あさか開成 校長雑感

2019年6月の記事一覧

2つの進路のお話

昨日6、7校時、1学年では進路講演会、3学年では進路説明会が開催されました。

この2つの進路に関する話は、進路という同じ範疇の話ではありましたが、対照的な話でした。1年生の進路講演会は、今後の高校生活をどのように過ごすのかを、文理選択など進路というものさしで話された内容でした。言わば、高校の入り口部分のお話でした。3年生の進路説明会は、高校卒業後の進路に向け、今後の手続きなどについて保護者とともに説明を受けたものでした。提出書類の作成など、非常に実務的な部分を含むもので、ある種の緊張感を持つ内容のものでした。こちらは、高校での出口部分のお話と言えるでしょう。

3年生の生徒の顔を見ながら、そう言えば、2年前、この子たちも、あどけない顔で、文理選択、科目選択について悩んでいたことを思い出しました。時の流れというのは、とても速いものだと感じてしまう瞬間でした。

これから、3年生は自己の進路実現に向けた戦いへと突入していきます。最初の山場は、夏休みだと思っています。「夏を制する者は、受験を制す」です。しっかりと、地道に、そして最大限の学習をしていただきたいと思っています。

そして、1年生の皆さん、自分自身との対話のときがやってきました。『進路の手引き』にも書きましたが、進路を決めるとは、自己と対話し、自己を知ることだと思っています。自分がどのような人生を送りたいのかを真剣に考えてください。

6月の花

授業「日本の伝統文化」の生徒、3年生の梨本涼夏さんの作品が正面玄関を飾っています。

今回の作品は、リアトリスの一種生けです。「正風体一種生」と紹介がありましたので、ネットで調べると、生け花の伝統的な型であることがわかりました。生け花については素人の私ですので、勝手に「佇まい」かなと想像しました。「佇まい」とは、立っている様子のこと、また、そのものからかもし出されている雰囲気を言います。しかし、私には「佇まい」は、ちょっと「様子」や「雰囲気」とは違った印象を持っています。そこにちょうど良くおさまっている感覚が、私の感じる「佇まい」です。勝手に、「正風体」とはそんなものなのかなと思っています。違っていたら、大変失礼いたします。今回の、梨本さんの作品も、そこにしっくりとおさまっている感じがします。感動です。

リアトリスは、夏の花として代表的なものです。日本には大正時代に伝わったようで、花がアザミに、そして葉がユリに似ていることからユリアザミの和名があるようです。花をみながら、季節を感じています。

 

 

初めての考査

前期中間考査まで1週間を切りました。令和になって、初めての考査となります。また、1年生にとっては、高校での初めての考査となります。

前期中間考査は、6月10日(月)から13日(木)まで実施されます。1年生のみなさん、中学校と違い、高校の考査は長期間のたたかいとなります。本校の考査は、どの考査も、4日間の日程で、遅くても4校時までで終了となります。計画的な学習をし、現在自分が持っている実力を十分に発揮していただきたいと感じています。

何事においても「はじまり」は大切なものです。最初の考査でうまくいけば、それが自信となり、その後の勉強もうまく進む可能性があります。1年生にとっては、3年間を左右する大事な考査かもしれませんので、しっかりと勉強をして欲しいと願っています。

また、3年生にとっては、3年間の評定が出る最初の考査です。評定は、今後の進路にとって、とても大事なものとなります。悔いの残さないように、1科目1科目、全力を込めて、最大の勉強をしてください。

最後になりますが、理数科目について、ひとつのアドバイスをおくりたいと思います。数学などで、授業中、先生の説明を聞いているときは「わかる」ものの、自宅に帰って復習をしようと思うと解けなくなることはありませんか。私は、高校時代、その経験をたくさんしました。この場合の「わかる」は、分かった感じがする位のものでしょう。理数科目は問題演習(実際に多くの問題を解くこと)が大切です。一定時間の演習量をこなすことによって、「わかる」が「解ける」とつながり、本当の意味での分かるになっていきます。時間がかかりますので、毎日、時間を決めて演習をすることを勧めます。また、理数科目を、自分一人でやりきるには、ちょっと大変かもしれません。教室を利用することをお勧めします。多くの卒業した先輩方は、考査前は、放課後、教室で勉強をしていました。友達に質問したり、友達も分からない場合は、うまく先生方を活用していたようです。

All's Well That Begins Well.

朝の10分を大切に

昨年も同じことを書いた記憶があります。時間の話です。時間をコントロールすることは、とても大切なことです。特に、朝の時間をコントルールすることはとても大切なことですが、なかなかコントールすることは難しいと思っています。しかし、難しいからと言って、できなくても良い、やらなくて良いという訳ではなく、強い意志を持って、管理することがとても大切なことだと思っています。

今週初めは、県下一斉の登校指導が各学校で行われていることだと思います。本校でも、本日と明日、生徒指導部の先生方だけでなく、PTAの協力も得て登校指導を実施します。毎年、朝早くから、ご協力いただいているPTAの方々にはとても感謝しております。

昨年は、5月に入って、自転車被害事故が6件起きました。ほとんどの事故が、登校中に、側道から出てきた自動車と接触したもので、事故としては軽微なものでした。その接触事故の原因は、もしかしたら、遅刻しないように急いでいて、車の動きが目に入らなかったからかもしれません。事故は命にかかわる問題です。今回は、軽微であったとしても、次もそうだとは限りません。余裕を持った登校をすること、そのために、10分程度の時間をコントロールすることが大切だと思っています。10分の余裕が、十分な余裕につながっていくのです。

今年は、朝の時間をより一層強い意志で管理させるために、いろいろな取り組みをしております。まず、今年度は、朝の時間の意識させるために、登校時間を少し早めました。そして、年度当初の生徒指導部による登校指導、それと並行して、4月から5月にかけて、生徒会役員が朝のあいさつ運動を実施してくれました。5月中旬からは通学危険箇所の交通指導が実施し、そして、今週のPTA・生徒指導部合同登校指導となっております。この取り組みの効果かどうかは判断しかねますが、着実に自転車事故は減っています。

時間は、人間に平等に与えられた数少ないものの一つです。その貴重な時間をどのように使うのかを決定するのは自分自身です。一生懸命やっても、怠惰に過ごしても、同じように時間だけは過ぎていきます。しかし、過ぎた時間は決して返ってくることは決してありません。時間をどのように使うのかを考えることは、自己を磨くことだと考えています。生徒の皆さん、少し時間について考えてみましょう。

ソフトテニス女子、快進撃

本日6月1日、平庭球場で、ソフトテニス競技男女団体戦が始まりました。

男子は、只見高校と対戦し、3-0で勝利、1回戦は突破しました。

2回戦は、男子は、第2シードの学校法人石川高校との対戦、0-3での完敗でした。しかし、多くのものを学ぶ機会となりました。女子は、2回戦からの登場です。相馬高校との試合は、2時間以上に及ぶ大接戦となりましたが、2-1と勝利しました。勢いに乗った女子は、3回戦須賀川桐陽戦も、2-1で勝利し、明日は、白河旭高校とベスト4をかけた試合となります。