あさか開成 校長雑感

共存と共生

本日も、総合的な学習(探究)の時間で、各学年で講演会が開催されました。

1年生は、総学に関するオリエンテーションで、国際部より今年の総合的な探究の時間についての説明が行われました。2年生では、台湾への修学旅行に向け、事前研修を兼ねた講演会が開催されました。3年生は、「共存 ~働きがいのある社会とは~」の演題で、福島大学総合教育研究センターの五十嵐敦先生による講演会が開催されました。

共存と共生の違いは何でしょうか。

共に存在すること、共に生きること、あまり違いがないように感じられます。しかし、そこには大きな違いがあります。共に存在するためには、もしかしたら、無関心であることが一番平和なのかもしれません。良く生徒に「子供は残酷で、大人は優しいというのは思い違いだろう。子供は、周りの人間が気になっているために、いろいろな関わりを持とうとする。時には、衝突も起きる。大人が優しいのは、周りに対して無関心なのかもしれない」という話をすることがあります。共に生きるためには、お互いを常に気にしながら、自分の良い面、時には悪い面をさらけ出し、お互いを認め合い、許し合いながら生きていくことが大切です。完璧な人間はいない、それは自分も、他人もそうです。完璧ではないからこそ、足らない部分を補い合って生きることが大切なのです。

本日は、共存、共生について、ちょっと深く考える機会となりました。