あさか開成 校長雑感

校長より

センター試験直前指導

月日が経つのは早いもので、明日はセンター試験となりました。毎年、「荒れるセンター試験」と言われ、天候が危ぶまれますが、今年は暖冬のまま、大きな天気の崩れもなく、センター試験が迎えられそうです。

本日は、センター試験を受験する生徒70名に対しての直前指導が行われました。

まず、進路指導部長より、センター試験での受験前日までの確認と受験当日での諸注意が行われ、生徒たちは緊張した面持ちで一つひとつ確認しながら聞いていました。その後、担任の先生一人ひとりから、激励の言葉をいただきました。

私は、センター試験世代ではなく、その一つ前の共通一次世代です。40年近く前、この時期を、どのような思いで過ごしていたかを考えると、不安でいっぱいで何も手につかなかったことを思い出します。そのため、アドバイスとしては、特別なことはせずに普段どおりの生活をすることが第一だと思っています。また、本当に落ち着かないときは、気分転換のために軽い運動をすることも気持ちをリフレッシュさせるのではないかと思っています。

焦らず、慌てず、諦めずです。

頑張れ、3年生。

3年生がセンター試験を受けるこの時期、2年生も次年度に向けて進路の動きが始まります。この時期、大きな動きをするのが就職希望者です。来週の1月22日より本校の進路アドバイザーの北原さん等による面談が開始され、次年度の進路に向け動き出すことになります。

ちなみに、今年度の就職関係の動きを見てみると

 6月1日 ハローワークによる求人申込開始

 7月1日 ハローワークの求人票の学校への提示

      企業による学校への求人活動開始

 夏休み中 応募前職場見学(2社~3社)

 9月5日 学校から企業への応募申込開始

 9月16日 企業による選考開始

このように、7月1日には、求人票をみることができるようになりますので、それ以前に、ある程度、自分の進路の方向性を決定しておく必要性があります。

2年生の皆さん、君たちの進路が始まりました。

新春

日本文化部の2年生本山詩桜(しおん)さんの作品が、正面玄関を飾っています。

今回の作品は、カーネーション、アルストロメリア、かすみ草、モンステラを使ったもので、春を感じさせる、とても華やかで、かわいらしい作品となっています。

やはり、中心にあるピンクのカーネーションが、全体に華やかさ、かわいらしさを引き出しているではないかと感じています。そして、モンステラの緑とかすみ草の小さな白の組み合わせが、とってもクールです。黄色のアルストロメリアもしっかりとしたアクセントを付けています。アルストロメリアは面白い花です。花びらに筋状の模様がありますが、内側の花弁3枚にしかありません。とても不思議です。

さて、「春」と言えばどんな色を想像しますかと聞かれたら、どのように答えるでしょうか。アンケートの結果によると、ピンク、桃色、桜色を合わせると60%を越えるそうです。桃色、桜色が出ましたので分かったと思いますが、春を象徴する花である桃や桜がピンクなのです。今回の作品も新春第一弾ということで、ピンクでまとめたのかもしれません。

新春も生徒に感謝です。

送別会

本日1月16日(木)、6校時のホームルームの時間に、2学年はパラグアイからの留学生ルイスくんの送別会を兼ねたクラス対抗ドッジボール大会を第一体育館で行いました。

震災前は半年以上の長期留学生が3~4名いましたが、震災後は、外国からの留学生はしばらく本校には訪れませんでした。長期の留学生が復活したのは、今から5年前の平成27年度のことです。ホンジュラスからのディエゴくんが、9月より半年本校に留学することになったのです。その後、28年度には、1年間の長期留学生としてガーナからのデムくん、1ヶ月の短期留学生が4名、1週間の交流留学生が1名、29年度には、1年間の長期留学生としてガーナからのリズさん、中国からの長源くん、1ヶ月の短期留学生が3名、1週間の交流留学生が1名、30年度は、1年間の長期留学生として韓国からのソンくん、半年の長期留学生としてアメリカからのヒメナさん、1ヶ月の短期留学生として3名、1週間の交換留学生として2名と、本校を訪れる留学生も年々増えてきました。

多くの外国人と接する生徒たちには、「君たちは、日本の代表、福島県の代表であるという意識を持ち、外交官であると自覚のもと行動して欲しい」と話してきました。こんな話をするまでもなく、生徒たちの留学生に対する「やさしさ」は、以前の記事で紹介していますが、フランス人のトムくんが何度も本校を訪れていることでも証明されているような気がします。生徒たちは、国際科学科である本校の果たす役割を十分果たしているのでないかと感じています。

2月1日(土)、14時05分の新幹線で、ルイスくんは郡山を離れます。少し早めの卒業ですが、ルイスくんの本国での活躍を祈りたいと思います。

ルイスくん、あと2週間、日本を、あさか開成高校を楽しんでください。

 

(生徒たちと整列しているルイスくん。一般生徒に馴染んで、いつも探すのが大変です。)

(ルイスくんより、2年生全体にお別れの言葉が贈られました)

(ドッジボール開始です。)

ワックス塗布

本日1月15日(水)、放課後、各教室のワックス塗布が行われました。このワックス塗布は、高校入試、卒業式に向けての環境美化活動の一環で行われているもので、毎年、Ⅰ期選抜直前のこの時期に、大掃除とワックス塗布をセットで行っていたものです。今年は、入試制度が変わりましたので、この時期にⅠ期選抜は行われませんが、3月の卒業式と前期選抜、そして、次年度に向けての準備としての実施となりました。

本日は、まず、全校生徒で各教室の机と椅子の脚の汚れを落とし、すべての机と椅子の廊下に出し、教室の床の汚れを綺麗に落としました。その後、各クラスの厚生委員が、各教室へワックスを塗布するという流れで行いました。

教室が綺麗な状態に保たれていることは、非常に嬉しいことです。

厚生委員の皆さん、大変ありがとうございました。

よさこい部、始動

2020、よさこい部が始動しました。

よさこい部の練習場所は、前庭のローターリーのため、冬場に練習をするのは稀です。しかし、今年は暖冬のためか、早くから練習を始めているようです。

よさこい部は、代々、振り付けは3年生が考えています。今年も試行錯誤しながら、自分たちの振り付けを完成させているようです。

頑張れ、よさこい部。

 

 

 

トムくん、来校

今週の初め1月6日(月)に、昨年度の留学生フランス人のトレグレッサ・トムくんがお父さんとともに、本校を訪れました。トムくんが、本校を訪問するのは、夏に続いて今年度2回目のことです。

トムくんは、昨年度、愛知県の高校で1年間留学していた生徒です。「異地区間交流」という制度で、一昨年の10月に、1週間、本校で学ぶ機会を持ちました。短い期間ではありましたが、積極的に本校生徒と交流を行い、愛知県の学校に帰るときには「あさか開成高校に転校したい」とも言ってくれました。

日本が大好きなトムくんは、日本のことをもっと知りたいということで、フランスでアルバイトを重ね、今年の夏休みに再度日本を訪れ、本校で1週間、生徒とともに中学生一日体験入学の準備を手伝ってくれました。その後、一端フランスに帰国したトムくんは、本格的に日本に来るための準備を始めたようです。今回の訪問は、トムくんのお父さんが今までの感謝を伝えるためのようです。私は、トムくんから、今後の日本で勉強するための準備計画を聞き、ゆっくりで良いので、焦らずに、諦めることなく、準備を進めることを助言しました。そして、困ったことがあったら相談に乗ることを約束しました。

君たち、あさか開成生とのたった1週間の出会いが、トムくんの人生を左右するような出会いになった訳です。ドラマのような話ですね。

トムくん、頑張れ。

明日は学校

例年よりも長く感じられた冬休みも本日で終わりです。

明日は、大掃除、全校集会後は、1、2年生は課題テスト、3年生は通常授業となります。1、2年生の皆さん、課題テストの勉強は進んでいるでしょうか。勉強は積み重ねです。今までの積み重ねをしっかりと見せてください。3年生はセンター試験まで僅かとなりました。残り少ない時間ではありますが、焦らずに、直向きに学習に取り組んでください。

1月から3月までのこの時期は、どの学校でも、1年を振り返ってまとめをする、そして、次年度にジャンプアップするために準備をする、非常に大切な時期です。そのため、2年生にとっては、3年生の準備期間の意味合いを込めて「3年生0学期」と呼んだりもします。1年生も同様です。

2年生の皆さん、進路を決める大切な時期が始まりました。今年はオリンピックイヤーです。進路とオリンピックがどのように関係しているかは、担任先生より聞かされているはずです。今年は、早め、早めの行動が大切となります。

1年生の皆さん、あと3ヶ月で新入生が入ってきます。中堅学年としての自覚を高め、すべての活動の中心となる自覚を高めてください。

そして、最後に3年生の皆さん、あと学校に来る日を数えたことがありますか?20日です。本当に早いものです。カウントダウンに入ってきました。「終わりよければすべてよし」です。3年間の集大成をしましょう。

この時期が、皆さんにとって有意義な時間となることを期待します。

明けましておめでとうございます

新年明けましておめでとうございます。

いよいよ、2020年、オリンピック・パラリンピックイヤーが始動しました。

みなさん、例年よりも少し長く感じた冬休みをどのように過ごされたでしょうか。私は、少し油断してしまい、正月明けは風邪で少し寝込んでしまいました。皆さんも油断は禁物です。特に、3年生の皆さん、センター試験まであと10日あまりとなりました。手洗い・うがいを忘れず、十分な栄養を取り、多くの人が出入りするところではマスク着用です。

新年にあたり、今年の抱負を漢字一文字で表したいと思います。

「挑」

今年も、昨年同様、あらゆることに挑戦していきたいと思います。

みなさんも、新年にあたり、自分の目標を設定してみてはいかがですか。

良いお年を

令和元年も、もうすぐ終わろうとしています。天気予報では「年末寒波」の予想がでておりますので、しっかりと寒さ対策をして年を越そうと考えています。3年生の皆さんも、しっかりと体調管理に気をつけながら、最後まであきらめずに頑張ってください。

昨日まで3日間、郡山総合体育館で行われた第49回福島県高等学校ソフトテニスインドア選手権大会に行っておりました。室内は非常に寒かったですが、その寒さに負けない熱戦が繰り広げられました。本校の女子ソフトテニス部も参加していましたが、結果は、準優勝した磐城第一高等学校に準々決勝1-2で敗退し、ベスト8という結果で終わりました。県中地区の女子団体の部では、田村高校が優勝、安積黎明高校が第3位で、県中地区の高校が大活躍した大会となりました。田村高校、おめでとうございます。1月、郡山総合体育館で開催される東北大会、頑張ってください。

さて、令和元年を振り返りと、今年も、生徒がさまざまな分野で活躍した年だったと感じています。今年は、特に大きな行事である公開文化祭『凛優祭』が開催されました。『凛優祭』では、クラスの企画力の高さ、そして、普段見られない個々の才能をみることができました。また、途中で挫折しましたが、新聞紙を利用したエコバックの開発は面白いチャレンジでした。そして、夏休み中、オーストラリア研修、ベラルーシ研修、韓国研修等、50名を超える生徒が海外研修に参加しました。特に、日韓関係が緊迫している中での韓国訪問は、大きな意義があったと感じています。どうしても、文化、民族の違い等により、国家同士の対立が生じる場合があります。本来、国同士の対立は外交により解決されるべきではありますが、市民同士の相互理解があれば、より外交が円滑に行われることもあります。その意味でも、平和に寄与できる活発な交流ができたのではないかと考えております。そして、それらの研修における自己の体験をまとめ、深めた国際理解・国際交流発表会では、個々の生徒の優れた探究力、発信力をみることができました。また、部活動、ボランティア活動でも大いに活躍しました。県インターハイでのバレーボール部の3位、フラガールズ甲子園での全国1位、演劇部の2年連続の東北大会出場等、数多くのすぐれた成績を残してくれました。本当に生徒から、活力をいただいた1年ではなかったと感じております。

来年は十二支でも最初の「子」年です。また、オリンピックイヤーでもあります。何か新しいものが始まることを感じさせる、また、「国際」という文字がより重さを増す、ターニングポイントの年となるではないでしょうか。そして、本校の存在もますます増してくるのではないかと感じています。

最後に、恒例の干支「子」年にちなんだ、メッセージを送ります。

「鼠(ねずみ)が塩を引く」というように、小さなことも積み重ねていけば、大きなことにつながります。コツコツと努力することは大切です。また、「鼠も虎の如し」というように、小さなネズミも、勢いに乗って攻め込むときは大きな力を発揮するものです。勢いに乗れるだけのものを、自分自身に身に付けなければなりません。それは、日々の小さな積み重ねでしかありません。そして、「急ぐ鼠は雨にあう」というように、ものごとを急いだり、軽はずみにしてはいけません。ゆっくりで良いので、しっかりと自分の身になるような努力をしてください。

来年が、生徒の皆さん全員、飛躍できる年となりますように。

大切な「何か」

本日12月27日(金)、桃見台公民館の中村隆志館長が、11月初めの桃見台地区の文化祭、そして、先日12月21日(土)に行われたクリスマス料理教室のボランティアの御礼に、わざわざ校長室に訪れてくれました。こちらこそ、たくさんの生徒がお世話になり、ありがとうございます。

桃見台公民館には、年間をとおして、多くの生徒がボランティアに通っています。そして、公民館の職員の皆様方、また地域の方々に、学校の座学だけでは学べない「何か」を学ぶ機会をいただいています。

本校は国際科学科の学校ですが、多くの人が英語を学ぶ学校だと思っているようですがそうではありません。自分とは違う言語圏の人間との直接対話の手段として英語を学習することは大切なことではありますが、英語が話せるから異文化を理解できるということではありません。国際を科学するとは、自分と他者の違いを知り、他者を受容し、関係性を築くことであり、そのため鍵を握っているのがコミュニケーション能力だと思っています。そのため、本校では、コミュニケーション能力を伸長させる機会を数多くつくる努力をしております。海外研修でのホームステイも一例ですが、ボランティア活動を奨励していることも、その延長線上にあります。

コミュニケーション能力とは論理的に物事を考えて伝える力ですが、私はそれだけではないと思っています。相手の話を聞く力、感じ取る力、寄り添う態度もコミュニケーション能力だと考えています。だから、私は、ディベートだけで、コミュニケーション能力が身に付くとは考えていません。あらゆる場面での交流、ふれあいをとおしてこそ、コミュニケーション能力が身に付くと思っています。

生徒たちは、ボランティア活動をとおして、学校では学べない多くの大切な「何か」を学んでいるのです。

中村館長、いつも生徒の成長を見守っていただき、ありがとうございます。