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カテゴリ:国際

多様な人・自然の共生について考える~「山の学校」第2回・春

5月27日(土)今年度第2回目の「山の学校」が行われ、3年生8名、教員2名が参加して参りました。

 「ときどき先生、ときどき生徒」のコンセプトに基づき、午前のプログラムではあさか開成高校の生徒が「先生」となり「アイスブレイク」「防災ワークショップ」「ふくしまの郷土料理」を担当しました。

 事前に生徒同士で考えたアイスブレイクは自己紹介や趣味などの話題から始まり、各グループ盛り上がりを見せていました。ポリ袋調理ではその必要性や美味しく炊飯するコツなどを丁寧に説明することができ、小野町の郷土料理「まんがこ」づくりでは福島県の食の魅力もアピールし、今回も好評でした。また、調理の待ち時間にはNTT労働組合の方による「ダイバーシティ(多様性)とインクルーシブ(包括)」についてのワークショップを行いました。 なぜダイバーシティの考え方が必要であるのか、年齢、職業、立場の違う人々と意見を出し合い、多様な価値観を共有することができました。

 午後のプログラムは国立環境研究所の先生方による「里山のフィールドワーク」を行いました。 さとやまを形成する樹木について学び、生き物探しをしました。 前日の雨の影響もあり足場が悪いところもありましたが、 体験的に考えを深めることができました。国環研の境先生による「講義 さとやまにみる自然共生と持続可能な社会」 では皆メモをとりながら熱心に聞き、 積極的に質問もしていました。さとやまと森林の自然環境の違いから、生息する動植物の違いについて学びを深めることができました。

 6月の山の学校は本校から過去最多30名の生徒が参加します。これからも多様な人々が集い、自然と向き合うことで、これからの未来について考えていきます。

 この事業は、公益財団法人福島県学術教育振興財団助成対象事業「 学校と社会の連携・協働による”よりよい学校教育を通じてよりよ い社会を創る”カリキュラム開発」(令和5年度・2年目) 研究事業として行っております。

 
 
 

多様な性から社会のWell-Beingを考える~春の国際理解講演会「LGBTQから考える多様な性と社会」

5月26日(木)全校生徒対象に、令和5年度春の国際理解講演会を実施いたしました。「LGBTQから考える多様な性と社会」と題して、NPO法人共生ネット副代表理事・筑波大学人間系 研究員の渡邉歩様にご講演いただきました。

LGBTQを取り巻く現状、そして、日本の「ジェンダー平等」の課題を知り、「どんな性のあり方でも、お互いが尊重される社会」をつくるためにも、「制度と風土」両面からのアプローチが大切であることを改めて考えさせられる時間となりました。

「違いがあることが社会を豊かにする」という意識を持ち、社会のWell-Being実現に向けて、自分の未来と社会の未来を考え、行動できるグローバル人材になってくれることを期待します。

講演会のあとは、楽しみにしていた座談会を行いました。

渡邉様とお話したいと集まった13名が参加し、和気あいあいとした時間を過ごしました。一人ひとりの質問に親身になって考え答えてくださり、ありがとうございました。

講演会も座談会もとても楽しく、充実した学びの時間となりました。

Well-Being、多様性あふれる社会をめざして、Take Action!あさか開成高校からはじめましょう!

 

 

 

グローバル人材育成~福島県のグローバル化の現状を知り、社会のWell-Beingを考える

5月18日(木)放課後、福島県国際交流協会やさしい日本語コーディネーターの福島哲也様を講師としてお招きし、今年度第1回目のプチグローバルセミナーを実施しました。

1年生~3年生までの希望者23名が参加し、福島様の豊富な海外経験に根ざしたお話に熱心に耳を傾けていました。また、講演のあとの質問コーナーでは、たくさんの生徒が質問をして、大いに盛り上がりました。生徒一人ひとりの質問に、真摯にお答えいただき、感謝申し上げます。

 

 参加した生徒達は、福島県に住む外国人の現状を知り、身近に暮らしている外国人とコミュニケーションを取ることの大切さを感じたようです。今回の講演を機に、世界や身近にいる外国人に目を向け、自分の未来と社会の未来を考え、行動できるグローバル人材に育ってくれることを期待しています。

 

(生徒感想)

・外国と日本の習慣や文化による違いによって、起こりうることを知れて、楽しかったです。日本では、あり得ないようなことが海外では普通だし、逆に、海外では当たり前ではないことが日本では普通で、そのことを忘れないようにしたいです。外国の方には、英語でないとダメだと思っていましたが、必ずしもそうではないし、日本語の方が通じることもあるということが知れたので、もし機会があれば、頑張ってお話ししようと思います。(3年)

・とても情熱的に国際、外国の生活していた時の話を詳しく聞くことができてとてもいい経験になりました。自分の国のことも話されてて、聞いててとても面白かったです。また聞きたいです!(2年)

・わたしは海外に行った経験がないので、貴重なお話を聞くことができました。価値観や考え方に違いがあることは知っていましたが、改めて考えてみると大きな違いがありました。日本に来た外国人が1番理解できる言語は日本語だと聞いて驚きました。また福島さんの講演を聞きたいです。(2年)

・誘われ参加しましたが、行ってよかったと思いました。グローバル化により英語や中国語を話せる人材を求められる中、福島様がおっしゃったように、近くにいる外国人の方と日本語で会話するところからはじめるというやり方も1つの手だなと思います。また「やさしい日本語」については私自身、留学生と学校生活を送ったり遊びに出かけたりしていたため簡単ではなかったことを覚えています。また、日本語で通じないものをどう日本語で、または自分たちの知っている簡単な英語で伝えるかがすごく難しかったです。これからもっと外国人の方と関わる機会が増えると思います。価値観の違いや文化の違いを理解しながら上手く関わっていきたいです。安い飛行機についてもお話頂けてちょっと得した気分でした。(2年)

・初めて参加させて頂いたのですが、たくさんのお話を聞くことができてとても有意義な時間でした。国際関係に強い福島さんのお話は国際人を目指す私にとって絶対に必要なものでした。知識や視点を増やすことができたので今後の国際交流に活かしたいなと思っています。また、ぜひともこのようイベントに参加したいです。本日はありがとうございました。(1年)

・福島県には外国人がたくさんいて、これからもっと在住する人が増えると分かりました。日本と海外の違いを知り驚くことが多くありました。駅などで外国人を見かけることが多いので、ためらわずに声をかけるようにしたいです。(1年)

 

 

Take Action!SDGsアクション宣言~2023あさか開成高校SDGs Day 

本年度も「Take Action!」を合い言葉に、SDGs活動を推進しております。

今年度のSDGs Dayは、委員会からの提案、SDGsを一人一人が意識して行動していくための啓発呼びかけをしております。

4月は、生徒会からの提案

「みんなで意見を出し合い、一緒によりよい学校をつくっていきましょう!」

と呼びかけ、GoogleClassroomを活用して、意見の集約をする活動を紹介してくれました。

 

5月は、国際交流委員会からの提案

「ジェンダー平等について理解を深め、あさか開成高校からジェンダー平等を実現できるように行動していきましょう!」

と呼びかけました。各学年の国際交流委員は、それぞれジェンダー平等に関するポスターを作成し、校内に掲示しました。

あさか開成高校から「SDGs Action !」

#みんなで♥WITH♥  #Well-Being

 

 

自分の足元から主体的に行動できる人になるために~地球に優しい消費推進事業(エシカル消費)・エシカルバスツアー

 今年度、福島県消費生活課との協働プロジェクトとして、本校日本文化部を中心に「地球にやさしい消費推進事業」を行っております。

第1回目は、4月21日(金)放課後。福島県消費生活課の方にお越しいただき、「エシカル消費説明会」を実施しました。「エシカル消費」に興味のある生徒42名(1年~3年希望者)が参加しました。参加した生徒は、熱心にメモを取りながら、話を聞いていました。

5月13日(土)第1回エシカルバスツアーを実施しました。希望者19名(1年~3年)が参加し、オーガニックコットン畑(コットンの種まき)、ザ・ピープル古着回収倉庫(サーキュラーエコノミー学習・古着の仕分け作業体験)、そして、道の駅「ひらた」(地域活性化を学ぶ)を巡るツアーです。

まずは、いわき市小名浜上神白にある「オーガニックコットン畑」に向かいます。被災したいわき市で東日本大震災からの復興を目的として2012年から始まったプロジェクト「オーガニックコットンプロジェクト」を学びました。地域の人と一緒に、放射能の影響の少ないコットンを栽培したいきさつやそこに込められた想いを知ることができました。昨年、一度来たことのある生徒もいましたが、ほとんどがはじめて見るコットン畑。10月に摘み取るかわいらしい「コットン」を想像しながら、今日は、「種まき」をします。今日は、東京・埼玉からお越しのボランティアチームの方と一緒に作業をします。まずは、やり方をレクチャーしていただき、そのあと、種まき作業をしました。初めての経験でしたが、慣れてくると作業もはかどり、2枚の畑の種まきを終えることができました。

午後は、ザ・ピープル古着回収倉庫へ移動して、「サーキュラーエコノミー」の学習と古着の仕分け作業を体験させていただきました。ザ・ピープル代表の吉田様からは、住民主体の循環をつくることや衣服を捨てない仕組みづくり、いろいろな人と一緒に取り組むことの大切さ、茶色のオーガニックコットンに込められた想いなど、貴重なお話をいただきました。また、日本リファッション協会代表の鈴木様からは、「サーキュラーエコノミー」とアパレル業界が抱える環境問題と社会問題について具体的なお話を伺いました。「学んだことを行動に生かしてみましょう」という言葉に生徒達の目が輝きます。お話のあとは、古着の仕分け作業を体験しました。作業をしながら、たくさんの気づきがありました。そして、日頃の消費活動を反省する良い機会になりました。

 

 

多様な人・自然の共生について考える~「山の学校」第1回・春

 4月15日(土)今年度第1回目の「山の学校」が行われ、3年生4名、2年生4名、教員2名が参加して参りました。NPO、研究者、企業の方々、高校生、教員と、年齢、職業、立場の違う多様な人々が集い、自然と向き合い、これからの未来について考え、語りあうことができる「山の学校」はすばらしい学びの場となっています。今年度はさらに、ふくしま連携復興センター様もレギュラーメンバーに加わり、よりパワーアップしています。内容も、昨年度末に行った「みんなの作戦会議」を経て、「ときどき先生、ときどき生徒」のコンセプトも取り入れ、バラエティ豊かなプログラムにアップデートされております。

 朝の「開校式」のあと、午前のプログラムが始まりました。4つのグループに分かれて、あさか開成高校の生徒が「先生」となって、「アイスブレーク」「ふくしまの里山の恵みの天ぷらと郷土料理」「防災ワークショップ」を担当します。大人の人を前に、緊張した様子の生徒達でしたが、アイスブレークが終わる頃には、みんな笑顔になりました。また、防災時に役立つ「アイラップクッキング」や春の恵み「行者ニンニク」「コゴミ」「タラの芽」「ふきのとう」の天ぷら、小野町の郷土料理「まんがこ」は大好評でした。

午後は、里山のフィールドワークです。境先生と一緒にスプリングエフェメラル(早秋に開花、夏から秋に枯れる)や食べられる植物を探しにでかけました。少し雨が降っていましたが、白い可憐なお花「ニリンソウ」や「カタクリ」に癒やされながら、山を歩きました。「モミジガサ」「アサツキ」「ツクシ」「タンポポ」「ヨモギ」など、里山にはたくさんの食べられる植物がありました。また、森林をよく見ると、管理された森林とそうでない森林があり、人間の活動と森林との関係について考えさせられる時間となりました。

そのあとは、国立環境研究所境優先生の講義「さとやまにみる自然共生と持続可能な社会」です。フィールドワークでみたことが生かされ、より実感として理解が深まる時間となりました。「さとやま」という適度な攪乱をもたらす人の営みが生物多様性を高めるという視点こそが、自然との共生には必要であると感じました。また、「持続可能な農業」や「エコロジカルフットプリント」、「デイリーの限界を超えない人間活動の3原則」から、私たちの生活や考え方を見直す必要性を強く感じました。

 地球にすむ仲間として、自然環境と人間社会のバランスを考え、多様な存在がお互いを必要とする社会。そのような社会こそ、「共生社会」「社会のWell-Being」であると感じる、今年度第1回目の山の学校でした。

 出会った皆様方、活動を支えてくださった方々に感謝申し上げます。

 この事業は、公益財団法人福島県学術教育振興財団助成対象事業「学校と社会の連携・協働による”よりより学校教育を通じてよりよい社会を創る”カリキュラム開発」(令和5年度・2年目)研究事業として行っております。

#Well-Being #ときどき先生、ときどき生徒 #共生社会 #エコロジカルフットプリント

 

 

【生徒の感想】

・昨年度から引き続き参加させていただきましたが、あさか開成高校の生徒が先生側にたつということは初めてで緊張もしましたが、NTTの方や国立環境研究所の方がとても優しくて楽しむことが出来ました。ですが、伝えることはこんなにも難しいことだと改めて実感した時でもあり、今までたくさん私たちに教えて下さっていたNTTや国立環境研究所の皆さん、先生方に感謝と尊敬の気持ちでいっぱいになりました。今回は私たちが経験してきた活動をアウトプットする機会ですごく貴重な時間でした。アイスブレイクや料理などでグループの方やグループ以外の方ともいつもより仲良くなれた気がします。座学の時は植物の多様性ということで、人に関しての多様性は学ぶ時が多くありましたが、植物にも多様性があり地球上全てのものに多様性というのが存在していて、決してどれも必要のないものは無いと思いました。  
 次の山の学校にも参加し、もっとたくさんの情報を集めたり楽しく学んだりしてより良い時間にしたいと感じました。(3年SM)

・今回2回目の参加でした。昨年10月に参加した時は「働くってなに」というテーマで、大人の方たちと意見交流をしました。その時も自分と違う立場の方々の考え方を聞けてとても良い活動だと思ったのですが、今回高校生が「時々先生」ということで午前に一応先生になりました。私たちあさか開成高校の生徒は今まで多くの活動に参加し、伝えられることが多くあると思います。今まで覚えたことを同じ高校生だけじゃなく、幅広い世代の方たち、職業の方たちにアウトプットできるいい機会だと思いました。今回は残念ながら時間の都合上出来なかったこともありますが、今後の活動で参加することがあれば伝えて行けたらいいなと思います。(2年YT)

・午前は、私たちが先生の立場で説明をしました。私が社会人の方に教える立場に立ったことがなく、心配もありましたが、皆さんが優しく受け入れてくださいました。アイスブレイクがとても盛り上がり、その後の料理でも色々な会話をしながら楽しく行えました。たくさんの山菜の天ぷらがおいしかったです。人間の多様性だけでなく、植物、動物、虫との共生や多様性が大切だと思いました。何度も山の学校に参加していますが、毎回、多くの人の支えや協力がないと成り立たない大切な活動だと感じます。本当に皆さんに感謝です。次もぜひ参加したいです。(2年YM)

主権者教育を実施しました~1学年・2学年

3月16日(木)5・6校時、1学年2学年合同で「主権者教育~18歳で有権者になるみなさんへ~」を実施しました。

本校では、「社会に参加し,自ら考え,自ら判断する主権者を育てること」を目指して,若者の政治意識の向上や
将来の有権者である生徒の意識の醸成のために、毎年実施しています。(昨年度は、地震のため実施できませんでしたが。)

福島県選挙管理委員会及び県中地方振興局からも3名来校していただき、本物の記載台や投票用紙、投票箱を使用することで、本格的な模擬投票を経験できます。今回は、「未来の福島県知事選挙」の模擬投票を行いました。事前に、授業で選挙制度や選挙について学んでいるので、模擬選挙を楽しみにしていました。

生徒達は、候補者3名の政見放送を見ることで、それぞれの政策を比較します。選挙権クイズもあり、楽しく見ることができました。そのあと、いよいよ模擬選挙です。選挙管理委員やクラスの書記が、模擬投票作業を行います。福島県選挙管理委員会事務局の方からのレクチャーを受けた後、投票を運営します。一番最初に投票する生徒は、投票箱が空であることを確認します。その後、次々と入場券を提出して、投票用紙を受け取り、記載台で記入をし、投票箱へ投票します。初めての経験の生徒達は少し緊張した様子でした。このあと、本校選挙管理委員会が開票作業を行い、翌日投票結果が発表されました。

 本格的な模擬選挙をを通して、主体的に社会に参加し,自ら考え,自ら判断する主権者たる自覚を持ち、高校生としての学びを充実させてくれることを期待しています。

福島県選挙管理委員会のご協力に感謝申し上げます。

3.11 東日本大震災追悼復興祈念~復興の灯火プロジェクトに参加しました

3月11日郡山駅前で行われた「キャンドルナイト」に希望する教員・生徒約40名が参加いたしました。

本校では、福島県「震災と復興を未来へつむぐ高校生語り部事業」の実践校として、学年全体や希望者を対象としてたさまざまな活動を実践して参りました。そのような中、福島の復興に関わる活動で交流させていただいた郡山女子大学からのお誘いを受け、同大学主催の「復興の灯火プロジェクト」に参加させていただきました。

希望する生徒約30名が参加し、放課後を利用し、郡山市の伝統工芸である「海老根伝統手漉和紙」に東日本大震災の犠牲者への追悼と復興の想いを込めて、メッセージを描かせていただきました。

中には「1.17希望の架け橋」様のメッセージも。

3月1日に卒業した3年生も参加してくれました。

17:30の点灯式には、本校生徒30名も参加させていただき、皆さんの想いのこもった灯籠に火をともしました。

震災から12年。さまざまな人の想いを胸に、温かな灯りとともに穏やかな時間を過ごすことができました。

郡山女子大学のみなさま、参加させていただき、ありがとうございました。

3.11 震災・原発事故の教訓を語り伝えるために~富岡町3.11を語る会との世代間交流

3月11日(土)本校教員3名と生徒15名が、郡山市「人の駅桜風舎」で開かれた「富岡町民との世代間交流」に参加しました。

富岡町の語り部3名から、富岡町の復興の歩みやふるさとへの思いを聞きました。そのあと、4グループに分かれ、それぞれのグループでそれぞれの思いやこれからについて深く語りあうことができ、すばらしい時間になりました。また、富岡町とオンラインでつなぎ、青木代表より、現在の富岡町の様子について紹介していただきました。2時46分には、サイレンの合図で富岡町の方々と一緒に黙祷いたしました。

震災で亡くなられた方や被災された方に思いを寄せ、若い世代が思いを語り継いでいかねばならないと思いを新たにしました。

 

 

3.11 想いをつなぐ~ 東日本大震災を忘れない追悼の集い広島 

3月11日 東日本大震災から12年目。

「3.11東日本大震災を忘れない追悼の集い2023」が平和公園親水テラスで行われました。

12月に広島市を訪れたご縁で、本校生徒も「シェードづくり」に参加させていただきました。

このような活動をしてくださっていることに、胸が熱くなります。

人とのつながりの大切さを感じます。このようなご縁に感謝申し上げます。

 

3.11 東日本大震災から12年・つながる思い~広島県盈進高校との交流

3月11日(土)ひろしま避難者の会アスチカ様のご協力により、広島市のアスチカさんと広島県福山市の盈進高校ヒューマンライツ部とオンラインによる「福×福交流会」を行いました。12月に広島を訪れた際に交流させていただいた方々も参加してくださり、なつかしく嬉しい交流となりました。さらに、その様子を崇徳高校の新聞部も取材に来てくれており、広島市・福山市・福島県郡山市の3つの地をつないで、3校が交流することができ、とても充実した時間になりました。

あさか開成高校からは、絵本「きぼうのとり」を活用したワークショップ活動、盈進高校からは、ハンセン病問題や核廃絶署名活動、被災地との交流活動などの紹介がありました。また、盈進高校からは、交流先にお渡ししているという「折り鶴折りバラ」が、あさか開成高校からは「きぼうのとり」の絵本がそれぞれの学校に送られ、お互いの活動をよりよく知ることができました。

12月に、ひろしま紙芝居村さんにお渡しした絵本「きぼうのとり」は、小学校への読み聞かせに使ってくださっていると聞き、とても嬉しい気持ちになりました。

今回の交流をはじまりとして、継続的に交流を続けていきたいと思います。

最後に、本校生徒の提案で、近くの人と手をつないで、黙祷しました。手から感じる温かさが広島と福島のつながりのように感じ、ほっこりとした気持ちになりました。

オンラインのおかげで、遠くにいても近い関係が築けました。

今回の交流ができたのも、人とのつながりのおかげです。

東日本大震災から12年目に素敵な時間を過ごすことができました。関係されたすべての方々に感謝申し上げます。

世界SDGs合同プレゼンテーションで日本部門3位に入賞しました!

2月19日(日)23日(木)With the world主催「世界SDGs合同プレゼンテーション大会」 に予選を勝ち抜いた2チームが参加しました。

19日(日)に参加したのは、「Lake Inawashiro is No.1」チームです。

これまで取り組んできた猪苗代湖水環境保全活動を紹介しながら、世界の水環境を守る大切さをメッセージとして伝えました。

プレゼンテーションのあとには、ディスカッションセッションもあり、台湾やルーマニアの若者と「平和の砦を築くため、私たち若者にできること」というテーマで英語で話し合いました。

本校で行っている募金活動を紹介したり、若者でもSNSを使うことで、世界の人に発信できるという話で共感したりしました。また、本校の生徒からルーマニアの状況について質問すると、ウクライナと隣接しているので、避難してきている人もいるが、大きな心配はないという話を聞いて安心しました。世界の若者が協力することで、平和な世界を築くことができることを確認できた時間でした。

23日(木)には、「Revitalization of FUKUSHIMA」チームが出場し、福島の復興について発表しました。災害の備えの大切さや行動について具体的にプレゼンテーションしました。インドネシアの生徒は、スーパーフード「モリンガ」について、台湾の生徒はジェンダーについてプレゼンテーションしてくれました。

プレゼンテーションの後は、「自分たちの好きなもの」というテーマで交流しました。好きなアーティストや食べ物の紹介を通じて楽しく交流できました。

また、この日はクロージングセレモニーで、結果発表が行われました。511名の参加者の中、「Lake Inawashiro is No.1」が見事、3位に入賞しました! おめでとうございます!

JICA青年海外協力隊ベトナム派遣隊員(福島県出身)とのオンライン交流第4回

1月25日(水)今年度最後となりましたJICA青年海外協力隊でベトナムに派遣されている浅田隊員とのオンライン交流を行いました。

まずは、浅田隊員より前回の交流以降に行った活動を紹介していただきました。トイレのスリッパにマークをつける工夫では、使い方はわかっていても、定着が難しいことを教えていただきました。また、生徒たちの提案にもあった、エプロンシアターやマグネットシアターに挑戦してくださったお話では、ベトナムではエプロンやマグネットが見つからないという事実が。。。その代わりに紙やフェルトは入手しやすいということで、オリジナルの紙芝居やペープサート(紙人形)を作ったというお話でした。ただ、言葉の壁があり難しさも感じられたそうです。また、テト(旧正月)のお祭りで、けん玉やお手玉、輪投げなどの日本の文化も紹介し、大盛況だったそうです。生徒達の提案を実際に活動に取り入れてくださって、報告していただき、感激しました。

それとともに、浅田隊員からの「日本からでると、あるものも考え方も違う。現地の人と生活しながら、現地の人が必要としていることやできることを考えなければならない。」という言葉に深く考えさせられました。現地の協力隊員だからこその大変さとやりがいを感じました。

そのあと、生徒達からのたくさんの質問と交流をさせていただき、さらに、浅田隊員の幼稚園の園長先生の自宅やハノイの町並みを見せていただきました。旧正月中で人手が少ないとおっしゃっていましたが、都会的な町並みや歴史と文化を感じるお寺を見せていただき、まるでベトナムを旅しているような気がしました。

お忙しい中、生徒達のために発表の準備や町やお寺の紹介をしていただき、本当にありがとうございました。

第4回こおりやまSDGsアワード「地域貢献特別賞」をいただきました!!

令和5年2月8日、郡山市役所で「第4回こおりやまSDGsアワード」表彰式が行われ、本校の取組

『共生~Think globally,Act locally 2030年の世界について考え、行動しよう!「WITH(みんなと一緒に)」取り組むSDGs活動』

が評価され、地域貢献特別賞をいただきました。第1回目の学生の部に続き、団体としては2度目の受賞です。

これもひとえに、本校の教育活動を「一緒に(WITH)」支えてくださった、NPO・企業・官公庁・その他の団体、そしてPTAはじめ保護者の皆様、同窓生の皆様方のおかげです。ありがとうございました。

これからもあさか開成高校は、地域に開かれた学校として、地域と協働した学びを進めて参ります。

今後とも、ご支援、ご協力のほどよろしくお願いいたします。

多様な人・自然の共生について考える~「山の学校・冬」第7回 第8回

山の学校冬のプログラムが12月9日(金)10日(土)、1月27日(金)18日(土)にそれぞれ、教員2名・生徒8名が参加して行われました。

金曜日は、学校で「働くとは」のワークショップをオンラインで行いました。

様々な場所、様々な職種で働く社会人のお話を聞くことができました。グループセッションでは、高校生から活発な質問や意見が出され、それぞれの立場で、新たな視点で「働くこと」について、考えることのできる貴重な時間となりました。

また、土曜日は、場所を環境創造センター「コミュタン福島」に移して行われ、午前中は、お隣にある「国立環境研究所」を見学させていただき、「3Dにっぽん」「3Dふくしま」「除去土壌や被災地域の研究」について、説明していただきました。見学者からは活発な質問があり、時間が足りないくらいでした。

「放射能の影響と11年の変遷~福島における自然資源の放射線汚染の推移」について、国立研究所・林誠二先生からの講義では、放射線やその影響についてくわしく知ることができました。さらに、山の学校校長の埼玉県環境科学国際センター研究所の大原利眞先生の「山の学校で気候変動を考える」講義では、早急に対策しなければならない気候危機について、理解を深めました。どちらの講義も活発な議論がなされ、内容の濃い時間となりました。

12月には、「労働組合」について、1月には「平和」について考えるワークショップがあり、さまざまな考えや意見の交換させるすばらしい学びの時間となりました。

 

 

震災の記憶と教訓を次の世代へ ~広島・倉敷・神戸・京都・大阪への研修旅行 その7 大阪明星高校との交流

12月23日(金)いよいよ4日目最終日、最後のプログラムは、大阪明星高校との交流です。大阪城の真田丸跡が学校の敷地内にある、私立の男子高校ということで、楽しみにしていました。お互いの学校の紹介のあと、「思い出そう 福島のこと」と題して、グループごとに、明星高校が福島を訪れたときの写真を見ながら、福島について話をしました。そのあと、「ふくしまクイズ」と「絵本きぼうのとり」の読み聞かせ交流です。また違った見方や考えを知り、学びが深まります。そして、「きぼうのとりメッセージカード」に福島への応援メッセージを書いてもらいました。

その後、福島県大阪事務所の藤田様から、福島の復興について、廃炉や農林水産物を取り巻く状況について、お話を伺いました。そして、最後に、福島と大阪の食の交流として、福島のおいしいブランド米「福笑い」と大阪湾でとれたイカナゴのくぎ煮を一緒にいただきました。おいしい交流にみんな笑顔。あらためて、「福島の食」「大阪の食」のおいしさを感じる交流となりました。

大阪明星高校の先生、そして交流してくださった生徒の皆様、福島県大阪事務所の皆様に御礼申し上げます。

 

 

【生徒の感想】

・1番心に残っているのは、「きぼうのとり」を読み終わったあとの感想で、明星高校の方が「自分はまだ大きな地震を経験したことがないので恐怖を感じた、対策をしておいた方が良いなと思った」とおっしゃっていたことです。私たちが伝えたいことがしっかり伝わっていると思いました。また、福島の風評被害についても検査をしっかりしている食材だけが世に出ていることを福島県大阪事務所のかたが伝えてくれていたので、少しでも福島のイメージが良い方向に変わっていたら良いと思いました。また、メッセージカードにも応援してくださるコメントを書いて下さったので復興に関わっていく世代として頑張りたいと思いました。(2年相樂)

・男子校とあって少し緊張しましたが、とてもフレンドリーでグループワークがしやすかったです。明星高校さんの福島の復興を知ろうとしている姿勢や真剣さに心を打たれました。絵本の感想を聞いたとき「心が繋がっているというところに共感を感じた。またじっくり読みたい」などの感想が聞けて嬉しかったです。(3年橋本)

・きぼうのとりの読み聞かせをしました。1人の生徒さんの感想は、「実際に福島に行って学んだことがまとめられていて理解が深まった。」もう1人の生徒さんは、「自助の役割が入っていると思う。ひらがなが多いから小さい子供もわかりやすいと思う。」などと言ってくれました。1人1人感じるものが違っていてこちらも新しい学びがありました。最後に、福島のお米「福笑い」&大阪湾で獲れる「いかなごのくぎ煮」をご馳走していただきました。おにぎりも作っていただきました。今回の交流で、福島と大阪の絆を感じました。(1年大塚)

・「思い出そう福島」のとき、福島のことをよく理解してくれており、夏の福島への研修もとても行きたい人が多かったという話を聞いて、こうやって福島をネットの情報だけではなく、しっかりと見た情報を理解してくれる人が増えればいいなと思った。また「きぼうのとり読み聞かせ」を通して大阪の人々は、「福島に早く復興して欲しい」とか「自分に何ができるのか」ということを考えてくれており、絵本を色々な人に広めることで東日本大震災についてもっと理解してもらえるのかなと考えた。最後に食べ物を使って交流することで、お互いの県の食物のいい所を知れて、その上、人々の絆を繋げることが出来ると感じた。(1年吉田)

・大阪事務所さんのお話の中で、「素晴らしい人の連鎖が続いて欲しい」と言う言葉が心に残りました。その言葉は、重みがあり、どんなかたちでもポジティブに受け入れられる言葉でとてもいいなと感じました。(2年鈴木)

震災の記憶と教訓を次の世代へ ~広島・倉敷・神戸・京都・大阪への研修旅行 その6 京都・池坊生け花で福島を発信

12月23日(金)最終日の午前は、池坊で生け花研修を行いました。この研修の目的は、生け花を通した交流と福島の復興・魅力を「花」で発信することです。私たちが選んだ花は、南相馬市小高区に移住し、花を栽培・販売する「hinataba(ヒナタバ)」さんの「ラナンキュラス」です。一輪だけでもときめくかわいらしさに、福島の魅力があふれています。「ふくしまの花を愛でる」素敵な逸品をお届けすることができました。華道家元池坊では、聖徳太子が創建した「六角堂」や「資料館」を見学させていただき、池坊や生花の歴史や起源について理解を深めることもできました。研修では、「生花(しょうか)」を体験させていただきました。いつもの「自由花」とは違った生け方に、とまどいや緊張の面持ちの生徒達でしたが、教えていただく中で華道の奥深さを感じました。さらに、福島の「ラナンキュラス」とともに福島の復興の思いを伝えさせていただき、飾っていただきました。

【生徒感想】

・普段部活で行っている自由花ではなく決まりに沿って花を生ける生花について、先生直々に生け方を教えていただき、とても貴重な経験ができました。生ける順番や場所にも細かな指定があり、自由花では経験できないものだったので、とても興味深く、もっと華道についての学びを深めたいと思いました。なかなか訪れることのできない池坊御家元に行き、丁寧な指導が受けられて本当に楽しかったですし、より一層普段のお花の稽古に力を入れていきたいと思いました。(1年阿部)

郡山市の「オンラインでホストタウン・都市間交流」に参加しています

今年度、郡山市で企画されたオランダ・ハンガリーとのオンライン交流に本校生徒が参加しています。

これまで、2回参加させていただきました。

10月25日(火)オンラインでオランダ料理教室「フルーンテスープを作ろう」では、本校生徒11名が参加し、オランダ在住のマリアン カイス アーンラード氏 からオランダの伝統的な野菜スープ「フルーンテスープ」の作り方を学びました。オランダの指ぬきを見せていただいたり、折り紙作品をお互いに紹介したりと、料理だけでなく、文化の交流もさせていただき、おいしく楽しい時間となりました。

(参加した生徒の感想)

・日本の野菜とオランダの野菜の違いが少し知ることができて、とても嬉しかった!また、苦手な野菜が入っていても、とても美味しく食べることができたため、新しい発見があった!今度、家で自分で作り、家族みんなに振る舞いたいなと思った。またやりたいです!本当に今日はありがとうございました!!(2年)

・日本とは違った味付けでとても新鮮な味でした。またとても美味しく簡単に作れたのでお家で作ってみたいと思いました。前回オランダクッキーづくりの国際理解講座を受け、その時もオランダについて色々と学ぶことがありましたが、今回も新たに、ファン・ドールンさんについてやブルメン市と郡山の関係性についても知れて良かったです。今度スマイルフードプロジェクトで自分の作ったスープについて発表してくるので、今回学んだことも活かしていければいいなと思います。(3年)

・今回のイベントに参加して食べたことのない味の料理を食べることができて良い経験になったと思う。調理方法がとても簡単だったので家でも作ってみたい。海外と日本でお土産で買う物が違うということを初めて知った。またこのような機会があったら積極的に参加してみたい。(1年)

11月18日(金)ハンガリーオンライン交流「書道で自分の名前を書いてみよう」では、本校生徒10名とハンガリーから本校に来ていた留学生のリリーも参加し、ハンガリーの高校生が海老根和紙の短冊にそれぞれの名前にちなんだ漢字を筆ペンで書くのをサポートしました。ハンガリーの生徒とペアになって行う活動は、発見と感動がいっぱいでした。書道だけでなく、フリートークの時間もあり、楽しい時間を過ごすことができました。

(参加した生徒の感想)

・書道もハンガリー語を使いながら教える事ができました。初めはお互い緊張していたけれど話していくうちに打ち解けられたのでよかったです。また、ハンガリーの方々と色々な事をお話しできました。書道を通して交流ができてとても良い経験になりました。(2年)

・言語が違うからこそ伝えるということが難しくてどれだけ大切かということを学んだ。一緒に活動できて良かった。(2年)

・言葉が通じなくてきちんと教えることができるのか不安だったけれど、ハンガリーの子が優しく接して下さったので安心して教えることが出来ました。また、教えたあとに話す時間があってその時にハンガリーの子とたくさん触れ合うことが出来ました。そして日本語が上手だったのがビックリしました。最後に楽しかったと言って貰えて嬉しかったです。なかなか外国の方と触れ合う機会がないので大変良い機会になりました。(2年)

・ジェスチャーなどを通して習字を教えられました。交流を通して親交を深めることができたのでとてもよい経験になりました。とても面白く、相手国の人も日本語がとてもうまかったので驚きました。(1年)

郡山市の「オンラインでホストタウン・都市間交流」についての詳しい記事は→https://www.city.koriyama.lg.jp/soshiki/45/53060.html

震災の記憶と教訓を次の世代へ ~広島・倉敷・神戸・京都・大阪への研修旅行 その5 京都光華高校との交流

3日目 12月22日(木)午後のプログラムは、京都光華高校との交流活動です。8月に一度、ホープツーリズムで来県した時に交流させていただいた御礼も込めて、学校を訪問させていただきました。

京都市の中心部にある美しい校舎に生徒達のテンションも上がります。さらに、明るい笑顔で迎えていただき、生徒達の表情も自然とほころびます。今回の参加者にははじめて交流する生徒も多かったため、両校の学校紹介からはじめ、グループワークでは「ito」というカードゲームで仲を深めます。ゲームで場があたたまったところで、グループに分かれて、学校案内をしていただきました。美しい校舎と充実した設備に目を丸くする生徒達。そのあと、全員戻ってきたところで、本校代表生徒による「ふくしまクイズ」をしました。ふくしまの魅力、そして、風評被害の問題まで出題しました。みな楽しく、真剣に取り組んでくれて、発表した生徒も嬉しかったようです。続いて、京都光華高校からは、伝統文化和歌「披講」の披露。始まったとたん、空気感が変わり、張りのある声と響きに感動しました。

最後は、「きぼうのとり」読み聞かせワークショップ。各グループごとに「きぼうのとり」の絵本を朗読し、みんなで意見を交流させました。そのあと、メッセージカードに「ふくしま」と「きぼうのとり」を自由にデコレーションしてもらい、「ふくしまへのメッセージ」を書いてもらいました。

「きぼうのとり」がふくしまと京都をつないでくれました。夏にお預かりした「きぼうのとりエコバッグ」を完成させて、お届けすることもできました。さらに、本校オリジナルの「ふくしまSDGsクッキー」「しんせい山のカレー」でふくしまの復興と魅力もお届けできたと思います。

 京都光華高校のみなさま、本当にありがとうございました。

【生徒の感想】

・放射線検査を知らない人がたくさんいて驚きました。福島の人たちは全員知ってると言ってもいいぐらいですが、福島から離れたところは知らない人がたくさんいるんだなと感じました。ですが、みんな福島の食べ物を偏見で買わなかったり食べなかったりしていないので嬉しかったです。学校案内やカードゲームで仲良くなれました。絵本の読み聞かせも真剣に聞いてくれて感想も「福島のことをもっと知れた気がした。」と言ってくれて、読んでよかったと思いました。(2年佐藤)

・京都光華高校との交流をして、高校の違いや、京都光華高校の良さを知ることで、改めてあさか開成の良さも再認識することが出来た。「和歌の披講」を生で聞くことができ、新鮮で感動的な体験となった。「絵本きぼうのとり」を使って東日本大震災について交流することで、お互い震災について、理解を深めることができた。その際、京都の高校の人は福島の食物を危険だと思っておらず、風評被害が起こっていなかったことを知った。(1年吉田)

震災の記憶と教訓を次の世代へ ~広島・倉敷・神戸・京都・大阪への研修旅行 その4 語り継ぐ「1.17希望の架け橋」との交流と阪神淡路大震災

2日目 12月21日(水)の最後のプログラムは、「1.17希望の架け橋」様との交流です。「1.17希望の架け橋」様は、阪神淡路大震災を知らない若い世代(10代から20代)が語り部活動などを行っているグループです。

 中通りに位置する本校に通学する生徒の多くは、東日本大震災の津波の被害を受けていません。また、震災から11年以上経過し、当時小学入学前だった生徒にとって、震災はどこか他人事で遠くの出来事に感じることも多いようです。そのような中で語り部活動を行う際、「直接体験していないし、記憶もないのに語ってよいものか」という葛藤を感じる生徒も少なからずおります。そこで、「1.17希望の架け橋」様が、「震災を知らない」「若い世代」が「語り部活動」を行っていることを知り、この交流が「震災を伝えるとはどういうことか」考えるきっかけとなってほしいと願い企画しました。

代表の藤原様はじめ4名の若いゲストに、生徒達は興味津々でしたが、活動内容や活動を始めるきっかけ、その思いを聞いていくうちに、尊敬のまなざしに変わっていきました。ゲストの中には、高校3年生もおり、自分たちと変わらない世代が、信念をもって語り伝える活動をしている姿に大きな刺激を受けたようでした。

交流の後、1月17日に神戸市で行われる「1.17のつどい」で設置される紙灯籠を書かせていただきました。「つなげよう」や「Help each other」など思いを込めたメッセージで絆を深めることができました。1.17は、福島から思いを送りたいと思います。交流させていただき、本当にありがとうございました。

さらに翌日は、阪神淡路大震災について、フィールドワークや見学をすることで、理解を深めました。「災害」はいつやってくるのかわからないものであり、過去の災害を教訓として「語り継ぐ」ことの必要性や「減災」「防災」の取組の必要性を強く感じました。

【生徒の感想】

・歳が近いかたが伝承をしようと活動されている姿が私たちにとって先輩のような存在でとてもすごいと思いました。「小学生や中学生は震災を経験していない同士だからこそ、話を聞いてくれる」という言葉が印象に残っています。「聞いた話を大事なところをピックアップし、インパクトを持たせながらお話をされている」と言っていて、私も意識しながら機会がある時は話したいと思いました。また、風評被害についても「神戸の人は支援したいという気持ちのほうが強いと思う。」とおっしゃっていて凄く嬉しいことだと思いました。(2年相樂)

・1.17希望の架け橋に中学生から参加している方もいるということを聞き私もそのような行動力が必要なのだと思った。また、さまざまな県のからも集まり団体に参加している方もいることが分かった。若者が自ら発信して次世代に伝える大切さを改めて知ることができた。(2年丹治)

・若いのに「風化させない」と強い気持ちで組織を作り活動していて行動力がすごいと思いました。これからは避難持ち出し袋に小銭を入れようと思いました。より震災について知ってもらうために「インパクト」を持たせることを工夫していることが分かりました。(2年室井)

・同年代の語り人と交流したのは初めてだったので、とても新鮮で面白かったです。みんな楽しそうに真剣に取り組んでいたので、本当に伝えたいという意思が伝わってきました。参考にすると共に、私たちも負けてられないな、と思いました。(2年渡邊)

震災の記憶と教訓を次の世代へ ~広島・倉敷・神戸・京都・大阪への研修旅行 その3倉敷市SDGsの取組

2日目、12月21日(水)の午後は、SDGsと地域活性化に貢献している岡山県倉敷市児島の老舗ジーンズメーカー「ベティスミス」様に訪問させていただきました。

岡山県倉敷市は2020年7月に「SDGs未来都市」に選定され、SDGs推進を行う「倉敷市・高梁川流域SDGsパートナー」と共にその達成に向け取り組んでいます。パートナー登録団体は、298団体(2023年01月05日現在)です。「ベティスミス」様もそのパートナー団体の一つです。段ボールや紙の再利用をはじめ、裁断後の生地も破断して 活用することで、生産時のゴミを減らす「エコベティプロジェクト」や「ジーンズミュージアム&ヴィレッジ」により、年間約5万人が訪れる児島の観光スポットで地域に貢献するだけでなく、ジーンズづくり体験を通した地場産業の学びを提供する取組をされています。また、ハウスメーカーや紳士服、シート生地などアパレル業界の枠を超え、様々なコラボレーションを実現し、パートナーシップを実現し、SDGsや地域活性化を目指しています。

生徒達は、大島様の案内により、施設を見学させていただき、SDGsやまちづくりについて理解を深めました。

また、ジーンスの端布を使ったオリジナルのキーホルダー(ストラップ)づくりを体験させていただきました。施設内には、ジーンズの歴史や環境に配慮した製品作りを学ぶことができる建物やお買い物ができるショップに加えて、フォトスポットもたくさんあり、時間が足りないほどでした。

【生徒の感想】

・ベティスミスには工場だけでなく、ミュージアムやお店などいろいろあって楽しむことができました。ミュージアムではジーンズの歴史について知り、たくさんのジーンズを見ることができました。また、体験工場で手作りのキーホルダーを作ることが出来ました。オリジナルのものを作ることで大切にしたいなという気持ちがあり、服もオーダーしたものだと大切に思うようになるのではと考えました。また、余った生地を小物に再利用していて、とても環境に配慮されていて、そのような活用法もあるのだと学ぶことができました。とくに印象に残っている言葉は、まちづくりから考えるという言葉です。今までは服にしか着目していませんでしたが、余った生地を利用して他のお店と連携し、新しい商品を生み出したり、車の断熱材に使用したりすることで地域全体のSDGSを進めることができ、第1産業が潤うということを知ることができました。今の時代はファストファッションが主流となってしまっていて、大量生産、大量廃棄が普通になっています。ですが、オーダー品や、環境に配慮した服を買うことでこの地球全体の利益になっていくのだと考えました。(2年井本)

・ジーンズが元々は作業着だったことがびっくりしました。ベティスミスで働いてる人の平均年齢がすごく若かったのもびっくりしました。建物もとてもオシャレでした!物だけを追いかけないで人が暮らしやすい物を選ぶ必要があるということが分かり、この話が心に残っています。安いからといって買わないで、長く使えるものを買うようにしたいと思いました。ストラップもボタンを選ぶ時にハートの形だったり星だったりたくさんの種類があって可愛かったです!ベティスミスがSDGsの4.8.11.12.13番のゴールを目指していることは分かっていましたが、売店に行ってみたら10番の人や国の不平等をなくそうというものにも取り組んでいるのが分かり、とてもすごいと思いました。障がいを持っている人がひとつひとつバッチに絵を描いていて、その商品の売上が自立支援と生活品質の向上に繋がるというのは凄くいいことだと思います。私も可愛いものが買えて良かったです!ものを買う時にこのような誰かのためになる商品があったらそっちを優先して買うようにしたいなと思いました!(2年早川)

・ベティスミスさんの工場に直接行って、初めての体験が多くとても楽しく学ぶことが出来ました。また、ダストが断熱材になって廃棄物を1個も出さないというのが今の世代でとても大切なことをしているなと思いました。人が暮らしていきやすいために、地域全体で、みんなが潤うまちづくりから考えている、このようなことを地域だけでなく、もっと広く実践出来たら、二酸化炭素の問題が減るのではないかと考えます。すごく充実した時間でした。もう一度行って、ベティスミスさんのことをもっと深く知りたいと思いました。(2年鈴木)

 

震災の記憶と教訓を次の世代へ ~広島・倉敷・神戸・京都・大阪への研修旅行 その2広島における被災者支援と紙芝居上演

 12月21日(水)研修旅行2日目です。午前のプログラムは、東日本大震災のあと、広島県で被災者支援をしてくださった方々との交流です。広島に避難した方が運営する、ひろしま避難者の会「アスチカ」のご協力により、震災当時被災者支援の中心となって活動された広島市東区社会福祉協議会事務局長の坂本泉様のお話、南相馬市にバスでボランティアにきてくださった南相馬ボラバス応援隊の永中憲成隊長のお話、ひろしま紙芝居村の阿部頼繁様と爲政久雄様と髙尾暢子様による紙芝居「見えない雲の下で」の上演と盛りだくさんの内容です。

 福島から遠く離れた場所に避難した方々、そしてそれを支える方々の存在。そして、遠く離れた地で起きた災害を自分事として考え、行動に移してくださった方々の思いに触れ、福島で起きた災害と支援についてさまざまな視点で捉えることができることを実感しました。また、臨場感と情感たっぷりに演じてくださった紙芝居の迫力に圧倒されました。

 最後は急ぎ足で会場を後にすることになり、名残惜しい気持ちでいっぱいの生徒達でしたが、みなさんとお会いできたことが生徒達のこれからの大きな成長の糧になると思います。本当に貴重なお時間をありがとうございました。

【生徒の感想】

・「見えない雲の下で」という紙芝居は、浪江町の佐々木やすこさんの手記をもとに作られたものだそうです。阿部さんたちはもともとは広島カープの紙芝居をやっており、被災地支援もなさっていたそうです。広島の自分たちに何ができるかを考え、佐々木さんの苦悩は広島にも通づるものがあると思い、作ったということに驚きました。佐々木さんが願いをたくすかのように熱心にお話してくださったというのを聞き、それほど佐々木さんの後世に地震や原発の被害を語り継がなければならないという思いは大きかったのだと思いました。

また、初めてこのような形式の紙芝居を見せていただきました。ギターや歌も交えて、方言の特徴もしっかりと捉えられて演じられていて驚きました。私がなるほどと思ったところは、みんなで作りあげているというところです。それぞれの人が自分のできること(音楽が得意な人は音楽を、喋るのが得意な人は語ることなどといったように)さまざまな人の力があってこの紙芝居はできているのだと感動しました。また、今日見させていただいた紙芝居を、私も語り伝えたいと思いました。(2年井本)

・支援者の熱い思いを知ることができてとても良かった。「遠く離れた土地で寂しい思いをしないで済むように」繋がりを大切に、記憶を風化させないように継承していくこと。たくさんの交流会を重ねる毎によって、心の拠り所になり安心感を与えるんだ感じました。そういった活動が未来を繋ぎ、絆を結ぶと感じ、僕もそういった活動への参加意識が高まった。(2年増子輝良)

・広島の方々、福島の方々のことを常に考えて感謝の気持ちを持って活動しておられることを感じてとても感動しました。私も、これから社会に出て生活していく上で自分のことを支え助けてくれている人たちに感謝の気持ちを忘れずにいたいです。(1年大塚)

・印象に残った言葉「ボランティアは困っている人がやってほしいことを直接聞いて手助けするということ」
「被災者の思いを若い世代に語り継ぐ」やはり語り人をする上で、被災者の方々に話を聞くことはもちろんのこと、支援して頂いた方々からの話を聞くことも大事だと思うので話を聞けてよかったと思います。天野先生の講話しかり、永中様の講話しかり、やはり被災者の方々にとってサロンというのは本当に憩いの場だったんだなぁと思います。不安で仕方ない被災時にコミュニティの場があると本当に落ち着きますよね。私も、災害がどこかで起きてしまった時はこのような形で手伝ってみたいです。(2年渡邊)

震災の記憶と教訓を次の世代へ ~広島・倉敷・神戸・京都・大阪への研修旅行 その1広島原爆と平和語り部

 

 

 12月20日(火)~23日(金)本校日本文化部・オイガ部主催による 「震災の記憶と教訓を次の世代へ~震災を知り、ふくしまの今を国内外の高校生に発信する事業」の大きな柱となる「広島・倉敷・神戸・京都・大阪への研修旅行」に生徒18名、教員2名が行って参りました。この研修は、それぞれの土地の人との交流がメインの研修となっています。それぞれの土地での人々との交流を通して、さまざまな災害を学び、それを伝える人の思いを知り、伝え語り継ぐことの意義や重要性、そして、これからの「ふくしまのあるべき姿」について考えを深めます。なお、この事業は、福島県の「チャレンジ!子どもがふみだす体験活動応援事業」の助成を受けて実施されています。

 12月20日(火)郡山駅を出発した一行は、広島市を目指します。広島を訪問した目的の一つには、原爆の被災について学び、それを語り伝える人の思いを知ることがあります。本日は、平和記念公園をボランティアガイドと一緒に歩き、お話を聞きます。また、夜には、自身の被爆体験について語り部さんから聞くことで、その思いや語り伝えることの意義を考えます。

 今から77年前の1945年8月6日午前8時15分広島市中区から北の上空約600メートルでアメリカが投下した原子爆弾は炸裂しました。推定14万人の人が爆風や熱線、そして放射能が原因でなくなりました。広島市平和記念公園は、原爆ドーム、広島平和記念資料館、原爆死没者の慰霊碑や平和の願いを込めて設置された数々のモニュメントがある都市公園です。原爆ドームについたところで、2つのグループに分かれ、それぞれボランティアガイドの説明で公園内を巡ります。きれいに整備された公園や慰霊碑を見ながら、77年前に起きた惨状を想像し、胸が苦しくなりました。さらに、そのあと、資料館を見学し、さらに学びを深めました。

 ホテルで夕食を済ませた後、「被爆者体験講話」です。7歳の時に爆心地から870m離れた祖母の家の庭で妹と砂遊びをしていた時に被爆した、佐渡郁子様がお話してくださいました。「私は被爆体験者。聞いてくれた皆さんがそれを語り継いでくれるならば、あなた方は伝承者。若い人が語り継いでくれることが大切。」という言葉が印象に残りました。平和とは何か。語り継いでいくとはどういうことなのか。それぞれが考えを深めた時間でした。

【生徒の感想】

・語る方がいなくなれば 何があったのか、なぜこのような遺構があるのか、当時の人がどんな状況でどうやって今までを過ごしてきたのか、乗り越えてきたのか、何も分からないまま同じ過ちを繰り返してしまうと思う。震災で得た教訓を伝え、二度と同じ被害を出さないようにするために語り部があると思いました。(2年相樂)

・原爆ドームの近くの資料館に行った時は写真など衝撃的でとても心が痛かったです。でも写真の数多くが白黒写真でした。いくこさんの話は赤い炎、炎で空が真っ赤になったこと、やけどで皮膚が垂れ下がる様子を事細かに説明してくださいました。白黒写真だけでは伝わらない色や動き、語り継ぐとは写真では見えない部分を語ることで見えるようにすることだと思いました。私が郁子さんのお話の中で1番心に残っていることは「平和の原点は人間の心のふれあい」と仰っていたことです。私たちがこうして講話を聞くことで輪が広がり平和の維持にも繋がっていくと感じました。(3年須藤)

・今はもう被爆体験証言者は30人程しかいないと聞きさらに貴重な体験だったと思った。郁子さんがもう被爆体験証言者として実際に体験した人が話していかないと風化されてしまうと思い、私がやらないとと思い語り部を始めたと聞き、私達も、3.11東日本大震災を風化させないために、これから日本中、世界中にふくしまを発信していかないといけないと改めて強く実感した。(3年大和田)

 

 

ふくしまの今を知り海外の高校生に発信する~オンライン国際交流

11月19日(土)3年生2名、2年生13名、1年生3名が参加して、オンラインによる国際交流を実施しました。With The World様のご協力をいただき、あさか開成高校の生徒がフィリピンとインドネシアの若者たちと英語で交流やディスカッションを行い、ふくしまの今を発信するプログラムです。午前と午後の2部構成で行いました。

午前中のプログラムは、5つのグループに分かれて交流しました。自己紹介をしながら「マイブーム」を発表し、日本でも大人気のアニメやゲームの話題で盛り上がる場面もありました。仲良くなってきたところで、グループ対抗の「共通点探しゲーム」をしました。YES/NOで答えられる質問をして、全員が一緒になった回数を競います。予想通りの共通点だけでなく、意外な共通点も見つかり、文化は違えど同世代であることを実感します。そのあとは、「海外生を連れていきたい地元のおすすめスポット」の紹介をしました。初めは緊張していた生徒たちも、だんだんと笑顔が増えてきました。お互いのことを知りながら、交流することを楽しみました。

お昼休憩をはさんで、午後のプログラムは、いよいよ「知ってほしい、私たちのふくしま」のプレゼンテーションです。美しい景観・豊かな自然・おいしい食べ物に恵まれた「ふくしま」に起きた2011年の東日本大震災の津波災害と原子力発電所の事故。そのことが、多くの犠牲者とコミュニティの崩壊をもたらしたこと。そして、今も続く風評被害。それらを払しょくするために、私たちが取り組んでいることをプレゼンテーションしました。その中で、「福島の未来が世界をリードする」というメッセージを伝えました。

フィリピンとインドネシアの生徒からは、国に甚大な被害をもたらす、台風や大雨による洪水、土砂災害、地震などの「自然災害」についてのプレゼンテーションをしてくれました。提案として出された、川や側溝整備による治水や森林による治山治水、温暖化対策など、日本でも共通する部分があると感じました。

そのあとは、それぞれのグループに分かれて、プレゼンテーションを踏まえた意見交換を行いました。近年の異常気象については、一致する意見が多く、それぞれの国で対策をとるだけでなく、世界共通の目標を持つことの必要性を感じました。気候変動への対策の必要性をお互いに確認した時間となりました。話し合いを進めながら、各グループで「いま私たちにできること、私たちがともに目指す未来」をまとめました。

最後のクロージングセッションでは、それぞれのグループでまとめた「共同宣言:私たちの目指す未来」の発表です。「過去の経験から学び、災害に備えましょう!」「お互いに助けあいましょう!」「世界からプラスチックごみをなくしましょう!」「私たちの生活を守るために必要なことを準備しましょう!食料・お金・教育・緊急時対応体制など」同じ地球に住む一員として、お互いに協力することや気候変動を抑える努力をすること、災害に備えることの重要性が宣言されました。まさに「自助・共助・公助」の精神の大切さを確認したように感じました。

最後はみんなで記念撮影をして、プログラムの終了です。初めてこのような国際交流に参加した生徒も多く、英語でのコミュニケーションに苦労していましたが、今日の経験が成長の糧になってくれることと思います。

交流に参加してくれたフィリピン、インドネシアの皆様、そして、準備・サポートをしてくださったWith The Worldのスタッフのみなさま、関係の皆様に深く感謝いたします。

(生徒の感想)

・質問をして、違う国ではあるけど好きなものなどは似ていることが分かりとても興味深かった。もっとたくさんの国の人たちといろんな交流をして、好きなものについて語りあったり、初めて知ったものを聞いてみたりしてみたくなった。事前に用意していた発表もちゃんと聞いてくれて興味を持ってくれて嬉しかった。

・共通点探しゲームでは、思っていたより日本の文化などを知っていて驚いた。また、日本で流行っていることは世界でも流行っていたり、日本で問題になっていることは海外でも問題になっていたりして世界は繋がっているんだなと改めて思った。

・災害について考えて、それの影響を少なくするためどうすべきか、どのような未来を見たいかをしっかりと考えました。普段はこのようなこと考えないが、海外生と一緒に考えることで異文化交流と共にみんなが生きやすい未来になるのではないかと思いました。

・インドネシアで2004年に起きた地震によって対策が行われた際に日本の防災対策を参考にして堤防を作ったことが分かりました。インドネシアは3つのプレートに挟まれていて日本と同じような地形だということが分かりました。着目するポイントがコロコロ変わって上手く行かない部分もありましたがサポートしてくれる方が助けてくださったおかげで最後はみんなで考えを共有してひとつの共同宣言掲げることが出来ました。海外の方と話す機会は滅多にないのでとても貴重な経験になりました!

・福島のことについて海外の人に伝えて上手く伝わったかは分からないが少しでも知識として入っていたら嬉しいな思った。また、異常気象については自分たちが起こしてしまった現状だからこそ、それを変えられるのは自分たちだと思うので積極的にサスティナブルの活動に参加したいと思った。

・インドネシアの人たちと共同宣言について考えるときにお互いが何に1番力を入れてるか話し合うのが1番考えたし勉強になりました。インドネシアの人たちの発表を聞いてこういう考えややり方があるんだと思えることができてよかったです。

・午後は午前の雰囲気とは違い、災害をテーマに議論をした。災害によって甚大な被害を被ったことや島国であることなど共通点が多い両国だからこそ共通できる部分もありながら、一方が伝え共有する部分もあり、1つの話題から多様なアイデアを考えることができた。午前中に学んだ文化の違いや、生活様式などの違いを考慮し、両国でどちらもできることを考えられた。簡単なものや難しいものまであったが、それらをまとめ自分たちの宣言としてこのグループのみならず他グループと共有でき、学びを発揮することができた。自分のアイデアを考えることに加えて、そのアイデアを伝えなければいけないことの2つのことを同時に考えなければならない状況であり自分にとって難しかったが、このできないということが今後の英語をどう学ぶかという目標設定の起因になったので結果的には良い時間となった。

美しい水環境を未来へつなぐ~猪苗代湖につながる水質調査と浄化システム見学

11月13日(日)1年生生徒2名が、福島県環境創造センター主任研究員の中村和德様にご案内いただきながら、「猪苗代湖につながる河川の水質調査と水質浄化実証試験施設の見学」をしてまいりました。

水質調査に先立ち、沼尻温泉の温泉水を採取したあと、猪苗代湖につながる酸川を見ながら、猪苗代町体験交流館学びいなで行われている「猪苗代湖・裏磐梯湖沼水環境保全フォーラム」に参加し、猪苗代湖の環境保全活動に取り組む団体の活動や研究を学びました。

そしていよいよ、中村様のアテンドで水質調査に出発です。調査に先立ち、注意事項を教えていただきました。

初めての水質調査でしたが、中村様のご指導のおかげで、スムーズに河川水を採取していきます。長瀬川(酸川合流前)、酸川、酸川と合流したあとの長瀬川の河川水を採取したあと、猪苗代湖に流れ込む農業排水路を見学し、猪苗代水環境センターに向かいました。水環境センターでは、水のpH測定をしました。

酸性の酸川(pH2.8)が流入することで、長瀬川(pH7.0)が酸性(pH4.9)になっていることがよくわかりました。また、沼尻温泉(pH1.9)で、源泉はかなり酸性度の高い温泉であることがわかりました。猪苗代湖の水質悪化に、この長瀬川の酸性が弱まったことが関係しているようです。つまり、猪苗代湖が酸性から中性になったことが、湖の自浄作用を弱め、リンの濃度を高め、水質悪化の原因となるヒシの繁茂につながっているようです。

また、地形図を見ながら、川の流れや代掻きなどのイベント発生時の猪苗代湖水質への影響について、教えていただきました。生活排水や農業排水が猪苗代湖の水質に大きく影響していることがわかりました。リン濃度を抑えるための取り組みの必要性を感じました。

次は、会津リクリエーション公園内にある「水質浄化実証試験施設」の見学に向かいます。浄化システムについて、中村様がわかりやすく説明をしてくださいました。

川の水を取り込み、沈砂池と人工湿地を組み合わせた浄水システムです。外部からのエネルギーを使うことのない自然の力を使った水質浄化システムです。このような仕組みを農業排水が流れ込む前段階で作ることができれば、水質改善に役に立つのではないかと思いが膨らみます。

大変学びの多い一日でした。猪苗代湖の環境を保全する団体の方たちとも交流することができ、みんなで力を合わせれば、またいつの日か水質日本一の猪苗代湖になるのではないかという思いを強くした一日でした。

お忙しい中、生徒たちのために、水質調査、見学を案内してくださった中村様、本当にありがとうございました。

今回の学びを今後の探究活動に生かしていきたいと思います。

 

 

グローバル人材育成~世界を知り、社会の役に立つ人間になるために~1学年グローバルセミナー

11月11日(金)1学年生徒を対象に「グローバルセミナー」を行いました。

一般社団法人台湾留学サポートセンターの鉢呂智子様にご来校いただき、語学力の重要性やプログラミングの素養を身につけることの必要性、世界経済・中国経済の動きやグローバル社会で活躍するために求められる力など、キャリアを考えていくうえで参考になるお話をしていただきました。

 

また、英語と中国語を合わせて学ぶ選択肢として台湾の大学への留学を挙げ、台湾の主な大学を紹介してくださいました。

 

グローバル社会を担う人材となるために、どんな力を身につけなければならないかを知り、そのために今やるべきことはなにか考え、さらに高校卒業後の進路の選択肢を増やすことができました。

今回の講演会をきっかけとして、本校国際科学科で学ぶ生徒には、国や場所に縛られることなく、将来を選択できる力を身に付けていってほしいと思います。

(生徒の感想より)

・今日の講演を通して、将来に役立てるスキルについて学ぶことができました。グローバル化が進んでいる今、語学力・ITスキルを高めておくことはとても重要なことだと思いました。また、そういった面であさか開成高校はとても適していると思うので、次年度からの学習でしっかり学んでいきたいと思います。

・グローバルセミナーを聞いて、語学力やコミュニュケーション能力を身につけてもっと色んな人と関わりを持つことは大事だなと思いました。しっかり進路を考えるようにしたいです。

・海外留学について少しは聞いたことありましたが、身近にできる手段を知ることができました。知っていることはどこかで役に立つので大切にしたいです。外国語を学びたいと思っているので積極的に勉強したいです。自分だけの1つの道を歩むことは、いずれ誰かのために役立っているのかなとも感じています。あさか開成でしかできない学びにこれからも積極的に参加して自分の視野を広げていきたい。

・日本のことだけでなく、世界で働くということも頭に入れて進路を考えていかなければならない。コミュニケーションをよく取れるように今から上手く人と接していけるようになりたいと思いました。

 

MOTTAINAIイベントで集まった文房具をお届けして参りました

11月7日(月)全校生徒と地域の企業のみなさんご協力いただいて集まった文房具を2つの事業所にお届けして参りました。児童発達支援事業所はなはな さんでは、さっそく子ども達が、文房具の入った箱を開けてくれて、とても喜んでくれました。また、郡山スクールショーシャルワーカー様にもお届けし、子ども達のために使ってくださいます。

「みんなの学校」様にも、近日中にお渡しする予定です。みなさんのご協力のおかげで、たくさんの子ども達に、文房具だけでなく、笑顔をお届けできることを実感しました。みなさんのご協力に感謝申し上げます。本当にありがとうございました! 

「なはなさんの子ども達から、素敵なお手紙も届きました。

はなはなさんお手紙.pdf

 

1学年国際理解講座「なぜ?何のために学ぶのか?~東南アジアの子供たちの瞳の輝きに学ぶ~」

10月20日(木)1学年国際理解講座、認定NPO 法人「シーエスアールスクエア」理事長 宍戸仙助様を講師にお招きし、「なぜ?何のために学ぶのか?~東南アジアの子どもたちの瞳の輝きに学ぶ~」というテーマでお話をいただきました。

今回の講演では、宍戸仙助さんのラオスやベトナムでの体験に基づいたお話をしていただきました。宍戸様の語りかけるような話しぶりや写真や動画で詳細に伝えられる現地の子供たちのお話に、生徒たちはどんどん引き込まれていきます。

クラスター爆弾の不発弾の爆発により目の 前で命を落とした兄を見て以来外に出られなくなった少年、生活のために臓器を売らされて胸に傷がある少年、十 分な医療を受けることができないため幼くして多くの尊い命が失われてしまう環境で育った子どもたちが「大人になること」を夢だと答えること、2011年3月11日の東日本大震災の際、ベトナム中部の子ども達が、被 災した日本の子ども達のために年1回だけ親からもらう小遣い(日本円にして5円)の全額を寄付してくれ たことなど、聞いていて、涙をこらえるのが大変でした。こらえきれず、涙を流す生徒もいました。

講演が終わってからも、生徒の質問はつぎつぎと続き、その一つ一つに真摯に対応してくださいました。

東南アジアが直面する貧困、戦争の影響、多民族、いじめ、言語、衛生問題などの様々な課題を感じながら、豊かで安全な日本に暮らす私たちができることは何か、と深く考えさせられる講演内容でした。

「なぜ学ぶのか?」「自分たちに何ができるのか?」を考え、行動するきっかけとなったすばらしい時間でした。

すばらしいお話をありがとうございました。

 

生徒の感想

・自分はまだ高校生だから、できる支援の幅も数も少ないだろうと思っていました。けれど、今回の講演を聞いて、自分より幼い小学生が積極的に支援をする姿を見て、はっとさせられました。東南アジアの子どもたちと、自分たちの置かれた環境の差に、何とも言えない気持ちになりました。今、自分にできることを考えて、やがて人の役に立つ人になるために、これから色んな経験を積んでいきたいと思いました。

・今日の講演会を聞いて、子供たちが臓器売買されていることや7mの崖から水を汲み上げる女の子がいること、不発弾によって亡くなる人達がまだまだいることなど全ての話が印象に残り、考えされられることが沢山ありました。また、私たちの当たり前の生活は、とてもありがたいことで改めて周りの人に感謝しながら生きていかなければ、と感じました。今日の話を聞き、宍戸先生の行動力と世界の子供たちの為に努力している姿がとてもかっこよく、私も人のために役立つことをしたいと考えたので、そのためにも様々な募金活動や寄付活動、身近なボランティアに積極的に参加し、自分のできることを増やしていきます!

・The most important thing is being valuable to others than studying と言うことが本当に心に響きました。
それと臓器が売られた話がほんとに悲しいと思いました。私もこれからいろいろなボランティアをして、自分ができることをこれからも考えたいと思いました。

・「最も大切なことは勉強することよりも人の役に立つ人間になることです。」という言葉が響きました。勉強しないといけないという考え方ではなく人の役に自分の役に立つようにたくさん勉強していきたいと思いました。戸籍はみんな持っているものだと思っていたのでないということにとても驚きました。東南アジアの子供たちの勉強環境の悪さを見て私たちは恵まれているのだと再確認することができました。ボランティア活動や募金活動に積極的に参加して、東南アジアの子供たちの役に立てれればいいなと思いました。東南アジアの現状について知ることができて嬉しかったです。本日は講演ありがとうございます!

・話を聞いて、貧しい場所では色々な問題があって大変なことがあるということはわかっていたつもりでした。でも自分の目で見ないと、体感しないと分からない大変なことがたくさんあることを知りました。貧しいということでこんなにも生活に差ができてしまうことはとても悲しいことだと思いました。自分にできることを考えるだけではなく、その考えたことを行動に移して誰かのために行動したいです。そしてその誰かが少しでも笑顔になれればいいなと思います。

・私たちがあたりまえに過ごしている生活は東南アジアの子どもたちにとっては、あたりまえではないんだと改めて考えさせられた。半年以上かけて織った布も日本ではたった80円でしか売られないと知り、フェアトレードの大切さがよく理解できた。東南アジアの子どもたちを支援するためにボランティアや身近なことからできることをよく考え、人のために役に立つ人になりたい。

・たまにニュースなどで「東南アジアの子供たちに寄付を...」というのを見かけた事はありましたが、その当時は大変な状況にあると言っているにしてもそれほど関心がありませんでした。しかし、今日の講演で東南アジアの子供たちについて深く知る事ができました。戸籍が無い人がいたり、森などにクラスター弾が幾つか置かれていることだったり、親に騙されて臓器売買させられた子供が居たりなど。目を向けるべき点は、「学校に通えない子供たち」だけではなく「その環境について」も知らなければならなかったのだなと新たに分かりました。

・東南アジアの子供たちが貧しい生活を送っていることは知っていましたが、私の想像の何百倍も貧しい生活をしていました。学校に行っても設備が整っていない、教材がない、十分に学びの場が確保されていなくてそれでも学校に通って勉強しようとしている子供たちを見て、こんなに勉強したがっているのに勉強できないなんて、というやるせない気持ちでいっぱいになりました。生まれた国が違うだけでこんなに生活に差が開いてしまうのは決して良くないことです。少しでも学校がいきいきとした場になるように、改善や支援を行っている宍戸さんたちは素晴らしいと思いました。きっと高校生の私たちでも小さなことでも絶対に何か出来ることがあるはずです。初めは何をしたらいいか分からなくてなかなか行動にうつせずにいましたが、今回の話を聞いて恥を捨てて自ら積極的に行動します。あさか開成高校はそれが出来る場所です。3年間で何ができるか考えながらよりよい世界になるように探究していきたいです。今ある幸せを噛みしめながら1日を大切にして生きていきたいです。

プチ国際理解講座「ハワイについて知ろう~ハワイアンリボンレイストラップづくり」

11月11日(金)ハワイ出身のライランわたなべ先生(郡山市ALT)をお招きし、「ハワイについて知ろう~リボンレイストラップづくり」を開催しました。後期中間考査最終日の放課後でしたが、20名の生徒が参加しました。オールイングリッシュのプログラムです。

まずは、ハワイについての講義です。ハワイについて、地理・言葉・文化・神話など、楽しく学びます。美しいハワイの写真に思わず「行きたい!」と心が弾みます。

小学生や中学生の時に、ライラン先生に英語を教えてもらった生徒もいて、懐かしさと嬉しさで会場は暖かな雰囲気に包まれます。ハワイ州の魚に指定され、トロピカルな模様の「フムフムヌクヌクアプアア」という世界一長い名前の魚は、ハワイの神話にも出てくる半神「カマプアア」(人間、豚、魚に姿を変えることができる)にも関係が深い魚です。ちなみに、「プアア」はハワイ語で豚を表す言葉なのだそうです。みんなで「フムフムヌヌクアプアア」と口に出してみると、ユーモラスな言葉の響きに笑い声が溢れます。楽しくとても勉強になる「ハワイのお話」でした。

このあと、いよいよ「ハワイアンリボンレイストラップづくり」に挑戦です。

「ハワイアンレイ」といえば、歓迎のフラワーレイや貝殻と使ったシェルレイが有名ですが、鳥の羽を使った伝統的なフェザーレイ、リボンレイ、さらにはキャンデーレイやマネーレイなど、相手の好みに合わせたユニークなレイもあるそうです。また、歓迎、祝福、感謝など、贈る相手への思いを込めた愛情の表現として、ハワイに暮らす人々の日常に深く根付いているそうです。ライラン先生も卒業式の時には、首にかけてもらったそうで、首にかけきれなくなると外してとっておき、また首にかけてもらうということを何度もするほどたくさんのレイをいただいたそうです。

今日は、ストラップの形のリボンレイにハワイを象徴するククイナッツを取り付けます。みんな初めての作業に苦労しながらも楽しく作りました。留学生のトビーやリリーも参加しました。

かわいいストラップが完成しました。ライラン先生、楽しいお話とストラップづくり講座ありがとうございました。

 

(生徒の感想)

・中学校以来の再会でとても嬉しかったです。リボンレイの作り方も途中で記憶がよみがえってきて楽しい時間になりました。Mr.Ry. It was nice to see you again. It was a space like the time of club activities. Thank you very much. by Aimi(1年)

・コロナ禍で旅行などができない状況が続いていましたが、今日の講話で旅行した気分になりました。他国の文化を知ることが好きなので、良い機会になりました。色々なものに神様がいるところがおもしろくて、もっと知りたいと思いました。レイ作りでは、単純な作業をしているだけなのに綺麗に編めるので楽しかったです。ほとんど英語なので聞き取れるか心配でしたが、なんとかだいたい分かりました。普通の授業だけでなく、こういったほとんど英語の授業があったらいいなと思いました。(1年)

・今回の講座では、ハワイの文化や言葉を詳しく知ることができ、さらに自分のオリジナルのレイを作ることが出来ました。私はとても不器用なので周りに手伝ってもらってしまいましたが、結果的にとてもかわいいレイがつくれてとても嬉しかったです。今回は楽しみながら海外の文化を学べて、本当に嬉しかったです。これからもこういう楽しみながら世界を知れるイベントにもっと参加していきたいです。(2年)

・今回はプチ国際理解講座を受けるのが初めてでしたがとても楽しい講座を受けられて良かったです。
ハワイの言葉や、グルメ、スポット、歴史などたくさんのハワイについて知れたのでとても行きたくなりました!
また、リボンレイを作る時に最初は意外と難しくて詳しく教えて貰わないと出来ませんでしたが、慣れるととても楽しくて、いい作品ができて本当に最高でした。慣れると簡単なリボンレイを家でも作って周りの人達にハワイについてなどたくさん交流してみたいと思います!(2年)

猪苗代湖・裏磐梯湖沼水環境保全フォーラムに参加してきました

11月13日(日)猪苗代町体験交流館でおこなわれた「猪苗代湖・裏磐梯湖沼水環境保全フォーラム」に参加してまいりました。

今年度のあさか開成高校の水環境保全活動「ヒシ刈り」「ヨシ狩り」「水草回収」等にかかわる取り組みをまとめ、ポスターセッションと研究発表を行い、多くの方々に、本校の取り組みを知っていただく機会になりました。

また、他の団体の研究や取り組みについて学ぶことができ、有意義な一日となりました。

当日は、「猪苗代湖・裏磐梯湖沼フォトコンテスト」の表彰式も行われ、本校3年の大和田麗さんの作品「快晴」と2年新田倖奈さんの作品「湖と少年」が湖春賞を受賞しました。

 

JICA青年海外協力隊ベトナム派遣隊員(福島県出身)とのオンライン交流第3回

11月14日(月)今年度3回目のJICA青年海外協力隊ベトナム派遣隊員(福島県出身)とのオンライン交流をおこないました。3回目となった今回は、いよいよ「浅田隊員に活動の提案をしてみよう」というテーマで行いました。

まずは、浅田隊員から、前回の交流からの変化や前回の交流後に出された生徒の質問に答える形でお話をいただきました。さまざまな取り組みから、文化や習慣、考え方が違う人たちと働くことの大変さを感じながら、そのような中で前向きに活動を続ける浅田隊員に尊敬の気持ちを抱く生徒たちでした。

さていよいよ生徒たちの番です。数人のグループを作って、「こんなことやってみたらどうでしょう?」を提案します。保育のプロに提案するのは、大変勇気のいることでしたが、これまでの浅田隊員の活動を聞かせていただき、「もし自分がベトナムで保育士として活動していたら、どんなことをやってみるだろう」と自分に置き換えて考えました。

生徒たちから、「指人形」「パネルシアター」「エプロンシアター」など自分が保育園の時楽しかった遊びや、「教具や教材の整理整頓のために棚やしきりをつけてはどうか」「子供たちが整理整頓できるように同じ記号や絵をつけてはどうか」など、整理整頓の習慣が少ないベトナムの人たちができる工夫の提案、「清掃ボランティアなど地元の人と交流できるイベント」で地域と保育をつなげられないか、「季節の行事」でこどもたちと一緒にイベントをしてはどうか、「ダンス発表会」や「ベルなどの簡単な音楽発表会」で歌や踊りを楽しむ、などのアイディアを浅田隊員に提案させていただきました。浅田隊員からは、生徒のひとつひとつのアイディアに対してコメントをいただきました。

そのあとの質問もたくさんさせていただき、前回までよりもさらに深く交流できました。

お忙しい中、交流させていただきありがとうございました。関係された方々に深く御礼申し上げます。

 

(生徒感想)

・私は元々韓国で保育士をしたかったので、とても役に立つ情報が沢山あってためになりました。これからもっと深く知り、自分の進路に活かせるようにしたいです。
・前回に引き続き今回の講演会もとても内容がとても面白く、またベトナムについて1歩ずつ知れていってるなぁと思いました。そしてベトナムではYouTubeカラオケなるものがあり、どんな曲でも歌うことが出来るということを知って、とても興味深かったです。
・片付ける習慣がないのはとても驚きなので、片付ける習慣が身につくように提案してみました。
・今回も楽しく講演会に参加することが出来ました。ベトナムと日本の違いなど様々に知ることが出来ました。また私たちが提案したものが次回どうなっているのか楽しみです。
・自分の知りたかったことも聞けたし、これからの自分のこれからの生活にも役に立ちそうなことが沢山あり、日本の教育がいかに丁寧で子供第一であることがわかった。

多様な人・自然の共生について考える~「山の学校」第6回・秋

11月12日(土)今年度6回目の「山の学校」が行われ、生徒8名と教員2名が参加してまいりました。

前日の11日(金)には、オンラインで事前学習が行われ、森の中で行う調査の方法や計測の仕方について、国立環境研究所の林誠二先生より、レクチャーいただきました。

当日は、気持ちの良い秋晴れで、紅葉がきれいでした。今回の山の学校は、1年生4名と2年生4名で、半分以上が初めての参加で、少し緊張した面持ちでしたが、明るい笑顔で迎えて下さる「しんせい」のみなさまと美しい里山の景色に癒されているようでした。

到着してすぐ、前日レクチャーを受けた計測方法について再度教えていただきました。

それから、いつものように「開校式」です。

開校式が終わると、今日一緒に勉強する4つのグループに分かれて、山に出発します。今日は、森林の管理状況について調査します。調査する林が、予想していたよりも急斜面であることに驚きましたが、一緒のグループの大人の方々にサポートしていただきながら、調査を進めます。はじめてであったとは思えないほどのチームワークで、調査は難なく進み、時間が余ったので、山の散策をしました。

森林調査のあとは、ランチをいただきました、気持ちの良い青空の下で食べるごはんは格別でした。

ランチの後は、国立環境研究所の林先生の講義です。今回は、「森や里山の豊かさから考える私たちの暮らし」です。午前中に、調査した数値がどのような意味を持つのか、教えていただきました。「生物多様性がもたらす恵み」や「生物多様性を脅かす4つの危機(オーバーユース、アンダーユース、外来種、気候変動)」、これまでの歴史や私たちの暮らしと森林との関わり、そして現在の森林の状況について詳しく教えてくださいました。先生のお話を通して、森林や里山は多様な機能を有していること、森林を活用することが森林と里山保全のために重要であることを学びました。

講義の後に、グループに分かれて、学んだこと、考えたことを話し合いました。高校生にとって難しかった内容でしたが、みんなで話すことで、理解を深めることができたようでした。

一度手を加えた自然(森林)には、人の手(管理)が必要であり、いかに守り、いかに使っていくのか、自分事として考え行動することが大切であることを強く感じました。ゼロカーボン社会実現に向けても、「森林管理」が重要です。

次は、「働くこと」についてグループディスカッションです。高校生、社会人、NPO職員、研究者、教員、それぞれが考えることの意義について語り合います。社会人の発言から働くことの現実を知ったり、高校生の発言から新入社員の時のフレッシュな気持ちを思い出したり、、、違った立場、価値観を持つもの同士のディスカッションだからこそ、新たな刺激を受けることができます。経験や立場、価値観が変われば、「働くこと」の意義も変わってきます。いろいろな人の考えを聞きながら、「働くこと」が持つ様々な意義を感じます。そして、いろいろな生き方をしてきた先輩方のキャリアから、進路は一本道ではないことを感じ、迷い考えることの大切さに気が付きます。「働くこと」のディスカッションを通して、自分の生き方について考えることのできるすばらしい時間です。

最後は、今日の学びの振り返りです。一人一言、今日の感想を述べます。それぞれにとって、学びの多い一日になったようです。初めて出会った大人の方たちと対等に学び、ディスカッションした、一日のメニューを通して、自信がついたような顔つきに見える生徒たちです。発言も立派でした。

本日も、楽しく学び多い一日でした。関係させたすべての方々に御礼申し上げます。

(生徒感想)

・最初は、山に入り木の混み具合を調べました。社会人の人と一緒に協力して行うことが出来ました。その後は少しの間山を散策し、紅葉や川を観察しました。昼食は、カレーといろいろな野菜料理を用意して頂き、それはとても美味しかったです。昼食後は、研究者の方から、里山や森林の現状についてご教授頂きました。午前に行った木の混み具合の調査は、間伐の行き届き具合を調べる調査だと学びました。私たちが調査した森林はどれも密の状態で、必要な管理が行われていないのだと知りました。現在の日本は、多くの森林で間伐が行き届いておらず、環境に悪い状況だそうです。それを解消するためには、積極的な間伐や木の重要を増やす必要があるそうです。私はそれらのことから、木は環境のために使わない方がいいという考えが間違いだと分かりました。その後、お茶とお菓子を頂き休憩を取りました。お菓子は、ぼるぼろんとブルーベリーのムースでした。次に、社会人の方と「仕事とは」という議題で話し合いをしました。社会人の人と私たち学生との仕事についての考えの違いや同じところを知り、仕事のイメージを膨らませることが出来ました。仕事をすることで、生活の経済面以外の豊かさも増えるということが分かったのが、印象的に感じました。山の学校が終わった後に参加して良かったと強く思いました。今回の経験で学んだことを様々な場面で活用していきたいです。(1年)

・今回のフィールドワークでは、山に入り木の太さを測り、平均や高さを出して密集具合を調べた。 環境研の方からのお話で密集度についてお話があり、自分たちが思っていたより密集していて木々が過ごしやすい環境をこれから作る必要があると思った。そのためには間伐作業が必要だが山の中に重機を持ってはいるのが大変であったり、作業する人の高齢化が進んだりしていて自分事として考えていく必要があるなと改めて気付かされた。働くとはというディスカッションでは、大人の方の意見を聞き、大変なことだけではなくてやりがいを感じ生活のために働いているんだなと思った。また、辛い時は無理をしなくて良いというアドバイスをいただいたり、学生のうちは視野を広げた方が良いと言われたりしたので、将来のために視野を広げて多くのことに興味を持ちたいと思った。(2年)

国際理解交流発表会②「第2部国際理解講演会」東京2020パラリンピック車いすバスケ日本代表豊島英氏

第2部は、国際理解講演会「私が見てきたこと~SDGsから考える」( 東京2020パラリンピック車いすバスケットボール日本代表 WOWOW 豊島 英氏)です。

豊島様の東京2020パラリンピック車いずバスケで銀メダルを獲得するまでの競技人生やSDGsに関する思いに関する講話は、生徒達の心に響く素晴らしいお話でした。特に、「夢、目標をもつこと・挑戦すること・あきらめないこと・最後は自分で決めること」という言葉は、多くの生徒の胸に刻まれたようでした。

講演の後半には、本校バスケ部の生徒と車いすバスケの実技を見せていただきました。体験した生徒は、思った以上に、軽く動く車椅子に驚いていました。さらに、豊島様とツーメンをさせていただいたときには、ドリブルをしながら、車椅子を動かす難しさに苦戦していました。

 バスケをしている豊島様の姿はとても素敵で、歓声が上がる場面もたくさんありました。

最後には、パラリンピックのメダルを披露してくださり、実際にメダルにも触らせていただきました。ずっしりと思いメダルの重さに、講演で伺った豊島様のアスリート人生も重なり、涙が出るほど感動しました。生徒達ともたくさん記念写真を撮っていただきありがとうございました。生徒達の一生の思い出になりました。

 

 

(生徒感想より)

・車いすバスケは今までテレビでしか見たことがなくて、今日直接見ることが出来て嬉しかったです。知識もほとんどなく、初めて知ることばかりでした。ドイツと日本の違いは少ないけど大きな違いだと思いました。日本では車いすの人が路上ライブしてるのを見たことがないし、他の国の人に比べたら困ってるのを見ても通り過ぎてしまう人が多いように思います。生活で障害のある人にどうやって話しかけたらいいのか分からないからなのかも知れません。ですが、困ってる人がいたら誰でも声をかけていいと思います。それを改めて教えて頂きました。パラリンピックの期間中、ベッドがダンボールで組み立てられていたのは驚きでした。たしかに木を切って作るとなると相当の時間とコストがかかり、環境にも悪いかもしれないのですが、そこまで考えられているのはすごいと思いました。最近やっとSDGsに目を向けられることが多くなってきていると思います。今私が思いつかないこともあると思うので見つけて行動していきたいです。夢を追いかけるのはすごくかっこいいことですが、親に反対されたら諦めてしまう人も多いと思います。ですが、これからは将来の夢など自分の意見を責任をもって貫き通して行こうと思いました。今回の講演会で私の中での考え方が変わったことがいくつかあったのでとても有意義な時間になりました。ありがとうございました。

・初めて、アスリートの方にお会いしましたが、経験値の多さに圧倒され、発言一つ一つがとても心に残りました。実際にバスケットボールをしている所を拝見させて頂いて、キラキラ輝いていてとても素敵でカッコ良かったです!なかなか出来ない体験と経験をさせて頂いて、貴重な1日でした。

・自分の置かれた環境を不幸に思うことも悲痛に思うことも無く、愛する車いすでのバスケットボールを続けていく一途な勇ましさがとてもかっこよかった。そもそも、傍から見ている自分たちが相手を憐れむこと自体が浅はかなことで、正しい行いではないことを、豊島さんの真っ直ぐな講演で再確認することができた。

・国籍が違っていても障害があったとしても1人の人間であることは変わりないので、壁を作らずドイツの人のように支え合いたいと思った。また、夢や目標を持って、自分のやりたいことに挑戦を続けて日々を過ごしたいと思った。

令和4年度国際理解交流発表会①「第1部生徒発表」

11月4日、今年度の本校国際科学科の活動を報告する「国際理解交流発表会」が行われました。

第1部が生徒発表、第2部が国際理解講演会「私が見てきたこと~SDGsから考える」( 東京2020パラリンピック車いすバスケットボール代表WOWOW 豊島 英氏)という2部構成です。豊島氏の講演では、実際の車椅子バスケの体験もあり、大いに盛り上がりました。

本校では、今年度もたくさんの学びの場がありました。その学びの活動報告と成果を代表生徒が発表してくれました。

(プログラム)

①SDGsWeek 多様性・パラリンピック(国際交流委員会)

②SDGsスタディプログラム【フィリピンオンラインツアー・SDGs東京ツアー】

③山の学校                                     

④裏磐梯ウォーターエデュケーション                       

⑤語り部                                   

⑥福島県英語弁論大会 中川 絵麻・本柳 キアナ

⑦ A サステナブルスピリッツ・水環境保全活動 日本文化部               

  B サステナブルスピリッツ・JRC委員会  

  C ローカルSDGs・地産地消×地域の課題解決  

⑧ウクライナ避難民支援募金・クリアファイル・コンタクトレンズケース回収活動    

⑨留学生との交流 

 

また、体育館壁面にも、活動の成果が展示されました。

 

留学生の生活

留学生のトビー君(タイ)とリリーさん(ハンガリー)は「日本の伝統文化」の授業で華道を学んでいます。

今日の花材は、葉蘭です。シンプルな花材で難しいですね。とても上手にできました。

留学生がきました❣ ~Lili Zoe Tokovicz From Hungary ~

10月31日(月)ハンガリーからの短期留学生リリーさんがやってきました。

日本語がとても上手なリリーさん。先生達への挨拶もとても流暢で驚きました。3年間しか日本語を勉強していないことが信じられないほどです。

今日が初登校だったので、下駄箱を案内すると、1年1組の生徒がリリーさんのロッカーを折り紙とメッセージで飾ってくれていました。中を開けると、プレゼントまで!これには、リリーさんも大感激でした。

今日から約1ヶ月という短い期間ですが、あさか開成高校生活を楽しんでほしいです。

STEAM教育体験ワークショップを実施しました

11月4日(金)福島大学との連携によりSTEAM教育体験ワークショップを実施いたしました。1学年2学年の生徒全員が、それぞれ希望のワークショップに分かれて体験することで、STEAM教育について理解を深めました。

「思いつく力・組み立てる力デザイン思考ワークショップ」(新井浩教授)では、白い紙を自由に切り取り、それらを組み合わせて形をつくりました。はじめて会った人とコミュニケーションをとりながら、アイディアを出し合い、自由な発想で作品を作っていく中で、豊かな創造性を楽しんでいました。

「理科の苦手な人のためのサイエンスコミュニケーション」(岡田努教授)では、ブーメランの構造や偏光フィルムを用いた楽しい遊びの背景にある歴史や技術を通して、科学(サイエンス)について学びました。おかちゃん先生(岡田教授)の楽しい話術と工作で苦手な科学に夢中になる生徒達の様子が印象的でした。

「デジタルアート入門p5.jsで絵を描こう」(中田文憲教授)では、p5.jsを使って、円や四角形、三角形などをプログラミングしてデジタルアートを描きました。思っていたよりも簡単にプログラミングできるので、アンパンマンなどのキャラクターを描く生徒もいました。また、変数を使って、形や色を変化できることに感動していました。

 どの講座も、生徒達が楽しく取り組んでいた姿が印象的でした。理数系が苦手な生徒達が多いのですが、その苦手意識を超えた学問の楽しさを感じてくれたのではないかと思います。

変化が激しく予測困難なVUCAの時代では、STEAMの分野横断的な学びにより、AIに負けない創造力を育む必要があります。生徒達は、今日のような体験ワークショップのような自由で楽しい学びの体験によって、これまでの学びに対する姿勢を考え直すことができたのではないでしょうか。

本校では、これからも福島大学と連携したSTEAM教育の構築を進めてまいります。福島大学foR-Fプロジェクト「福島型STEAM教育の開拓」関係の先生方、学生のみなさま、ありがとうございました。

(生徒の感想)

・真っ白な紙1枚を何も考えないで自由に切って、自分でどんな形ができるかいろんな方向から見て、友達と考えを出し合って、自分では生まれなかった考えが出てきて、とても楽しかったです。見方や思いつきで変わることがたくさんあるんだなぁと思いました。

・思いつく、組み立てる力とは、実際にどんな事なのか、どんな力なのか分からなかったけど、紙を切って組み立てる単純な作業のなかで仲間と話して想像を膨らましたり、自分でいろんな可能性を考えたり、想像以上に頭を使っているんだなと思いました。普段の生活の中で使っている力をより大きくする方法を学べたと思います。

・たくさんの人と物、それを見て感じることやそれから得ることを身につけることを大切にして日々の何気ない日常を大切にしていきたいと思います。

・理科が苦手だが面白く教えて貰って理解しやすかった。セロハンテープを貼って見てみるとその部分が透明になり、後ろから光を当ててみると教会のステンドガラスのように綺麗になった。不思議なことばかりでよりもっと知りたくなった。

・理科は苦手だし嫌いだけど、おかちゃん先生のように楽しく授業が出来たら、少しでもその教科を好きになれるんだろうなと感じました。少しの違いで全く違うものになってしまう、ということも知れました!これからは、いろいろな教科を含めて学習することを心がけて行きたいです。

・科学を面白く学ぶことができてとても楽しかったです。自分で体験することによって理解が高まると思いました。私たちの身の回りにも科学の技術はたくさん気づいてないだけであるということに気づき、面白いと思いました。

・人工知能が発達していくにつれて人間の仕事が減るといわれていますが、その代わりに必要になるのがプログラミングの技術だと思います。なのでプログラミングを学ぶことは将来にもつながると思いました。もしかしたら自分もプログラミングに関する職に就くかもしれないので今回の体験は貴重でいい経験になりました。近い未来、中学生の方がプログラミングをする授業が始まり、ますます日本は発展するのではないかと思いました。

・プログラミングによって様々な図形の制作や、色の指定だけでなく、AIや音声認識を使ったことなどを見ることができ、とても面白かったです。自分でも様々なことをしてみたいと思いました。

・まず、アプリをインストールしなくてもあんなに色々な絵を描くことが出来ることに驚きました。x軸y軸のどこにどの数字を入れれば自分の描きたいものが作れるのか考える作業はとても楽しくひとつ変えればまた更に違う形が現れてくるところに面白さを感じました。これからの未来、AIが沢山活躍していく中で今回の授業のように楽しみながら、体験しながらより多くのことを学んでいきたいです。

美しい水環境を未来へつなぐ~水環境保全活動③「ヨシ狩り」

 

10月22日(土)今年度3回目の水環境保全活動として、「よし狩り」を行いました。希望生徒23名と教員3名が参加し、猪苗代水環境センター近くの猪苗代湖岸のヨシ狩りを行いました。今回は、福島県境創造センター主催の「環境学習会」に参加した親子と一緒にヨシ狩りを行いました。

9:00に猪苗代水環境センターに集合し、猪苗代湖の水質悪化につながる生態系の変化やそれを食い止めるために必要な人間の活動について学習しました。ヨシは、湖の汚れを吸収して、水をきれいにする働きがあるとも言われていますが、そのままにしておくと枯れて腐って、逆に水質悪化の原因になってしまいます。実際、6月に参加した湖岸清掃の時には、ごみよりも多いヨシの屑が多く流れ着いていました。今回の活動は、1年で大きく成長したヨシを刈り取ることで、水質改善につなげる一つの取り組みです。

お話を聞いた後、いよいよ「よし狩り」です。今回、初めて参加する生徒ばかりで、どのようなことをするのか、ワクワクしながら湖岸に歩いていきました。驚いたのは、ヨシの大きさです。一年で成長したとは思えないほど高く伸びたヨシにびっくりです。鎌を受け取り、いざヨシ狩りです。

慣れない作業に苦戦しながらも、汗をかきながら刈り取ります。刈り取ったヨシは、運べる程度にまとめて、ひもで結んで運びます。水で湿ったヨシは、水分を含んでかなりの重さです。

刈り取ったヨシは、「どんど焼き」に使うそうです。たくさんのヨシを刈り取ることができましたが、まだまだヨシが残っていました。大変な重労働であることを身をもって感じました。

午後は、場所を国立磐梯青少年交流の家に移して、猪苗代湖の自然を守る会会長の鬼多見賢先生より、「猪苗代湖の水質保全活動」についてお話を伺いました。猪苗代湖の恩恵を受ける私たちだからこそ、それを守る取り組みが必要であることを改めて感じました。「自然との共生」について、深く考える時間となりました。

これからも活動を続けたいという気持ちを新たにしました。胴長や鎌を貸していただきありがとうございました。また、一緒に学び活動してくださった親子の皆様、ありがとうございました。関係された方々に深く感謝申し上げます。

あさか開成高校から始める SDGsアクション!

(生徒の感想)

・活動前はそこまで大変ではない作業だと思っていたら、とても力がいる作業で、このような力がいる作業を高齢の方や子供達がやっているのを見て、高校生という私たちがもっと活動に意欲的に積極的取り組むことが大切だなと思った。またボランティアというのはとても大変な仕事をこなしてこそボランティアだと感じた。 ヨシについて、水環境を悪くするだけのものだと思っていたら、ヨシにはヘドロという物が悪質だったり、水にとけて水質を悪くさせる循環が始まるということを知った。またヨシやヒシは砂浜にも生えて、今までの砂浜がヨシやヒシで埋まって閉まったりすることが分かった。ヒシやヨシを狩る重要性や、大切さを知った。水環境を守っていかなければ行けないことは知っていたが、水質が悪くなる原因にヒシやヨシがこんなにも悪質の原因の理由であることにとても驚いた。これから自分達が行動を起こし、他の人々にもこの現状を知ってもらえるようにしていきたい。(1年)

・今回のヨシ狩りを通して、本当に重労働な活動だと思いましたし、もっとたくさんの人にヨシ狩りがどう猪苗代湖の水質改善につながるのか、またそのためにしなければならないことはなんなのかをもっと私達若い世代が学ばなければならないなと思いました。十年前までは水質日本一を誇っていた猪苗代湖ですが、生活排水などの汚染により年々水質汚濁が進んでおり、その原因は私達にあるのだから私達がアクションを起こさなければならないはずです。重労働ではありましたが、友人と協力しての作業でとても楽しみ、また自分達の活動が環境のために役立っていると思うと、終わった後の達成感がすごかったです。もっと多くのクラスメイトを誘ってまた参加したいなと思います。(1年)

・.活動をする前まではヨシ刈りが何なのかすらわからず興味本位で参加したが、参加したことでヨシがどのような影響を及ぼしていたのかを自分の目で見て知ることができ、水環境の問題について興味が沸いた。ヨシは生命力が強く一年以上置いておいても残るため、それが肥料になりまた新たにヨシが成長していってしまう。ヨシやヒシが繁茂してアサザなどの水草が生えなくなってしまっている。ヨシのせいでドブ川になってしまい、そこにいた魚は腐りかけてしまう。一つの植物のせいで多くの水環境の問題に繋がってしまうことを学んだ。また、自然環境を綺麗にするには自身が汚れるほど一生懸命取り組まないと綺麗な自然環境を取り戻せないことを知った。ヨシ刈りを初めてやって大変だったけど、自分がボランティアに参加したことで少しでも水環境が良くなればいいです。鬼多見さんの講演はとても為になる話で、自然環境について興味をもついいきっかけになりました。いち早く昔の綺麗な猪苗代湖に戻すために自分に出来ることは何か考え、アクションを起こしていければいいと思います。また機会があれば積極的ボランティアに参加していきたいです!(2年)

JICA青年海外協力隊マラウイ派遣隊員(福島県出身)とのオンライン交流

10月19日(水)JICA青年海外協力隊マラウイ派遣隊員(福島県出身)とのオンライン交流を行いました。

現在、アフリカのマラウイ共和国で理学療法士として活動中の新田隊員から、マラウイ共和国や活動内容について、お話を伺ったあと、生徒達からたくさんの質問がありました。

新田隊員は、ひとつひとつの質問に丁寧に答えてくださり、マラウイ共和国の文化や医療、日本との違いを知ることができました。また、「自分たち高校生にできること」のヒントをいただき、世界の役に立つことをしたい、という気持ちを新たにしました。

1時間ほどの交流の後、グループに分かれて、今日の学びを紙にまとめて発表しました。

楽しい交流の中で、たくさんの学びを得ることができました。世界を見る視野が広がった生徒達でした。

お忙しい中、発表の準備をしてくださり、ありがとうございました。日本から応援しています。

 

(生徒の感想)

・わたしも、理学療法士を目指しているので、今回の講演会でのお話をこれからの進路に生かして行きたいと思いました。また、理学療法士として、日本の病院で働くだけではなく海外でもいろいろなことを経験できるので、そのようなことも視野に入れて、進路について考えていきたいと思います。そして、海外の医療についても自分なりに調べたり考えたりして自分自身の知識を増やしていきたいと思いました。
・初めて聞いた国で、気候も日本より過ごしやすく、マラウイで使われてる車は9割日本車であることも聞いて驚いた。コロナは落ち着いていて街の人はマスクしてなかったりするのも日本との違いだと思った。
・マラウイは、日本と違って病院の環境が悪いことや、医療費がタダなのを初めて知った。海外で活動するのは、コミュニケーションをとるのが大変だったということを聞いて、英語をたくさん勉強したいと思った。今回聞いた話で、私たちにもできることがあることを知って、できることを探してやっていきたいと思った。
・今回は知らない地であったマラウイについてよく知ることができ、さらに興味を持つことが出来ました。そしてマラウイの医療の不便さや都市農村の違いを見て、私たちにできることはないか考えることも出来ました。そして私はJICAの職員になって2年間を通して世界を知るという夢があるので、こういう話は本当に参考になるので、これからもたくさん参加していこうと思いました。
・マラウイについて全く知らなかったが、医療の現実などを学ぶことができた。日本から2日かかるほど遠い国で、紅茶の農業などでも有名だと知った。1番驚いたのは、独立後1回も内戦や紛争がないということ。なぜそういったものが起きないのかもっと知りたくなった。また、医療費が無料でパスポートなども用いられていることをしった。日本と違って病院に入院するときに、家族や親戚が付き添う制度にも驚いた。しかし、新田さんが行く前までは医療の衛生環境が悪かったということもわかった。病院などの場所ではやはり清潔が大事だと思った。私たち高校生にもできるボランティアがあると知った。いらないものなどを寄付などする活動にも参加してみたいと感じた。

JICA青年海外協力隊ベトナム派遣隊員(福島県出身)とのオンライン交流第2回

10月7日(金)JICA青年海外協力隊ベトナム派遣隊員(福島県出身・保育士)とのオンライン交流第2回を行いました。24名の生徒が参加しました。

前回の7月8日から3ヶ月ぶりの交流です。まずは、前回の交流の後にだされた質問をもとに、浅田隊員からベトナムでの生活や活動について、お話いただき、その後質問タイムです。「保育」だけでなく、「生活」や「ファッション」などの質問もあり、大いに盛り上がりました。ひとつひとつの質問に、丁寧に答えてくださり、たくさんの学びがありました。

1時間ほどの交流のあと、グループに分かれ、本日の学びを模造紙にまとめて発表しました。

今日も楽しく、ためになる時間を過ごすことができました。

浅田隊員、お忙しい中、発表の準備をしてくださり、ありがとうございました。日本から応援しています。

次回は11月14日です。今から楽しみです。

 

生徒の感想

・2回目の参加でしたが、1回目では少しひよってて質問することが出来なかったけど、今回はたくさん質問することが出来て本当に良かったです。特に、ベトナムの幼稚園では保護者のための監視カメラがあることを知った時はとてもびっくりしました。質問して良かったなって思いました。次からの講義も積極的に参加したいなと思います。
今回の浅田さんの講演で新しく知ることがとても多くありました。特にベトナムの教育方法に驚くことが多くありました。
・私は幼い頃から幼稚園の先生になることが将来の夢で、幼児教諭に興味があったので参加しました。JICAに入って派遣隊員としてベトナムで働くことがまずとても素晴らしいと思ったし、自分はそこまで考えていなかったので、たくさんの刺激をもらえました。また、ベトナムの幼稚園の様子は日本とは全く違うことを知り、ピアノを弾けない先生がいることにも驚きました。
・幼児教育を世界中のみんなが平等に受けることは現時点では難しいことだと知り、それとともに、日本に住む私たちにできることがあればやっていきたいと思います。まず私たちにできることはその状況を知ることなので、これからもベトナムの現場などを知っていきたいです。
・初めての参加でしたが、とても充実した時間でした。ベトナムの衛生環境が悪いことを知り、子供たちの健康に被害が出ないよう改善をしたりピアノを使った音楽活動や読み聞かせなど、日本の保育を取り入れた浅田さんの、(大人と子供とで)楽しく活動してほしいという気持ちがとても伝わってきました。それと同時に、浅田さんの行動力の高さを尊敬しました。また、ベトナムは施設も街の道路などもゴミがたくさん散らばっているようで、幼稚園でも画用紙や道具が床に散らばっているのを見て、浅田さんが用具室の設置を検討しているというのを知りました。そして、日本とベトナムの子供たちでは遊び方などたくさんの違いがあることを学べました。ベトナムの子供たちには、これからもたくさんの新しいことを知って経験して欲しいです。
・私は将来JICAの隊員になりたいので隊員としての心構えや在り方を沢山知ることが出来ました。また機会があれば参加したいです。
・ベトナムでは園児が絵本に触れていなかったことにびっくりしました。日本では基本的なピアノも先生は弾けないと聞き全然違うなと思いました。メイクや服が韓国系だったり、UNIQLOがあって服屋さんも沢山あることを知り、私が講座を受ける前のベトナムとのイメージが全然違くて驚きました。

「魅力発見!こおりやま」(郡山青年会議所主催)でハイブリット和菓子を販売しました

10月16日(日)郡山市なかまち夢通りでおこなわれた「魅力発見!こおりやま」(郡山青年会議所主催)に本校日本文化部がハイブリット和菓子を販売してきました。

当日はたくさんの方がお越しくださいました。×平田屋さんのコラボ商品、ハイブリット和菓子「きぼうのとりまんじゅう」(にんじんとブルーベリー餡入り)「和夢レット(2022バージョン)」「ジェンダーフリー6色団子」は大好評でした。

お買い上げくださった方、声をかけてくださった方、関係されたすべての方々に深く感謝申し上げます。

参加した生徒の感想

・10月16日に行われた魅力発見!こおりやまでは、日本文化部が商品開発したハイブリッド和菓子を販売しました。
昨年度の先輩方が商品開発した「和夢レット」、9月のSDGs博でも販売したハイブリッド和菓子「きぼうのとり饅頭」、LGBTを表現した6色のお団子「LGBT だんご」の3種類を販売しました。無事に全て完売することが出来ました。また、実際にLGBTの方も和菓子を買いに来て下さりました。色々な方と交流もでき、少しでも多くの人に私たちの活動について知ってもらえる機会になって嬉しかったです。

・今回和菓子の販売を通して、販売に大切なことは話術や周りを見る力、そして笑顔だと思いました。お客さんに丁寧に商品を説明したり、おすすめを積極的に話したり、お客さんが欲してる情報を察して提供したり、子連れのお客さんにはプラスαのサービスをすることで、お客さんの満足感をアップさせることに繋がったと思います。また、笑顔を心がけることで自然と場が和み、売り買いだけでなく良いコミュニュケーションを取れたと思います。反省点は、もっと商品について詳しく学んでおくべきだったこと、ジェンダーフリーと何故団子が関係するのかその深い理由が分からないなど、否定的なお客さんもいるなかでの十二分な説明が足らなかったことなどが挙げられるかなと思います。今回の経験を通して培った知識や技術を今後似た活動をしたときに活かしていきたいと思います。

人材育成プロジェクト「Color us project:CORE1@ふくしま」に参加しています

10月15日(土)人材育成プロジェクト「Color us project:CORE1@ふくしま」(福島国際交流協会)(カラプロ)に参加している本校生徒4名が、福島大学にて、「震災そして復興の10年・・・これからの10年で「ふくしま」に必要なこと」のプログラムに参加して参りました。

毎月2回のすばらしい学びの場であるカラプロ。高校生だけでなく、大学生・短大生・専門学校生との学びの場は、生徒達にとっての貴重な財産となっているようです。

くわしくは、福島県国際交流協会の記事をご覧ください。https://www.worldvillage.org/news.html?id=5418

参加した生徒の感想です。

・今回のColor us projectのイベントでは、大きく2つ、浪江まち物語つたえ隊の八島さんのお話と、福島大学地域未来デザインセンターの天野先生のお話を聞きました。八島さんは、震災直後、役場からの情報が双葉町などよりもかなり少なかった浪江町の状況とそれからの自治の発展を紙芝居というツールを使ってお話して頂きました。震災があった時浪江町では、双葉町のようにバスが出ず、歩いて避難所まで行かなければなりませんでした。そしてそれがだんだんと積み重なったり仮設住宅に嫌気がさし、遂に役場に抵抗すべく自治会を立ち上げようと元々役場職員だった主人公が立ち上がり、町の人々の名簿を集め、見事自治会を作ることが出来ました。そして自治会のリーダーとしてフォロワーである町民の要望を叶えるために役場に必死に訴えていった、というお話でした。天野先生のお話では、東日本大震災にしろ今のこの世の中にしろ、繋がることが大事だということをお話して頂きました。先生はこのCOVID-19を病気としてでなく災害とみなしており、今こそ私たちは繋がりを大事にすべきだと教えてくれました。それも今の世の中ではFace to FaceだけでなくSNSなどをも通してSide By Sideな関係が大事であるということを知りました。
そして1番の印象に残ったのがビッグパレットふくしまでの自治です。約2700人が避難し、初めはたくさんの人が不安やストレスに押しつぶされ、孤独死して行った人も居るようになりました。避難援助をビッグパレットで行っていた天野先生もどうすれば良いかとても悩んだそうです。しかし天野先生はそこで以前に阪神・淡路大震災で孤独死した人の遺書を読んだのを思い出しました。そこには「もう一度避難先に帰りたかった」という奇妙な文章が書かれていました。なぜこのような事が書かれているのだろう、と読んだ当時は意味がわからなかったのですが、ビッグパレットに居るうちに、孤独死した人は「独りで死んで行くのがとても辛い」ということを意味していることがわかりました。それを思い出し天野先生は憩いの場として足湯やサロンを作りました。それらはとても好評で皆の活気がどんどん取り戻されていき、それがコミュニティとなって自治が生まれていきました。どちらの話もとても興味深くまだまだ話し足りないところですが、結論を言わせて頂きますと、どちらも自治や人と繋がることの大事さが共通しており、人は人にしか救えないということを感じました。そして機会があったらまた話を聞きたい、そう思いました。

サステナブルブランド国際会議 student ambassador 東北大会に参加しました

10月15日(土)本校生徒4名が、サステナブルブランド国際会議 student ambassador 東北大会に参加しました。

日本大学工学部を会場に、東北各地からたくさんの高校生が集い、「サステナビリティ(持続可能性)」をビジネスに取り入れる企業の取組からSDGsについて学び、ディスカッションを通して、学びを深めるイベントです。冒頭の挨拶では、品川郡山市長もかけつけてくださり、激励のお言葉をくださいました。

午前中の基調講演では、プロギングジャパンの常田英一朗様から、フィットネスとゴミ拾いを組み合わせた「プロギング」というイベントを通じて「興味がない人も巻き込んで行うSDGsアクション」について学ぶことができました。「みんながハッピーな社会かつSDGsを達成する」という言葉は、生徒達の活動の大きなヒントとなりました。

 

午後は、いよいよテーマごとに分かれて、ディスカッションを行います。初めて出会う生徒とうまく話ができるか不安そうな生徒もいましたが、お昼の時間を一緒に過ごすことで、あっという間に仲良くなっているようでした。

本校の分科会では、「TRAVEL×MORE」(郡山中央交通株式会社様)、「SDGsと報道」(福島民報社様)について、それぞれお話をいただいた後、グループごとにディスカッションを行いました。本校生徒のグループのテーマは、「新聞社と一緒にSDGs実現へ活動するとしたら何をしたいか?」です。それぞれのグループごとにいろいろな意見を出し合います。企業の講師の方や学生メンターからもアドバイスをいただき、考えを深めていきます。

ディスカッションの内容を模造紙にまとめて、グループごとに発表しました。他のグループの発表のよかったところや感想をメモしながら、聞きます。

それぞれのテーマごとに代表発表のグループを決めて、全体会で発表しました。

学生メンターや講師の先生方から、多くの学びが得られた1日でした。

このあと、本日の学びを生かし、全国大会を目指して論文を作成します。

関係されたすべての方々に深く感謝申し上げます。

あさか開成高校からはじめる SDGsアクション!

 

(生徒の感想より)

 ・SDGsの1つの項目は他の他の項目も関わっているためゴールが難しいという言葉で、ひとつを解決しても意味が無いのかなと感じた。グループディスカッションでは90分という短い時間だったが、簡単な探究活動のようでとても楽しかった。他の人の話は、私にはない考えで視野を広くして考えているなと思った。これからを担う世代の人が集まり、他県の人と交流することで話の深め方や進め方がわかり大きな学びとなった。

・私はこの行事に参加してSDGs についてもっと詳しく知ることができました。自分が毎日あってる人ではなく、他校や初対面の人と話し合って、考えをまとめて発表するという貴重な体験は、他のところではできないと思うので、SDGSに関心のある人人はぜひ参加して欲しいです。

・自分達が主体となって企業と協力し、地域の課題やSDGsの問題に取り組む事で、世界がより良くなることを学べた。

SDGs Day(10月)『平等で公正で、質の高い教育を受けられていることに感謝しよう』

10月17日(月)はSDGsDayです。今月は、2年1組からの提言です。

お昼休みの放送で「世界には、教育を受けられない子どもがたくさんいます。その現状を知り、私たちが質の高い教育を受けられることに感謝して過ごしましょう。」と全校生徒にむけて伝えました。

生徒達は、国際部のGoogleClassroomにより、世界の教育の現状を伝える動画を視聴し、感想を入力します。

教育とは何か、考えるよい機会になっています。今月、一年生は国際理解講座で、ラオスに学校を建てるプロジェクトを行っている宍戸様の講演会が予定されています。この機会に、しっかりと考え、学ぶことの意義を再確認してほしいと思います。

10月SDGsDay2-1.pdf

福島民報社主催 ふくしまSDGs博に参加しました

9月24日(土)25日(日)の2日間、郡山市のビッグパレットふくしまで開かれた「SDGs博」に、本校日本文化部と読み聞かせボランティア部オイガが参加して参りました。

当日は、日本文化部が考案し、平田屋様とNPOしんせい様のご協力で完成した「きぼうのとりまんじゅう」(にんじんパウダーとブルーベリー餡入り)と「ハイブリッド和菓子」、「きぼうのとりクッキー」(にんじんパウダー入りクッキーとよもぎクッキー)が販売されました。また、読み聞かせボランティア部オイガは、SDGs缶バッチづくりと新聞紙バッグのワークショップを行いました。たくさんの方にお越しいただき、たのしい時間を過ごすことができました。販売したお菓子は、両日とも完売しました。

初日には、本校3年生の大和田麗さんが、福島県知事内堀様、あばれる君とのトークセッションに参加しました。2日目には、本校フラ・タヒチアンダンス同好会ALOHAの演舞があり、フィナーレには3年生の箭内佑都くんがステージに上がり、県内の中学生高校生とともに会場を盛り上げました。

県内外の約100の企業・団体が出展するブースに刺激を受け、SDGsを楽しく学び、生活に取り入れることの大切さを改めて感じました。

主催の福島民報社はじめ、本校の取組に関心を持って来てくださった方々、参加してくださった方々、お菓子をお買い上げくださった方々、励ましのお言葉をくださった方々、本当にありがとうございました。生徒の活動の励みになります。

あさか開成高校からはじめるSDGsアクション!

 

SDGs Day(9月)『毎日当たり前に使っている水について知り、自分の生活を振り返り、改善できることをしよう!』

今月のSDGs Dayの提言は、2年2組からです。『毎日当たり前に使っている水について知り、自分の生活を振り返り、改善できることをしよう!』
私たちは、普段当たり前に水を使いますが、人間が使える地球上の水は地球全体の0.01%しかありません。また、私たちが生活で汚した水を川に流したり、人が使えるようにしたりするためには、もとの水の数倍のきれいな水が必要になります。限りある水を無駄にしないために、節水、洗剤やシャンプーの使用量に気をつけるなど、普段の生活で自分が改善できそうなことを探し、実践してみてください!

9月SDGsday ポスター.pdf

AFSホストファミリー募集~募集説明会9月16日17日

留学生として本校で学ぶ生徒のための、ホストファミリーを募集しています。短期でも可能です。

コロナ禍でなかなか海外に行けないこのご時世です。日本にいながらにして、家族まるごと異文化交流できるチャンスです。

ご興味のあるご家庭向けの説明会を実施しますので、興味のあるご家庭は、生徒を通じてお申し込みください。

なお、一般の方向けのオンライン説明会もあります。

詳しくは、こちらをご覧ください。→AFSホストファミリー募集説明会(オンライン 2022年9月 郡山ver) (1).pdf

留学生の生活

ヤコポくん(イタリア)とトラビスくん(タイランド)は、日本の文化を学ぶために、「書道」や「日本の伝統と文化(華道・茶道)」の授業を本校生徒と一緒に受けています。

 ↓ こちらは、ヤコポくんの作品です。なかなかのセンスだと、先生からお褒めの言葉をいただきました。

 ↓ こちらは、トラビスくんの作品です。はじめての華道体験で、りんどうの紫色が気に入ったそうです。黄色の花は、マリーゴールドだそうです。黄色と紫のコントラストが素敵です。

 

留学生がやってきました!

 

本年度2人目の留学生が本校にやってきました。

トラビス・ガンウォンワッタナくんです。タイランドから来ました。

英語と日本語勉強してきたので、日本語の挨拶もとても上手です。

初日は、先生方への挨拶と全校生徒への挨拶をしたあと、さっそく、本校生徒と一緒に授業を受けました。

ホームルームは、1年3組です。これからの交流が楽しみです。

 

地域とともに~裏磐梯観光旅行を考える ウォーターエデュケーション日帰り体験ツアー

8月20日(土)21日(日)1年生~2年生の希望者生徒51名、教員4名が「裏磐梯ウォーターエデュケーション日帰りツアー」に参加して参りました。8月3日の大雨で当初の予定が延期になっていたため、待ちに待ったイベントです。

このツアーは、裏磐梯観光活性化協議会様の企画で実施されたもので、裏磐梯地域における誘客の推進につながる、楽しく学べるSDGs学習旅行のプランニングを目的としています。これまで、本校で2回、今回参加した生徒を含め、多くの生徒を対象とした講座(裏磐梯の水環境と多様性)とグループワーク・ディスカッション(裏磐梯でやってみたいこと・楽しくてためになる観光プランを考えよう)を行いました。その学びの中で生まれたアイディアも、今回のツアープランに生かされています。(下の写真が、事前ミーティングの様子です。)

当日は、天気に恵まれ(20日は少し雨に降られましたが)、8:00に学校に集合し、元気に出発です。

グランデコに向かう途中、3日の大雨で道路が崩れている場所をいくつも見ました。ニュースで見た通行止めになった道路は今も通れず、迂回道路を使っていました。これらの姿には、自然の脅威を感じます。

裏磐梯グランデコ東急ホテルに到着すると、午前中のプログラム「百貫清水トレッキング」を案内してくださる、富良野自然塾裏磐梯校の校長先生が笑顔でお出迎えしてくれました。トレッキングの持ち物の確認を済ませ、いざ、ロープウェイで山頂へ。ロープウェイから見える磐梯山を望む絶景に、わくわくが止まりません!山頂に到着するとすぐ、旅する蝶「アサギマダラ」が私たちを出迎えてくれました。その幻想的な風景、海を越えて何千キロもの距離を旅する「アサギマダラ」の姿に、浪漫を感じずにはいられません。まだ、解明されていないことが多いため、捕獲した成虫の翅の半透明部分に捕獲場所等をマジックで記入(マーキング)、放蝶するという方法で個体識別を行っているそうです。可憐な姿に秘めた力強い羽ばたきに感動する生徒達でした。

いよいよ、校長先生から、歩き方のポイントを教えていただき、片道60分の百貫清水トレッキングのスタートです。途中、校長先生と2名のインストラクターの先生からガイドしていただきながら、進みます。ヨツバヒヨドリに群がるアアギマダラの姿や美しいリンドウの花に癒やされながら、ブナの原生林を歩いていくと、360度回転した珍しいブナの木に出会います。さらに、その先のデコ平湿原の木道を過ぎると大きなブナの木がありました。その大きな幹に聴診器を当てると、なんと、低い音で樹液が流れる音が聞こえてくるではありませんか!「一本のブナの木から8トンもの水がわき出る」とも言われています。「森のダム」と言われるブナの自然林の大いなる力に感動する瞬間です。

そして、しばらく歩くと、いよいよ今回の目的地「百貫清水」に到着です。日本百名水の「小野川湧水」の源流部に位置する湧水です。おそるおそる、その湧き出る水を飲んでみると、冷たく、透き通ったおいしさです。試しに持ってきた「郡山の水」と飲み比べてみると、全く違うと確信しました。その昔、百貫(=千五百万円)の値以上に価値があると讃えられたそうです。ロープウェイがなかった時代、この水を求めて、山を登った先人達を思いながら、何百年も越えてきた湧水を味わう一同でした。猪苗代湖に流れる水源地「百貫清水」を後に、来た道を戻ります。大雨で流れた土砂や崩れた道、小川を飛び越え、木道を歩きながら、自然の美しさと大いなる力、そして脅威を感じたトレッキングでした。

 ランチは、ホテルのカフェでおいしいチキンカレーをいただきました。トレッキングのあとのご飯は格別で、細身の体で、大盛りおかわりをする生徒もたくさんいました。

 午後のプログラムは、小野川湖に移動して「カヌー・SUP体験」です。ライフジャケットを着用して、いざ小野川湖へ!穏やかな湖面で、思う存分楽しみました。インストラクターの楽しくて、ためになるクイズに答えながら、大きな湖を進みます。見えてきた磐梯山の雄大さに息を飲む一幕もありました。

 カヌーやSUPの操作にも慣れてきたころ、「みんなでアート」に挑戦です。インストラクターの指示に従い、カヌーを横に連結させて、端のメンバーの手を静かに離していくと,,,なんと、「カヌーでフラワー」ができあがりました。大きな歓声とともに、その姿をドローンで撮影してもらい、「みんなでアート」の完成です。SUPでも、同じように挑戦しました。みんなで協力して作り上げたアートは、楽しい思い出となりました。

 体験のあと、小野川湖の生き物たちを見せていただきました。「川エビ」や「カワニナ」、「イワナ」の稚魚の姿に、「釣りもやりたい!」「湖で実際に見てみたい!」の声も。インストラクターから「(餌になる)カワニナがいるから、小野川湖には蛍がたくさん飛び交うんだよ。」のお話に、満点の星空に飛び交う蛍の小野川湖を想像し、うっとりする生徒達でした。そして、この美しい水環境を守ることの大切さを実感しました。また、道中や小野川湖の周辺に咲いていた「オオハンゴンソウ」が多いことにも気がつきました。背の高いコスモスのようなかわいらしい姿の「オオハンゴンソウ」。群生していると、黄色のじゅうたんのようで美しいのですが、この花が「特定外来生物」。つまり、「外来生物法」により、栽培したり、生きたまま運搬したりすることなどが禁止されており、違反すると重い罰則が科せられます。「オオハンゴンソウ」は、北アメリカ原産のキク科の多年生の植物で、日本へは明治中期に観賞用として導入され、 1955年に野生化が確認.されたそうです。繁殖力が強く、在来の植物と競合して駆逐してしまうため、駆除しなければならない植物です。また、裏磐梯には、「ウチダザリガニ」という、特定外来生物もいて、駆除対象となっています。生物の多様性を脅かす「特定外来生物」について考えさせられました。

 充実した一日に大満足の生徒達。今回のモニターツアーを通して、何を考え、どのようなアイディアがでるのか、楽しみです。

 今回お世話になった「裏磐梯観光活性化協議会」「裏磐梯グランデコ東急ホテル」のみなさまに、深く感謝いたします。