あさか開成 校長雑感

修学旅行2日目(10月19日)

本日の天気は雨。寒くはないが、暑くもない気温。懸命の祈りが少しは届いたようで、小雨程度で市内観光にはそれほど支障がないほどでした。朝5時30分、バスケ部とバレー部は朝練のため、ロビー集合。小手森先生が引率のもと近くの台北アリーナまで移動、朝練を行いました。

台湾は、日本を少し前の日本を見ているよう。色とりどりの看板が町を覆い尽くしている。ビルの脇、歩道にはあふれ出したオートバイ。表通りは高層ビルが立ち並ぶが、一歩わき道に入るとアジアの匂い、生きているという生活臭がただよってくる。非常に懐かしい感じがします。

6時30分、17階の朝食会場へ。これから最終日まで、ビュッフェ形式の朝食。混雑を嫌ったのか、すでに取り分けている生徒もおり、朝食開始の6時45分にはほぼ全員の生徒が朝食会場へ。朝食は生徒には好評でした。

8時15分、1階ロビーに集合。1組より順次バスに乗り、移動。本日は、台湾市内の観光となる。

まず訪れたのは、忠烈祠。荘厳な入口でまず見えるのが、この入口に立っている衛兵たち。指先もピクリとも動かさずまっすぐに立っています。人形?それとも人間?と思ったほど。それを時間ごとに交代していくのが、ここのメインイベントである衛兵交代です。雨の中ではありましたが、9時の交代をじっくりと見ることができました。

次に、訪れたのは龍山寺。創建約270年の台北で最も歴史のあるお寺で、凝った装飾が施された建築物は一見の価値あり。日本のお寺と比べると少し派手な印象を受けます。このお寺は、願い事をすれば、すべてのご利益があるとして、地元の人からも厚い信頼を受けているようです。

そして本日午前中の最後が、中正紀念堂。雨ならば記念撮影は中止と考えていましたが、奇跡的に雨も止み、無事記念撮影をすることができました。中正紀念堂の「中正」とは中華民国初代総統であった蒋介石の本名(=蒋中正)を指します。中正紀念堂は、1975年4月5日に亡くなった蒋介石に対する哀悼の意を込めて建てられた建物です。

昼食は、「六福客棧」へ。昨日の夕食よりも、口に合った生徒が多いようでした。

午後は、九份へ。台北より1時間強の時間をかけ、九份に到着したころには、また雨が強くなってきました。九份は、日本では宮崎駿監督が映画「千と千尋の神隠し」の着想を得たという噂が広まって、日本人観光客、そしてアニメファンの外国人に人気が高まっているところです。私は侯孝賢監督の映画「悲情城市」の舞台となったところとして知っていました。生徒たちは、雨の中、狭い階段を阿妹茶楼を目指して上り続けました。

夕食は、「康華大飯店」。私が、2日間の中で、一番おいしく感じたのがここの中華でした。

夕食後、士林夜市へ。台湾の夜の文化として外して語ることができないのが夜市。その中でも代表的な夜市が士林夜市で、ガイドブックに必ず載るスポットで、観光客にもとても人気の場所です。本日も多くの人でにぎわっていました。午後7時20分から午後8時40まで、生徒たちは台湾の夜市を楽しんだようです。