あさか開成 校長雑感

応援

人は、いとも簡単に、「頑張れ」という言葉を使っていまいます。この『校長雑感』でも、それぞれの記事の最後に「頑張れ」と簡単に書いてしまう自分がいます。その度に、「何だか、軽いな」とか、「響くものがないな」と感じています。その人が一生懸命頑張っていることは十分知っているし、その以上「何を」「どのように」頑張るのか、まったく意味が分からないという思いがあり、単に言葉自体を一方的に相手に投げつけているような感じを持ってしまうからなのでしょう。

しかし、私は、それでも人を応援したいと考えています。指導力も、専門性もあるわけではないですが、それでも人を応援したいと強く思っています。人とかかわる仕事である教員という職業を目指したのも、この人を応援したいという気持ちが根底にあったからなのかもしれません。それは、自分自身が多くの人に支えられてきたと実感しており、人が人を支えることに信頼をおくからです。

応援することは、その人と同じ夢を追いかけることだと思っています。特に、若者たちが、夢を追いかける社会、また、夢を追いかけることを信じられる社会こそが、「平和」な社会だと思っています。

週末に、数多くの生徒たちの試合、コンクールを観させていただいています。そこには、自分の仲間や子どもを、遠路はるばる応援に来ている生徒たち、保護者のみなさんがおります。とても、とても感謝しております。

今回、東北大会を決めた演劇部にも、保護者より「特製」の差し入れがあったそうです。応援してくれる一人一人の気持ちが、闘っている者の背中を押し、苦しい中でのあと一歩の前進につながっているだと思っています。

闘っている者、応援する者に、感謝です。

(演劇部への差し入れと賞状)