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多様な人・自然の共生について考える~「山の学校」第2回・春

5月27日(土)今年度第2回目の「山の学校」が行われ、3年生8名、教員2名が参加して参りました。

 「ときどき先生、ときどき生徒」のコンセプトに基づき、午前のプログラムではあさか開成高校の生徒が「先生」となり「アイスブレイク」「防災ワークショップ」「ふくしまの郷土料理」を担当しました。

 事前に生徒同士で考えたアイスブレイクは自己紹介や趣味などの話題から始まり、各グループ盛り上がりを見せていました。ポリ袋調理ではその必要性や美味しく炊飯するコツなどを丁寧に説明することができ、小野町の郷土料理「まんがこ」づくりでは福島県の食の魅力もアピールし、今回も好評でした。また、調理の待ち時間にはNTT労働組合の方による「ダイバーシティ(多様性)とインクルーシブ(包括)」についてのワークショップを行いました。 なぜダイバーシティの考え方が必要であるのか、年齢、職業、立場の違う人々と意見を出し合い、多様な価値観を共有することができました。

 午後のプログラムは国立環境研究所の先生方による「里山のフィールドワーク」を行いました。 さとやまを形成する樹木について学び、生き物探しをしました。 前日の雨の影響もあり足場が悪いところもありましたが、 体験的に考えを深めることができました。国環研の境先生による「講義 さとやまにみる自然共生と持続可能な社会」 では皆メモをとりながら熱心に聞き、 積極的に質問もしていました。さとやまと森林の自然環境の違いから、生息する動植物の違いについて学びを深めることができました。

 6月の山の学校は本校から過去最多30名の生徒が参加します。これからも多様な人々が集い、自然と向き合うことで、これからの未来について考えていきます。

 この事業は、公益財団法人福島県学術教育振興財団助成対象事業「 学校と社会の連携・協働による”よりよい学校教育を通じてよりよ い社会を創る”カリキュラム開発」(令和5年度・2年目) 研究事業として行っております。

 
 
 

多様な性から社会のWell-Beingを考える~春の国際理解講演会「LGBTQから考える多様な性と社会」

5月26日(木)全校生徒対象に、令和5年度春の国際理解講演会を実施いたしました。「LGBTQから考える多様な性と社会」と題して、NPO法人共生ネット副代表理事・筑波大学人間系 研究員の渡邉歩様にご講演いただきました。

LGBTQを取り巻く現状、そして、日本の「ジェンダー平等」の課題を知り、「どんな性のあり方でも、お互いが尊重される社会」をつくるためにも、「制度と風土」両面からのアプローチが大切であることを改めて考えさせられる時間となりました。

「違いがあることが社会を豊かにする」という意識を持ち、社会のWell-Being実現に向けて、自分の未来と社会の未来を考え、行動できるグローバル人材になってくれることを期待します。

講演会のあとは、楽しみにしていた座談会を行いました。

渡邉様とお話したいと集まった13名が参加し、和気あいあいとした時間を過ごしました。一人ひとりの質問に親身になって考え答えてくださり、ありがとうございました。

講演会も座談会もとても楽しく、充実した学びの時間となりました。

Well-Being、多様性あふれる社会をめざして、Take Action!あさか開成高校からはじめましょう!

 

 

 

グローバル人材育成~福島県のグローバル化の現状を知り、社会のWell-Beingを考える

5月18日(木)放課後、福島県国際交流協会やさしい日本語コーディネーターの福島哲也様を講師としてお招きし、今年度第1回目のプチグローバルセミナーを実施しました。

1年生~3年生までの希望者23名が参加し、福島様の豊富な海外経験に根ざしたお話に熱心に耳を傾けていました。また、講演のあとの質問コーナーでは、たくさんの生徒が質問をして、大いに盛り上がりました。生徒一人ひとりの質問に、真摯にお答えいただき、感謝申し上げます。

 

 参加した生徒達は、福島県に住む外国人の現状を知り、身近に暮らしている外国人とコミュニケーションを取ることの大切さを感じたようです。今回の講演を機に、世界や身近にいる外国人に目を向け、自分の未来と社会の未来を考え、行動できるグローバル人材に育ってくれることを期待しています。

 

(生徒感想)

・外国と日本の習慣や文化による違いによって、起こりうることを知れて、楽しかったです。日本では、あり得ないようなことが海外では普通だし、逆に、海外では当たり前ではないことが日本では普通で、そのことを忘れないようにしたいです。外国の方には、英語でないとダメだと思っていましたが、必ずしもそうではないし、日本語の方が通じることもあるということが知れたので、もし機会があれば、頑張ってお話ししようと思います。(3年)

・とても情熱的に国際、外国の生活していた時の話を詳しく聞くことができてとてもいい経験になりました。自分の国のことも話されてて、聞いててとても面白かったです。また聞きたいです!(2年)

・わたしは海外に行った経験がないので、貴重なお話を聞くことができました。価値観や考え方に違いがあることは知っていましたが、改めて考えてみると大きな違いがありました。日本に来た外国人が1番理解できる言語は日本語だと聞いて驚きました。また福島さんの講演を聞きたいです。(2年)

・誘われ参加しましたが、行ってよかったと思いました。グローバル化により英語や中国語を話せる人材を求められる中、福島様がおっしゃったように、近くにいる外国人の方と日本語で会話するところからはじめるというやり方も1つの手だなと思います。また「やさしい日本語」については私自身、留学生と学校生活を送ったり遊びに出かけたりしていたため簡単ではなかったことを覚えています。また、日本語で通じないものをどう日本語で、または自分たちの知っている簡単な英語で伝えるかがすごく難しかったです。これからもっと外国人の方と関わる機会が増えると思います。価値観の違いや文化の違いを理解しながら上手く関わっていきたいです。安い飛行機についてもお話頂けてちょっと得した気分でした。(2年)

・初めて参加させて頂いたのですが、たくさんのお話を聞くことができてとても有意義な時間でした。国際関係に強い福島さんのお話は国際人を目指す私にとって絶対に必要なものでした。知識や視点を増やすことができたので今後の国際交流に活かしたいなと思っています。また、ぜひともこのようイベントに参加したいです。本日はありがとうございました。(1年)

・福島県には外国人がたくさんいて、これからもっと在住する人が増えると分かりました。日本と海外の違いを知り驚くことが多くありました。駅などで外国人を見かけることが多いので、ためらわずに声をかけるようにしたいです。(1年)

 

 

Take Action!SDGsアクション宣言~2023あさか開成高校SDGs Day 

本年度も「Take Action!」を合い言葉に、SDGs活動を推進しております。

今年度のSDGs Dayは、委員会からの提案、SDGsを一人一人が意識して行動していくための啓発呼びかけをしております。

4月は、生徒会からの提案

「みんなで意見を出し合い、一緒によりよい学校をつくっていきましょう!」

と呼びかけ、GoogleClassroomを活用して、意見の集約をする活動を紹介してくれました。

 

5月は、国際交流委員会からの提案

「ジェンダー平等について理解を深め、あさか開成高校からジェンダー平等を実現できるように行動していきましょう!」

と呼びかけました。各学年の国際交流委員は、それぞれジェンダー平等に関するポスターを作成し、校内に掲示しました。

あさか開成高校から「SDGs Action !」

#みんなで♥WITH♥  #Well-Being

 

 

『先輩との座談会 2023』

5月17日(水)の放課後に『先輩との座談会』を開催しました。

昨年度も参加していただいた福島大学に在籍する先輩(24・25期生)に加え、今年度は郡山女子大学に在籍する先輩(24期生)にも参加していただけたことでより幅広くアドバイスをいただくことができました。

1年生から3年生まで約40名が参加し、先輩の高校時代の勉強方法や探究活動の成果などについて質問している様子が見られました。特に3年生は志願書の書き方など目の前に迫ってきた本格的な受験についてのアドバイスに熱心に耳を傾けていました。

先輩のアドバイスを受けて、早速翌日から朝のSHR前の30分間を進路学習室にて自習に励む3年生が出てきて、この座談会を開催した意義を感じることができうれしく思いました。その後も毎朝進路学習室に通っている3年生頑張れ~、「継続は力なり」です。

今後も何か先輩に聞きたいことがあれば進路室にぜひ相談に来てください。

平澤麻莉奈さん 塩田優莉さん

 

 

 

 

 

 

 

 

 

渡邉吏玖さん

岡部桃葉さん

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

渡辺莉実さん・平澤愛莉奈さん

自分の足元から主体的に行動できる人になるために~地球に優しい消費推進事業(エシカル消費)・エシカルバスツアー

 今年度、福島県消費生活課との協働プロジェクトとして、本校日本文化部を中心に「地球にやさしい消費推進事業」を行っております。

第1回目は、4月21日(金)放課後。福島県消費生活課の方にお越しいただき、「エシカル消費説明会」を実施しました。「エシカル消費」に興味のある生徒42名(1年~3年希望者)が参加しました。参加した生徒は、熱心にメモを取りながら、話を聞いていました。

5月13日(土)第1回エシカルバスツアーを実施しました。希望者19名(1年~3年)が参加し、オーガニックコットン畑(コットンの種まき)、ザ・ピープル古着回収倉庫(サーキュラーエコノミー学習・古着の仕分け作業体験)、そして、道の駅「ひらた」(地域活性化を学ぶ)を巡るツアーです。

まずは、いわき市小名浜上神白にある「オーガニックコットン畑」に向かいます。被災したいわき市で東日本大震災からの復興を目的として2012年から始まったプロジェクト「オーガニックコットンプロジェクト」を学びました。地域の人と一緒に、放射能の影響の少ないコットンを栽培したいきさつやそこに込められた想いを知ることができました。昨年、一度来たことのある生徒もいましたが、ほとんどがはじめて見るコットン畑。10月に摘み取るかわいらしい「コットン」を想像しながら、今日は、「種まき」をします。今日は、東京・埼玉からお越しのボランティアチームの方と一緒に作業をします。まずは、やり方をレクチャーしていただき、そのあと、種まき作業をしました。初めての経験でしたが、慣れてくると作業もはかどり、2枚の畑の種まきを終えることができました。

午後は、ザ・ピープル古着回収倉庫へ移動して、「サーキュラーエコノミー」の学習と古着の仕分け作業を体験させていただきました。ザ・ピープル代表の吉田様からは、住民主体の循環をつくることや衣服を捨てない仕組みづくり、いろいろな人と一緒に取り組むことの大切さ、茶色のオーガニックコットンに込められた想いなど、貴重なお話をいただきました。また、日本リファッション協会代表の鈴木様からは、「サーキュラーエコノミー」とアパレル業界が抱える環境問題と社会問題について具体的なお話を伺いました。「学んだことを行動に生かしてみましょう」という言葉に生徒達の目が輝きます。お話のあとは、古着の仕分け作業を体験しました。作業をしながら、たくさんの気づきがありました。そして、日頃の消費活動を反省する良い機会になりました。

 

 

第75回春季東北地区高等学校野球福島県大会県中支部予選 結果報告

 4月22日(土)から、第75回春季東北地区高等学校野球福島県大会県中予選が始まりました。今大会は小野高校・船引高校・伊達高校との4校で連合チームを結成して出場しました。

 1回戦の安積高校戦では、中盤まで完璧なゲーム運びでリードしましたが、終盤に強風の影響などでアンラッキーなヒットも重なり逆転負けを喫しました。勝利まではあと一歩でしたが、連合チームとしての公式戦初戦としてはベストゲームでした。

 敗者復活1回戦は郡山東高校と対戦し、序盤からヒットを集められ苦しい展開となりました。そのようなゲーム展開の中でも、諦めることなく全員で3点を奪い返すなど底力を見せてくれました。

 今大会では勝利を挙げることはできませんでしたが、次大会での勝利に向け引き続き努力していきたいと思います。今後も応援よろしくお願いいたします。

 

1学年通信 その4

   4月29日金曜日、ALTカイラ先生の双子の弟のギャレットさんがアメリカから来校しました。兄弟で1年生の英語の授業に参加し、カイラ先生お手製の人生ゲームをしました。ギャレットさんは、1時間で百以上の生徒の英語の質問に答えてくださいました。一番気に入っている日本語は、「火」ということでした。

1学年通信 その3

  22日土曜日に、学年集会を実施しました。入学式以降163名が会するのは初めてでしたが、完璧なバースデイチェーンを作ることができました。

多様な人・自然の共生について考える~「山の学校」第1回・春

 4月15日(土)今年度第1回目の「山の学校」が行われ、3年生4名、2年生4名、教員2名が参加して参りました。NPO、研究者、企業の方々、高校生、教員と、年齢、職業、立場の違う多様な人々が集い、自然と向き合い、これからの未来について考え、語りあうことができる「山の学校」はすばらしい学びの場となっています。今年度はさらに、ふくしま連携復興センター様もレギュラーメンバーに加わり、よりパワーアップしています。内容も、昨年度末に行った「みんなの作戦会議」を経て、「ときどき先生、ときどき生徒」のコンセプトも取り入れ、バラエティ豊かなプログラムにアップデートされております。

 朝の「開校式」のあと、午前のプログラムが始まりました。4つのグループに分かれて、あさか開成高校の生徒が「先生」となって、「アイスブレーク」「ふくしまの里山の恵みの天ぷらと郷土料理」「防災ワークショップ」を担当します。大人の人を前に、緊張した様子の生徒達でしたが、アイスブレークが終わる頃には、みんな笑顔になりました。また、防災時に役立つ「アイラップクッキング」や春の恵み「行者ニンニク」「コゴミ」「タラの芽」「ふきのとう」の天ぷら、小野町の郷土料理「まんがこ」は大好評でした。

午後は、里山のフィールドワークです。境先生と一緒にスプリングエフェメラル(早秋に開花、夏から秋に枯れる)や食べられる植物を探しにでかけました。少し雨が降っていましたが、白い可憐なお花「ニリンソウ」や「カタクリ」に癒やされながら、山を歩きました。「モミジガサ」「アサツキ」「ツクシ」「タンポポ」「ヨモギ」など、里山にはたくさんの食べられる植物がありました。また、森林をよく見ると、管理された森林とそうでない森林があり、人間の活動と森林との関係について考えさせられる時間となりました。

そのあとは、国立環境研究所境優先生の講義「さとやまにみる自然共生と持続可能な社会」です。フィールドワークでみたことが生かされ、より実感として理解が深まる時間となりました。「さとやま」という適度な攪乱をもたらす人の営みが生物多様性を高めるという視点こそが、自然との共生には必要であると感じました。また、「持続可能な農業」や「エコロジカルフットプリント」、「デイリーの限界を超えない人間活動の3原則」から、私たちの生活や考え方を見直す必要性を強く感じました。

 地球にすむ仲間として、自然環境と人間社会のバランスを考え、多様な存在がお互いを必要とする社会。そのような社会こそ、「共生社会」「社会のWell-Being」であると感じる、今年度第1回目の山の学校でした。

 出会った皆様方、活動を支えてくださった方々に感謝申し上げます。

 この事業は、公益財団法人福島県学術教育振興財団助成対象事業「学校と社会の連携・協働による”よりより学校教育を通じてよりよい社会を創る”カリキュラム開発」(令和5年度・2年目)研究事業として行っております。

#Well-Being #ときどき先生、ときどき生徒 #共生社会 #エコロジカルフットプリント

 

 

【生徒の感想】

・昨年度から引き続き参加させていただきましたが、あさか開成高校の生徒が先生側にたつということは初めてで緊張もしましたが、NTTの方や国立環境研究所の方がとても優しくて楽しむことが出来ました。ですが、伝えることはこんなにも難しいことだと改めて実感した時でもあり、今までたくさん私たちに教えて下さっていたNTTや国立環境研究所の皆さん、先生方に感謝と尊敬の気持ちでいっぱいになりました。今回は私たちが経験してきた活動をアウトプットする機会ですごく貴重な時間でした。アイスブレイクや料理などでグループの方やグループ以外の方ともいつもより仲良くなれた気がします。座学の時は植物の多様性ということで、人に関しての多様性は学ぶ時が多くありましたが、植物にも多様性があり地球上全てのものに多様性というのが存在していて、決してどれも必要のないものは無いと思いました。  
 次の山の学校にも参加し、もっとたくさんの情報を集めたり楽しく学んだりしてより良い時間にしたいと感じました。(3年SM)

・今回2回目の参加でした。昨年10月に参加した時は「働くってなに」というテーマで、大人の方たちと意見交流をしました。その時も自分と違う立場の方々の考え方を聞けてとても良い活動だと思ったのですが、今回高校生が「時々先生」ということで午前に一応先生になりました。私たちあさか開成高校の生徒は今まで多くの活動に参加し、伝えられることが多くあると思います。今まで覚えたことを同じ高校生だけじゃなく、幅広い世代の方たち、職業の方たちにアウトプットできるいい機会だと思いました。今回は残念ながら時間の都合上出来なかったこともありますが、今後の活動で参加することがあれば伝えて行けたらいいなと思います。(2年YT)

・午前は、私たちが先生の立場で説明をしました。私が社会人の方に教える立場に立ったことがなく、心配もありましたが、皆さんが優しく受け入れてくださいました。アイスブレイクがとても盛り上がり、その後の料理でも色々な会話をしながら楽しく行えました。たくさんの山菜の天ぷらがおいしかったです。人間の多様性だけでなく、植物、動物、虫との共生や多様性が大切だと思いました。何度も山の学校に参加していますが、毎回、多くの人の支えや協力がないと成り立たない大切な活動だと感じます。本当に皆さんに感謝です。次もぜひ参加したいです。(2年YM)

1学年通信 その2

  1年生も今週から本格的に授業が始まりました。通常は制服で授業を受けますが、心電図検査が行われた19日水曜日には、中学校のジャージで授業を受ける非常に稀な授業風景がありました。その一葉です。

『第75回春季東北地区高等学校野球福島県大会県中支部予選の組合せ』

4月22日(土)より、第75回春季東北地区高等学校野球福島県大会県中支部予選が開幕します。

今大会につきましては本校と小野高校・船引高校・伊達高校の4校で連合チームを結成し出場します。

4月15日(土)から連合チームとして練習試合に臨み、初勝利も挙げることができました。

まだまだ課題も多いですが、チームとしてのまとまりも出てきましたので、大会で各校の選手達が躍動することを期待したいと思います。

今後も応援よろしくお願いいたします。

 

 

1学年通信 その1

 10日月曜日、校長先生より163名の入学が許可されました。

 11日火曜日には、対面式と部活動紹介が行われました。先輩方、大変お世話になりました。

☆野球部グラウンド完成☆

今年も例年と同様に、3月末に学校の予算からグランドに黒土を入れていただきました。

現在は野球部員も少なくなり、選手とマネージャー4名で2日がかりで黒土を広げ、ローラーをかけて仕上げました。部員たちも、完成したグラウンドを見て、達成感を得た様子でした。

日頃練習できるグラウンドや、黒土を準備していただいた学校にも感謝の気持ちを持って、これから日々精進していきたいと思います。

今シーズンもすでに3月上旬より練習試合が始まり、4月22日(土)からは春季東北地区高等学校野球福島県大会の支部予選が始まります。

春の1勝に向けて、部員と一丸となって突き進んでいきます。

どうぞ応援よろしくお願いいたします。

 

総合的な探究の時間 「進路別キャリア講座」 ~1年~

3月17日(金)に1学年対象とした総合的な探究の時間「進路別キャリア講座」を実施いたしました。

生徒のアンケートをもとに、11の講座を開設し、講師の先生をお招きしました。講師の先生から実際に働く現場での生の声をお伺いすることができる貴重な機会となりました。

講座及び講師の先生は以下の通りです。 

 ①子どもに関わる仕事:あい・サポ保育園園長 大越洋子 様

 ②地域医療(看護師など)に関する仕事:あさかホスピタル看護部ナースディレクター 河野千秋 様

 ③医療(リハビリなど)に関わる仕事:郡山健康科学専門学校 髙野真一 様

 ④心理学に関する仕事:福島学院大学福祉学部福祉心理学科助教 千葉浩太郎 様

 ⑤理容・美容に関わる仕事:(有)ジョイ商事専務取締役 中島正裕 様

 ⑥建築・製造・ものづくり・デザインに関する仕事:(有)久保木畳店 久保木史朗 様

 ⑦コンピュータ・ITに関する仕事:WIZ国際情報工科自動車大学校 香西梨沙 様

 ⑧食に関わる仕事:夢成株式会社 代表取締役 鈴木厚志 様

 ⑨ホテル・ブライダル・旅館の仕事:郡山ビューホテル(株)広報企画課 竹田カレン 様

 ⑩国際関係・外国語を生かした仕事:(株)JTB教育営業課長 酒井雅人 様

 ⑪福祉に関わる仕事:特別養護老人ホームうねめの里施設サービス部長 逵乃介 様

 

   

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

講義を通して、職業人として求められること、実際の仕事の厳しさや苦労、その中に見出す喜びやうれしさなど、書物では得ることができないことを生徒達はしっかりと心に刻むことができた様子でした。その後は全体会として各講座ごとの報告を行いました。報告者もそれを聞く生徒も真剣に取り組み、とても有意義な時間となりました。

1年生のみなさんはこの経験を生かし、春休みに進路研究を深め、自分の進路実現のための第一歩として欲しいと考えています。ぜひ有意義な春休みにしてください。

最後に、講師の先生方の熱意に溢れる講演ありがとうございました。

主権者教育を実施しました~1学年・2学年

3月16日(木)5・6校時、1学年2学年合同で「主権者教育~18歳で有権者になるみなさんへ~」を実施しました。

本校では、「社会に参加し,自ら考え,自ら判断する主権者を育てること」を目指して,若者の政治意識の向上や
将来の有権者である生徒の意識の醸成のために、毎年実施しています。(昨年度は、地震のため実施できませんでしたが。)

福島県選挙管理委員会及び県中地方振興局からも3名来校していただき、本物の記載台や投票用紙、投票箱を使用することで、本格的な模擬投票を経験できます。今回は、「未来の福島県知事選挙」の模擬投票を行いました。事前に、授業で選挙制度や選挙について学んでいるので、模擬選挙を楽しみにしていました。

生徒達は、候補者3名の政見放送を見ることで、それぞれの政策を比較します。選挙権クイズもあり、楽しく見ることができました。そのあと、いよいよ模擬選挙です。選挙管理委員やクラスの書記が、模擬投票作業を行います。福島県選挙管理委員会事務局の方からのレクチャーを受けた後、投票を運営します。一番最初に投票する生徒は、投票箱が空であることを確認します。その後、次々と入場券を提出して、投票用紙を受け取り、記載台で記入をし、投票箱へ投票します。初めての経験の生徒達は少し緊張した様子でした。このあと、本校選挙管理委員会が開票作業を行い、翌日投票結果が発表されました。

 本格的な模擬選挙をを通して、主体的に社会に参加し,自ら考え,自ら判断する主権者たる自覚を持ち、高校生としての学びを充実させてくれることを期待しています。

福島県選挙管理委員会のご協力に感謝申し上げます。

3.11 東日本大震災追悼復興祈念~復興の灯火プロジェクトに参加しました

3月11日郡山駅前で行われた「キャンドルナイト」に希望する教員・生徒約40名が参加いたしました。

本校では、福島県「震災と復興を未来へつむぐ高校生語り部事業」の実践校として、学年全体や希望者を対象としてたさまざまな活動を実践して参りました。そのような中、福島の復興に関わる活動で交流させていただいた郡山女子大学からのお誘いを受け、同大学主催の「復興の灯火プロジェクト」に参加させていただきました。

希望する生徒約30名が参加し、放課後を利用し、郡山市の伝統工芸である「海老根伝統手漉和紙」に東日本大震災の犠牲者への追悼と復興の想いを込めて、メッセージを描かせていただきました。

中には「1.17希望の架け橋」様のメッセージも。

3月1日に卒業した3年生も参加してくれました。

17:30の点灯式には、本校生徒30名も参加させていただき、皆さんの想いのこもった灯籠に火をともしました。

震災から12年。さまざまな人の想いを胸に、温かな灯りとともに穏やかな時間を過ごすことができました。

郡山女子大学のみなさま、参加させていただき、ありがとうございました。

3.11 震災・原発事故の教訓を語り伝えるために~富岡町3.11を語る会との世代間交流

3月11日(土)本校教員3名と生徒15名が、郡山市「人の駅桜風舎」で開かれた「富岡町民との世代間交流」に参加しました。

富岡町の語り部3名から、富岡町の復興の歩みやふるさとへの思いを聞きました。そのあと、4グループに分かれ、それぞれのグループでそれぞれの思いやこれからについて深く語りあうことができ、すばらしい時間になりました。また、富岡町とオンラインでつなぎ、青木代表より、現在の富岡町の様子について紹介していただきました。2時46分には、サイレンの合図で富岡町の方々と一緒に黙祷いたしました。

震災で亡くなられた方や被災された方に思いを寄せ、若い世代が思いを語り継いでいかねばならないと思いを新たにしました。

 

 

3.11 想いをつなぐ~ 東日本大震災を忘れない追悼の集い広島 

3月11日 東日本大震災から12年目。

「3.11東日本大震災を忘れない追悼の集い2023」が平和公園親水テラスで行われました。

12月に広島市を訪れたご縁で、本校生徒も「シェードづくり」に参加させていただきました。

このような活動をしてくださっていることに、胸が熱くなります。

人とのつながりの大切さを感じます。このようなご縁に感謝申し上げます。

 

3.11 東日本大震災から12年・つながる思い~広島県盈進高校との交流

3月11日(土)ひろしま避難者の会アスチカ様のご協力により、広島市のアスチカさんと広島県福山市の盈進高校ヒューマンライツ部とオンラインによる「福×福交流会」を行いました。12月に広島を訪れた際に交流させていただいた方々も参加してくださり、なつかしく嬉しい交流となりました。さらに、その様子を崇徳高校の新聞部も取材に来てくれており、広島市・福山市・福島県郡山市の3つの地をつないで、3校が交流することができ、とても充実した時間になりました。

あさか開成高校からは、絵本「きぼうのとり」を活用したワークショップ活動、盈進高校からは、ハンセン病問題や核廃絶署名活動、被災地との交流活動などの紹介がありました。また、盈進高校からは、交流先にお渡ししているという「折り鶴折りバラ」が、あさか開成高校からは「きぼうのとり」の絵本がそれぞれの学校に送られ、お互いの活動をよりよく知ることができました。

12月に、ひろしま紙芝居村さんにお渡しした絵本「きぼうのとり」は、小学校への読み聞かせに使ってくださっていると聞き、とても嬉しい気持ちになりました。

今回の交流をはじまりとして、継続的に交流を続けていきたいと思います。

最後に、本校生徒の提案で、近くの人と手をつないで、黙祷しました。手から感じる温かさが広島と福島のつながりのように感じ、ほっこりとした気持ちになりました。

オンラインのおかげで、遠くにいても近い関係が築けました。

今回の交流ができたのも、人とのつながりのおかげです。

東日本大震災から12年目に素敵な時間を過ごすことができました。関係されたすべての方々に感謝申し上げます。

世界SDGs合同プレゼンテーションで日本部門3位に入賞しました!

2月19日(日)23日(木)With the world主催「世界SDGs合同プレゼンテーション大会」 に予選を勝ち抜いた2チームが参加しました。

19日(日)に参加したのは、「Lake Inawashiro is No.1」チームです。

これまで取り組んできた猪苗代湖水環境保全活動を紹介しながら、世界の水環境を守る大切さをメッセージとして伝えました。

プレゼンテーションのあとには、ディスカッションセッションもあり、台湾やルーマニアの若者と「平和の砦を築くため、私たち若者にできること」というテーマで英語で話し合いました。

本校で行っている募金活動を紹介したり、若者でもSNSを使うことで、世界の人に発信できるという話で共感したりしました。また、本校の生徒からルーマニアの状況について質問すると、ウクライナと隣接しているので、避難してきている人もいるが、大きな心配はないという話を聞いて安心しました。世界の若者が協力することで、平和な世界を築くことができることを確認できた時間でした。

23日(木)には、「Revitalization of FUKUSHIMA」チームが出場し、福島の復興について発表しました。災害の備えの大切さや行動について具体的にプレゼンテーションしました。インドネシアの生徒は、スーパーフード「モリンガ」について、台湾の生徒はジェンダーについてプレゼンテーションしてくれました。

プレゼンテーションの後は、「自分たちの好きなもの」というテーマで交流しました。好きなアーティストや食べ物の紹介を通じて楽しく交流できました。

また、この日はクロージングセレモニーで、結果発表が行われました。511名の参加者の中、「Lake Inawashiro is No.1」が見事、3位に入賞しました! おめでとうございます!

JICA青年海外協力隊ベトナム派遣隊員(福島県出身)とのオンライン交流第4回

1月25日(水)今年度最後となりましたJICA青年海外協力隊でベトナムに派遣されている浅田隊員とのオンライン交流を行いました。

まずは、浅田隊員より前回の交流以降に行った活動を紹介していただきました。トイレのスリッパにマークをつける工夫では、使い方はわかっていても、定着が難しいことを教えていただきました。また、生徒たちの提案にもあった、エプロンシアターやマグネットシアターに挑戦してくださったお話では、ベトナムではエプロンやマグネットが見つからないという事実が。。。その代わりに紙やフェルトは入手しやすいということで、オリジナルの紙芝居やペープサート(紙人形)を作ったというお話でした。ただ、言葉の壁があり難しさも感じられたそうです。また、テト(旧正月)のお祭りで、けん玉やお手玉、輪投げなどの日本の文化も紹介し、大盛況だったそうです。生徒達の提案を実際に活動に取り入れてくださって、報告していただき、感激しました。

それとともに、浅田隊員からの「日本からでると、あるものも考え方も違う。現地の人と生活しながら、現地の人が必要としていることやできることを考えなければならない。」という言葉に深く考えさせられました。現地の協力隊員だからこその大変さとやりがいを感じました。

そのあと、生徒達からのたくさんの質問と交流をさせていただき、さらに、浅田隊員の幼稚園の園長先生の自宅やハノイの町並みを見せていただきました。旧正月中で人手が少ないとおっしゃっていましたが、都会的な町並みや歴史と文化を感じるお寺を見せていただき、まるでベトナムを旅しているような気がしました。

お忙しい中、生徒達のために発表の準備や町やお寺の紹介をしていただき、本当にありがとうございました。

第4回こおりやまSDGsアワード「地域貢献特別賞」をいただきました!!

令和5年2月8日、郡山市役所で「第4回こおりやまSDGsアワード」表彰式が行われ、本校の取組

『共生~Think globally,Act locally 2030年の世界について考え、行動しよう!「WITH(みんなと一緒に)」取り組むSDGs活動』

が評価され、地域貢献特別賞をいただきました。第1回目の学生の部に続き、団体としては2度目の受賞です。

これもひとえに、本校の教育活動を「一緒に(WITH)」支えてくださった、NPO・企業・官公庁・その他の団体、そしてPTAはじめ保護者の皆様、同窓生の皆様方のおかげです。ありがとうございました。

これからもあさか開成高校は、地域に開かれた学校として、地域と協働した学びを進めて参ります。

今後とも、ご支援、ご協力のほどよろしくお願いいたします。

『ふじもん先生講演会』第2弾開催しました

 2月15日(水)に株式会社グローカルアースのふじもん先生こと藤本正樹様をお招きしl講演会を開催しました。『世界ほど面白い”世界”はない』~「リアルグローバル」で本当に大切なこと~と題し、再び熱い講演をしていただきました。ふじもん先生が大切にしている「グローバル時代に必要なマインド(魂)」、「今そこにある世界のリアル(真)」、「この世界でどう生きていくか(志)」を柱に、ふじもん先生から6つのメッセージをいただきました。

その1 自分の発言はそのまま現実になる。

その2 言葉はとても大切。でも所詮言葉である。言葉が通じなくても想いは通じる。

その3 私たちはみんな「同じ人間」の中で生きている。

その4 「日本に生きている」ということに誇りと自信を持つこと。

その5 偏見と先入観を捨てよう。常識はさほど常識ではない。

その6 真の意味でグローバルに生きるにはこれまでの「常識の枠」を越えた新しい価値と生き方が求められている。

 今回もとても楽しく、ためになる講演でした。またお越しいただければと思います。

 ふじもん先生ありがとうございました。

 

生徒の感想

 ふじもん先生のお話は、世界を旅して実際にそこで空気を吸って、経験したことがあるから説得力があるなと思いました。最近、ネガティブ思考になってしまうことが多かったのですが、自分の発言はプラスに変えていこう!という先生の言葉にハッとさせられました。言葉が通じなくても、最大のコミュニケーションである明るさ、表情はもう身につけている。偏見や先入観のフィルターは外して…など沢山のことを学べました。これから先、想像もつかないような未来が来るかもしれないけれど、今日の講座で聞いたことを活かして、自分なりの答えを見つけられたらいいなと思います。

 

 フジモン先生のお話とても面白かったです。グローカルな人材を目指して僕は夢をおっていきたいと思います!偏見と先入観を捨て、経験を積むことが大切と言われていたので、沢山の経験を積んで自由人になります(笑)。考え方も変えてイメージに囚われずに実際に経験すること今日は本当にありがとうございました!1時間半かなり短く感じました!

 

 私はこの講話を聞いて私の先入観や偏見が少なくなったと思います。やはりネットやテレビの情報は世の中に合わせてマイナスな面を主に取り上げることが多いことを知り、世の中の情報を吟味したり、実際に行ってみて体験したりすることも大切だなぁと思いました。 そして日本人としての誇りを持ちつつ、海外の人々と交流する時に良いところを話せるようにしたいです。 私は言語から国際系に興味を持ちましたが、心も鍛え、プラスのことを言葉としてはいて、自分なりのグローバルな考え方を作り出していこうと思います。

『先輩との座談会』

2月2日(木)の放課後に、拓殖大学国際学部4年の宗形颯人さん(21期卒業生)を招き、座談会を開催いたしました。大学での学びや高校時代の自身の取り組みについて、後輩に熱心にアドバイスをしていただきました。宗形さんは「国際観光」に興味を持ち進学したが、途中で「国際協力」への関心が高まり、さらに今後は大学院へ進みアフリカへの留学をめざしているそうです。拓殖大学では他大学では学べないような国際関係の分野や言語が学べ、また多くの留学生とともに学べることも魅力であり、その中で自分の進路を見出していったと語ってくれていました。また、英語の勉強の必要性を強く感じたとも語り、高校時代には必ず英検2級までという目標を持って頑張って欲しいとアドバイスしていただきました。参加した生徒からも、「高校時代の英語の勉強時間は?」、「卒業した後の進路をどう考えているのか?」などの質問が活発になされ、有意義な時間を過ごせたようです。ぜひ今回の座談会を糧にして、宗形さんのように自分で道を切り開いて行ってほしいと願っています。

宗形さんありがとうございました。今後のますますのご活躍をお祈りいたします。

多様な人・自然の共生について考える~「山の学校・冬」第7回 第8回

山の学校冬のプログラムが12月9日(金)10日(土)、1月27日(金)18日(土)にそれぞれ、教員2名・生徒8名が参加して行われました。

金曜日は、学校で「働くとは」のワークショップをオンラインで行いました。

様々な場所、様々な職種で働く社会人のお話を聞くことができました。グループセッションでは、高校生から活発な質問や意見が出され、それぞれの立場で、新たな視点で「働くこと」について、考えることのできる貴重な時間となりました。

また、土曜日は、場所を環境創造センター「コミュタン福島」に移して行われ、午前中は、お隣にある「国立環境研究所」を見学させていただき、「3Dにっぽん」「3Dふくしま」「除去土壌や被災地域の研究」について、説明していただきました。見学者からは活発な質問があり、時間が足りないくらいでした。

「放射能の影響と11年の変遷~福島における自然資源の放射線汚染の推移」について、国立研究所・林誠二先生からの講義では、放射線やその影響についてくわしく知ることができました。さらに、山の学校校長の埼玉県環境科学国際センター研究所の大原利眞先生の「山の学校で気候変動を考える」講義では、早急に対策しなければならない気候危機について、理解を深めました。どちらの講義も活発な議論がなされ、内容の濃い時間となりました。

12月には、「労働組合」について、1月には「平和」について考えるワークショップがあり、さまざまな考えや意見の交換させるすばらしい学びの時間となりました。

 

 

震災の記憶と教訓を次の世代へ ~広島・倉敷・神戸・京都・大阪への研修旅行 その7 大阪明星高校との交流

12月23日(金)いよいよ4日目最終日、最後のプログラムは、大阪明星高校との交流です。大阪城の真田丸跡が学校の敷地内にある、私立の男子高校ということで、楽しみにしていました。お互いの学校の紹介のあと、「思い出そう 福島のこと」と題して、グループごとに、明星高校が福島を訪れたときの写真を見ながら、福島について話をしました。そのあと、「ふくしまクイズ」と「絵本きぼうのとり」の読み聞かせ交流です。また違った見方や考えを知り、学びが深まります。そして、「きぼうのとりメッセージカード」に福島への応援メッセージを書いてもらいました。

その後、福島県大阪事務所の藤田様から、福島の復興について、廃炉や農林水産物を取り巻く状況について、お話を伺いました。そして、最後に、福島と大阪の食の交流として、福島のおいしいブランド米「福笑い」と大阪湾でとれたイカナゴのくぎ煮を一緒にいただきました。おいしい交流にみんな笑顔。あらためて、「福島の食」「大阪の食」のおいしさを感じる交流となりました。

大阪明星高校の先生、そして交流してくださった生徒の皆様、福島県大阪事務所の皆様に御礼申し上げます。

 

 

【生徒の感想】

・1番心に残っているのは、「きぼうのとり」を読み終わったあとの感想で、明星高校の方が「自分はまだ大きな地震を経験したことがないので恐怖を感じた、対策をしておいた方が良いなと思った」とおっしゃっていたことです。私たちが伝えたいことがしっかり伝わっていると思いました。また、福島の風評被害についても検査をしっかりしている食材だけが世に出ていることを福島県大阪事務所のかたが伝えてくれていたので、少しでも福島のイメージが良い方向に変わっていたら良いと思いました。また、メッセージカードにも応援してくださるコメントを書いて下さったので復興に関わっていく世代として頑張りたいと思いました。(2年相樂)

・男子校とあって少し緊張しましたが、とてもフレンドリーでグループワークがしやすかったです。明星高校さんの福島の復興を知ろうとしている姿勢や真剣さに心を打たれました。絵本の感想を聞いたとき「心が繋がっているというところに共感を感じた。またじっくり読みたい」などの感想が聞けて嬉しかったです。(3年橋本)

・きぼうのとりの読み聞かせをしました。1人の生徒さんの感想は、「実際に福島に行って学んだことがまとめられていて理解が深まった。」もう1人の生徒さんは、「自助の役割が入っていると思う。ひらがなが多いから小さい子供もわかりやすいと思う。」などと言ってくれました。1人1人感じるものが違っていてこちらも新しい学びがありました。最後に、福島のお米「福笑い」&大阪湾で獲れる「いかなごのくぎ煮」をご馳走していただきました。おにぎりも作っていただきました。今回の交流で、福島と大阪の絆を感じました。(1年大塚)

・「思い出そう福島」のとき、福島のことをよく理解してくれており、夏の福島への研修もとても行きたい人が多かったという話を聞いて、こうやって福島をネットの情報だけではなく、しっかりと見た情報を理解してくれる人が増えればいいなと思った。また「きぼうのとり読み聞かせ」を通して大阪の人々は、「福島に早く復興して欲しい」とか「自分に何ができるのか」ということを考えてくれており、絵本を色々な人に広めることで東日本大震災についてもっと理解してもらえるのかなと考えた。最後に食べ物を使って交流することで、お互いの県の食物のいい所を知れて、その上、人々の絆を繋げることが出来ると感じた。(1年吉田)

・大阪事務所さんのお話の中で、「素晴らしい人の連鎖が続いて欲しい」と言う言葉が心に残りました。その言葉は、重みがあり、どんなかたちでもポジティブに受け入れられる言葉でとてもいいなと感じました。(2年鈴木)

震災の記憶と教訓を次の世代へ ~広島・倉敷・神戸・京都・大阪への研修旅行 その6 京都・池坊生け花で福島を発信

12月23日(金)最終日の午前は、池坊で生け花研修を行いました。この研修の目的は、生け花を通した交流と福島の復興・魅力を「花」で発信することです。私たちが選んだ花は、南相馬市小高区に移住し、花を栽培・販売する「hinataba(ヒナタバ)」さんの「ラナンキュラス」です。一輪だけでもときめくかわいらしさに、福島の魅力があふれています。「ふくしまの花を愛でる」素敵な逸品をお届けすることができました。華道家元池坊では、聖徳太子が創建した「六角堂」や「資料館」を見学させていただき、池坊や生花の歴史や起源について理解を深めることもできました。研修では、「生花(しょうか)」を体験させていただきました。いつもの「自由花」とは違った生け方に、とまどいや緊張の面持ちの生徒達でしたが、教えていただく中で華道の奥深さを感じました。さらに、福島の「ラナンキュラス」とともに福島の復興の思いを伝えさせていただき、飾っていただきました。

【生徒感想】

・普段部活で行っている自由花ではなく決まりに沿って花を生ける生花について、先生直々に生け方を教えていただき、とても貴重な経験ができました。生ける順番や場所にも細かな指定があり、自由花では経験できないものだったので、とても興味深く、もっと華道についての学びを深めたいと思いました。なかなか訪れることのできない池坊御家元に行き、丁寧な指導が受けられて本当に楽しかったですし、より一層普段のお花の稽古に力を入れていきたいと思いました。(1年阿部)

郡山市の「オンラインでホストタウン・都市間交流」に参加しています

今年度、郡山市で企画されたオランダ・ハンガリーとのオンライン交流に本校生徒が参加しています。

これまで、2回参加させていただきました。

10月25日(火)オンラインでオランダ料理教室「フルーンテスープを作ろう」では、本校生徒11名が参加し、オランダ在住のマリアン カイス アーンラード氏 からオランダの伝統的な野菜スープ「フルーンテスープ」の作り方を学びました。オランダの指ぬきを見せていただいたり、折り紙作品をお互いに紹介したりと、料理だけでなく、文化の交流もさせていただき、おいしく楽しい時間となりました。

(参加した生徒の感想)

・日本の野菜とオランダの野菜の違いが少し知ることができて、とても嬉しかった!また、苦手な野菜が入っていても、とても美味しく食べることができたため、新しい発見があった!今度、家で自分で作り、家族みんなに振る舞いたいなと思った。またやりたいです!本当に今日はありがとうございました!!(2年)

・日本とは違った味付けでとても新鮮な味でした。またとても美味しく簡単に作れたのでお家で作ってみたいと思いました。前回オランダクッキーづくりの国際理解講座を受け、その時もオランダについて色々と学ぶことがありましたが、今回も新たに、ファン・ドールンさんについてやブルメン市と郡山の関係性についても知れて良かったです。今度スマイルフードプロジェクトで自分の作ったスープについて発表してくるので、今回学んだことも活かしていければいいなと思います。(3年)

・今回のイベントに参加して食べたことのない味の料理を食べることができて良い経験になったと思う。調理方法がとても簡単だったので家でも作ってみたい。海外と日本でお土産で買う物が違うということを初めて知った。またこのような機会があったら積極的に参加してみたい。(1年)

11月18日(金)ハンガリーオンライン交流「書道で自分の名前を書いてみよう」では、本校生徒10名とハンガリーから本校に来ていた留学生のリリーも参加し、ハンガリーの高校生が海老根和紙の短冊にそれぞれの名前にちなんだ漢字を筆ペンで書くのをサポートしました。ハンガリーの生徒とペアになって行う活動は、発見と感動がいっぱいでした。書道だけでなく、フリートークの時間もあり、楽しい時間を過ごすことができました。

(参加した生徒の感想)

・書道もハンガリー語を使いながら教える事ができました。初めはお互い緊張していたけれど話していくうちに打ち解けられたのでよかったです。また、ハンガリーの方々と色々な事をお話しできました。書道を通して交流ができてとても良い経験になりました。(2年)

・言語が違うからこそ伝えるということが難しくてどれだけ大切かということを学んだ。一緒に活動できて良かった。(2年)

・言葉が通じなくてきちんと教えることができるのか不安だったけれど、ハンガリーの子が優しく接して下さったので安心して教えることが出来ました。また、教えたあとに話す時間があってその時にハンガリーの子とたくさん触れ合うことが出来ました。そして日本語が上手だったのがビックリしました。最後に楽しかったと言って貰えて嬉しかったです。なかなか外国の方と触れ合う機会がないので大変良い機会になりました。(2年)

・ジェスチャーなどを通して習字を教えられました。交流を通して親交を深めることができたのでとてもよい経験になりました。とても面白く、相手国の人も日本語がとてもうまかったので驚きました。(1年)

郡山市の「オンラインでホストタウン・都市間交流」についての詳しい記事は→https://www.city.koriyama.lg.jp/soshiki/45/53060.html

震災の記憶と教訓を次の世代へ ~広島・倉敷・神戸・京都・大阪への研修旅行 その5 京都光華高校との交流

3日目 12月22日(木)午後のプログラムは、京都光華高校との交流活動です。8月に一度、ホープツーリズムで来県した時に交流させていただいた御礼も込めて、学校を訪問させていただきました。

京都市の中心部にある美しい校舎に生徒達のテンションも上がります。さらに、明るい笑顔で迎えていただき、生徒達の表情も自然とほころびます。今回の参加者にははじめて交流する生徒も多かったため、両校の学校紹介からはじめ、グループワークでは「ito」というカードゲームで仲を深めます。ゲームで場があたたまったところで、グループに分かれて、学校案内をしていただきました。美しい校舎と充実した設備に目を丸くする生徒達。そのあと、全員戻ってきたところで、本校代表生徒による「ふくしまクイズ」をしました。ふくしまの魅力、そして、風評被害の問題まで出題しました。みな楽しく、真剣に取り組んでくれて、発表した生徒も嬉しかったようです。続いて、京都光華高校からは、伝統文化和歌「披講」の披露。始まったとたん、空気感が変わり、張りのある声と響きに感動しました。

最後は、「きぼうのとり」読み聞かせワークショップ。各グループごとに「きぼうのとり」の絵本を朗読し、みんなで意見を交流させました。そのあと、メッセージカードに「ふくしま」と「きぼうのとり」を自由にデコレーションしてもらい、「ふくしまへのメッセージ」を書いてもらいました。

「きぼうのとり」がふくしまと京都をつないでくれました。夏にお預かりした「きぼうのとりエコバッグ」を完成させて、お届けすることもできました。さらに、本校オリジナルの「ふくしまSDGsクッキー」「しんせい山のカレー」でふくしまの復興と魅力もお届けできたと思います。

 京都光華高校のみなさま、本当にありがとうございました。

【生徒の感想】

・放射線検査を知らない人がたくさんいて驚きました。福島の人たちは全員知ってると言ってもいいぐらいですが、福島から離れたところは知らない人がたくさんいるんだなと感じました。ですが、みんな福島の食べ物を偏見で買わなかったり食べなかったりしていないので嬉しかったです。学校案内やカードゲームで仲良くなれました。絵本の読み聞かせも真剣に聞いてくれて感想も「福島のことをもっと知れた気がした。」と言ってくれて、読んでよかったと思いました。(2年佐藤)

・京都光華高校との交流をして、高校の違いや、京都光華高校の良さを知ることで、改めてあさか開成の良さも再認識することが出来た。「和歌の披講」を生で聞くことができ、新鮮で感動的な体験となった。「絵本きぼうのとり」を使って東日本大震災について交流することで、お互い震災について、理解を深めることができた。その際、京都の高校の人は福島の食物を危険だと思っておらず、風評被害が起こっていなかったことを知った。(1年吉田)

震災の記憶と教訓を次の世代へ ~広島・倉敷・神戸・京都・大阪への研修旅行 その4 語り継ぐ「1.17希望の架け橋」との交流と阪神淡路大震災

2日目 12月21日(水)の最後のプログラムは、「1.17希望の架け橋」様との交流です。「1.17希望の架け橋」様は、阪神淡路大震災を知らない若い世代(10代から20代)が語り部活動などを行っているグループです。

 中通りに位置する本校に通学する生徒の多くは、東日本大震災の津波の被害を受けていません。また、震災から11年以上経過し、当時小学入学前だった生徒にとって、震災はどこか他人事で遠くの出来事に感じることも多いようです。そのような中で語り部活動を行う際、「直接体験していないし、記憶もないのに語ってよいものか」という葛藤を感じる生徒も少なからずおります。そこで、「1.17希望の架け橋」様が、「震災を知らない」「若い世代」が「語り部活動」を行っていることを知り、この交流が「震災を伝えるとはどういうことか」考えるきっかけとなってほしいと願い企画しました。

代表の藤原様はじめ4名の若いゲストに、生徒達は興味津々でしたが、活動内容や活動を始めるきっかけ、その思いを聞いていくうちに、尊敬のまなざしに変わっていきました。ゲストの中には、高校3年生もおり、自分たちと変わらない世代が、信念をもって語り伝える活動をしている姿に大きな刺激を受けたようでした。

交流の後、1月17日に神戸市で行われる「1.17のつどい」で設置される紙灯籠を書かせていただきました。「つなげよう」や「Help each other」など思いを込めたメッセージで絆を深めることができました。1.17は、福島から思いを送りたいと思います。交流させていただき、本当にありがとうございました。

さらに翌日は、阪神淡路大震災について、フィールドワークや見学をすることで、理解を深めました。「災害」はいつやってくるのかわからないものであり、過去の災害を教訓として「語り継ぐ」ことの必要性や「減災」「防災」の取組の必要性を強く感じました。

【生徒の感想】

・歳が近いかたが伝承をしようと活動されている姿が私たちにとって先輩のような存在でとてもすごいと思いました。「小学生や中学生は震災を経験していない同士だからこそ、話を聞いてくれる」という言葉が印象に残っています。「聞いた話を大事なところをピックアップし、インパクトを持たせながらお話をされている」と言っていて、私も意識しながら機会がある時は話したいと思いました。また、風評被害についても「神戸の人は支援したいという気持ちのほうが強いと思う。」とおっしゃっていて凄く嬉しいことだと思いました。(2年相樂)

・1.17希望の架け橋に中学生から参加している方もいるということを聞き私もそのような行動力が必要なのだと思った。また、さまざまな県のからも集まり団体に参加している方もいることが分かった。若者が自ら発信して次世代に伝える大切さを改めて知ることができた。(2年丹治)

・若いのに「風化させない」と強い気持ちで組織を作り活動していて行動力がすごいと思いました。これからは避難持ち出し袋に小銭を入れようと思いました。より震災について知ってもらうために「インパクト」を持たせることを工夫していることが分かりました。(2年室井)

・同年代の語り人と交流したのは初めてだったので、とても新鮮で面白かったです。みんな楽しそうに真剣に取り組んでいたので、本当に伝えたいという意思が伝わってきました。参考にすると共に、私たちも負けてられないな、と思いました。(2年渡邊)

震災の記憶と教訓を次の世代へ ~広島・倉敷・神戸・京都・大阪への研修旅行 その3倉敷市SDGsの取組

2日目、12月21日(水)の午後は、SDGsと地域活性化に貢献している岡山県倉敷市児島の老舗ジーンズメーカー「ベティスミス」様に訪問させていただきました。

岡山県倉敷市は2020年7月に「SDGs未来都市」に選定され、SDGs推進を行う「倉敷市・高梁川流域SDGsパートナー」と共にその達成に向け取り組んでいます。パートナー登録団体は、298団体(2023年01月05日現在)です。「ベティスミス」様もそのパートナー団体の一つです。段ボールや紙の再利用をはじめ、裁断後の生地も破断して 活用することで、生産時のゴミを減らす「エコベティプロジェクト」や「ジーンズミュージアム&ヴィレッジ」により、年間約5万人が訪れる児島の観光スポットで地域に貢献するだけでなく、ジーンズづくり体験を通した地場産業の学びを提供する取組をされています。また、ハウスメーカーや紳士服、シート生地などアパレル業界の枠を超え、様々なコラボレーションを実現し、パートナーシップを実現し、SDGsや地域活性化を目指しています。

生徒達は、大島様の案内により、施設を見学させていただき、SDGsやまちづくりについて理解を深めました。

また、ジーンスの端布を使ったオリジナルのキーホルダー(ストラップ)づくりを体験させていただきました。施設内には、ジーンズの歴史や環境に配慮した製品作りを学ぶことができる建物やお買い物ができるショップに加えて、フォトスポットもたくさんあり、時間が足りないほどでした。

【生徒の感想】

・ベティスミスには工場だけでなく、ミュージアムやお店などいろいろあって楽しむことができました。ミュージアムではジーンズの歴史について知り、たくさんのジーンズを見ることができました。また、体験工場で手作りのキーホルダーを作ることが出来ました。オリジナルのものを作ることで大切にしたいなという気持ちがあり、服もオーダーしたものだと大切に思うようになるのではと考えました。また、余った生地を小物に再利用していて、とても環境に配慮されていて、そのような活用法もあるのだと学ぶことができました。とくに印象に残っている言葉は、まちづくりから考えるという言葉です。今までは服にしか着目していませんでしたが、余った生地を利用して他のお店と連携し、新しい商品を生み出したり、車の断熱材に使用したりすることで地域全体のSDGSを進めることができ、第1産業が潤うということを知ることができました。今の時代はファストファッションが主流となってしまっていて、大量生産、大量廃棄が普通になっています。ですが、オーダー品や、環境に配慮した服を買うことでこの地球全体の利益になっていくのだと考えました。(2年井本)

・ジーンズが元々は作業着だったことがびっくりしました。ベティスミスで働いてる人の平均年齢がすごく若かったのもびっくりしました。建物もとてもオシャレでした!物だけを追いかけないで人が暮らしやすい物を選ぶ必要があるということが分かり、この話が心に残っています。安いからといって買わないで、長く使えるものを買うようにしたいと思いました。ストラップもボタンを選ぶ時にハートの形だったり星だったりたくさんの種類があって可愛かったです!ベティスミスがSDGsの4.8.11.12.13番のゴールを目指していることは分かっていましたが、売店に行ってみたら10番の人や国の不平等をなくそうというものにも取り組んでいるのが分かり、とてもすごいと思いました。障がいを持っている人がひとつひとつバッチに絵を描いていて、その商品の売上が自立支援と生活品質の向上に繋がるというのは凄くいいことだと思います。私も可愛いものが買えて良かったです!ものを買う時にこのような誰かのためになる商品があったらそっちを優先して買うようにしたいなと思いました!(2年早川)

・ベティスミスさんの工場に直接行って、初めての体験が多くとても楽しく学ぶことが出来ました。また、ダストが断熱材になって廃棄物を1個も出さないというのが今の世代でとても大切なことをしているなと思いました。人が暮らしていきやすいために、地域全体で、みんなが潤うまちづくりから考えている、このようなことを地域だけでなく、もっと広く実践出来たら、二酸化炭素の問題が減るのではないかと考えます。すごく充実した時間でした。もう一度行って、ベティスミスさんのことをもっと深く知りたいと思いました。(2年鈴木)

 

震災の記憶と教訓を次の世代へ ~広島・倉敷・神戸・京都・大阪への研修旅行 その2広島における被災者支援と紙芝居上演

 12月21日(水)研修旅行2日目です。午前のプログラムは、東日本大震災のあと、広島県で被災者支援をしてくださった方々との交流です。広島に避難した方が運営する、ひろしま避難者の会「アスチカ」のご協力により、震災当時被災者支援の中心となって活動された広島市東区社会福祉協議会事務局長の坂本泉様のお話、南相馬市にバスでボランティアにきてくださった南相馬ボラバス応援隊の永中憲成隊長のお話、ひろしま紙芝居村の阿部頼繁様と爲政久雄様と髙尾暢子様による紙芝居「見えない雲の下で」の上演と盛りだくさんの内容です。

 福島から遠く離れた場所に避難した方々、そしてそれを支える方々の存在。そして、遠く離れた地で起きた災害を自分事として考え、行動に移してくださった方々の思いに触れ、福島で起きた災害と支援についてさまざまな視点で捉えることができることを実感しました。また、臨場感と情感たっぷりに演じてくださった紙芝居の迫力に圧倒されました。

 最後は急ぎ足で会場を後にすることになり、名残惜しい気持ちでいっぱいの生徒達でしたが、みなさんとお会いできたことが生徒達のこれからの大きな成長の糧になると思います。本当に貴重なお時間をありがとうございました。

【生徒の感想】

・「見えない雲の下で」という紙芝居は、浪江町の佐々木やすこさんの手記をもとに作られたものだそうです。阿部さんたちはもともとは広島カープの紙芝居をやっており、被災地支援もなさっていたそうです。広島の自分たちに何ができるかを考え、佐々木さんの苦悩は広島にも通づるものがあると思い、作ったということに驚きました。佐々木さんが願いをたくすかのように熱心にお話してくださったというのを聞き、それほど佐々木さんの後世に地震や原発の被害を語り継がなければならないという思いは大きかったのだと思いました。

また、初めてこのような形式の紙芝居を見せていただきました。ギターや歌も交えて、方言の特徴もしっかりと捉えられて演じられていて驚きました。私がなるほどと思ったところは、みんなで作りあげているというところです。それぞれの人が自分のできること(音楽が得意な人は音楽を、喋るのが得意な人は語ることなどといったように)さまざまな人の力があってこの紙芝居はできているのだと感動しました。また、今日見させていただいた紙芝居を、私も語り伝えたいと思いました。(2年井本)

・支援者の熱い思いを知ることができてとても良かった。「遠く離れた土地で寂しい思いをしないで済むように」繋がりを大切に、記憶を風化させないように継承していくこと。たくさんの交流会を重ねる毎によって、心の拠り所になり安心感を与えるんだ感じました。そういった活動が未来を繋ぎ、絆を結ぶと感じ、僕もそういった活動への参加意識が高まった。(2年増子輝良)

・広島の方々、福島の方々のことを常に考えて感謝の気持ちを持って活動しておられることを感じてとても感動しました。私も、これから社会に出て生活していく上で自分のことを支え助けてくれている人たちに感謝の気持ちを忘れずにいたいです。(1年大塚)

・印象に残った言葉「ボランティアは困っている人がやってほしいことを直接聞いて手助けするということ」
「被災者の思いを若い世代に語り継ぐ」やはり語り人をする上で、被災者の方々に話を聞くことはもちろんのこと、支援して頂いた方々からの話を聞くことも大事だと思うので話を聞けてよかったと思います。天野先生の講話しかり、永中様の講話しかり、やはり被災者の方々にとってサロンというのは本当に憩いの場だったんだなぁと思います。不安で仕方ない被災時にコミュニティの場があると本当に落ち着きますよね。私も、災害がどこかで起きてしまった時はこのような形で手伝ってみたいです。(2年渡邊)

震災の記憶と教訓を次の世代へ ~広島・倉敷・神戸・京都・大阪への研修旅行 その1広島原爆と平和語り部

 

 

 12月20日(火)~23日(金)本校日本文化部・オイガ部主催による 「震災の記憶と教訓を次の世代へ~震災を知り、ふくしまの今を国内外の高校生に発信する事業」の大きな柱となる「広島・倉敷・神戸・京都・大阪への研修旅行」に生徒18名、教員2名が行って参りました。この研修は、それぞれの土地の人との交流がメインの研修となっています。それぞれの土地での人々との交流を通して、さまざまな災害を学び、それを伝える人の思いを知り、伝え語り継ぐことの意義や重要性、そして、これからの「ふくしまのあるべき姿」について考えを深めます。なお、この事業は、福島県の「チャレンジ!子どもがふみだす体験活動応援事業」の助成を受けて実施されています。

 12月20日(火)郡山駅を出発した一行は、広島市を目指します。広島を訪問した目的の一つには、原爆の被災について学び、それを語り伝える人の思いを知ることがあります。本日は、平和記念公園をボランティアガイドと一緒に歩き、お話を聞きます。また、夜には、自身の被爆体験について語り部さんから聞くことで、その思いや語り伝えることの意義を考えます。

 今から77年前の1945年8月6日午前8時15分広島市中区から北の上空約600メートルでアメリカが投下した原子爆弾は炸裂しました。推定14万人の人が爆風や熱線、そして放射能が原因でなくなりました。広島市平和記念公園は、原爆ドーム、広島平和記念資料館、原爆死没者の慰霊碑や平和の願いを込めて設置された数々のモニュメントがある都市公園です。原爆ドームについたところで、2つのグループに分かれ、それぞれボランティアガイドの説明で公園内を巡ります。きれいに整備された公園や慰霊碑を見ながら、77年前に起きた惨状を想像し、胸が苦しくなりました。さらに、そのあと、資料館を見学し、さらに学びを深めました。

 ホテルで夕食を済ませた後、「被爆者体験講話」です。7歳の時に爆心地から870m離れた祖母の家の庭で妹と砂遊びをしていた時に被爆した、佐渡郁子様がお話してくださいました。「私は被爆体験者。聞いてくれた皆さんがそれを語り継いでくれるならば、あなた方は伝承者。若い人が語り継いでくれることが大切。」という言葉が印象に残りました。平和とは何か。語り継いでいくとはどういうことなのか。それぞれが考えを深めた時間でした。

【生徒の感想】

・語る方がいなくなれば 何があったのか、なぜこのような遺構があるのか、当時の人がどんな状況でどうやって今までを過ごしてきたのか、乗り越えてきたのか、何も分からないまま同じ過ちを繰り返してしまうと思う。震災で得た教訓を伝え、二度と同じ被害を出さないようにするために語り部があると思いました。(2年相樂)

・原爆ドームの近くの資料館に行った時は写真など衝撃的でとても心が痛かったです。でも写真の数多くが白黒写真でした。いくこさんの話は赤い炎、炎で空が真っ赤になったこと、やけどで皮膚が垂れ下がる様子を事細かに説明してくださいました。白黒写真だけでは伝わらない色や動き、語り継ぐとは写真では見えない部分を語ることで見えるようにすることだと思いました。私が郁子さんのお話の中で1番心に残っていることは「平和の原点は人間の心のふれあい」と仰っていたことです。私たちがこうして講話を聞くことで輪が広がり平和の維持にも繋がっていくと感じました。(3年須藤)

・今はもう被爆体験証言者は30人程しかいないと聞きさらに貴重な体験だったと思った。郁子さんがもう被爆体験証言者として実際に体験した人が話していかないと風化されてしまうと思い、私がやらないとと思い語り部を始めたと聞き、私達も、3.11東日本大震災を風化させないために、これから日本中、世界中にふくしまを発信していかないといけないと改めて強く実感した。(3年大和田)

 

 

スポーツ大会 2日目

  本日は、各競技ともに決勝戦・決勝リーグ戦をおこないました。また、クラスごとの玉入れもおこないました。成績発表・閉会式は19日月曜日になります。

NHK福島ラジオ第一「こでらんに5Next」出演について

  12月9日金曜日、2年生國分生徒会長が、NHK福島ラジオ第一の「こでらんに5Next」のGo!Go!ハイスクールというコーナーに出演しました。福島放送局のスタジオから、本校の楽しい高校生活をラジオの電波に乗せ紹介することができました。

スポーツ大会 1日目

  15日、16日とスポーツ大会です。本日は、バドミントン・バスケットボール・バレーボール・卓球の予選が行われています。

凜優祭報告19 有志企画 よさこい部開成舞彩

  私たちよさこい部開成舞彩は、3年生女子19名、2年生女子17名、1年生女子10名で結成し、よさこいの発表をしました。演舞曲は、部員全員でのよっちょれ、2・3年生の蝶花翠乱・桜凛、3年生の悠久音繋、2年生の踊れ魂どっこいしょ、1年生の南中ソーランの計6曲です。振り入れをスタートしてから発表当日まで期間が短かったり、部員全員がそろっての練習が少なかったりと不安がありました。当日は、直接お客さんの前での演舞では無かったのですが、タイミングも合い1番良い演舞が出来たと思います。部員全員で楽しみながら笑顔で踊り切ることが出来ました。開成舞彩全員で最後まで盛り上げることが出来たと思います!!
 
  あさか開成高校よさこい部開成舞彩は、現在27名で楽しく練習に取り組んでいます。開成舞彩は、うねめ祭りをはじめとする多くのイベントに参加しています。可愛い衣装が着たい方、大人数での達成感や青春を感じたい方、少しでもよさこいに興味のある方など、部員全員皆さんの入学・入部を心待ちにしています。一緒に青春しませんか?

凜優祭報告18 有志企画 フラ・タヒチアンダンス同好会

  私たちは、1年生3名、2年生3名、3年生6名の計12名で発表をしました。今年のフラガールズ甲子園の自由曲や、イベント曲などを合わせて6曲披露しました。また、音楽部とコラボし、美女と野獣より「Beauty and the Beast」、リトル・マーメイドより「Under the Sea」の2曲を披露しました。本校生の前でダンスを披露することはなかなかないので、メンバー全員、緊張しながらも楽しく笑顔で踊りきることが出来ました。踊り終えた後に、友達や先生にレイ(首に掛ける花輪)を掛けに行きました。貰えた人はラッキーパーソンですよ♡ ‪最後に、私たちは少ない人数ではありながら、それを感じさせないほどの元気と笑顔を全校生に届けられたと思います。来年の文化祭でも精一杯踊ります!是非見てください!!
 

  私たちは、毎年開催されるフラガールズ甲子園に向けて日々練習に励んでいます。第9回大会の時には最優秀賞総合1位を受賞することが出来ました。その他にもイベントやボランティア活動に参加しダンスを披露しています。学年関係なく仲が良く、最高に楽しい部活です♡ 私たちと一緒に充実した青春を送りませんか?東校舎入口で待ってます!

凜優祭報告17 有志企画 音楽部

  私たち音楽部は、15名で発表しました。今年の凜優祭のテーマ曲である「青と夏」や、世代を超えて愛される「銀河鉄道999」などを吹奏楽で演奏しまた。さらに、フラ・タヒチアンダンス同好会とのコラボステージを行い、とても盛り上がりました。また、3年生との最後の演奏ということで、一生懸命練習に取り組み、今までで一番良い演奏を届することができました。
 
  私たちは、和気あいあいと楽しく活動しています。みんなで青春の思い出をつくりましょう。楽器の経験者、未経験者問わず誰でも大歓迎です。ぜひ私たちと一緒に演奏しませんか?

凜優祭報告16 有志企画「〜彩〜collection」 

  私たち「〜彩〜collection」は、3年生ファッション造形基礎の受講生を中心に、いらなくなった服のリメイクした衣装で、ファッションショーをしました。音楽や演出も自分たちで用意しました。ドレス、浴衣、セットアップ、メイド服など色々な要素を詰め込んだファッションショーを展開しました。自分たちで1から作り上げたファッションショーです。衣装製作が未経験の人がほとんどでしたが、夏休みから時間をかけて作り上げ、最高の思い出を作ることができました。ファッションやデザインに興味がある人は、ぜひ3年後の文化祭でもファッションショーを計画してください!

探究カフェ開催しました

12月8日(木)に16回目の探究カフェを開催しました。

今回は探究カフェ×高校生語り部事業連動企画として講師に三浦恵美里さんにお招きし、「3.11後の避難生活や子育て環境について」をテーマに三浦さんご自身の母子での避難生活の経験や、現在も福島県内外で子育てに不安を抱えているご家族の支援をしてきて感じていることをお話しいただきました。

震災に関するの記憶の風化が叫ばれている現在、もう一度振り返っておくことは大切なことだと気づかされました。

三浦さん、ありがとうございました。

裁判官による出前講座を実施しました

10月17日と19日の2回にわたり、3年生の「国際社会研究」講座で、福島地方裁判所郡山支部の小野寺健太判事による出前講義を実施しました。

 

1日目は裁判員裁判および司法について学び、2日目は小野寺判事手作りの事例(架空)を題材にした、模擬裁判員裁判を体験しました。

これまで小中高と司法を学んできましたが、目の前のホンモノの判事(裁判官)が話す裁判の話は、重たく、しかもストレートに、胸に入ってきました。

模擬裁判員裁判では、実際のものに近い裁判員評議を体験しました。裁くこと、判断することの難しさと重さを感じることができたことが、1番の収穫です。

 

凜優祭報告15 有志企画 日本文化部

  私たち日本文化部は、部員32名で生け花のステージ発表をしました。 「夏の花言葉」をテーマに夏の代表的な花、ヒマワリをメインに作品を生けました! 花器にはベットボトル、背景にはペットボトルキャップを使い、磐梯山を表現しました。捨てればゴミですがまだ使えるものを再利用して、ゴミの量を減らし、エコで華やかな作品になるように製作しました。 部員全員で浴衣を着て、お花を生ける、日本文化部らしいステージ発表になりました。 みんなで一丸になって作品を完成させることができてとても嬉しかったです。


 
  日本文化部では、お花やお茶の作法を身に付けることができます。また、日々のお稽古続けることで免状も取得できます。 皆さんも一緒に日本の伝統文化について学びましょう!!!