あさか開成 校長雑感

作っていくもの

今年度、令和元年度の国際部の学校共通テーマは、「共存 ~作ってきたもの、作っていくもの~」です。今年度の前半は、地球の環境保全を考えた「NO プラスティック」ムーブメントを展開中です。「NO プラスティック」ムーブメントで、私たちは、未来のために、何を「作っていくこと」ができるでしょうか。

私たちは、生活の中に「便利」さを作り上げ、快適な生活を送っています。その「便利」さのすべてを否定することは、決して良いことではないし、できることでもありません。では、どのように考えることが必要なのでしょうか。それは、何のために「便利」さを求めるのかということを、再度考え直すことだろうと思っています。

以前もお話ししましたが、アクアマリン副館長の岩田雅光氏の講演会の中で、「プラスティックが便利なのは丈夫だからです。そして、プラスティックが恐ろしいのは丈夫だからです」という言葉がありました。便利さは、私たちの生活を苦しめる凶器になる可能性があるということなのです。私たちは、今、普段の生活について再検討すべきときにきているのです。

この半年、「NO プラスティック」ムーブメントで、生徒たちは多くの挑戦をしました。

生徒会長の安齋麗さんは、PTA総会で、保護者に対して、今後、学校ではポリ袋を配布しない宣言をし、下足袋を持参して欲しいと訴えました。図書委員会は、牛乳パックをリサイクルして栞を作成し、一日体験で本校に来た中学生に配布、リサイクルの必要性を訴えました。家庭科では、昨年に引き続き、和食、郷土料理について学び、和食が持つ器の価値についても再認識しました。また、5月から夏休みにかけて、多くの生徒たちが、猪苗代湖の清掃活動にいきました。フラタヒチアンダンス同好会は、自然との共存をダンスというかたちであらわしました。

今回の文化祭では、ポリ袋の代替となるものを、新聞紙を利用し、それもクールに作り上げるということに挑戦しました。手間が掛かりすぎて個数が作れず、すべての来校者に配布することができませんでしたが、評判は上々のようでした。

生徒の皆さん、ありがとうございました。