校長あいさつ

Keep Leaning, Keep Changing and Keep Smiling.

高校時代は、人生の中で心身ともに一番成長する「かけがえのない時代」であり、学習はもちろん、生徒同士や先生方、多様な人たちとの出会いと語らいの中に、未来を豊かにするヒントがあったりするものです。あさか開成高校で過ごす時間において、特に大切にしてほしいことは、自分の良いところを発見し、伸ばしてほしいことです。そのためには、いろんなことを学び続け、また、予測困難な時代(VUCAの時代)といわれるこれからの社会に順応するよう変化し続けることです。

 生徒たちが、目まぐるしく変化し多様化する時代を、より良く生活していくために、私たち教職員は、常に生徒の夢の実現に向けた良き伴走者として支援してまいります。

                             令和6年4月  校長 軽部 英敏 

あさか開成 校長雑感

ラグビーワールドカップで考える

2019年9月30日 09時11分

スポーツ観戦をすることが、私のささやかな趣味のひとつです。

野球、サッカー、ラグビーなどは良く観に行きました。と言っても、震災後は、ほとんど観に行くことができなくなったので、ここ8年はご無沙汰しております。中でも、サッカーは大好きです。かなり前ですが、鹿島とマンUの試合には感動しました。ラグビーは、サントリー、ヤマハ等のファンです。ごりごりとフォワードが押し込んでくるスタイルが好きです。今回のワールドカップを観て、月並みですが、試合の質の高さに感動しています。今まで観ていた試合は何だったのだろうと思うくらい、素晴らしい試合が続いています。

さて、日本と対戦したアイルランドのラグビーチームについて、どれほど私たちは知っているでしょうか。

アイルランドと言えば、本校の前ALTのジェイソンの母国です。もっと、ラグビーチームについて、聞いておけば良かったと思っています。

まず、アイルランドという島が、アイルランド共和国と北アイルランド(イギリス領)に分離していることを知っているでしょうか。同じ民族が南北に分かれているのです。そして、200年近くも対立した歴史を繰り返してきたのです。現在、イギリスのEU離脱が「合意なき離脱」になることにより、対立が激化するのではないかと言われていることを知っている人も多いかと思います。

この南北に対立するアイルランドで、ラグビーだけは、南北の国に関係なく、統一チームができているのです。これはサッカーチームにもないことなのです。

日本戦の前に流れた歌は、アイルランド共和国の国歌でも北アイルランド(イギリス領)の歌でもありませんでした。特別に作られた「アイルランズ・コール」という歌です。歌詞にはアイルランド分断の歴史は一切出てきません。

スポーツが、国同士の対立を乗り越える。なんと素晴らしい話ではないですか。

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