校長より
フェアウェルパーティー
本日1月30日(金)、1校時目、日本語の授業で、今年度パラグアイから来た留学生のルイスくんのフェアウェルパーティー、そして節分のお祝いをしました。
「節分」とは、季節の変わり目を示す言葉です。本来は、すべての季節での変わり目を指す言葉ですので、立春、立夏、立秋、立冬と4回あるはずですが、現在は立春のみが残っているようです。
今回の授業では、日本語の授業を担当している矢内講師より、節分についての説明を受けました。その中で、炒った豆を食べるのは、芽を出させないようにするため、つまり、邪気を燃やすことで悪い芽が出ないようにするためだと教わりました。そして、豆には、米よりも粒が大きいためにより多くの精霊が宿るとされ、また、豆は、「摩目」、つまりは「魔の目に豆をぶつけ、魔を滅する」という意味があることも知りました。また、みなさん、鬼がなぜ角があり、虎柄のパンツをはいているのか、知ってますか。鬼がいるとされる方角、つまり鬼門が東北の方角で、その方角を十二支で表すと「丑」「寅」の間になるそうです。そこから、鬼は、丑の角を持ち、寅の毛皮をまとっていると考えるようになったようです。季節の行事を、その由来とともに祝うことは、日本の文化を再発見することつながります。少し心が豊かになったような気がします。
今回は、ルイスくんのお別れパーティーでもあります。ルイスくんは、日本語も上手に話すことができるようになり、さらに、ひらがな、簡単な漢字が読め、簡単な日本語ならば書けるようにもなりました。私も、素晴らしいメッセージカードをいただきました。毎年のことではありますが、この留学生の順応力には驚かされるばかりです。ルイスくんにも、たくさんの苦労はあったと思いますが、1年間、私たちと一緒にいてくれて、本当にありがとうございました。心より感謝します。
ルイスくんは、明日14時5分の新幹線で、郡山を離れることになります。本日は、あさか開成高校での最後の日となります。いっぱい、いっぱいの想い出をつくってください。
ありがとう、ルイスくん。
告知
12月にも紹介しましたが、放送が近くなってきましたので、再度お知らせしたいと思います。
8月に続き、学校評議員の増子澄子様のお誘いで、ラジオをとおして学校をアピールする運びとなりました。増子様、大変ありがとうございます。
放送予定ですが、
放送局は ココラジです。
周波数は 79.1MHzですが、スマホをお持ちの方は、無料アプリで聞けます。
放送予定ですが 増子様の持っている番組「みやびの小部屋」での放送です。
放送日時は、次のとおりです。
2月 3日(月) 10時より10時20分まで
◎学校全般について
2月10日(月) 10時より10時20分まで
◎単位制、授業について
2月17日(月) 10時より10時20分まで
◎学校での生活について
2月24日(月) 10時より10時20分まで
◎中学生に向けて
再放送もあります。
2月 5日(水) 10時40分より11時まで
2月12日(水) 10時40分より11時まで
2月19日(水) 10時40分より11時まで
2月26日(水) 10時40分より11時まで
今回のラジオ出演は、生徒会役員にお任せしました。3年生は、前生徒会長 安齋麗(うらら)さん、前生徒会副会長 佐藤和世さん、2年生は、現生徒会長 遠藤颯人さん、1年生は、生徒会副会長 人見綾音さんです。スペシャルゲストとして、ある先生も出演もあります。ラジオを聴いて、誰か当ててみてください。
記憶
本日で3年生の学年末考査が終了します。また、昨日より、1、2年生は考査1週間前となり、職員室の入室や部活動が制限されています。
「季節感」、「区切り」というものは、非常に大切なものだと思っています。春に蒔かなくてはいけない種を、秋に蒔いても実る可能性が低くなってしまいます。やはり、やるべき、まとめるべき時期にしっかりとまとめをすることは大切なことなのです。
ここで、ドイツの心理学者ヘルマン・エビングハウスの忘却曲線を紹介しましょう。忘却曲線とは、時間とともに記憶が変化することで、簡単に言えば、忘れていく割合を表したものです。その実験では、覚えた情報が20分後に42%、1時間後に56%、1日後に74%、1週間後に77%、1カ月後に79%、忘れ去られてしまうことでした。1時間で、半分以上忘れてしまうのです。ここから導き出されるものは、忘れる前に、定期的に反復して復習することが効果的ではないかということです。暗記科目は前日にやればいいと思っていませんか。暗記科目も定期的に復習すれば、より定着率が高くなるということなのです。
また、私が注目したのは、1ヶ月経っても20%の情報を覚えているという事実です。どうせ、忘れるからやらなくていいと考える人いませんか。放棄すれば、定着率は0%です。苦手であっても、この時期に、一生懸命覚えようと努力すれば、定着率は決して高くはないですが、情報は脳の中に定着しているのです。この違いは、後で大きな差になってくると考えます。
男子校だったせいか、私が高校の頃は、力業で、ものごとを覚える方法が流行っていたと記憶しています。具体的には、ひたすら書いて覚えていたということです。脳だけが記憶するのではなく、筋肉にも記憶装置があると豪語していました。また、脳は冷やすと記憶力が伸びると信じ、放課後、仲間たちと、寒い教室で勉強をしていたのを思えています。バカな文系たちがよく考えることです。でも、そんなバカな仲間たちと、3年間過ごした高校生活はとても楽しいものでした。
女子バレー部、準優勝
うれしい報告がありました。
昨日、16時少し前に、いわきより福島県高等学校新人体育大会バレーボール競技を終えた女子バレーボール部の生徒たちが帰ってきて、校長室に報告に来ました。
見事、準優勝に輝き、東北大会への切符を手に入れることができたという報告でした。本当におめでとうございます。
本校の女子バレーボール部は、飛び抜けたスター選手がいるわけでもなく、平均身長が高いわけでもないでもありません。自分を信じ、仲間を信じて、多くのものにチャレンジし、得た勝利だと思っています。この勝利は、本校の他の部活動にとっても、大きな励みなると感じています。
主将の太田明里さんからは、「優勝を目指していたが、その夢は果たすことができませんでした。まだまだ足りないものが沢山ありますので練習します」と話してくれました。
優勝したのは、今回も常勝の郡山女子大学附属高校でした。おめでとうございます。女子大附属高校は、地区大会、県大会でも、いつも、大きな壁として存在し、各校の目標にもなっている高校です。女子大学附属高校、郡山東高校などの強豪校が県南地区に存在することは、地区大会から高いレベルでの試合ができるということです。本人たちの努力もさることながら、本校が強くなれた要因が、そこにあるではないかと思っています。
今回の東北大会では、1つ上のレベルでの試合を経験し、自分たちの良さ、課題をしっかりと感じてきて欲しいと思っています。大会は、2月7日(金)からですので、学年末考査と丸かぶりとなります。しかし、強くなるということは、こういうことなのです。
最後になりましたが、いつも大声援をおくってくださる保護者のみなさま、遠くの会場まで来てくれた生徒のみなさん、大変ありがとうございました。今後とも、本校女子バレーボール部をよろしくお願いします。
頑張れ、女子バレーボール部。
バレー部
現在、いわき市総合体育館で、福島県高等学校新人体育大会バレーボール競技が行われている。本校の女子バレーボール部も参加している。今年は、この女子バレーボール部の練習の成果が、ようやく目に見えるものとしてあらわれた1年ではなかったかと思っている。
昨年度は実力が付いてきたものの結果がでなかった。県大会では一勝もできなかった。迷い、苦しみ、涙していたことを覚えている。試合の度に、何とか、この子どもたちを勝たせてあげたいと祈ったものである。
時代が令和となり、最初のインターハイ県大会では、やっと成果が実り始めた。3位となった。しかし、東北大会をかけた代表決定戦では、聖光学院高校に敗退し、出場を逃してしまった。その後、県総合体育大会でも、ベスト4をかけた試合で、聖光学院高校に敗退し、ベスト8止まりとなった。そして、FTV杯でも、ベスト4をかけた試合で、郡山東高校に惜敗した。
ライバルの存在というものは、時に、自己を大きく成長させることがある。聖光学院高校、郡山東高校などは、本校にとっては大きな壁であり、目標とする高校でもある。そして、この目標に向かって進むことが、自己の成長させることにもつながっていく。
本日は東北大会をかけた試合となる。気を抜かずに、真っ直ぐ前を見て、進んで欲しい。
頑張れ、バレー部
学年末考査
3年生の学年末考査が、本日より30日(木)まで、3日間実施されます。
予報どおり、本日は朝から雪が降っておりますが、思ったよりは少なくて安心しております。
3年生のみなさん、試験の準備はしっかりできているでしょうか。通常の考査とは違い、5校時目に実施される科目がありますので注意をしてください。
3年生は、この学年末考査が終了すると、2月は自宅学習に入ります。もう本当に、指折り数えるほどしか、学校に来る機会はありません。有終の美を飾るためにも、最後の最後まで頑張っていただきたいと思います。
また、1、2年生のみなさん、安心してはいけません。みなさんも、2月5日(水)より、学年末考査となります。明日で1週間前です。1年間のまとめとして、しっかりと取り組んでください。
頑張れ、3年生。
頑張れ、1、2年生。
(本日、7時ごろの前庭の様子)
「違い」を受容する力
一昨日1月22日(水)、郡山市立桃見台地域公民館中村隆志館長の校長室訪問がありました。今回の訪問は、今週の初め20日(月)に行われた桃見台地区の食生活改善推進員による『若者に対する食育講座』に対する御礼と今後の本校と公民館の「連携・協働」についてのお願いでした。
これからの時代、少子化や過疎化、地域コミュニティの希薄化や分断など、地域が抱える課題はより大きくなっていきます。今後、学校は、地域に支えられているだけでなく、地域の一員として地域に積極的に貢献するという考え方を持って行動することは大切なことだと思っています。
本校は、主にボランティア活動をとおして地域とのつながりをつくってきました。年間、延べ人数として600名を超える生徒が何らかのボランティア活動をしております。特に、重視しているのは、本校の所在地である桃見台地区とのつながりです。特にお世話になっているのが、桃見台地域公民館や桃見台保育所です。
本校がボランティア活動を重視するのは、社会の一員という意識を持ち、少しでも社会に貢献する気持ちを育成したいということともに、「違い」を受容する力をつけて欲しいという願いからです。国際交流では、「違い」を感じながらも、その違いを乗り越え、つながりをつくることが大切です。世代間交流も同じことです。高齢者、幼児との交流で感じた「違い」を、しっかりと自分の中に落とし込み、今の自分の、社会の何を変えたら、豊かなつながりを持った社会となるかを考えることが大切なのです。国際交流にしても、世代間交流にしても、単に頭で考えるだけでなく、体験し、違和感を感じ、そして考え、行動する、それが基本ではないでしょうか。
今回、中村館長は、今までの本校と桃見台公民館の活動を活かしながらも、今後は、アクティブラーニングの考え方を取り入れ、「開かれた課題に主体的・対話的に臨み、世代間交流を意図した協働的な取り組み」にパワーアップしていきたいと話してくれました。そのためにも、高校では、「①地域の課題への理解、②高校生の視点からの提言、③主体的なボランティア」について、どのように探究できるのか考えて欲しいということでした。なかなか高いハードルです。従来の「指示された」ボランティアから「提案し、協働できる」ボランティアに変化する必要があるからです。中村館長には、少し時間がかかるかもしれませんが、今までのかたちを活かしながら、少しずつ試行錯誤して、前へ進んでいきましょうとお話をしました。
(『若者に対する食育講座』の様子)
1月20日(月)、桃見台地区の食生活改善推進員4人の皆さんに教わりながら、本校の「食文化」選択の3年生が、「塩レモン焼きそば」をつくりました。この中には、今後、一人暮らしをする生徒もおります。食は、体・心の両面の健康をつくる大切なものです。今回学んだことを、新たな生活にしっかりと活かしていきましょう。
食生活改善推進員の皆さん、大変ありがとうございました。
うれしい報告
昨日1月21日(火)、1年生の吉田実祝(みのり)さんが、放課後、校長室を訪れ、うれしい報告をしてくれました。
吉田さんは、現在、竹内ひとみバレエスクールでバレエを習っているそうです。今回は、1月3日(金)から8日(水)まで東京のメルパルクTOKYOで開催されたNBA全国バレエコンクールに出場し、高校生の部で5位に入賞したという素晴らしい報告をいただきました。吉田さん、大変おめでとうございます。
吉田さんは、「今回入賞できたことはうれしいですが、まだまだ自分には多くの課題があり、その課題を一つひとつ克服していきたいと思っています。」と今後の意気込みも話してくれました。
夢を追い続けることは、簡単なことではありません。壁を一つ乗り越えることによって、また、新たな高い壁が見えてきます。吉田さんも、今、この苦しみと闘っているのかもしれません。しかし、自分自身を信じ、今の自分を乗り越えようと努力している人は、とても輝いており、ステキだと思います。
頑張れ、吉田さん。
新春の花、第2弾
授業「日本の伝統文化」の生徒、3年生の原愛澄さんとパラグアイからの留学生ルイスくんの作品が正面玄関を飾っています。
今回は、ストック、スイートピー、モンステラを使用した作品となっております。白のストックとピンクのパステルカラーのスイートピーがとってもかわいらしい作品となっています。
原さんからは、「花が小さいので、どのようにまとめ上げたら良いか、悩みました。春をイメージした、卒業を意識した作品に仕上がったと思います。」とコメントをいただきました。
確かに、スイートピーの花言葉は、別れを思わせるものが多いようです。花の形が蝶の飛び立っている姿に似ていることから、「門出」、「別離」などの花言葉がつけられたようです。
新春にふさわしい2作品となっています。
今年も、生徒に感謝です。
(原さんの作品)
(ルイスくんの作品)
最後のセンター試験
18・19日と行われた大学入試センター試験が無事終了しました。受験した3年生は、現在、自己採点をしている最中です。
今年は大学入試センター試験の最後の年となりました。来年からは、大学入学共通テストが始まります。英語の民間検定試験導入の延期、記述式問題の出題延期など、昨年は、いろいろと振り回された年でありましたが、受験生にとって、わかりやすい入試をお願いしたいものです。
さて、「荒れるセンター試験」と言われますが、今年も例年にない穏やかな天候でした。特に2日目は、お日様もさして、暖かささえ感じるような日となりました。受験生にとってもこの上ない日和ではなかったと感じました。両日とも、生徒の激励のために郡山女子大へ行ってきました。3年生の先生方、教頭先生、進路指導の先生も応援に駆けつけていました。最後の神頼みと言うことで、「きっと願いが叶いますように」と願いを込め、縁起物のチョコレートを配りつつの応援でした。
先日も書きましたが、私は共通一次世代です。それも宿泊を伴っての受験でした。今でも、はっきりと覚えているが、共通一次テスト前日の出陣式です。雪の中、裸足で応援団が、3年生に向かって檄を飛ばしてくれました。大変うれしかったのを覚えています。そんなことがあり、今は、何かに果敢に挑戦しようとする生徒たちの応援者になれればと思っています。
頑張れ、受験生。
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