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震災の記憶と教訓を次の世代へ ~広島・倉敷・神戸・京都・大阪への研修旅行 その5 京都光華高校との交流

3日目 12月22日(木)午後のプログラムは、京都光華高校との交流活動です。8月に一度、ホープツーリズムで来県した時に交流させていただいた御礼も込めて、学校を訪問させていただきました。

京都市の中心部にある美しい校舎に生徒達のテンションも上がります。さらに、明るい笑顔で迎えていただき、生徒達の表情も自然とほころびます。今回の参加者にははじめて交流する生徒も多かったため、両校の学校紹介からはじめ、グループワークでは「ito」というカードゲームで仲を深めます。ゲームで場があたたまったところで、グループに分かれて、学校案内をしていただきました。美しい校舎と充実した設備に目を丸くする生徒達。そのあと、全員戻ってきたところで、本校代表生徒による「ふくしまクイズ」をしました。ふくしまの魅力、そして、風評被害の問題まで出題しました。みな楽しく、真剣に取り組んでくれて、発表した生徒も嬉しかったようです。続いて、京都光華高校からは、伝統文化和歌「披講」の披露。始まったとたん、空気感が変わり、張りのある声と響きに感動しました。

最後は、「きぼうのとり」読み聞かせワークショップ。各グループごとに「きぼうのとり」の絵本を朗読し、みんなで意見を交流させました。そのあと、メッセージカードに「ふくしま」と「きぼうのとり」を自由にデコレーションしてもらい、「ふくしまへのメッセージ」を書いてもらいました。

「きぼうのとり」がふくしまと京都をつないでくれました。夏にお預かりした「きぼうのとりエコバッグ」を完成させて、お届けすることもできました。さらに、本校オリジナルの「ふくしまSDGsクッキー」「しんせい山のカレー」でふくしまの復興と魅力もお届けできたと思います。

 京都光華高校のみなさま、本当にありがとうございました。

【生徒の感想】

・放射線検査を知らない人がたくさんいて驚きました。福島の人たちは全員知ってると言ってもいいぐらいですが、福島から離れたところは知らない人がたくさんいるんだなと感じました。ですが、みんな福島の食べ物を偏見で買わなかったり食べなかったりしていないので嬉しかったです。学校案内やカードゲームで仲良くなれました。絵本の読み聞かせも真剣に聞いてくれて感想も「福島のことをもっと知れた気がした。」と言ってくれて、読んでよかったと思いました。(2年佐藤)

・京都光華高校との交流をして、高校の違いや、京都光華高校の良さを知ることで、改めてあさか開成の良さも再認識することが出来た。「和歌の披講」を生で聞くことができ、新鮮で感動的な体験となった。「絵本きぼうのとり」を使って東日本大震災について交流することで、お互い震災について、理解を深めることができた。その際、京都の高校の人は福島の食物を危険だと思っておらず、風評被害が起こっていなかったことを知った。(1年吉田)