震災の記憶と教訓を次の世代へ ~広島・倉敷・神戸・京都・大阪への研修旅行 その7 大阪明星高校との交流
12月23日(金)いよいよ4日目最終日、最後のプログラムは、大阪明星高校との交流です。大阪城の真田丸跡が学校の敷地内にある、私立の男子高校ということで、楽しみにしていました。お互いの学校の紹介のあと、「思い出そう 福島のこと」と題して、グループごとに、明星高校が福島を訪れたときの写真を見ながら、福島について話をしました。そのあと、「ふくしまクイズ」と「絵本きぼうのとり」の読み聞かせ交流です。また違った見方や考えを知り、学びが深まります。そして、「きぼうのとりメッセージカード」に福島への応援メッセージを書いてもらいました。
その後、福島県大阪事務所の藤田様から、福島の復興について、廃炉や農林水産物を取り巻く状況について、お話を伺いました。そして、最後に、福島と大阪の食の交流として、福島のおいしいブランド米「福笑い」と大阪湾でとれたイカナゴのくぎ煮を一緒にいただきました。おいしい交流にみんな笑顔。あらためて、「福島の食」「大阪の食」のおいしさを感じる交流となりました。
大阪明星高校の先生、そして交流してくださった生徒の皆様、福島県大阪事務所の皆様に御礼申し上げます。
【生徒の感想】
・1番心に残っているのは、「きぼうのとり」を読み終わったあとの感想で、明星高校の方が「自分はまだ大きな地震を経験したことがないので恐怖を感じた、対策をしておいた方が良いなと思った」とおっしゃっていたことです。私たちが伝えたいことがしっかり伝わっていると思いました。また、福島の風評被害についても検査をしっかりしている食材だけが世に出ていることを福島県大阪事務所のかたが伝えてくれていたので、少しでも福島のイメージが良い方向に変わっていたら良いと思いました。また、メッセージカードにも応援してくださるコメントを書いて下さったので復興に関わっていく世代として頑張りたいと思いました。(2年相樂)
・男子校とあって少し緊張しましたが、とてもフレンドリーでグループワークがしやすかったです。明星高校さんの福島の復興を知ろうとしている姿勢や真剣さに心を打たれました。絵本の感想を聞いたとき「心が繋がっているというところに共感を感じた。またじっくり読みたい」などの感想が聞けて嬉しかったです。(3年橋本)
・きぼうのとりの読み聞かせをしました。1人の生徒さんの感想は、「実際に福島に行って学んだことがまとめられていて理解が深まった。」もう1人の生徒さんは、「自助の役割が入っていると思う。ひらがなが多いから小さい子供もわかりやすいと思う。」などと言ってくれました。1人1人感じるものが違っていてこちらも新しい学びがありました。最後に、福島のお米「福笑い」&大阪湾で獲れる「いかなごのくぎ煮」をご馳走していただきました。おにぎりも作っていただきました。今回の交流で、福島と大阪の絆を感じました。(1年大塚)
・「思い出そう福島」のとき、福島のことをよく理解してくれており、夏の福島への研修もとても行きたい人が多かったという話を聞いて、こうやって福島をネットの情報だけではなく、しっかりと見た情報を理解してくれる人が増えればいいなと思った。また「きぼうのとり読み聞かせ」を通して大阪の人々は、「福島に早く復興して欲しい」とか「自分に何ができるのか」ということを考えてくれており、絵本を色々な人に広めることで東日本大震災についてもっと理解してもらえるのかなと考えた。最後に食べ物を使って交流することで、お互いの県の食物のいい所を知れて、その上、人々の絆を繋げることが出来ると感じた。(1年吉田)
・大阪事務所さんのお話の中で、「素晴らしい人の連鎖が続いて欲しい」と言う言葉が心に残りました。その言葉は、重みがあり、どんなかたちでもポジティブに受け入れられる言葉でとてもいいなと感じました。(2年鈴木)
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