あさか開成 校長雑感

10月の花 第3弾

1年間の留学生のルイスくんと、授業「日本の伝統文化」の3年生の三瓶莉苑さんの作品が正面玄関を飾っています。

ともに、オンシジウム、小菊、ドラセナを使った作品ですが、趣は大きく変わっています。

オンシジウムは、洋ランの仲間です。鮮やかな、ひらひらとした、たくさんのかわいらしい花を咲かせます。原産は、熱帯地方で、明治時代に伝わってきたようです。黄色の花のオンシジウムが有名だと思いますが、ピンク、白、赤、オレンジの花もあるようです。今回の主役となる花です。

ルイスくんは、だんだんと生け花がうまくなってきたと感じています。基本に忠実に、非常にわかりやすく、生けてくれます。今回の作品では、中央に主役であるオンシジウムを少し背に高めに設定して、足下に紫の小菊を添え、まわりにドラセナを配置して、黄色のオンシジウムを引き立たせています。ドラセナも、前後左右のバランスを考えて、シンメトリーにならないように気をつけ、リズムを作り出しています。

莉苑さんの作品は、個性的な作品となっています。オンシジウムを少し前傾させて、オンシジウムを引き立たせています。むらさきの小菊も、よりオンシジウムの近くに置いて、黄色をより際立たせています。そして、思い切ったのは、ドラセナの使い方です。オンシジウムと同じように前傾させたものや垂直に立たせたものとを組み合わせ、より空間を広く見せるとともに、大きなリズムをつくりだし、おおきな躍動感を感じさせるものになっています。

今回も生徒に感謝です。

(ルイスくんの作品)

(莉苑さんの作品)