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多様な人・自然の共生について考える~「山の学校」第1回・春

 4月15日(土)今年度第1回目の「山の学校」が行われ、3年生4名、2年生4名、教員2名が参加して参りました。NPO、研究者、企業の方々、高校生、教員と、年齢、職業、立場の違う多様な人々が集い、自然と向き合い、これからの未来について考え、語りあうことができる「山の学校」はすばらしい学びの場となっています。今年度はさらに、ふくしま連携復興センター様もレギュラーメンバーに加わり、よりパワーアップしています。内容も、昨年度末に行った「みんなの作戦会議」を経て、「ときどき先生、ときどき生徒」のコンセプトも取り入れ、バラエティ豊かなプログラムにアップデートされております。

 朝の「開校式」のあと、午前のプログラムが始まりました。4つのグループに分かれて、あさか開成高校の生徒が「先生」となって、「アイスブレーク」「ふくしまの里山の恵みの天ぷらと郷土料理」「防災ワークショップ」を担当します。大人の人を前に、緊張した様子の生徒達でしたが、アイスブレークが終わる頃には、みんな笑顔になりました。また、防災時に役立つ「アイラップクッキング」や春の恵み「行者ニンニク」「コゴミ」「タラの芽」「ふきのとう」の天ぷら、小野町の郷土料理「まんがこ」は大好評でした。

午後は、里山のフィールドワークです。境先生と一緒にスプリングエフェメラル(早秋に開花、夏から秋に枯れる)や食べられる植物を探しにでかけました。少し雨が降っていましたが、白い可憐なお花「ニリンソウ」や「カタクリ」に癒やされながら、山を歩きました。「モミジガサ」「アサツキ」「ツクシ」「タンポポ」「ヨモギ」など、里山にはたくさんの食べられる植物がありました。また、森林をよく見ると、管理された森林とそうでない森林があり、人間の活動と森林との関係について考えさせられる時間となりました。

そのあとは、国立環境研究所境優先生の講義「さとやまにみる自然共生と持続可能な社会」です。フィールドワークでみたことが生かされ、より実感として理解が深まる時間となりました。「さとやま」という適度な攪乱をもたらす人の営みが生物多様性を高めるという視点こそが、自然との共生には必要であると感じました。また、「持続可能な農業」や「エコロジカルフットプリント」、「デイリーの限界を超えない人間活動の3原則」から、私たちの生活や考え方を見直す必要性を強く感じました。

 地球にすむ仲間として、自然環境と人間社会のバランスを考え、多様な存在がお互いを必要とする社会。そのような社会こそ、「共生社会」「社会のWell-Being」であると感じる、今年度第1回目の山の学校でした。

 出会った皆様方、活動を支えてくださった方々に感謝申し上げます。

 この事業は、公益財団法人福島県学術教育振興財団助成対象事業「学校と社会の連携・協働による”よりより学校教育を通じてよりよい社会を創る”カリキュラム開発」(令和5年度・2年目)研究事業として行っております。

#Well-Being #ときどき先生、ときどき生徒 #共生社会 #エコロジカルフットプリント

 

 

【生徒の感想】

・昨年度から引き続き参加させていただきましたが、あさか開成高校の生徒が先生側にたつということは初めてで緊張もしましたが、NTTの方や国立環境研究所の方がとても優しくて楽しむことが出来ました。ですが、伝えることはこんなにも難しいことだと改めて実感した時でもあり、今までたくさん私たちに教えて下さっていたNTTや国立環境研究所の皆さん、先生方に感謝と尊敬の気持ちでいっぱいになりました。今回は私たちが経験してきた活動をアウトプットする機会ですごく貴重な時間でした。アイスブレイクや料理などでグループの方やグループ以外の方ともいつもより仲良くなれた気がします。座学の時は植物の多様性ということで、人に関しての多様性は学ぶ時が多くありましたが、植物にも多様性があり地球上全てのものに多様性というのが存在していて、決してどれも必要のないものは無いと思いました。  
 次の山の学校にも参加し、もっとたくさんの情報を集めたり楽しく学んだりしてより良い時間にしたいと感じました。(3年SM)

・今回2回目の参加でした。昨年10月に参加した時は「働くってなに」というテーマで、大人の方たちと意見交流をしました。その時も自分と違う立場の方々の考え方を聞けてとても良い活動だと思ったのですが、今回高校生が「時々先生」ということで午前に一応先生になりました。私たちあさか開成高校の生徒は今まで多くの活動に参加し、伝えられることが多くあると思います。今まで覚えたことを同じ高校生だけじゃなく、幅広い世代の方たち、職業の方たちにアウトプットできるいい機会だと思いました。今回は残念ながら時間の都合上出来なかったこともありますが、今後の活動で参加することがあれば伝えて行けたらいいなと思います。(2年YT)

・午前は、私たちが先生の立場で説明をしました。私が社会人の方に教える立場に立ったことがなく、心配もありましたが、皆さんが優しく受け入れてくださいました。アイスブレイクがとても盛り上がり、その後の料理でも色々な会話をしながら楽しく行えました。たくさんの山菜の天ぷらがおいしかったです。人間の多様性だけでなく、植物、動物、虫との共生や多様性が大切だと思いました。何度も山の学校に参加していますが、毎回、多くの人の支えや協力がないと成り立たない大切な活動だと感じます。本当に皆さんに感謝です。次もぜひ参加したいです。(2年YM)

1学年通信 その2

  1年生も今週から本格的に授業が始まりました。通常は制服で授業を受けますが、心電図検査が行われた19日水曜日には、中学校のジャージで授業を受ける非常に稀な授業風景がありました。その一葉です。

『第75回春季東北地区高等学校野球福島県大会県中支部予選の組合せ』

4月22日(土)より、第75回春季東北地区高等学校野球福島県大会県中支部予選が開幕します。

今大会につきましては本校と小野高校・船引高校・伊達高校の4校で連合チームを結成し出場します。

4月15日(土)から連合チームとして練習試合に臨み、初勝利も挙げることができました。

まだまだ課題も多いですが、チームとしてのまとまりも出てきましたので、大会で各校の選手達が躍動することを期待したいと思います。

今後も応援よろしくお願いいたします。

 

 

1学年通信 その1

 10日月曜日、校長先生より163名の入学が許可されました。

 11日火曜日には、対面式と部活動紹介が行われました。先輩方、大変お世話になりました。

☆野球部グラウンド完成☆

今年も例年と同様に、3月末に学校の予算からグランドに黒土を入れていただきました。

現在は野球部員も少なくなり、選手とマネージャー4名で2日がかりで黒土を広げ、ローラーをかけて仕上げました。部員たちも、完成したグラウンドを見て、達成感を得た様子でした。

日頃練習できるグラウンドや、黒土を準備していただいた学校にも感謝の気持ちを持って、これから日々精進していきたいと思います。

今シーズンもすでに3月上旬より練習試合が始まり、4月22日(土)からは春季東北地区高等学校野球福島県大会の支部予選が始まります。

春の1勝に向けて、部員と一丸となって突き進んでいきます。

どうぞ応援よろしくお願いいたします。

 

総合的な探究の時間 「進路別キャリア講座」 ~1年~

3月17日(金)に1学年対象とした総合的な探究の時間「進路別キャリア講座」を実施いたしました。

生徒のアンケートをもとに、11の講座を開設し、講師の先生をお招きしました。講師の先生から実際に働く現場での生の声をお伺いすることができる貴重な機会となりました。

講座及び講師の先生は以下の通りです。 

 ①子どもに関わる仕事:あい・サポ保育園園長 大越洋子 様

 ②地域医療(看護師など)に関する仕事:あさかホスピタル看護部ナースディレクター 河野千秋 様

 ③医療(リハビリなど)に関わる仕事:郡山健康科学専門学校 髙野真一 様

 ④心理学に関する仕事:福島学院大学福祉学部福祉心理学科助教 千葉浩太郎 様

 ⑤理容・美容に関わる仕事:(有)ジョイ商事専務取締役 中島正裕 様

 ⑥建築・製造・ものづくり・デザインに関する仕事:(有)久保木畳店 久保木史朗 様

 ⑦コンピュータ・ITに関する仕事:WIZ国際情報工科自動車大学校 香西梨沙 様

 ⑧食に関わる仕事:夢成株式会社 代表取締役 鈴木厚志 様

 ⑨ホテル・ブライダル・旅館の仕事:郡山ビューホテル(株)広報企画課 竹田カレン 様

 ⑩国際関係・外国語を生かした仕事:(株)JTB教育営業課長 酒井雅人 様

 ⑪福祉に関わる仕事:特別養護老人ホームうねめの里施設サービス部長 逵乃介 様

 

   

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

講義を通して、職業人として求められること、実際の仕事の厳しさや苦労、その中に見出す喜びやうれしさなど、書物では得ることができないことを生徒達はしっかりと心に刻むことができた様子でした。その後は全体会として各講座ごとの報告を行いました。報告者もそれを聞く生徒も真剣に取り組み、とても有意義な時間となりました。

1年生のみなさんはこの経験を生かし、春休みに進路研究を深め、自分の進路実現のための第一歩として欲しいと考えています。ぜひ有意義な春休みにしてください。

最後に、講師の先生方の熱意に溢れる講演ありがとうございました。

主権者教育を実施しました~1学年・2学年

3月16日(木)5・6校時、1学年2学年合同で「主権者教育~18歳で有権者になるみなさんへ~」を実施しました。

本校では、「社会に参加し,自ら考え,自ら判断する主権者を育てること」を目指して,若者の政治意識の向上や
将来の有権者である生徒の意識の醸成のために、毎年実施しています。(昨年度は、地震のため実施できませんでしたが。)

福島県選挙管理委員会及び県中地方振興局からも3名来校していただき、本物の記載台や投票用紙、投票箱を使用することで、本格的な模擬投票を経験できます。今回は、「未来の福島県知事選挙」の模擬投票を行いました。事前に、授業で選挙制度や選挙について学んでいるので、模擬選挙を楽しみにしていました。

生徒達は、候補者3名の政見放送を見ることで、それぞれの政策を比較します。選挙権クイズもあり、楽しく見ることができました。そのあと、いよいよ模擬選挙です。選挙管理委員やクラスの書記が、模擬投票作業を行います。福島県選挙管理委員会事務局の方からのレクチャーを受けた後、投票を運営します。一番最初に投票する生徒は、投票箱が空であることを確認します。その後、次々と入場券を提出して、投票用紙を受け取り、記載台で記入をし、投票箱へ投票します。初めての経験の生徒達は少し緊張した様子でした。このあと、本校選挙管理委員会が開票作業を行い、翌日投票結果が発表されました。

 本格的な模擬選挙をを通して、主体的に社会に参加し,自ら考え,自ら判断する主権者たる自覚を持ち、高校生としての学びを充実させてくれることを期待しています。

福島県選挙管理委員会のご協力に感謝申し上げます。

3.11 東日本大震災追悼復興祈念~復興の灯火プロジェクトに参加しました

3月11日郡山駅前で行われた「キャンドルナイト」に希望する教員・生徒約40名が参加いたしました。

本校では、福島県「震災と復興を未来へつむぐ高校生語り部事業」の実践校として、学年全体や希望者を対象としてたさまざまな活動を実践して参りました。そのような中、福島の復興に関わる活動で交流させていただいた郡山女子大学からのお誘いを受け、同大学主催の「復興の灯火プロジェクト」に参加させていただきました。

希望する生徒約30名が参加し、放課後を利用し、郡山市の伝統工芸である「海老根伝統手漉和紙」に東日本大震災の犠牲者への追悼と復興の想いを込めて、メッセージを描かせていただきました。

中には「1.17希望の架け橋」様のメッセージも。

3月1日に卒業した3年生も参加してくれました。

17:30の点灯式には、本校生徒30名も参加させていただき、皆さんの想いのこもった灯籠に火をともしました。

震災から12年。さまざまな人の想いを胸に、温かな灯りとともに穏やかな時間を過ごすことができました。

郡山女子大学のみなさま、参加させていただき、ありがとうございました。

3.11 震災・原発事故の教訓を語り伝えるために~富岡町3.11を語る会との世代間交流

3月11日(土)本校教員3名と生徒15名が、郡山市「人の駅桜風舎」で開かれた「富岡町民との世代間交流」に参加しました。

富岡町の語り部3名から、富岡町の復興の歩みやふるさとへの思いを聞きました。そのあと、4グループに分かれ、それぞれのグループでそれぞれの思いやこれからについて深く語りあうことができ、すばらしい時間になりました。また、富岡町とオンラインでつなぎ、青木代表より、現在の富岡町の様子について紹介していただきました。2時46分には、サイレンの合図で富岡町の方々と一緒に黙祷いたしました。

震災で亡くなられた方や被災された方に思いを寄せ、若い世代が思いを語り継いでいかねばならないと思いを新たにしました。