あさか開成 校長雑感

2019年8月の記事一覧

文化部、ステージ発表

今回の凛優祭は、やはり文化部によるステージ発表が注目されているでしょうか。

第1体育館でのステージ発表は、10時15分、音楽部から始まります。夏の定期演奏会での、開成サウンドを再び聴くことができるのは、とても楽しみです。そして、伝統芸能であるうねめ太鼓を学んでいる生徒たちの発表後、11時10分より、うねめまつり踊り流しで5連覇中のよさこい部「開成舞彩」による演舞となります。60名を超える部員によるよさこいをお楽しみください。そして、11時40分よりは、今年フラダンス甲子園で全国一となったフラ・タヒチアンダンス同好会「ALOHA」によるフラ・タヒチアンダンスが行われます。フラ甲子園の感動が、ここあさか開成高校の第一体育館で再びよみがえります。その後、第1体育館では有志によるダンスなどが披露となります。

第2体育館では、10時15分より、有志による弾き語り、ラップ、バンド演奏に続き、12時15分より、昨年度、演劇コンクールで県1位に輝いた演劇部による演劇が上演されます。作品は、「アリとキリギリス」です。今年の夏は、「SHIROCK」づくしだった演劇部が、どのような色を出すかが楽しみです。

このように、非常に注目されている文化部のステージ発表が予定されておりますので、是非、ステージ発表をご覧ください。

(夏の定期演奏会での音楽部の様子)

モザイク壁画に描かれているもの

長いと思っていた夏休みも終了し、本日学校が再始動しました。前期の後半戦の始まりです。前期後半は、時期的には、9月末までの1ヶ月ちょっとですが、非常に大切な時期になります。明後日8月25日(日)は公開文化祭、9月12日(木)より18日(水)まで前期期末考査、9月20日(金)には生徒会役員選挙と、多くの行事が続いていきます。そして、3年生は、進路が本格始動します。特に就職においては、5日(木)より出願応募書類提出が始まり、16日(月)からは就職試験が解禁となります。3年生の就職希望の皆さんは、期末考査と重なりますので、計画的な学習をしてください。

さて、昨日の問題について、お答えしましょう。

今回のモザイク壁画に描かれているものは、「麒麟」です。

「麒麟」とは、中国で聖人が出現して善政が行われるときに、そのしるしとしてこの世に現れるという伝説上の霊獣だと言われています。本校が「麒麟」に譬えられるような学校になって欲しいと言うことで、一期生が生徒会誌の名前に決めたそうです。そして、生徒会誌の表紙には、「麒麟」が描かれてきました。

今回、このモザイク壁画の原画を描いていただいたのは、福島県出身の日本画家の舛田玲香さんです。舛田さんは、昨年、3年生対象の進路講演会「福島から世界へ ~国際交流に尽力されている方のお話」で、講師をしていただき、その時から交流がはじまりました。その時は、舛田さんの講演のすべてをお聴きすることはできませんでしたが、覚えていることはたくさんあります。まず、日本画に惹かれたきっかけが小学生の頃に見た「マリンパークなみえ」にあった絵だったこと。そして、震災に遭い、札幌に避難したこと。避難しているときは、絵と向き合うことができなかったと話したことも記憶しています。そして、衝撃だったのが、その後、仕事を辞め、友人を訪ねて、スーツケースに子どもたちに寄贈する本を詰め込み、パプア・ニューギニアの田舎の町に単身飛び込んだことです。パプアでの生活は、トイレもなく困難の連続だったようですが、パプアの自然から「生きる」というパワーをもらい、また民族文化の美しさに感動し、また絵を描くという勇気をもらったという話を覚えています。

今回のモザイク壁画の原画では、舛田さんに、本校が「共存」をテーマに、多様性を認め合える平和な社会を目指していることをイメージしていただきました。自然との共存、いのちの強さ、そしてこれからの未来への希望など、いろいろな思いを込めて、描いていただきました。

個人的に、舛田さんの描く「赤い花」と「緑の葉」の組み合わせの絵が、とても好きです。今回も、モザイク壁画にそれが描かれいて、とても素敵に仕上がっていたことに、とても感動しました。

舛田さま、大変ありがとうございました。

(生徒会誌「麒麟」に描かれた麒麟図)

 

(モザイク壁画の原画)

(モザイク壁画解説)

巨大壁画、完成

「凛優祭」名物の巨大壁画が完成しました。

各クラスで生徒が、小さなパネルに色紙を張り、完成させたものです。本日は、業者の人たちとともに、一日がかりでパネルをつなぎ合わせ、壁画を完成させました。生徒一人ひとりの思いが詰まったもの、それがこの巨大壁画だと思っています。

近くで見ているときは、まったく、何が描かれているか判断ができませんでした。しかし、壁画にしてみたら、浮かび上がってきたものがあります。それは、本校の生徒会の歴史に深く完成するものです。

是非とも、この巨大壁画を見ていただき、この壁画の迫力を味わっていただきたいと思います。

郡山第二中学校あたりからも見えると思います。

 

もう一つの凛優祭

本日は、終日、文化祭の準備。

教室も、次第に文化祭らしくなってきました。

さて、本題です。

7月の第1週より、すでに4回の会議を繰り返し、綿密な計画を練っています。すでに、ピンクのおそろいのTシャツも完成しました。そして、昨日は、最終打ち合わせを行い、後は本番を迎えるばかりとなっています。

これは、どこかのクラスのお話ではありません。PTAの凜優祭に向けての準備状況です。生徒全員が、そして、保護者も楽しめる文化祭です。

毎回、PTAでは飲食物を中心とした模擬店を出店しています。今回の趣向を凝らしたものを用意しておりますので期待ください。

PTA関係の模擬店は、まずは、東校舎の大会議室でバザーをしております。良品を市場価格にはない特価でお出ししておりますので、気になる方はお早めに大会議室にお寄りください。そして、お腹が空いたとき、喉が渇いたときは、ロータリーでの屋台にお立ち寄りください。今回の目玉商品は、台湾かき氷?かな。

あとは、天気を祈るのみです。

凛優祭へ、カウントダウン

「凛優祭」まで、あと本日を含め6日と迫ってきました。

学校全体を見渡すと、3年生の一部を除き、まだまだという雰囲気ですが、本日あたりから本格化するのでしょう。さすが、3年生は早いです。

さて、生徒の皆さん、「凛優祭」という名称が意味を知っていますか。「凛優」は、「凛々しく優しくあれ」からつくられた造語です。では、その言葉は、学校のどこにあるのでしょうか。

話は変わりますが、本校の文化祭の名称は、最初から「凛優祭」だった訳ではありません。第2回目の公開文化祭より「凛優祭」という名称になりました。平成10年に行われた第1回公開文化祭では、「薫風祭」という名称がつかわれていました。「薫風」は、まだ開校して間もない時期、国際科学科という全国でも珍しい学科としての新しい風が吹く中、そして、6月の初夏のさわやかな風が吹く中での文化祭として、その時節にふさわしい名称として名付けられたようです。

本来、継承されるべき名称が変更されたのは、どのような理由からでしょうか。意外にも、それは簡単な理由でした。公開文化祭の時期が6月から9月に変更されたためでした。初夏の風の意味を持つ「薫風」が、9月でも良いかという議論がなされたようです。

では、「凛優祭」の意味について説明しましょう。

生徒手帳の33ページをお開きください。本校の「生徒生活指針」の具体的な指針の中に、服装についての記載があります。『男子の服装は「清楚さと凛々しさ」、女子の服装は「清楚さと優しさ」を旨とする』とあります。この中の「凛々しさ」と「優しさ」を採り、「凛優」という造語がつくられたそうです。

ちなみに、「凛優祭」第1回目のテーマは「One For All」でした。他者を思いやり、他者のために生きることをテーマにしていました。文化祭を成功させるには、全生徒がお互いを思いやりながら、「チーム開成」のもと、全員が協力し合い必要があります。このことは、現在の学校の国際部の探究活動のテーマ「共生」と重なるのではないでしょうか。