News&Topics

タグ:やさしい日本語

やさしい日本語でさまざまな国の人と話そう!~オンライン国際交流

 本校では、今年度「やさしい日本語」を学んでいます。

「やさしい日本語は、難しい言葉を言い換えるなど、相手に配慮したわかりやすい日本語のことです。日本語の持つ美しさや豊かさを軽視するものではなく、外国人、高齢者や障害のある人など、多くの人に日本語を使ってわかりやすく伝えようとするものです。」(文化庁「在留支援のためのやさしい日本語ガイドライン2020年8月」より)

 福島県の在留外国人の数は、15,000人を超え、郡山市では約3,000人の方が住んでいます。郡山市では、ベトナム人と中国人が700人を超えていますが、その他にもフィリピン人、韓国人、ネパール人、インドネシア人、タイ人、ミャンマー人と国籍は様々です。本校にも、外国籍の生徒が複数人います。日本に住む外国人が増 え,その国籍も多様化する中で,日本に住む外国人に情報を伝えたいときに,多言語で翻訳・通訳するほか,やさしい日本語を活用することが有効です。「やさしい日本語」は、外国人だけでなく、こども、高齢者、障がい者など、誰にもわかるように配慮した「易しい」「優しい」日本語のことであり、インクルーシブ社会、誰も取り残さない社会実現にとって、とても大切なツールです。

  本校では、5月18日(木)プチグローバルセミナーで、福島県国際交流協会の福島様に「やさしい日本語セミナー」を行ったことをきっかけとして、地域での活動のさまざまな場面で「やさしい日本語」を取り入れてきました。

 2月には、さらに郡山市国際政策課の平出様に「やさしい日本語」をレクチャーしていただき、理解を深めました。

 また2月には、郡山市国際政策課主催の「オランダ・ハンガリーの学生に郡山を紹介しよう!」に参加したり、福島県国際交流協会主催の「インドネシアの日本語学習者とやさしい日本語で話そう」に参加したりする中で、より実践的に「やさしい日本語」を学ぶことができました。ブレイクアウトルームで、個別に交流できたので、とても楽しんで交流できたようです。「やさしい日本語」だけでなく、英語や写真なども使い、交流している様子にたくましさを感じました。特に、ハンガリーのフマギ高校との交流は、昨年度の「オンライン書道交流」に続き、2回目の交流でしたが、今回はよりたくさんの交流ができました。ハンガリー伝統の楽器演奏も披露してくださり、盛り上がりました。

 

 交流の中では、あさか開成高校の紹介に加え、日本の文化や福島の魅力をPRしました!「福島クイズ」では、楽しみながら福島の観光地や文化、方言などを伝えることができたようです。

 今後は、オンラインだけでなく、地域に住む外国の方々とも交流の機会ができればと思っておりますので、交流していただける方がいらっしゃいましたら、ぜひご連絡ください。

 郡山市国際政策課、福島県国際交流協会の皆様、オランダの皆様、ハンガリーフマギ高校の皆様、インドネシアの皆様、一緒に交流に参加してくれた方々に感謝いたします。

タイの高校生とのオンライン交流~ブンワッタナー学校3年生とのオンライン交流

1月22日(月)希望者25名が参加し、ブンワッタナー学校の3年生と交流させていただきました。

ブンワッタナー学校は、タイのナコーンラーチャ―シーマ県にある中等教育校です。中学1年~高校3年の生徒約4000人というとても大きな学校です。

12月にタイ研修で交流させていただいた、JICA海外協力隊國井友里さんにタイ研修メンバー3名がタイの高校生と交流したいと熱烈アピール!そのご縁で実現しました。そのため、今回の交流は、タイ研修に参加した3名が企画し、参加生徒を募集して実施しました。國井さんは、なんと福島県出身。さらに、協力隊としてモザンビークで活動した経験やJICA二本松訓練所でも勤務経験があるということで、とても親近感を感じました。

ブンワッタナー学校で日本語を勉強している生徒は、約1300人いるそうで、今回の交流言語は、なんと「日本語」です。本校では、今年度「やさしい日本語セミナー」を開催していたこともあり、実践で生かすチャンスです。

交流に先立ち、タイ研修メンバーから、タイ語の挨拶をレクチャー。こんにちはは、女性はm「サワッディ」+「カー」で、男性は「サワッディ」+「カップ」です。ありがとうは、「コップクン」+カー(カップ)です。手を合わせる「ワイ」についても説明しました。

交流は、それぞれの学校で、①学校紹介②国に関するクイズ③自分の県の観光スポットについて発表し、最後に質問コーナーで交流しました。日本語を学ぶ海外生と日本語で交流するのは初めてでしたが、とても盛り上がりました。

ブンワッタナー学校の3年生は、1週間に6時間日本語を勉強しているそうです。とても日本語が上手で、大変驚きました。

  生徒達からは、もっと話したかった!という声があがりました。また、ぜひ、交流させていただけると嬉しいです。

ブンワッタナー学校の3年生と先生方、國井隊員に感謝いたします。ありがとうございました。ขอบคุณค่ะ

後日、素敵なメッセージカードが届きました。感激です!

 國井隊員の「世界日記」の記事はこちらから↓

https://world-diary.jica.go.jp/kuniiyuri/activity/7.php

さらに、後日、2月3日に安積高校で行われた、郡山市国際政策課主催のタイオンラインにも、タイ研修メンバーが参加し、國井隊員の発表を聞かせていただきました。「すべてのことには意味がある」というメッセージに、これまでの人生とこれからの人生について考えさせられました。参加させていただき、ありがとうございました。

 

 

 

グローバル人材育成~福島県のグローバル化の現状を知り、社会のWell-Beingを考える

5月18日(木)放課後、福島県国際交流協会やさしい日本語コーディネーターの福島哲也様を講師としてお招きし、今年度第1回目のプチグローバルセミナーを実施しました。

1年生~3年生までの希望者23名が参加し、福島様の豊富な海外経験に根ざしたお話に熱心に耳を傾けていました。また、講演のあとの質問コーナーでは、たくさんの生徒が質問をして、大いに盛り上がりました。生徒一人ひとりの質問に、真摯にお答えいただき、感謝申し上げます。

 

 参加した生徒達は、福島県に住む外国人の現状を知り、身近に暮らしている外国人とコミュニケーションを取ることの大切さを感じたようです。今回の講演を機に、世界や身近にいる外国人に目を向け、自分の未来と社会の未来を考え、行動できるグローバル人材に育ってくれることを期待しています。

 

(生徒感想)

・外国と日本の習慣や文化による違いによって、起こりうることを知れて、楽しかったです。日本では、あり得ないようなことが海外では普通だし、逆に、海外では当たり前ではないことが日本では普通で、そのことを忘れないようにしたいです。外国の方には、英語でないとダメだと思っていましたが、必ずしもそうではないし、日本語の方が通じることもあるということが知れたので、もし機会があれば、頑張ってお話ししようと思います。(3年)

・とても情熱的に国際、外国の生活していた時の話を詳しく聞くことができてとてもいい経験になりました。自分の国のことも話されてて、聞いててとても面白かったです。また聞きたいです!(2年)

・わたしは海外に行った経験がないので、貴重なお話を聞くことができました。価値観や考え方に違いがあることは知っていましたが、改めて考えてみると大きな違いがありました。日本に来た外国人が1番理解できる言語は日本語だと聞いて驚きました。また福島さんの講演を聞きたいです。(2年)

・誘われ参加しましたが、行ってよかったと思いました。グローバル化により英語や中国語を話せる人材を求められる中、福島様がおっしゃったように、近くにいる外国人の方と日本語で会話するところからはじめるというやり方も1つの手だなと思います。また「やさしい日本語」については私自身、留学生と学校生活を送ったり遊びに出かけたりしていたため簡単ではなかったことを覚えています。また、日本語で通じないものをどう日本語で、または自分たちの知っている簡単な英語で伝えるかがすごく難しかったです。これからもっと外国人の方と関わる機会が増えると思います。価値観の違いや文化の違いを理解しながら上手く関わっていきたいです。安い飛行機についてもお話頂けてちょっと得した気分でした。(2年)

・初めて参加させて頂いたのですが、たくさんのお話を聞くことができてとても有意義な時間でした。国際関係に強い福島さんのお話は国際人を目指す私にとって絶対に必要なものでした。知識や視点を増やすことができたので今後の国際交流に活かしたいなと思っています。また、ぜひともこのようイベントに参加したいです。本日はありがとうございました。(1年)

・福島県には外国人がたくさんいて、これからもっと在住する人が増えると分かりました。日本と海外の違いを知り驚くことが多くありました。駅などで外国人を見かけることが多いので、ためらわずに声をかけるようにしたいです。(1年)