あさか開成 校長雑感

校長より

フェアウェルパーティー

本日1月30日(金)、1校時目、日本語の授業で、今年度パラグアイから来た留学生のルイスくんのフェアウェルパーティー、そして節分のお祝いをしました。

「節分」とは、季節の変わり目を示す言葉です。本来は、すべての季節での変わり目を指す言葉ですので、立春、立夏、立秋、立冬と4回あるはずですが、現在は立春のみが残っているようです。

今回の授業では、日本語の授業を担当している矢内講師より、節分についての説明を受けました。その中で、炒った豆を食べるのは、芽を出させないようにするため、つまり、邪気を燃やすことで悪い芽が出ないようにするためだと教わりました。そして、豆には、米よりも粒が大きいためにより多くの精霊が宿るとされ、また、豆は、「摩目」、つまりは「魔の目に豆をぶつけ、魔を滅する」という意味があることも知りました。また、みなさん、鬼がなぜ角があり、虎柄のパンツをはいているのか、知ってますか。鬼がいるとされる方角、つまり鬼門が東北の方角で、その方角を十二支で表すと「丑」「寅」の間になるそうです。そこから、鬼は、丑の角を持ち、寅の毛皮をまとっていると考えるようになったようです。季節の行事を、その由来とともに祝うことは、日本の文化を再発見することつながります。少し心が豊かになったような気がします。

今回は、ルイスくんのお別れパーティーでもあります。ルイスくんは、日本語も上手に話すことができるようになり、さらに、ひらがな、簡単な漢字が読め、簡単な日本語ならば書けるようにもなりました。私も、素晴らしいメッセージカードをいただきました。毎年のことではありますが、この留学生の順応力には驚かされるばかりです。ルイスくんにも、たくさんの苦労はあったと思いますが、1年間、私たちと一緒にいてくれて、本当にありがとうございました。心より感謝します。

ルイスくんは、明日14時5分の新幹線で、郡山を離れることになります。本日は、あさか開成高校での最後の日となります。いっぱい、いっぱいの想い出をつくってください。

ありがとう、ルイスくん。

 

告知

12月にも紹介しましたが、放送が近くなってきましたので、再度お知らせしたいと思います。

8月に続き、学校評議員の増子澄子様のお誘いで、ラジオをとおして学校をアピールする運びとなりました。増子様、大変ありがとうございます。

放送予定ですが、

 放送局は ココラジです。

 周波数は 79.1MHzですが、スマホをお持ちの方は、無料アプリで聞けます。

 放送予定ですが 増子様の持っている番組「みやびの小部屋」での放送です。

 放送日時は、次のとおりです。

  2月 3日(月) 10時より10時20分まで

   ◎学校全般について

  2月10日(月) 10時より10時20分まで

   ◎単位制、授業について

  2月17日(月) 10時より10時20分まで

   ◎学校での生活について

  2月24日(月) 10時より10時20分まで

   ◎中学生に向けて

 再放送もあります。

  2月 5日(水) 10時40分より11時まで

  2月12日(水) 10時40分より11時まで

  2月19日(水) 10時40分より11時まで

  2月26日(水) 10時40分より11時まで

今回のラジオ出演は、生徒会役員にお任せしました。3年生は、前生徒会長 安齋麗(うらら)さん、前生徒会副会長 佐藤和世さん、2年生は、現生徒会長 遠藤颯人さん、1年生は、生徒会副会長 人見綾音さんです。スペシャルゲストとして、ある先生も出演もあります。ラジオを聴いて、誰か当ててみてください。

記憶

本日で3年生の学年末考査が終了します。また、昨日より、1、2年生は考査1週間前となり、職員室の入室や部活動が制限されています。

「季節感」、「区切り」というものは、非常に大切なものだと思っています。春に蒔かなくてはいけない種を、秋に蒔いても実る可能性が低くなってしまいます。やはり、やるべき、まとめるべき時期にしっかりとまとめをすることは大切なことなのです。

ここで、ドイツの心理学者ヘルマン・エビングハウスの忘却曲線を紹介しましょう。忘却曲線とは、時間とともに記憶が変化することで、簡単に言えば、忘れていく割合を表したものです。その実験では、覚えた情報が20分後に42%、1時間後に56%、1日後に74%、1週間後に77%、1カ月後に79%、忘れ去られてしまうことでした。1時間で、半分以上忘れてしまうのです。ここから導き出されるものは、忘れる前に、定期的に反復して復習することが効果的ではないかということです。暗記科目は前日にやればいいと思っていませんか。暗記科目も定期的に復習すれば、より定着率が高くなるということなのです。

また、私が注目したのは、1ヶ月経っても20%の情報を覚えているという事実です。どうせ、忘れるからやらなくていいと考える人いませんか。放棄すれば、定着率は0%です。苦手であっても、この時期に、一生懸命覚えようと努力すれば、定着率は決して高くはないですが、情報は脳の中に定着しているのです。この違いは、後で大きな差になってくると考えます。

男子校だったせいか、私が高校の頃は、力業で、ものごとを覚える方法が流行っていたと記憶しています。具体的には、ひたすら書いて覚えていたということです。脳だけが記憶するのではなく、筋肉にも記憶装置があると豪語していました。また、脳は冷やすと記憶力が伸びると信じ、放課後、仲間たちと、寒い教室で勉強をしていたのを思えています。バカな文系たちがよく考えることです。でも、そんなバカな仲間たちと、3年間過ごした高校生活はとても楽しいものでした。

女子バレー部、準優勝

うれしい報告がありました。

昨日、16時少し前に、いわきより福島県高等学校新人体育大会バレーボール競技を終えた女子バレーボール部の生徒たちが帰ってきて、校長室に報告に来ました。

見事、準優勝に輝き、東北大会への切符を手に入れることができたという報告でした。本当におめでとうございます。

本校の女子バレーボール部は、飛び抜けたスター選手がいるわけでもなく、平均身長が高いわけでもないでもありません。自分を信じ、仲間を信じて、多くのものにチャレンジし、得た勝利だと思っています。この勝利は、本校の他の部活動にとっても、大きな励みなると感じています。

主将の太田明里さんからは、「優勝を目指していたが、その夢は果たすことができませんでした。まだまだ足りないものが沢山ありますので練習します」と話してくれました。

優勝したのは、今回も常勝の郡山女子大学附属高校でした。おめでとうございます。女子大附属高校は、地区大会、県大会でも、いつも、大きな壁として存在し、各校の目標にもなっている高校です。女子大学附属高校、郡山東高校などの強豪校が県南地区に存在することは、地区大会から高いレベルでの試合ができるということです。本人たちの努力もさることながら、本校が強くなれた要因が、そこにあるではないかと思っています。

今回の東北大会では、1つ上のレベルでの試合を経験し、自分たちの良さ、課題をしっかりと感じてきて欲しいと思っています。大会は、2月7日(金)からですので、学年末考査と丸かぶりとなります。しかし、強くなるということは、こういうことなのです。

最後になりましたが、いつも大声援をおくってくださる保護者のみなさま、遠くの会場まで来てくれた生徒のみなさん、大変ありがとうございました。今後とも、本校女子バレーボール部をよろしくお願いします。

頑張れ、女子バレーボール部。

バレー部

現在、いわき市総合体育館で、福島県高等学校新人体育大会バレーボール競技が行われている。本校の女子バレーボール部も参加している。今年は、この女子バレーボール部の練習の成果が、ようやく目に見えるものとしてあらわれた1年ではなかったかと思っている。

昨年度は実力が付いてきたものの結果がでなかった。県大会では一勝もできなかった。迷い、苦しみ、涙していたことを覚えている。試合の度に、何とか、この子どもたちを勝たせてあげたいと祈ったものである。

時代が令和となり、最初のインターハイ県大会では、やっと成果が実り始めた。3位となった。しかし、東北大会をかけた代表決定戦では、聖光学院高校に敗退し、出場を逃してしまった。その後、県総合体育大会でも、ベスト4をかけた試合で、聖光学院高校に敗退し、ベスト8止まりとなった。そして、FTV杯でも、ベスト4をかけた試合で、郡山東高校に惜敗した。

ライバルの存在というものは、時に、自己を大きく成長させることがある。聖光学院高校、郡山東高校などは、本校にとっては大きな壁であり、目標とする高校でもある。そして、この目標に向かって進むことが、自己の成長させることにもつながっていく。

本日は東北大会をかけた試合となる。気を抜かずに、真っ直ぐ前を見て、進んで欲しい。

頑張れ、バレー部

学年末考査

3年生の学年末考査が、本日より30日(木)まで、3日間実施されます。

予報どおり、本日は朝から雪が降っておりますが、思ったよりは少なくて安心しております。

3年生のみなさん、試験の準備はしっかりできているでしょうか。通常の考査とは違い、5校時目に実施される科目がありますので注意をしてください。

3年生は、この学年末考査が終了すると、2月は自宅学習に入ります。もう本当に、指折り数えるほどしか、学校に来る機会はありません。有終の美を飾るためにも、最後の最後まで頑張っていただきたいと思います。

また、1、2年生のみなさん、安心してはいけません。みなさんも、2月5日(水)より、学年末考査となります。明日で1週間前です。1年間のまとめとして、しっかりと取り組んでください。

頑張れ、3年生。

頑張れ、1、2年生。

 

(本日、7時ごろの前庭の様子)

「違い」を受容する力

一昨日1月22日(水)、郡山市立桃見台地域公民館中村隆志館長の校長室訪問がありました。今回の訪問は、今週の初め20日(月)に行われた桃見台地区の食生活改善推進員による『若者に対する食育講座』に対する御礼と今後の本校と公民館の「連携・協働」についてのお願いでした。

これからの時代、少子化や過疎化、地域コミュニティの希薄化や分断など、地域が抱える課題はより大きくなっていきます。今後、学校は、地域に支えられているだけでなく、地域の一員として地域に積極的に貢献するという考え方を持って行動することは大切なことだと思っています。

本校は、主にボランティア活動をとおして地域とのつながりをつくってきました。年間、延べ人数として600名を超える生徒が何らかのボランティア活動をしております。特に、重視しているのは、本校の所在地である桃見台地区とのつながりです。特にお世話になっているのが、桃見台地域公民館や桃見台保育所です。

本校がボランティア活動を重視するのは、社会の一員という意識を持ち、少しでも社会に貢献する気持ちを育成したいということともに、「違い」を受容する力をつけて欲しいという願いからです。国際交流では、「違い」を感じながらも、その違いを乗り越え、つながりをつくることが大切です。世代間交流も同じことです。高齢者、幼児との交流で感じた「違い」を、しっかりと自分の中に落とし込み、今の自分の、社会の何を変えたら、豊かなつながりを持った社会となるかを考えることが大切なのです。国際交流にしても、世代間交流にしても、単に頭で考えるだけでなく、体験し、違和感を感じ、そして考え、行動する、それが基本ではないでしょうか。

今回、中村館長は、今までの本校と桃見台公民館の活動を活かしながらも、今後は、アクティブラーニングの考え方を取り入れ、「開かれた課題に主体的・対話的に臨み、世代間交流を意図した協働的な取り組み」にパワーアップしていきたいと話してくれました。そのためにも、高校では、「①地域の課題への理解、②高校生の視点からの提言、③主体的なボランティア」について、どのように探究できるのか考えて欲しいということでした。なかなか高いハードルです。従来の「指示された」ボランティアから「提案し、協働できる」ボランティアに変化する必要があるからです。中村館長には、少し時間がかかるかもしれませんが、今までのかたちを活かしながら、少しずつ試行錯誤して、前へ進んでいきましょうとお話をしました。

 

(『若者に対する食育講座』の様子)

1月20日(月)、桃見台地区の食生活改善推進員4人の皆さんに教わりながら、本校の「食文化」選択の3年生が、「塩レモン焼きそば」をつくりました。この中には、今後、一人暮らしをする生徒もおります。食は、体・心の両面の健康をつくる大切なものです。今回学んだことを、新たな生活にしっかりと活かしていきましょう。

食生活改善推進員の皆さん、大変ありがとうございました。

うれしい報告

昨日1月21日(火)、1年生の吉田実祝(みのり)さんが、放課後、校長室を訪れ、うれしい報告をしてくれました。

吉田さんは、現在、竹内ひとみバレエスクールでバレエを習っているそうです。今回は、1月3日(金)から8日(水)まで東京のメルパルクTOKYOで開催されたNBA全国バレエコンクールに出場し、高校生の部で5位に入賞したという素晴らしい報告をいただきました。吉田さん、大変おめでとうございます。

吉田さんは、「今回入賞できたことはうれしいですが、まだまだ自分には多くの課題があり、その課題を一つひとつ克服していきたいと思っています。」と今後の意気込みも話してくれました。

夢を追い続けることは、簡単なことではありません。壁を一つ乗り越えることによって、また、新たな高い壁が見えてきます。吉田さんも、今、この苦しみと闘っているのかもしれません。しかし、自分自身を信じ、今の自分を乗り越えようと努力している人は、とても輝いており、ステキだと思います。

頑張れ、吉田さん。

 

新春の花、第2弾

授業「日本の伝統文化」の生徒、3年生の原愛澄さんとパラグアイからの留学生ルイスくんの作品が正面玄関を飾っています。

今回は、ストック、スイートピー、モンステラを使用した作品となっております。白のストックとピンクのパステルカラーのスイートピーがとってもかわいらしい作品となっています。

原さんからは、「花が小さいので、どのようにまとめ上げたら良いか、悩みました。春をイメージした、卒業を意識した作品に仕上がったと思います。」とコメントをいただきました。

確かに、スイートピーの花言葉は、別れを思わせるものが多いようです。花の形が蝶の飛び立っている姿に似ていることから、「門出」、「別離」などの花言葉がつけられたようです。

新春にふさわしい2作品となっています。

今年も、生徒に感謝です。

(原さんの作品)

(ルイスくんの作品)

最後のセンター試験

18・19日と行われた大学入試センター試験が無事終了しました。受験した3年生は、現在、自己採点をしている最中です。

今年は大学入試センター試験の最後の年となりました。来年からは、大学入学共通テストが始まります。英語の民間検定試験導入の延期、記述式問題の出題延期など、昨年は、いろいろと振り回された年でありましたが、受験生にとって、わかりやすい入試をお願いしたいものです。

さて、「荒れるセンター試験」と言われますが、今年も例年にない穏やかな天候でした。特に2日目は、お日様もさして、暖かささえ感じるような日となりました。受験生にとってもこの上ない日和ではなかったと感じました。両日とも、生徒の激励のために郡山女子大へ行ってきました。3年生の先生方、教頭先生、進路指導の先生も応援に駆けつけていました。最後の神頼みと言うことで、「きっと願いが叶いますように」と願いを込め、縁起物のチョコレートを配りつつの応援でした。

先日も書きましたが、私は共通一次世代です。それも宿泊を伴っての受験でした。今でも、はっきりと覚えているが、共通一次テスト前日の出陣式です。雪の中、裸足で応援団が、3年生に向かって檄を飛ばしてくれました。大変うれしかったのを覚えています。そんなことがあり、今は、何かに果敢に挑戦しようとする生徒たちの応援者になれればと思っています。

頑張れ、受験生。

センター試験直前指導

月日が経つのは早いもので、明日はセンター試験となりました。毎年、「荒れるセンター試験」と言われ、天候が危ぶまれますが、今年は暖冬のまま、大きな天気の崩れもなく、センター試験が迎えられそうです。

本日は、センター試験を受験する生徒70名に対しての直前指導が行われました。

まず、進路指導部長より、センター試験での受験前日までの確認と受験当日での諸注意が行われ、生徒たちは緊張した面持ちで一つひとつ確認しながら聞いていました。その後、担任の先生一人ひとりから、激励の言葉をいただきました。

私は、センター試験世代ではなく、その一つ前の共通一次世代です。40年近く前、この時期を、どのような思いで過ごしていたかを考えると、不安でいっぱいで何も手につかなかったことを思い出します。そのため、アドバイスとしては、特別なことはせずに普段どおりの生活をすることが第一だと思っています。また、本当に落ち着かないときは、気分転換のために軽い運動をすることも気持ちをリフレッシュさせるのではないかと思っています。

焦らず、慌てず、諦めずです。

頑張れ、3年生。

3年生がセンター試験を受けるこの時期、2年生も次年度に向けて進路の動きが始まります。この時期、大きな動きをするのが就職希望者です。来週の1月22日より本校の進路アドバイザーの北原さん等による面談が開始され、次年度の進路に向け動き出すことになります。

ちなみに、今年度の就職関係の動きを見てみると

 6月1日 ハローワークによる求人申込開始

 7月1日 ハローワークの求人票の学校への提示

      企業による学校への求人活動開始

 夏休み中 応募前職場見学(2社~3社)

 9月5日 学校から企業への応募申込開始

 9月16日 企業による選考開始

このように、7月1日には、求人票をみることができるようになりますので、それ以前に、ある程度、自分の進路の方向性を決定しておく必要性があります。

2年生の皆さん、君たちの進路が始まりました。

新春

日本文化部の2年生本山詩桜(しおん)さんの作品が、正面玄関を飾っています。

今回の作品は、カーネーション、アルストロメリア、かすみ草、モンステラを使ったもので、春を感じさせる、とても華やかで、かわいらしい作品となっています。

やはり、中心にあるピンクのカーネーションが、全体に華やかさ、かわいらしさを引き出しているではないかと感じています。そして、モンステラの緑とかすみ草の小さな白の組み合わせが、とってもクールです。黄色のアルストロメリアもしっかりとしたアクセントを付けています。アルストロメリアは面白い花です。花びらに筋状の模様がありますが、内側の花弁3枚にしかありません。とても不思議です。

さて、「春」と言えばどんな色を想像しますかと聞かれたら、どのように答えるでしょうか。アンケートの結果によると、ピンク、桃色、桜色を合わせると60%を越えるそうです。桃色、桜色が出ましたので分かったと思いますが、春を象徴する花である桃や桜がピンクなのです。今回の作品も新春第一弾ということで、ピンクでまとめたのかもしれません。

新春も生徒に感謝です。

送別会

本日1月16日(木)、6校時のホームルームの時間に、2学年はパラグアイからの留学生ルイスくんの送別会を兼ねたクラス対抗ドッジボール大会を第一体育館で行いました。

震災前は半年以上の長期留学生が3~4名いましたが、震災後は、外国からの留学生はしばらく本校には訪れませんでした。長期の留学生が復活したのは、今から5年前の平成27年度のことです。ホンジュラスからのディエゴくんが、9月より半年本校に留学することになったのです。その後、28年度には、1年間の長期留学生としてガーナからのデムくん、1ヶ月の短期留学生が4名、1週間の交流留学生が1名、29年度には、1年間の長期留学生としてガーナからのリズさん、中国からの長源くん、1ヶ月の短期留学生が3名、1週間の交流留学生が1名、30年度は、1年間の長期留学生として韓国からのソンくん、半年の長期留学生としてアメリカからのヒメナさん、1ヶ月の短期留学生として3名、1週間の交換留学生として2名と、本校を訪れる留学生も年々増えてきました。

多くの外国人と接する生徒たちには、「君たちは、日本の代表、福島県の代表であるという意識を持ち、外交官であると自覚のもと行動して欲しい」と話してきました。こんな話をするまでもなく、生徒たちの留学生に対する「やさしさ」は、以前の記事で紹介していますが、フランス人のトムくんが何度も本校を訪れていることでも証明されているような気がします。生徒たちは、国際科学科である本校の果たす役割を十分果たしているのでないかと感じています。

2月1日(土)、14時05分の新幹線で、ルイスくんは郡山を離れます。少し早めの卒業ですが、ルイスくんの本国での活躍を祈りたいと思います。

ルイスくん、あと2週間、日本を、あさか開成高校を楽しんでください。

 

(生徒たちと整列しているルイスくん。一般生徒に馴染んで、いつも探すのが大変です。)

(ルイスくんより、2年生全体にお別れの言葉が贈られました)

(ドッジボール開始です。)

ワックス塗布

本日1月15日(水)、放課後、各教室のワックス塗布が行われました。このワックス塗布は、高校入試、卒業式に向けての環境美化活動の一環で行われているもので、毎年、Ⅰ期選抜直前のこの時期に、大掃除とワックス塗布をセットで行っていたものです。今年は、入試制度が変わりましたので、この時期にⅠ期選抜は行われませんが、3月の卒業式と前期選抜、そして、次年度に向けての準備としての実施となりました。

本日は、まず、全校生徒で各教室の机と椅子の脚の汚れを落とし、すべての机と椅子の廊下に出し、教室の床の汚れを綺麗に落としました。その後、各クラスの厚生委員が、各教室へワックスを塗布するという流れで行いました。

教室が綺麗な状態に保たれていることは、非常に嬉しいことです。

厚生委員の皆さん、大変ありがとうございました。

よさこい部、始動

2020、よさこい部が始動しました。

よさこい部の練習場所は、前庭のローターリーのため、冬場に練習をするのは稀です。しかし、今年は暖冬のためか、早くから練習を始めているようです。

よさこい部は、代々、振り付けは3年生が考えています。今年も試行錯誤しながら、自分たちの振り付けを完成させているようです。

頑張れ、よさこい部。

 

 

 

トムくん、来校

今週の初め1月6日(月)に、昨年度の留学生フランス人のトレグレッサ・トムくんがお父さんとともに、本校を訪れました。トムくんが、本校を訪問するのは、夏に続いて今年度2回目のことです。

トムくんは、昨年度、愛知県の高校で1年間留学していた生徒です。「異地区間交流」という制度で、一昨年の10月に、1週間、本校で学ぶ機会を持ちました。短い期間ではありましたが、積極的に本校生徒と交流を行い、愛知県の学校に帰るときには「あさか開成高校に転校したい」とも言ってくれました。

日本が大好きなトムくんは、日本のことをもっと知りたいということで、フランスでアルバイトを重ね、今年の夏休みに再度日本を訪れ、本校で1週間、生徒とともに中学生一日体験入学の準備を手伝ってくれました。その後、一端フランスに帰国したトムくんは、本格的に日本に来るための準備を始めたようです。今回の訪問は、トムくんのお父さんが今までの感謝を伝えるためのようです。私は、トムくんから、今後の日本で勉強するための準備計画を聞き、ゆっくりで良いので、焦らずに、諦めることなく、準備を進めることを助言しました。そして、困ったことがあったら相談に乗ることを約束しました。

君たち、あさか開成生とのたった1週間の出会いが、トムくんの人生を左右するような出会いになった訳です。ドラマのような話ですね。

トムくん、頑張れ。

明日は学校

例年よりも長く感じられた冬休みも本日で終わりです。

明日は、大掃除、全校集会後は、1、2年生は課題テスト、3年生は通常授業となります。1、2年生の皆さん、課題テストの勉強は進んでいるでしょうか。勉強は積み重ねです。今までの積み重ねをしっかりと見せてください。3年生はセンター試験まで僅かとなりました。残り少ない時間ではありますが、焦らずに、直向きに学習に取り組んでください。

1月から3月までのこの時期は、どの学校でも、1年を振り返ってまとめをする、そして、次年度にジャンプアップするために準備をする、非常に大切な時期です。そのため、2年生にとっては、3年生の準備期間の意味合いを込めて「3年生0学期」と呼んだりもします。1年生も同様です。

2年生の皆さん、進路を決める大切な時期が始まりました。今年はオリンピックイヤーです。進路とオリンピックがどのように関係しているかは、担任先生より聞かされているはずです。今年は、早め、早めの行動が大切となります。

1年生の皆さん、あと3ヶ月で新入生が入ってきます。中堅学年としての自覚を高め、すべての活動の中心となる自覚を高めてください。

そして、最後に3年生の皆さん、あと学校に来る日を数えたことがありますか?20日です。本当に早いものです。カウントダウンに入ってきました。「終わりよければすべてよし」です。3年間の集大成をしましょう。

この時期が、皆さんにとって有意義な時間となることを期待します。

明けましておめでとうございます

新年明けましておめでとうございます。

いよいよ、2020年、オリンピック・パラリンピックイヤーが始動しました。

みなさん、例年よりも少し長く感じた冬休みをどのように過ごされたでしょうか。私は、少し油断してしまい、正月明けは風邪で少し寝込んでしまいました。皆さんも油断は禁物です。特に、3年生の皆さん、センター試験まであと10日あまりとなりました。手洗い・うがいを忘れず、十分な栄養を取り、多くの人が出入りするところではマスク着用です。

新年にあたり、今年の抱負を漢字一文字で表したいと思います。

「挑」

今年も、昨年同様、あらゆることに挑戦していきたいと思います。

みなさんも、新年にあたり、自分の目標を設定してみてはいかがですか。

良いお年を

令和元年も、もうすぐ終わろうとしています。天気予報では「年末寒波」の予想がでておりますので、しっかりと寒さ対策をして年を越そうと考えています。3年生の皆さんも、しっかりと体調管理に気をつけながら、最後まであきらめずに頑張ってください。

昨日まで3日間、郡山総合体育館で行われた第49回福島県高等学校ソフトテニスインドア選手権大会に行っておりました。室内は非常に寒かったですが、その寒さに負けない熱戦が繰り広げられました。本校の女子ソフトテニス部も参加していましたが、結果は、準優勝した磐城第一高等学校に準々決勝1-2で敗退し、ベスト8という結果で終わりました。県中地区の女子団体の部では、田村高校が優勝、安積黎明高校が第3位で、県中地区の高校が大活躍した大会となりました。田村高校、おめでとうございます。1月、郡山総合体育館で開催される東北大会、頑張ってください。

さて、令和元年を振り返りと、今年も、生徒がさまざまな分野で活躍した年だったと感じています。今年は、特に大きな行事である公開文化祭『凛優祭』が開催されました。『凛優祭』では、クラスの企画力の高さ、そして、普段見られない個々の才能をみることができました。また、途中で挫折しましたが、新聞紙を利用したエコバックの開発は面白いチャレンジでした。そして、夏休み中、オーストラリア研修、ベラルーシ研修、韓国研修等、50名を超える生徒が海外研修に参加しました。特に、日韓関係が緊迫している中での韓国訪問は、大きな意義があったと感じています。どうしても、文化、民族の違い等により、国家同士の対立が生じる場合があります。本来、国同士の対立は外交により解決されるべきではありますが、市民同士の相互理解があれば、より外交が円滑に行われることもあります。その意味でも、平和に寄与できる活発な交流ができたのではないかと考えております。そして、それらの研修における自己の体験をまとめ、深めた国際理解・国際交流発表会では、個々の生徒の優れた探究力、発信力をみることができました。また、部活動、ボランティア活動でも大いに活躍しました。県インターハイでのバレーボール部の3位、フラガールズ甲子園での全国1位、演劇部の2年連続の東北大会出場等、数多くのすぐれた成績を残してくれました。本当に生徒から、活力をいただいた1年ではなかったと感じております。

来年は十二支でも最初の「子」年です。また、オリンピックイヤーでもあります。何か新しいものが始まることを感じさせる、また、「国際」という文字がより重さを増す、ターニングポイントの年となるではないでしょうか。そして、本校の存在もますます増してくるのではないかと感じています。

最後に、恒例の干支「子」年にちなんだ、メッセージを送ります。

「鼠(ねずみ)が塩を引く」というように、小さなことも積み重ねていけば、大きなことにつながります。コツコツと努力することは大切です。また、「鼠も虎の如し」というように、小さなネズミも、勢いに乗って攻め込むときは大きな力を発揮するものです。勢いに乗れるだけのものを、自分自身に身に付けなければなりません。それは、日々の小さな積み重ねでしかありません。そして、「急ぐ鼠は雨にあう」というように、ものごとを急いだり、軽はずみにしてはいけません。ゆっくりで良いので、しっかりと自分の身になるような努力をしてください。

来年が、生徒の皆さん全員、飛躍できる年となりますように。

大切な「何か」

本日12月27日(金)、桃見台公民館の中村隆志館長が、11月初めの桃見台地区の文化祭、そして、先日12月21日(土)に行われたクリスマス料理教室のボランティアの御礼に、わざわざ校長室に訪れてくれました。こちらこそ、たくさんの生徒がお世話になり、ありがとうございます。

桃見台公民館には、年間をとおして、多くの生徒がボランティアに通っています。そして、公民館の職員の皆様方、また地域の方々に、学校の座学だけでは学べない「何か」を学ぶ機会をいただいています。

本校は国際科学科の学校ですが、多くの人が英語を学ぶ学校だと思っているようですがそうではありません。自分とは違う言語圏の人間との直接対話の手段として英語を学習することは大切なことではありますが、英語が話せるから異文化を理解できるということではありません。国際を科学するとは、自分と他者の違いを知り、他者を受容し、関係性を築くことであり、そのため鍵を握っているのがコミュニケーション能力だと思っています。そのため、本校では、コミュニケーション能力を伸長させる機会を数多くつくる努力をしております。海外研修でのホームステイも一例ですが、ボランティア活動を奨励していることも、その延長線上にあります。

コミュニケーション能力とは論理的に物事を考えて伝える力ですが、私はそれだけではないと思っています。相手の話を聞く力、感じ取る力、寄り添う態度もコミュニケーション能力だと考えています。だから、私は、ディベートだけで、コミュニケーション能力が身に付くとは考えていません。あらゆる場面での交流、ふれあいをとおしてこそ、コミュニケーション能力が身に付くと思っています。

生徒たちは、ボランティア活動をとおして、学校では学べない多くの大切な「何か」を学んでいるのです。

中村館長、いつも生徒の成長を見守っていただき、ありがとうございます。