あさか開成 校長雑感

校長より

野球部、夏の夢は後輩に託す

いわきグリーンスタジアムでの試合だった。

相手は、1回戦で県立石川高等学校に勝利したふたば未来学園高等学校である。1回に2点、2回に1点を先制され、苦しいスタートとなった。本校は2回戦からの出場で、スタート時に大きな緊張があったのだと思う。

3回以降は、気持ちを立て直して、必死に全員野球を展開した。ほぼ毎回ランナーを出したものの、あと1本が出なかった。「あの時・・・」「・・・すれば」とは言うまい、全力で戦っている者に失礼である。スタンドからも、生徒会役員の7名、そして野球部保護者会が全力で応援をした。

3年生の諸君、ご苦労様でした。3年生にとっては不完全燃焼だったかもしれないが、君たちが今まで必死に練習を続けてきたことを、私は知っている。昨年の秋以降は8名の部員で、除染土の搬出でグラウンドを十分に使うことができなかったという悪条件の中でよく耐えてきた。君たちの思いを、しっかりと後輩へ引き継いでもらいたい。

そして、最後に、その部員を支え続けてきた保護者のみなさんに感謝したい。

 

一條夢叶さん、「ふくしま復興大使」として台湾へ

平成30年度の「ふくしま復興大使」が決定しました。本校からは、3年生の一條夢叶(ゆめか)さんが選ばれました。

「ふくしま復興大使」は、平成24年度から福島民報社が中学生、高校生、大学生を中心に委嘱しているもので、例年国内各地を訪れ、東日本大震災や東京電力福島第一原発事故からの復興に向かう県民の思いを発信し、また、各地で先進的な地域づくりを学び、それを福島県内での地域おこしにつなげようとするものです。今年度は、7月26日より29日まで、台湾への訪問も行うことになっており、一條さんはその訪問にも行くことが決まっています。また、今年度は、歴代の復興大使と協力して、県内の地域づくりを盛り上げる実践事業も計画されているようです。

一條さんは、台湾や国内での交流活動をとおして、是非とも福島の魅力を伝えてきたいと考えているようです。

一條さんには、福島県の「今」の高校生の気持ちをさまざまな人たちにしっかりと伝えるとともに、高校生として「今」何ができるのかをしっかりと考えてきて欲しいと願っています。

留学生のソン君の生け花

今週は、生け花の話題が多くなりますが、もう一つ紹介します。

上の写真は、現在、韓国より長期の留学生として本校に来ているソン君による生け花です。作品は、リアトリスの一種生けです。一種生けは、生け花の基本だそうです。草木の自然の姿を、そのままに生けることが大切だそうです。

ソン君も、日本の心をしっかりと学んでいるようです。花のことは、全然無知な私ですが、とてもすてきに見えます。

皆さんは、どうでしょうか。現在、正面玄関に飾っていますので、来校された際は、ご覧ください。

なお、本日は、12時30分(予定)より、いわきグリーンスタジアムで、本校の野球部が夏の大会に挑みます。

私も、これから応援に行ってきます。

「花の甲子園2018」にむけて

 

日本文化部の3年生3名が、「花の甲子園2018」に挑戦するため、練習を重ねているようです。本校からの挑戦は初めてとなります。

「花の甲子園」は、高等学校で池坊いけばなを学ぶ生徒が、3人一組となり、制作した作品を発表する公開コンクールです。今年度で、第10回目を迎えるようです。

今回出場するメンバーは、以下のとおりです。

3年1組 井元雪乃   好きな花:ひまわり  生け花とは:人と繋がるツール

3年3組 市村璃々子  好きな花:ガーベラ  生け花とは:自分を表現するもの

3年5組 三本木麻瑚  好きな花:桜     生け花とは:自分の思い

是非とも、8月の地区大会を勝ち抜き、11月の京都での本戦に出場することを願ってます。頑張ってください。

第1回学校保健委員会、開催

まず始めに、西日本豪雨で被害に遭われた方々に、心よりお見舞い申し上げます。

さて、先週の7月4日、遠藤教子学校医、北畠秀樹学校歯科医の参加のもと、第1回学校保健委員会が開催されました。

学校保健委員会は、学校における健康の問題を研究協議し、健康づくりを推進する組織です。現在は、様々な健康問題に適切に対処するため、以前にも増して、学校保健委員会の役割が大きくなってきたと感じています。

今回の会では、係より平成30年度の年間学校保健計画、年間学校安全計画が説明された後、養護教諭より各種検診の実施状況、検査結果、保健室の利用状況の報告がありました。その後、各学年より現在の生徒の健康状況が説明され、学校医、学校歯科医より指導助言をいただきました。

指導助言の中で、遠藤学校医、北畠学校歯科医より、熱中症への対応について話がありました。熱中症を防止するためには、朝食をとることが大事であり、また、朝食も、パンやご飯だけでなく、おかずも食べて欲しいということでした。

今週から、また気温の高い日が続くようです。朝食をしっかりと食べ、暑さを乗り切っていきましょう。

平成30年度同窓会総会、開催

本日7月7日、本校の大会議室において、平成30年度の同窓会総会が開催されました。

今年度は、2年に1度の役員改選の年度ということで、会長が齋藤康生さん(1期生)から仲井菜保美さん(1期生)へと大きな変更が行われました。また、新たなメンバーとして、阿部 謙信さん(10期生)、武田 昌丈さん(18期生)が加わりました。

仲井新会長での同窓会活動を、学校としても積極的にサポートしていきたいと考えています。

以下、平成30年度の同窓会役員の皆さまを紹介します。

会 長 仲井 菜保美(1期生)

副会長 古宮 常雄(5期生)

副会長 渡邉 直樹(7期生)

幹事長 國分 真智子(1期生)

書 記 松井 由美(1期生)

書 記 武田 昌丈(18期生)

会 計 白土 綾香(9期生)

会 計 阿部 謙信(10期生)

監 査 松井 由美

監 査 伊東 尚敏(14期生)

広 報 上田 昌明(2期生)

広 報 阿部 謙信

 

東北地区高等学校PTA連合会郡山大会、始まる

 

昨日7月5日、東北地区高等学校PTA連合会郡山大会のオープニングセレモニーが、ホテルハマツで、東北各県より600名を越える参加者のもと開催されました。

東北地区高等学校PTA連合会は、東北各県持ち回りで開催されており、例年1500人を越えるPTA関係者の参加がある一大イベントです。今年度は本県が開催県で、「こころ豊かなたくましい人づくり ~変化に対応し、未来を拓く力~」をテーマに、本日7月6日、福島県産業交流館ビッグパレットふくしまで、例年どおり1500名弱の参加者のもと、各県の発表、研究協議が行われます。

地元郡山大会ということで、20名を越える本校のPTA役員のみなさんが、記録を中心に大会の運営をお手伝いしております。お手伝いいただいているPTA役員の皆さまに、感謝申し上げます。

また、昨日のオープニングセレモニーでは、本校のフラ・タヒチアンダンス同好会23名が、東北各県から来たPTA関係者をもてなしました。各県のPTA関係者より私に、「感動しました」「笑顔が素晴らしかったです」との賞賛の声が数多く届きました。生徒の活躍に感謝です。

 

月刊タウン誌に本校生徒の寄稿文が掲載

月刊タウン誌「街の灯 こおりやま」7月号の特集記事「水源地清掃バスツアーに参加して」に、本校の5名の寄稿文が掲載されることになりました。

この5名は、5月26日(土)に開催された郡山市の「水源地清掃バスツアー」に参加した『あさか開成高校「水」研究班』の2、3年生のメンバーです。

このメンバーがバスツアーに参加したきっかけは、昨年度、学校の総合的な学習の時間をとおして世界の水事情について調べた結果、地元郡山市の水環境はどのようになっているのかと疑問を持ち、もっと調べてみたいと思ったからだということでした。このような行動力が身についた生徒たちを頼もしいと感じました。また、このバスツアーをとおして、知識を学んだだけでなく、様々な年齢層の皆さんと交流ができたことは大変有意義なことだったと考えます。

もう一つの7月の花

 

授業「日本の伝統文化」の3年生の山本采釆奈さんの作品が、正面玄関を飾っています。

この作品は、百合をメインにしたもので、モンステラが周りを囲み、右に伸びるソケイがバランスを取っているものです。

百合は、細い枝に大きな花を咲かせます。その風に揺れる様子から「揺すり」と呼ばれ、それが変化して「ゆり」と呼ばれるようになったようです。また、漢字の「百合」の由来は、その球根である「ユリ根」にありようで、「ユリ根」が魚の鱗のように重なり合っていて100枚くらいにはなるだろうというところから百合になったといわれています。

そして、百合は「純潔」や「威厳」と言った花言葉があり、古代ギリシアやローマでは、結婚式に多く使われ、祝福の意味がありました。そして、キリスト教の時代になると、「聖母マリア」の花とされ、「聖母マリア」とともに多く描かれることになります。

また、また、生徒に感謝です。

教育実習生による研究授業

6月18日より本校で教育実習を行っている実習生も、今週で実習を終えることになります。

昨日は、その教育実習生による研究授業が、1年5組の教室で実施されました。

常に明るく、笑顔を絶やさなかった実習生も、10名を越える先生方、そして大学より教授が来校した中、緊張しての研究授業となったようです。授業自体は、少し早口にはなってしまいましたが、丁寧に指示、説明を行い、しっかりまとめをすることができました。授業の構成上「うまいな」と思ったのは、最後のロールプレイングが、本時のまとめを兼ねているということでした。

放課後、事後研究会が開かれ、板書やチョークの使い方など、細かい反省点が指摘されました。最後に話題になったのは、知識の定着だけでなく、学んだ知識をどのようにして態度として身につけさせるかの話でした。頭で分かっただけでなく、どのように自分の生き方に結びつけていくかは、我々教員にも突きつけられている問いであり、授業づくりの難しさ、そして可能性にも繋がるものです。有意義な事後研究ができたことは、実習生にとっても良かったと感じています。

実習生には、残りの時間を大切に過ごしていただきたいと思います。

野球部必勝激励会

昨日、毎年恒例の「あさか開成高等学校野球部必勝激励会」が保護者会の主催で開催されました。

私より、初戦に向け、集中力を高め、全力で戦ってきて欲しいとあいさつを述べた後、長久保幸男監督、齋藤享平部長より日頃の保護者からの支援への感謝の言葉が述べられました。

その後、塩澤峻司部長より、今までの周りからの支援への感謝とその恩返しのための必勝への誓いが、力強い述べられました。

あさか開成高等学校の初戦は、予定どおり試合が進めば、7月11日(水)12時30分より、いわきグリーンスタジアムで、石川高等学校とふたば未来学園高等学校の勝者と対戦することになっていまず。

新規高等学校卒業者の求人票公開始まる

先週より、異常な暑さが続いております。学校においても、冷房をフル稼働させ、暑さ対策をしております。ご家庭においても、お子様に水分補給のための水筒や凍らせたペットボトルの持参の協力をお願いします。

さて、7月1日(日)、全国一斉に新規高等学校卒業者に対する求人票が公開となりました。

本校においても、進路意識を高めるため、公開日に合わせて、卒業生による講演会及び求人票の閲覧を行いました。就職希望者は、希望企業からの求人票が出ているかを確認し、熱心に閲覧をしていました。

この後、夏休み始めに希望企業への応募前見学を行い、9月上旬までに応募書類を整え提出し、9月16日以降選考試験が実施されるという日程になります。

最近の気温と同じく、暑い(熱い)夏が始まっています。

7月の花に、ゴッホを想う

 

授業「日本の伝統文化」の生徒、3年生の飛田愛生さんの作品が、正面玄関を飾っています。今回の作品は、ひまわりをメインとして、アワ、チンシバイを脇役とし、そしてレザーファンで整えたものです。私は、まっすぐ天に伸びるひまわりが大好きです。そのひまわりの良さを、シンプルに著した作品だと思います。

ひまわりを見ながら、ゴッホを思い出しました。

ゴッホは、花瓶に生けられたひまわりの絵画を複数描いています。ゴッホにとってのひまわりは明るい南フランスの太陽、ひいてはユートピアの象徴であったと言われている。

絵を鑑賞することが好きだった私は、若い時は、有名な絵画が来ると、東京まで見に行っていました。ゴッホのひまわりも見ました。かなり大きな絵だったこと、黄色が素晴らしかったことを覚えています。歴史を勉強していたので、ゴッホは気むずかしい人というイメージを勝手に持っていましたが、絵を見て、シンプルに、ゴッホは情熱的で、純粋な人だったのではないかと思いました。情熱的で、純粋だったがために、その後、大きな悩み、苦悩を抱え込んだのではないかと。

また、また、生徒に感謝です。

「レヌカの学び」とは

本日6月28日、総合的な学習の時間で、1・2年生はアクティブ・ラーニングの統一授業「レヌカの学び」、3年生は大学講師による「学ぶということ ~大学の講座から世界を見る~」を実施しました。

「レヌカの学び」とは、多文化共生と人間尊重を考えるカードゲームです。ネパール生まれの女性レヌカが、日本の教育を学ぶために来日してから、行動や考え方が変化したことを題材にした教材で、自分の中にある「偏見」や「思い込み」をあぶり出すものです。例えば、「私はご飯を食べる前に必ず手を洗うのよ」という行動は、ネパール、日本のどちらにいる時のレヌカか。答えは、ネパールにいる時です。手でご飯を食べるので、必ず手を洗います。日本にいると「箸」を使うので、手を洗う必要性を感じなくなったそうです。このように、異文化理解を邪魔する「バリア(障がい)」は、自分自身の中に存在することを気づくことができます。

3年生は、福島大学、宇都宮大学、山形大学、会津大学、国際医療福祉大学から5名の講師を招き、大学における高度で専門的な分野を直接学ぶことによって、国際理解を深める機会としました。

校内スポーツ大会、無事終了

2日間の日程の校内スポーツ大会が無事終了しました。

今年も3年生が、総合優勝を成し遂げました。総合の成績は以下の通りです。

優勝 3年3組

2位 3年1組

3位 2年3組

今年度の校内スポーツ大会をみながら、またまた生徒の良いところを発見しました。クラス対抗の競技は、各競技がベストメンバーが組めるわけではありません。チームの少し弱いところを、どのようにチーム全体でカバーするかが鍵となってきます。声を掛け合いながら、励まし合って、そして皆で喜び、泣く姿を見ることができました。生徒は、勝ち負けに関係なく、多くのものを得たと思っています。

朝河貫一博士の没後70年

今年は、二本松市出身の歴史学者朝河貫一博士の没後70年です。その事業の一環である朝河貫一博士顕彰協会による高校生海外研修事業に、本校の2年渡邊拓真君が参加することが正式に決定し、先週の土曜日6月23日に事前打ち合わせが行われました。渡辺君は、昨年度、朝河貫一論文で優秀賞となり、その論文が認められたものです。

今後、渡邊君は、7月26日より8月1日までアメリカを訪問し、朝河貫一博士が研究をしていたイェール大学を訪れ、現地の学生と交流し、東日本大震災・原発事故から復興・再生をしている福島県の現状について発信をする予定です。

朝河貫一博士は、優秀な歴史学者でもあり、国際学者でもありました。安積高校卒業後、22才でアメリカに渡り、ダートマス大学、イェール大学で学び、その後アメリカで暮らすことになります。世界的視野での日本への警鐘は数多く、1941年の日米開戦の直前には、フランクリン・ルーズベルト米国大統領から昭和天皇への親書を送ることで戦争を回避しようと考えたようです。そして、自らその草案を書くなど、異国の地にあって祖国日本のことを思い続けた真の「サムライ」でもありました。

現在、渡邊君は、現地での英語のプレゼンの作成の真っ最中です。学校としても、良い研修になるように支援していきたいと考えてます。渡辺君には、現地での交流をとおして、多くのことを学んできて欲しいと願っています。

スポーツ大会始まる

本日より、校内スポーツ大会が開催されています。

梅雨の時期であることから、毎年、雨の心配をしておりましたが、今年は気温の心配をしております。

単位制高校であるあさか開成高等学校において、スポーツ大会は特別な意味があります。普段、クラス毎に授業をすることが少なく、自己の選択によって授業ごとに教室を移動する生徒たちにとっては、この校内スポーツ大会は、クラス、そして学年の団結力を高めることができる数少ない機会となっております。繰り広げられる応援合戦のもと、クラスだけでなく、学年の結束力が高まっていくを、毎年感じております。“Fair Play”、そして“All for one , one for all”の精神のもと、全力で戦い、思い出に残るものになることを願っています。

なお、日程は、明日までの2日間となっております。水分補給が必要なことから、お子様に水筒、凍らせたペットボトル等を持たせていただければ幸いです。

郡山市男女共同参画川柳コンクールで表彰

昨日6月24日(日)、郡山市男女共同参画川柳コンクールの表彰式に行って参りました。

このコンクールは、性別により個人の生き方を制限されることなく、その個性や能力が十分に発揮できるまちづくりを進める郡山市が主催し、今回で15回目を迎えたものです。今年度、本校では「マイノリティとの共存」を学校共通テーマに掲げ、特に、男女の差別、障がい者への差別等、人権に関わる問題に対して研究、行動をしており、このコンクールへの参加はその一環です。

その結果、本校の2年根本琴未さんが高校生の部最優秀賞、2年佐藤幸歩さんが同特別賞、2年池田綾乃さんが同入賞をしました。そして、生徒の活躍により、本校が学校賞にも選ばれました。入賞した作品は、以下のとおりです。

最優秀賞 根本琴未さん 「らしさとか結局お互いに同じ人間(ひと)」

特別賞  佐藤幸歩さん 「人助け女人禁止関係なし」

入賞   池田綾乃さん 「性別の「こうあるべき」は言わないで」

人権問題で一番大切なことは、バリア(障壁)をなくすことです。特に、こころのバリア(障壁)を取り払うことが大切です。この受賞を機に、より一層、人権問題に関する意識を高めたいと思っています。

研究授業週間について

大阪で発生した地震で、登校中の児童が倒れてきたブロック塀の下敷きになり亡くなるという痛ましい事故が起きてしまいました。登下校中の安全確保について、ご家庭においても再度確認をお願いします。

さて、今週1週間、本校では研究授業週間ということで、互見授業を実施しています。

互見授業とは、教員が通常の授業を公開し、相互に参観して刺激を受け合うとともに、その後の意見交換を行うことをとおして、授業の実践力を磨き、今後の教科指導の向上を目指すものです。同教科ばかりでなく、異教科を観ることにより、それぞれの教科指導の良さを自己の授業にも取り入れることができるというメリットもあります。

私も、この1週間は、転入された先生方の授業を中心に授業を観させていただきました。

改めて授業を観ると、授業づくりの楽しさ、難しさが見えてきます。私も、授業の導入には、苦しんだことを覚えています。どのように本時の内容に近づくために、生徒に驚きや疑問点を与えるいくか。生徒の身近に感じる話題を挙げながら、興味関心を高めようと努力しました。そして、授業の展開部分ですが、教師自身が熱を持って行っている授業は、外から見ると良い授業のように見えてしまいますが、生徒の学習状況はどうなっているかをしっかりと考えなければいけません。生徒が常に主体的に授業に参加し、教師とともに考えを巡らせているかが問題です。私の経験では、すらすらと流れるような授業はあまり生徒に影響を与えず、少し戸惑った位の方が、生徒は「なぜ先生は迷っているのだろうか」と思いを巡らし、授業内容をよく理解しようとしていたことを覚えています。生徒に「歴史の楽しさが分かってきました」と言われた時が、一番やりがいを感じました。

今の先生方は、導入、教材にも気を遣いながら、授業づくりをしているようです。しかし、授業とは、教材を使用しながら、生徒の資質・能力を伸ばしていくもので、教科書の内容のみを教えるものではありません。どのような力を伸ばしたいのかがはっきりと分かる授業を目指し、高みを目指して欲しいと思います。

本日、3学年保護者会開催

本日、3年生の保護者会が、13:30より、本校第1体育館で開催されます。

進路指導部より、進学・就職に対する今後の予定、手続き等について、3学年より、三者面談、夏期課外、夏休みの全般の過ごし方についても説明がされるはずである。

夏休みの35日をいかに計画的に過ごせるかは、進路達成を目指す高校生にとって格段に大切であろうと感じています。若い時の失敗は、往々にして経験のなさ、知恵の浅はかさに起因しています。初めての進学、就職に立ち向かう高校生にとっては致し方ないことなのかもしれませんが、是非とも今まで本校で進路実績を残してきた先生方や人生の大先輩である保護者のアドバイスをしっかりと聞いて欲しいと願っています。経験のなさや知恵の浅薄さを補うためには、経験を積んだ者の話を真剣に聞くことが大切だと思っています。そして、その言葉を脳裏にたたき込み、実践していくことが大切です。そして、その1つ1つの小さな努力の積み重ねが、将来において揺るぎない経験、知恵となることも事実です。

本日、学年だよりも発行されます。裏面は夏休みの過ごし方特集になっています。是非とも、家庭でもお子様とともにお読みいただき、話題にしてください。