あさか開成 校長雑感

2019年7月の記事一覧

オーストラリア研修、出発

本日、12時30分、23名の生徒が、橋本先生、渡部先生の引率のもと、オーストラリア研修に出発しました。今回のオーストラリア海外研修は、7月12日より7月25日の日程で行われます。

現在、貸し切りバスで成田空港に移動している最中です。17時には成田空港に到着する予定です。その後、出国手続き、搭乗手続きを済ませ、19時55分の夜の便でブリスベンに移動します。今夜は、機内泊となります。

明日の朝5時55分、ブリスベンに到着度、ホストカレッジに移動し、そこでホストファミリーと対面、そしてホームステイが始まります。この土、日曜日は、ホストファミリーと一緒に過ごしますことになります。ここが、第1の難関かもしれません。コミュニケーションは、「大胆に」、そして「心から」です。ホストファミリーの方々は、日本人の子供たちといろいろなお話をしたいと思い手を挙げたわけですから、何も恐れることなく、コミュニケーションを始めて欲しいものです。

生徒には、この2週間、いろいろなことにチャレンジしてきて欲しいと願っています。そして、7月25日に、一回り大きくなっていることを期待します。

韓国語の猛特訓

現在、韓国語の猛特訓中です。と言っても、まだ始まったばかりの2日目です。

なぜ、韓国語を勉強しているのかと言うと、8月5日(月)より9日(金)までの4泊5日で、生徒を引率して韓国に行くことになったからです。この韓国研修は、駐日本国大韓民国大使館主催の第7回東北地方高校生韓国訪問事業に本校が選ばれ、招待されたものです。東北地方高校生韓国訪問事業は、日本と韓国両国の交流を深め、友好関係を強化し、韓国に対する関心及び理解を高めることを大きな目的として実施されるものです。現在、日本と韓国の関係が難しい状態にある中、若者たちの交流はとても意義のあるものだと考えています。

本校では第二外国語を学べる機会を持っています。現在、第二外国語の授業は、ハングル、スペイン語、中国語の3つの講座を開講しています。ハングルの授業はとても人気があり、今年度も80名を超える生徒が受講しており、受講できない生徒もでております。

そのため、私の韓国語の先生は生徒たちです。今回の研修に行く3年生吉田遙奈さん、2年生の安齋朋夏さん、そして1年生の大戸彩愛さんです。とても、優しく教えていただいています。生徒たちに感謝です。

非常に覚えが悪い私は、まだ「アンニョンハセヨ(こんにちは)」「チョウm ペッケスmニダ(はじめまして)」の2語ぐらいしか話せません。なんとか、8月5日までには、自己紹介ぐらいはできるようにしたいと思います。

オーストラリア研修

事前準備もほぼ終わり、7月12日(金)の現地出発に先立ち、昨日7月10日、オーストラリア研修の出発式が行われました。

今回のオーストラリア研修は、7月12日から25日までの13泊14日の日程で行われます。現地では、生徒たちはホームステイを行い、ホストカレッジであるSheldon Collegeでの授業を受けることになります。 つまり、2週間の間、異文化漬けとなるのです。

生徒たちは、この研修に向け、4月より週2回、現地でのプレゼンテーションの作成、練習を、放課後遅くまで一生懸命頑張ってきました。現地では、「地震と復興」「エネルギー問題」「日本文化」「あさか開成高等学校について」等、多面的にわたって福島県の現状を英語で伝えてきます。

中学校までの与えられた題材を「覚える」発表とは違い、自分自身が考えていること、調べたことを「まとめる」ということで、少し戸惑ってしまった生徒も多かったかもしれません。しかし、これからの社会に役立つ能力とは、主体的に考え、判断し、表現する能力です。オーストラリア研修の大きな狙いは、単に語学力を向上するだけでなく、これらの能力を身につけることだと考えています。

今回の出発式では、生徒一人一人より、今回の研修に向けての抱負を聞くことができました。それぞれの抱負が叶うことを強く願うとともに、この研修が生徒一人一人にとって、これからの人生の糧となることを期待します。

 

選手壮行会

7月8日に選手壮行会が開催され、これから大会へ参加する選手たちに激励をおくりました。

そして、本日、野球部が、第101回全国高等学校野球選手権福島大会の開会式に行きました。本番は7月15日(月)11:30です。3年生の皆さんは、この日のために、苦しい練習を積み重ねてきたと思います。この大会では、自分自身を信じ、そして仲間を信じて、いま現在自分が持っている力を十二分に発揮して欲しいと願っています。私の心は、今、「頑張れ」の気持ちが溢れております。You can do it.

そして、12日より、バドミントン部が、会津総合体育館で開催される県総合体育大会に出場します。そして同じく、13日からは、ソフトテニス部が郡山市庭球場で、卓球部が須賀川市アリーナで開催される県総体に出場します。部としては、3年生が引退し、まだまだチームづくりが始まったばかり時期です。勝敗を気にせず、今の力を出し切って、欲しいと願っています。また、この夏には、サッカー部は、第98回全国高等学校サッカー選手権大会福島県大会を迎えます。

選手壮行会では、大会が終わってしまった剣道部、バレー部の皆さんに、県大会での活躍に感謝を申し上げました。2つの部とも、心に残る、「しびれる」戦いをしてくれました。特に、この2つの部は、インターハイ後も3年生が残った部活動でした。3年生の思い、そして、それを受け止める1、2年生の思いが前面に出た試合となりました。ありがとう。

そして、7月12日に地区大会のある音楽部、8月2日にうねめ祭りを迎えるよさこい部、8月18日にフラ甲子園を迎えるフラ同好会の皆さんも、今までの練習の成果を十二分に発揮し、頑張ってきてください。

7月の花、第2弾

授業「日本の伝統文化」の生徒、3年生の中川莉緒さんの作品、青いガーベラが正面玄関を飾っています。

青いガーベラを見たのは初めてです。ガーベラはとても好きな花の一つですが、その明るく元気な花顔に特徴があると思っています。個人的には、オレンジや黄色の暖色系の色が似合う花だと感じています。青のガーベラは、かわいらしさと言うよりはクールな趣があり、とても不思議な感じがします。初めてこの作品を観たときには、何の花だろうとしっかりと見つめてしまいました。中川さんは、この青いガーベラをしっかり自分の空間の中にまとめました。ガーベラを囲うように配置されたゴットとシペラスが良い味を出しています。星雲のように黄白色の細かい斑点を持つ幅広の葉のゴットは、いつ見ても素敵です。この青いガーベラをしっかりと引き立たせています。また、細長い葉のシベラスは作品に広がりをあたえるようです。そして、この花も初めて見る花ですが、オウムのくちばしが連なったような赤い花のヘレコニアがちょうど良いアクセントになっています。

異国情緒溢れるといった不思議な感じの空間ができあがりした。非常に良くまとまっていると思います。

7月も、生徒に感謝です。

演劇部、春季発表会終了

7月3日より5日まで、郡山市立中央公民館を会場として、第65回福島県県中高校演劇連盟春季発表大会が開催されました。

本校は初日の7月3日が発表日でした。今回の本校の上演作品は「FuluSiC」でした。残念ながら、当日は、県中教育事務所の所長、課長、指導主事の方々、そして、高校教育課の管理主事が訪問する日と重なってしまったため、観ることは叶いませんでした。

実は、発表会当日に観に来ることができな保護者向けの身内公演会に交ぜていただくことができましたので、遅くなりましたが、少し感想を書かせていただきます。

本校演劇部は、昨年度の第72回福島県高校演劇コンクールで最優秀賞に輝き、秋田県で開催された東北大会へ出場してきました。この時の上演作品の「SHIROCK」の完成度が高かったため、次回の作品に悩んだのでいるのではないかと、勝手に心配しておりました。

内容を書くことはできませんが、今回の作品の舞台となっているところは、音楽の国「フルスコア」です。今回の作品の題「FuluSiC」は、この当たりからきているのかと思っています。音楽の国で起きるドラマです。笑いあり、涙あり、そして、突然の飛び入り(私ですが・・・)あって、大いに盛り上がった作品となりました。高校生らしい、そして、本校らしい作品だと思っています。非常に質の高い作品でしたので胸をなで下ろすとともに、生徒たちの高い意識に感心をさせられました。再度上演する機会があったら、今後はきちんとした舞台の上での演技を観たいと思っていますので、お誘いください。

最後になりましたが、お知らせがあります。本校演劇部が、7月28日に、アウシュヴィッツ平和博物館の「夏の平和まつり」で「SHIROCK」を上演することが決定しました。場所は、白河市の原発災害情報センターホール(アウシュヴィッツ平和博物館隣)です。昨年の県の1位の作品である「SHIROCK」を見逃した方、また観たい方、是非とも観ていただけば幸いです。

野球部、激励会

昨日7月7日、毎年恒例の保護者会主催の「あさか開成高等学校野球部必勝激励会」が開催されました。

私より、最後の大会となる3年生は自分たちの思いをプレーでしっかりと後輩に伝えて欲しいとあいさつを述べた後、齋藤享平監督、佐川公一部長より、特別な雰囲気を持った夏の大会での全面に押し出す覇気、元気の必要性や日頃の保護者からの支援への感謝の気持ちが述べられました。

その後、遠藤輝人主将より、今まで以上に闘志を前に出して戦うことや今までの周りからの支援への感謝とその恩返しのための必勝への誓いが、力強く述べられました。

本校の初戦は、予定どおり試合が進めば、7月15日(月)11時30分より、ヨーク開成山スタジアムで、福島高等学校と福島東高等学校の勝者と対戦することになっています。

女子バレー部、思いを後輩へ

本日、本校の第一体育館では、福島県総合体育大会の女子バレーボール競技の県大会が開催されました。

本校の女子バレー部は、6月のインターハイ県大会で第3位となりました。しかし、東北大会をかけた代表決定戦で聖光学院高校に敗れ、悔し涙を流しました。インターハイ後、各部の3年生が引退する中、バレー部の3年生は借りを返すべく練習を続ける決断をしました。奇しくも、今大会で順当に勝ち上がれば聖光学院高校を戦うことができる組み合わせとなりました。

本校、聖光学院高校とも順当に勝ち上がり、ベスト4をかけた本日の最終試合。結果は、フルセットまで持ち込んだものの、最後は力尽き、前回同様、セット数1-2での敗退という結果に終わりました。

3年生の目には涙。いろいろな言葉をかけたとは思いますが、伝えたい言葉は「ありがとう」の一言でした。世の中には、すぐに結果につながらないことは多々あります。しかし、結果が出なかったからと言って、成果がなかったのかというとそんなことはないのです。3年生にできることは、結果を残すことだけではありません。後輩に思いをつなぐことも大切なことです。バレー部の3年生は、先輩から思いを引き継ぎ、そして、しっかりと後輩に思いを受け渡したのではないかと思います。だから、部活動は面白いのです。

頑張れ、バレー部。

そして、頑張れ、すべての部活動。

七夕パーティー

本日1校時目、日本語の授業で、留学生のルイスくんを交えて、七夕パーティーが開かれました。

授業ですので、七夕についてきちんと学習をしました。七夕は、中国の「乞巧奠」(きっこうでん)という行事が始まりだということでした。「乞」は願う、「巧」は巧みになる、「奠」は祭るという意味で、織姫にあやかり裁縫が上手くなるように、それが発展して様々な習いごとの上達を願ったようです。また、笹竹に短冊をつるすようになったのは、江戸時代からのようです。手習いごとをする人や、寺子屋で学ぶ子が増えたことから、星に上達を願うようになったということです。短冊にも意味があったようです。中国の陰陽五行説にちなんだ「青、赤、黄、白、黒」の五色の短冊で、それぞれの色は「青=木・赤=火・黄=土・白=金・黒=水」を表しています。そして、それぞれの色の短冊は、青は周囲への感謝を、赤は親への感謝を、黄は人を信じることを、白は何かをやり通すことを、黒は学力向上のために用いられたようです。

ルイスくんには少し難しい内容だったかもしれませんが、その後お茶を飲みながら歓談し、そして最後に短冊に願いを書いて、本日の授業は終了しました。

最後になりますが、パラグアイ出身のルイスくんが日頃本国で飲んでいた飲料水は、マテ茶だそうです。

3年生昇降口に選挙ポスター登場

第25回参議院議員通常選挙が本日公示され、21日(日)の投開票に向けた選挙戦が始まりました。3年生の生徒用昇降口、職員室前には、県の選挙管理委員会の投票を呼びかけるポスターが掲示されました。

現3年生では、7月22日までに18歳を迎える生徒が50名程度はいるだろうと考えます。是非とも、国政選挙であるこの参議院選挙に自分の意見を反映して欲しいと思っています。

現3年生は、昨年の12月に、主権者教育の一環として、社会科の授業及び昼休み・放課後を利用して、県から配付された「私たちが拓く日本の未来」をもとに選挙の仕組み等を教わり、その後、各候補者の政見に関する資料や選挙公報を参考に、それぞれの政策の違いなどを考えながら模擬選挙(未来の県知事選)を行いました。

主権者教育は、単に選挙の仕組みを知るためのものではありません。主権者教育とは、様々な利害が複雑に絡み合う現代の社会の中で、直面する課題について考え、それを多方面から考察し、できるだけ多くの合意を形成すべく多くの議論を重ね、今とこれからの社会をつくるため行動できる態度を養う教育だと考えています。

どのような社会を形成したいのかを真剣に考え、選挙に参加し、自分の意見を反映させて欲しいと願っています。

タコを食す

昨日、突然、食卓にタコが出てきました。半夏生(はんげしょう)だからということでした。

夏至(6月22日)から数えて11日目の7月2日頃から7月7日の七夕までの時期を半夏生(はんげしょう)と呼んでいます。半夏生の由来は、「烏柄勺」(からすびしゃく)という薬草、別名「半夏」が咲く頃だからだそうです。

半夏生は、農作物にとっては大事な節目で、かつては田植えは半夏生までに済ませるものとされ、それを過ぎてしまうと、秋の収穫量が極端に減ると言われてきました。無事に田植えが終わると、水田や神棚に餅やお神酒を供え、田の神に感謝する「さなぶり」という行事が行われました。また、関西地方ではタコの足のように大地にしっかり根付くようタコを食べ、近畿地方では収穫した小麦で「半夏生餅」を作って田の神に供えるなど、各地に半夏生ならではの風習があるようです。

また、半夏生の5日間は、働くことを禁じ、酒肉、その日に採って野菜も食べないという物忌も多かったようです。田植えで疲れた体を休めるための、昔の人の知恵だったと考えられます。

今の季節、曇天の空のもと、心も曇りがちです。疲れを感じている人、しっかりとした休養をとり、明日への活力を取り戻してください。

公開文化祭「凜優祭」

今年は、3年に1度の公開文化祭「凜優祭」の年です。

例年、10月に行っていた公開文化祭ですが、今年は8月の開催と早まりました。今年の公開文化祭の開催日は8月25日(日)です。ご来場をお待ちしております。

今年は、例年以上にスポーツ大会が盛り上がりました。スポーツ大会をみて、こんなにワクワク、ドキドキしたのも久しぶりです。生徒の中には、「燃え尽き症候群」に陥り、夏休みに向けて、目標を見失っている生徒もいるかもしれません。しかし、授業中、居眠りをしている暇はありません。夏休みは、凜優祭の準備です。クラス全体で、しっかりとした企画の構想、そして準備をして、お客様をお迎えしようじゃありませんか。

今年の「凜優祭」のテーマは、『Shining Youth』です。「輝く青春」と訳しているようです。生徒たちを見ていると、何をやってもキラキラと輝いていて、とても素敵だなと、いつも思っています。若さからくる輝きは、なにものにもかえることはできません。本当に、青春を謳歌しているのだなと思います。

しかし、若さだけが青春だとは思っていません。

ここに、青春を謳った素晴らしい詩がありますので、紹介したいと思います。サミュエル・ウルマンの詩(岡田義夫の訳)です。

「青春とは人生の或る期間を言うのではなく心の様相を言うのだ」と冒頭から始まります。特に、「事物や思想の対する欽迎、事に處する剛毅な挑戦、小児の如く求めて止まぬ探求心、人生への歓喜と興味」という部分が、とても大好きです。

青春を輝かせるためには、自分が何者であるかをしっかりと考えなければならないかもしれません。自分らしく生きることこそ、輝くことにつながるからです。自分らしさを探し求め、ものごとに関して好奇心を持ち、果敢にチャレンジを繰り返します。何度も失敗し、立ち止まり、自分を見失ってしまいそうになりながらも、自分自身を信じ、立ち上がり、前へ進みます。そんな自分自身をいつも好きでいれば、「輝く青春」はいつもその人もものかもしれません。

7月の花

活発な梅雨前線の影響で、九州南部で大きな被害が出ています。被害に遭われた方々に、心よりお見舞いを申し上げます。

さて、授業「日本の伝統文化」の生徒、3年生の田中汐穏さんの作品が正面玄関を飾っています。

オレンジ色が鮮やかでポンポンのような紅花と凛とした青紫の星形の桔梗の組み合わせがとても面白い作品となっています。やはり、紅花のオレンジ色はドキッとするほど輝いており、大きな存在感をあらわしています。何気なく空間を埋めているギボシの葉も、安定感のある存在として、絵の中にしっかりと収まっています。

紅花は、地中海沿岸またはエジプトが原産といわれているキク科の植物です。地中海沿岸、エジプトからシルクロードをへて中国に伝わり、そして、推古天皇の時代の頃に我が国にもたらされたと言われているようです。紅(べに)を「くれない」と言うのも、中国(呉(くれ))から渡ってきた染料(藍)という意味の「呉藍(くれあい)」からきているようです。

7月も生徒に感謝です。