あさか開成 校長雑感

2019年11月の記事一覧

11月の花 第2弾

現在、正面玄関は、クリスマスのような、お正月のような、華やかさです。

授業「日本の伝統文化」の生徒、3年生の神成真那さんとウルグアイからの留学生ルイスくんの作品が正面玄関に、「彩り」を加えてくれました。

今回の作品は、小豆柳、ヘリコニア、ガーベラ、モンステラを使った作品です。ヘリコニアは、異国情緒溢れる、ユニークな花だと思います。南国系の真っ赤な花が特徴で、この花一つで明るさを出すことができます。

しかし、個人的には、ガーベラの花が大好きです。ガーベラは、陽気で明るい雰囲気を持つ花です。いろいろな色彩を楽しめ、丸く愛らしい花顔を、私はとても気に入っています。今回は、オレンジのガーベラでした。オレンジのガーベラの花言葉は、冒険心と我慢強さだそうです。

ルイスくんの作品を最初に紹介しましょう。これは、鳥をイメージしたのかもしれません。ヘリコニアは、オウムバナ科に属する植物で、「花」がオウムのくちばしのようです。ヘリコニアを鳥の頭に、そしてガーベラを胴体、モンステラを羽に見立てたような作品です。とても、独創的な、冒険心のある作品だと思います。豆知識ですが、ヘリコニアの「花」に見えるところは、実際は花でなく苞だそうです。

神成さんの作品は、お正月を思わせるような、落ち着いた作品となっています。バランスがとても良いと感じます。モンステラが、中央の3本のガーベラを引き立たせ、そして、全体に明るさを出しています。自己主張しなうなヘリコニアも落ち着いて、しっかりと作品に馴染んでいます。何より良いのが、小豆柳です。作品に、おおきな広がりを作り出しています。

二人の作品とも個性が出て、とても良い作品に仕上げっていると思います。

(ルイスくんの作品)

(神成さんの作品)

料理コンクール きのこ編

週末11月16日(土)、郡山市安積総合学習センターで、福島県きのこ料理コンクールが開催されました。このコンクールは、県森林、林業、緑化協会、県きのこ振興協議会の主催で、きのこの正しい知識の普及やきのこ産業の振興を図る目的におこなわれているものです。

そこで、本校の3年生滝沢結衣さんの「福島発 きのこ あら!?茶わん蒸し」が、最優秀賞である知事賞に選ばれました。このコンクールは、一次審査(書類審査)と本審査(調理審査)があり、一次審査では、県内の高校生、大学生等から、170点を超える応募があったようです。書類選考による審査を通過した、滝沢さんの作品を含む7作品が本審査へと足を運んだようです。

滝沢さんの作品は、具材に6種類のきのこを使った、なめこソースのあんかけ茶わん蒸しです。食感と風味のある、だしの効いた料理に仕上げました。滝沢さんは、それぞれのきのこの食感を出すために、いろいろな大きさで試作を繰り返し、試行錯誤を重ねたようです。

滝沢さんは、来年3月に東京で開催される全国大会に出場します。滝沢さんは、「さらなる向上を目指し、技術を磨き、完成度を高めていきたい。そして、全国の人に福島の食材の魅力を広めてきたい」と抱負を述べています。

頑張れ、滝沢さん。

 

料理コンクール 牛乳編

先日11月9日(土)、牛乳・乳製品利用料理コンクール東北大会が仙台市で開催され、本校3年生の中川翔月(はづき)さんの「~福島発~腹くっちーモーモーおこわ」が審査員長特別賞に選ばれました。

この大会は、牛乳普及協会の主催で、牛乳など乳製品の消費拡大をねらい、高校生以上を対象に牛乳、ヨーグルト、チーズなどを使った料理を募集したものです。福島県からは、中川さんを含め2名が東北大会に臨みました。

中川さんの「~福島発~腹くっちーモーモーおこわ」は、現在の若者に牛乳嫌いが多いということで、どうすれば牛乳を食べやすくすることができるかを考え、完成した作品です。具材として、えごま味噌、キュウリ、いかにんじん等、福島の食材を豊富に使うことで、食べやすさを追求したようです。特に工夫した点は、具材の大きさだそうです。どの程度の大きさにすれば、食感が良くなるかを考え、試行錯誤したようです。最後は、全体を笹の葉で包んで完成となります。特に、笹の葉の利用は、本校の「NO プラスティック ムーブメント」を意識したそうです。「ここまで作り上げて、最後にプラスティックを使うということはないでしょう」と本人は笑いながら話してくれました。

3年生ともなると、何をやるにも、本校の取り組みを意識しながらやるものだと、とても感心した次第です。

あっぱれ、中川さん。

壁とは

元マリナーズのイチロー選手が、「壁というのは、越えられる可能性があるものにしか、やってこない」と言っていました。今回は生徒たちに、この言葉を贈りたい。

昨日11月19日(火)、第72回全日本バレーボール高校選手権大会県代表決定戦、いわゆる「春高バレー」の代表決定戦、兼第47回FTV杯争奪県高校バレーボール選抜優勝大会が、福島市の福島トヨタクラウンアリーナ(国体記念体育館)で行われた。本校は、郡山東高等学校と対戦し1-2と惜しくも敗退してしまった。

9月以降、2年生主体の新人チームの数多くの試合を観てきた。各運動部が、現在の持てる力を発揮し、奮闘していることが実感できる試合が多い。ソフトテニス部、剣道部、卓球部、サッカー部、バスケットボール部、然りである。そして、また応援が素晴らしい。勇気をもらえる、大きな声が響くようになった。技術的にはまだまだ改善しなければならない点はあるが、本当にステップアップしていることがうかがえる。

力を付けてくれば、必ず現れるのが「壁」である。その「壁」をどのように考えるかだ。イチローは、「夢や目標を達成するには1つしか方法がない。小さなことを積み重ねること」、「結果が出ないとき、どういう自分でいられるか。決してあきらめない姿勢が何かを生み出すきっかけを作る。」とも言っている。私たちの進むべき道は、あるか遠くまで続く。この山を越えれば良いというものでもない。自分自身を信じた先にゴールはあり、それがどこかは分からない。しかし、一つ分かることは、諦めてしまえば、何も得ずに終わってしまうということだけである。

生徒諸君、「壁」や「試練」を、堂々と楽しもうではないか。

英語プレゼンコンテスト

先日11月16日(土)、福島市の杉妻会館で、第4回福島県高等学校英語プレゼンテーションコンテストが開催されました。このコンテストは、福島県の未来を担う高校生が英語でプレゼンテーションを行い、日本や世界で問題になっていること、国際理解・国際協力、ふくしまの復興や将来像に関する自分たちの意見や考え、メッセージを県内外に広く発信することをとおして、グローバル人材の育成を図ることを目的に行われているもので、今回で第4回目を迎えるものです。3人1チームで行われ、5分のプレゼンの後、審査員による3分間のクエスチョンタイムがあります。

本校からは、今年度オーストラリア研修に行った1年生の西澤叶真くん、加藤稜大くん、大内綾乃さんが参加してきました。発表した内容は、「Protect Our Oceans from Plastic(プラスティックから私たちの海を守ろう)」で、オーストラリアで実際にみてきた現地の脱プラスティック、リサイクルの取り組みや今年度本校全体で取り組んだ「NO プラスティック」ムーブメントを紹介するとともに、今後自分たちがすべきことについて発表してきました。入賞はできなかったものの、堂々とした発表でした。

これで、今年度1年間のオーストラリア研修のすべてが終わることになります。しかし、本当の探究は、ここからが始まりです。今回の研修、発表で、多くのものを見、聞き、感じてきました。これは大きな経験です。できたこと、できなかったことを十分に整理し、今後の探究活動のテーマへつなげていって欲しいと願っています。