あさか開成 校長雑感

校長より

10月の花 第4弾

授業「日本の伝統文化」の生徒、3年生の梨本涼夏さんの作品が正面玄関を飾っています。

真っ赤なアンスリウムとピンクのガーベラの組み合わせが、とても印象的な作品です。アンスリウムとガーベラを引き出しているのが緑色の葉っぱハランです。左側を丸めたのも、大きなアクセントになっています。そして、この作品を個性的にしているのが、やはり、脱色柳でしょう。人工的な「香り」のするアンスリウムに、渦巻く白の枝の非自然性がとてもマッチしています。

ちなみに、アンスリウムの赤く着色している部分は、実は花ではないようです。赤い部分は、仏炎苞(ぶつえんほう)と言って、花びらが変形したものだそうです。本当の花は、棒状の部分にあるそうで、小さくて見えないそうです。

そして、ハランですが、よく弁当などで料理と料理の間に入れる薄いプラスティックの仕切りのバランの語源でもあります。もともとは、ハランの葉を用いて仕切りとしていたようです。

今月も生徒に感謝です。

台風19号④

本日は朝から快晴です。少し肌寒ですが、非常に気持ちの良い朝です。

本日も朝の第1報は、通学手段の確保についてです。

昨日、JR東日本より、10月23日以降の現在運休しているJR各路線の運転計画が発表されました。詳細は、以下のとおりです。

10月23日以降の在来線運転計画 .pdf

21日には、県教育委員会より県立高校生の通学用スクールバスの運動についても発表されていますので、そちらもご覧ください。

 

 

 

ONE TEAM

ラグビーワールドカップでの日本チームの快進撃により、スローガン「ONE TEAM(ワンチーム)」はとても有名な言葉になりました。

しかし、そのスローガンは日本だけのものではありません。昨日、日本と対戦し、勝利した南アフリカ代表チーム、愛称スプリングボクスは、1995年の自国開催のワールドカップで、「ワンチーム、ワンカントリー」をスローガンに闘い、そして、世界一となりました。南アフリカにおいて、ラグビーというスポーツは、白人のスポーツであり、アパルトヘイトの象徴でもありました。アパルトヘイトとは、南アフリカで1948年から91年まで続いた白人と有色人種とを区別する人種隔離政策のことです。

94年、黒人初の大統領に就任したネルソン・マンデラは、反アパルトヘイトを訴えて闘い、政治犯として27年間の長きにわたり獄中生活を余儀なくされた人でもあります。しかし、大統領就任後、白人に報復をしませんでした。それどころか、95年の自国開催のラグビーワールドカップをむかえるにあたり、スプリングボクスを全力で応援したのです。人種問題で争うことを終え、お互いがお互いを認め合う国を本気でつくろうとしていたのです。

当時のスプリングボクスには、黒人選手はチェスターたった一人しかいませんでした。マンデラ大統領は、決勝戦の試合前に更衣室を訪れ、選手たちに「さあ祖国のために戦おう」と呼びかけたそうです。そして、チェルシーに「栄光は君にかかっている」と激励したそうです。ニュージーランドのオールブラックスとの決勝戦は死闘となりました。試合は史上初の延長戦となり、スプリングボクスは15-12の接戦を制し、初出場初優勝の快挙を成し遂げました。当時のスプリングボクスのキャプテンのピナールは、「4000万人の国民が後押ししてくれた」と、全国民での勝利を強調しました。スプリングボクスのジャージーを着て決勝に現れたマンデラ大統領がピナールに優勝カップを手渡したシーンは「ワンチーム、ワンカントリー」を体現した瞬間でもありました。

この勝利によってすべての問題が解決するほど、人種問題は簡単な問題ではありません。現在のアメリカ合衆国ですら、人種問題を巡り、国が二分されていることをみればわかるでしょう。しかし、「ワンチーム、ワンカントリー」を唱えて挑んだ闘いは、スポーツが持つ大きな可能性を感じるものでもありました。

台風19号③

本日21日(月)も、非常に肌寒い朝となりました。最低気温は、10度を下回ったようです。

交通状況の回復について、情報をお伝えします。

①東北本線について

JR仙台支社より、バスの代行運転の連絡があります。詳しくは、以下のとおりです。

【プレス】-東北本線代行バスのお知らせ-2.pdf

②磐越東線について

田村市教育委員会より、学生向けに田村市・郡山駅間の往復バスを運行の連絡があります。

学生向け田村市・郡山駅間の往復バスの運転

③水郡線について

浅川町より、代替バスの運行の連絡があります。

水郡線の運行停止及び代替バスの運行について

1年生国際理解講座

昨日、1年生の総合的な探究の時間で、国際理解講座が開催されました。

今回は、「共存とは~国際協力に取り組む人々のお話」という演題で、国際協力にかかわっている方をお呼びして、お話を聴くものでした。より近くで、現地の人々との関わりや国際協力の具体的な活動の話を聞いてもらうために、クラス毎の講演となっています。

各クラスの講師と講演の内容は次のとおりです。

1組 宍戸仙助氏(NPOスーエスアールスクエア) ラオスでの活動

2組 伊東瑞歩氏(郡山市国際政策課) ブータンでの活動

3組 長谷川辰雄氏(JICA) パラグアイでの活動

4組 篠原優氏(JICA) ガーナでの活動

5組 菅野千里氏(JICA) フィリピンでの活動

私は1組の宍戸氏の講演をお聞きしました。

宍戸氏は、東南アジアの山岳少数民族の子どもたちのために活動をしている方です。この山岳少数民族はとても貧しく、学用品を買えない子ども、学校へ行けない子どもたちが沢山います.学校自体がないところも沢山あります。そんな子どもたちへ、学用品を贈ったり、学校を建設するための活動をしているそうです。

その貧しい子どもたちが、逆に日本の子どもたちのために支援をしてくれた話には涙ができました。そうです。あの東日本大震災です。東日本大震災を知った山岳少数民族の子どもたちは、いままで助けてもらったお礼にと、お小遣いの全額、お金のない子どもは親を説得して米や鶏を持ち寄ってくれたそうです。集まったお金は49万ドン。日本円ではいくらだと思いますか。たった1900円だそうです。しかし、宍戸氏はいいました。「額ではない。このお金には、優しさに満ちあふれた思いがつまっている」、そして続けて、「このお金を両替することはできない。この思いを伝え続けることが、私の使命だと思っています」と。

宍戸氏は、もう一つ、1年生に思いを伝えました。

オーストラリア人のニック・ブイチチさんの動画をとおして、挑戦することの意味について考えさせてくれました。YouTubeでも見られますので、是非とも見てください。