あさか開成 校長雑感

こおりやまスイーツ街道④ 番外編

本校は、8月に行われた、高校生がご当地食材を使ったオリジナル料理を競う「第8回ご当地!絶品うまいもん甲子園」の北海道東北エリア大会で敗れてしまいました。しかし、同大会は、単にオリジナルメニューを競うだけではなく、地産地消をすすめ、食と農に関する分野で活躍しようとする高校生を応援するものでもあります。

そこで、さる9月28日(土)、本校生徒は、同大会の協賛企業である食品原料卸売会社タテノコーポレーション(東京)さんが企画した食と農を学ぶ体験型研修「楽しく学ぼう食と農」に参加してきました。

今回和菓子づくりに挑戦している日本文化部の生徒も、商品開発のヒントになるものがないかと、この体験型研修に参加したようです。日本文化部の1年生からは、食品製造、農業体験は初めての経験だったのでとても新鮮でしたと、感想を聞かせてくれました。

まず、三春町の「TO―FUCafeおおはたや」さんの工場見学でした。大豆を一粒一粒とても大切に扱っており、捨てるものをなるべく少なくしようとしている、おおはたやさんの姿勢にとても感動したそうです。この生徒は、自分自身も、将来、食にかかわる仕事がしたいということで、フードロスの問題が以前より気になっていたようです。豆腐づくりで出るおからでケーキ、ドーナッツづくりへ、そのように食材の持っている力を最大限に活かし、いろいろな発想で無駄をなくしていくことは大変参考になったようです。また、丁寧な手作業にも感動したようです。商品に愛着を持ちつくるということはこういうものだと、多くのものを学んだようです。その後、いわきに移動し、実際に畑の中に入り、白菜の定植作業を手伝ってきました。このときの感想を、農業がなければ食生活もないと、農と食の関係の深さを話してくれました。輸入のみに頼ると、野菜の一番のおいしさを逃すだけでなく、日本人が従来より大切にしている「旬」という感覚がなくなってしまうのではないかと危惧していました。日本人は、季節毎に、旬の食材を使い、食を楽しんできたのはないかと強調していました。今後、この経験を商品開発に必ず活かしたいと強い意気込みを話してくれました。

がんばれ、日本文化部。

PS

令和元年度も、現在、前半から後半への移行期で、学校全体の取り組みも、「NOプラ」から「平和」へ移行しつつあります。「NOプラ」を考えた場合、現段階では、プラスティック商品を少なくすることはできても、すべてなくすことはできないと思っています。では、どうしたら良いのでしょうか。話の中で出てきた「無駄」という言葉が、とても印象に残りました。極力、リフューズをする。そして、リデュース、リユースに心がける。いままでのフレームワークをすべて見直し、新たなる発想で、新たなる価値観で、世界を構築していくのも、ファンで、セクシーなのかもしれません。