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多様な人・自然の共生について考える~「山の学校」第2回・春

5月14日(土)第2回山の学校「春」に、3年生5名・2年生3名・教員2名で参加してきました。前回とはメンバーをかえての実施です。前回同様、逢瀬町にある「山の農園ハニカム」で、多様な人との協働の中で、人や自然の共生について考えました。前日からの雨が心配でしたが、現地に着いた頃には、雨も上がり、予定通り実施することができました。午前中は山のフィールドワークです。慣れない山道に苦戦しながらも、沢を探索し、サンショウウオや沢ガニなどに大盛り上がりでした。山の中で見る植物や動物についての詳しい説明や、さとやまを構成する人工林と自然林のお話し、自然の恵みの中で生活するというお話しから、普段の生活では感じることのできない自然との共生について考えることができました。その後ランチを挟んで、午後は、講義「さとやまに見る自然共生と持続可能な社会」(国立環境研究所・境優先生)です。午前中のフィールドワークで見た経験が、講義で学ぶ知識と融合し、さとやまについての理解を深め、自然と共生すること、持続可能な社会のために自分達にできることは何か、深く考える時間となりました。そのあとは、農園手作りのお菓子をいただき、グループワークをしました、テーマは「働くこと」。たくさんの大人の方に囲まれ、緊張した面持ちでしたが、大人の方の話を聞いたり、自分の考えを聞いてもらったりする中で、「働くこと」について、様々な視点で考えることができ、大きな刺激と展望を持つ時間となったようでした。

 初めて参加した生徒達からは、「また参加したい!」という声が多く聞かれ、背景や文化、価値観の異なる人が同じことについて、学び、考え、意見交換をすることのすばらしさ、多様性が生み出す学びについて、深く考える一日となりました。本日、一緒に過ごしてくださった方々、「山の学校」の関係者の皆様に深くお礼申し上げます。

 

最後に、参加した生徒の感想を紹介いたします。

『昨年の山の農園プロジェクトとは違い、実際に山に入り自然を感じることができました。山に登り山椒魚等の生き物や植物を見たあとにさとやまの講義を聞くことで、より自然に対する意識を高めることができました。自然環境、さとやまを守るために自分たちにできることとして「節電」が挙げられたので今まで通り節電を心がけようと思いました。また、グループディスカッションでは「働く」ということに関して大人の方々と意見交換をすることができました。働くことはお金を稼ぐためだけのものではないということ、自立や自分の成長であったり様々な視点で考えることができ、働くことに対するイメージが変わりました。山登りという普段なかなかできない貴重な体験や新たな発見があり、とても充実した1日になりました。また参加したいです。』(3年)

『今回のこの山の学校ボランティアの活動を通して里山について学んだり、「働く」ということについてのディスカッションなどをして、自分がまだまだ知らないことを知ることができる、新鮮で、貴重で、充実した1日になりました。「環境に優しい生活をする」とか「SDGSについての活動をする」と口では簡単に言えてしまうものの、いざなにか行動しようと思っても、それが難しくてなかなか動き出せない中で、NPO法人しんせいの皆様が積極的に行っている「持続可能な社会、持続可能な農業」に向けての活動を目の当たりにし、たくさんの刺激をもらえたとても良い機会でした。まずは節電や節水、無農薬の野菜を食べるなど、自分にも出来ることを積極的にやっていきたいと思いました。そして、今回学んだことを自分のこれからにつなげていきたいと思います。』(2年)