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多様な人・自然の共生について考える~「山の学校」第4回・7月

7月15日(土)山の学校・7月のプログラムを行いました。生徒9名、教員2名が参加しました。

午前のメニューは、あさか開成高校の生徒が先生となって行う「防災ワークショップ」アイスブレークに続き、災害時のポリ袋調理と「竹ひごタワーワークショップ」を担当しました。それぞれのグループごとに、先生の個性を発揮しながら、防災時に必要な知識とコミュニケーションについて学びました。

午後は、国立環境研究所の林先生が担当する「放射能」の授業です。実際に「山の農園」周辺の放射能を測定しました。

放射能について、詳しく学ぶことができました。

そのあと、みんなで、新しくつくる街の学校のネーミングを考えました。

それぞれが考える「○○の学校」とそこに込める想いを話し合いました。

みんなが集まる新たな場所づくりに関わることができて、わくわくする時間でした。

本日も大変お世話になりました。関わってくださった全ての方々に深く感謝申し上げます。

 

 ★この事業は、公益財団法人福島県学術教育振興財団助成対象事業「 学校と社会の連携・協働による”よりよい学校教育を通じてよりよ い社会を創る”カリキュラム開発」(令和5年度・2年目) 研究事業として行っております。

多様な人・自然の共生について考える~「山の学校」第3回・6月のプログラム

6月17日(土)山の学校・6月のスペシャルプログラムを行いました。

「山の学校」は、多様な人々が集い、自然と向き合い、ともに学ぶ中で、これからの未来について考えていく学びの場です。6月の「山の学校」は、本校から、過去最多29名の生徒が参加しました。企業の方々、NPOしんせいの皆様、国立環境研究所の方々、そしてスペシャルゲストとして、ラグビーチーム・浦安D-Rocksからも選手やスタッフが参加し、大いに盛り上がりました。

高篠山森林公園では、まず、あさか開成高校の生徒が先生となって行う「防災ワークショップ」です。学校で勉強した「自助・共助・公助」と「防災ウォーキング」を大人の方たちに教え、みんなで「災害の備え」について学びました。

続いて、NPOしんせいの小針さんの「防災ワークショップ」災害が起きたときのさまざまなジレンマについて、意見を出し合います。さまざまな視点からの意見が出るので、楽しみながら、学び多い時間でした。

お昼も、みんなで一緒にいただきながら、さまざまなお話で盛り上がります。

午後は、浦安DーRocksさん担当の「ラグビー運動会」です。

グループ対抗で行う「運動会」は、大人も子どももみんなホンキモードで、楽しく交流ができました。負けたチームには罰ゲームもあり、恥を捨てて思い切り「キラキラジャンプ」をやりきる大人の姿に大笑い。みんな仲良くなりました。ラグビー体験もあり、パスやタックルにも挑戦。ラグビーが大好きになりました。

そのあとは、「逢瀬ワイナリー」に移動して、交流会です。よさこい部の三人も、よさこいで会場を盛り上げます。

自然の中で、体を動かしながらの交流と学びは、とても楽しい時間でした。

大人も子どもも関係なく、対等な立場として尊重され、それぞれの意見や思いを伝えられる「山の学校」。お互いが刺激を受け合い、これまでとは違った見方、解像度で自然を社会を見ることができるようになります。「平和で豊かな社会」を築いていくために、私たちは学び続けます。

関係された全ての方々に感謝申し上げます。

 

★この事業は、公益財団法人福島県学術教育振興財団助成対象事業「 学校と社会の連携・協働による”よりよい学校教育を通じてよりよ い社会を創る”カリキュラム開発」(令和5年度・2年目) 研究事業として行っております。

多様な人・自然の共生について考える~「山の学校」第1回・春

 4月15日(土)今年度第1回目の「山の学校」が行われ、3年生4名、2年生4名、教員2名が参加して参りました。NPO、研究者、企業の方々、高校生、教員と、年齢、職業、立場の違う多様な人々が集い、自然と向き合い、これからの未来について考え、語りあうことができる「山の学校」はすばらしい学びの場となっています。今年度はさらに、ふくしま連携復興センター様もレギュラーメンバーに加わり、よりパワーアップしています。内容も、昨年度末に行った「みんなの作戦会議」を経て、「ときどき先生、ときどき生徒」のコンセプトも取り入れ、バラエティ豊かなプログラムにアップデートされております。

 朝の「開校式」のあと、午前のプログラムが始まりました。4つのグループに分かれて、あさか開成高校の生徒が「先生」となって、「アイスブレーク」「ふくしまの里山の恵みの天ぷらと郷土料理」「防災ワークショップ」を担当します。大人の人を前に、緊張した様子の生徒達でしたが、アイスブレークが終わる頃には、みんな笑顔になりました。また、防災時に役立つ「アイラップクッキング」や春の恵み「行者ニンニク」「コゴミ」「タラの芽」「ふきのとう」の天ぷら、小野町の郷土料理「まんがこ」は大好評でした。

午後は、里山のフィールドワークです。境先生と一緒にスプリングエフェメラル(早秋に開花、夏から秋に枯れる)や食べられる植物を探しにでかけました。少し雨が降っていましたが、白い可憐なお花「ニリンソウ」や「カタクリ」に癒やされながら、山を歩きました。「モミジガサ」「アサツキ」「ツクシ」「タンポポ」「ヨモギ」など、里山にはたくさんの食べられる植物がありました。また、森林をよく見ると、管理された森林とそうでない森林があり、人間の活動と森林との関係について考えさせられる時間となりました。

そのあとは、国立環境研究所境優先生の講義「さとやまにみる自然共生と持続可能な社会」です。フィールドワークでみたことが生かされ、より実感として理解が深まる時間となりました。「さとやま」という適度な攪乱をもたらす人の営みが生物多様性を高めるという視点こそが、自然との共生には必要であると感じました。また、「持続可能な農業」や「エコロジカルフットプリント」、「デイリーの限界を超えない人間活動の3原則」から、私たちの生活や考え方を見直す必要性を強く感じました。

 地球にすむ仲間として、自然環境と人間社会のバランスを考え、多様な存在がお互いを必要とする社会。そのような社会こそ、「共生社会」「社会のWell-Being」であると感じる、今年度第1回目の山の学校でした。

 出会った皆様方、活動を支えてくださった方々に感謝申し上げます。

 この事業は、公益財団法人福島県学術教育振興財団助成対象事業「学校と社会の連携・協働による”よりより学校教育を通じてよりよい社会を創る”カリキュラム開発」(令和5年度・2年目)研究事業として行っております。

#Well-Being #ときどき先生、ときどき生徒 #共生社会 #エコロジカルフットプリント

 

 

【生徒の感想】

・昨年度から引き続き参加させていただきましたが、あさか開成高校の生徒が先生側にたつということは初めてで緊張もしましたが、NTTの方や国立環境研究所の方がとても優しくて楽しむことが出来ました。ですが、伝えることはこんなにも難しいことだと改めて実感した時でもあり、今までたくさん私たちに教えて下さっていたNTTや国立環境研究所の皆さん、先生方に感謝と尊敬の気持ちでいっぱいになりました。今回は私たちが経験してきた活動をアウトプットする機会ですごく貴重な時間でした。アイスブレイクや料理などでグループの方やグループ以外の方ともいつもより仲良くなれた気がします。座学の時は植物の多様性ということで、人に関しての多様性は学ぶ時が多くありましたが、植物にも多様性があり地球上全てのものに多様性というのが存在していて、決してどれも必要のないものは無いと思いました。  
 次の山の学校にも参加し、もっとたくさんの情報を集めたり楽しく学んだりしてより良い時間にしたいと感じました。(3年SM)

・今回2回目の参加でした。昨年10月に参加した時は「働くってなに」というテーマで、大人の方たちと意見交流をしました。その時も自分と違う立場の方々の考え方を聞けてとても良い活動だと思ったのですが、今回高校生が「時々先生」ということで午前に一応先生になりました。私たちあさか開成高校の生徒は今まで多くの活動に参加し、伝えられることが多くあると思います。今まで覚えたことを同じ高校生だけじゃなく、幅広い世代の方たち、職業の方たちにアウトプットできるいい機会だと思いました。今回は残念ながら時間の都合上出来なかったこともありますが、今後の活動で参加することがあれば伝えて行けたらいいなと思います。(2年YT)

・午前は、私たちが先生の立場で説明をしました。私が社会人の方に教える立場に立ったことがなく、心配もありましたが、皆さんが優しく受け入れてくださいました。アイスブレイクがとても盛り上がり、その後の料理でも色々な会話をしながら楽しく行えました。たくさんの山菜の天ぷらがおいしかったです。人間の多様性だけでなく、植物、動物、虫との共生や多様性が大切だと思いました。何度も山の学校に参加していますが、毎回、多くの人の支えや協力がないと成り立たない大切な活動だと感じます。本当に皆さんに感謝です。次もぜひ参加したいです。(2年YM)

多様な人・自然の共生について考える~「山の学校・冬」第7回 第8回

山の学校冬のプログラムが12月9日(金)10日(土)、1月27日(金)18日(土)にそれぞれ、教員2名・生徒8名が参加して行われました。

金曜日は、学校で「働くとは」のワークショップをオンラインで行いました。

様々な場所、様々な職種で働く社会人のお話を聞くことができました。グループセッションでは、高校生から活発な質問や意見が出され、それぞれの立場で、新たな視点で「働くこと」について、考えることのできる貴重な時間となりました。

また、土曜日は、場所を環境創造センター「コミュタン福島」に移して行われ、午前中は、お隣にある「国立環境研究所」を見学させていただき、「3Dにっぽん」「3Dふくしま」「除去土壌や被災地域の研究」について、説明していただきました。見学者からは活発な質問があり、時間が足りないくらいでした。

「放射能の影響と11年の変遷~福島における自然資源の放射線汚染の推移」について、国立研究所・林誠二先生からの講義では、放射線やその影響についてくわしく知ることができました。さらに、山の学校校長の埼玉県環境科学国際センター研究所の大原利眞先生の「山の学校で気候変動を考える」講義では、早急に対策しなければならない気候危機について、理解を深めました。どちらの講義も活発な議論がなされ、内容の濃い時間となりました。

12月には、「労働組合」について、1月には「平和」について考えるワークショップがあり、さまざまな考えや意見の交換させるすばらしい学びの時間となりました。