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タイ研修3日目 12.15 JETROバンコク・JICAタイ事務所での交流

12月15日(金)タイ研修3日目。

 

早朝、KVISバディに見送られ、後ろ髪をひかれる思いでKVISを後にした一行は、本日の交流先のJETROバンコク事務所に向かいます。

日本貿易振興機構(JETRO)は、.日本の貿易の振興に関する事業や開発途上国・地域に関する研究を幅広く実施しています。今回の交流では、福島とタイの経済的なつながりについて学びながら、これからの福島の経済の国際化について、意見交流を行います。まずは、安積高校生からの「福島の震災復興プレゼンテーション」。そのあと、JETROバンコクの村上様より「タイの農林水産物・食品の輸出」や「タイ国内の日本食レストラン調査」についてお話を伺いました。そして、いよいよあさか開成高校の「福島の魅力発信プレゼンテーション」。明るく、元気に、楽しく、福島をPRしました。

そのあとは、質問タイム。高校生からたくさんの質問が出て、予定した時間をオーバーしてお答えいただきました。

タイでは、日本食やフルーツ(リンゴ・いちご・桃)、酒(日本酒・ゆず酒・梅酒)、やきいもなどが人気だそうです。県内企業にとって、海外への市場拡大は、大変なことも多いが、社会情勢の変化への対応やビジネスモチベーション向上という点でも重要であることを知りました。これからの福島のビジネスのありかたについて、考えを深めることができました。

ランチを挟んで、次の交流先の「JICAタイ事務所」に向かいます。

セキュリティの厳しい高層ビルの高層階にある事務所に、緊張する生徒たちでしたが、たくさんの事務所スタッフの笑顔に迎えられ、気持ちも落ち着きます。

JICAタイ事務所では、「 ASEAN災害保健医療管理に係る地域能力強化プロジェクト」に ついて学び、 福島の震災の教訓をどのように生かすことができるのか、 何を後世に伝えるべきかについて考えを深めることと、 福島県出身のJICA海外協力隊との交流により、日本・ 福島とタイの関係について、 視座を高めることを目的としています。事前に、 JICAの事業について学び、 國井隊員のラジオを聞いてきた生徒たちは、 今回の交流を楽しみにしていました。

企画調整員の前田様の「 ASEAN災害保健医療管理に係る地域能力強化プロジェクト」の 話では、 国際的な協力が必要な災害に対応するためには災害対応のメカニズ ムの整備や連携のためのツールと公式化が必要であることを学びま した。日本だけでなく、 ASEAN諸国でも大きな災害が多く起こっており、 日本だけでなくASEAN諸国の災害の教訓や学びを相互に生かす ことの大切さを感じました。

遠藤様からは、タイのエネルギー関連事業の紹介に加え、前職で携 わられた福島の原子力災害という前例のない災害対応に尽力したお 話も詳しく伺うことができました。 信頼を築くために地道なデータ集約が大切であることを改めて感じ ました。

國井隊員のお話では、タイの学校や日本や福島に関心を持ってくれるタイの生徒たちを知ることができ、とてもうれしく感じました。タイの生徒の皆さんが、福島の自然に関心があることを聞き、福島の自然のすばらしさを再確認できました。

お話を伺ったあとは、福島の高校生からの発表です。私たちは、あさか開成高校の紹介と「福島の魅力」を会津地方・中通り・浜通りに分けて、プレゼンテーションしました。

福島のことをよく知るタイ人スタッフもいて、とてもうれしかったです。プレゼンテーションのあとは、参加してくださったみなさんに、「行ってみたい福島の観光地」を選んでもらいました。「行ったことあるよ」「この場所知ってるよ」など言っていただき、タイに来て、改めて福島の魅力を確信しました。

 今回の交流を通して、日本とタイ、国内と国外がつながっていることを強く感じました。

 「タイに福島を伝え、タイで学び、福島で生かす」

 伝えることは一方的ではなく、相互関係にあることを改めて感じつつ、魅力あふれる福島を再確認した時間になりました。

JETROバンコク、JICAタイ事務所の皆様方

お忙しい中、ご対応いただき、本当にありがとうございました。学び多い、有意義な時間を過ごすことができたこと、感謝申し上げます。

そして、今回の交流企画の際、ご尽力いただいた郡山市役所の方々にも御礼申し上げます。

 

*本研修は、福島県「震災と復興を未来へつむぐ高校生語り部事業」における交流活動として、安積高校と連携して

行っております。

 

 

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