あさか開成 校長雑感

校長より

期末考査、前日

明日より前期期末考査が始まります。

期末考査は18日まで続くことになります。その間、遅くても13時にはすべてのテストが終わりますので、生徒は普段よりも早く帰れることになります。ご家庭におきましてもご指導をよろしくお願いします。

来週からは、就職試験も始まることになります。大学、短大の推薦入試も、そろそろ本格化します。3年にとっては最大の勝負の時です。頑張れ、3年生。

考査や受験は、基本的には、誰の力も借りず、一人で頑張るものです。しかし、その過程においては、仲間同士、切磋琢磨することも重要だと考えます。私も、高校時代、仲間と放課後遅くまで学校で勉強をした(無駄話をしていた方が長かったかもしれません)ことを、今でも覚えています。私の高校は、当時1学年9クラスだったので、普段、話す機会のない人も沢山いました。放課後の居残り勉強で、そのような、普段話したことも人とも仲良くなり、そのおかげで多くの友人を作ることができました。

草露白

台風15号で被害に遭わせた方々に、心よりお見舞いを申し上げます。

 

台風一過で晴天となりましたが、この残暑はあまりにも厳しすぎるような感じもします。

しかし、朝晩は涼しさが増し、秋の姿がしっかりと見えるようになってきました。それもそのはず、暦では9月7日より、白露、そして草露白(くさのつゆしろし)が始まっているようです。この頃は、草花に朝露がきらめき始める季節ですが、そもそもどうやって、露が発生するのでしょうか。露は、空気中の水蒸気が気体から液体へと変化してできるものです。水分が、これ以上、気体として留まることができない温度にまで下がった時、液体へと変化します。つまり、露は寒暖差が大きいときにできやすいのです。

秋は過ごしやすく、食欲の秋、スポーツの秋、読書の秋、芸術の秋と、いろいろなことに挑戦する良い季節です。

また、近くで見える小さな秋をみつけるのも素敵かもしれません。

でもまずは、明後日から始まる期末考査に備え、勉学の秋をしっかりと楽しんでください。

(小さな秋 やまなしの実)

センター試験出願説明会

昨日、令和2年度の大学入試センター試験出願説明会が開催されました。

出願期間は、9月30日(月)から10月10日(木 消印有効)で、試験日は、令和2年1月18日(土)、19日(日)となります。今年度の3年生は、70名を越える生徒が大学入試センター試験に臨む予定になっています。

正式な入試の出願書類の作成は、生徒たちにとって初めての体験になるのではないかと考えています。受験パターンの確定、志願票の作成、検定料の振り込みと、受験案内をしっかりと読み込み、間違いのないように作成することが、これからの個別の大学・短大への正確な出願につながると考えます。

「受験」という文字が、しっかりと見える季節となってきました。今週から始まった就職者指導も、第1クールを終え、来週から第2クールに入ります。

君たちは、これまで、多くの経験を積んできました。自分自身を信じ、前へ進んでください。

人生は挑戦です。そして、あなたは、それを乗り越える力を持っています。

Let’s try. You can do it.

お月見パーティー

本日は、1校時目、日本語の授業で、パラグアイからの外国人留学生のルイスくんを交えて、お月見パーティーが開催されました。

今月の9月13日は「十五夜」です。「十五夜」は「中秋の名月」とも呼ばれています。昨年は9月24日で、一昨年は10月4日でした。

「十五夜」というのは、毎月の15日の夜のことです。毎月といっても、旧暦(太陰暦)の話です。旧暦では、1日が新月(満月の反対で月の形が見えない月のこと)で、15日は満月を指すことになります。「中秋の名月」とは秋の真ん中にでる満月のことで、旧暦の8月15日の満月を指しています。現在の暦は、旧暦よりも1ヶ月ずれますので、9月頃に出る満月ということになります(今の暦は太陰暦ではないので15日が満月とは限りません)。そして、「十五夜」は、本来は毎月あるわけですが、「中秋」、つまり秋の時期の月が一番美しく見えるということで、次第に「中秋の名月」を「十五夜」とも呼ぶようになってきたという訳です。ちょっと長い説明になってしまいました。

でも、お月見というのは、日本に元々あった習慣ではありません。中国から伝来した習慣のようです。中国では、旧暦8月15日は、「中秋節」と呼び、春節に次いで、大きな祝日となっているようです。お月見は、唐の時代から盛んだったようで、唐の時代の詩人李白に「挙頭望明月、低頭思故郷」という有名な詩がありますが、このことからも、月が「吉事」と「家族団らん」の象徴として、古くからずっと人々に親しまれてきたことがわかります。春節と同じように、故郷に家族が戻り、家族が食卓を囲んで、つまり「円に」なって、食事を楽しむそうです。その時に食べるお菓子が、月餅です。ちなみに、日本でいえば「月見団子」となります。

ルイスくんも、このお月見パーティーで月餅を食しました。とても珍しかったようで、月餅をカメラに納めていました。

 

 

気持ちは期末考査

前期期末考査が、来週の12日(木)より始まります。

今週初めより、放課後、教室で、一人で集中して学習をしている姿、グループを作ってお互いに問題を解き合っている姿が、ちらほらと見られるようになってきました。特に、今回は、1年生の各教室でこの光景を見ることができ、大変嬉しく思っています。そして、本日より、職員室等の入室が制限されますので、放課後は、廊下よりお目当ての先生を呼びかけたり、廊下で問題の解法を教えてもらったりする生徒が増えてくるのでないかと思っています。

この時期は、学校全体に、通常とは少し違った活気・緊張が出てきます。この時期だけ、勉強すれば良いという訳ではないですが、やはり、大きな区切りであることを意識すれば、自分自身の半年の足跡を残すために全力を挙げるのが当然のことです。

私は、定期考査は、振り返りが大切だと思っています。つまり、自分自身を見つめ直すチャンスだと思っています。

できたことに関しては、自分自身をいっぱい褒めてください。そして、何ができなかったのか、点数だけを気にすることはやめてください。できなかった原因を、しっかりと自分自身の中に落とし込み、どのような行動をすれば、それば少しでも改善するのかを、是非とも考え欲しいと思います。

本来、学問を身につけることは、他人との戦いではなく自分自身との闘いであると思っています。多くの知識を身につけることは、自己の可能性を切り開いていくことにつながります。完璧な人間はいません。理解できないこと、できないこともあってもあります。しかし、点数がとれないといって、諦めないでください。できないことと諦めることは、決して一緒ではありません。

中学生や高校生の柔軟思考ができる時期だからこそ、単に点数のみを追い求めるではなく、点数はとれなくても良いので、学問本来の楽しさ味わって欲しいと思っています。