あさか開成 校長雑感

校長より

ごあいさつ~カメリアの咲く季節~

4月1日に着任いたしました黒川佳子と申します。

ごあいさつが遅れましたが、

どうぞよろしくお願いいたします。

新型コロナウイルスの感染拡大により

異例の新学期となりましたが、

無事始業式、入学式を終了することができました。

 

現在の状況は、第二次世界大戦以来の人類の危機と言われております。

国際科学科という学科で学ぶ本校の生徒も、

この危機に立ち向かい、

その解決に貢献できる行動をとってほしいと思っております。

感染防止のための適切な行動をとることは、

自分と家族の命を守ることであり、

地域社会と国際社会を守ることにつながります。

社会を安全で安心なものとするための行動をとっていきましょう。

 

本校では今、端正な形の椿の花が咲いています。

椿は”カメリア”とも呼ばれ、

だれもが知っている超高級ブランドがモチーフとして用いています。

コロナウイスル感染拡大防止に貢献するため

この超高級ブランドが「マスク」を生産するとの報道がありました。

まさしく、世界中のあらゆる分野の人たちが力を合わせて、

ウイルスという見えない敵と戦っているのです。

 

 

You can do it.

私は、ありがたいことに、あさか開成高等学校で、5年間と長きにわたり、みなさんと生活をともにし、みなさんの成長にかかわる機会をいただきました。

期待と不安で胸がいっぱいの入学式、クラス、学年の団結を高めあったスポーツ大会、高校最大の行事であるシンガポール、台湾への修学旅行、学校全体で盛り上がった公開文化祭『凛優祭』、そして、団体戦として臨んだ進路活動、その時々の大切な場面で、みなさんとともに緊張し、喜び、そして笑い、時には涙することができました。また、国際交流活動、部活動、ボランティア活動を通して、みなさんが、さまざまな人たちと関わり、自己を向上させようと努力する姿を見せていただきました。これらのすべて経験が、私には掛け替えのない財産となっています。私自身、みなさんとの出会いを通して多くの感動と活力をもらいました。ありがとう。

これが、私の最後の校長雑感となります。

今後は、成長するみなさんの姿を、遠くから眺め、応援しています。

頑張れ、あさか開成生。

You can do it.

つぼみ

高校入試の頃には、ほんのわずかな膨らみだったつぼみも、今はもう、しっかりと自分自身を主張するようになってきました。南校舎から見えるソメイヨシノの話です。

新型コロナウイルスで世の中が冷え込む中、ソメイヨシノだけは確実に春の訪れを感じさせてくれています。今年の桜の開花予想は早く、福島市では今月の29日頃ですので、ここ郡山も昨年よりも早い桜の開花が期待できます。

9年前にも震災、原発事故で我慢を強いられた令和2年度の入学生。今回は満開の桜の中での入学式にしてあげたいという強い思いでいっぱいです。

桜が開花するためには、一定期間、寒さにさらされる必要があります。前年の夏に形成され、いったん休眠に入った花芽が、冬季に一定期間低温にさらされることにより休眠から覚めます。このことを「休眠打破」と言います。その後の気温上昇とともに花芽は成長して開花となるわけです。

すべての児童生徒が、本来、1年の反省と次年度への抱負を語り、励ましながら迎えるはずの年度末を、今年度は休校という異常事態となってしまいました。一生に一度の卒業式を迎えることができなかった人も多かったではないでしょうか。県立医大、郡山女子大学などの卒業式も中止となったようです。卒業生のみなさんには、心よりお祝いを申し上げたいと思います。

この我慢を、絶対に「休眠」とは呼びたくありません。しかし、ピンチをピンチのままで終わりたくもありません。ピンチはチャンスです。皆さんの成長の芽は、もう君たちの中に芽生え、大きなつぼみとなっています。そのつぼみを成長させ、花を咲かせるために、今できる準備をしっかりとすることが大切です。

君たちは、未来への希望の芽ですから。

本日は、本来は終業式です。以上、校長のあいさつです。

コアラ募金

1月の終わり、2年生男子生徒2名が校長室を訪れ、オーストラリアの森林火災の被害を受けたコアラなどの野生動物の保護とその生息地の回復のために募金活動をやりたいので許可が欲しいとの申し出がありました。

理由を聞いてみると、昨年度、オーストラリア研修に行った際に、現地のホストファミリー、バディとなった生徒にとても親切にされ、その人たちの多くが苦しんでいることを知り、何か自分たちにできることはないかと考えていたということでした。

私からは、自分たちの思いが周りにきちんと伝わるよう、具体的な計画を立て、国際部の先生方にも協力を仰ぎ、そして仲間を募りながら、活動をして欲しいと助言をしました。

2人は、試行錯誤をしながら計画を練り、仲間を募り、国際部の先生方とも相談を繰り返していました。そして、昨日2月25日(火)、オーストラリア研修に行った生徒たちを仲間に加えて、募金活動が始まることができました。昼休み、放送でコアラへの自分たちの思いを伝えたり、プラカードを準備してのスタートでした。

募金活動とは、お金を集めることだけが目的ではありません。自分たちの思いをつなげることが大切なのです。

現在、この思いが多くの生徒たちの心を動かしているようです。

和夢レット

先週の金曜日2月19日、福島市のコラッセふくしまで、「ふくしまの未来を創るFukurum基金」事業の成果発表会が開催され、郡山市の平田屋さんに協力を仰ぎながら福島県の特産品を使った和菓子の開発を進めてきた本校の日本文化部の生徒が、1年間の成果を発表してきました。

今年度、日本文化部の生徒が開発した商品名は、『和夢レット(2020バージョン)』です。『和夢レット』は、生地に郡山産「あさか舞」の米粉と酪王牛乳を使用して、東京オリンピック・パラリンピックを意識して五色の餡によるオムレット風和菓子です。

特に、餡には思い入れがあったようです。今年度、本校では「NO プラスティック」ムーブメントを展開しており、日本文化部の生徒たちも猪苗代湖の清掃に行き、環境保全のメッセージも商品開発に入れたいと強く思ったようです。そして、その時に見た猪苗代湖の清らかな水をイメージしたものが、今回の青餡だそうです。その他、黒餡には本宮産の小豆、赤餡には県の果物を代表する桃、黄餡には郡山産の南瓜、緑餡には郡山産の枝豆と、地元の食材にこだわり、試行錯誤しながら、五輪を意識した餡づくりに挑んだようです。また、手提げ袋にもこだわり、新聞紙を使用した手提げ袋を作成したようです。

最後に、日本文化部のおもてなしの「和のこころ」を、「おいしい夢」で包んでみましたと、この商品の名前の由来も話してくれました。

1年間、ご苦労様でした。

(商品概要)

あさか開成・Fukurum資料.pdf

(成果発表会の様子)

学校評議員会

先日2月19日(水)、学校評議員会が開催されました。

まず、今年1年間の各部・各学年の反省、学校経営の成果と課題について、評議員の方々に聞いていただきました。評議員の方々は、事前に配布していた評価アンケート集計結果、生徒、保護者の自由記述にもしっかりと目をとおしていただいており、貴重なご意見をいただきました。主なご意見としては、次のようなものがありました。

  • 特色のある学校なので、より一層学校PRをして欲しい。
  • 部活動が強くなってきているのは良いが、働き方改革との整合性を取って欲しい。
  • 進路に関して、具体的なことを挙げて、低学年からの指導をして欲しい。
  • 生徒、保護者の声を、次年度の学校運営に活かせるようにして欲しい。

生徒、保護者の声であがった課題について、各部・各学年でも修正を検討し、今からでもできることはすぐに実施しております。その一つが、低学年からの進路指導です。現在、1学年と進路指導部が協力して、「第1学年進路相談週間」を、二者面談、三者面談のかたちで実施しているところです。専門家である教員ですら、現在の入試制度の複雑さにはまいっているところがあります。全体では、なかなか聞きにくいことも、個別に相談する機会があれば質問しやすくなります。先日、進路指導部で、進路の先生と生徒の二者面談の相談の様子を見かけました。大学、学部の様子、入試の形態だけでなく、本校の先輩がやっていた勉強法まで話が及んでいました。

すべての声を実現できるわけではないですが、できるものから実施していきたいと考えております。

保護者のみなさま、地域の皆さまには、より一層のご指導、ご協力をお願いします。

登校日

卒業式まで、あと十日あまりとなってきました。

3年生のみなさん、新天地での生活の準備、運転免許取得など、次のステージに向けての準備は進んでいるでしょうか。

明日は3年生の登校日となっています。登校は通常どおりです。表彰式、卒業式の準備もありますので、休まず登校をしてください。

さて、本日2月19日より、啓蟄までのあいだは、雨水と呼ばれる時期です。

昨日は、今季初の本格的な積雪と思われるくらいに雪が降りましたが、今年は本当に暖かく、車の屋根やボンネットにうっすらと積もった程度で終わってしまいました。

雨水の時期は、降る雪が雨へと変わり、雪解けが始まる頃と言われています。従来、この時期、この東北の地では「春」という季節をなかなか実感として感じることはできません。しかし、今年は、この雨水の時期をあらわす「土脉潤起(つちのしょううるおいおこる」「霞始靆(かすみはじめてたなびく)」「草木萌動(そうもくめばえいずる)」が、ここでも実感できるくらいの暖冬となっています。

あらゆる生物が躍動する春が、間近となってきました。3年生のみなさんは、新たな生活に向けて、心躍るような期待感と、まだ経験がないものに対する不安、恐れが入り交じった状態ではないでしょうか。でも、3年前を思い出してください。同じように、期待と不安で胸いっぱいだった入学式から、はや3年、その不安を乗り越えてきました。「案ずるより産むが易し」です。

You never know what you can do till you try.

 

(昨日の雪の様子、校長室より)

前期試験、倍率決定

昨日2月17日の正午に、出願先変更が締め切られ、前期試験の最終志願者数が決定しました。

本校は、募集定員200名に対して、232名の志願者がおり、全体での倍率は1.16倍となりました。入試制度が変更されたので、昨年と単純に比較することはできないが、昨年のⅡ期の最終志願者数は236名なので4名の減となります。

どの地区でも同様ですが、都市部普通科の高校の人気が高くなっている反面、加速度的な生徒減少の影響で、専門学科の高校を中心に、都市部高校でも定員割れが起き始めている状況です。進学傾向が強く、高校までは専門的な教育ではなく、一般的な教育を求める傾向が強くなっているかもしれません。

このような状況で、各高校では、より一層の特色化が求められることになるではないかと考えています。

「不易流行」という言葉があります。

この言葉は、俳聖、松尾芭蕉が『奥の細道』の道中で、宇宙を静観した経験を礎として、旅の中で見いだした蕉風俳諧の根本理念です。この理念は、「千歳不易」の不易と「一時流行」の流行が一句の中に統一されて存在することを理想としたことから誕生したものです。

「不易」は「伝統」という言葉で表すことができるかもしれません。そして、「流行」は「革新」、「イノベーション」という言葉が当てはまるかもしれません。

どのように「革新」を生み出していくか、知恵・アイデアで勝負するしかないと考えています。

研究授業

昨日2月17日、本校で、高教研音楽部会県南支部の研究大会が開催されました。

2校時目には、本校矢野教諭による研究授業、そして、3校時目には、研究協議が行われました。年度末の多忙の中、音楽部会県南支部長の須賀川高等学校の森下校長、県教育センターの音楽担当武山指導主事も来校し、研究授業と研究協議に加わっていただきました。

非常に工夫された授業であったと感服しました。題材は、日本歌曲の「この道」です。私も知っている曲で一安心をしたが、授業の内容が非常に深いものでした。本時のねらいは、「歌詞が表す情景や心情と音楽の関わりを理解して表現を工夫する」というもので、スモールステップであらわすと、①歌詞を解釈する、②解釈と音楽の関係を考える、③それを表現する、ということになると考えます。①では、歌詞に出てくるモノの色、その色があらわすイメージ、そして、視線の動き、そして、歌詞で描かれている心情などを、個人、グループで考察をしていきました。②では、情景や心情と強弱などの曲想との関わり、一番から四番の「ああ、そうだよ」を、心情を考えながら、間や速度を工夫し、どのように表現するかを、グループ毎に考え、③の、まとまったグループから、実際の表現に移ろうとした瞬間に終了となってしまいました。生徒たちが考えた「この道」が聴けなかったは残念でしたが、非常に面白い授業でした。

研究協議では、先生方のいろいろな取り組み、アイデアが出されました。例を挙げると、「この道」の色は「白」だが、「もし、黄色だったら、どんな歌い方になるだろう」と問い掛けてみるのもどうかというものでした。

今回の授業は、アクティブラーニングに基づく授業づくりでした。音楽は専門外でありますが、非常に参考になり、楽しい授業でした。

最後に、1年3組のみなさん、ありがとうございました。

前期選抜

前期選抜の出願が昨日の正午に締め切られ、各高校の出願先変更前の出願者数が決まりました。本日より17日(月)まで、1回に限り出願先の変更が認められており、最終的な前期選抜の出願者数の確定は17日となります。

本校への出願者数は、現在のところ230名です。新たな入試ですので、昨年と比較することができないのですが、学力試験を課されるということで、昨年Ⅱ期との比較をすると、出願者数で9名の減となりました。

各中学校での説明会でもお話ししましたが、新たな入試制度のもと、受験生である現在の中学3年生は見通しが効かない中で、努力を強いられており、多くの不安があることだろうと思っています。まだ最終的な確定ではないですが、ここで、一つでも数字がでたということは、その不安を少しでも和らげる効果があるではないかと思っています。

1ヶ月を切りましたが、「まだ1ヶ月前」と考えるか、「もう1ヶ月前」と考えるかでは、大きな違いが生じます。時間は、人間に平等に与えられていますが、意識の有り様で、その長さが変わってきます。今こそ、じっくりと取り組むべき時ではないでしょうか。

頑張れ、受験生。

自分探し

学年末考査も終わり、一息ついている頃ではないでしょうか。

生徒のみなさんの中には、これからは部活動に命をかけるぞ、取り損ねた資格取得の準備をするぞ、海外研修の準備をするぞ、お腹いっぱいケーキを食べるぞなど、さまざまな思い、決意が頭の中を駆け巡っていると思います。

今年の3月から新しい高校入試が導入され、入試のための生徒休業日、そして、春休みと、生徒のみなさんの休みが増えました。それは、自分のために使える時間が増えたことになります。

そこで、私からの宿題です。「自分とは何者?」という問いに対する答えを考えてみましょう。自分一人で考えても良いです。多くの人が集まって考えても良いです。

本日、NPO法人子育て支援コミュニティプチママンの副理事長の鈴木陽子さんが学校を訪れました。2月24日(月)に郡山中央公民館で「働くってなに?仕事ってなに?」という題でワークショップを開催するそうです。高校生の参加を待っているようです。詳しくは、ボランティアの係の先生にお聴きください。

いろいろな人と話をして、意見を聞くことは大切なことです。自分と違う考えを簡単に否定せず、必ず「なぜ」という問いを付けましょう。そのようなコミュニケーションの中から、見えなかった自分が見え始めるかもしれません。

頑張れ、自分探し。

 

 

 

ラジオ

「ココラジ」での、学校PRの放送が、先週に引き続き、2回目となりました。

先週もそうですが、まず、アナウンサーの方が大変上手な方だなと感心しました。よく生徒たちの良いところを引き出しているなと思っています。私たちも見習うところが多いと感じました。また、生徒たちも、しっかりと受け答えをしており、今時の子どもは凄いと感じました。本当に、アナウンサーのアドリブ的な質問に対しても的確な返答をしています。うまく学校の紹介をしているというのが、私の大きな感想です。

今週は、本校の大きな特徴である単位制の科目選択、特に第二外国語の選択について、生徒たちの進路を交えながら、うまく説明していただきました。また、単位制の特有の教室移動についても、生徒会長の遠藤くんから、朝のHRを終えると教室移動が始まり、講座毎の授業となること、同じクラスでも、授業でまったく出合わないクラスメートがいることなどが話されました。良かったです。

放送は、周波数は79.1MHzの「ココラジ」ですが、スマホをお持ちの方は無料アプリで聞けます。放送予定ですが、学校評議員の増子様の持っている番組『雅の小部屋』(月曜日の10時)です。あと、2月17日と24日の2回残っています。あと2回が、本当に楽しみになってきました。

増子さん、大変ありがとうございます。

 

東北大会

本校女子バレー部が、令和元年度第9回東北高等学校新人バレーボール選手権大会に出場してきました。結果は、予選リーグで青森県第一代表の青森西高等学校、岩手第一代表の一関第一高等学校に負け、予選リーグでの敗退となりました。

やはり、東北大会、どのチームも「うまいな」と感じました。実力差が大きく、戦うことができない相手だとは思いませんでしたが、本校の強みをうまく押さえ込まれたなという感じです。

生徒たちは、多くの課題を持ち帰ってきたのではないかと思います。しかし、マイナスばかり考えていても前に進めません。自分たちの強みは何だったのか、成果はどのような点か、そして、課題は何か、と考えて欲しいと思います。

どの部もそうですが、この時期はノーレコードの時期となります。大会が連続し、大きな修正ができにくい時期とは違い、この時期は、基礎から作り始めることができます。ただ、自分たちの現在の位置が分かりづらく、単調な練習をすることが辛い時期でもあります。このような時期に、自分を信じて、前に進めるチームが強くなると信じています。

このことは、勉強に関しても同じことが言えます。本日で、学年末考査が終了します。できた、できなかったという現象面でなく、必ず、「なぜ」という問いを自分自身にしてください。3月は、入試期間中、生徒休業日が続きます。その「なぜ」を解決するために、一歩踏み出せる時間があります。強みを伸ばし、弱みを正し、1年間の総括と次年度への準備を始めてください。

最後になりますが、いつも大声援をおくってくださる保護者のみなさま、遠くの会場まで来てくれた生徒のみなさん、大変ありがとうございました。今後とも、本校女子バレーボール部をよろしくお願いします。

手紙

今週の初め、3年生より手紙をいただきました。過分なる言葉に、笑みがこぼれるとともに、目頭が熱くなりました。ありがとうございました。

国語担当の先生に聞いたところ、1月の最後に、お世話になった人に向けて手紙を書く授業をし、その時に作成したものですと言うことでした。生徒たちが、3年間を振り返りながら、先生方に一文字一文字に思いを込めて書き上げている姿を想像してしまいました。

自分の気持ちを文字に込め手紙を書くという行為は、メールやラインになれている高校生にとってはとても難しいものでしょう。また、自分の気持ちを直接文字として書く行為自体、自分の心が見られるようで、気恥ずかしいものではないかと考えます。

ここで、メールと手紙について、少し考えてみたいと思います。

最も大きな違いは、時間と労力だろうと思います。時間も、労力も、どちらも効率と関係するものです。前にも、旅の話で書きましたが、現代は「効率の時代」で、なるべく「ムダ」を省き、時間と労力を掛けないことが善とされる時代です。しかし、そんな時代だからこそ、敢えて手間を掛けてみたいと考えています。人と人の関係は一期一会であり、縁というものは奇跡に近いものだと思っています。出会いというものを大切にすることは、相手を大切にすると言うことで、相手からも自分を大切にしてもらえます。主客一体となった社会は、それこそ、落ち着いた平和な社会ではないかと考えます。

手紙を書く行為というものは、人を思いやる行為にもつながります。メールやラインをすべて否定するわけではないですが、ひととき、心を落ち着かせ、誰かを思いやりながら手紙をしたためる、そんな心の余裕が欲しいものです。

バレー部、出発

本校女子バレー部が、令和元年度第9回東北高等学校新人バレーボール選手権大会に向け、出発しました。

この大会は、東北地区の各県代表2チームが4ブロックに分かれ、3校による予選リーグ戦を戦い、各リーグ1位が決勝トーナメントに進出するというものです。

本校は、bブロックで、青森県第一代表の青森西高等学校、岩手第一代表の一関第一高等学校との対戦となりました。

試合日程は、次のようになります。

日 時:令和2年2月7日(金)~9日(日)(7日公式練習、8日・9日試合)

場 所:宮城県総合運動公園 セキスイハイムスーパーアリーナ

      (宮城県宮城郡利府町菅谷字舘40-1)

試合方式:1日目は予選リーグ(各リーグ1位が準決勝へ)

       本校は第2試合(予定10:30~)、第4試合(予定12:30~)に出場

     2日目が準決勝、決勝

頑張れ、バレー部。

前期選抜、出願始まる

本日より高校入試の前期選抜の出願が始まりました。今年から行われる新制度の入試が本格的に始動したことになります。

新たに始まる高校入試は、従来のⅠ期選抜、Ⅱ期選抜、Ⅲ期選抜から、前期試験と後期試験になります。前期試験は、従来のⅠ期選抜とⅡ期選抜を合わせたようなもので、特色選抜と一般選抜から構成されています。従来と大きく違うところは、前期選抜受験者全員に学力検査を課すというところでしょう。後期選抜はⅢ期選抜を踏襲したものです。

前期選抜の出願は、本日より来週の12日(水)までとなっております。出願先変更は、13日(木)より17日(月)です。

現在、マスクがなかなか手に入りづらいという話が、昨日の学校保健委員会でもでました。感染症予防にマスクは有効ですが、それ以上に、手洗い、うがいが有効であるという話がありました。現在、それほど、インフルエンザは流行ってはいませんが、受験生のみなさんは、用心には用心を重ね、手洗い、うがいを励行してください。

頑張れ、受験生。

考査、初日終了

毎年、学校では、3月が高校入試に当たるため、2月は1年間のまとめをする時期となります。そのため、連日、校内、校外での会議が続くことになります。何とか整理できないかと検討していますが、そう簡単にいくものではありません。

今週も、火曜日には佐々木PTA会長をお呼びしての服務倫理委員会、昨日は遠藤学校医、北畠学校歯科医、山田学校薬剤師の学校三師をお呼びしての学校保健委員会、その後、天田産業医をお呼びしての衛生委員会と、それぞれ1年間のまとめをしました。

昨日は、すべての会議が終了したのが、午後4時過ぎでした。少し本日の整理をして、5時過ぎに本校舎、南校舎を見回りました。昨日は、1、2年生ともに12時には試験が終了しておりますが、まだ教室には居残り勉強をしている生徒たち、先生方に質問をしている生徒たちが見られました。

私も高校時代、学校で遅くまで居残り勉強をしていました。家に帰ると、テレビ、ベット、冷蔵庫など、多くの誘惑が待っています。それを避ける意味合いもありましたが、一番の理由は友人との語らいでした。この時期は、部活動もなく、多くの生徒が居残り勉強をします。普段あまり話すことのできない部活動をしている仲間と語らいができるのも、この時期の大きな特徴です。各教科の出題傾向、山の張り方、苦手な教科の勉強法など考査に関することから始まり、進路や将来の夢、そして、今期の野球の優勝チームとその理由など、多くのことを熱く語っていた記憶があります。

頑張れ、あさか開成生。

明日から考査

いよいよ学年末考査が、明日5日(水)より始まります。生徒の皆さん、準備は万端でしょうか。

今回の考査は、週末を挟んで、10日(月)まで続くことになります。その間、遅くても13時にはすべてのテストが終了しますので、生徒は普段よりも早く帰れることになります。ご家庭におきましてもご指導をよろしくお願いします。

今回の学年末考査は、3年生が1足早く終了しておりますので、1、2年生のみの実施となっています。すでに第二外国語や実習を中心とした一部の科目の試験が月曜日より実施されています。少し長めの考査期間にはなりますが、集中力を切らさないようにしてください。

少し勉強の話とは離れるですが、学生時代、旅をすることが好きでした。目的地を決めて準備をしっかりとしてという旅ではなく、ぶらりと出歩く旅が好きでした。現在、新幹線が北海道から九州まで走り、時間を掛けずに移動することが可能になりました。目的地には短時間で行き来することができます。しかし、大きなものを失ったような気がします。名も知らぬ駅で降り、見知らぬ土地を歩いてみて、その雰囲気が好きになる。安宿に宿泊し、主人から名物を教わり、食べてみる。その名物に舌鼓を打ち、その土地にちょっと興味関心を抱く。そんな旅ができなくなりつつあります。現在は「効率化」の時代です。効率よく、勉強し、生き抜くことが、成功の近道なのかもしれません。しかし、こんな時代だからこそ、敢えて回り道をしたいと思っています。ゆっくりと、じっくりと歩いてみたいと思います。時間がない、興味がないからと切り捨てるではなく、名も知らぬ「微分」を知る旅に出る。ちょっと気に入るまで、温泉にでも入りながら、「微分」の面白さを味わってみるかと、そんな余裕が学校にあれば良いなと思っています。

1、2年生のみなさん、考査、頑張れ。

帰国

2月1日(土)、パラグアイからの留学生ルイスくんが、14時05分の新幹線に乗り、帰国の途につきました。ルイスくんは1年間の留学期間を終えての帰国です。また、会津学鳳高校で1年間の留学をしていたウィルくんも、同じ新幹線でした。ウィルくんは、異地区間交流で、昨年の10月に1週間、本校で生活をした経験のある留学生です。

そのルイスくん、ウィルくんの最後のお別れに、2年5組の生徒を中心に、考査前にもかかわらず、多くの生徒が来てくれました。ハグをしながら別れを惜しみ、最後の想い出をカメラに残そうと記念撮影をする姿がみられ、改めて留学生の存在の大きさに気付かされました。

ルイスくんは、本校に来た4月には、ほとんど日本語が話せませんでした。7月初めに話したときにも、だんだんと日本語を聞き取れるようになってきたが、まだまだ日本語で返すことができませんと話してくれました。本当に、不安だったではないかと思います。しかし、この不安を、多くの生徒が、積極的に取り除こうと、いろいろな関わりをしてくれました。本当に、生徒たちのやさしさに感謝です。

今後、ルイスくんは、残りの高校生活を送り、大学への進学を考えているようです。

私からは、ルイスくんへ、是非、将来、あさか開成高校を訪ねてきて欲しいとお願いしました。ルイスくんは「日本に家族を連れてきたい。その時は、是非、あさか開成高校にも寄りたい」と返してくれました。

ルイスくん、さよなら、そして、ありがとう。

 

修了証書

放課後、ルイスくんが、校長室に、最後のあいさつに来てくれました。

ルイスくんからは「1年間、大変お世話になりました。非常に楽しい1年間でした。大変ありがとうございました」とお礼の言葉をいただきました。

私からもルイスくんへ感謝の言葉を返すとともに、是非とも本校に遊びに来てくださいと再会の約束をしました。

最後に、私より、ルイスくんへ、修了証書を手渡しました。

ありがとう、ルイスくん。