あさか開成 校長雑感

校長より

ラジオ

8月に引き続き、学校評議員の増子澄子様のお誘いで、ラジオをとおして学校をアピールする運びとなりました。8月の前回は、公開文化祭『凛優祭』の告知でした。生徒からも多くの反響がありました。増子様、大変ありがとうございます。

前回も紹介しましたが、増子さんは、今年度より学校評議員となられた方で、昨年度は本校に1年間留学していた韓国人留学生のチョソンフンくんのホストファミリーとして、本校の国際交流事業を校外より手助けしていただいた方でもあります。本校の学校評議員を引き受けていただいた際に、本校の国際理解・交流事業を少しでもお手伝いさせてくださいと言われました。ということで、2度目となるラジオによる学校ピーアールの機会となった訳です。

12月20日(金)に収録が行われたようですが、今回の出演も生徒会役員の皆さまにお任せしました。出演者は、3年前生徒会長安齋麗(うらら)さん、前生徒会副会長佐藤和世さん、2年現生徒会長遠藤颯人さん、1年生徒会副会長人見綾音さんです。ある先生も出演しますが、聴いてからの楽しみとしましょう。

放送局はココラジです。周波数は79.1MHzですが、スマホをお持ちの方は無料アプリでも聞けます。

放送予定ですが2月になっています。近くなったら、また、詳細を連絡したいと思います。放送枠は、増子様の持っている番組「みやびの小部屋」での放送です。楽しみに待っていてください。

ハッピーホリデー

みなさん、「ハッピーホリデー」。

グーグルの検索サイトに「ハッピーホリデー」とありました。「ハッピーホリデー」は、クリスマスがキリスト教における宗教的行事であることを背景に他の宗教を持つ人々を顧慮し、「メリークリスマス」の代替として用いられているようです。宗教色の薄い日本としては、「ハッピーホリデー」、「メリークリスマス」、どちらも変わらないように思われますが、マイノリティを大切にする本校としては、今年より「ハッピーホリデー」を用いるように努力したいと思います。

さて、昨日より第49回福島県高等学校ソフトテニスインドア選手権大会のため、郡山市総合体育館に行っています。凄く寒いです。

昨日は男子個人戦が行われました。本来であれば、男子の個人戦・団体戦は須賀川アリーナでの開催予定でしたが、10月の台風19号の被害によりアリーナが使用不可能となり、急遽、本宮市総合体育館での開催となりました。しかし、本宮市総合体育館ではコートが2面しか取れないため、試合進行を考え、男子は大会を3日間とし、初日の個人戦を郡山市総合体育館で実施することになったという訳です。会場変更を余儀なくされる男子選手の皆さんには、おおきなご迷惑をおかけしております。

本日25日(水)は女子個人戦、そして明日26日(木)は女子団体戦が、郡山市総合体育館で開催されます。女子の個人、団体とも、本校は出場しておりますので、応援よろしくお願いします。

 

グリーティングカード

10月に1ヶ月間の短期留学生として本校に留学していたウルグアイからの留学生カズキくんより、クリスマスカードが届きました。

日本でも、年賀状や暑中見舞いなど、季節の変わり目や大きな行事の時に手紙をやり取りする文化があります。同じように、クリスマスや新年などの行事に合わせて、親しい友人とカードのやり取りをする文化が欧米にもあります。このカードのことをグリーティングカードと呼びます。クリスマスカードが代表です。

私も、今年は、オーストラリアにクリスマスカードを出しました。国際郵便ですので高いかと思いきや、なんと110円でした。グリーティングカードは格安で送れることを初めて知りました。

みなさんも、知り合った留学生に、グリーティングカードを送りましょう。新年なら、まだ間に合うかもしれません。

年の瀬も生徒に感謝

令和元年もあと1週間余りとなりました。

昨日は冬至でした。冬至とは日照時間が最も短くなる日で、毎年12月21日頃にあたります。冬至の日の日照時間を夏至と比べると、東京で約4時間40分もの差があります。5時間近く、日が短くなってしまいます。すごいですね。そして、冬至と言えば、冬至かぼちゃです。かぼちゃは、漢字では「南瓜(なんきん)」と書きます。昔から、冬至には「ん」のつくものを食べると幸運につながると言われています。「れんこん」「ぎんなん」等が挙げられますが、最も有名なのは「かぼちゃ(南瓜)」です。冬至は太陽の力が一番弱まった日で、この日を境に再び力がよみがえる、陰(北)から陽(南)へ向かう日です。「いろはに」に当てはめると、最後は「ん」となり、「ん」より折り返しとなります。つまり、「南」と「ん」の二つの文字を持つ食べ物として重宝されたのが「南瓜」です。また、かぼちゃはビタミンAやカロチンが豊富なので、風邪が流行るこの時期にとても効果的な食べ物でもあります。昔の人の知恵は凄すぎます。

年末年始は行事が続きます。25日(水)はクリスマスです。昨日、少し早いですが、週末だということで、クリスマスをしたという家庭も多いのではないでしょうか。

行事のとき、この1年を振り返り、家族とゆっくりと会話をする機会を持つことは大切なことです。行事を大切にしましょう。

さて、先週末も各地で生徒が活躍した。

21日(土)、音楽部が、星ヶ丘病院でクリスマスコンサートを開催しました。このコンサートは、毎年、本校の音楽部が同病院でクリスマスの時期に実施しているものです。今年も、多くの病院の利用者や職員の方々に、一足早いクリスマスを届けることができました。

そして、20日(金)から22日(日)まで、仙台市の仙台銀行ホールイズミティ21で開催されていた第52回東北地区高校演劇発表会では、本校演劇部の「KOMACHI99」が優良賞に輝きました。また、優秀賞に福島南高校が選ばれました。おめでとうございます。

今年1年、生徒に感謝です。

(星ヶ丘病院でのクリスマスコンサート)

ユニバーサルデザイン

本日より冬季休業に入りました。しかし、1年から3年まで全学年で課外を実施しているため、朝の風景は普段とまったく変わることはありません。

さて、先日12月14日(土)、令和元年度福島大学研究・地域連携成果報告会、郡山市地域活性化フォーラムに参加してきました。

中井勝己福島大学長のあいさつの後、一般財団法人建築環境・省エネルギー機構理事長の村上周三氏による基調講演「今なぜSDGsの推進が自治体にもとめられるのか?」、そして、郡山市長品川萬里氏による講演「SDGs未来都市こおりやま ~SDGs未来都市へのロードマップ~」が行われました。その後、福島大学による4つの成果報告が行われました。

今回、私が、この成果報告会に参加した理由は、福島大学が「SDGs」をどのように捉え、どのような研究を進めているかを聞き、今後の本校の探究活動の参考にしようとしたからです。

国際科学科である本校では、2016年より、総合的な学習の時間の学校共通テーマの設定を従前の「MDGs」によるものから「SDGs」に基づく課題設定、探究活動へ切り替えました。それは、単に「MDGs」が終わりを告げたからだけではありません。従来の「MDGs」の考え方だけでは、福島の復興・再生をしていくことに限界があると考えたからです。エネルギー問題、食への安全、コンパクトシティ等の居住空間の在り方、自然災害等に対する意識の醸成、そして、これらのすべての問題に対するグローバル・パートナーシップの構築などについて、私たちは早急に新たなる価値を創造し、その価値のもと、問題解決のために行動する必要があるのです。「SDGs」には、それらの要素が含まれており、福島の復興・再生を考える上では欠かせないものだと考えました。

いままで本校では、「水」「マイノリティ」等を課題として、探究、活動を進めてきました。今年度は、「プラスティック」問題を、「責任」というキーワードのもと、「使う責任」「つくる責任」「後始末の責任」を考え、学校全体でムーブメントを推進してきました。単にプラスティックを使わないという「NOプラ」運動だけではありません。牛乳パックをミキサーで粉砕して、紙をすくことにも挑戦しました。また、レジ袋に代わるエコバックやプラスティックの容器の代替品の開発についても試行錯誤を繰り返しました。新聞紙を利用したエコバック、笹の葉を用いた包装などです。

今回の4本の成果発表は、とても参考になるものでした。

特に、私が気になったのは経済経営学類特任准教授長野博一氏の「ユニバーサルデザインによる都市・地域・社会づくりと展望」でした。

ユニバーサルデザインとは、「近年、歩道などの段差を解消したり、住宅を高齢者が住みやすい設備にしたりする、いわゆる「バリアフリー」化が進められています。これは、障がいのある人や高齢者にとって障壁、つまりバリアとなっているものを取り除き、ハンディキャップを持った人でも安心で快適な生活ができるようにしようという考え方です。 これに対し、「ユニバーサルデザイン」は、年齢や性別、身体的能力などの違いにかかわらず、はじめから、できるかぎりすべての人が使いやすいように、製品や建物、空間をデザインしようとする考え方です。1980年代に、自身も障がいを持ち、建築家・工業デザイナーでもあった、米国ノースカロライナ州立大学の故ロナルド・メイス教授によって提唱されました」と県のホームページに出ております。長野先生も報告の中で言っていましたが、「バリアフリー」は手段で、「ユニバーサルデザイン」は理念であり、両者はこれからの社会の両輪として、お互いがお互いを補完し合う関係になるということでした。また、ユニバーサルデザインとは、モノだけでなく、社会のデザインも含まれています。多様性を持つ、「やさしさ」に溢れた社会づくりのためには、ユニバーサルデザインが欠かせないのです。「平和」な社会とは、あらゆる人に「やさしさ」あるユニバーサルデザインに基づく社会なのかもしれません。

そして、2020東京オリンピック・パラリンピックを間近に控え、ユニバーサルデザインの考え方は身近なものになってきています。例を挙げると、日本が開発したと言われているピクトグラムです。私はとても興味深いものだと思っています。

しかし、課題がないわけでもありせん。普遍性、多様性を重要視すれば、理念を現実化するための費用の問題も考える必要があります。特に、少子化が進行する日本にとって、どこまで「バリアフリー」や「ユニバーサルデザイン」を追求するのが現実的なのか、また、現在の情報社会での情報の伝達のあり方は相当の工夫をすることが必要だろうと考えます。

今後、「選択」、「合意」が必要であり、そのための「議論」の機運を高めることが必須となっています。

今回の成果報告会は、非常に参考になるものがたくさんありました。福島大学の先生方、大変ありがとうございました。

なお、本日は、仙台市の仙台銀行ホール イズミティ21で、第52回東北地区高等学校演劇発表会が行われます。本校演劇部が16時30分から上演ですので、応援に行きたいと思っています。地区、県とバージョンアップされた『KOMACHI99』、仙台市の東北大会ではどのようなものになるかが大変楽しみです。

頑張れ、演劇部。

冬季休業へ

本日12月19日、冬季休業前の全校集会を実施しました。明日12月20日(金)より2020年1月7日(火)まで、3週間弱の冬季休業となります。

長期の休業は、学校生活から長く離れるため、生活のリズムを崩したり、気持ちのゆるみから事故や問題行動が発生しやすいと言われています。生徒指導部から「冬休みの過ごし方」を生徒に配布しましたので、家庭においてもご確認をお願いします。

冬季休業中には、課外授業があります。1、2年生については25日(水)まで、3年生については27日(金)まで課外授業で、そして、3年生は年明け1月4日(土)・5日(日)にはセンタープレテストを実施します。3年生諸君、体調管理に気をつけてください。

冬季休業明けは1月8日(火)となります。8日は、1、2年生については実力考査を実施しますので計画的な学習をお願いします。また、3年生は、1月18日(土)、19日(日)が大学入試センター試験となります。また、3年生については、1月28日(火)より学年末考査がありますので、気を抜かずに学習の継続をお願いします。

なお、今年度より年末年始(12月28日(土)~1月6日(木))は学校が閉庁となります。学割、証明書類等が欲しい場合は、なるべく早く担任又は事務へ頼んでください。

女子バスケ部も県大会へ

12月14日(土)から16日(月)まで、本校第一体育館等を会場として、バスケットボールの新人体育大会県南地区大会が開催されました。

今大会には、男子は25校の出場、女子は17校の出場があり、狭き県大会の出場枠を競い合いました。結果、本校女子チームは、本戦では敗退したものの敗者戦で勝ち進み、県大会出場を果たしました。本当に、おめでとうございます。

バスケ部だけでなく、バレー部もそうでしたが、今年のこの時期の大会は選手にとっては大変苦労があったのではないかと感じています。理由は、12月6日より10日まで、2年生が台湾への修学旅行だったからです。朝練はしたようですが、不慣れな海外での朝練は制限があります。1年生との最後の合わせもできません。帰国後4日での試合、選手の動きを見ると、バレー部、バスケ部ともに、体が重いなという感じがありました。

バスケ部女子の生徒たちは、毎試合後半は足が止まってしまった。チャンスをもらったのだから、もう一度、しっかりと体づくり、そして練習をして、県大会でしっかりと戦いたいと抱負を述べていました。

悪コンディションを乗り越えての勝利、県大会での活躍を期待したいと思います。

また、なかなか勝てなかった男子バスケ部も、本戦で1勝、敗者戦で1勝をあげることができました。部員数も少なく、初心者もいるなか、おめでとうございます。努力は報われる。インターハイに向けて、いまからスタートです。

頑張れ、バスケ部。

 

 

令和、最後の花

正面玄関も、お正月の雰囲気が出てきました。パラグアイからの留学生ルイスくんの作品が正面玄関を飾っています。

ルイスくんの留学期間もラスト1ヶ月あまりとなってきました。それを考えると、寂しい気持ちになってしまいます。

平成27年より留学生をみておりますが、この時期になると、すべての留学生が、本当の意味であさか開成高校の一員となります。その一人の生徒がいなくなってしまうと考えると、とっても、とっても寂しいのです。

ルイスくん、残された時間、日本を、あさか開成高校を楽しんでください。

さて、お正月と言えば、松です。

この作品にも、松が使用されています。なぜ、お正月に松を飾るのかと言えば、真冬でも青々とした葉を茂らせるため、長寿と健康のシンボルであり、神の降りてくる依代(よりしろ)でもあるためです。松の字の由来は、「ハ」はみんなで分けあい、「ム」は抱え込むということで、みんなで共有するという考えがあるとされています。また、「まつ」と呼ぶ由来は、「神をまつ」や「神を祀る(まつる)」からきている説もあります。

今回使用されている松は、根引松です。根引松には「地に足がつくように」、「成長し続けるように」という意味があり、一年の初めに、思いを新たにし、その達成を願うとおもいが込められています。

また、お正月の飾りといえば南天です。南天は、冬になると赤い実をつける植物です。中国や日本原産の常緑低木で、昔から縁起木として好まれていました。南天は「難(南)を転(天)ずる」という意味があり、魔除けや火災除けの効果があると言われており、昔から人々に愛されてきた木でもあります。

そして、この作品に華やかさを出しているのが、ストレリチアと黄菊です。ストレリチアは、別名がBird-of-Paradise(天国の鳥)と呼ばれている観葉植物で、きれいなオレンジ色の花が咲きます。ゴクラクチョウカ(極楽鳥花)とも言われています。

ルイスくんに感謝です。

年の瀬

月日が経つのも早いもので、令和元年も残すところ、2週間あまりとなってきました。授業も、残すところ、あと2日です。「All's Well That Ends Well(終わりよければ、すべて良し)」と言います。生徒の皆さん、令和元年最後の時をしっかりと締めくくりましょう。

さて、先日12月15日(日)、郡山郵便局で年賀状引き受け開始セレモニーが開催されました。そのセレモニーで、本校よさこい部「開成舞彩」の部長三浦碧姫さんが年賀状引き受け開始のテープカットをするとともに、三浦さんを含めたメンバー19名がよさこいを披露し、華を添えました。

よさこい部が披露した楽曲は、地域の恵みへの感謝を表現した『よっちゃれ』、『ありがたや』の2曲です。よさこい部のメンバーは、来年が笑顔であふれ、笑顔がいっぱいの年になるようにと、笑顔で踊りきりましたと感想を述べていました。

年の瀬、よさこい部に感謝です。

初優勝

本日12月17日(火)の朝、とても、とても、うれしいことがありました。

バレーボール部の部長の太田明里さん、そして、栁沼美月さん、厚海莉緒さんの3名が校長室を訪れ、新人大会県南地区大会での優勝の報告をしてくれました。初優勝ということでした。本当におめでとうございます。(涙)

本校バレーボール部は、近年、どんどんと力を付けてきました。それは、飛び抜けた選手が入部してきたというわけではありません。選手たちの努力の継続、そして、チームワークの結果だと思っています。

今年のバレー部とは、2度、ともに涙を流しました。それは、5月のインターハイ県大会と11月のFTV杯で、ともに悔し涙でした。

以前にも書きましたが、力を付けてくれば、必ず現れるのが「壁」です。そんなときは、良くイチローの言葉を思い出します。

「夢や目標を達成するには1つしか方法がない。小さなことを積み重ねること」、「結果が出ないとき、どういう自分でいられるか。決してあきらめない姿勢が何かを生み出すきっかけをつくる」と言っています。

ここで、一番大事なものは、「どういう自分でいられるか」で、それは負けた時も、そして、勝った時も同様だと思っています。

1月の県大会に向けて、また、闘いの日々が始まりました。

私は、自分を信じ、仲間を信じ、夢を信じ、小さな努力を積み重ねることを厭わない生徒たちを、ずっと、ずっと、応援したいと思っています。

頑張れ、バレー部。

活動優秀校公演

週末12月15日(日)、南相馬市のゆめはっと(南相馬市市民文化会館)で第38回福島県高等学校総合文化祭「活動優秀校公演 ~ふくしまをつなぐ2019~」が開催されました。

平成23年(2011年)、本県で開催された全国高等学校総合文化祭(ふくしま総文)は、震災後5ヶ月後の開催でしたが、困難から立ち上がろうとする本県の生徒諸君及び教職員の強い意志のもと、奇跡的に開催することができました。その後、本県の高校生の芸術文化活動が全国レベルでも顕著な成績をおさめるようになり、その躍動する本県高校生の姿を県民の皆さまに知っていただく機会として始まったのが、この「活動優秀校公演」です。平成27年の会津開催を皮切りに各地区をまわり、これまで、相双地区での開催を目指して、復興・創生へと向かう希望を、いわき、県南、県北とつないできました。今回の開催で、やっと相双地区に「思いをつなげ」、「ふくしまをつなぐ」ことができたというわけです。

その記念すべき相双地区での「活動優秀校公演」に、今年度の第9回フラガールズ甲子園で最優秀賞・文部科学大臣賞を受賞した本校フラ・タヒチアンダンス同好会『ALOHA』も参加しました。

今回、本校フラ・タヒチアンダンス同好会『ALOHA』が発表したものは、1曲目が『Alaha Hula』で、この曲はフラガールズ甲子園の課題曲にもなっているものです。フラガールズ甲子園でも高い評価をいただいた楽曲です。2曲目は『Kaimana Hila』で、オワフ島ワイキキビーチを見渡す火山ダイヤモンドヘッドを意味しており、その美しい景色や情景を歌った楽曲です。そして、3曲目は『糸』です。東日本大震災の復興イベントである『福魂祭』でも披露している楽曲で、「人と人とのめぐり会いに感謝し、今という時間を大切にしたい」という思いを込めており、今回の公演のコンセプトである「思いをつなげ」、「ふくしまをつなぐ」にぴったりな曲ということで選曲したそうです。

私たちの笑顔で、少しでも多くの人たちが笑顔になれるようにと全力で踊ったようです。いかがだったでしょうか。

思わず手に取る、この一冊

昨日、放課後、3年生の図書委員の溝井梨華子さんと松本彩花さんが、できたてほかほかの「図書館だより」を持ってきてくれました。

今回は、冬期休業中の長期貸し出しが始まったことを知らせるもので、「思わず手に取る この一冊」の特集が組まれていました。

溝井さんと松本さんの「思わず手に取る この一冊」としての推薦は、湊かなえさんの『リバース』、ダニエル・キイスさんの『アルジャーノンに花束を』でした。

「イヤミスの女王」と呼ばれる湊かなえさんですが、私は、最近、湊さんの新たなジャンルの小説を読みました。『ブロードキャスト』です。爽やかな青春ドラマでした。湊さんのことだから、この辺で人間関係が崩れ、心の闇がでてくるのかと思いきや、最後まで爽やか青春ドラマでした。舞台は高校放送部、運動部をやめた主人公がラジオドラマへのめり込んでいく小説です。放送部、そして、ラジオドラマへの見方が、大きく変わった小説でもありました。ちなみに、『リバース』はイヤミスです。最後の、最後で、大どんでん返しが起こります。落ち込みました。

『アルジャーノンに花束を』は、20年以上前に読んだ記憶がある本です。こんなところで出合うとは思ってもいませんでした。『アルジャーノン』を読むと、キューブリックの『時計仕掛けのオレンジ』を思い出してしまいます。強制的な手段での矯正によって人を変えることは不可能であり、人を変える手段として有効な、かつ、最大のものは教育であると思っています。

最後に、今年の私の「思わず手に取る この一冊」を紹介しましょう。ベタですが、瀬尾まいこさんの『そして、バトンは渡された』です。「こんな家族ないよ」という批判が聞こえてきそうな小説ですが、私は心温まる傑作であると思っています。特に、義理の母である梨花の生き方がすごいと思います。日本は、どうしても、血縁という関係性を重視しがちですが、人と人のつながりはそれだけではありません。また、『バトンを渡す』という題も、平成から令和という新たな時代を迎え、とても良い題だと思います。今我々に求められているのは、子や孫の世代に誇れるようなものを残すこと、つまり、バトンを渡すことが大切だと思いました。

きらびやかなイルミネーションも素敵ですが、心に小さな希望を灯をともすことも大切です。自分の心に残る一冊を、手に取りましょう。

つくってミルク

福島県牛乳普及協会主催の令和元年度牛乳・乳製品利用料理コンクールで、県大会に出場した10名の生徒たちの作品の料理レシピ集が完成したようです。

県大会で優秀賞、東北大会では審査員長特別賞に選ばれた中川翔月さん、そして、優良賞に輝いた小林海斗くん、横山碧都くんの作品レシピが掲載されています。中川さんが、東北大会まで出場したことは、大変うれしいことです。しかし、それ以上に、中川さんが、今年度本校全体で取り組んできた「NO プラスティック」を、料理という分野で、どのように表現しようかと考えてくれたこと、また、料理という分野に対して、男子生徒がしっかりと向き合ってくれたこと、これらのことは、私にとっては何事にも代えがたい喜びでありました。

高校卒業後、一人暮らしを経験せざるを得ない男子生徒も多いはずです。また、今の時代、結婚後には家事を男女でともに分担していくと考え方は一般的になっています。料理をつくり、裁縫ができ、子育てを共に考えることは、性別を問わず、最低限の心得になってきているのもしれません。

今回、福島県牛乳普及協会より許可をいただき、本校生徒のレシピ集をホームページに掲載します。是非、気になった作品がありましたら、ご家庭でもお試しいただきたいと思っています。

料理関係では、昨日の福島民報新聞に、大きく栗林さんの『里いもスティック』の試食販売の記事が掲載されていました。来年1月の本格メニューに向け、順調に進んでいるようです。

またまた、生徒に感謝です。

(レシピ集の表紙)

(中川さんのレシピ)

(小林くん、横山くんのレシピ)

書くこと

本日まで、2年生は、修学旅行の代休となっていました。明日からは、1週間ぶりに、全校生徒がそろうことになります。ワクワクです。

さて、本日12月12日(木)、1年生は6校時に表現力養成講座が開催されました。

自分の考えていることを的確に表現するためには、「知識」と「時間」が必要です。

「知識」とは本を読み、基本的な考え方、語彙、論理構成力などを身に付けるということです。しかし、若い頃は読書が体験に追いつかないため、表現が舌足らずのものになってしまうのは仕方のないことだと思っています。「しっかりと本を読め、特に必要なのは新書本だ」と言いたいところですが、それが簡単でないことは自分がよく分かっています。ノーベル賞をもらった吉野さんは特別です。では、どうすれば良いのでしょう。まずは、教科書の評論文でいいので、しっかりと読み込みましょう。高校3年生になり、必要を感じれば、自然と新書本や専門書にも手を出すようになるので心配しないでください。今は、少し難しいなと思っても、読み込む努力をし、できれば、単に教養を身に付けようとするだけでなく、作者と対話をしてください。そのことを繰り返していくと、感性が磨かれ、自分の考え方に多くの気付きや視点がうまれるようになってきます。

「時間」とは、意識して、書くことを繰り返し行うことです。意識してが大事です。意識してとは真剣にということです。書くことに慣れてくると、意識しなくても、ある一定の文字数が書けるようになってきます。しかし、先ほども述べましたが、決定的に基本的な知識、語彙力などが不足しているこの時期に書いた文章は、まとまりがないものです。私は、書くことの基本的な機能は、自分の体験や考えを整理することだと考えています。自己の体験や考えの意味を明らかにしていく思考過程が、「書く」という行為の中には含まれています。また、書かれた言葉は、紙の上で定着し、時間を越えることができます。つまり、それを何度も見返すことによって、不安定なものにその都度改善を加え、より確実なものへとしていくことができるのです。「書く」という行為は自己との対話であり、対話によって思考を深めることができるのです。だから、書くことに真剣に向き合う必要があるのです。

1年生のみなさん、自己の体験をしっかりと書いたり、話したりしましょう。

ノーベル賞

昨日12月10日(火)、修学旅行が無事終了しました。

昨日の19時少し前に、生徒の帰宅を見届けた引率の先生方が学校に到着しました。団長である教頭先生より、生徒とたくさんの想い出とともに無事帰国した旨の報告がありました。生徒たちはどんな想い出をつくったのでしょうか。早く会いたいところではありますが、次の登校は金曜日です。お土産話が楽しみです。

さて、12月10日(日本時間では11日未明)、ストックホルムのコンサートホールでノーベル賞の授賞式が開かれ、吉野彰さんがスウェーデン国王よりメダルと賞状が授与されました。12月10日は、アルフレッド・ノーベルの命日でもあります。1896年12月10日にアルフレッドは死去しました。その1年ほど前、アルフレッドは「全財産により基金を設立し、人類のために最大の貢献をした人たちに、賞の形で分配されるものとする」という遺言を残しています。

皆さんも知っているとおり、アルフレッド・ノーベルは、ダイナマイトの発明で有名な人でもあります。1866年、今まで不安定だったニトログリセリンを、安定的に使用できるようにしたダイナマイトを発明したのです。アルフレッドは、その研究過程で弟を事故で失っています。発明されたダイナマイトは、岩石の破壊、トンネル工事などに使用され、今までの土木工事を変えるものとなりましたが、兵器としても開発・使用されるようになりました。日本が関係する戦争では、日露戦争での旅順攻撃が最初だと言われています。

さて、郡山市とアルフレッド・ノーベルの関係はどのようなものでしょうか。明治19年(1879年)から始まった安積疏水と深い関係があります。安積疏水の建設には、当時最新鋭の技術が使用されたと言われています。当時は、非常に高価だったダイナマイトの使用もその一つです。安積疏水の最大の難関は奥羽山脈に全長585mのトンネルをとおすための掘削工事でした。硬い岩石を砕くために使用されたのがダイナマイトでした。

今年度後半のテーマは、「平和との共存」です。

現在、貧困、飢餓、地球温暖化など戦争以外で、我々の「平和」を脅かす事態が数多く起きています。これらのことは、科学技術の発展と無関係のものではありません。広島・長崎への原爆投下は日米で違った意味で捉えられています。原子力発電所も、立場の違いで、捉え方も違ってきます。科学技術が真に平和に貢献できるものにしたいのであるならば、我々は、その科学技術を悪用されても、それを覆せる更なる科学技術と知識と知恵をつくり出していくことが必要なのかもしれません。

ノーベル賞授賞式、そして、時を同じくして、COP25が開催されています。令和元年最後のとき、「平和」について考えるときかもしれません。

12月の花 第2弾

授業「日本の伝統文化」の生徒、3年生の根本琴未さんの作品が正面玄関を飾っています。

今回は、カーネーション、クジャクソウ、ストック、ドラセナを使い、「クリスマス」をイメージした作品だそうです。

前にも書きましたが、クリスマスカラーと言えば、「白」「赤」「緑」の三色です。「白」は雪を、「赤」はサンタクロースを、「緑」はもみの木をあらわしていると言われています。この三色を使いながらも、紫のストックをまぜ、かわいらしさとともに、艶やかな感じのある作品となっています。特に、赤のカーネーションと白のクジャクソウのバランスが良く取られ、かわいらしく、まとまっています。また、ドラセナがうまく機能していると思います。全体を引き締めています。

さて、世の中は、クリスマス一色となっています。年々、クリスマスツリーの登場時期が早くなっていると感じているのは私だけでしょうか。日本には、24節季、72候という季節をあらわす考え方がありますので、それをもっと取り上げてもいいかなと個人的には思っています。

以前も書きましたが、クリスマスは、イエス・キリストの生誕を祝う行事ですが、実際はイエスの生誕はいつであったのかは定かではありません。そのため、カトリックやプロテスタントの教会は12月25日に設定していますが、ギリシア教会は1月7日、アルメニア教会は1月19日と定めています。では、なぜ12月25日になったかと言えば、当時、古代ローマで多くの人々が信仰していたミトラ教と深い関係があります。ミトラ教は太陽信仰の宗教です。そのため、1年で最も日の短い冬至の翌日を、「太陽の復活の日」として祝っていました。このお祭りを継承したためと言われています。

欧米では、クリスマスはツリーのもとで家族とゆったりと過ごす祭日です。みなさんも、1年の終わり、クリスマスの日、家族とこの1年について話をしていただきたいと願っています。

今年1年、生徒に感謝です。

 

里いもスティック

修学旅行も、残すところあと2日になってしまいました。明日は移動日ですので、実質的には本日のみです。本日は、新幹線で移動して、台湾南部の高雄市内散策です。高雄は、台北とは違った南国の雰囲気がある場所です。英国領事館や美麗島駅など、見所いっぱいです。2年生のみなさん、良い想い出づくりをしてください。

さて、昨日12月8日(日)は、道の駅ひらたでクリスマスイベントが開催されました。金曜日にも紹介しましたが、道弁コンテストのファストフード部門で最優秀賞になった3年栗林優羽さんの『ひらたの里いもスティック』の試食販売も、同時に行われました。考案者である栗林さんが販売に立ち会い、そして、栗林さんの友人の寺山璃緒捺さんも応援に来てくれました。

10時からの開催と聞いていましたので、少し早めに道の駅ひらたに入りました。売店に自然薯やエゴマなどが並んでいるのをみて、平田村が医食同源の考え方から「健康長寿の村」を目指していることが理解できました。

10時前に、試食販売所に移動すると、すでに多くの人だかりができていました。私も、揚げたての里いもスティックをいただきました。「なるほど」と思いました。意外と、里芋とエゴマやチーズがマッチするのです。里芋を食べる機会のない若者には、ぴったりの商品かもしれません。今後、お客様の声を聞きながら商品化を進め、来年1月に販売を始めるようです。

販売終了予定は14時だったのですが、売れ行き好評で、13時過ぎには完売になりました。

最後に、道の駅の駅長の高野哲也さんから、たくさんの感謝の言葉をいただいたことを報告させていただきます。

生徒に感謝です。

(『ひらたの里いもスティック』販売の様子)

(高野駅長より、お食事券をいただきました)

 

道弁

先月11月17日(日)、道の駅ひらたで、『道の駅ひらた「道弁」コンテスト』が開催されました。

このコンテストは、道の駅ひらたが、地元でとれる食材を使用したオリジナル弁当「道弁(道の駅の弁当ということで道弁だそうです)」を募集したものです。平田村は、自然薯やエゴマなど保健機能を有する野菜栽培で有名な村であり、医食同源の考え方から「健康長寿の村」を目指しているそうです。

このコンテストの「ファストフード部門」で、本校の3年栗林優羽さんの『ひらたの里いもスティック』が、最優秀賞に決定しました。

栗林さんは、この作品で工夫した点を、健康に、美容に、ダイエットに良いとされる里芋をデザート感覚で食べられるようにしたところですと話してくれました。また、デザインも、2020東京オリンピックのトーチをヒントに考案したようで、本校が「2020東京オリンピック・パラリンピック教育推進校」であることを理解して作品づくりに努めたようです。

その他にも、牛乳・乳製品利用料理コンクール東北大会で審査員長特別賞に輝いた3年生の中川翔月さんの『ひらたのトリッキーおこわ』が優秀賞となりました。この作品は、ゴボウ、舞茸、鶏肉のまぜおこわに、梅干しパワーを加え、笹の葉で包んだものです。日本の伝統品であり、殺菌効果もある笹の葉の活用を、もっともっと広めたいですと話してくれました。そして、福島県きのこ料理コンクールで最優秀賞である知事賞に輝いた3年生の滝沢結衣さんの『ひらた米美豚(マイビトン)』が佳作となりました。この作品は、ゴボウ、鶏肉、舞茸、しょうがの入った味ご飯を豚肉で巻き上げ、食べやすくしたものです。本人は、ゴージャス感、そしてインパクトを出すために「ビトン」と命名しましたと話してくれました。

「国際」とは双方向のものだと考えています。相手(外国)のこと学び、知ることだけでなく、自分たちの足もとである地元の食材、伝統品を掘り起こし、それを相手に伝え、広めることも、大切な行動のひとつだと思っています。

なお、栗林さんの「ひらたの里いもスティック」は、12月8日(日)、10時より14時まで、道の駅ひらたで開催されるクリスマスイベントで試食販売がされるようです。また、来年の1月2日の初売りからテストマーケティンブも始まるようです。

お時間のある方は、是非とも、道の駅ひらたに足を運んでください。

 

(栗林さんの『ひらたの里いもスティック』)

(栗林さん、最優秀賞受賞)

(中川さんの『ひらたのトリッキーおこわ』)

(滝沢結衣さんの『ひらた米美豚(マイビトン)』)

(道の駅ひらたのクリスマスイベントのお知らせ 

 10:00~14:00 『ひらた里いもスティック』試食販売)

 

AUSからの訪問客

今週の火曜日に、オーストラリアのブリスベンより本校に訪問客がありました。

リンデン、ケリーご夫妻です。昨年も、この時期、本校を訪問した方です。夫妻は、昨年度のオーストラリア研修で本校の引率教諭がホストファミリーとしてお世話になった方で、研修の最終日、夫妻より生徒たちは、コアラのぬいぐるみをいただきました。昨年も、オーストラリアに来た生徒たちが忘れられないということで、本校に訪問してくれました。今年も、昨年出会った生徒たちに再会したいということで、2度目の訪問となりました。

昨年度、夫妻には、当時の1年生(現2年生)に対して「25ドルから始まった人生」という題で講演をしてました。その講演会では、リンデンさんは、「あなたがたの目の前にあるのは何も書かれていない本です。この本に、自分の人生を書き込んでください。」と生徒にエールを送ってくれました。ケリーさんは「恐れず行動して欲しい。壊れたもの(失敗したもの)は修復すればいい。」と挑戦する大切さを教えてくれました。私が、何よりも素敵だなと思ったことは、二人がとても信頼し合っており、ベストパートナーだということです。

今回は、現2年生の英語の授業を中心にゲストティーチャーとして参加していただきました。生徒たちも、昨年の講演会を覚えているようで、「リンデンさん、ケリーさん」と名前で読んでいました。授業では、生徒たちの質問に丁寧に答え、生徒に向かって「Confidence」という言葉を多用していまいた。「大丈夫だ、自信を持て」を言っているのでしょう。褒めながら生徒の能力を伸ばそう手法は、我々も是非見習うべきものだと思いました。

また、夫妻は、クリスマスが近いためか、たくさんのプレゼントも用意してくれていました。生徒たちは、照れくさそうにプレゼントをいただいていました。本校に、オーストラリアより、サンタさんが来たようでした。学校にもプレゼントをいただきました。正面玄関、校長室に飾っていますので、見てください。

(リンデン、ケリー夫妻による授業の様子)

(プレゼントをもらい、照れている生徒)

(学校へのプレゼント)

(校長室へのプレゼント)

無事、出発

修学旅行の出発を見送ってきました。

先ほど団長である教頭先生からもありましたが、定刻通り、無事、出発しました。期待に胸膨らませての笑顔での出発でした。

昨日、NHKの天気予報では雪のマークがあったので、朝起きたらすぐ外を確認しました。日頃の生徒たちの行いが良いためでしょう、まったく雪はありませんでした。

出発時間である午前7時、郡山東口、雲が多いものの晴れ、気温は1度でした。台北は、あいにく雨が降っているようですが、気温が16度です。過ごしやすい気温です。

今日一日は、移動日となります。良い想い出ができることを、期待しています。