスケットボール1年生大会に臨みました。結果は、女子が3位となりました。本校運動部の中でも、部員数も多く、多くのタレントが集まっているバスケ部ですが、今年度初めは、なかなか結果に結びつきませんでした。現在、選手権地区大会、1年生大会と、良い結果が出始めています。頑張れ、バスケ部。

よさこい部は、ユラックス熱海で行われた「うつくしまYOSAKOIまつり」に臨みました。この「うつくしまYOSAKOIまつり」は、県内外から精鋭の14チームによる本戦に臨みました。しっかりとまとまり、そして本校のモットーでもある笑顔が素敵な高校生らしい演舞でした。成人チームが多い中、それと同等、それ以上の演舞ができたと感じました。やったぞ、舞彩。

あとは期末考査です。特に、ソフトテニス部は本日からが期末考査の始まりです。試合の集中力を、考査でも発揮してください。

頑張れ。

 

期末考査、2日目

期末テストも2日目が無事終了し、折り返しです。

明日より3連休があるため、ほとんどの生徒が、ほっと一息ついているようです。3連休、計画的な学習をお願いします。

昨日も書きましたが、連休中に大会がある部が、他にもあるようです。まず、女子サッカー部が、14日(土)・15日(日)、第28回全日本高等学校女子サッカー選手権福島大会です。まず、14日(土)の11時、尚志高校で、桜の聖母高等学校との1回戦です。そして、バスケットボール部が、14日(土)・15日(日)、田村市の総合体育館を中心に県南高等学校バスケットボール1年生大会が開催されます。また、卓球部は、14日(土)、喜多方市の押切川体育館で、福島県卓球選手権大会が開催されます。応援、お願いします。

昨日も書きましたが、大会がある生徒は大変だと思います。逃げずに、ひとつひとつ全力で取り組みましょう。

頑張れ、女子サッカー部、バスケットボール部、卓球部。

 

 

期末考査、初日

本日より前期期末考査が始まりました。

3年生の就職希望者には受験日程が届き、落ち着かない日々を過ごしているようですが、本日の考査はどうだったのでしょうか。

部活動でも、今回の考査と大会と重なったものがあります。まず、ソフトテニス部です。本日より14日(土)まで高等学校新人体育大会県中地区大会が行われています。本日は、郡山市庭球場に行き、生徒を激励してきました。そして、陸上競技部です。明日13日(金)より15日(日)まで、いわき市のいわき陸上競技場で高等学校新人体育大会県大会が開催されます。そして、よさこい部は、15日(日)、16日(月)と、磐梯熱海のユラックス熱海を会場として行われる「うつくしまYOSAKOIまつり」へと参加をします。

考査と重なっている部活動には大変だとは思いますが、まずは、今自分がやらなくてはいけないことに全力を傾けてください。

二兎を追う者は一兎も得ずと言います。苦しいかもしれませんが、逃げずに、今できることをやりきることが大切だと思います。

頑張れ、ソフトテニス部、陸上競技部、よさこい部。そして、あさか開成生。

 

たそがれ

日の入りが早くなってきました。これからは、下校時の交通事故、特に自転車事故が心配な季節です。下校時、自転車で帰る生徒は早めのライトの点灯をお願いします。

夕暮れ時は、とても危険な時間帯です。映画『君の名は。』の中でも紹介されましたが、黄昏は「たそがれ」と読み、語源は「誰そ彼」です。つまり、夕暮れ時に一体彼は誰なのだろうと思うほど、周りが暗い状態のことを指しているのです。「たそがれ」という発音は枯れた響きがあり、いかにも暗い夜に向かう時間帯を表すのには、ぴったりとした言葉です。ちなみに、明け方の暗さのことを、「彼は誰」と尋ねる時間帯として、「かわたれどき」と呼んでいます。映画で出てくる「かたわれどき」と響きが似ています。

夕暮れの空の色は刻々と変化して行きます。その空全体の色を「至極色(しごくいろ)」というそうです。また、マジックアワーとも呼びます。マジックアワーには、ゴールデンアワーとブルーアワーがありますが、たそがれにぴったりなのはブルーアワーでしょうか。この時間帯は、とても空が綺麗に見えますが、絶対的な光量が少ないために起きる現象です。光が少ない時間帯であることを意識してください。

今年度は、例年に比べ、自転車事故が少ないです。しかし、一つの事故が命にかかわることもあります。まずは、事故から自分の命を守る行動を取ってください。最初にも書きましたが、この時期は早めの点灯が大切です。

期末考査、前日

明日より前期期末考査が始まります。

期末考査は18日まで続くことになります。その間、遅くても13時にはすべてのテストが終わりますので、生徒は普段よりも早く帰れることになります。ご家庭におきましてもご指導をよろしくお願いします。

来週からは、就職試験も始まることになります。大学、短大の推薦入試も、そろそろ本格化します。3年にとっては最大の勝負の時です。頑張れ、3年生。

考査や受験は、基本的には、誰の力も借りず、一人で頑張るものです。しかし、その過程においては、仲間同士、切磋琢磨することも重要だと考えます。私も、高校時代、仲間と放課後遅くまで学校で勉強をした(無駄話をしていた方が長かったかもしれません)ことを、今でも覚えています。私の高校は、当時1学年9クラスだったので、普段、話す機会のない人も沢山いました。放課後の居残り勉強で、そのような、普段話したことも人とも仲良くなり、そのおかげで多くの友人を作ることができました。

草露白

台風15号で被害に遭わせた方々に、心よりお見舞いを申し上げます。

 

台風一過で晴天となりましたが、この残暑はあまりにも厳しすぎるような感じもします。

しかし、朝晩は涼しさが増し、秋の姿がしっかりと見えるようになってきました。それもそのはず、暦では9月7日より、白露、そして草露白(くさのつゆしろし)が始まっているようです。この頃は、草花に朝露がきらめき始める季節ですが、そもそもどうやって、露が発生するのでしょうか。露は、空気中の水蒸気が気体から液体へと変化してできるものです。水分が、これ以上、気体として留まることができない温度にまで下がった時、液体へと変化します。つまり、露は寒暖差が大きいときにできやすいのです。

秋は過ごしやすく、食欲の秋、スポーツの秋、読書の秋、芸術の秋と、いろいろなことに挑戦する良い季節です。

また、近くで見える小さな秋をみつけるのも素敵かもしれません。

でもまずは、明後日から始まる期末考査に備え、勉学の秋をしっかりと楽しんでください。

(小さな秋 やまなしの実)

センター試験出願説明会

昨日、令和2年度の大学入試センター試験出願説明会が開催されました。

出願期間は、9月30日(月)から10月10日(木 消印有効)で、試験日は、令和2年1月18日(土)、19日(日)となります。今年度の3年生は、70名を越える生徒が大学入試センター試験に臨む予定になっています。

正式な入試の出願書類の作成は、生徒たちにとって初めての体験になるのではないかと考えています。受験パターンの確定、志願票の作成、検定料の振り込みと、受験案内をしっかりと読み込み、間違いのないように作成することが、これからの個別の大学・短大への正確な出願につながると考えます。

「受験」という文字が、しっかりと見える季節となってきました。今週から始まった就職者指導も、第1クールを終え、来週から第2クールに入ります。

君たちは、これまで、多くの経験を積んできました。自分自身を信じ、前へ進んでください。

人生は挑戦です。そして、あなたは、それを乗り越える力を持っています。

Let’s try. You can do it.

お月見パーティー

本日は、1校時目、日本語の授業で、パラグアイからの外国人留学生のルイスくんを交えて、お月見パーティーが開催されました。

今月の9月13日は「十五夜」です。「十五夜」は「中秋の名月」とも呼ばれています。昨年は9月24日で、一昨年は10月4日でした。

「十五夜」というのは、毎月の15日の夜のことです。毎月といっても、旧暦(太陰暦)の話です。旧暦では、1日が新月(満月の反対で月の形が見えない月のこと)で、15日は満月を指すことになります。「中秋の名月」とは秋の真ん中にでる満月のことで、旧暦の8月15日の満月を指しています。現在の暦は、旧暦よりも1ヶ月ずれますので、9月頃に出る満月ということになります(今の暦は太陰暦ではないので15日が満月とは限りません)。そして、「十五夜」は、本来は毎月あるわけですが、「中秋」、つまり秋の時期の月が一番美しく見えるということで、次第に「中秋の名月」を「十五夜」とも呼ぶようになってきたという訳です。ちょっと長い説明になってしまいました。

でも、お月見というのは、日本に元々あった習慣ではありません。中国から伝来した習慣のようです。中国では、旧暦8月15日は、「中秋節」と呼び、春節に次いで、大きな祝日となっているようです。お月見は、唐の時代から盛んだったようで、唐の時代の詩人李白に「挙頭望明月、低頭思故郷」という有名な詩がありますが、このことからも、月が「吉事」と「家族団らん」の象徴として、古くからずっと人々に親しまれてきたことがわかります。春節と同じように、故郷に家族が戻り、家族が食卓を囲んで、つまり「円に」なって、食事を楽しむそうです。その時に食べるお菓子が、月餅です。ちなみに、日本でいえば「月見団子」となります。

ルイスくんも、このお月見パーティーで月餅を食しました。とても珍しかったようで、月餅をカメラに納めていました。

 

 

気持ちは期末考査

前期期末考査が、来週の12日(木)より始まります。

今週初めより、放課後、教室で、一人で集中して学習をしている姿、グループを作ってお互いに問題を解き合っている姿が、ちらほらと見られるようになってきました。特に、今回は、1年生の各教室でこの光景を見ることができ、大変嬉しく思っています。そして、本日より、職員室等の入室が制限されますので、放課後は、廊下よりお目当ての先生を呼びかけたり、廊下で問題の解法を教えてもらったりする生徒が増えてくるのでないかと思っています。

この時期は、学校全体に、通常とは少し違った活気・緊張が出てきます。この時期だけ、勉強すれば良いという訳ではないですが、やはり、大きな区切りであることを意識すれば、自分自身の半年の足跡を残すために全力を挙げるのが当然のことです。

私は、定期考査は、振り返りが大切だと思っています。つまり、自分自身を見つめ直すチャンスだと思っています。

できたことに関しては、自分自身をいっぱい褒めてください。そして、何ができなかったのか、点数だけを気にすることはやめてください。できなかった原因を、しっかりと自分自身の中に落とし込み、どのような行動をすれば、それば少しでも改善するのかを、是非とも考え欲しいと思います。

本来、学問を身につけることは、他人との戦いではなく自分自身との闘いであると思っています。多くの知識を身につけることは、自己の可能性を切り開いていくことにつながります。完璧な人間はいません。理解できないこと、できないこともあってもあります。しかし、点数がとれないといって、諦めないでください。できないことと諦めることは、決して一緒ではありません。

中学生や高校生の柔軟思考ができる時期だからこそ、単に点数のみを追い求めるではなく、点数はとれなくても良いので、学問本来の楽しさ味わって欲しいと思っています。

実りの秋

ほおずきの実が、真っ赤になり始めています。

この真っ赤な実は、萼の部分が発達したもので、ちょうど提灯のような形になり、8月から9月にかけて次第に赤く色づき始めます。

このように、ほおずきの時期はいつですかと聞かれれば、8月から9月ですと答えます。しかし、各地で開催されるほおずき市は7月に開催されることが多いようです。大学時代、浅草でアルバイトをしていた関係で、浅草周辺のお祭りにはちょっと詳しくなりました。ほおずき市も、その一つです。50万人を越える人が浅草寺に集まりますので、この日は浅草周辺は大変賑わうことになります。

ほおずき市の始まりは、江戸時代といわれています。江戸時代、浅草寺では7月9日~10日を観音様の特別な縁日として、お祭りを行うようになりました。その時期はお盆の時期でもあり、盆棚飾りにほおずきが求められることもあって、ほおずきの販売したのが定着したようです。

そして、正面玄関の前には、サルスベリが、鮮やかな紅紫色の花を満開に咲かせています。サルスベリは別名「百日紅」(ヒャクジツコウ)の名のとおり、初夏から秋までの長い間鮮やかな紅色やピンク、白などの花を咲かせる花木です。樹皮が白くなめらかな手触りをしていることが特徴です。猿も滑って落ちてしまうほどツルツルという様子からサルスベリと名付けられました。

実りの秋がやってきました。生徒にとっても、実り多き季節となることを期待します。

高校説明会、後半開始

昨日は大槻中学校で、本日は富田中学校で高校説明会が実施され、今年度から始まる新しい入試や本校の概要について説明をしてきました。この2校を皮切りに、今年度後半の中学校主催の高校説明会が10月末まで開催されることになります。

新たな制度の導入時期は、誰にとっても不安なものです。分からない点があれば、お答えしますので、中学校の先生をとおして質問していただければと思っています。

実は、高校でも、現在の高校2年生から始まる新制度の大学入学試験への対応に向けて、様々な情報を集めています。特に、英語に関して、民間の資格検定試験の大学入試への導入は、今までにないものです。今後、11月の大学入試英語成績提供システムの共通ID発行申込に向け、生徒・保護者へ説明をしていくことになります。

大学で求める力が変わるということは、のちのち、専門学校においても、就職においても、求める力が変わってくるということです。正確な情報を集め、しっかりとした対応をしていきたいと思っています。

 

季節のもの

期末考査も来週に迫り、教室でも居残り勉強をする生徒が少しずつですが増え始めてきました。

例年ではありますが、3年生の就職希望者にとっても、この時期は、就職試験と前期期末考査が重なる、非常に苦しい時期となっています。就職試験の日程は、9月5日(木)より出願応募書類の提出が開始され、そして、16日(月)からは就職試験が解禁となります。

例年、応募書類を完成した者から、面接指導に入ります。昨年も、この時期、私のところにも「面接指導お願いします」と就職希望者が来室しました。昨日、今年度の第1号の面接指導希望者がやってまいりました。例年通り、時間を調整しながら、面接の心構えや模擬面接などを行っていこうと思っています。

現在、生徒たちは、期末考査に向けての勉強と就職試験の対策と、その両立に向けて頑張っているところです。大変ですが、ここが踏ん張りどころでもあり、全力を向けて欲しいと願っています。朗報が届くことを強く願うばかりです。

もう一つの花

ルイスくんの作品とともに、授業「日本の伝統文化」の生徒、3年生の根本琴未さんの作品が正面玄関を飾っています。

花材は、昨日紹介したルイスくんと一緒のものですが、雰囲気が大きく変わっています。とても、かわいらしく、落ち着いた作品です。

ピンクのカーネーションがどっしりと中央を飾り、木いちごの葉の緑とのコントラストが絶妙で、ピンク色をより一層際立たせています。そして、青のクジャク草の使い方がうまいですね。クジャク草が良いアクセントになり、この作品にかわいらしさを付け加えています。

同じ花材を使っても、こんなに雰囲気が変わるとは思ってもいませんでした。やはり、生け花は奥が深いですね。

9月も、生徒に感謝です。

 

9月の花

ついに、パラグアイから来た留学生のルイスくんの作品が、正面玄関を飾ることになりました。

この作品の主役は、ピンクのカーネーションでしょうか。それとも、木いちごの葉となるのでしょうか。個人的には、葉の青々とした緑は大好きです。この作品にとっても良い味を出していると思います。しかし、やはりメインは、ピンクのカーネーションでしょうね。ピンクのカーネーションの花言葉は、「感謝」「温かい心」です。ルイスは、とても謙虚で、やさしさに満ちあふれた青年です。いろいろな人にお世話になっているということで、このピンクのカーネーションを選んだのでしょう。そして、青のクジャク草、スモークグラスが、なんとも愛らしいですね。ルイスくんにぴったりの作品です。

ルイスくん、ありがとう。

よさこいでShow

昨日9月1日(日)、大町通りで、イベント「おおまち笑・Show・商」の「よさこいでShow」が実施され、本校のよさこい部開成舞彩が出演してきました。

「おおまち笑・Show・商」は、おおまち通りの青年部が主体となり、『街は劇場 通りは舞台』をテーマに、商店街の活性化を図ることを目的としたイベントです。毎月第一日曜日が開催日となっています。

これまでも、市内の学校の様々な部、委員会が出演し、地域の活性化のために、高校生ができることをしてまいりました。今回、本校も、その一翼を担うことができ、大変嬉しく思っております。

よさこい部の皆さん、暑い中、お疲れ様でした。そして、ありがとうございました。

 

おおまち笑・Show・商

駅前通りを歩いていると、ふと「あさか開成」の文字が目に付きました。

毎月第一日曜日に実施しているおおまち商店街のイベント「おおまち笑・Show・商」の案内です。9月は、「よさこいでShow」ということで、「よさこい」を中心としたイベントとなったようです。そこに、本校のよさこい部開成舞彩も出演するということでした。

本校の出演は、9月1日(日)、12時と14時の2回と、日大との総踊りが14時30分となっていました。買い物で、また、お食事で、駅前に用事がある際には、是非とも、本校よさこい部開成舞彩の息の合った演舞、そして、彼女たちの笑顔を見ていただきたいと思います。

よさこい部は、現在、今年度最後の大会「第19回うつくしまYOSAKOIまつり」に向けて、猛練習中です。県内外の成人の団体を含めた本大会で、本校は確実に成績を上げてきています。3年生にとっては、最後の大会となるものです。今年度の集大成として、是非とも上位入賞を目指して欲しいと願っています。

頑張れ、よさこい部。

 

シェイクアウトふくしま

本日8月30日(金)、11時に、全校生徒・教職員が「シェイクアウトふくしま」に参加しました。

「シェイクアウトふくしま」は、福島県民の防災意識の高揚と自助・共助の取組促進を図るため、地震が発生した時、自分の身を自分で守るために真っ先に行うべき安全確保行動を学び、身に付ける機会として、県下一斉の安全確保行動訓練として設定されたものです。本校も、県下一斉訓練にあわせ実施しました。

この「シェイクアウトふくしま」は、誰でも、どこでも、時間をかけず、気軽に参加できるようになっています。内容は、訓練時刻になったら、大規模な地震が発生したことを想定して、その場で約1分間、次の安全確保行動を実施するものです。

① まず低く(DROP)

② 頭を守り(COVER)

③ 動かない(HOLD ON)

この機会に、防災について考え、話し合い、実践するきっかけとしたいと思っています。

是非、ご家庭でも、防災についてお話をしてください。

8月の花

文化祭での発表作品でしょうか。日本文化部の3年生の鴫原花奈さんの作品が正面玄関を飾っています。

空間をゆったりと使っており、涼しさを感じることができる作品となっております。青い花器も、その効果を一層際立たせています。

ピンクのガーベラがとても鮮やかではありますが、それ以上に、オーソニガラムの白い花びらがとっても印象的な作品となっています。そして、それらの花を越えて素敵に見えるのが、蒲の穂かもしれません。作品に、高さと広がりを出しており、またしっかりとした落ち着きも出しているように感じられます。

蒲の穂を見ると、子どもの頃を思い出し、とても懐かしさを感じることができます。子どもの頃、自然の中を走り回っていると、田んぼや沼にいっぱい蒲の穂がなっていました。その蒲の穂を押しつぶすと、沢山の綿毛が出てきたことを思い出します。

そんな懐かしい過去を思い出させる、やさしい作品となっております。

生徒に感謝です。

作っていくもの

今年度、令和元年度の国際部の学校共通テーマは、「共存 ~作ってきたもの、作っていくもの~」です。今年度の前半は、地球の環境保全を考えた「NO プラスティック」ムーブメントを展開中です。「NO プラスティック」ムーブメントで、私たちは、未来のために、何を「作っていくこと」ができるでしょうか。

私たちは、生活の中に「便利」さを作り上げ、快適な生活を送っています。その「便利」さのすべてを否定することは、決して良いことではないし、できることでもありません。では、どのように考えることが必要なのでしょうか。それは、何のために「便利」さを求めるのかということを、再度考え直すことだろうと思っています。

以前もお話ししましたが、アクアマリン副館長の岩田雅光氏の講演会の中で、「プラスティックが便利なのは丈夫だからです。そして、プラスティックが恐ろしいのは丈夫だからです」という言葉がありました。便利さは、私たちの生活を苦しめる凶器になる可能性があるということなのです。私たちは、今、普段の生活について再検討すべきときにきているのです。

この半年、「NO プラスティック」ムーブメントで、生徒たちは多くの挑戦をしました。

生徒会長の安齋麗さんは、PTA総会で、保護者に対して、今後、学校ではポリ袋を配布しない宣言をし、下足袋を持参して欲しいと訴えました。図書委員会は、牛乳パックをリサイクルして栞を作成し、一日体験で本校に来た中学生に配布、リサイクルの必要性を訴えました。家庭科では、昨年に引き続き、和食、郷土料理について学び、和食が持つ器の価値についても再認識しました。また、5月から夏休みにかけて、多くの生徒たちが、猪苗代湖の清掃活動にいきました。フラタヒチアンダンス同好会は、自然との共存をダンスというかたちであらわしました。

今回の文化祭では、ポリ袋の代替となるものを、新聞紙を利用し、それもクールに作り上げるということに挑戦しました。手間が掛かりすぎて個数が作れず、すべての来校者に配布することができませんでしたが、評判は上々のようでした。

生徒の皆さん、ありがとうございました。

野球部新チーム、公式戦初戦

本日8月27日(火)、12時10分より、しらさわグリーンパーク野球場で、第71回秋季東北地区高等学校野球間中支部大会の本校の初戦がありました。対戦相手は、尚志高校に勝利した田村高校です。

1回、2回は何とか1点に抑えてきましたが、3回が田村高校にとってビックイニングとなってしまい、それを止めることができませんでした。結果、大敗となってしまいました。

この試合は、本校にとっては、1、2年生で臨む公式戦の初戦となります。11名の選手しかいない中、けが人も出て、苦しい状態でした。そして、田村高校は強かったです。

今回の文化祭で、野球部は、同窓生の「ひとりぼっち秀吉さん」より多くのエールをいただくことができました。この試合の苦しい場面の最中、秀吉さんの「僕たち、まだ、やれる人」の歌声が、私の頭の中では、ぐるぐると聞こえて続け、応援し続けてくれていました。選手たちもそうだったと思います。ありがとう、秀吉さん。

明日、9時より、牡丹台球場で、敗者復活戦となります。

まだまだやれるぞ、野球部。

 僕たち~ まだ~ やれる人~♪♪ やれる人~♪♪ やれる人~♪♪

 

クロージング

クロージングセレモニーを持ち、凛優祭が完全に閉じました。

本日は、まず、クロージングに先立ち、教室の復元作業、清掃作業から始まりました。約1週間かけて作成した展示企画が1時間もかからず撤去され、生徒からは凛優祭の準備作業時の様子を懐かしむ声も聞かれました。

そして、クロージングセレモニーへ。

まず、クラス企画の審査発表、表彰式が行われました。今回、賞に輝いたクラスは次のとおりですが、質の高い戦いで、審査会議ではなかなか甲乙を付けられなかったという裏事業もありました。賞に輝いたクラス、そして入賞することはなかったけど頑張ったクラス、全クラスに「金メダル」を贈りたいと思います。

 最優秀賞(総合1位) 3-2 「ミチエの知らない世界」

 優秀賞(総合2位)  3-4 「Alice in Wonderland」

 グローバル賞     1-1 「二階の上の1の1」

 クリエイティブ賞   3-5 「IT」

 ヒューマン賞     2-3 「ESCAPE OR DIE BIOHAZARD」

 映え賞        3-1 「Disney」

表彰式後、今回のステージ発表で優れた踊り、演奏をした有志団体によるクロージングステージとなりました。ダンス、ピアノ弾き語り、バンドと、クロージングに華を添えてくれました。切れのあるダンスやバンド演奏と、日頃見ることができない生徒個々のタレントを見ることができて、大変感動しました。個人的には、「ボヘミアン・ラプソディ」を聴けたのは最高でした。声のトーン、雰囲気が、曲とマッチしていて、頭の中に映画のライブエイドのシーンが蘇りました。鳥肌が立つほどの感動とともに、訳もなく涙が溢れてきました。そして、クロージングステージの締めは、今回のフラ甲子園で全国一となったフラタヒチアンダンス同好会「ALOHA」によるタヒチアンダンスの披露でした。今回の披露で3年生が引退となり、このメンバーでのダンスは最後となりました。

そして、最後、凛優祭実行委員長の山家玲奈さんから閉会宣言がなされ、凛優祭は完全に閉じました。

こんな心に残る3日間はありませんでした。

生徒の皆さん、ありがとう。そして、ご苦労様でした。

(クロージングステージの様子)

(山家さんによる閉会宣言)

凛優祭、無事終了

凛優祭が無事終了しました。

多くの観客の方に来ていただき、ありがとうございます。生徒も大変喜んでおります。

特に、卒業生が多く来てくれて、久々に元気な顔をみれたことは、私にとって大きな喜びでした。

本日1日、生徒はとっても頑張りました。

しかし、生徒だけの頑張りだけでなく、多くの方々の協力があったのも確かであります。特に、PTA役員のみなさま、剣道部とフラタヒチアンダンス同好会の保護者のみなさまには、大変お世話になりました。学校を代表いたしまして、御礼申し上げます。

最後に、今後とも、あさか開成高等学校へのご支援をよろしくお願いします。

本日、公開

本日、本校の公開文化祭である「凛優祭」が開催されます。

開催時間は、10時から14時までです。

今回の凛優祭は、「Shining Youth」をテーマに、各クラス、文化部、委員会で国際科学科らしい企画、発表、展示を考えました。クラス企画、部活動発表・展示をとおして、本校生徒のたくまし意志、豊かな想像力、熱い情熱を体感していただければ幸いです。

なお、本校には駐車場がありませんので、公共交通機関をご利用ください。

また、校舎内は土足厳禁ですので、上履きをご持参ください。なお、「NO ポリ袋」ムーブメントを実施しておりますので、ポリ袋の配布はございません。各自、下足入れをご準備ください。

 

 

おすすめスポット

明日の凛優祭のおすすめ、特に文化部のおすすめスポットを紹介します。

まず、生け花が気になっている人、抹茶が飲みたい人にぴったりなのが、日本文化部です。日本文化部は、生け花の展示、茶道お手前披露を行っています。場所は、東校舎1階と少し離れていますが、是非足を運んでいただきたいと思っています。日本文化部は、今年、「Ikenobo 花の甲子園2019」東北大会で、敢闘賞を受賞したほか、3年生の舛本仁湖さんが個人賞4位と活躍しました。

そして、絵画が好きだという人は、美術部がぴったりです。美術部は、本校舎1階の一番奥まったところにあります。今回の展示は、「輝き」というテーマで、作品を仕上げたそうです。それぞれの作品の中に、どのような「輝き」があるのかを考えながら、作品をご覧ください。

また、絵本に興味がある方、小さな子どもをお連れの方は、本校舎3階のオイガ部までおいでください。オイガ部は、絵本の読み聞かせをする部です。絵本の世界に触れ、ゆったりとした気分を味わってください。

その他にも、南校舎1階で国際交流委員会、東校舎1階でJRC委員会の展示が行われております。

(日本文化部の展示)

(舛本仁湖さんと作品)

(美術部の展示の一部)

(オイガ部)

オープニングセレモニー

本日、凛優祭オープニング・セレモニーが開催されました。

生徒会役員の力作のオープニングムービー、ステージ発表の紹介ムービー等、趣向の凝らした映像が多く、生徒のコンピュータ技術の高さに驚くとともに、そして感動しました。そして、よさこい部、フラタヒチアンダンス同好会の演舞、そして、フラタヒチアンダンス同好会と音楽部のコラボがあり、大いにオープニングを盛り上がりました。

生徒にとって、それ以上にびっくりしたのは(私は知っていましたが)、対談、ライブでしょう。対談、ライブは、生徒たちにはシークレットでした。本校の卒業生である ひとりぼっち秀吉さん(9期生)、声優である青戸浩香さん(17期生)、生徒会長の安齋麗さん、凛優祭実行委員長の山家玲奈さんの4人による対談では、現役の生徒より、当時の学校の様子や学生生活等について話のやりとりがありました。対談後は、ひとりぼっち秀吉さんによるライブが行われました。ライブの最後には、秀吉さんより、校歌を一緒に歌いましょうという提案があり、全生徒が一つになり、校歌を大合唱しました。

卒業生の愛を感じるステージでした。涙が出そうな、感動のステージでした。

秀吉さん、青戸さん、ありがとうございました。

文化部、ステージ発表

今回の凛優祭は、やはり文化部によるステージ発表が注目されているでしょうか。

第1体育館でのステージ発表は、10時15分、音楽部から始まります。夏の定期演奏会での、開成サウンドを再び聴くことができるのは、とても楽しみです。そして、伝統芸能であるうねめ太鼓を学んでいる生徒たちの発表後、11時10分より、うねめまつり踊り流しで5連覇中のよさこい部「開成舞彩」による演舞となります。60名を超える部員によるよさこいをお楽しみください。そして、11時40分よりは、今年フラダンス甲子園で全国一となったフラ・タヒチアンダンス同好会「ALOHA」によるフラ・タヒチアンダンスが行われます。フラ甲子園の感動が、ここあさか開成高校の第一体育館で再びよみがえります。その後、第1体育館では有志によるダンスなどが披露となります。

第2体育館では、10時15分より、有志による弾き語り、ラップ、バンド演奏に続き、12時15分より、昨年度、演劇コンクールで県1位に輝いた演劇部による演劇が上演されます。作品は、「アリとキリギリス」です。今年の夏は、「SHIROCK」づくしだった演劇部が、どのような色を出すかが楽しみです。

このように、非常に注目されている文化部のステージ発表が予定されておりますので、是非、ステージ発表をご覧ください。

(夏の定期演奏会での音楽部の様子)

モザイク壁画に描かれているもの

長いと思っていた夏休みも終了し、本日学校が再始動しました。前期の後半戦の始まりです。前期後半は、時期的には、9月末までの1ヶ月ちょっとですが、非常に大切な時期になります。明後日8月25日(日)は公開文化祭、9月12日(木)より18日(水)まで前期期末考査、9月20日(金)には生徒会役員選挙と、多くの行事が続いていきます。そして、3年生は、進路が本格始動します。特に就職においては、5日(木)より出願応募書類提出が始まり、16日(月)からは就職試験が解禁となります。3年生の就職希望の皆さんは、期末考査と重なりますので、計画的な学習をしてください。

さて、昨日の問題について、お答えしましょう。

今回のモザイク壁画に描かれているものは、「麒麟」です。

「麒麟」とは、中国で聖人が出現して善政が行われるときに、そのしるしとしてこの世に現れるという伝説上の霊獣だと言われています。本校が「麒麟」に譬えられるような学校になって欲しいと言うことで、一期生が生徒会誌の名前に決めたそうです。そして、生徒会誌の表紙には、「麒麟」が描かれてきました。

今回、このモザイク壁画の原画を描いていただいたのは、福島県出身の日本画家の舛田玲香さんです。舛田さんは、昨年、3年生対象の進路講演会「福島から世界へ ~国際交流に尽力されている方のお話」で、講師をしていただき、その時から交流がはじまりました。その時は、舛田さんの講演のすべてをお聴きすることはできませんでしたが、覚えていることはたくさんあります。まず、日本画に惹かれたきっかけが小学生の頃に見た「マリンパークなみえ」にあった絵だったこと。そして、震災に遭い、札幌に避難したこと。避難しているときは、絵と向き合うことができなかったと話したことも記憶しています。そして、衝撃だったのが、その後、仕事を辞め、友人を訪ねて、スーツケースに子どもたちに寄贈する本を詰め込み、パプア・ニューギニアの田舎の町に単身飛び込んだことです。パプアでの生活は、トイレもなく困難の連続だったようですが、パプアの自然から「生きる」というパワーをもらい、また民族文化の美しさに感動し、また絵を描くという勇気をもらったという話を覚えています。

今回のモザイク壁画の原画では、舛田さんに、本校が「共存」をテーマに、多様性を認め合える平和な社会を目指していることをイメージしていただきました。自然との共存、いのちの強さ、そしてこれからの未来への希望など、いろいろな思いを込めて、描いていただきました。

個人的に、舛田さんの描く「赤い花」と「緑の葉」の組み合わせの絵が、とても好きです。今回も、モザイク壁画にそれが描かれいて、とても素敵に仕上がっていたことに、とても感動しました。

舛田さま、大変ありがとうございました。

(生徒会誌「麒麟」に描かれた麒麟図)

 

(モザイク壁画の原画)

(モザイク壁画解説)

巨大壁画、完成

「凛優祭」名物の巨大壁画が完成しました。

各クラスで生徒が、小さなパネルに色紙を張り、完成させたものです。本日は、業者の人たちとともに、一日がかりでパネルをつなぎ合わせ、壁画を完成させました。生徒一人ひとりの思いが詰まったもの、それがこの巨大壁画だと思っています。

近くで見ているときは、まったく、何が描かれているか判断ができませんでした。しかし、壁画にしてみたら、浮かび上がってきたものがあります。それは、本校の生徒会の歴史に深く完成するものです。

是非とも、この巨大壁画を見ていただき、この壁画の迫力を味わっていただきたいと思います。

郡山第二中学校あたりからも見えると思います。

 

もう一つの凛優祭

本日は、終日、文化祭の準備。

教室も、次第に文化祭らしくなってきました。

さて、本題です。

7月の第1週より、すでに4回の会議を繰り返し、綿密な計画を練っています。すでに、ピンクのおそろいのTシャツも完成しました。そして、昨日は、最終打ち合わせを行い、後は本番を迎えるばかりとなっています。

これは、どこかのクラスのお話ではありません。PTAの凜優祭に向けての準備状況です。生徒全員が、そして、保護者も楽しめる文化祭です。

毎回、PTAでは飲食物を中心とした模擬店を出店しています。今回の趣向を凝らしたものを用意しておりますので期待ください。

PTA関係の模擬店は、まずは、東校舎の大会議室でバザーをしております。良品を市場価格にはない特価でお出ししておりますので、気になる方はお早めに大会議室にお寄りください。そして、お腹が空いたとき、喉が渇いたときは、ロータリーでの屋台にお立ち寄りください。今回の目玉商品は、台湾かき氷?かな。

あとは、天気を祈るのみです。

凛優祭へ、カウントダウン

「凛優祭」まで、あと本日を含め6日と迫ってきました。

学校全体を見渡すと、3年生の一部を除き、まだまだという雰囲気ですが、本日あたりから本格化するのでしょう。さすが、3年生は早いです。

さて、生徒の皆さん、「凛優祭」という名称が意味を知っていますか。「凛優」は、「凛々しく優しくあれ」からつくられた造語です。では、その言葉は、学校のどこにあるのでしょうか。

話は変わりますが、本校の文化祭の名称は、最初から「凛優祭」だった訳ではありません。第2回目の公開文化祭より「凛優祭」という名称になりました。平成10年に行われた第1回公開文化祭では、「薫風祭」という名称がつかわれていました。「薫風」は、まだ開校して間もない時期、国際科学科という全国でも珍しい学科としての新しい風が吹く中、そして、6月の初夏のさわやかな風が吹く中での文化祭として、その時節にふさわしい名称として名付けられたようです。

本来、継承されるべき名称が変更されたのは、どのような理由からでしょうか。意外にも、それは簡単な理由でした。公開文化祭の時期が6月から9月に変更されたためでした。初夏の風の意味を持つ「薫風」が、9月でも良いかという議論がなされたようです。

では、「凛優祭」の意味について説明しましょう。

生徒手帳の33ページをお開きください。本校の「生徒生活指針」の具体的な指針の中に、服装についての記載があります。『男子の服装は「清楚さと凛々しさ」、女子の服装は「清楚さと優しさ」を旨とする』とあります。この中の「凛々しさ」と「優しさ」を採り、「凛優」という造語がつくられたそうです。

ちなみに、「凛優祭」第1回目のテーマは「One For All」でした。他者を思いやり、他者のために生きることをテーマにしていました。文化祭を成功させるには、全生徒がお互いを思いやりながら、「チーム開成」のもと、全員が協力し合い必要があります。このことは、現在の学校の国際部の探究活動のテーマ「共生」と重なるのではないでしょうか。

日本一の余韻

今頃は、フラの聖地である「スパリゾートハワイアンズ」でのエキシビジョンを終えた頃であろうか。

1日がたち、生徒たちには、どのような余韻の中にいるのだろうか。

昨日の「第9回フラガールズ甲子園」で、本校のフラ・タヒチアンダンス同好会チーム「ALOHA」が初の最優秀賞・総合1位に輝いた。

本校は、第1回から出場を重ね、これまで優秀賞・総合2位を2回獲っている。全国一位になることは本校の悲願でもあった。しかし、ここ数年は、どの高校もレベルの高い踊りを披露し、あと一歩届くことができなかった。昨年の総合2位は、いままで一番優勝に近づいた瞬間でもあった。先輩たちの思いを引き継ぎ、昨年のこの大会から長い闘いが始まったようだ。

本校は、課題曲「Aloha Hula」で、26名が息の合った演舞をした。チームワークの良さ、それが本校の取り柄である。自由曲のタヒチアン「マタロア」では、「生命の息吹」をテーマに、タヒチ島のジャングルや風、美しい海を巧みに表現した。躍動感溢れる動き、前半の荒々しさ、そして後半の優しさ、どちらも自然そのものである。「生命の息吹」の根底にあるのは、ジャングルや動植物などの自然との「共生」であったようだ。「共生」は、国際科学科の本校が、ここ数年掲げている探究活動のテーマでもあった。生徒たちは、自分たちの踊りで、この「共生」を演じきったのである。それが大変嬉しかった。

次の写真は、先日行われたお披露目会での演舞の様子である。

なお、本日の17時36分頃、福島放送(KFB)で、本校のフラ甲子園の様子が放送されるようです。

フラガールズ甲子園、最優秀賞

本日8月18日(日)、第9回フラガールズ甲子園がいわき芸術文化交流館アリオスで開催されました。今大会は史上最高の26校の参加がありました。

本校のフラ・タヒチアンダンス同好会チーム「ALOHA」が、最優秀賞・総合第1位、文部科学大臣賞を獲得することができました。悲願の初優勝です。県内では、いわき地区以外の高校で最優秀賞・総合第1位を獲得するのは、初めてのことです。

非常にハイレベルの戦いで、成績発表の最後の最後まで、どこが勝つか分からない状態でした。

頑張った、あさか開成、チーム「ALOHA」。

 

フラガールズ甲子園へ向け

本日8月12日、本校の第1体育館で、本校のフラ・タヒチアンダンス同好会のチーム「ALOHA」が、フラガール甲子園へ向けて、今までお世話になった周囲の方々に対してお披露目会を開催しました。

フラ・タヒチアンダンス同好会は、昨年度のフラガールズ甲子園においては総合第2位の成績をおさめました。本年度も、フラガールズ甲子園総合優勝に向けて日々練習に励んでいるところです。4月に入部した1年生もすごく上手になりました。

今回のお披露目会では、息の合った踊りを披露しました。フラガールズ甲子園では、持ち前のチームワークと最高の笑顔で、会場の皆さんに心に残るようダンスを届けていただければと思っています。

「フラガールズ甲子園」は、今月の18日(日)、いわきアリオスで、10:00分開場、10:40開演です。

頑張れ、チーム「ALOHA」。目指せ、総合優勝。

今回は掲載することはできませんが、大会後、結果とともに写真を掲載したいと思います。

ふくしま環境教育フォーラム2019

8月10日(土)、福島県環境創造センター交流棟「コミュタン福島」において、「ふくしま環境教育フォーラム2019」が開催されました。

環境教育フォーラムでは、福島県内の高校生やふくしま環境活動支援ネットワークが、日頃の環境に関する研究活動の成果を各ブースを設置し、発表を行いました。

本校も「サスティナブル スピリッツ ~SDG’sから考える あさか開成高校の取り組み2019~」で、本年度のプラスティック問題への本校の取り組みについて、ブースを出展しました。本校からの発表者は、3年の安齋麗(うらら)さん、3年の佐藤和世さん、1年の大内綾乃さん、1年の人見綾音さんです。安齋麗さんからは、本校の取り組みに対して、多くの方々に興味を持っていただいたことがとてもうれしかったとの感想を聞きました。

この環境教育フォーラムには、他の高校も多く出展しています。郡山地区からは、安積黎明高校、郡山北工業高校が出ています。本校の出展は2年目ですので、他校の出展から多くのものを学び、来年につなげていただきと思っています。

また、公開ワークショップでは、1年生からも、今回のベラルーシ研修で学んだことを踏まえた意見が出たとの話を聞きました。夏休みの一つの取り組みが、次の場面につながり、より考えを深める機会になっていることに、とてもうれしさを感じます。また、多くの方々と交流をしたことは、今までの成果と今後の課題の把握につながったと思います。

生徒たちのより一層の成長が楽しみです。