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『探究カフェ』開催しました

『探究カフェ』開催しました

 9月8日(木)に第8回目の『探究カフェ』が開催されました。

 久しぶりの開催ということもあり、 いつもより少し緊張しましたが、 通常どおり生徒の笑顔と活動がみられました。

 今回は臨床心理士の七海圭子さんを講師に、ミニ講座「 カウンセリングの最前線 ~心と身体のつながり~」を開催しました。人間関係の問題は「 心」と密接に関わっていること、時には暴力や虐待、 ひきこもりなど様々な社会問題につながることもあるなど、 近年のカウンセリングの視点から社会問題を考えるうえでの心のケ アについてお話しいただきました。30人以上が参加し、 熱心に聞いていました。

 放課後にはこわかネットのこばてぃ、 もんごーと談笑する生徒もみられました。また、3年生から面接説 練習をやってもらえたらという意見も出てきました。協力してもらえそうな返事がありましたので自分から積極的に声をかけてみてください。

七海さん、こばてぃ( 小林直輝さん)もんごー(櫻井龍太郎さん)、ありがとうございました。

  次回は9月29日(木)です。 みなさんのお越しをお待ちしています。

 

『第74回秋季東北地区高校野球福島県大会県北支部予選』結果報告

 今大会は本宮高校との連合チームとして、県北支部予選に出場しました。夏の大会後から本宮高校と合同練習や、他校との練習試合を通して、チーム強化を図ってきました。大会では1勝を挙げましたが、最終的には敗者復活2回戦での敗退となりました。大会でも試合を重ねるごとに結束が強まり、連合チームとは思えないようなプレーも見せてくれました。両校の選手の今後の成長に期待したいと思います。大会結果は以下の通りです。

 

 福島西高校に勝利し、本校の校旗の掲揚と校歌の演奏が行われました。あさか開成高校の現1・2年生にとっては、公式戦で初めて歌う校歌となりました。この経験を生かして次の大会に向かって、また努力する決意を持った選手達の後ろ姿です。今後とも応援をよろしくお願いいたします。

美しい水環境を未来へつなぐ~水環境保全活動①ヒシ刈り

8月19日(金)1年生4名、2年生6名、3年生4名、教員3名で、猪苗代湖の「ヒシ刈り」と「アクアマリンかわせみ水族館」に行って参りました。あさか開成高校は、6年前から「水プロジェクト」と題し、安積疏水や本校の水源地である猪苗代湖の水環境保全活動を行っています。活動を通して、私たちの生活を支えてくれる猪苗代湖を誇りに思い、郷土愛を育んでいます。さらに、その活動をローカル SDGsの実践につなげています。

さて、今年度第1回目は、猪苗代湖の「ヒシ刈り」のボランティア活動と「アクアマリンかわせみ水族館」の見学をしました。

野口英世記念館の裏手にある「猪苗代水環境センター」に集合した一行は、貸していただいた胴長をはいて、いざ猪苗代湖へ!

みなさんはヒシという植物をご存じでしょうか。ヒシは一年草の浮葉植物で、湖底から茎を伸ばして水面に葉を広げています。ヒシの実は皆さんもご存知の忍者が使う「まきびし」のヒシです。実がついて時間が経つと黒く堅い実が湖岸に打ちあがります。鋭いトゲは堅く、とっても痛いです。今の時期は、実がついているものは少なく、葉がぷかぷかと浮いている状態で、花をつけているものもちらほらとみられました。

近年、猪苗代ではヒシが大量に繁殖しており、ヒシを湖中で枯死させたままにしておくと、根や茎などが腐り、水質悪化の一因となると言われています。また、ヒシが急激に生息地を広げたことにより、昔から生育していたコウホネや希少種のアサザの生息地を奪っています。そのため、毎年猪苗代湖の浅瀬に生育するヒシを刈取る作業を行っています。

胴長を着て、いざ作業場へ向かってみると、ヒシがびっしりと湖一面に広がっていました!!腰まで水につかって、ヒシを絡め取るようにしながら、引き抜いていきます。慣れない手つきで作業を進めますが、思った以上に長いヒシの根っこにびっくり!この根も残ると腐り、水質汚染の一因になります。丁寧かつ、効率的に、ヒシを引き抜き、黄色の採集コンテナに詰め、舟で運び出します。ヒシを刈り取っては運び、刈り取っては運びの大変な作業です。陸でも、刈り取ったヒシを軽トラックに積み込み、畑と作業場所を行ったり来たりと大忙しです。刈り取ったヒシは畑の肥料として利用されます。今回の作業で回収したヒシは、7.7トン。今回行った場所はヒシが繁茂する一部にすぎません。まだまだ岸に沿ってびっしりと生育しています。

そして、2時間後にはヒシはきれいに取り除かれ、湖面が見えるようになりました。しかし、湖面に浮かんでいたのは、木の枝・瓶・プラスチックゴミ…。悲しい現実。

 その後、かわせみ水族館見学に行って、水辺の生き物の学習をしました。環境保全の大切さ、美しい郷土を守る使命感を新たにした生徒達でした。

【生徒の感想】一部

・ヒシを初めて見て、想像していたよりも根がとても長かったです。これを巻きとるのがとても難しかったですが、回数を重ねることに少しできるようになりました。根を残してしまうと、そこからまた繁殖してしまうかもしれないためしっかり根まで取ることが大変でした。
・ヒシは繁殖力、成長速度共に早いため、駆除してもまた茂るの繰り返しで、期間の間隔を空けずに一気に駆除する必要があるので、時間がかかる上に、ヒシは取りやすいが故に、すぐ量が溜まって、重くなるので体力をとても使うことがわかった。高齢者が多く若者が少ないので、湖を守るための今後の維持が課題となっていることも学んだ。
・猪苗代に住んでおられる方にどのくらいの頻度でやっているのか聞いてきたところ、毎週金曜日にやっているんだとおっしゃっていた。ずっと中腰でやるので私も腰がきついと感じていたが、高齢の方達は、私以上に犠牲を払ってやってくださっていることを感じて感謝の気持ちでいっぱいになった。地元の方ではない人も参加していて、猪苗代町民として嬉しくなりました。根っこが強くて、定期的に抜かないとひしの実は無くならないと思いました。
・ヒシの奥には漂流物が沢山あり、ほとんどが瓶やプラスチックのものだった。流れつく間に壊れたものの部品だったり、農業で使う土を入れる大きな袋、栄養ドリンクの瓶などを拾った。サンダルや納豆のタレのゴミなど日常生活で出るゴミもあった。しっかりも捨てないことで海や湖を汚していることを目の前で知って、悲しかった。
どんどんヒシを狩っていくうちにヒシだけでなく、流木や瓶、ペットボトルなど漂着物があり、漂着物に邪魔され後半はなかなかヒシ狩りが進まず、ゴミ回収になってしまいました。ヒシだけでなく漂着物も回収して水質を良くして、福島県の猪苗代湖を自慢したいと思いました。
・これまで猪苗代湖の湖水浴場など綺麗な部分しか見てこなかったため現状の把握がいまいち出来なかった。実際、作業を行なったが、奥に遊覧船や水上バイクが走っている様子を見たがその手前にはヒシが湖面を覆っていて、自分達が作業したところの奥のほうにも茂っていて、ヒシの繁殖力の凄まじさを体感した。一緒に作業していた人の話を聞いたが、奥のほうは水深が深く船が入れるが、手前は水深が浅く入れないため手作業で駆除していくしかないと言っていた。そのため過去3回行ったと言っていたが、手作業のため駆除期間の間隔を空けてしまい2週間でやや成長したとおっしゃっていた。ヒシも生物である以上、成長し続けるため駆除の難しさを感じた。加えて、作業仲間の人たちは高齢者の方が多く、和気藹々とした雰囲気が見られた場面もあったが、作業は肉体的で身を屈めるため足・腰にとても負荷がかかるため、ヒシ駆除の裏にももう一つの問題もあるのだと思った。高齢者が多い上に、ヒシを駆除しなければならない、人間と植物の共存は時々難しい一面もあるが、実現するためにボランティアに参加ことに加えて、何か案を考えたいと思った。

Think globally,Act locally.~SDGs東京スタディツアー

 

 8月3日(水)~8日(月)本校主催の「SDGs東京スタディプログラム」を開催しました。コロナ禍により、海外研修の代替事業として企画された、SDGsに関する世界の実情について、英語を使って、英語で学ぶ、体験型のスタディプログラムです。「フィリピンオンラインスタディツアー」「TOKYO GLOBALGATEWAY」「JICA地球ひろば」での学習を含めた計4日間のプログラムです。1年~3年の希望者が参加しました。

***8月3日(水)4日(木)のフィリピンオンラインツアーについては、「世界の現状を知るSDGsスタディツアー~フィリピンゴミ山から見る貧困と環境問題オンラインスタディ」の記事をご参照ください。***

8月5日(金)早朝、郡山駅に集合したのは、1年生1名、2年生2名、3年生14名の合計17名。新幹線で東京へ向けて出発します。午前中に訪れたのは、「TOKYO GLOBAL GATEWAY」。「生きた英語」を体験的に学ぶことができる施設です。

「オールイングリッシュ」の環境でのプログラムに緊張した面持ちの生徒達でしたが、3つのグループに分かれての「チームビルディング」で、だんだんと緊張がほぐれてきた生徒達。伝言ゲームやジュエスチャーゲームで自然と笑顔になってきます。

 セッション1は、アクティブイマージョン・エリア。英語で、「SDGs 地球の17の目標を考えよう」というプログラムです。SDGs の 17 の課題について様々なシーンの写真から推察し、問題解決に向けたディスカッションを行いました。ここでも常にエージェントが英語で話しかけてくれます。世界の課題が複合的で正解のない問いであることを再認識することができました。英語で伝えること、英語で学ぶこと、オールイングリッシュの大満足なプログラムでした。

 

セッション2は、ミッションカードを使って海外で遭遇しうる多様な場面に挑戦する「ホテルゾーンプログラム」。海外で実際に体験するようなさまざまな場面、状況が用意され、生徒たちはすべて英語でやりとりをします。本格的な施設にテンションが上がる生徒達です。ここでもエージェントがたくさん英語で話しかけてくれます。英語でのやりとりにも徐々に慣れてきた生徒達は、英語で伝えることの楽しさを感じている様子でした。

 すべてのセッションが終わると、ミーティングルームに戻って、振り返りのグループワークを行いました。ここでの振り返りのおかげで、学びをさらに深化させることができました。半日のプログラムでしたが、自分の英語力に自信をつけた生徒も多く、未来のグローバル人材となるべく、さらに英語力を磨いてくれることを期待します。

午後は、「JICA地球ひろば」を訪れました。世界が直面する様々な課題や、開発途上国と私たちとのつながりを体感できる施設です。JICA青年海外協力隊でケニアに派遣経験がある方からのお話を聞いた後、体験ゾーンを自由に見学しました。SDGsの目標到達度がわかる展示を体験して8年後のゴールに向けて、何をすべきか、それぞれ考えるきっかけとなったようです。

 

大満足の「SDGs東京スタディツアー」でした。

土日をはさんで、最終日は、学校で振り返りを行いました。プログラムでの学びを発信する活動につなげます。

「8年後の未来に向けて」をテーマに、今回の学びを新聞やポスターで表現することにしました。できあがったものは、9月24日25日にビックパレットで開催予定の「ふくしまSDGs博」で展示したいと思います。できあがりを楽しみにしています。

生徒感想(一部)

・TGGセッションでは、グループでのSDGsに対するディスカッションをすることができた。SDGsだけでなく、数の表現の仕方や発展途上国と発展国のことなど基礎についても学ぶことができた。SDGsについてこれまで、自分はこの問題に対して解決策や思ったことなどどう考えているか行ってきたが、今回は、SDGsと各国に着目し、世界全体が目指すべき目標の再確認を行うことができた。加えて、日本の現状についても考えた。グループでディスカッションをすることにより意見を出したり、それに対する意見の食い違いの発生が起こるのでそれを利用してグループ内で英語で話していくため、あらゆる表現のしかたを思いつくことができた。SDGsは意外と明白に分かれていて、発展国で目指すべき目標が少なく、発展途上国で目指すべき目標がやや多い傾向にあることを学んだ。正解がない問題もあったので他のグループと意見交換をするなかでグループでは出なかった意見が出てきて、このような解決策もあるのかと講師だけでなく他のグループから学ぶこともあった。

・JICA地球ひろばでは、実際JICA職員になりケニアに行った講師の先生がケニアで何を学び何を得たか具体的に話してくれました。 「Usijali Endelea,tu」 スワヒリ語で「心配しないで、前に進むだけさ」という言葉です。この言葉に講師の方は励まされたと言いました。とても印象深い言葉でした。 そして展示の方では、SDGsに関する沢山の展示がありました。ダッシュボードやアクションカードゲーム、5Pについての説明や衣食住のSDGsなど、とにかく沢山ありました。どれもわかりやすくて興味深く、遊びながらSDGsについて学んでいる感じでした。とても面白かったです。

・今回のツアーでは、英会話とSDGsを中心に学んだ。発展途上国と発展国では目標の達成度の高低は明白だが、依然として発展国のなかでも日本のなかでも達成されていない目標は数多くある。一つ一つのゴールは壁が高いものの地球ひろばで学んだ通り、自治体や企業など小さいまとまりでも解決した事例がある。自分個人としても環境によい生活スタイルをすることができる。自分はあるイベントなどに参加することが多く自発で目標に取り組んだことがない。ある商品でも、あるものとあるものを組み合わせたことで不便さが解決した上に利点が生まれて、一石二鳥なものができた事例がある。このように、地球ひろばでは考えることがあまりできなかったが製品や産業など目標の深いところに着目し、考えたことを提案していきたいと思った。

ふくしまの今を知り、発信する~京都光華高校との交流会

8月3日(水)「ふくしまホープツーリズム」で企画された京都光華高校との交流会に参加するため、生徒9名でいわき市に行ってまいりました。

はじめは、それぞれの学校の生徒による「学校紹介プレゼンテーション」です。あさか開成高校は、学校の取り組みとして、障がい者就労支援事業所NPO法人しんせいさまとの協働事業「山の学校」の取り組みや福島の風評払拭のための「食」に関する取り組み、そして、福島民報社「きぼうのとり」を使った震災学習の取り組みを中心に紹介しました。京都光華高校は、京都の学校らしい「日本の伝統文化」を大切にする授業や礼儀を重んじる学校の特徴について、具体的に紹介してくれました。はじめは、緊張していた生徒達でしたが、プレゼンテーションが終わると少しずつ緊張もほどけ、3つのグループに分かれてのディスカッションでは、学校についての質問や震災当時の様子をお互いに話し合い、時間が足りなくなるほどでした。震災のことをあまり覚えていないという生徒も、話しはじめると、思い出すことがたくさんあったようです。福島の外から見る「ふくしま」という視点は、生徒達の新たな見方と考え方につながったようでした。

グループワークの最後には、「きぼうのとり」が両校のこれからのご縁となってほしいと願い、京都光華高校のみなさんに、持って行った「きぼうのとり」にくちばしと「×京都光華」の文字入れを行っていただきました。書いてもらったエコバッグを学校へ持ち帰り、完成させたものを、次の再会の約束としました。エコバッグは、本校の生徒に仕上げてもらいます。

今回の交流会に参加させていただき、ありがとうございました。京都光華高校のみなさま、フィールドパートナーの山口様、ホープツーリズムの皆様、関係された方々に厚く御礼申し上げます。

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交流会のあと、「いわき震災伝承みらい館」で震災学習を行いました。

たくさんの人が犠牲になった薄磯地区の様子を知り、胸がつまる思いがした生徒も多かったようです。また、減災のために海岸の整備された防災緑地の様子や久しぶりの海開きで、海を楽しむ笑顔の人々の様子を見て、復興に向かって力強く歩みを進める被災地に勇気をもらっているようでした。

薄磯海岸は、とてもきれいな砂浜でした。この美しい海、ふくしまを守っていきたいという思いでいっぱいになった生徒達でした。

あさか開成高校からはじめる SDGsアクション!!

生徒の感想(一部)

・あさか開成からは震災の時雪が凄かった地域があったことや震災後の生活の自由が制限された話が出ました。京都の高校生の皆さんからは福島の食材が美味しかった話や震災後に安全が保証されたのになんでまだ中傷的なことを言うのかと疑問に思っていたなどの話を聞きました。それを聞いて、そう思ってくれてた人もいたんだなと嬉しい気持ちになりました。他の県の人に震災の時福島のことをどう思っていたのかを知る機会があまりなかったので、今回参加して良かったと思いました。
いわき伝承館ではどれぐらいの津波がきたのかを実際にみれて改めて災害の大きさを実感しました。また、震災後の人口の変化や施設も詳しく書かれていて勉強になりました。地層について知る機会が今までなかったので目に見てわかる形で展示してあったのがとても印象的でした。
今回の交流会で語り部で話したい内容が増えたので良かったです。 

・交流の中で、私が体験したことを思い出しながらお話することが出来ました。一時的に車の中に避難したこと、外で遊ぶことができなかったこと、避難してきた学生を猪苗代町で受け入れたことなど話していく中で思い出したこともたくさんありました。震災伝承館で見た津波の事や放射線のことを忘れていた部分があり、また思い出すことができました。交流の中で改めて、震災の事を風化させないためにも、語り継いでいくことが大切だと感じました。また、たくさん学ぶことができてよかったです。

・福島県産の食材を美味しいと言ってもらえて嬉しかったです。良い雰囲気で楽しく交流できました。私たちも11年たち少しずつ記憶が薄れてきていたので再度思い出したり、友達の話を聞き初めて知ることがあったりとても良い機会になりました。
 伝承館では津波や地震、復興についてたくさん学ぶことができました。卒業式の日の黒板が展示してあり、涙が出そうになりました。災害はいつどこで起こるのかわからないのでしっかり逃げられるように対策したいと思います。
東日本大震災を経験していない子供達にも繋いでいかないといけない大きな出来事なので伝えて行きたいです。