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ふくしまの今を知り、発信する~京都光華高校との交流会

8月3日(水)「ふくしまホープツーリズム」で企画された京都光華高校との交流会に参加するため、生徒9名でいわき市に行ってまいりました。

はじめは、それぞれの学校の生徒による「学校紹介プレゼンテーション」です。あさか開成高校は、学校の取り組みとして、障がい者就労支援事業所NPO法人しんせいさまとの協働事業「山の学校」の取り組みや福島の風評払拭のための「食」に関する取り組み、そして、福島民報社「きぼうのとり」を使った震災学習の取り組みを中心に紹介しました。京都光華高校は、京都の学校らしい「日本の伝統文化」を大切にする授業や礼儀を重んじる学校の特徴について、具体的に紹介してくれました。はじめは、緊張していた生徒達でしたが、プレゼンテーションが終わると少しずつ緊張もほどけ、3つのグループに分かれてのディスカッションでは、学校についての質問や震災当時の様子をお互いに話し合い、時間が足りなくなるほどでした。震災のことをあまり覚えていないという生徒も、話しはじめると、思い出すことがたくさんあったようです。福島の外から見る「ふくしま」という視点は、生徒達の新たな見方と考え方につながったようでした。

グループワークの最後には、「きぼうのとり」が両校のこれからのご縁となってほしいと願い、京都光華高校のみなさんに、持って行った「きぼうのとり」にくちばしと「×京都光華」の文字入れを行っていただきました。書いてもらったエコバッグを学校へ持ち帰り、完成させたものを、次の再会の約束としました。エコバッグは、本校の生徒に仕上げてもらいます。

今回の交流会に参加させていただき、ありがとうございました。京都光華高校のみなさま、フィールドパートナーの山口様、ホープツーリズムの皆様、関係された方々に厚く御礼申し上げます。

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交流会のあと、「いわき震災伝承みらい館」で震災学習を行いました。

たくさんの人が犠牲になった薄磯地区の様子を知り、胸がつまる思いがした生徒も多かったようです。また、減災のために海岸の整備された防災緑地の様子や久しぶりの海開きで、海を楽しむ笑顔の人々の様子を見て、復興に向かって力強く歩みを進める被災地に勇気をもらっているようでした。

薄磯海岸は、とてもきれいな砂浜でした。この美しい海、ふくしまを守っていきたいという思いでいっぱいになった生徒達でした。

あさか開成高校からはじめる SDGsアクション!!

生徒の感想(一部)

・あさか開成からは震災の時雪が凄かった地域があったことや震災後の生活の自由が制限された話が出ました。京都の高校生の皆さんからは福島の食材が美味しかった話や震災後に安全が保証されたのになんでまだ中傷的なことを言うのかと疑問に思っていたなどの話を聞きました。それを聞いて、そう思ってくれてた人もいたんだなと嬉しい気持ちになりました。他の県の人に震災の時福島のことをどう思っていたのかを知る機会があまりなかったので、今回参加して良かったと思いました。
いわき伝承館ではどれぐらいの津波がきたのかを実際にみれて改めて災害の大きさを実感しました。また、震災後の人口の変化や施設も詳しく書かれていて勉強になりました。地層について知る機会が今までなかったので目に見てわかる形で展示してあったのがとても印象的でした。
今回の交流会で語り部で話したい内容が増えたので良かったです。 

・交流の中で、私が体験したことを思い出しながらお話することが出来ました。一時的に車の中に避難したこと、外で遊ぶことができなかったこと、避難してきた学生を猪苗代町で受け入れたことなど話していく中で思い出したこともたくさんありました。震災伝承館で見た津波の事や放射線のことを忘れていた部分があり、また思い出すことができました。交流の中で改めて、震災の事を風化させないためにも、語り継いでいくことが大切だと感じました。また、たくさん学ぶことができてよかったです。

・福島県産の食材を美味しいと言ってもらえて嬉しかったです。良い雰囲気で楽しく交流できました。私たちも11年たち少しずつ記憶が薄れてきていたので再度思い出したり、友達の話を聞き初めて知ることがあったりとても良い機会になりました。
 伝承館では津波や地震、復興についてたくさん学ぶことができました。卒業式の日の黒板が展示してあり、涙が出そうになりました。災害はいつどこで起こるのかわからないのでしっかり逃げられるように対策したいと思います。
東日本大震災を経験していない子供達にも繋いでいかないといけない大きな出来事なので伝えて行きたいです。