あさか開成 校長雑感

2018年6月の記事一覧

7月の花に、ゴッホを想う

 

授業「日本の伝統文化」の生徒、3年生の飛田愛生さんの作品が、正面玄関を飾っています。今回の作品は、ひまわりをメインとして、アワ、チンシバイを脇役とし、そしてレザーファンで整えたものです。私は、まっすぐ天に伸びるひまわりが大好きです。そのひまわりの良さを、シンプルに著した作品だと思います。

ひまわりを見ながら、ゴッホを思い出しました。

ゴッホは、花瓶に生けられたひまわりの絵画を複数描いています。ゴッホにとってのひまわりは明るい南フランスの太陽、ひいてはユートピアの象徴であったと言われている。

絵を鑑賞することが好きだった私は、若い時は、有名な絵画が来ると、東京まで見に行っていました。ゴッホのひまわりも見ました。かなり大きな絵だったこと、黄色が素晴らしかったことを覚えています。歴史を勉強していたので、ゴッホは気むずかしい人というイメージを勝手に持っていましたが、絵を見て、シンプルに、ゴッホは情熱的で、純粋な人だったのではないかと思いました。情熱的で、純粋だったがために、その後、大きな悩み、苦悩を抱え込んだのではないかと。

また、また、生徒に感謝です。

「レヌカの学び」とは

本日6月28日、総合的な学習の時間で、1・2年生はアクティブ・ラーニングの統一授業「レヌカの学び」、3年生は大学講師による「学ぶということ ~大学の講座から世界を見る~」を実施しました。

「レヌカの学び」とは、多文化共生と人間尊重を考えるカードゲームです。ネパール生まれの女性レヌカが、日本の教育を学ぶために来日してから、行動や考え方が変化したことを題材にした教材で、自分の中にある「偏見」や「思い込み」をあぶり出すものです。例えば、「私はご飯を食べる前に必ず手を洗うのよ」という行動は、ネパール、日本のどちらにいる時のレヌカか。答えは、ネパールにいる時です。手でご飯を食べるので、必ず手を洗います。日本にいると「箸」を使うので、手を洗う必要性を感じなくなったそうです。このように、異文化理解を邪魔する「バリア(障がい)」は、自分自身の中に存在することを気づくことができます。

3年生は、福島大学、宇都宮大学、山形大学、会津大学、国際医療福祉大学から5名の講師を招き、大学における高度で専門的な分野を直接学ぶことによって、国際理解を深める機会としました。

校内スポーツ大会、無事終了

2日間の日程の校内スポーツ大会が無事終了しました。

今年も3年生が、総合優勝を成し遂げました。総合の成績は以下の通りです。

優勝 3年3組

2位 3年1組

3位 2年3組

今年度の校内スポーツ大会をみながら、またまた生徒の良いところを発見しました。クラス対抗の競技は、各競技がベストメンバーが組めるわけではありません。チームの少し弱いところを、どのようにチーム全体でカバーするかが鍵となってきます。声を掛け合いながら、励まし合って、そして皆で喜び、泣く姿を見ることができました。生徒は、勝ち負けに関係なく、多くのものを得たと思っています。

朝河貫一博士の没後70年

今年は、二本松市出身の歴史学者朝河貫一博士の没後70年です。その事業の一環である朝河貫一博士顕彰協会による高校生海外研修事業に、本校の2年渡邊拓真君が参加することが正式に決定し、先週の土曜日6月23日に事前打ち合わせが行われました。渡辺君は、昨年度、朝河貫一論文で優秀賞となり、その論文が認められたものです。

今後、渡邊君は、7月26日より8月1日までアメリカを訪問し、朝河貫一博士が研究をしていたイェール大学を訪れ、現地の学生と交流し、東日本大震災・原発事故から復興・再生をしている福島県の現状について発信をする予定です。

朝河貫一博士は、優秀な歴史学者でもあり、国際学者でもありました。安積高校卒業後、22才でアメリカに渡り、ダートマス大学、イェール大学で学び、その後アメリカで暮らすことになります。世界的視野での日本への警鐘は数多く、1941年の日米開戦の直前には、フランクリン・ルーズベルト米国大統領から昭和天皇への親書を送ることで戦争を回避しようと考えたようです。そして、自らその草案を書くなど、異国の地にあって祖国日本のことを思い続けた真の「サムライ」でもありました。

現在、渡邊君は、現地での英語のプレゼンの作成の真っ最中です。学校としても、良い研修になるように支援していきたいと考えてます。渡辺君には、現地での交流をとおして、多くのことを学んできて欲しいと願っています。

スポーツ大会始まる

本日より、校内スポーツ大会が開催されています。

梅雨の時期であることから、毎年、雨の心配をしておりましたが、今年は気温の心配をしております。

単位制高校であるあさか開成高等学校において、スポーツ大会は特別な意味があります。普段、クラス毎に授業をすることが少なく、自己の選択によって授業ごとに教室を移動する生徒たちにとっては、この校内スポーツ大会は、クラス、そして学年の団結力を高めることができる数少ない機会となっております。繰り広げられる応援合戦のもと、クラスだけでなく、学年の結束力が高まっていくを、毎年感じております。“Fair Play”、そして“All for one , one for all”の精神のもと、全力で戦い、思い出に残るものになることを願っています。

なお、日程は、明日までの2日間となっております。水分補給が必要なことから、お子様に水筒、凍らせたペットボトル等を持たせていただければ幸いです。

郡山市男女共同参画川柳コンクールで表彰

昨日6月24日(日)、郡山市男女共同参画川柳コンクールの表彰式に行って参りました。

このコンクールは、性別により個人の生き方を制限されることなく、その個性や能力が十分に発揮できるまちづくりを進める郡山市が主催し、今回で15回目を迎えたものです。今年度、本校では「マイノリティとの共存」を学校共通テーマに掲げ、特に、男女の差別、障がい者への差別等、人権に関わる問題に対して研究、行動をしており、このコンクールへの参加はその一環です。

その結果、本校の2年根本琴未さんが高校生の部最優秀賞、2年佐藤幸歩さんが同特別賞、2年池田綾乃さんが同入賞をしました。そして、生徒の活躍により、本校が学校賞にも選ばれました。入賞した作品は、以下のとおりです。

最優秀賞 根本琴未さん 「らしさとか結局お互いに同じ人間(ひと)」

特別賞  佐藤幸歩さん 「人助け女人禁止関係なし」

入賞   池田綾乃さん 「性別の「こうあるべき」は言わないで」

人権問題で一番大切なことは、バリア(障壁)をなくすことです。特に、こころのバリア(障壁)を取り払うことが大切です。この受賞を機に、より一層、人権問題に関する意識を高めたいと思っています。

研究授業週間について

大阪で発生した地震で、登校中の児童が倒れてきたブロック塀の下敷きになり亡くなるという痛ましい事故が起きてしまいました。登下校中の安全確保について、ご家庭においても再度確認をお願いします。

さて、今週1週間、本校では研究授業週間ということで、互見授業を実施しています。

互見授業とは、教員が通常の授業を公開し、相互に参観して刺激を受け合うとともに、その後の意見交換を行うことをとおして、授業の実践力を磨き、今後の教科指導の向上を目指すものです。同教科ばかりでなく、異教科を観ることにより、それぞれの教科指導の良さを自己の授業にも取り入れることができるというメリットもあります。

私も、この1週間は、転入された先生方の授業を中心に授業を観させていただきました。

改めて授業を観ると、授業づくりの楽しさ、難しさが見えてきます。私も、授業の導入には、苦しんだことを覚えています。どのように本時の内容に近づくために、生徒に驚きや疑問点を与えるいくか。生徒の身近に感じる話題を挙げながら、興味関心を高めようと努力しました。そして、授業の展開部分ですが、教師自身が熱を持って行っている授業は、外から見ると良い授業のように見えてしまいますが、生徒の学習状況はどうなっているかをしっかりと考えなければいけません。生徒が常に主体的に授業に参加し、教師とともに考えを巡らせているかが問題です。私の経験では、すらすらと流れるような授業はあまり生徒に影響を与えず、少し戸惑った位の方が、生徒は「なぜ先生は迷っているのだろうか」と思いを巡らし、授業内容をよく理解しようとしていたことを覚えています。生徒に「歴史の楽しさが分かってきました」と言われた時が、一番やりがいを感じました。

今の先生方は、導入、教材にも気を遣いながら、授業づくりをしているようです。しかし、授業とは、教材を使用しながら、生徒の資質・能力を伸ばしていくもので、教科書の内容のみを教えるものではありません。どのような力を伸ばしたいのかがはっきりと分かる授業を目指し、高みを目指して欲しいと思います。

本日、3学年保護者会開催

本日、3年生の保護者会が、13:30より、本校第1体育館で開催されます。

進路指導部より、進学・就職に対する今後の予定、手続き等について、3学年より、三者面談、夏期課外、夏休みの全般の過ごし方についても説明がされるはずである。

夏休みの35日をいかに計画的に過ごせるかは、進路達成を目指す高校生にとって格段に大切であろうと感じています。若い時の失敗は、往々にして経験のなさ、知恵の浅はかさに起因しています。初めての進学、就職に立ち向かう高校生にとっては致し方ないことなのかもしれませんが、是非とも今まで本校で進路実績を残してきた先生方や人生の大先輩である保護者のアドバイスをしっかりと聞いて欲しいと願っています。経験のなさや知恵の浅薄さを補うためには、経験を積んだ者の話を真剣に聞くことが大切だと思っています。そして、その言葉を脳裏にたたき込み、実践していくことが大切です。そして、その1つ1つの小さな努力の積み重ねが、将来において揺るぎない経験、知恵となることも事実です。

本日、学年だよりも発行されます。裏面は夏休みの過ごし方特集になっています。是非とも、家庭でもお子様とともにお読みいただき、話題にしてください。

6月の花

6月になりました。また、授業「日本の伝統文化」の生徒が、正面玄関を花で飾ってくれました。

生け花をいけるスタイルには、3つのスタイルがあるようです(花に無頓着な私は、初めて知りました)。立花、生花、自由花です。今回の生け花は、自由花だそうです。

自由花は、定まった型はなく、文字通り自由にいける様式で、幅広いバリエーションが許されているようです。現在、生け花は、床の間を飾るだけでなく、玄関先やテーブル等あらゆる場面、空間を飾るようになってきました。そこで生み出されたのが、自由花だそうです。

今回の作品は、菊とデンファーレのコンストラスト、そして大きく両脇に伸びるアレカヤシの躍動感があり、とてもバランスがとれたものとなっています。

6月も生徒に感謝です。

教育実習始まる

昨日より、卒業生が本校で教育実習を行っている。教科は保健体育である。

40年近く前、私自身も、自分の母校で教育実習を行った。2週間の実習であったが、その経験が、現在の自分の基礎を築いていると過言ではない。教育実習の間、ほとんどの時間を教材研究に費やした。事前の打ち合わせで、使用教科書を確認し、事前に教材研究をしてきたつもりではあったが、全然足りなかった。言葉の定義そのものが不十分であった。物事を正確に伝達するためには、その言葉がどのような意味を持つかをしっかりと確定する必要がある。専門用語だけでなく、何気なく教科書に書かれている言葉まで、一つひとつ丹念に調べ上げた。そして、生徒にどのように説明すれば、正確に、かつ、わかりやすく伝えられるのかを考えた。

指導教官からは「10勉強して、1しか教えられない」と何度も言われた。膨大な知識を整理し、どのように板書にするか。補助資料以外のプリントは使わず、板書で勝負しようと決めていた。研究授業の1時間前まで教材研究、板書案の作成に明け暮れていた。研究授業がどのように終わったのかも覚えていない。でも、その時から、私の教員生活が始まったような気がする。

昨年度、本校の卒業生が、初めて本県の教員になった。本県の教員採用試験は厳しいが、是非とも立ち向かって欲しいと願っている。この3週間が、教育実習生にとって、かけがえのないものとなることを祈る。

フラ・タヒチアンダンス同好会、しなやかな踊りを披露

 

昨日、うすい百貨店に行き、フラ・タヒチアンダンス同好会の踊りを見て参りました。

昨日は、同会場で第17回福島県物産展が開催されており、そのPRイベントの一環として、本校のフラ・タヒチアンダンス同好会が招待されたものです。4月当初、まったく踊ることができなかった1年生も、しっかりと基礎を身につけ、しなやかな踊りができるようになっていました。校内で何度もフラの踊りを見ている私ですが、今回の踊りには見入ってしまい、涙が出そうになりました。

フラは、文字を持たなかったハワイの人々が神への信仰の表現や、体験、出来事を後世に伝える手段として始まったと言われています。なぜ、フラが人々の気持ちを打つのか。それは、踊り手の「思い」がいっぱい詰まったものだからではないかと感じました。

本校のフラ・タヒチアンダンス部は、フラガールズ甲子園において、一昨年度は総合第2位、昨年度は総合第4位の成績をおさめています。本年度も、10名の新入生を部員に加え、総勢23名で、フラガールズ甲子園に向けて日々練習に励んでいるところです。今年は、フラガールズ甲子園で、どのような「思い」を伝えるかが楽しみです。

ちなみに、「フラ」とは踊りのことで、フラダンスというと踊り・踊りになってしまうため、ハワイでは「フラ」としか言わないそうです。

食育を考える ~保健だより6月号より~

『管子』に、「倉廩實 則知禮節 衣食足 則知榮辱(倉廩実るれば礼節を知り、衣食足り栄辱を知る)」とあります。つまり、人は生活が豊かになれば、礼儀や節操をわきまえるようになり。もっと言えば、生活が豊かになることにより、初めて誇りや恥などの外見に気を配るようになるということでしょう。

保健だより6月号が発行されました。今月の裏面の特集は、6月が食育月間ということで食育の特集記事となっています。生活の豊かさとは、『管子』にもあるように、食事をしっかりと食べるということが基本であり、大切です。お子様は、朝食をしっかりと食べているでしょうか。毎年、朝食調査をすると、90%の生徒が朝食を食べているようです。しかし、ご飯だけ、パンだけという生徒も多いのも事実です。食事はバランスです。かたよりのない食事をさせたいものです。また、朝は飲み物を飲むことも大事です。私は、インスタントの味噌汁に乾燥野菜などを加えて「おかず」としています。

詳しくは、昨日発行された保健だより6月号をお読みください。

なお、裏の特集記事は、3年生の佐藤菜月さんが編集したものです。佐藤さんに感謝です。

国際理解講演会、開催

本日6月14日、平成30年度、最初の全学年対象の国際理解講演会が開催されました。全学年で聴く国際理解講演会は年2回、6月と11月に開催されます。どちらも保護者が聴くことができます。生徒をとおして事前に案内文を配付しますので、興味のある方は是非とも11月の講演会にお越しください。

今回の国際理解講演会は、今年度の国際理解講座の学年共通テーマ「マイノリティと共存」にもとづき開催されたもので、また今年度、本校がオリンピック・パラリンピック教育推進校に選ばれた、その活動の一環として行われたものでもあります。今回の講演題は、「LGBTってなんだろう-お互いの違いを受け入れあえる社会を目指して」でした。東京にあるNPO法人ReBitより2人の講師の方に来ていただき、実体験を踏まえながらのお話をいただきました。生徒からもたくさんの質問がされ、非常に盛り上がった講演会でした。

性に関する問題はちょっとと考える方も沢山おられるかもしれませんが、「ちがい」の部分に重きをおいて考えてください。私の大学時代の友人に、非常に手汗をかきやすい女性がいました。彼女は、緊張すると、より手汗をかきやすくなり、人と接することを避けるようになったようです。他人からすると、小さな悩みのように感じますが、本人は非常に悩んでいました。特に子どもたちは、どんな小さな悩みも、その時は自分が否定されるではないかと思うくらい、大きな問題として考えている時があります。

今回の講演会は、一人ひとりが「ちがい」を持っているということが分かるだけで救われることがあることを教えてくれた講演だったと思ってます。

大学進学対策実務担当者会議に参加

昨日、平成30年度大学進学対策実務担当者会議に参加してきました。今年度は、例年とは違い、実践発表が県内の高校ではなく、県外の高校からの発表でした。久々に現場の先生方の熱い発表を聞いて、初任の頃のような熱い気持ちがわき上がってきました。一緒に行った関根進路指導主事、猪俣3学年担任も、同じ思いであったようです。非常に参考になる実践発表でした。

現在、教育界は、大きな変革期に入っています。2020年の大学入試では、現在の大学入試センター試験が大学入学共通テストとなり、国数で記述式の問題が、そして英語では外部検定試験が導入されます。この大学入試は、現在の高校1年生が対象となってきます。調査書も変更されるため、現在e-ポートフォリオの導入も進めているところです。また、2022年より、新しい学習指導要領に移行し、学習内容も大きく変わってくるため、アクティブ・ラーニング等、取り入れられるところを実践しているところです。そして、現在、再来年の高校入試改革に向けても準備を進めています。

しかし、どんなに周りの環境が変化しようとも、国際科学科としての本校の立ち位置は変わりません。英語運用能力を高めるとともに、国際理解・交流事業を活発にし、その中から課題を発見し、その課題を解決するために仲間と協力して考え行動し、常に弱き者の立場に立って、物事を考えられる人間を育てていきたいと思っています。

考査の振り返りを

昨日で、前期中間考査が終了しました。本日より、振り返りが始まります。点数が取れた、取れなかっただけでなく、考査の取り組み具合についてしっかりと振り返りましょう。特に1年生の保護者の皆さま、高校での初めての考査が終了しました。家庭でも、考査について、お子様とお話をする機会を持っていただきたいと思っています。

「学問に王道なし」という言葉があります。実は、あの数学者ユークリッドがプトレマイオス王に幾何学を教えていた際に言った言葉だと言われています(その他、諸説があります)。元はThere is no royal road to geometry.(幾何学に王道なし)だったそうです。

この言葉は、私自身も学生時代から現在まで、身にしみて感じているものです。学問は、多くの悩みや苦しみを経験しながら、しっかりと身につけるものであり、安易な近道はないと思っています。

人間には、得手不得手があり、すべての教科ができるわけではありません。また、部活動をやっている生徒は、時間をうまく確保できなかったかもしれません。しかし、言い訳の理由にしてはいけません。もともと学問には近道はないのです。粘り強く、やり抜くことが大事です。この考査で取り組めなかったことをしっかりと振り返り、次の考査では取り組めるようにしましょう。次の考査の準備は、今日から始まります。

進路だより第3号、発行

本日、進路だより(№3)が発行されました。

記事より、2つのことを紹介したいと思います。

1つは、平成30年度進路アドバイザーについてです。今年度も、昨年度同様、進路アドバイザーとして、北原洋さんに、毎週水曜日に来校していただくことになりました。進路アドバイザーとは、県の委託事業である『ふくしまで生活基盤を築くための高校生支援事業』により、高校生の就職活動を支援するために①生徒との進路相談、②求人開拓、③ハローワークとの連携、④保護者との面談等の業務を行うため、各高校へ派遣される専門員のことです。北原さんからは、「企業との思いとともに希望に満ちた皆さんの夢の実現に向け一緒に頑張っていきたい」と抱負が述べられています。

2つ目は、オープンキャンパスのお誘いです。今年度も、PTAの進路対策委員会主催のオープンキャンパスツアーを実施することになりました。今年度は、7月14日か15日の東北福祉大学、7月16日の宇都宮大学、8月5日の福島大学の3大学での実施が決定しました。生徒だけでなく、保護者の参加が可能です。昨年度も、多数の保護者が参加しました。百聞は一見に如かず。お子様とともに、実際に大学の様子を確認することは大切なことで、今後の進路決定のアドバイスにも繋がると考えています。奮って参加していただきたいと思っています。

進路だよりは、本日、お子様をとおして配付しましたので、ご家庭でも是非お読みください。

本日より前期中間考査

本日6月7日より6月12日まで前期中間考査が行われる。

先日まで、多くの生徒が、放課後、学校施錠時間ぎりぎりの19時まで、各教室・特別教室で試験勉強を行っていた。2・3年生は、仲間同士教え会いながら勉強を進める姿が、1年生については、学年の先生が各クラスをまわって、質問などを受けて付けている姿が見受けられた。職員室前の廊下にも、数学を中心に、各教科の先生へ質問している生徒がおり、この1週間、放課後はとても賑やかである。

私が、4年前に本校に来たときには、居残り勉強をしている生徒はそれほどいなかった。年々、その数は増えてきている。居残り勉強をしている生徒に聞くと、自宅に帰ると誘惑が多いということである。難敵はテレビ、携帯、そして冷蔵庫、ベットだということである。その難敵から逃れられる最適の場所が学校だそうである。また、分からないことを、友だち、先生に、すぐに聞くことができる利点があるということである。

学習は、一人ひとりの個人戦だと思いがちだが、私は集団戦だと思っている。特に、各考査もそうだが、受験などの長期間の戦いにおいては、くじけそうになる自分を励ましてくれる友、先生の存在は大きい。

考査は、その期間のまとめをする大切なものである。特に、部活動をしている生徒等、普段なかなか学習の時間を確保できない生徒は、しっかりとしたまとめの学習をして欲しい。健闘を祈る。

 

高校説明会始まる

本日より、日和田中学校を皮切りに各中学校主催の高校説明会が開始された。

いつも感じることであるが、多くの中学校で、生徒自身による進行で会が行われていることにとても好感をもっている。限られた時間ではあったが、わかりやすく本校の紹介を行った。中学生の話を聞く姿は真剣そのもので、こちらの説明を聞き逃すまいと見つめる姿を前に、自然と説明にも熱がこもった。

高校説明会であるが、年を追うごとに、6・7月の開催が増えているような印象を持っている。一昔前は、9・10月の開催が普通だったような気がする。早めに切り替えを狙ってのものだろう。今月中旬には、中体連の地区大会が終わり、多くの中学生は、この時期から自己の将来の夢を実現するために、学習に時間をかける日々を送ることになる。そして、夏休み中の1日体験入学を踏まえ、志望校の絞り込みも始まるのだろう。中学生の期待に応えられるよう、本校でも、意味のある1日体験入学となるよう準備を急ぎたいと考えている。

話は変わるが、高校でもインターハイ県大会が終了し、進路に向けて、本格始動の時期となってきた。今月の6月21日には、3年生の保護者会が開催される。進路に向けての保護者会である。

中学生、高校生ともに、勝負の夏休みが始まろうとしている。

5月の作品

 

少し紹介が遅くなりました。「5月の作品」ということで、授業「日本の伝統文化」と日本文化部で、生徒が作製した作品2点が正面玄関を飾っています。

授業「日本の伝統文化」の作品は、菊を7本使い、高さを変えながら、うまく構成されています。日本文化部の作品は、「飛躍の瞬間(とき)」の題で、入才蘭、ナデシコ、黄カーネーション、ソリダゴを使い、かわいらしく、まとまった作品となっています。

花の存在で、暗い正面玄関が、明るく、潤いのあるものとなっています。来校の際には、是非、ご覧ください。

心を動かすもの

 

今回、インターハイ地区大会から県大会まで、可能な限り選手の応援に行った。

試合を見るたびに、スポーツには、どんなに社会の潮流が変わろうとも、時代を超えて変わらない価値があるということを感じざるを得なかった。試合前に、アップを終え、集中力を高め、腕を組みしながら全員で勝利を誓い合う瞬間から試合は始まっている。自分を信じ、仲間を信じ、試合に挑む。そして、緊張しながらも、その瞬間・瞬間に、全力で立ち向い、自己の限界を超えようと努力する。ミスがあって、心が折れそうなとき、友が励まし応援し続ける。そして、敗戦の時を向かえたとき、涙しながらも、試合を振り返える。すべての瞬間に、心を動かすものが存在する。

スポーツとは何か。

スポーツとは、育てるものであろう。身体を育て、心を育て、チームワークを育て、夢を育てる。

選手たちへ、感動をありがとう。

インターハイ県大会、後半戦へ

先週末も県内各地で、インターハイ県大会が開催され、選手の応援に行ってきました。

土曜日6月2日は、女子サッカーと卓球の応援に行ってきました。女子サッカーは、広野サッカー場での、ふたば未来学園高校との戦いでした。選手は、最後まであきらめず走りきったものの、惜しくも敗退してしまいました。

その後、会津に向かって、車を走らせました。しかし、会津の会津総合体育館に到着したのは、16時ちょっと前。トーナメント表を見ると、男子団体は敗退しており、もう既に翌日の個人戦に備えて、宿舎に帰宅した後でした。福島県の広さを甘く見てました。個人戦では、持っている力を十二分に発揮してもらいたいものです。

日曜日6月3日は、ソフトテニスの応援に福島市へ。会場のあづま総合運動公園に到着したとき、女子の磐城高校との団体戦の1回戦が行われていました。デュースを繰り返す、1時間半にも及ぶ熱戦でしたが、結果4-0で2回戦へと進みました。男子の団体も、1回戦を突破しており、今後の活躍を期待したいと思います。その後、郡山市で行われているバドミントン会場に、応援に行ってきました。

感謝、感謝

本日より6月、衣替えとなりました。平成30年度も、すでに2ヶ月も経過しことに気付き、月日の流れの早さを実感しています。

本日6月1日(金)は、県下一斉の登校指導の日です。本校でも、生徒指導部の先生方による登校指導の他、生活委員、交通安全員の生徒によるあいさつ運動も行われました。また、11名の保護者のみなさまにも、登校指導、あいさつ運動の協力をいただきました。早朝からの協力に、感謝申し上げます。

また、本日は、とてもうれしいことがありました。7時に学校に来てみると、校門前にゴミが散乱していました。風が強く、近くのゴミステーションから飛ばされたものでした。このような状態ではと、ゴミを片付けていると、バレー部の生徒が数名、ちょうど登校してきたところでした。生徒たちはすぐに近寄ってきて、「校長先生、私たちがやります」の一言のもと、私より箒、ちりとりを借り、掃除を始めましたのです。残った生徒は、素手でゴミを拾っていました。涙がこぼれそうになる瞬間でした。常々、奉仕の精神をはぐくみたいと思い、本校での教育活動を行ってきました。このような形で、その結果を見ることができ、生徒たちに感謝でいっぱいです。