あさか開成 校長雑感

校長より

定期演奏会、盛況のうち終える

19日、本校音楽部の定期演奏会が開催され、盛況のうちに無事終了することができました。3年生にとっては、本校での最後の演奏会です。実行委員長の藤田真生さんも挨拶で述べましたが、音楽部全員で、皆さんに楽しんでいただくために、曲の選定、演出の在り方を試行錯誤し、そしてあさか開成高等学校音楽部としての音づくりに真摯に向き合い、日々の練習に励んできたようです。生の演奏では、音はその瞬間で消えてなくなります。そういった意味合いでは、今後同じ音には会うことができない一期一会的なものだと思っています。特に、感受性の高い高校時代につくり出す音・演奏は、その時代にしか聴くことができない音・演奏だと思っています。プロが演奏する音・演奏の素晴らしさとは違う、個性溢れる音が聴けるのも、高校生の音・演奏の醍醐味だと思っています。昨日の夜は、時間を忘れるような、非常に快いひとときを過ごすことができました。改めて、生徒に感謝をしたいと思います。

最後に、この演奏会開催にあたり、協賛をいただいた地域の方々、保護者の皆さまに感謝を申し上げるとともに、今後とも、本校音楽部の活動に一層のご支援とご協力を賜りますよう、お願い申し上げます。

音楽部定期演奏会、そしてフラガールズ甲子園

夏休みの最後の週末となります。この週末には、音楽部の第15回定期演奏会が開催され、そしてフラ・タヒチアンダンス同好会は「フラガールズ甲子園」に挑戦します。

音楽部は、今年度3名の部員を加え、総勢16名で、「調和のとれた、心に響く音楽」を目標に、日々練習に励み、この定期演奏会を迎えることになりました。特に3年生にとっては、高校生最後の舞台です。日頃の練習の成果を十二分に発揮し、高校3年間の思いをこの定期演奏会にぶつけて欲しいと願っています。

音楽部の定期演奏会は、19日(日)、けんしん郡山文化センター中ホールで、16:30に開場、17:00に開演となっております。入場無料となっておりますので、お時間のある方は、「開成サウンド」を楽しんでください。

フラ・タヒチアンダンス同好会、過去の「フラガールズ甲子園」において、一昨年度は総合第2位、昨年度は総合第4位の成績をおさめています。本年度も、10名の新入生を部員に加え、総勢23名で、フラガールズ甲子園に向けて日々練習に励んでいるところです。夏を越え、1年生も大分上手になり、先日の公会堂で開催されたお披露目会でも、全体のまとまりが出てきました。目指せ、総合1位。

「フラガールズ甲子園」は、19日(日)、いわきアリオスで、11:20分開会、本校の出場は、課題曲の演技が13:20頃(予定)、自由曲の演技が15:00頃(予定)となっております。

 

朝河貫一博士没後70年記念シンポジウム

朝河貫一博士の命日となる8月10日、福島市のとうほう・みんなの文化センター(県文化センター)で朝河貫一博士没後70年記念シンポジウムが開催されました。本校より、朝河貫一顕彰協会によりアメリカ研修に派遣された渡邊拓真くんが、このシンポジウムに参加し、アメリカ研修の体験をもとにその成果を発表するとともに、パネルディスカッションのパネリストとして自分の考えを述べました。

このシンポジウムで、とても印象に残った言葉がありました。『無争の迎合』という言葉です。朝河博士は、日本人の国民性について、「国のためならば正義に反しても許され、正しい個人の名誉を傷つけても許される、というような思想が未だ日本から脱していない。この思想の裏を返せば、一時の国利を重んじるあまり、永久の国害を論ずる人をさえも非愛国者とする傾向があるがために、識者は世間の憎悪を恐れて、国の大事に関しても、隠しだてをせず堂々と言うことができない状況に至っているのである。あるいは、識者自らが無意識のうちにそうした思想に取り込まれてしまって、独立の思考をすることができなくなっているのである」と述べています。そうした考えのもと、早稲田大学の甚野教授はパネルディスカッションの場で、「『無争の迎合』に陥ってはいけない。朝河博士は、民主主義社会をつくるためには、議論を尽くすことが必要だと言っている」と若い高校生にアドバイスを送りました。

シンポジウムが終わった後、渡邊くんは「少しずつでも自分自身を変えていき、そして社会を変えられる人間になりたい」と私に語ってくれました。渡邊くんは、福島県の偉大な先輩の功績を辿りながら、また、福島高校や安積高校の同世代の高校生との交流をとおして、自分自身としっかりと対話しているようです。渡邊くんの今後の活躍に期待したいと思います。

最後に、このような有意義な研修を与えてくださった朝河貫一博士顕彰協会の皆さまへ感謝をいたします。

夏休みも、残すところ1週間

早いもので、夏休みも残すところ1週間を切りました。

1・2年生は本日より夏期課外に入りました。実質的には、夏休みが終わったと考えても良いかもしれません。8月22日(水)には、夏休み明けの全校集会、課外テストが行われ、前期の後半戦が始まります。

9月13日より、前期のまとめとしての前期期末考査が実施されます。前期の成績が決まるとても大事な考査です。今からしっかりと学習をして臨みたいものです。

台風一過

本日は、台風一過となり、朝から熱い日差しが戻ってまいりました。予想よりも、雨・風ともにあまりひどくなかったため、大きな被害がでなかったようです。しかし、西日本豪雨をみて、自然災害の脅威を改めて感じました。今後も、生徒への注意喚起を怠らず、安全・安心の確保をしっかりとしていきたいと思っております。

今年より県教委の働き方改革の一つとして、お盆に学校閉庁日を設けることになりました。8月13日(月)から15日(水)までは学校は閉庁することになります。夏休み前の生徒指導部からのお知らせにあったように、事故等があった場合には、クラス担任に連絡をお願いしたいと思います。

この週末も、生徒たちはいろいろなことに挑んでいきます。渡邊拓真くんは、11日(土)にとうほう・みんなの文化センター(県文化センター)で開催される「朝河貫一博士没後70年記念シンポジウムで、7月26日から8月1日にかけてアメリカで海外研修をした体験を発表します。また、フラ・タヒチアンダンス同好会は、「フラガールズ甲子園」に向けたお披露目会を実施するようです。

最後に、お盆明けの16日(木)より1・2年生の全員対象の夏期課外となります。お盆中、家族、親族との団らんを楽しみながらも、計画的な学習をお願いします。

「福島ビビンバ」を食す

昨日の午後4時頃、留学生のチョ・ソンフンくん、2年生の栗林優羽さん、寺山緒捺さんが、校長室を訪ねてきた。今月の10日に仙台市で開催される「ご当地!うまいもん甲子園」北海道・東北大会に出場するメンバーである。ソンくんより、大会で出品する「福島ビビンバ」の味を確かめて欲しいとお願いされ、吉田教頭、山見事務長とともに試食することになった。彩り鮮やかに盛り付けで、食すことをためらうほどであった。ソンくんより「よく混ぜてください」と言葉をいただいた。その後、ソンくんは「ビビンバ」は「混ぜる」という意味で、混ぜ合わせることは、お互いによく理解し合おうという考え方に非常に似ている。韓国と日本の食材を混ぜ合わせると言うことは、韓国と日本を良く理解しようということ、今のあさか開成高校です」と「福島ビビンバ」を考案した理由を語った。その言葉の中には、ソンくんの韓国と日本をつなぎたいという強い気持ちが表れているような気がした。

本日の福島民報新聞にも、ソンくんたちの記事が載っておりますので是非ともご覧ください。

ソンくんは、本校に来た平成30年度の長期外国人留学生である。長期外国人留学生とは、1年間、学校に在学する留学生を指している。ちなみに、1年に満たない留学生を短期留学生と呼び、半年、1ヶ月ほど在学する。震災前は、本校には、3・4人の長期外国人留学生が在学していたようであるが、震災後は放射線の影響で外国人留学生そのものが途絶えてしまった。その外国人留学生が復活したのが平成27年度であった。平成27年度の長期外国人留学生は、ホンジュラスから来たディエゴくんであった。ホンジュラスは現在も国内の治安が悪く、ディエゴくんが日本の平和な暮らしぶりを見て驚いていたことを覚えている。平成28年度は、ガーナのデムくんであった。デムくんは、日本文化をこよなく愛し、剣道部に所属し、部員以上に熱心に練習していていた。平成29年度は、ガーナのリズさんと中国からの長源くんである。2人とも、少し人見知りで、優しい人物であった。ソンくんを含めて、どの留学生も、夏休み前には外国人留学生であることを意識しなくなるくらい同化していった。留学生だけではなく本校生徒を含めた子どもたちの順応性の高さには驚かされてしまう。しかし、それは非日常が日常に替わることを意味しているわけではなく、子どもたちは、多くのことを感じ取り、課題発見の機会としている。デムくん、リズさんが在学していたときには、生徒たちはアフリカの児童労働について関心を高め、児童労働撲滅のためにフェアトレードについて研究をし、郡山フェアトレードマップの作成やチョコ募金等の行動へとつなげていった。また、長源くんが在学していたときには、日中の若者同士の交流を目的とした中日友好高校生訪中にも多くの生徒が参加し、日中関係を考える機会となった。ビビンバではないが、「交わる」ことによって、人は、本当の意味で気付き、考え、行動する。情報を得ても、他人事としか考えられない時は、人は動かない。情報を得て、自分自身の、または自分のすぐ近くの隣人の問題として意識した時に、人は初めて考え、動く。高校生の間にそのような機会に恵まれることは非常に重要なことであろう。

2018信州総文祭、始まる

「みすずかる信濃に若木は競い森を深める 山脈渡る風に種子を拡げて」の大会テーマで開催される今年の全国高等学校総合文化祭は、「みすずかる信濃」とあるとおり、昨日8月7日より長野県松本市を中心に開催されています。この文化祭は芸術文化活動に取り組む全国の高校生が、日頃の活動の成果を発表し、技を競い、交流を深める高校生最大の芸術文化の祭典です。運動部の大会でたとえるなら、全国インターハイに当たるものと言えるでしょう。

この全国高文祭に、美術部の3年生の栗原巳侑くんの作品が出品されています。栗原くんは、昨年2年生の時に、美術を目指す国内外の高校生が集う高校生国際美術展に出展して、見事「佳作」を得ることができました。福島県ではただ一人です。高校生国際美術展は、海外からの出品も増え、現在は芸術を志す高校生たちの登竜門的な美術展になってきているもので、栗原くんにとっても大きな自信になったようです。1年生の時から栗原くんの作品をみてきましたが、その時から技巧的に優れたものを感じるものでした。2年生なると、大きな作品にも意欲的に挑戦するようになり、色彩も鮮やかになってきました。また、栗原くんは、学校の活動にも積極的に参加・協力しています。昨年度の「あさか開成国際交流事業のあゆみ」の表紙や今年の中学生一日体験入学で配付したレインボーの栞をデザインした人物でもあります。

栗原くんには、この全国高文祭で多くの高校生と交流をして、多くの人たちの「ものの見方・考え方」を学んできて欲しいと願っています。

 

本校より、今年度の全国高等学校総合文化祭には、以下の部門に出場しております。

・美術・工芸部門

・吟詠剣詩舞部門

「開成舞彩」、4年連続大賞

先週の8月2~4日、郡山駅前大通りを中心に第54回郡山うねめまつりが開催されました。

3日の「うねめ踊り流し」では、本校のよさこい部「開成舞彩(かいせいまさい)」が創作部門の大賞に輝きました。これで、本校よさこい部は、平成27年から4年連続の大賞受賞となりました。

大きなプレッシャーの中の偉業達成、大変おめでとうございます。

「開成舞彩」の名前の由来は、“彩り豊かで鮮やかな演舞を目指す”という意味で命名されたと言われています。そのため、3年生が中心となり、毎年振り付けを見直し、その年のオリジナルの振り付けを考えているようです。今年は、「傘」や「扇子」のアイテムを使った振り付けも考案中のようです。しかし、「開成舞彩」の最も強みとなるところは、彼女たちの「笑顔」だと信じています。今回の「うねめ踊り流し」でも、彼女たちの「笑顔」溢れる演舞をみることができました。「笑顔」は、まわりの人たちも幸せにすることができる魔法のアイテムです。今後も、この魔法のアイテムを使って、郡山うねめまつりを明るく彩り、祭りに集まった人たちに幸せを送って欲しいと願っています。

なお、9月16・17日は、「うつくしまYOSAKOIまつり」です。ここでも、「開成舞彩」の魅力を是非とも伝えてください。

保育所実習、生け花甲子園、そして集中学習会

本日は、生徒が夏季保育所実習でお世話になっている桃見台保育所を訪問しました。夏季保育所実習は、今年度より始まった行事ですが、8月1日より3日まで、保育系を目指す3年生の生徒たちが桃見台保育所で、終日実習を行い、仕事に対する理解を深めようと立案されたものです。私が園を訪問した際には、子どもたちがプール遊びをしている最中でした。生徒2人が付いていて、先生の補助をしておりました。子どもたちからは、「こうちょうせんせい、こうちょうせんせい」とかわいい挨拶をいただきました。園長先生から、「生徒たちは熱心に実習に取り組んでおり、是非とも保育所の仕事の楽しさを十分に味わって欲しい。生徒たちには、とても感謝しております」との言葉があり、生徒の頑張りにうれしさを感じました。明日までの実習後、生徒たちは、8月25日(土)に桃見台保育所で開催される「桃フェス2018」にもボランティアで参加することになっています。是非とも、多くのことを学び、保育に対する理解を深めることを期待します。

がんばれ。

また、校内では、伊藤弘子先生のもと、日本文化部の3年生3名が、「花の甲子園2018」に挑戦するため、練習をしていました。8月に開催される東北地区大会では、本校の他に安積黎明高校、橘高校の3校が本県より出場することが決定したようです。地区大会では、45分の間に3つの作品(ミニチュアいけばなを含む)を完成させるとともに、その後、作品についてのプレゼンテーションがあるようです。生徒たちは、普段より授業内で作品を作っているので時間的には問題がないようですが、プレゼンには苦労している様子でした。花は、生けた人の気持ちが表れると言われていますので、生けた気持ちをそのまま話すことが大切だと思います。気負わず、自然体で望みたいものです。

がんばれ。

最後になりますが、本日は、3年生の夏季集中学習会で1コマの講座をする機会をいただきました。悩んだあげく、「学ぶこととはどのようなことか」という題で講義を行うことにしました。詳細を詰めていなかったため、具体例が多く、生徒たちは「木を見て、森を見ず」になってしまったかもしれません。反省ばかりです。でも、生徒の真剣なまなざしを感じながら授業をする喜びを久々に感じることができました。

生徒諸君、大変ありがとうございました。

桑原さん、ベラルーシへ

台湾、アメリカに行っていた一條さん、渡辺くんに替わって、1年生の桑原悠吏さんが、本日より、福島子どもの未来を考える会inベラルーシ第7回派遣団の一員としてベラルーシ共和国に出発しました。派遣団は、成田空港からアラブ首長国のアブダビ空港を経由してベラルーシに入ります。12日までの訪問期間、国立子供教育保護施設に滞在して、現地の子どもたちと交流したり、原発事故後の復興状況を学んだりする予定になっています。是非とも、同世代の交流を積極的に行うとともに、今の福島の復興の様子を伝えてきて欲しいと願っています。

2・3年生は「夏季集中学習会」へ

本日より8月3日まで、2・3年生は「夏季集中学習会」へ突入する。

2年生は、8時30分より17時まで課外授業を中心に毎日8コマ実施する。3年生は、8時30分より20時30分まで、原則自学自習で、各人がそれぞれ必要な学習をする方式になっている。

「集中学習会」は、昨年度までやっていた「学習合宿」に代わるものであるが、目的は同じで、学習習慣が定着していない現状を打破するため、そして、自己の限界を突破するために計画されたものである。一人ではくじけてしまうことも、集団で行うと、意外に簡単にできてしまうものである。また、先生方が質問コーナーを作っているため、家庭では解決できない問題もすぐに聞くことができるというおまけも付いている。

特に2年生にとっては、中堅学年のこの時期に自学自習できる学習習慣が体得できれば、その後の学力向上は大いに期待できるだろう。また、3年生にとっても、長時間集中して取り組むことで得られる達成感や自信は、今後の励みにもなる。そして何よりも、今後受験まで戦える仲間を得ることができる。

3日間という短い期間ではあるが、それぞれが自己の限界に挑んで欲しい。

レインボーグッズについて

昨日の新聞に、本校の図書委員の生徒が、中学生一日体験入学で、中学生に対して、性的少数者(LGBT)への理解や関心を示すレインボーグッズの配布活動をしたことが掲載されました。

本校では、毎年、学校共通テーマを決め、国際社会における課題について探求活動を行っています。

昨年度のテーマは「水との共存」でした。「水」は自然の象徴でもありますので、「自然との共存」と言っても良いかもしれません。昨年度のテーマを研究し続ける生徒たちは、「水研究班」を作り、猪苗代湖の清掃活動等を行っています。「水研究班」の一人が、猪苗代湖の清掃活動をつうじて、実はゴミ拾いが環境保全だけでなく世代を超えた人々の繋がりを生むことを実感しましたという言葉が今でも印象に残っています。

今年度のテーマは、「マイノリティーとの共存」です。6月には、東京のNPO法人ReBitを招き、セクシャアル・マイノリティであるLGBTについての講演会を開催しました。講演の後、生徒より多くの質問がで、生徒の関心の高さを感じました。ある生徒の「私たちに何をして欲しいと思っていますか」という質問に対して、「私たちのような人たちがいることを分かって欲しい。関心・理解があるという象徴がレインボーグッズです。そのレインボーグッズを見ただけで、私たちは安心します」という答えが返ってきました。その言葉を聞いて、図書委員が自らできることとして行動したのが、レインボーに彩りされた本校オリジナルの栞の作成でした。今回、本校を目指す中学生に、本校理解の一助として、そしてLGBTに関心を持ってもらえればということで、国際部と連携しながら、中学生への配付を行ったようです。

本校では、さまざまな価値観を受け入れ、多様性を尊重する人間の育成に努めています。また、単に考えるだけでなく、その課題を解決するためにどのように行動するかを考えさせています。そして、できたこと、できなかったことを含め、それは「なぜか」を問い、文章としてまとめる作業をさせています。

東日本大震災・東京電力福島第一原発事故以後、福島には「安全」「安心」の言葉が突きつけられ、今も多くの人が苦しんでいます。「安全」は科学的、数値的な解釈により証明できますが、「安心」は気持ちの問題なのでその解決はとても困難です。「安心」を生むためには、多くの人の関心が必要なのです。すぐに社会を変えることはできませんが、社会の多くの課題に関心を持つことは可能です。直接的に助けることはできないかもしれませんが、例えば、レインボーグッズを持ち、あなたたちに関心を持っていますと意思表示をすることはできます。

私は、「共感」「共生」することを簡単には考えていません。他者の気持ちに立つということが、それほど簡単にはできないことを知っているからです。しかし、「共感」「共生」することができない自分がいるときに、自分自身を見つめ、そして、現在の自分を含めた社会の何を変えれば、豊かな社会につながるかを考えて欲しいのです。その営みは少しずつで良いので、決してあきらめることなく、継続することが大切だと考えます。そのためにも、できなかったことを含めた自分自身を好きになり、自分自身の努力を快く思って欲しいのです。

今年度の後半は、マイノリティーの対象が障がい者となります。私は、2年前に起きた神奈川県相模原の「やまゆり園」での殺傷事件を今でも忘れることができません。今年度後半は、生徒たちとともに、パラリンピックだけではなく、障がい者と共に歩める社会づくりをじっくりと考え、私たちが生きる手がかりを考えていきたいと思っています。

一條さん、渡辺くん、出発

本日より、「ふくしま復興大使」に選ばれた一條夢叶さんは台湾へ、「朝河貫一博士没後70年朝河賞受賞高校生海外研修事業」に選ばれた渡辺拓真くんはアメリカに出発します。

台湾は、日本と同じように地震多発地域です。台湾は、2年前、今年2月にも、大きな地震があり、多数の死傷者が出ています。一條さんは、台湾の花蓮市の被災の状況を見学するとともに、高校生、中学生、そして県人会の方々と交流する予定になっています。一條さんには、同世代の交流を通じて、同じような災害も持つ国同士だからこそ共有し合える今後の社会づくりについて、しっかりと話をしてきて欲しいと願っています。

また、渡辺くんは、朝河博士が研究に打ち込んだイェール大学、ダートマス大学を訪問し、現地の学生や日系人と交流し、東日本大震災、原発事故から復興を続けている福島の現状を伝えてくることになっています。渡辺くんは、1ヶ月前から、現地のプレゼンテーションの原稿作り、そしてその英訳におわれていました。渡辺くんには、朝河博士が学んだアメリカの一流の大学の雰囲気を味わうとともに、高校生の視点での今の福島の復興の様子を現地の人たちに伝えてきて欲しいと思っています。

また、本日は、2週間に及んだオーストラリア研修からの帰国の日もなっています。現在のところ、予定どおり進んでいるということですので、午前11時頃には、バスが学校に到着することになります。

日本を出る生徒、日本に帰る生徒、生徒は大忙しです。

よさこい部、うねめまつりへの決意を語る

本校のよさこい部の紹介が、「広報こおりやま8月号」に掲載されました。

紹介されたのは、冊子の裏面の「KORIYAMA Dreamer 夢に向かう郡山人」のコーナーです。本校のよさこい部は、現在、うねめまつりの踊り流しで3連覇中です。部員は65名と、本校の部活動の中では群を抜いて多さで、全員女子で構成されています。チーム名は「開成舞彩(かいせいまさい)」です。練習場所は正面玄関前のローターリーで、暑さ、寒さ、雨に耐えながらの練習を続けています。大会の出場だけではなく、高齢者施設への慰問等、ボランティア活動もさかんな部活動でもあります。

演舞の基本となっている振り付けは、毎年、3年生が中心となり、独自の振り付けを考えているようです。今年は、扇子や傘を取り入れた演舞になりました。しかし、毎年変わらないものもあります。それは、「笑顔」です。部長の飛田愛生さんと話をした際に、「私たちは見ている全員に笑顔を届けるために踊っています」という言葉がとても印象に残っています。

夏休みに入り、4連覇に向けた練習も本格的になってきました。8月3日のうねめまつり踊り流しでは、開成舞彩の魅力を、思う存分発揮することを祈ってます。私も、必ず応援に行きます。

中学生一日体験入学、終了

中学生一日体験入学が終了しました。500名を越える中学生の皆さま、200名近くの中学生の保護者の皆さま、暑い中、本校の一日体験入学に参加していただき、大変ありがとうございました。

全体会では、生徒が本校の国際部の行事について丁寧に紹介をしました。我々教員が話すよりも、何倍も説得力があったのではないかと感じております。また、外国人留学生のソン君の登場には、中学生も驚いたのではないでしょうか。中学生には、本校において、外国人の留学生が普通に隣で授業を受けている風景が頭の中に浮かんだのではないかと思っています。また、体験授業においても、多くの生徒のサポートにより順調にすすむことができました。

あらゆる面で、生徒に感謝です。

話は変わりますが、オーストラリア研修も最終版になってまいりました。昨日で、ホストカレッジでの授業は、すべて終了しました。本日の朝は、ホストファミリーと涙の別れをしていたのでないかと思っております。そして、本日は、今年度から取り入れたキャンプ体験です。オーストラリアを思う存分、楽しんできて欲しいと願っています。

 

 

夏休みに入って

夏休みに入って三日目である。夏休みに入ってすぐ、出張が2日間続いたため、ゆっくりと校内を眺める時間がなかった。本日は出張も会議もないため、少しはゆっくりと校内を眺めることができるだろう。

朝、いつもどおり学校に来て、コーヒーを煎れて、新聞に目をとおす。夏休みに入っても、私の生活は、普段とほとんど変わりはない。新聞からは熱中症関係の記事が目に入る。複数の高校で被害が出たようである。他山の石としなければならない。早速、全校放送で、生徒へ熱中症への注意を促すとともに、各部の顧問の先生へ、より一層の生徒観察をするように指示をした。

生徒を見てみると、全学年、課外を実施しているためか、普段どおり登校風景がある。オーストラリア研修も、中日を過ぎ、本格的な現地学校での授業が始まったようである。バディとのコミュニケーションをしっかりと取りながら、内容は分からなくても良いので、授業での雰囲気の違いなどを感じ取ってもらいたい。また、ホームステイ先では準備していった話が尽きる頃であろう。これからが正念場である。一人部屋に留まらず、ホームステイ先の家族と一緒に居ることを心がけて欲しい。

来週は、7月24日に、中学生一日体験入学がある。少しは涼しくなることを祈るばかりである。

明日より夏季休業へ

本日7月17日、夏季休業前の全校集会を実施しました。明日7月18日より8月21日まで、1ヶ月強の夏季休業に入ります。

長期休業中は、長い間、学校生活から離れるため、生活のリズムを崩したり、気持ちのゆるみから事故や問題行動が発生しやすくなります。生徒指導部から「夏休みの過ごし方」を生徒に配布しましたので、家庭においてもご確認をお願いします。
夏季休業は、3年生にとっては勝負の時です。夏季休業中の学習が、今後の進路を分けると言っても過言ではありません。生活のリズムを壊さないように、毎日学校に来て学習、進路研究をするようにしましょう。また、1、2年生にとっても、いままで取り組めなかったことに挑戦できる貴重な機会でもあります。失敗を恐れず、いろいろなことにチャレンジしましょう。

そして、夏季休業明けには、前期期末考査(9月16日より9月21日)がありますので、計画的な学習を心がけるようにご家庭からもご指導をお願いします。

夏季休業中の各学年の予定は次のようになっています。

1年生:7月18日~20日 夏期学習会(希望) 8月16日~21日 夏期課外(全員)

2年生:7月18日~20日 夏期学習会(希望) 8月1日~3日 学習キャンプ(希望)

    8月16日~21日 夏期課外(全員)

3年生:7月18日~8月1日 進学夏期課外(希望) 7月18日~7月24日 就職課外(就職者全員)

    8月1日~3日 集中学習会(希望)

なお、今年度よりお盆期間中(8月13日~15日)は学校が閉庁となります。証明書類等が欲しい場合は、なるべく早く担任又は事務へ頼んでください。

 

連休中の生徒のがんばり

この3連休も、さまざまな場所で生徒が活躍しました。今回は、文化部を中心に紹介をしたいと思います。

まず、7月14日には、第56回福島県吹奏楽コンクール県南支部大会が行われました。本校は、高等学校小編成の部に出場しました。結果は銀賞と県大会出場を逃してしまいましたが、生徒たちは一生懸命、自分たちの音色を作り出していました。特に、後半部分は、全体の気持ちが一つになり、とても美しい音色を奏でることができたと思っています。結果としては残念ではありますが、8月19日(日)17:00より定期演奏会があります。今回のくやしさを、この定期演奏会にぶつけて欲しいと願っています。

また、7月15日には、第10回「踊っぺ!!YOSAKOI オットどっこい郡山」によさこい部が参加しました。今回は、2、3年生のみの出場で、かなり複雑な動きのある、そして和傘や扇子を使用した舞を披露しました。毎年、4月より、生徒自ら振り付けを考え、独創的な演舞を作り出していますが、今年はより一層華やかなものになったと感じております。観客からも、大きな声援を受けていました。よさこい部も、8月3日(金)・4日(土)の「うねめまつり」での「うねめ流し」がひかえています。3年連続の金賞なるかが楽しみです。

生徒たちの活躍に、感謝です。

オーストラリア研修に出発

本日7月13日、12時30分、24名の生徒が、小貫先生、牧野先生の引率のもと、オーストラリア研修に出発しました。

今回のオーストラリア海外研修は、7月13日より7月26日の日程で、2年生1名、1年生23名の合計24名が、現地でホームステイをしながら、ブリスベン近郊にある「リビングストン・クリスチャン・カレッジ」の授業に参加します。同校は、キリスト教に基づく教育を建学の精神に掲げ、個々のニーズに応じて、学力・生活力等の確かな力と豊かな人間性を育む教育を行っています。同校での生活では、現地校の生徒1名が本校生徒1名のバディとなり、研修活動のサポートや一緒に授業に参加することになっています。

本日は、成田空港に移動後、19時55分の夜の便でブリスベンに移動しますので、機内泊となります。明日の朝5時55分、ブリスベンに到着度、ホストファミリーと対面し、ホームステイが始まります。「リビングストン・クリスチャン・カレッジ」での授業は、7月16日からとなっています。生徒には、この2週間、いろいろなことにチャレンジしていただきたいと思っています。そして、7月26日に、一回り大きくなっていることを期待します。

オーストラリア研修生にエール

事前準備もほぼ終わり、昨日7月11日、オーストラリア研修の出発式が行われました。

国際部より記事が掲載されていますが、私よりこれまでの生徒の頑張りを伝えたいと思います。

生徒たちは、6月中旬より、毎日、現地でのプレゼンテーションの作成、練習を、放課後遅くまで一生懸命頑張ってきました。現地では、「地震と復興」、「エネルギー問題」、「日本文化やあさか開成高等学校について」等、に多面的にわたって福島県の現状を英語で伝えてきます。そのため、事前研修では、郡山市にある屋内施設の子どものためのプレイルームである「PEP Kids Koriyama」や、震災当時から今に至るまでの福島の現状と復興、放射線や環境問題、そして福島県の再生可能エネルギーを学べる「コミュタン福島」にも訪問し学んできました。

中学校までの与えられた教材を「覚える」発表とは違い、自分自身が考えていること、調べたことを「まとめる」発表で、戸惑っている生徒も多かったかもしれません。しかし、チャレンジすることには大きな意味があります。事前研修だけで、生徒は大きく成長しているはずです。

オーストラリアでは、失敗を恐れず、現地の高校生といろいろな交流をして欲しいと思っています。

なお、落語「寿限無」は、絶対にオーストラリアでも「ウケる」と思います。