あさか開成 校長雑感

2020年2月の記事一覧

研究授業

昨日2月17日、本校で、高教研音楽部会県南支部の研究大会が開催されました。

2校時目には、本校矢野教諭による研究授業、そして、3校時目には、研究協議が行われました。年度末の多忙の中、音楽部会県南支部長の須賀川高等学校の森下校長、県教育センターの音楽担当武山指導主事も来校し、研究授業と研究協議に加わっていただきました。

非常に工夫された授業であったと感服しました。題材は、日本歌曲の「この道」です。私も知っている曲で一安心をしたが、授業の内容が非常に深いものでした。本時のねらいは、「歌詞が表す情景や心情と音楽の関わりを理解して表現を工夫する」というもので、スモールステップであらわすと、①歌詞を解釈する、②解釈と音楽の関係を考える、③それを表現する、ということになると考えます。①では、歌詞に出てくるモノの色、その色があらわすイメージ、そして、視線の動き、そして、歌詞で描かれている心情などを、個人、グループで考察をしていきました。②では、情景や心情と強弱などの曲想との関わり、一番から四番の「ああ、そうだよ」を、心情を考えながら、間や速度を工夫し、どのように表現するかを、グループ毎に考え、③の、まとまったグループから、実際の表現に移ろうとした瞬間に終了となってしまいました。生徒たちが考えた「この道」が聴けなかったは残念でしたが、非常に面白い授業でした。

研究協議では、先生方のいろいろな取り組み、アイデアが出されました。例を挙げると、「この道」の色は「白」だが、「もし、黄色だったら、どんな歌い方になるだろう」と問い掛けてみるのもどうかというものでした。

今回の授業は、アクティブラーニングに基づく授業づくりでした。音楽は専門外でありますが、非常に参考になり、楽しい授業でした。

最後に、1年3組のみなさん、ありがとうございました。

前期選抜

前期選抜の出願が昨日の正午に締め切られ、各高校の出願先変更前の出願者数が決まりました。本日より17日(月)まで、1回に限り出願先の変更が認められており、最終的な前期選抜の出願者数の確定は17日となります。

本校への出願者数は、現在のところ230名です。新たな入試ですので、昨年と比較することができないのですが、学力試験を課されるということで、昨年Ⅱ期との比較をすると、出願者数で9名の減となりました。

各中学校での説明会でもお話ししましたが、新たな入試制度のもと、受験生である現在の中学3年生は見通しが効かない中で、努力を強いられており、多くの不安があることだろうと思っています。まだ最終的な確定ではないですが、ここで、一つでも数字がでたということは、その不安を少しでも和らげる効果があるではないかと思っています。

1ヶ月を切りましたが、「まだ1ヶ月前」と考えるか、「もう1ヶ月前」と考えるかでは、大きな違いが生じます。時間は、人間に平等に与えられていますが、意識の有り様で、その長さが変わってきます。今こそ、じっくりと取り組むべき時ではないでしょうか。

頑張れ、受験生。

自分探し

学年末考査も終わり、一息ついている頃ではないでしょうか。

生徒のみなさんの中には、これからは部活動に命をかけるぞ、取り損ねた資格取得の準備をするぞ、海外研修の準備をするぞ、お腹いっぱいケーキを食べるぞなど、さまざまな思い、決意が頭の中を駆け巡っていると思います。

今年の3月から新しい高校入試が導入され、入試のための生徒休業日、そして、春休みと、生徒のみなさんの休みが増えました。それは、自分のために使える時間が増えたことになります。

そこで、私からの宿題です。「自分とは何者?」という問いに対する答えを考えてみましょう。自分一人で考えても良いです。多くの人が集まって考えても良いです。

本日、NPO法人子育て支援コミュニティプチママンの副理事長の鈴木陽子さんが学校を訪れました。2月24日(月)に郡山中央公民館で「働くってなに?仕事ってなに?」という題でワークショップを開催するそうです。高校生の参加を待っているようです。詳しくは、ボランティアの係の先生にお聴きください。

いろいろな人と話をして、意見を聞くことは大切なことです。自分と違う考えを簡単に否定せず、必ず「なぜ」という問いを付けましょう。そのようなコミュニケーションの中から、見えなかった自分が見え始めるかもしれません。

頑張れ、自分探し。

 

 

 

ラジオ

「ココラジ」での、学校PRの放送が、先週に引き続き、2回目となりました。

先週もそうですが、まず、アナウンサーの方が大変上手な方だなと感心しました。よく生徒たちの良いところを引き出しているなと思っています。私たちも見習うところが多いと感じました。また、生徒たちも、しっかりと受け答えをしており、今時の子どもは凄いと感じました。本当に、アナウンサーのアドリブ的な質問に対しても的確な返答をしています。うまく学校の紹介をしているというのが、私の大きな感想です。

今週は、本校の大きな特徴である単位制の科目選択、特に第二外国語の選択について、生徒たちの進路を交えながら、うまく説明していただきました。また、単位制の特有の教室移動についても、生徒会長の遠藤くんから、朝のHRを終えると教室移動が始まり、講座毎の授業となること、同じクラスでも、授業でまったく出合わないクラスメートがいることなどが話されました。良かったです。

放送は、周波数は79.1MHzの「ココラジ」ですが、スマホをお持ちの方は無料アプリで聞けます。放送予定ですが、学校評議員の増子様の持っている番組『雅の小部屋』(月曜日の10時)です。あと、2月17日と24日の2回残っています。あと2回が、本当に楽しみになってきました。

増子さん、大変ありがとうございます。

 

東北大会

本校女子バレー部が、令和元年度第9回東北高等学校新人バレーボール選手権大会に出場してきました。結果は、予選リーグで青森県第一代表の青森西高等学校、岩手第一代表の一関第一高等学校に負け、予選リーグでの敗退となりました。

やはり、東北大会、どのチームも「うまいな」と感じました。実力差が大きく、戦うことができない相手だとは思いませんでしたが、本校の強みをうまく押さえ込まれたなという感じです。

生徒たちは、多くの課題を持ち帰ってきたのではないかと思います。しかし、マイナスばかり考えていても前に進めません。自分たちの強みは何だったのか、成果はどのような点か、そして、課題は何か、と考えて欲しいと思います。

どの部もそうですが、この時期はノーレコードの時期となります。大会が連続し、大きな修正ができにくい時期とは違い、この時期は、基礎から作り始めることができます。ただ、自分たちの現在の位置が分かりづらく、単調な練習をすることが辛い時期でもあります。このような時期に、自分を信じて、前に進めるチームが強くなると信じています。

このことは、勉強に関しても同じことが言えます。本日で、学年末考査が終了します。できた、できなかったという現象面でなく、必ず、「なぜ」という問いを自分自身にしてください。3月は、入試期間中、生徒休業日が続きます。その「なぜ」を解決するために、一歩踏み出せる時間があります。強みを伸ばし、弱みを正し、1年間の総括と次年度への準備を始めてください。

最後になりますが、いつも大声援をおくってくださる保護者のみなさま、遠くの会場まで来てくれた生徒のみなさん、大変ありがとうございました。今後とも、本校女子バレーボール部をよろしくお願いします。