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沖縄探究1日目~総合的な探究の時間✎~

12月20日~23日の日程で「総合的な探究の時間」で沖縄探究ゼミの6人が【基地課題探究班】【自然環境探究班】に分かれてフィールドワークを行いました。

今回の研修は次の日程で行います。

1日目 ひめゆりの塔

2日目 【自然環境班】恩納村の赤土流出防止プロジェクト

    【基地課題班】沖縄国際大学→道の駅かでな→基地の街コザ街歩き→Koza Internatioal Plaza

3日目 【自然環境班】海洋学習・サンゴ植え付け体験→美ら海水族館

    【基地課題班】佐喜眞美術館→宜野湾市役所まち未来化→美ら海水族館

4日目 首里城

以下は、本日のひめゆりの塔の生徒の感想です。

沖縄の女子学生が戦争の時にどんな状況だったのかをよく知れました。戦争が始まって音楽祭では軍歌を歌ったり、髪型や制服も統一されてどんどん自由がなくなって行くのが分かりました。戦時中も看護要員されて強制的に看護教育を受け、動員させられて酷いと思いました。米軍が沖縄に上陸したことで沖縄の人たちがどんどん自決したのを知って戦争がすごく残酷なことだと感じました。映像で語り部の人たちが話してた中で、解散命令を受けたあとの女子学生たちの行動に驚きました。外に出る怖さから自決したり、友達に殺してと言ったり、米軍に捕まるよりも死んだ方がマシだと考えるところが、異常で残酷だと思いました。今まで沖縄の中でどんなことが起きていたのか知らなかったので、今回ひめゆりの塔に行ってたくさん学ぶことが出来ました。戦争によってどれだけ人たちが苦しむかをより考えさせられました。また、この出来事から今でも苦しむ人がいることを頭において沖縄の探究研修をしなければいけないと思いました。

一番印象に残ったことは、鎮魂のエリアです。
そこだけ、空気が違う感じがしました。沖縄戦で亡くなった227人の生徒と教師の「名前」「その後」が詳細に書かれていて、見るに耐えなかったです。彼女たちは、1人1人命があって生きた形跡があるのだと考えたら、あの空間は言葉では表せない物があります。体験談を聞くと、ウジ虫の撤去、人体切断、を今の自分よりも小さい子がやっていたなんて、想像もつきません。体験談の中でひとつ心に残っていることは、ひめゆりの生徒が人の死を初めて目の前にして、「なぜこの人たちは天皇陛下万歳と言って死なないんだろう?」と疑問に思った、と話していたことです。亡くなる直前は「お母さん、」など家族のことを嘆いて最後亡くなるそうです。やはり結局、人は亡くなる時家族のことを思うのだなと再認識させられました。政府が自分たちの都合のいいように、生徒を軍使用に育て上げ時間稼ぎのために利用するのは非道だなと思いました。しかし、政府が全部悪いわけでもなく、政府にもきっと事情があってせざるを得なかった犠牲だと思います。

引率教員としては、過去の出来事の学習で終わらせるのではなく、ウクライナ戦争やパレスチナ問題、民主主義とは、平和とは、といった現代の諸課題と関連付けて考えてもらう機会になればと思います。

 

 

 

 

 

 

 

本事業は、公益財団法人福島県学術教育振興財団の令和5年度助成対象事業となっており、財団の助成を受けて実施したものです。