2019年9月の記事一覧
たそがれ
日の入りが早くなってきました。これからは、下校時の交通事故、特に自転車事故が心配な季節です。下校時、自転車で帰る生徒は早めのライトの点灯をお願いします。
夕暮れ時は、とても危険な時間帯です。映画『君の名は。』の中でも紹介されましたが、黄昏は「たそがれ」と読み、語源は「誰そ彼」です。つまり、夕暮れ時に一体彼は誰なのだろうと思うほど、周りが暗い状態のことを指しているのです。「たそがれ」という発音は枯れた響きがあり、いかにも暗い夜に向かう時間帯を表すのには、ぴったりとした言葉です。ちなみに、明け方の暗さのことを、「彼は誰」と尋ねる時間帯として、「かわたれどき」と呼んでいます。映画で出てくる「かたわれどき」と響きが似ています。
夕暮れの空の色は刻々と変化して行きます。その空全体の色を「至極色(しごくいろ)」というそうです。また、マジックアワーとも呼びます。マジックアワーには、ゴールデンアワーとブルーアワーがありますが、たそがれにぴったりなのはブルーアワーでしょうか。この時間帯は、とても空が綺麗に見えますが、絶対的な光量が少ないために起きる現象です。光が少ない時間帯であることを意識してください。
今年度は、例年に比べ、自転車事故が少ないです。しかし、一つの事故が命にかかわることもあります。まずは、事故から自分の命を守る行動を取ってください。最初にも書きましたが、この時期は早めの点灯が大切です。
期末考査、前日
明日より前期期末考査が始まります。
期末考査は18日まで続くことになります。その間、遅くても13時にはすべてのテストが終わりますので、生徒は普段よりも早く帰れることになります。ご家庭におきましてもご指導をよろしくお願いします。
来週からは、就職試験も始まることになります。大学、短大の推薦入試も、そろそろ本格化します。3年にとっては最大の勝負の時です。頑張れ、3年生。
考査や受験は、基本的には、誰の力も借りず、一人で頑張るものです。しかし、その過程においては、仲間同士、切磋琢磨することも重要だと考えます。私も、高校時代、仲間と放課後遅くまで学校で勉強をした(無駄話をしていた方が長かったかもしれません)ことを、今でも覚えています。私の高校は、当時1学年9クラスだったので、普段、話す機会のない人も沢山いました。放課後の居残り勉強で、そのような、普段話したことも人とも仲良くなり、そのおかげで多くの友人を作ることができました。
草露白
台風15号で被害に遭わせた方々に、心よりお見舞いを申し上げます。
台風一過で晴天となりましたが、この残暑はあまりにも厳しすぎるような感じもします。
しかし、朝晩は涼しさが増し、秋の姿がしっかりと見えるようになってきました。それもそのはず、暦では9月7日より、白露、そして草露白(くさのつゆしろし)が始まっているようです。この頃は、草花に朝露がきらめき始める季節ですが、そもそもどうやって、露が発生するのでしょうか。露は、空気中の水蒸気が気体から液体へと変化してできるものです。水分が、これ以上、気体として留まることができない温度にまで下がった時、液体へと変化します。つまり、露は寒暖差が大きいときにできやすいのです。
秋は過ごしやすく、食欲の秋、スポーツの秋、読書の秋、芸術の秋と、いろいろなことに挑戦する良い季節です。
また、近くで見える小さな秋をみつけるのも素敵かもしれません。
でもまずは、明後日から始まる期末考査に備え、勉学の秋をしっかりと楽しんでください。
(小さな秋 やまなしの実)
センター試験出願説明会
昨日、令和2年度の大学入試センター試験出願説明会が開催されました。
出願期間は、9月30日(月)から10月10日(木 消印有効)で、試験日は、令和2年1月18日(土)、19日(日)となります。今年度の3年生は、70名を越える生徒が大学入試センター試験に臨む予定になっています。
正式な入試の出願書類の作成は、生徒たちにとって初めての体験になるのではないかと考えています。受験パターンの確定、志願票の作成、検定料の振り込みと、受験案内をしっかりと読み込み、間違いのないように作成することが、これからの個別の大学・短大への正確な出願につながると考えます。
「受験」という文字が、しっかりと見える季節となってきました。今週から始まった就職者指導も、第1クールを終え、来週から第2クールに入ります。
君たちは、これまで、多くの経験を積んできました。自分自身を信じ、前へ進んでください。
人生は挑戦です。そして、あなたは、それを乗り越える力を持っています。
Let’s try. You can do it.
お月見パーティー
本日は、1校時目、日本語の授業で、パラグアイからの外国人留学生のルイスくんを交えて、お月見パーティーが開催されました。
今月の9月13日は「十五夜」です。「十五夜」は「中秋の名月」とも呼ばれています。昨年は9月24日で、一昨年は10月4日でした。
「十五夜」というのは、毎月の15日の夜のことです。毎月といっても、旧暦(太陰暦)の話です。旧暦では、1日が新月(満月の反対で月の形が見えない月のこと)で、15日は満月を指すことになります。「中秋の名月」とは秋の真ん中にでる満月のことで、旧暦の8月15日の満月を指しています。現在の暦は、旧暦よりも1ヶ月ずれますので、9月頃に出る満月ということになります(今の暦は太陰暦ではないので15日が満月とは限りません)。そして、「十五夜」は、本来は毎月あるわけですが、「中秋」、つまり秋の時期の月が一番美しく見えるということで、次第に「中秋の名月」を「十五夜」とも呼ぶようになってきたという訳です。ちょっと長い説明になってしまいました。
でも、お月見というのは、日本に元々あった習慣ではありません。中国から伝来した習慣のようです。中国では、旧暦8月15日は、「中秋節」と呼び、春節に次いで、大きな祝日となっているようです。お月見は、唐の時代から盛んだったようで、唐の時代の詩人李白に「挙頭望明月、低頭思故郷」という有名な詩がありますが、このことからも、月が「吉事」と「家族団らん」の象徴として、古くからずっと人々に親しまれてきたことがわかります。春節と同じように、故郷に家族が戻り、家族が食卓を囲んで、つまり「円に」なって、食事を楽しむそうです。その時に食べるお菓子が、月餅です。ちなみに、日本でいえば「月見団子」となります。
ルイスくんも、このお月見パーティーで月餅を食しました。とても珍しかったようで、月餅をカメラに納めていました。
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