あさか開成 校長雑感

2019年9月の記事一覧

つなぐ、つながる

韓国研修も3日目、無事研修が進んでいるようです。ホームステイも問題ないようで、夜、市内を案内していただいた生徒もいるようです。いよいよ、明日はB&Sです。現地大学生との交流を楽しんでください。

さて、桃見台公民館より、御礼の手紙をいただいた。

毎年ですが、桃見台公民館には、生徒たちが大変お世話になっています。今年も、30名を超える生徒たちが、ボランティアスタッフとして、夏休みを中心とした桃見台公民館主催の青少年講座のお手伝いに行きました。

本校は、座学による日々の学習の積み重ねとともに、いやそれ以上に、体験による気付きを重視している学校でもあります。つまり、教科書に書いてある定型的な問いではなく、実生活の中で生じる「摩擦」、感じる「差異」に敏感に反応し、そのことに課題意識を持ち、現在の自分に何ができるかを考え、行動することを重視しています。このことは、自己と社会の結びつき、つながりや役割を考え、新たな自己を発見する作業でもあります。そのため、本校では国内外の研修とともに、ボランティア活動も非常に重視しています。昨年度のボランティア参加者数は、延べ人数で600名を超えています。

御礼の文書内にも、「最初は不安そうな生徒さんたちもいましたが、活動が始まると自分から積極的に子どもたちに声を掛け、一緒に活動し、最後はすっかり仲良しになっていました。」とあるように、誰もが最初から積極的に行動できるわけではありません。一声を掛けるという作業がどれだけ大きな作業かは、大人でもわかると思います。それを支えてくださる職員の方々の温かなまなざしにより、第一歩が踏み出せているではないかといつも感じています。

桃見台公民館には、毎年、生徒たちを社会と「つなぐ」役割をしていただき、大変感謝をしております。

大変ありがとうございます。

作ってきたもの、作っていくもの

『共存 作ってきたもの、作っていくもの』

この言葉は、今年度の総合的な学習の時間の国際部の学校共通テーマです。

部活動にたとえれば、それは何だろうと考えました。

部活動は、楽しかったことよりも、辛かった方がずっと多いはずです。でも、自分を信じ、仲間を信じ、一緒になって何かを乗り越える瞬間の喜びは、何物にもかえることができません。そんな素晴らしさが部活動にはあります。

そんな真の意味での喜びを得ることができるものが、部活動ではないかと考えます。

 剣道部は、21日(土)、22日(日)と、西部体育館で行われた高等学校新人体育大会県南地区大会に臨みました。

現在の剣道部の部員数は、男子が4名、女子が8名の12人です。全盛期と比べれば、数的には少なくなってきました。特に、男子は4名という少数です。しかし、団体が組めなかった平成29年度を考えれば大きな進歩です。生徒たちには、万全な状態を与えてやりたいと思うのは親心です。しかし、男子剣道部は、少ないこと、足りないことを憂いるよりも、今できることの喜びを感じ、ずっと前向きに試合をします。インターハイ地区大会、県大会とそんな戦い方をし、私も全力で応援しました。今大会でも、足りない一人を全体でカバーしようとする試合を見せてくれました。そして、女子も2回戦で白河高校に敗退するものの、気持ちを折ることなく、敗者戦に全勝しました。男女とも、気持ちの入った、良い試合を見せてもらうことができました。

最終的には、男子はベスト8、女子が5位(シード権獲得)となり、県大会出場を決めました。県大会でのより一層の飛躍を期待します。

頑張れ、剣道部。

韓国研修へ出発

本日24日(火)、12時50分、2019年度あさか開成国際交流基金海外派遣事業韓国研修へ4名の生徒が出発しました。

台風17号がとても心配でしたが、天候も回復し、研修日和となりました。天気予報を見ても今週は大きな天候の崩れもないようですので、屋外の研修も安心です。気温も最高気温が25度を下回っているので、前回の夏休み中の韓国訪問よりもずっと過ごしやすいと思います。秋の韓国ソウルを楽しんでください。

本日は韓国ソウルへの移動が大きな目的となっています。明日よりは、今回の研修の大きな目的であるホームステイとなります。ゲストという意識は捨て、家族の一員となり、積極的にコミュニケーションを楽しむことが大切です。また、家族内の役割もしっかりとこなしましょう。

また、今回の研修ではいくつかのミッションも出ております。韓国に来ている外国人旅行客へ積極的に会話をすることもその一つです。前回の韓国訪問で会ったスペイン人は、日本と韓国をセットで旅行をしているということでした。つまり、欧米人から見れば、日本と韓国は同じ文化を持つ国、地域として考えられている訳です。韓国人から見た日本、韓国に旅行に来ている外国人から見た日本がどのようなものなのかをしっかりと探りましょう。

私の分まで韓国を楽しんできてください。

新生徒会役員、決まる

20日(金)、7校時目、第1体育館において生徒会役員立候補者による立会演説会、その後、各クラスでの投票、そして、放課後は開票作業が行われました。

今回の生徒会役員選挙は信任投票でしたがすべての立候補者が信任されました。新生徒会役員の任期は、令和元年度後期から令和2年度前期までとなります。

来年は、いよいよオリンピック・パラリンピックイヤーとなります。東京オリンピック・パラリンピック教育推進校である本校では、それぞれの開催に合わせカウントダウンをしながら、オリンピック、パラリンピックに関係するような取り組みができればと思っております。生徒会本部からも企画立案をお願いしたいと思います。また、従来からのスポーツ大会、校内文化祭等の生徒会行事についても、計画的かつ継続的な活動することを期待したいと思います。

今回信任された生徒会役員の生徒たちは次のとおりです。

 会 長 遠藤 颯人

 副会長 吉田 光輝

  〃  人見 綾音

 書 記 矢内 聖也

  〃  今野 美洸(みひろ)

 会 計 渡辺 夏樹

  〃  大内 綾乃

会長の遠藤くんからは「いろいろな行事を、より活発なものとしたい。今年のスポーツ大会、公開文化祭での先輩方の活躍をみて、是非とも、その中心で、各種行事をつくりあげていきたいという気持ちが強くなった。生徒会発展のために全力を傾けますので、よろしくお願いします」と抱負が述べられました。遠藤くんは、前回の副会長でした。今までの経験を活かしながらも、新たな生徒会づくりに励んでいただきたいと思っています。

9月30日は認証式です。まずは、生徒会役員全員の意思疎通が大切です。後期は行事自体は少ないですが、この時期に、次年度の準備をしっかり進めていただきたいと思っています。

新役員、頑張れ。そして、旧役員、ありがとうございました。

韓国研修、出発式

本日20日(金)、16時より、2019年度あさか開成国際交流基金海外派遣事業である韓国研修の出発式が開催されました。

会場に入り、前に座った瞬間、笑みがもれました。

懐かしい顔との再会です。

今回派遣される4名は、私と一緒に、夏休み中に、韓国訪問をしたメンバーであり、私に韓国語を教えてくれた「お師匠さん」でもありました。

今回実施される、あさか開成国際交流基金海外派遣事業は、隔年で開催されている本校独自の海外派遣プログラムで、アジアの国々を対象として、生徒4名~6名程度を派遣し、ホームステイや現地高校生と交流をして異文化体験をするという事業です。最近の研修先は韓国ですが、モンゴル、ベトナムなどに生徒を派遣したこともあります。基金の多くは、保護者、地域からの寄付で成り立っているものです。

今回の研修もホームステイで実施され、家族の一員となり、生活を共にしながら、直に韓国文化に触れる機会が与えられています。また、現地、大学生とのB&Sも企画されており、韓国の若者が日常生活を過ごしている生活場面も見ることができる機会もあります。このように、異文化を肌で感じられるものとなっています。

 見知らぬ土地を、自分の足で歩いてみる。その土地のものを食べたり、飲んだりしながら、雰囲気を楽しむ。つねに「ありがとう」の感謝の気持ちを持ちながら過ごせば、必ず、異文化というフィルターをとおして、自分自身が見えてくるはずです。異国の地を発見するのではありません。自分を発見するのが、海外研修の醍醐味なのです。

4人の「お師匠さん」へ、私の分まで韓国研修を楽しんでください。

そして、自分自身と対話をしてください。