News&Topics

記事をお探しの際は【カテゴリ】を選択してください。

世界の現状を知るSDGsスタディツアー~フィリピンゴミ山から見る貧困と環境問題オンラインスタディ

8月3日(水)4日(木)3年生18名、2年生2名、1年生1名が参加して、フィリピンオンラインスタディツアーを実施しました。With The World 様のご協力をいただき、フィリピンイロイロ市のゴミ問題と貧困問題について、映像ツアーと現地の若者との英語による対話交流を通じて学び、世界の問題を自分事として考えるきっかけとするスタディプログラムです。8月3日(水)~8日(月)の東京SDGsツアーを含めた4日間のスタディプログラムの一部として行われました。8月3日(水)~8日(月)の東京SDGsツアーを含めた4日間のスタディプログラムの一部として行われました。

1日目は、事前学習です。まずは、フィリピンイロイロ市の紹介動画を見ながら、フィリピンの町の様子や人の様子、交通や観光名所など、気づいたことをメモしていきます。思っていたよりも発展していてきれいな町並みに、「行ってみたい!」という声も聞こえてきます。フィリピン社会問題ゴミ山の話を聞くつもりだったので、「きれいになったってことかな?」と少しいぶかしげな様子の生徒もいます。明日の交流に向けて、気になったことを英語で表現します。交流で使える英語のフレーズも覚えます。

2日目は、いよいよ「フィリピンオンラインスタディツアー」です。5,6名のグループに分かれて、タブレットをつなぎます。昨日の大雨で電車が運休になり、自宅からの参加者もいたため、少し手間取るところもありましたが、スタッフサポートのおかげで、スムーズに進めることができました。バイリンガルスタッフとのアイスブレーキングから始まり、いよいよフィリピンメンバーとの交流です。英語で自己紹介して、「食」をテーマにした文化交流をします。「まんじゅう」「桃」「じゃがりこ」など日本のおいしい食べ物を紹介します。フィリピンの食べもの「HaloHaloハロハロ」「サテ(串焼き)」も紹介してもらい、おいしいものの話で、会話も弾み、自然と笑顔が増えていきます。

 次はいよいよ「イロイロ市」のカラフナン地域にあるゴミ山について、映像とそこに住む高校生から学びます。フィリピンのゴミ処理の不衛生な実態とゴミを拾って生計を立てる(ウェストピッカー)の存在と生活の実態を知るにつれ、昨日見たきれいなイロイロ市の裏側にある影の部分に気づきはじめます。また、そのような状況を改善しようと活動するNGOLOOBの存在を知り、自分たちにもできることがあるのではないかとを考えはじめる生徒達でした。

 グループごとに分かれて行うディスカッションでは、映像に登場した高校生がいるグループもあり、話が盛り上がります。英語での表現が難しい場面では、バイリンガルスタッフがサポートしてくれるので、生徒達は聞きたいことをしっかり聞くことができました。「どうしてゴミ山に住んでいるのか?」「政府の対応は?」などの質問に、「生活のためにあえてゴミ山に住んでいる」「イロイロ市の富裕層はゴミ山の存在を知らない。高い壁を作って隠している」「ゴミ山に住む人には、頭痛や下痢などの健康被害がある」などの話を聞き、ゴミ山問題が抱える貧困・政治・衛生問題について考えさせられました。

 その後のスラム街を歩くバーチャルツアーでは、生活用水を井戸からポンプでくみ上げる様子や町中にある「サリサリストア」など、リアルな生活の様子を垣間見ることができました。グループごとのディスカッションでは、さまざまな質問や意見が飛び交います。自分が知らなかったことや考えたことを英語で伝える生徒達。英語の表現が難しい場面では、サポートスタッフが手伝ってくれます。最初は、遠慮しがちな生徒達も、終盤になると知りたいことをどんどん聞いていきます。カメラを自宅の外に移して、ライブ中継をしながら、飼っている家畜や自宅周辺の様子を紹介してくれる現地高校生もいて、生徒達はまるでゴミ山に行ったような感覚になりました。フェアトレード商品として紹介されたフルーツジュースのアルミパックを素材にした「アップサイクルバッグ」の説明では、「私たちも持っています!」とすぐにアピール。貧困問題解決のためのフェアトレード商品の購入が大切ということを改めて実感しました。

 最後に本日の学びをフィリピンメンバーを含めて全員と共有して、オンラインプログラムが終了です。フィリピンイロイロ市の光と影の部分を知り、多くの気づきと学びを得ることができました。そして、ゴミ山に住む若者たちの、怒りや悲しみよりも、毎日を明るく強く、そして前向きに生きている姿が印象的でした。このような力強い生き方から、私たち日本人が学ぶことも多い気がします。そして、今回学んだ生徒達が、世界の現状を解決するために、自分たちができることは何か考え、これから行動に移してくれることを期待します。

 すばらしい学びの場を作ってくださった、With The Worldの皆様をはじめ、NGOLOOBの皆様、関係の方々すべてに厚く御礼申し上げます。

 オンライン終了後は、校内でのグループでの学びを全体で共有するための振り返りディスカッションタイムです。グループをミックスして、グループを作り、それぞれの学びを発表します。それぞれのグループでどのような話がでたか、初めて知ったことは何か、何を学んだか。グループごとに共通することもあれば、自分のグループでは出なかった内容もあり、新たな学びを得ることができました。

明日は、東京SDGsスタディツアーです。今日の学びを生かしましょう。

 

☆生徒の感想(一部)

・今回のオンラインツアーは本当に参加してよかったと思います。SDGsや貧困、ゴミ問題について話すだけでなく、多言語で伝えることの大事さも知ることが出来ました。私たちは国際科学科としてほかの学校ができないような学びに取り組んでいますが、これほどに貴重な体験ができるのはほんとに極わずかです。これを自分の進路に繋げて、もっと他の人とは違った視点、国際的な視点で物事を見れるような人材へと1歩ずつ進んでいきたいです。

・今回のオンラインツアーでは事前学習と比べてイメージがガラリと変わった。フィリピンの中のイロイロ市に焦点を当てたが、最初はビジネスパークなどがあり発展していて良い街だと思ったが、その裏ではさまざまな問題がありイロイロ市が二極化していると思った。その現状を自分たちが知って、交流のなかで現地の方々に質問を投げかけたが何にでも答えていただいて現地の方々のおかげでいろいろな知識を入れることができた。家庭科の授業でもジュースパックで作られたバッグを見たことがあり、前々からフィリピンについて一部のことを知っていたが今回は本格的にフィリピンについて知ることができた。さまざまな問題がある上にイロイロ市の一部の市民の生活が営まれており、その裏ではその問題を知らない人もいる。日本ではあり得ないことだけど、イロイロ市ではあり得ることになっていて、問題の大きさも増し続けるばかりで、SDGsに直結する問題だが解決されないのは、政府や行政が現実に目を背き具体的な政策を具現化しないことが少し要因となっていて、イロイロ市は2018年から2022年のASEAN Clean Tourist City Standard Awardに選出されているがそれもゴミが一つの場所に過剰に集められていて他が綺麗になっているだけで市民の中でも目の前の景色が綺麗か汚いかで分かれる。この問題がスラム・いじめなどのあらゆる要因にもなっているので、その元凶となっているものを素早く解決すべきと思った上にゴミの減量の努力も必要と思った。自分は、オンラインツアーのなかでゴミ山の現状についてとても印象に残った。知らされないことを自分たちに知らせてくれて良い交流となった。
・目に見える情報に囚われず、現地の人々と交流することで、現状を知ることができ、とても貴重な体験をすることが出来た!また、ゴミ山というとても大きな課題を解決するために、若者が主体となって、声を上げている姿にとても感動した。しかし、ゴミ山の問題を解決できたとしても、ゴミ山の有価物を売って生計を立てている人々の今後の生計の立て方など、まだまだ課題が残っているのだとかなり悲しくなり、私達、日本人も1つの海で繋がっているため、他人事には出来ないと改めて感じた。

【延期のお知らせ】8月8日9日ウォーターエデュケーション

8月8日(月)9日(火)に予定していた「裏磐梯ウォーターエデュケーション日帰り体験ツアー」は、過日の大雨の影響により、延期となりました。

8月8日(月)→8月20日(土) 8月9日(火)→8月21日(日) に変更となります。

日時変更により、参加できなくなった生徒は、GoogleClassroomまたは、電話にて、国際部へ連絡をお願いいたします。

承諾書につきましては、プログラムの内容に変更がないため、改めての提出は不要です。

ご不明の点がございましたら、国際部まで連絡をお願いいたします。

世界の人との交流を楽しむ~カナダマニトバ学生とのオンライン交流

7月29日(金)本校で行われた、ヨークベニマル文化財団主催の「カナダマニトバ学生とのオンライン交流」に、希望者5グループ21名が参加しました。

グループごとに自分たちで、テーマを決めて、英語でプレゼンテーションを行ったあと、意見交流を行います。内容は、「日本の風物詩」「日本のアニメ・ゲーム」「日本の文化」「SDGs」「福島県について」など、グループごとに異なります。初めてのオンライン交流に緊張した様子の生徒達も、交流が進むにつれて、笑顔になります。もっと話したい!でも英語が出てこない!この経験が、これからの英語学習のモチベーションになっているようでした。

交流を企画してくださったヨークベニマル文化財団様、カナダマニトバの関係者様に深く御礼申し上げます。

 

 生徒の感想(一部)

・自分の英語力のなさを痛感しました。実際話しを聞いてると何を言っているか理解出来ない所もあり、もっと英語力を磨いてコミュニケーションを取れるようになりたいと思いました。発表は、とても緊張しましたが、練習の時よりも上手く話せたので良かったです。カナダについても沢山知ることが出来たので、もっと理解を深めていきたいと思いました!

・マニトバ州のことや、学校についてよく学べました。また、最初は単語の発音が分からず上手く喋れませんでしたが本番にスラスラ言えるようになってプレゼンが成功できたので良かったです!福島の風評被害の払拭ためにもなったのかなと思います。動画を本当は見せたかったのですが、なかなか再生されずに難しかったのでパワーポイントの使い方や、プレゼンのしかたなど沢山学んで将来プレゼン等で紹介する時に役立てたいです!マニトバ州の皆さんだけではなく他の外国の人と繋がってみたいと思いました!

・自分の地域の魅力を相手に伝えようとすることで、自分が知らなかった魅力的な部分を知ることができ、より福島が好きになりました。また、福島のことだけでなく、他の人たちが、日本の特徴や文化の魅力を伝えているのを見て、そのまとめ方や、表現の方法なども、勉強になりました。カナダのことも、その国の人から教えてもらえて、インターネットから知るよりも、より興味を持って知ることができました。ただ、英語が上手く聞き取れなかったり、話していることがよくわからなかったりしたので、もっと単語を日常的に調べたり、英語を聞いたりするようにしようと思います。

SDGsスタディツアー・海の豊かさを守ろう~アクアマリンバックヤードツアー&海辺の清掃活動

7月28日(木)いわき市のアクアマリンふくしま見学と海辺の清掃活動に行って参りました。春の国際理解講演会で、アクアマリンふくしまの岩田様の、海の生物を脅かす「海洋プラスチック」のお話を受けて、1年~3年の希望者39名が参加しました。

アクアマリンふくしまでは、まず「東日本大震災について」のご講義をいただきました。巨大津波が、アクアマリンふくしまの入り口まで押し寄せた海水やたくさんの生命を守るための行動、それでもなお失われてしまった多くの生命、そしてなによりも、海の生き物の命を守るために力を尽くしたスタッフの方々の熱意に胸を打たれました。

その後6名ほどのグループに分かれて、水族館のバックヤードを案内していただきました。海の生き物たちを守るために水質や水温を調整するたくさんの装置に驚きながら、先ほど聞いた震災被害を思い出します。この電源がすべて失われたとき・・・。目の前の美しい海の生き物たちの命が失われることを思うと切ない気持ちになります。また、生まれたばかりの命や豆粒ほどの海の生き物を慈しみ大切に育てる様子を目にし、スタッフの方々の愛情を感じました。また、春の講演の中で聞いた「ウミガメ」にも会うことができました。この生き物たちを苦しめるプラスチックゴミをなくさなければならないという思いを強くしました。

プラスチック海獣あらわる!!

午後は、場所を松下海岸に移して、海辺の清掃活動を行いました。美しい海岸を目にし、あまりゴミはなのではないかと思ったのもつかの間、ブロックの隙間からたくさんのプラスチックゴミが!!隙間にはさまってなかなかとれないゴミに苦戦しながらも、ゴミを誤って食べる海の生き物を思うと何が何でも取りたいという気持ちに!空き缶やペットボトル、釣りで使った網などたくさんのゴミを拾いながら、私たちの便利な生活で生まれるゴミの現実にがっかりしてしまいます。目の前に広がる美しい海を前に、どうにかして、この海のごみを減らす努力をしなければならないという思いを新たに、郡山に帰ります。

この事業は、福島県学術教育振興財団の助成によって実施された「SDGs学習ツアー」です。ここで学んだことを探究活動に生かしていきます。

あさか開成高校からはじめる SDGsアクション!!

 

生徒の感想(一部)

・アクアマリンが今の段階まで復興するために1年や2年かかると思っていたが4ヶ月くらいで復興していてその裏でアクアマリンの職員や飼育員のほかに関東の方の動物園や水族館の人の助けがあったり学生の助けがあることで助けられなかった命もあったけど少しでも命を守ることができたことにとても感動したし絆の大切さを感じました。

・実際の津波の映像だったり、職員の方たちがとった行動など沢山の事聞き学ぶことが出来ました。
映像でしか見たことがないので実際に見たらもっと怖いと思うのですが、映像でも鳥肌が立つくらいとても怖かったです。災害はいつ起こるか分からないので、起きた時に自分にできる行動を理解しみんなの命を守りたいです。

・津波の恐ろしさを知った。自分は内陸で育ったため、津波の恐ろしさを知らず、どこか他人事のように考えていた。ニュースなどで見ても、「海辺の方の人は自分たちの地域より被害が大きくて大変そうだなぁ。」と軽く流していた。しかし今回津波によって沢山の人が亡くなり、未だに行方不明者もおり、建物の崩壊なども酷かったことを知れた。今後絶対に起こって欲しくないが、もし11年前のような震災が起こり、復興作業が困難な時、自分は動けて体力のある若者の1人として復興作業のボランティアなどに進んで参加したいと思った。また、もっと震災のことを知り、自分に出来ることを探したいと思った。

・アクアマリンを運営する中で大切な水温を調節したりモニターを見ながら餌を与えたりという一つ一つの動きが運営する上で凄く大事なんだと気付かされました。

・魚の生息域や海の温度に合わせて水槽を管理していたのが印象的でした。魚は繊細でとても大変な作業だと思いました。またウェットスーツがオーダーメイドで体型管理もしなくてはいけないのは、初めて知った事だったので意外でした。

・砂浜の方だけでなく駐車場の方や階段の方に貝殻やタバコのゴミなどが落ちていて拾ってもなくならなくそんなに広い砂浜ではないけど沢山のゴミがあってとても驚きました。そして環境問題の深刻さを身にしみて感じました。

・タバコが多く、また、なんでこんなものが、と思うものも多かったです。海で、出したゴミだけでなく、たまに、道端に落ちているゴミなども、風に乗ってあそこに集まっていくんだろうと思いました。道端でゴミを見つけたらなるべく拾うようにしたいです。

・最初見た時海岸が少し小さい所だったのであんまりゴミがないんだろうなと思っていました。ですが、丁寧に見ていくと段差の隙間に沢山のゴミがありました。飲んだ缶のゴミやペットボトル、肉の入れるプラスチックトレー、網、タバコの吸殻、小さくなったプラスチックの破片など至る所にたくさんのゴミがありました。自分の目で環境問題の現在の状況を見ることができました。たくさんの人にこの活動に参加して欲しいと思います。やはり、自分の目で見て感じることが1番学べると思うので今の現状を知って欲しいです。今日学んだことを活かし、ゴミの処理についてもっと意識して生活していきたいです。

 

世界の人々とともに未来をつくるために~ブリティッシュヒルズ語学研修

7月26日(火)天栄村にある『ブリティッシュヒルズ』で、異文化体験・語学研修を行って参りました。1年~3年の希望者39名が参加しました。中世のイギリス建築や街並みに囲まれた環境に生徒達のテンションもあがります。今回は、お昼をはさんで、午前と午後の2レッスン。英語だけでなく英国文化を疑似体験することができました。

 

はじめは、緊張している様子の生徒たちでしたが、レッスンを通して、積極的にコミュニケーションを取ろうとする姿が見られました。元々、英語が好きな生徒たちだけでなく、苦手意識のあった生徒たちにとっても、すばらしい体験になりました。

新型コロナウイルスの影響で、海外研修が中止となったため、昨年に引き続き2年目の実施となりました。海外の経験ができない中で、福島県内で英国の文化・言語を体験できる貴重な機会と考えています。今回の研修も、感染症対策を万全に講じてただき、無事研修を終えられたことに深く感謝いたします。

生徒の感想(一部)

・本当に外国に行ったかのように思えた。全員が英語で会話をしていてとても緊張したが、とても有意義な時間を過ごせた。授業では90分長すぎると思っていたが短く感じるほど楽しい授業だった。英語で質問されて全て英語で答えるというのは難しいところもあったが単語を並べていくだけで伝えることができたのでこれからは文で伝えられるようにしたい。今回、とても貴重な体験ができて良かったと思う。これからもあさか開成の生徒として英語や外国に関わっていきたい。

・英語しか話さなかったし聞き取れない単語も多々あったが、イギリスに留学した感覚が味わえた。貴重な経験が出来たので良かった。

・1時間目はゲームみたいな感じで楽しくできました。2時間目はボランティアについて授業でした。グループに別れてskitをやりました。初めて話す人と同じグループになったけど、3年生がリードしてくれてとても助かりました。

・使う言葉が英語に変わるだけで非日常を味わえた気がしました。思っていたよりもブリティッシュのスタッフの方が話す英語を聞き取ることが出来たので、楽しかったです。講義では、先生とのコミュニケーションを取りながら問題解決をしたりヒントを聞いたりして英語をいつも以上に活用することが出来ました。

・日本語が全く無い環境で積極的な活動ができるかとても不安でしたが、先生はみんなフレンドリーで優しく2講座ともゲーム感覚で楽しむことが出来ました。また、グループ分けで1年生の子とも仲良くなれたのでとても良い経験でした。また、ブリティッシュヒルズに行ける時があれば、是非参加したいです。そして今回よりも積極的に先生に話しかけたり質問をしたりしたいと思いました。