校長あいさつ

Keep Leaning, Keep Changing and Keep Smiling.

高校時代は、人生の中で心身ともに一番成長する「かけがえのない時代」であり、学習はもちろん、生徒同士や先生方、多様な人たちとの出会いと語らいの中に、未来を豊かにするヒントがあったりするものです。あさか開成高校で過ごす時間において、特に大切にしてほしいことは、自分の良いところを発見し、伸ばしてほしいことです。そのためには、いろんなことを学び続け、また、予測困難な時代(VUCAの時代)といわれるこれからの社会に順応するよう変化し続けることです。

 生徒たちが、目まぐるしく変化し多様化する時代を、より良く生活していくために、私たち教職員は、常に生徒の夢の実現に向けた良き伴走者として支援してまいります。

                             令和6年4月  校長 軽部 英敏 

あさか開成 校長雑感

ブリューゲル展

2019年1月11日 17時03分

昨日、郡山美術館で行われたブリューゲル展の内覧会に行ってきました。とても良かったです。

少し、美術の話をしましょう。

君たちも知っているとおり、ルネサンスが始まったのはイタリアです。しかし、同じ頃、現在のオランダやベルギー辺り、当時フランドル地方と言われた場所でも、数多くの画家が活躍しました。北方ルネサンスと呼ばれています。教科書では、ファン・エイクが一番有名ですが、彼は油絵を使いこなし、絵画を写実的に描いた人物でもあります。そして、デュラーも有名です。彼は、緻密で繊細な銅版画を描いた人物として、そして、ルターの宗教改革に感銘を受け、「四使徒」を描いた人物としても有名です。そして、私の一番大好きなブリューゲルです。今回郡山市美術館には、ブリューゲル(父)、ブリューゲル(子)、ヤン(孫)などのブリューゲル一族の作品が展示されています。私が、ブリューゲルの作品が好きな理由の一つが、民衆を生き生きと描いているところにあります。貴族と思われる姉妹がピアノを弾いている絵画などは、どうしても生活感がなく、嘘っぽくて好きにはなれません。また、私は歴史が専門なので、絵画は当時の考え方、生活を知る上で大切な資料ともなります。ブリューゲルの作品は、当時の子どもたちはどのような遊びをしていたのか、また、当時の食べ物や飲み物はどのようなものなのかを知ることができます。そして、描き方としては、高い地点から見下ろすような、つまり上空から俯瞰したような描き方をしているところも、とても面白いなと思っています。遠くの景色まで細かく描いており、絵画の端っこを見ることも楽しみです。

ブリューゲル展は、本日より3月31日まで開催されています。ブリューゲルの作品は、滅多に日本に来ません。県立美術館の伊藤若冲展と並び、この冬の目玉だと思っています。

ちなみに、私が好きなのは、ブリューゲル(父)です。

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