あさか開成 校長雑感

校長より

6月の花

6月になりました。また、授業「日本の伝統文化」の生徒が、正面玄関を花で飾ってくれました。

生け花をいけるスタイルには、3つのスタイルがあるようです(花に無頓着な私は、初めて知りました)。立花、生花、自由花です。今回の生け花は、自由花だそうです。

自由花は、定まった型はなく、文字通り自由にいける様式で、幅広いバリエーションが許されているようです。現在、生け花は、床の間を飾るだけでなく、玄関先やテーブル等あらゆる場面、空間を飾るようになってきました。そこで生み出されたのが、自由花だそうです。

今回の作品は、菊とデンファーレのコンストラスト、そして大きく両脇に伸びるアレカヤシの躍動感があり、とてもバランスがとれたものとなっています。

6月も生徒に感謝です。

教育実習始まる

昨日より、卒業生が本校で教育実習を行っている。教科は保健体育である。

40年近く前、私自身も、自分の母校で教育実習を行った。2週間の実習であったが、その経験が、現在の自分の基礎を築いていると過言ではない。教育実習の間、ほとんどの時間を教材研究に費やした。事前の打ち合わせで、使用教科書を確認し、事前に教材研究をしてきたつもりではあったが、全然足りなかった。言葉の定義そのものが不十分であった。物事を正確に伝達するためには、その言葉がどのような意味を持つかをしっかりと確定する必要がある。専門用語だけでなく、何気なく教科書に書かれている言葉まで、一つひとつ丹念に調べ上げた。そして、生徒にどのように説明すれば、正確に、かつ、わかりやすく伝えられるのかを考えた。

指導教官からは「10勉強して、1しか教えられない」と何度も言われた。膨大な知識を整理し、どのように板書にするか。補助資料以外のプリントは使わず、板書で勝負しようと決めていた。研究授業の1時間前まで教材研究、板書案の作成に明け暮れていた。研究授業がどのように終わったのかも覚えていない。でも、その時から、私の教員生活が始まったような気がする。

昨年度、本校の卒業生が、初めて本県の教員になった。本県の教員採用試験は厳しいが、是非とも立ち向かって欲しいと願っている。この3週間が、教育実習生にとって、かけがえのないものとなることを祈る。

フラ・タヒチアンダンス同好会、しなやかな踊りを披露

 

昨日、うすい百貨店に行き、フラ・タヒチアンダンス同好会の踊りを見て参りました。

昨日は、同会場で第17回福島県物産展が開催されており、そのPRイベントの一環として、本校のフラ・タヒチアンダンス同好会が招待されたものです。4月当初、まったく踊ることができなかった1年生も、しっかりと基礎を身につけ、しなやかな踊りができるようになっていました。校内で何度もフラの踊りを見ている私ですが、今回の踊りには見入ってしまい、涙が出そうになりました。

フラは、文字を持たなかったハワイの人々が神への信仰の表現や、体験、出来事を後世に伝える手段として始まったと言われています。なぜ、フラが人々の気持ちを打つのか。それは、踊り手の「思い」がいっぱい詰まったものだからではないかと感じました。

本校のフラ・タヒチアンダンス部は、フラガールズ甲子園において、一昨年度は総合第2位、昨年度は総合第4位の成績をおさめています。本年度も、10名の新入生を部員に加え、総勢23名で、フラガールズ甲子園に向けて日々練習に励んでいるところです。今年は、フラガールズ甲子園で、どのような「思い」を伝えるかが楽しみです。

ちなみに、「フラ」とは踊りのことで、フラダンスというと踊り・踊りになってしまうため、ハワイでは「フラ」としか言わないそうです。

食育を考える ~保健だより6月号より~

『管子』に、「倉廩實 則知禮節 衣食足 則知榮辱(倉廩実るれば礼節を知り、衣食足り栄辱を知る)」とあります。つまり、人は生活が豊かになれば、礼儀や節操をわきまえるようになり。もっと言えば、生活が豊かになることにより、初めて誇りや恥などの外見に気を配るようになるということでしょう。

保健だより6月号が発行されました。今月の裏面の特集は、6月が食育月間ということで食育の特集記事となっています。生活の豊かさとは、『管子』にもあるように、食事をしっかりと食べるということが基本であり、大切です。お子様は、朝食をしっかりと食べているでしょうか。毎年、朝食調査をすると、90%の生徒が朝食を食べているようです。しかし、ご飯だけ、パンだけという生徒も多いのも事実です。食事はバランスです。かたよりのない食事をさせたいものです。また、朝は飲み物を飲むことも大事です。私は、インスタントの味噌汁に乾燥野菜などを加えて「おかず」としています。

詳しくは、昨日発行された保健だより6月号をお読みください。

なお、裏の特集記事は、3年生の佐藤菜月さんが編集したものです。佐藤さんに感謝です。

国際理解講演会、開催

本日6月14日、平成30年度、最初の全学年対象の国際理解講演会が開催されました。全学年で聴く国際理解講演会は年2回、6月と11月に開催されます。どちらも保護者が聴くことができます。生徒をとおして事前に案内文を配付しますので、興味のある方は是非とも11月の講演会にお越しください。

今回の国際理解講演会は、今年度の国際理解講座の学年共通テーマ「マイノリティと共存」にもとづき開催されたもので、また今年度、本校がオリンピック・パラリンピック教育推進校に選ばれた、その活動の一環として行われたものでもあります。今回の講演題は、「LGBTってなんだろう-お互いの違いを受け入れあえる社会を目指して」でした。東京にあるNPO法人ReBitより2人の講師の方に来ていただき、実体験を踏まえながらのお話をいただきました。生徒からもたくさんの質問がされ、非常に盛り上がった講演会でした。

性に関する問題はちょっとと考える方も沢山おられるかもしれませんが、「ちがい」の部分に重きをおいて考えてください。私の大学時代の友人に、非常に手汗をかきやすい女性がいました。彼女は、緊張すると、より手汗をかきやすくなり、人と接することを避けるようになったようです。他人からすると、小さな悩みのように感じますが、本人は非常に悩んでいました。特に子どもたちは、どんな小さな悩みも、その時は自分が否定されるではないかと思うくらい、大きな問題として考えている時があります。

今回の講演会は、一人ひとりが「ちがい」を持っているということが分かるだけで救われることがあることを教えてくれた講演だったと思ってます。

大学進学対策実務担当者会議に参加

昨日、平成30年度大学進学対策実務担当者会議に参加してきました。今年度は、例年とは違い、実践発表が県内の高校ではなく、県外の高校からの発表でした。久々に現場の先生方の熱い発表を聞いて、初任の頃のような熱い気持ちがわき上がってきました。一緒に行った関根進路指導主事、猪俣3学年担任も、同じ思いであったようです。非常に参考になる実践発表でした。

現在、教育界は、大きな変革期に入っています。2020年の大学入試では、現在の大学入試センター試験が大学入学共通テストとなり、国数で記述式の問題が、そして英語では外部検定試験が導入されます。この大学入試は、現在の高校1年生が対象となってきます。調査書も変更されるため、現在e-ポートフォリオの導入も進めているところです。また、2022年より、新しい学習指導要領に移行し、学習内容も大きく変わってくるため、アクティブ・ラーニング等、取り入れられるところを実践しているところです。そして、現在、再来年の高校入試改革に向けても準備を進めています。

しかし、どんなに周りの環境が変化しようとも、国際科学科としての本校の立ち位置は変わりません。英語運用能力を高めるとともに、国際理解・交流事業を活発にし、その中から課題を発見し、その課題を解決するために仲間と協力して考え行動し、常に弱き者の立場に立って、物事を考えられる人間を育てていきたいと思っています。

考査の振り返りを

昨日で、前期中間考査が終了しました。本日より、振り返りが始まります。点数が取れた、取れなかっただけでなく、考査の取り組み具合についてしっかりと振り返りましょう。特に1年生の保護者の皆さま、高校での初めての考査が終了しました。家庭でも、考査について、お子様とお話をする機会を持っていただきたいと思っています。

「学問に王道なし」という言葉があります。実は、あの数学者ユークリッドがプトレマイオス王に幾何学を教えていた際に言った言葉だと言われています(その他、諸説があります)。元はThere is no royal road to geometry.(幾何学に王道なし)だったそうです。

この言葉は、私自身も学生時代から現在まで、身にしみて感じているものです。学問は、多くの悩みや苦しみを経験しながら、しっかりと身につけるものであり、安易な近道はないと思っています。

人間には、得手不得手があり、すべての教科ができるわけではありません。また、部活動をやっている生徒は、時間をうまく確保できなかったかもしれません。しかし、言い訳の理由にしてはいけません。もともと学問には近道はないのです。粘り強く、やり抜くことが大事です。この考査で取り組めなかったことをしっかりと振り返り、次の考査では取り組めるようにしましょう。次の考査の準備は、今日から始まります。

進路だより第3号、発行

本日、進路だより(№3)が発行されました。

記事より、2つのことを紹介したいと思います。

1つは、平成30年度進路アドバイザーについてです。今年度も、昨年度同様、進路アドバイザーとして、北原洋さんに、毎週水曜日に来校していただくことになりました。進路アドバイザーとは、県の委託事業である『ふくしまで生活基盤を築くための高校生支援事業』により、高校生の就職活動を支援するために①生徒との進路相談、②求人開拓、③ハローワークとの連携、④保護者との面談等の業務を行うため、各高校へ派遣される専門員のことです。北原さんからは、「企業との思いとともに希望に満ちた皆さんの夢の実現に向け一緒に頑張っていきたい」と抱負が述べられています。

2つ目は、オープンキャンパスのお誘いです。今年度も、PTAの進路対策委員会主催のオープンキャンパスツアーを実施することになりました。今年度は、7月14日か15日の東北福祉大学、7月16日の宇都宮大学、8月5日の福島大学の3大学での実施が決定しました。生徒だけでなく、保護者の参加が可能です。昨年度も、多数の保護者が参加しました。百聞は一見に如かず。お子様とともに、実際に大学の様子を確認することは大切なことで、今後の進路決定のアドバイスにも繋がると考えています。奮って参加していただきたいと思っています。

進路だよりは、本日、お子様をとおして配付しましたので、ご家庭でも是非お読みください。

本日より前期中間考査

本日6月7日より6月12日まで前期中間考査が行われる。

先日まで、多くの生徒が、放課後、学校施錠時間ぎりぎりの19時まで、各教室・特別教室で試験勉強を行っていた。2・3年生は、仲間同士教え会いながら勉強を進める姿が、1年生については、学年の先生が各クラスをまわって、質問などを受けて付けている姿が見受けられた。職員室前の廊下にも、数学を中心に、各教科の先生へ質問している生徒がおり、この1週間、放課後はとても賑やかである。

私が、4年前に本校に来たときには、居残り勉強をしている生徒はそれほどいなかった。年々、その数は増えてきている。居残り勉強をしている生徒に聞くと、自宅に帰ると誘惑が多いということである。難敵はテレビ、携帯、そして冷蔵庫、ベットだということである。その難敵から逃れられる最適の場所が学校だそうである。また、分からないことを、友だち、先生に、すぐに聞くことができる利点があるということである。

学習は、一人ひとりの個人戦だと思いがちだが、私は集団戦だと思っている。特に、各考査もそうだが、受験などの長期間の戦いにおいては、くじけそうになる自分を励ましてくれる友、先生の存在は大きい。

考査は、その期間のまとめをする大切なものである。特に、部活動をしている生徒等、普段なかなか学習の時間を確保できない生徒は、しっかりとしたまとめの学習をして欲しい。健闘を祈る。

 

高校説明会始まる

本日より、日和田中学校を皮切りに各中学校主催の高校説明会が開始された。

いつも感じることであるが、多くの中学校で、生徒自身による進行で会が行われていることにとても好感をもっている。限られた時間ではあったが、わかりやすく本校の紹介を行った。中学生の話を聞く姿は真剣そのもので、こちらの説明を聞き逃すまいと見つめる姿を前に、自然と説明にも熱がこもった。

高校説明会であるが、年を追うごとに、6・7月の開催が増えているような印象を持っている。一昔前は、9・10月の開催が普通だったような気がする。早めに切り替えを狙ってのものだろう。今月中旬には、中体連の地区大会が終わり、多くの中学生は、この時期から自己の将来の夢を実現するために、学習に時間をかける日々を送ることになる。そして、夏休み中の1日体験入学を踏まえ、志望校の絞り込みも始まるのだろう。中学生の期待に応えられるよう、本校でも、意味のある1日体験入学となるよう準備を急ぎたいと考えている。

話は変わるが、高校でもインターハイ県大会が終了し、進路に向けて、本格始動の時期となってきた。今月の6月21日には、3年生の保護者会が開催される。進路に向けての保護者会である。

中学生、高校生ともに、勝負の夏休みが始まろうとしている。