あさか開成 校長雑感

校長より

日本の食文化を知ろう

昨日6月24日(月)、3年生の家庭科の「食文化」で、昨年度と同様に、栄養講座「日本の食文化を知ろう」講座が開催されました。講師は、県教育委員会健康教育課の志賀敦子指導主事、小野町立小野中学校松本浩枝栄養教諭、郡山市立富田東小学校根本さとみ栄養教諭の3名の先生方でした。

私は、須賀川市の西袋中学校への高校説明会がありましたので、最初の10分程度しか参観することができませんでしたが、「こづゆ」だけはしっかりといただいてから出かけていきました。

生徒たちは、まず、和食について基礎知識を学んだようです。その後、生徒たちは、郷土料理作りへ挑戦しました。今年度、挑戦した郷土料理は、「こづゆ」と「まんがこ」だったようです。

志賀先生、松本先生、根本先生、大変ありがとうございました。

男女共同参画川柳コンクール

昨日6月23日(日)、郡山市男女共同参画川柳コンクールの表彰式に行き、学校賞をいただいて参りました。昨年同様、多数の生徒の応募、そして優秀な作品に対して選ばれた賞でありますので、生徒に感謝です。

このコンクールは、性別により個人の生き方を制限されることなく、その個性や能力が十分に発揮できるまちづくりを進める郡山市が主催し、今回で16回目を迎えたものです。昨年は、高校の部で本校の生徒3名が受賞しました。今年は倍以上の7名の生徒の受賞となりました。

昨年、本校では「マイノリティとの共存」を学校共通テーマに掲げ、特に、男女の差別、障がい者への差別等、人権に関わる問題に対して研究、行動をしてきました。今年は、テーマが変わりましたが、一度芽生えた課題への挑戦は継続すべきだと考えています。猪苗代湖の清掃についてもそうですが、一度始めたものを継続する力こそ、本当の力と言えるのではないでしょうか。

入賞者及び入賞作品は、以下のようになっています。

最優秀賞 橋本美由紀さん 『彼のいう女だからが好きじゃない』

優秀賞  関根 望未さん 『「らしさ」とは自分らしさを指す言葉』

特別賞  白石 奏海さん 『家事半分楽な気持ちも半分に』

入賞   諸橋 菜々さん 『ぎこちなく慣れない手つきも隠し味』

     圓谷 玲奈さん 『「主婦」と「主夫」漢字は違えど同じ読み』

     鈴木さくらさん 『居るのならとってくださいその電話』

 

実習生への講話

先日、教育実習生から依頼されていた講話を行いました。1時間かけて、カリキュラム・マネジメントについての話をしました。

管理関係の話の依頼だったので、この話題を選びましたが、本来は指導関係の話の方がずっと面白いと思っています。講話の前時間には、実習生の授業を拝見させてもらいました。私が、実習生だった頃に比べ、落ち着いた授業をしているなと大変感心をしました。

ただ気になったところが少しあったので、講話の前に質問をしてみました。それは、生徒に対する「問い」が少なかったように感じた点でした。私が授業づくりをする場合には、まず、本時のねらいとなるメイン・クエスチョン、それを分解したサブ・クエスチョンを考えることになります。授業とは、決して教科書を上手に整理して教えることではありません。教科書は、単なる「素材」であり、教師が意図的に加工することによって、初めて「教材」となります。教科書のこの部分を生徒に考えさせてみたいという教師側の思いが大切だと考えています。メインやサブの問いを階層的につくることの意味は、学習に関する「見通し」を持つことと、「振り返り」をしやすくすることだと考えています。本時のねらいに近づくために、まず、既存知識の習得がなされているか等の問いがあり、そして、その知識の上に視点をずらしねらいに近づくための問いや考えを深める問い等が必要であろうと考えています。問いの連続が、生徒に思考させ、活動させる場を提供するのではないかと考えています。

講話が終わり、教育実習生から、教師という職業に面白さを感じていますという言葉が返ってきました。私にとってもそうでしたが、教育実習生にとっても、この2週間が、今後の人生にかけがえのないものとなることを願っています。

真っ赤な薔薇

まず始めに、今回の新潟沖での地震で被害に遭われた方々に、心よりお見舞い申し上げます。

 さて、授業「日本の伝統文化」の生徒、3年生の神成真那さんの真っ赤な薔薇が正面玄関を飾っています。

薔薇は、花の中でも特別な存在です。特に、真っ赤な薔薇の存在感は特に際立ったものがあります。ハリウッドの映画スターでいうと、レオナルド・ディカプリオやブラット・ピットといったところでしょうか。主役中の主役です。

今回の作品は、その真っ赤な薔薇を使ったものです。高さの違う3本の薔薇を木苺の葉の緑や黄色の斑点があるゴットの葉が際立たせています。また、アクセントになるピンクのヨウキヒの花がとってもかわいらしさを出しています。全体的に、気品の高い、まとまった作品になっていると感じます。

生徒に、感謝です。

話は変わりますが、「真っ赤な薔薇」という言葉を聞くと、私はTHE BLUE HEARTSの『情熱の薔薇』を思い出します。THE BLUE HEARTSは、大好きなバンドの1つです。ちなみに、THE BLUE HEARTSの数ある名曲の中、私の中で特別な意味を持つのが『TOO MUCH PAIN』です。5枚目のアルバム『HIGH KICKS』に収録されている曲であると記憶しております。話が別の方面に行きそうです。戻しましょう。THE BLUE HEARTSの歌詞は、どうしても深みにはまってしまいます。『情熱の薔薇』もそう感じています。

今年度の本校の探究学習における学校共通テーマは『共存 ~作ってきたもの、作っていくもの~』です。我々人類は、生活の価値を向上させるために、「便利な」ものを作り出してきました。では、「便利な」の定義は何でしょうか。『情熱の薔薇』では、「今まで覚えた全部 でたらめだったら面白い」と問いかけています。そして、「答えはきっと奥の方 心のずっと奥の方」と答えています。我々が、作り出してきたものを、未来のために、検証する時期にきているのではないでしょうか。答えは、教科書に載っているわけではありません。すべて、自分たちが決めていくしかないのです。私たちが、未来に対して、残していくものとは何かを真剣に考え、そして決断しなければならなないときが迫っているのです。

生徒の皆さん、考えましょう。

教育実習、始まる

今週の月曜日より、卒業生が本校で教育実習を行っています。教科は理科です。4年前、私が本校に赴任してきたときの3年生でした。とても、懐かしい顔です。

昨日、実習生から講話を依頼されました。その際、教材研究等での悩みを聞いたところ、現在は順調に進んでいますという返事が返ってきました。今の大学生はしっかりしているなと感じました。

40年近く前の自分自身は、2週間の教育実習中、毎日悩んでばかりいたことを、今でも思い出します。教育実習に来る前に、使用教科書を確認し、事前に教材研究を進めていました。しかし、指導教官からは、「深まりがない」「それでは、生徒が興味関心をもたない」「だらだらと板書するのではなく、簡潔に」と次々と指摘を受けました。最後には、「この授業の最終的なねらいはどのようなものになるのか」と、決定的なダメ出しを受けました。こんなに悩んだ2週間はなかったと感じていますが、それが、現在の自分自身の基礎を築いていると思っています。

実習生には、自分自身が教育実習中によく言われた言葉の1つを伝えました。それは、「1を教えるために、10の勉強をしなさい」という言葉です。何気なく分かっていることは、何となくしか伝えることができません。生徒に対して「分かってくれ」と望むのは、教師としては失格です。分からないからこそ、学校に来ているわけですから。

これからの2週間、教育実習生にとっては自分自身を知る、良いチャンスだと思っています。生徒というフィルターをとおして、自分の「強さ」「良さ」、そして「弱さ」と向き合い、自分らしさをみつけていって欲しいと願っています。

高校説明会、始まる

本日より、三穂田中学校を皮切りに各中学校主催の高校説明会が開始されます。

今年は、高校入試制度が大きく変わる年でもあります。限られた時間ではありましたが、わかりやすく本校が求める生徒像や本校の特色選抜の内容について説明を行ってきました。

今年度は、中学校側でも、高校説明会の時期をどの時期に設定したら良いか悩んだのではないでしょうか。例年よりも、6、7月の説明会が減っているように感じています。選抜方法のより詳細な情報を求めて、後半に設定していた中学校が多いのかもしれません。

高校でもそうですが、受験体制にシフトするために、いろいろな行事を狙って、生徒に気持ちの切り替えを促します。本校でも、2年生の修学旅行は一つ目の切り替えの時期です。2年生の3学期を「3年生の0学期」と位置づけ、修学旅行終了後、最初の受験体制へのシフトを促します。そして、インターハイ県大会の終了が大きなシフトチェンジの時期です。進路行事を多めに入れ、一気に受験体制に突入していきます。中学校でも、今頃は中体連の地区大会が終わり、3年生が部活動を終了する時期でしょう。この時期から、多くの中学生は、自己の将来の夢を実現するために学習に時間をかけるようになります。その中学生の気持ちの切り替えにつながるような、丁寧な、そして意味ある説明会を心がけたいと思っています。

県総合体育大会地区予選大会、始まる

考査最終日である昨日、卓球競技の皮切りに、県総体の地区予選が始まりました。

卓球部の生徒たちは、最終日の試験を残したままの大会出場となりました。そして、本日より、バドミントン部、剣道部の地区予選が、明日からは、須賀川桐陽高校でバレーボール競技、白河市中央体育館を中心にバスケットボール競技も始まります。

二期制の学校は、今週が前期の中間考査となっているところが多いと思います。本校も、昨日、中間考査が終了しました。中間考査は、インターハイ県大会と県総体地区予選の合間を狙って設定していますが、どうしても毎年、どこかの部活動は考査と重なるような日程になってしまいます。最近は、インターハイでも県総体でも日程が分散しているため、二期制でも三期生でも、どこかの部活動は考査と重なってしまいます。生徒にとっては、気の抜けない日が続くことになります。

昨日は、午後、県中地区のソフトテニス部の顧問会議に出席してから、西部第二体育館で行われている卓球競技を応援してきました。本日は、小野町民体育館で行われている剣道競技、郡山市総合体育館で行われているバドミントン競技の応援にしてきました。

この時期は、多くの3年生が引退していく時期でもあります。つまり、1、2年生主体のチーム構成で臨む初めての試合となるわけです。強豪校であれば、3年生に追いつき追い越すような下級生のもと、チーム全体の力が向上し、3年生が引退してもチーム力を維持することも可能かもしれません。しかし、通常の学校では、ここからがチームづくりとなります。最初は、思うような成績も出ないことが多いでしょう。今回応援してきた剣道、卓球、バドミントンも、苦しんだ試合をしていました。

しかし、チームづくりは始まったばかりです。秋の新人戦に向けて、基礎な体力や技術を身につけ、チームとして戦う心構え、戦術を高めていくことを期待します。チームは一気に強くなるわけではありません。新しいもの創造するわけですので、苦しさもありますが、そこには、たくさんの面白さ、喜びもあります。自分を信じ、仲間を信じ、一歩一歩成長していってください。

振り返りについて

本日で前期中間考査が終了しました。

生徒の皆さんに、是非ともやってもらいたいことがあります。それは、振り返りです。点数が取れた、取れなかっただけでなく、どの分野ができなかったのか、その原因は何か、それを継続、または、解決するためにどのような方策があるか等、しっかりと振り返りましょう。

特に1年生の保護者の皆さま、高校での初めての考査が終了しました。家庭でも、今回の考査について、お子様とお話をする機会を持っていただきたいと思っています。

では、「振り返り」とは何かについて、少し考えていきたいと思います。振り返りとは、反省をするだけではないと考えています。一番大事なことは、自分がやろうとしていることに対して、今の自分の位置をしっかりと認識することです。今、どこまでたどり着いているのか、方向は間違っていないのか、このまま真っ直ぐ言って良いのか等、確かめることが振り返りだと思っています。そのときに、うまくいかなかったことを分析することも大事ですが、うまくいったことに対して、まず、自分自身を褒めましょう。そして、うまくいかなかったことの何を改善するば良いのか、うまくいったことで何を継続すれば良いのかを考えて欲しいと思います。最後に、今後、どのようことをプラスしていけば良いのかを考えると、より発展的になると考えます。

できなかったことばかり気になるが、この経験で分かったことも多いはずです。ネガティブに考えるだけでなく、良いことも考え、次への活力にして欲しいと願っています。

成長について

昨日に引き続き、成長について考えていきたいと思います。

成長には、身体的なもの、精神的なもの等があると思っています。教育相談研修会で出てきた「成長」とは、人生の最後の一瞬までと言っていますので、身体的なものではなく、精神的な成長を言っているのだと考えます。

精神的に成長することができたと感じるときはどんなときでしょうか。普通は、困難を乗り越えて挑戦していたことに成功したとき、継続的な努力をしてある条件を乗り越えていったときなどを考えるのではないでしょうか。では、その成長によって、何が大きくなっていったのでしょうか。経験、自信といったものでしょう。

何かを考えるときに、私はものごとの捉え方である「視点」や「枠」を非常に大切にしています。成長を考える一つの例ですが、テストでは、知識を集積し、点数がとれるかどうかが問われます。80点を目指していた者が、それを超えることができれば、大きな達成感や満足感を味わうことができます。しかし、それは、知識や技能をテストという指標で測る高校や大学までの時代にしか通用しないかもしれません。就職してからも、ある一定の知識や技能が必要かもしれませんが、そこにはもうテストという指標がない場合の方が多いのです。そこで必要なことは、ものごとを考える「視点」や「枠」を変えていくことだと思っています。自分自身が求めている経験、自信、理解、喜びとは何だろうと、自分自身が持っている「視点」や「枠」自体を変える必要があるのです。

私が考える真の意味での「喜び」は、自分のために何かをすることではありません。他者のために、自分の知識や技能を活用することです。そして、自分、他者を含めた社会が変われば、自分自身に多くの幸せが返ってくると思っています。

最後に、生徒集会時に、良く、「失敗を恐れず、挑戦してください」と話しています。「失敗」も経験の中の一つです。失敗することは、決して何かを失うことではありません。反対に、うまくいかないという知識や技能をいっぱい蓄積していくことだろうと思っています。とっても豊かな経験値が増えているのです。私は、成功の対義語は失敗ではないと思っています。成功の対義語は、何もしないこと「無行」ではないかと思っています。

午後は研修会

中間考査の間は、生徒は遅くても13時にその日の考査を終えることになります。

しかし先生方は、その日の考査の採点、明日の日の考査の確認、印刷と、普段よりも忙しく動いています。また、普段できない教員向けの研修会も、考査中の午後に開催されることになります。初日10日には教育相談研修会が開催されました。そして、本日11日には小論文対策研修会が開催されます。

教育相談研修会の話の中で、「人生、最後の一瞬まで成長」という言葉がとても気に入りました。「成長」という言葉は、私が好きな言葉の一つです。元々の意味は、「人間や動植物が育って大きくなること」を指している言葉でしょうが、成長を自分なりにきちんと定義している人は少ないのではないかと考えています。

良く生徒とは、くだらないことを話します。

今年3月の卒業生と「千と千尋の神隠し」について議論をしたことがありました。成長についてです。生徒は千尋とハクとの恋愛物語だと解釈したのに対して、私は千尋の思春期における成長物語だと主張したのです。

映画を見ながら、「なぜ名前だろう」という問いが、何度も私を悩ましました。その答えが出たのが、カオナシの登場です。名前は、自分が自身自身であると証明できる重要なもので、アイデンティティそのものと言えるものです。カオナシは、顔がないばかりでなく、声を出すこともできず、最初の方では体自体も透けていました。他人を食べることにより、やっと声やキャラクターを持つことができました。しかし、それは決して自分自身ではありません。自分が自分であるためには、他人のまねをするし、そして万人が好むお金等を常に気にして、それを使って他者とつながろうとしています。非常に悲しい存在です。登場時の千尋自身なのかもしれません。

この物語は、千尋が「自分自身とは何者か」と問いへの答えを探すための旅だと考えています。両親が醜い豚に見えたことも、思春期に入った精神状態を表していると考えます。自分自身に価値を求めることができず、常に不安におびえ、そして、社会に対しても拒否反応をしている状態でしょう。その後、働くことや他人との触れ合いにより、自分自身が他者にとって必要な存在であることを感じて始めていく千尋。最後は、ハクを救うための旅を終え、自分自身が誰にも代えがたい存在であることを自覚し、思春期を脱していきます。

こんなことを思い出しました。