あさか開成 校長雑感

2018年6月の記事一覧

フラ・タヒチアンダンス同好会、しなやかな踊りを披露

 

昨日、うすい百貨店に行き、フラ・タヒチアンダンス同好会の踊りを見て参りました。

昨日は、同会場で第17回福島県物産展が開催されており、そのPRイベントの一環として、本校のフラ・タヒチアンダンス同好会が招待されたものです。4月当初、まったく踊ることができなかった1年生も、しっかりと基礎を身につけ、しなやかな踊りができるようになっていました。校内で何度もフラの踊りを見ている私ですが、今回の踊りには見入ってしまい、涙が出そうになりました。

フラは、文字を持たなかったハワイの人々が神への信仰の表現や、体験、出来事を後世に伝える手段として始まったと言われています。なぜ、フラが人々の気持ちを打つのか。それは、踊り手の「思い」がいっぱい詰まったものだからではないかと感じました。

本校のフラ・タヒチアンダンス部は、フラガールズ甲子園において、一昨年度は総合第2位、昨年度は総合第4位の成績をおさめています。本年度も、10名の新入生を部員に加え、総勢23名で、フラガールズ甲子園に向けて日々練習に励んでいるところです。今年は、フラガールズ甲子園で、どのような「思い」を伝えるかが楽しみです。

ちなみに、「フラ」とは踊りのことで、フラダンスというと踊り・踊りになってしまうため、ハワイでは「フラ」としか言わないそうです。

食育を考える ~保健だより6月号より~

『管子』に、「倉廩實 則知禮節 衣食足 則知榮辱(倉廩実るれば礼節を知り、衣食足り栄辱を知る)」とあります。つまり、人は生活が豊かになれば、礼儀や節操をわきまえるようになり。もっと言えば、生活が豊かになることにより、初めて誇りや恥などの外見に気を配るようになるということでしょう。

保健だより6月号が発行されました。今月の裏面の特集は、6月が食育月間ということで食育の特集記事となっています。生活の豊かさとは、『管子』にもあるように、食事をしっかりと食べるということが基本であり、大切です。お子様は、朝食をしっかりと食べているでしょうか。毎年、朝食調査をすると、90%の生徒が朝食を食べているようです。しかし、ご飯だけ、パンだけという生徒も多いのも事実です。食事はバランスです。かたよりのない食事をさせたいものです。また、朝は飲み物を飲むことも大事です。私は、インスタントの味噌汁に乾燥野菜などを加えて「おかず」としています。

詳しくは、昨日発行された保健だより6月号をお読みください。

なお、裏の特集記事は、3年生の佐藤菜月さんが編集したものです。佐藤さんに感謝です。

国際理解講演会、開催

本日6月14日、平成30年度、最初の全学年対象の国際理解講演会が開催されました。全学年で聴く国際理解講演会は年2回、6月と11月に開催されます。どちらも保護者が聴くことができます。生徒をとおして事前に案内文を配付しますので、興味のある方は是非とも11月の講演会にお越しください。

今回の国際理解講演会は、今年度の国際理解講座の学年共通テーマ「マイノリティと共存」にもとづき開催されたもので、また今年度、本校がオリンピック・パラリンピック教育推進校に選ばれた、その活動の一環として行われたものでもあります。今回の講演題は、「LGBTってなんだろう-お互いの違いを受け入れあえる社会を目指して」でした。東京にあるNPO法人ReBitより2人の講師の方に来ていただき、実体験を踏まえながらのお話をいただきました。生徒からもたくさんの質問がされ、非常に盛り上がった講演会でした。

性に関する問題はちょっとと考える方も沢山おられるかもしれませんが、「ちがい」の部分に重きをおいて考えてください。私の大学時代の友人に、非常に手汗をかきやすい女性がいました。彼女は、緊張すると、より手汗をかきやすくなり、人と接することを避けるようになったようです。他人からすると、小さな悩みのように感じますが、本人は非常に悩んでいました。特に子どもたちは、どんな小さな悩みも、その時は自分が否定されるではないかと思うくらい、大きな問題として考えている時があります。

今回の講演会は、一人ひとりが「ちがい」を持っているということが分かるだけで救われることがあることを教えてくれた講演だったと思ってます。

大学進学対策実務担当者会議に参加

昨日、平成30年度大学進学対策実務担当者会議に参加してきました。今年度は、例年とは違い、実践発表が県内の高校ではなく、県外の高校からの発表でした。久々に現場の先生方の熱い発表を聞いて、初任の頃のような熱い気持ちがわき上がってきました。一緒に行った関根進路指導主事、猪俣3学年担任も、同じ思いであったようです。非常に参考になる実践発表でした。

現在、教育界は、大きな変革期に入っています。2020年の大学入試では、現在の大学入試センター試験が大学入学共通テストとなり、国数で記述式の問題が、そして英語では外部検定試験が導入されます。この大学入試は、現在の高校1年生が対象となってきます。調査書も変更されるため、現在e-ポートフォリオの導入も進めているところです。また、2022年より、新しい学習指導要領に移行し、学習内容も大きく変わってくるため、アクティブ・ラーニング等、取り入れられるところを実践しているところです。そして、現在、再来年の高校入試改革に向けても準備を進めています。

しかし、どんなに周りの環境が変化しようとも、国際科学科としての本校の立ち位置は変わりません。英語運用能力を高めるとともに、国際理解・交流事業を活発にし、その中から課題を発見し、その課題を解決するために仲間と協力して考え行動し、常に弱き者の立場に立って、物事を考えられる人間を育てていきたいと思っています。

考査の振り返りを

昨日で、前期中間考査が終了しました。本日より、振り返りが始まります。点数が取れた、取れなかっただけでなく、考査の取り組み具合についてしっかりと振り返りましょう。特に1年生の保護者の皆さま、高校での初めての考査が終了しました。家庭でも、考査について、お子様とお話をする機会を持っていただきたいと思っています。

「学問に王道なし」という言葉があります。実は、あの数学者ユークリッドがプトレマイオス王に幾何学を教えていた際に言った言葉だと言われています(その他、諸説があります)。元はThere is no royal road to geometry.(幾何学に王道なし)だったそうです。

この言葉は、私自身も学生時代から現在まで、身にしみて感じているものです。学問は、多くの悩みや苦しみを経験しながら、しっかりと身につけるものであり、安易な近道はないと思っています。

人間には、得手不得手があり、すべての教科ができるわけではありません。また、部活動をやっている生徒は、時間をうまく確保できなかったかもしれません。しかし、言い訳の理由にしてはいけません。もともと学問には近道はないのです。粘り強く、やり抜くことが大事です。この考査で取り組めなかったことをしっかりと振り返り、次の考査では取り組めるようにしましょう。次の考査の準備は、今日から始まります。